JPH0214739Y2 - - Google Patents
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- JPH0214739Y2 JPH0214739Y2 JP11235784U JP11235784U JPH0214739Y2 JP H0214739 Y2 JPH0214739 Y2 JP H0214739Y2 JP 11235784 U JP11235784 U JP 11235784U JP 11235784 U JP11235784 U JP 11235784U JP H0214739 Y2 JPH0214739 Y2 JP H0214739Y2
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- Scissors And Nippers (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
本考案は水道工事、特に、水道管の破損事故等
が生じた際に、元栓を締めることなく、付近に通
水状態のままで修理することの可能な断水器を兼
ねたパイプカツターに関する。 〈従来の技術〉 水道用硬質塩化ビニル管(以下塩ビ管と称す)
または、水道用鉛管(以下鉛管と称す)の通水状
態での管移設、または破損修理および漏水部の修
理に際しては緊急を要すものが多く、しかも、流
路の制水バルブを閉じて断水状態で作業を実行す
ることは付近の家庭や企業に与える影響が大きい
ので実施できない。 そのために、従来より工事に必要な流路のみの
必要最小限な局所的断水によつて工事が可能で、
しかも、経済的な方策が模策されている。このよ
うな目的で現在までに開発され使用されているも
のを大別してみると、油圧ポンプで送水パイプを
押圧して通水を不能とする構造の圧着機構のもの
(以下Aタイプ型と称す)と、特開昭55−9962号
にみられるような、鋼弁体ネジ込み機構のもの
(以下Bタイプ型と称す)との2種類が使用され
ている。 〈考案が解決しようとする課題〉 前記Aタイプ型のものは鉛管には不適であり、
塩ビ管への使用に際しても管体を破損することが
多く、管径復元には可成りな熟練を必要とする。
その上に、容積、重量共に大きく、作業スペース
も過大に要して局所的な工事に使用するには不便
である。持ち運びの不便さに加えて一人での操作
が至難であり、高価格である等の理由からほとん
ど使用されていない。 Bタイプ型のものは、Aタイプ型のものに比し
て軽便に出来ており、一人で着脱できるので現在
最も多く使用されている。このタイプの欠点は、
塩ビ管専用器であり、断水までの所要時間がやや
長く、また、適用サイズ毎に異なる断水器を常備
しておく必要がある。使用に際してパイプに添わ
せるほぼ数10cmの断水器本体が占める作業スペー
スは絶対に省くことのできない作業空間となつて
存在し、しばしば存在する数10cm以下の極度に狭
い工事現場では使用できないといつた難点も有し
ていた。これらの難点の一部については、後述す
る第1表にも示した。 更に、Aタイプ型もBタイプ型も止水のみを目
的としており、使用状態もそれのみに限定された
ものであつた。 〈課題を解決するための手段〉 そこで、従来品のこのような難点を解決すべく
種々検討した結果、従来より使用されているパイ
プ切断用のカツター、すなわち、一方の握手5a
と一体のパイプ受部3の基部へ他方の握手5bを
軸支すると共に、前記パイプ受部3へ対向するパ
イプ切断刃1を前記一方の握手5aの基部へ回動
可能に軸支し、他方の握手5bへ回動可能に装着
されかつ切断刃の端部爪部14が嵌まる複数の送
り溝22と末端部へ切断溝10が形成されバネ1
7によつて、切断刃1側へ付勢された送り溝付杆
11を設け、その送り溝付杆11に一端を軸支し
他端をパイプ切断刃1に設けたグループ穴19内
へ遊嵌した係合杆12を設け、前記切断溝10の
