JPH0214637Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は横型ブラインドのスラツト変向索ホル
ダーに関するものである。

一般に横型のブラインドにおけるスラツトは前
後一対の変向索間に張架されたループをなす係止
ひもによつて支持されており、そして、変向索は
ヘツドボツクスから垂下され最下段に位置するボ
トムレールにその下端がホルダーをもつて固定さ
れる。

ところが従来のこの種のホルダーは、ボトムレ
ール上にホルダーを被嵌しホルダーとボトムレー
ル間に変向索を挾持止着する構成であるから変向
索の直径の分だけ空間ができ、ホルダーが左右い
ずれかに傾き外観上の体裁が悪い。

本考案はこのような欠点を除去するためになさ
れたもので、その特徴とするところは横型ブライ
ンドにおけるボトムレールの下面に嵌着されてス
ラツト変向索を係止するためのホルダーにおい
て、このホルダーは両端に前記ボトムレールに嵌
着する嵌着部を有し、これら嵌着部のほぼ中央内
面に溝を形成し、この溝の両端はそれぞれ前記嵌
着部の先端ほぼ中央部に開口部で開口させてな
り、かつ前記の溝内に前記スラツト変向索をボト
ムレールに圧接する係止突部を形成したことを特
徴とする横型ブラインドのスラツト変向索ホルダ
ーを提供するものである。

以下、図面に示す実施例と共に、本考案の詳細
を説明する。

図において、符号１及び２で示すものは前後一
対のスラツト変向索で、これら一対のスラツト変
向索１，２はその上端が図示を省略したヘツドボ
ツクス内に収容されたドラムに巻きつけられ、下
端が後述するようなホルダーによりボトムレール
に対して固定される。

一対のスラツト変向索１，２の間には上下方向
に所定間隔ずつ離してループ状に形成された係止
ひも３，４が張架されており、これら係止ひも
３，４間にスラツト５を挿入することによりスラ
ツト５が垂平に保持されている。

符号６で示すものはスラツトの昇降索でこの昇
降索６も図示していないヘツドボツクスから導き
出され、各スラツト５の中央部を貫通して設けら
れた透孔７を通つてボトムレール８の上面に形成
された透孔９からボトムレール８内に挿入され結
び目６ａを作ることによりぬけ出さないようにし
て固定される。

ボトムレール８は第２図に断面して示すように
偏平な中空の枠体として形成され、その長さはス
ラツト５の長さとほぼ同一である。このボトムレ
ール８の下面の中央部には、比較的直径の大きい
透孔８ａが形成されており、この透孔８ａを利用
して前記昇降索６の下端がひき出され、ボトムレ
ール８の下方にいて結び目６ａを作り、ボトムレ
ール８内に引きこむことにより昇降索６とボトム
レール８とが連結される。

一方、符号１０で示すものはホルダーで第３図
に示すように合成樹脂材等から一体形成されたも
のでボトムレール８の下面の曲率にそつて彎曲し
て形成され、その両端部には内側に向つてボトム
レールに嵌着する嵌着部１０ａ，１０ａが形成さ
れている。この嵌着部１０ａの先端は第２図に断
面して示すようにボトムレール８の下端部の両側
に形成された凸条８ｂの上側にその弾性を利用し
て止される。このホルダー１０の幅は、適当に選
ばれるが、ホルダー１０の上面の溝１２内には、
前記ボトムレール８の下面に変向索を圧接する係
止突部１１が突設されている。そしてホルダー１
０の上面の中央部には幅広部１２ａが形成され前
記嵌着部１０ａ，１０ａ方向に横断して幅広部１
２ａを有する溝１２が形成されている。

又、溝１２の両端は前記嵌着部１０ａ，１０ａ
の内面に沿つて形成されており、嵌着部１０ａ，
１０ａの先端の中央部に開口する。

次に、以上のように構成されたホルダー１０の
取り付け方法につき説明する。

まず、スラツト変向索１，２の下端をボトムレ
ール８の下側に導き、それぞれの端部を溝１２内
に嵌合させる。この状態でホルダー１０の係止突
起１１にスラツト変向索１，２を嵌合させ、ホル
ダー１０の両端の彎曲部１０ａ，１０ａをボトム
レール８の下端の両側に形成された凸条８ｂ，８
ｂに係着させる。この時、スラツト変向索１，２
のボトムレール８の下側に位置する部分を溝１２
中に嵌合させる。すると、スラツト変向索１，２
は溝１２内に没入した状態となり、溝１２の彎曲
部１０ａ，１０ａの先端の開口部１０ｂ，１０ｂ
から上方へ引き出された状態となる。従つてホル
ダー１０のの上面とボトムレール８の下面とは密
に接触し変向索１と２は共にホルダー１０の係止
突部１１でボトムレール８に挾持止着されて位置
ずれが生じることがない。

第６図はホルダー１０の変形例を示すもので溝
１２をストレートの溝としたものであり、その他
前記実施例と同一符号部分は前記実施例と同様の
ものである。

以上の説明から明らかなように本考案によれ
ば、横型ブラインドにおけるボトムレール８の下
面に嵌着されてスラツト変向索１，２を係止する
ためのホルダー１０において、このホルダー１０
は両端に前記ボトムレールに嵌着する嵌着部１０
ａ，１０ａを有し、これら嵌着部１０ａ，１０ａ
のほぼ中央内面に溝１２を形成し、この溝１２の
両端はそれぞれ前記嵌着部１０ａの先端ほぼ中央
部に開口部１０ｂ，１０ｂで開口させてなり、か
つ前記の溝１２内に前記スラツト変向索１，２を
ボトムレール８に圧接する係止突部１１を形成し
たのでスラツト変向索１，２は溝１２中に没入
し、ホルダー１０とボトムレール８の下面との間
には空間ができず、しかも係止突部１１によりス
ラツト変向索１，２を挾持止着するから簡単に装
着でき、かつ位置ずれが生じたり、ホルダーがは
ずれたりする不都合は生ぜず、外観優美な状態で
スラツト変向索１，２を固定することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を説明するもので、第１
図は取り付け状態を説明する正面図、第２図は取
り付け状態を説明する一部拡大縦断側面図、第３
図はホルダーの斜視図、第４図は第３図のＡ−Ａ
線断面図、第５図は第３図のＢ−Ｂ線断面図、第
６図はホルダーの変形例を示す斜視図である。 １，２……スラツト変向索、３，４……係止ひ
も、５……スラツト、６……昇降索、８……ボト
ムレール、１０……ホルダー、１１……係止突
部、１２……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横型ブラインドにおけるボトムレールの下面に
   嵌着されてスラツト変向索を係止するためのホル
   ダーにおいて、このホルダー１０は両端に前記ボ
   トムレールに嵌着する嵌着部１０ａ，１０ａを有
   し、これら嵌着部１０ａ，１０ａのほぼ中央内面
   に溝１２を形成し、この溝１２の両端はそれぞれ
   前記嵌着部１０ａの先端ほぼ中央部に開口部１０
   ｂ，１０ｂで開口させてなり、かつ前記の溝１２
   内に前記スラツト変向索をボトムレールに圧接す
   る係止突部を形成したことを特徴とする横型ブラ
   インドのスラツト変向索ホルダー。