形状を両方の握手5a,5bの閉時に送り溝付杆
11の逃げを規制すべく端部爪部14が係止する
形状とした締付け機構6を設けた構造のパイプカ
ツターに改良を加えて、前記パイプ切断刃1へパ
イプ内流路を遮断するに十分なほぼ半円形状の突
出刃部13を設け、かつ、送り溝付杆11の端部
切断溝10の手前近傍へ前記パイプ切断刃1がパ
イプ内流路遮断位置で固定される断水溝7を設
け、パイプ外周に添う円弧状の管密カバー2をパ
イプ切断刃1の両側へパイプの長手方向に突出さ
せて設けたことを特徴とする断水器を兼ねたパイ
プカツターを開発したのである。 〈作用〉 このような構造の断水器を兼ねたパイプカツタ
ーは、一方の握手5aと他方の握手5bとを握つ
て握手の開閉の反復を行うことにより、送り溝付
杆11の複数の送り溝22へパイプ切断刃後方の
爪部14が嵌まりながらこれらの送り機構6によ
つて、パイプ受部3がパイプ15を支持した状態
でパイプ切断刃1によりパイプ表面から徐々に切
断がなされ、前記爪部14が送り溝付杆11の断
水溝7へ嵌まる位置に至ると、パイプ切断刃1が
パイプを中途まで切断した状態で半円形状の突出
刃部13がパイプ内壁に添つてパイプ内流路を遮
断する。 管密カバー2はこのとき、パイプ切断刃1の上
流側と下流側に密接するので漏水を防止する。 このことにより、本装置のパイプ切断刃1及び
その突出刃部13によつて、遮断位置から下流の
みの断水が可能となり、遮断位置の上流に存在す
る支流管等の通水を可能としたままで修理や新ら
たな配管工事ができる。工事終了後は本装置のよ
つて一部切られたパイプの部分には従来公知のシ
ールドパイプが外挿されて、水漏れが停止され
る。 加えて、本装置は従来のパイプカツターを同様
にパイプの完全な切断も可能であり、水道工事に
おける多様な使用が可能である。 〈実施例〉 以下図面によつて本考案の実施例を詳細に説明
する。 第1図は本考案の断水器を兼ねたパイプカツタ
ーの斜視図であり、第2図は同装置のシール部材
の斜視図である。第3図はパイプ切断前の同装置
の内部機構を示す破断図であり、第4図はパイプ
切断刃がパイプ内流遮断位置にあるときの同破断
図である。第5図は同要部拡大図である。第6図
は断水溝部分の拡大図である。第7図は本装置の
使用位置の一例を示す説明図である。 これらの図によつて明らかなように、本考案の
断水器を兼ねたパイプカツターは、従来のパイプ
カツターの機構に改良を加えて、パイプ切断刃
1、送り溝付杆11の両者に工夫が加えられてい
る。装置本体は従来より公知のように2本の握手
5a,5bのうち、一方の握手5aと一体のパイ
プ受部3の基部へ他方の握手5bを軸支すると共
に、前記パイプ受部3へ対向して鋏刃となるパイ
プ切断刃1を前記一方の握手5aの基部へ回動可
能に軸支している。そして、他方の握手5bへ送
り溝付杆11が回動可能に取付けられている。こ
の送り溝付杆11は切断刃の端部爪部14が嵌ま
る複数の送り溝22と末端部へ切断溝10が形成
されており、基部を前記のように握手5b側へ軸
支すると共にバネ17によつて常に切断刃1側へ
付勢されている。その送り溝付杆11に一端を軸
支し他端をパイプ切断刃1の回動軸18と端部爪
部14との間に設けられたグループ穴19へ係合
させた係合杆12が設けられている。こ係合杆1
2は両方の握手5a,5bを所定の間隔以上に開
いた場合に、係合杆12の一端がグループ穴19
の端部へ係止してパイプ切断刃1と突出刃部13
との間をパイプ径以上に大きく開けて、パイプへ
宛がうことを可能とする。 以上のような切断刃1の締付け機構6を設けた
装置に本考案では、図示したように前記パイプ切
断刃1へパイプ内流路を遮断するに十分なほぼ半
円形状の突出刃部13を設け、かつ、送り溝付杆
11の選択溝の一部に前記パイプ切断刃1がパイ
プ内流路遮断位置で固定される断水溝7を設けた
ことを特徴とするものである。 ここで、本考案の装置の使用方法を紹介しなが
ら、装置の構成をより詳細に説明する。第7図に
おけるb点はパイプの腐蝕や破損により漏水が生
じて、要補修の必要な個所とする。この近くで上
流側のa点を本装置によつて止水する。この場
合、本装置は管密カバー2を含めてもせいぜい5
cm程度の幅しかないので、止水位置のa点は漏水
個所のb点に接近した位置である。ここで、第3
図に示したように、まず初めに、2点鎖線のよう
に、本装置のパイプ切断刃1をパイプ受部3と離
して開口させ、実線で示したようにパイプ15の
止水位置へ宛がい、そして、それまで述べたよう
に2本の握手5a,5bの握りと開放の反復によ
つて切断していく。この時、切断溝の端部爪部1
4は送り溝付杆11の鋸歯状に設けられた送り溝
に嵌まりながら移動し、それを力点としながらパ
イプを切断していく。 両方の握手5a,5bを閉じた時に、送り溝付
杆11が切断刃の端部爪部14に押されてバネ1
7の付勢方向とは逆方向に逃げようとするが、そ
の時、端部爪部14が送り溝付杆11の送り溝2
2、断水溝7、あるいは切断溝10内で係合して
これを妨げる。 このことを更に詳細に第5図及び第6図によつ
て説明する。第5図及び第6図における実線は両
方の握手5a,5bを閉じかけた時の様子を示し
ている。この状態から2点鎖線に示した状態まで
握手5a,5bを閉じていくと、第6図にみられ
るように端部爪部14は断水溝7内へと摺動しな
がら侵入する。このとき、グループ穴19内で係
合杆12の端部は自由状態にあるし送り溝付杆1
1も自由に回動可能であるから、両方の握手5
a,5bを閉じていつても係合杆12の端部はグ
ループ穴19内を移動するだけである。そして、
そのとき端部爪部14が送り溝付杆11を押して
も回動可能な方向への押圧であるから送り溝付杆
11が逃げて端部爪部14は断水溝7内を摺動
し、下方の握手5bが取付軸20を軸として回る
のみで、パイプ切断刃1とパイプ受部3の間は閉
じない。 この2点鎖線の状態から更に破線の状態へと両
方の握手5a,5bを閉じていくと、そのうち第
6図Dで示した断水溝7の壁面へ端部爪部14が
直角に作用し始める。この力の作用方向は、送り
溝付杆11の回動可能な方向とは異なり、取付軸
21が支軸となつている送り溝付杆11の長手方
向へ作用するものであるから、送り溝付杆11は
逃げることのできない拘束された状態となる。こ
のことから、パイプ切断刃1の回動軸18A、握
手5bの取付軸20B、送り溝付杆11の取付軸
21C、及び断水溝7の壁面と端部爪部14との
当接部Dの4点間にリンクが形成される。そこ
で、更に両方の握手5a,5bを閉じていくと、
送り溝付杆11は逃げることなくABCDの4角
形リンクを変形して第5図中破線のようにパイプ
切断刃1とパイプ受部3の間が閉じていくのであ
る。 このように、送り溝付杆11の選択溝の一部へ
設けられている断水溝7へ爪部14が嵌まつた
時、半円形状の突出刃部13がパイプの内壁へ当
たり、パイプ切断刃1はパイプを切断することな
くパイプ内流路を遮断するのみの位置となるので
ある。これは端部切断溝10の手前近傍へ断水溝
7を調節して設けるといつた手段を構じたことに
よる。この状態で一方の握手5bのループ状のフ
ツク金具8を他方の握手5aのフツク掛け凹部9
にかけて、これまで述べてきたような管工事を行
うのである。なお、更に握手5a,5bの開閉を
進めて切断溝10の位置へ爪部13が嵌まつた状
態で握手を強く握ると、第4図中2点鎖線に示し
たようにパイプ15は切断されてしまうのであ
る。 本装置のパイプ切断刃1には第1図にみられる
ように円弧状の管密カバー2が設けられている。 管密カバー2はパイプ切断刃1の両側にパイプ
長手方向へ突出して円弧状に設けられたものであ
る。パイプ切断刃1が前述したパイプ内流路遮断
位置にあるとき、パイプ15の外周に沿つて存在
するように設けられている。 この管密カバー2は適用パイプの外周へ密接す
る曲率半径を有したもので、同径の最大適用パイ
プの場合にはパイプ切断刃1の上流側と下流側に
密接するので、パイプ受部3の漏水防止部4と共
に漏水を防止する。しかし、それより小径のパイ
プに適用する場合にはパイプ15との間に円弧状
シール部材の管密リング16をセツトすることに
よつて最大適用パイプ径の場合と同様に使用する
ことができる。 管密リング16は作業員が濡れないで配管作業
ができる程度にパイプ切断部からの漏水を抑える
機能を果すもので、図示したように円弧状の弾性
発泡体であり、例えば本考案の装置が適用サイズ
を鉛管φ25(但し、φは管・器具の呼びサイズ
mm)の給水管の構造とした場合、鉛管φ25及び
それと外径が同じの塩ビ管φ30は管密リング1
6を用いないでよい。しかし、この適用サイズの
ものを、例えばそれよりも小径の鉛管φ20の給
水管に使用して断水する場合には塩ビ管のφ25
に相当する第2図に示したような管密リング16
を使用し、また、塩ビ管φ13の断水にはφ13
の管密リングを本装置の管密カバー2に添わせて
セツトすれば、パイプ切断部からの漏水を抑える
ことができる。 このように管密カバー2は断水(止水)対象パ
イプが適用サイズのものの場合には、使用時にそ
のままパイプの外周に添つてパイプ切断部からの
漏水を防止する機能を有し、また、それよりも小
径パイプに用いる場合には、パイプに密着する管
密リング16の保持の機能を有するものである。
その際に、管密カバー2のセンター線Pと管密リ
ング16のセンター線P′を各々一致させて使用す
ればよい。パイプ受部3にも第1図にみられるよ
うに弾性発泡体の漏水防止部4を設けると更に防
水機能が向上する。 〈考案の効果〉 本考案の断水器を兼ねたパイプカツターは以上
詳述したような構造であるから、第1表に従来の
が生じた際に、元栓を締めることなく、付近に通
水状態のままで修理することの可能な断水器を兼
ねたパイプカツターに関する。 〈従来の技術〉 水道用硬質塩化ビニル管(以下塩ビ管と称す)
または、水道用鉛管(以下鉛管と称す)の通水状
態での管移設、または破損修理および漏水部の修
理に際しては緊急を要すものが多く、しかも、流
路の制水バルブを閉じて断水状態で作業を実行す
ることは付近の家庭や企業に与える影響が大きい
ので実施できない。 そのために、従来より工事に必要な流路のみの
必要最小限な局所的断水によつて工事が可能で、
しかも、経済的な方策が模策されている。このよ
うな目的で現在までに開発され使用されているも
のを大別してみると、油圧ポンプで送水パイプを
押圧して通水を不能とする構造の圧着機構のもの
(以下Aタイプ型と称す)と、特開昭55−9962号
にみられるような、鋼弁体ネジ込み機構のもの
(以下Bタイプ型と称す)との2種類が使用され
ている。 〈考案が解決しようとする課題〉 前記Aタイプ型のものは鉛管には不適であり、
塩ビ管への使用に際しても管体を破損することが
多く、管径復元には可成りな熟練を必要とする。
その上に、容積、重量共に大きく、作業スペース
も過大に要して局所的な工事に使用するには不便
である。持ち運びの不便さに加えて一人での操作
が至難であり、高価格である等の理由からほとん
ど使用されていない。 Bタイプ型のものは、Aタイプ型のものに比し
て軽便に出来ており、一人で着脱できるので現在
最も多く使用されている。このタイプの欠点は、
塩ビ管専用器であり、断水までの所要時間がやや
長く、また、適用サイズ毎に異なる断水器を常備
しておく必要がある。使用に際してパイプに添わ
せるほぼ数10cmの断水器本体が占める作業スペー
スは絶対に省くことのできない作業空間となつて
存在し、しばしば存在する数10cm以下の極度に狭
い工事現場では使用できないといつた難点も有し
ていた。これらの難点の一部については、後述す
る第1表にも示した。 更に、Aタイプ型もBタイプ型も止水のみを目
的としており、使用状態もそれのみに限定された
ものであつた。 〈課題を解決するための手段〉 そこで、従来品のこのような難点を解決すべく
種々検討した結果、従来より使用されているパイ
プ切断用のカツター、すなわち、一方の握手5a
と一体のパイプ受部3の基部へ他方の握手5bを
軸支すると共に、前記パイプ受部3へ対向するパ
イプ切断刃1を前記一方の握手5aの基部へ回動
可能に軸支し、他方の握手5bへ回動可能に装着
されかつ切断刃の端部爪部14が嵌まる複数の送
り溝22と末端部へ切断溝10が形成されバネ1
7によつて、切断刃1側へ付勢された送り溝付杆
11を設け、その送り溝付杆11に一端を軸支し
他端をパイプ切断刃1に設けたグループ穴19内
へ遊嵌した係合杆12を設け、前記切断溝10の
形状を両方の握手5a,5bの閉時に送り溝付杆
11の逃げを規制すべく端部爪部14が係止する
形状とした締付け機構6を設けた構造のパイプカ
ツターに改良を加えて、前記パイプ切断刃1へパ
イプ内流路を遮断するに十分なほぼ半円形状の突
出刃部13を設け、かつ、送り溝付杆11の端部
切断溝10の手前近傍へ前記パイプ切断刃1がパ
イプ内流路遮断位置で固定される断水溝7を設
け、パイプ外周に添う円弧状の管密カバー2をパ
イプ切断刃1の両側へパイプの長手方向に突出さ
せて設けたことを特徴とする断水器を兼ねたパイ
プカツターを開発したのである。 〈作用〉 このような構造の断水器を兼ねたパイプカツタ
ーは、一方の握手5aと他方の握手5bとを握つ
て握手の開閉の反復を行うことにより、送り溝付
杆11の複数の送り溝22へパイプ切断刃後方の
爪部14が嵌まりながらこれらの送り機構6によ
つて、パイプ受部3がパイプ15を支持した状態
でパイプ切断刃1によりパイプ表面から徐々に切
断がなされ、前記爪部14が送り溝付杆11の断
水溝7へ嵌まる位置に至ると、パイプ切断刃1が
パイプを中途まで切断した状態で半円形状の突出
刃部13がパイプ内壁に添つてパイプ内流路を遮
断する。 管密カバー2はこのとき、パイプ切断刃1の上
流側と下流側に密接するので漏水を防止する。 このことにより、本装置のパイプ切断刃1及び
その突出刃部13によつて、遮断位置から下流の
みの断水が可能となり、遮断位置の上流に存在す
る支流管等の通水を可能としたままで修理や新ら
たな配管工事ができる。工事終了後は本装置のよ
つて一部切られたパイプの部分には従来公知のシ
ールドパイプが外挿されて、水漏れが停止され
る。 加えて、本装置は従来のパイプカツターを同様
にパイプの完全な切断も可能であり、水道工事に
おける多様な使用が可能である。 〈実施例〉 以下図面によつて本考案の実施例を詳細に説明
する。 第1図は本考案の断水器を兼ねたパイプカツタ
ーの斜視図であり、第2図は同装置のシール部材
の斜視図である。第3図はパイプ切断前の同装置
の内部機構を示す破断図であり、第4図はパイプ
切断刃がパイプ内流遮断位置にあるときの同破断
図である。第5図は同要部拡大図である。第6図
は断水溝部分の拡大図である。第7図は本装置の
使用位置の一例を示す説明図である。 これらの図によつて明らかなように、本考案の
断水器を兼ねたパイプカツターは、従来のパイプ
カツターの機構に改良を加えて、パイプ切断刃
1、送り溝付杆11の両者に工夫が加えられてい
る。装置本体は従来より公知のように2本の握手
5a,5bのうち、一方の握手5aと一体のパイ
プ受部3の基部へ他方の握手5bを軸支すると共
に、前記パイプ受部3へ対向して鋏刃となるパイ
プ切断刃1を前記一方の握手5aの基部へ回動可
能に軸支している。そして、他方の握手5bへ送
り溝付杆11が回動可能に取付けられている。こ
の送り溝付杆11は切断刃の端部爪部14が嵌ま
る複数の送り溝22と末端部へ切断溝10が形成
されており、基部を前記のように握手5b側へ軸
支すると共にバネ17によつて常に切断刃1側へ
付勢されている。その送り溝付杆11に一端を軸
支し他端をパイプ切断刃1の回動軸18と端部爪
部14との間に設けられたグループ穴19へ係合
させた係合杆12が設けられている。こ係合杆1
2は両方の握手5a,5bを所定の間隔以上に開
いた場合に、係合杆12の一端がグループ穴19
の端部へ係止してパイプ切断刃1と突出刃部13
との間をパイプ径以上に大きく開けて、パイプへ
宛がうことを可能とする。 以上のような切断刃1の締付け機構6を設けた
装置に本考案では、図示したように前記パイプ切
断刃1へパイプ内流路を遮断するに十分なほぼ半
円形状の突出刃部13を設け、かつ、送り溝付杆
11の選択溝の一部に前記パイプ切断刃1がパイ
プ内流路遮断位置で固定される断水溝7を設けた
ことを特徴とするものである。 ここで、本考案の装置の使用方法を紹介しなが
ら、装置の構成をより詳細に説明する。第7図に
おけるb点はパイプの腐蝕や破損により漏水が生
じて、要補修の必要な個所とする。この近くで上
流側のa点を本装置によつて止水する。この場
合、本装置は管密カバー2を含めてもせいぜい5
cm程度の幅しかないので、止水位置のa点は漏水
個所のb点に接近した位置である。ここで、第3
図に示したように、まず初めに、2点鎖線のよう
に、本装置のパイプ切断刃1をパイプ受部3と離
して開口させ、実線で示したようにパイプ15の
止水位置へ宛がい、そして、それまで述べたよう
に2本の握手5a,5bの握りと開放の反復によ
つて切断していく。この時、切断溝の端部爪部1
4は送り溝付杆11の鋸歯状に設けられた送り溝
に嵌まりながら移動し、それを力点としながらパ
イプを切断していく。 両方の握手5a,5bを閉じた時に、送り溝付
杆11が切断刃の端部爪部14に押されてバネ1
7の付勢方向とは逆方向に逃げようとするが、そ
の時、端部爪部14が送り溝付杆11の送り溝2
2、断水溝7、あるいは切断溝10内で係合して
これを妨げる。 このことを更に詳細に第5図及び第6図によつ
て説明する。第5図及び第6図における実線は両
方の握手5a,5bを閉じかけた時の様子を示し
ている。この状態から2点鎖線に示した状態まで
握手5a,5bを閉じていくと、第6図にみられ
るように端部爪部14は断水溝7内へと摺動しな
がら侵入する。このとき、グループ穴19内で係
合杆12の端部は自由状態にあるし送り溝付杆1
1も自由に回動可能であるから、両方の握手5
a,5bを閉じていつても係合杆12の端部はグ
ループ穴19内を移動するだけである。そして、
そのとき端部爪部14が送り溝付杆11を押して
も回動可能な方向への押圧であるから送り溝付杆
11が逃げて端部爪部14は断水溝7内を摺動
し、下方の握手5bが取付軸20を軸として回る
のみで、パイプ切断刃1とパイプ受部3の間は閉
じない。 この2点鎖線の状態から更に破線の状態へと両
方の握手5a,5bを閉じていくと、そのうち第
6図Dで示した断水溝7の壁面へ端部爪部14が
直角に作用し始める。この力の作用方向は、送り
溝付杆11の回動可能な方向とは異なり、取付軸
21が支軸となつている送り溝付杆11の長手方
向へ作用するものであるから、送り溝付杆11は
逃げることのできない拘束された状態となる。こ
のことから、パイプ切断刃1の回動軸18A、握
手5bの取付軸20B、送り溝付杆11の取付軸
21C、及び断水溝7の壁面と端部爪部14との
当接部Dの4点間にリンクが形成される。そこ
で、更に両方の握手5a,5bを閉じていくと、
送り溝付杆11は逃げることなくABCDの4角
形リンクを変形して第5図中破線のようにパイプ
切断刃1とパイプ受部3の間が閉じていくのであ
る。 このように、送り溝付杆11の選択溝の一部へ
設けられている断水溝7へ爪部14が嵌まつた
時、半円形状の突出刃部13がパイプの内壁へ当
たり、パイプ切断刃1はパイプを切断することな
くパイプ内流路を遮断するのみの位置となるので
ある。これは端部切断溝10の手前近傍へ断水溝
7を調節して設けるといつた手段を構じたことに
よる。この状態で一方の握手5bのループ状のフ
ツク金具8を他方の握手5aのフツク掛け凹部9
にかけて、これまで述べてきたような管工事を行
うのである。なお、更に握手5a,5bの開閉を
進めて切断溝10の位置へ爪部13が嵌まつた状
態で握手を強く握ると、第4図中2点鎖線に示し
たようにパイプ15は切断されてしまうのであ
る。 本装置のパイプ切断刃1には第1図にみられる
ように円弧状の管密カバー2が設けられている。 管密カバー2はパイプ切断刃1の両側にパイプ
長手方向へ突出して円弧状に設けられたものであ
る。パイプ切断刃1が前述したパイプ内流路遮断
位置にあるとき、パイプ15の外周に沿つて存在
するように設けられている。 この管密カバー2は適用パイプの外周へ密接す
る曲率半径を有したもので、同径の最大適用パイ
プの場合にはパイプ切断刃1の上流側と下流側に
密接するので、パイプ受部3の漏水防止部4と共
に漏水を防止する。しかし、それより小径のパイ
プに適用する場合にはパイプ15との間に円弧状
シール部材の管密リング16をセツトすることに
よつて最大適用パイプ径の場合と同様に使用する
ことができる。 管密リング16は作業員が濡れないで配管作業
ができる程度にパイプ切断部からの漏水を抑える
機能を果すもので、図示したように円弧状の弾性
発泡体であり、例えば本考案の装置が適用サイズ
を鉛管φ25(但し、φは管・器具の呼びサイズ
mm)の給水管の構造とした場合、鉛管φ25及び
それと外径が同じの塩ビ管φ30は管密リング1
6を用いないでよい。しかし、この適用サイズの
ものを、例えばそれよりも小径の鉛管φ20の給
水管に使用して断水する場合には塩ビ管のφ25
に相当する第2図に示したような管密リング16
を使用し、また、塩ビ管φ13の断水にはφ13
の管密リングを本装置の管密カバー2に添わせて
セツトすれば、パイプ切断部からの漏水を抑える
ことができる。 このように管密カバー2は断水(止水)対象パ
イプが適用サイズのものの場合には、使用時にそ
のままパイプの外周に添つてパイプ切断部からの
漏水を防止する機能を有し、また、それよりも小
径パイプに用いる場合には、パイプに密着する管
密リング16の保持の機能を有するものである。
その際に、管密カバー2のセンター線Pと管密リ
ング16のセンター線P′を各々一致させて使用す
ればよい。パイプ受部3にも第1図にみられるよ
うに弾性発泡体の漏水防止部4を設けると更に防
水機能が向上する。 〈考案の効果〉 本考案の断水器を兼ねたパイプカツターは以上
詳述したような構造であるから、第1表に従来の
【表】
【表】
装置と比較して示したが、使用に際しては特に経
験や熟練を必要とせず、初心者によつて配管修理
等の管工事を可能とした。給水管の修理、移設な
ど狭い場所でも使用でき、多くの現場での使用を
可能とした。また、止水のための作業が鋏を使用
する程度の簡易な作業となり、必要作業者も少な
く、また、適用管径も幅広いものとなり、作業能
率を著しく改善する効果が得られた。
験や熟練を必要とせず、初心者によつて配管修理
等の管工事を可能とした。給水管の修理、移設な
ど狭い場所でも使用でき、多くの現場での使用を
可能とした。また、止水のための作業が鋏を使用
する程度の簡易な作業となり、必要作業者も少な
く、また、適用管径も幅広いものとなり、作業能
率を著しく改善する効果が得られた。
第1図は本考案の断水器を兼ねたパイプカツタ
ーの斜視図であり、第2図は同装置のシール部材
の管密リングの斜視図である。第3図はパイプ切
断前の同装置の内部機構を示す破断図であり、第
4図はパイプ切断刃がパイプ内流路遮断位置にあ
るときの同破断図である。第5図は同要部拡大図
である。第6図は断水溝部分の拡大図である。第
7図は本装置の使用位置の一例を示す説明図であ
る。 1……パイプ切断刃、2……管密カバー、3…
…パイプ受部、4……漏水防止部、5a,5b…
…握手、6……締付け機構、7……断水溝、8…
…フツク金具、9……フツク掛け凹部、10……
切断溝、11……送り溝付杆、12……係合杆、
13……突出刃部、14……端部爪部、15……
パイプ、16……管密リング、17……バネ、1
8……パイプ切断刃の回動軸、19……グループ
穴、20……下方の握手の取付軸、21……送り
溝付杆の取付軸、22……送り溝。
ーの斜視図であり、第2図は同装置のシール部材
の管密リングの斜視図である。第3図はパイプ切
断前の同装置の内部機構を示す破断図であり、第
4図はパイプ切断刃がパイプ内流路遮断位置にあ
るときの同破断図である。第5図は同要部拡大図
である。第6図は断水溝部分の拡大図である。第
7図は本装置の使用位置の一例を示す説明図であ
る。 1……パイプ切断刃、2……管密カバー、3…
…パイプ受部、4……漏水防止部、5a,5b…
…握手、6……締付け機構、7……断水溝、8…
…フツク金具、9……フツク掛け凹部、10……
切断溝、11……送り溝付杆、12……係合杆、
13……突出刃部、14……端部爪部、15……
パイプ、16……管密リング、17……バネ、1
8……パイプ切断刃の回動軸、19……グループ
穴、20……下方の握手の取付軸、21……送り
溝付杆の取付軸、22……送り溝。
Claims (1)
- 一方の握手5aと一体のパイプ受部3の基部へ
他方の握手5bを軸支すると共に、前記パイプ受
部3へ対向するパイプ切断刃1を前記一方の握手
5aの基部へ回動可能に軸支し、他方の握手5b
へ回動可能に装着されかつ切断刃の端部爪部14
が嵌まる複数の送り溝22と末端部へ切断溝10
が形成されバネ17によつて切断刃1側へ付勢さ
れた送り溝付杆11を設け、その送り溝付杆11
に一端を軸支し他端をパイプ切断刃1に設けたグ
ループ穴19内へ遊嵌した係合杆12を設け、前
記切断溝10の形状を両方の握手5a,5bの閉
時に送り溝付杆11の逃げを規制すべく端部爪部
14が係止する形状とした締付け機構6を設けて
なるパイプカツターにおいて、前記パイプ切断刃
1へパイプ内流路を遮断するに十分なほぼ半円形
状の突出刃部13を設け、かつ、送り溝付杆11
の端部切断溝10の手前近傍へ前記パイプ切断刃
1がパイプ内流路遮断位置で固定される断水溝7
を設け、パイプ外周に添う円弧状の管密カバー2
をパイプ切断刃1の両側へパイプの長手方向に突
出させて設けたことを特徴とする断水器を兼ねた
パイプカツター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11235784U JPH0214739Y2 (ja) | 1984-07-23 | 1984-07-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11235784U JPH0214739Y2 (ja) | 1984-07-23 | 1984-07-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6246523U JPS6246523U (ja) | 1987-03-20 |
JPH0214739Y2 true JPH0214739Y2 (ja) | 1990-04-20 |
Family
ID=30993155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11235784U Expired JPH0214739Y2 (ja) | 1984-07-23 | 1984-07-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0214739Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-07-23 JP JP11235784U patent/JPH0214739Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6246523U (ja) | 1987-03-20 |
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