JPH02145865A - 漆層を形成した繊維基布及びその製造方法 - Google Patents

漆層を形成した繊維基布及びその製造方法

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JPH02145865A
JPH02145865A JP29354988A JP29354988A JPH02145865A JP H02145865 A JPH02145865 A JP H02145865A JP 29354988 A JP29354988 A JP 29354988A JP 29354988 A JP29354988 A JP 29354988A JP H02145865 A JPH02145865 A JP H02145865A
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JP
Japan
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lacquer layer
base fabric
fiber base
ground fabric
lacquer
Prior art date
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Pending
Application number
JP29354988A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kuzukawa
葛川 和夫
Junnosuke Nagashima
長島 純之助
Shiyunjirou Hazama
硲 俊二郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUZUKAWA KOGYO KK
TOSUKO KK
Tosco Corp Japan
Original Assignee
KUZUKAWA KOGYO KK
TOSUKO KK
Tosco Corp Japan
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Publication date
Application filed by KUZUKAWA KOGYO KK, TOSUKO KK, Tosco Corp Japan filed Critical KUZUKAWA KOGYO KK
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドレープ性及び美観に優れるとともに、耐水
性及び汚染防止性に優れた漆層を形成した繊維基布及び
その製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、耐水性及び汚染防止性に優れた繊維基布を製造す
るために、例えば、第2図の断面図に示すように、繊維
1及び2を織成してなる繊維基布にポリウレタン、ポリ
エステル、アク、リル等の平滑な合成樹脂層3を一面に
被覆したり、積層したりすることは知られている。また
、第3図の断面図に示すように、意匠的な効果を賦与す
るために合成樹脂層13にエンボス加工を施して、凹凸
模様を形成した繊維基布も知られている。
しかしながら、このような従来の技術においては、繊維
基布に設けられる合成樹脂層3.13の厚さA、Bは場
所毎に異なり、各繊維1.・2.11.12に対して均
一な厚みを持たせていないために、得られた繊維基布は
折れ曲がりにくく、ドレープ性が悪いなど問題となって
いた。また、繊維基布を合成樹脂層3.13側から見た
場合に、下側の繊維基布部分の模様が自然の状態で明瞭
に現れないなど問題となっていた。
一方、古くから木材等の基材に麻織物を張り付けた後、
その上に漆を数回乃至数十回程塗布することにより、麻
織物特有の凹凸模様を表現する方法があり、このような
方法により価値ある美術工芸品が製造されている。ただ
し、このような方法においては、漆の塗布は職人の勘や
経験によることが多く、また、所謂法かぶれを起こしや
すいといった問題があった。
そのため、従来より、簡易に従来の漆工芸品と同様な装
飾を施すことのできる方法が強く望まれていた。
〔発明の解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
ものであり、ドレープ性を有し、しかも美観に優れ、か
つ漆層に基づく耐水性及び汚染防止性をも兼ねそなえた
漆層を表面に形成した繊維基布及びその製造方法を提供
することを課題としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の課題を達成するため鋭意検討した
結果、本発明に到達したものであり、その課題を解決す
るための手段として、本発明の漆層を形成した繊維基布
は、繊維基布の少くとも一方の表面に、実質的に同一厚
さの漆層を形成した繊維基布からなり、その製造方法は
、繊維基布の少くとも一方の表面に、接着剤を介して実
質的に同一厚さの漆層を形成し、次いでこれらを熱圧着
してなる漆層を形成した繊維基布の製造方法にその特徴
を有する。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例について説明するが
、第1図は、本発明の漆層を形成した繊維基布の一実施
例の断面図であり、この繊維基布は繊維21及び22を
所定の模様がでるように織成して形成した繊維基布の一
方の面、即ち第1図において上面に、各繊維21.22
に対して実質的にほぼ同一の厚みAとなるように漆を主
体とする漆層23を形成した構成になっている。
上記の繊維基布に使用される繊維21.22としては、
種々の繊維が使用でき、例えば、木綿、麻、レーヨン等
のセルロース繊維や、羊毛、絹等の動物性繊維、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリアクリル、ポリプロピレン、
アセテート、アラミド、炭素繊維等の人造繊維などが挙
げられる。
なお、この繊維基布は、織成や編成により形成されてい
てもよく、また不織布であってもよい。
また、繊維基布は染色やプリントされていてもよく、更
に光や温度などで発色や消色する、所謂機能性色素や、
遠赤外線放射材料のような機能性材料を予め塗布または
プリントしたものでもよい。
なお、繊維基布の繊維21.22の番手は、同一でも異
なっていてもよいが、異なる番手の繊維21.22を使
用することによって、繊維基布の凹凸を強調することが
でき、繊維基布の模様とあいまって得られる漆層23を
形成した繊維基布の美観を更に改良゛することができる
とともに、漆層23を繊維基布に強固に結合することが
できる。
一方、本発明に使用される漆層23は、漆を主成分とし
、更に必要に応じて塗膜形成増量剤等の漆加剤を配合し
た塗料から形成される。
また、漆としては、天然漆またはそれを加工して得られ
た、精製法等の加工法などが使用され、塗膜形成増量剤
としては、例えば、鉄、各種顔料などの着色剤、桐油、
アマニ油などの天然油や、アルキド樹脂、アマニ油カテ
コール、オレイルカテコール、ブタジェンカテコール等
が使用できる。
なお、漆層23の厚みは、一般に5〜40μの範囲内で
選択するとドレープ性等に好適である。
本発明の繊維基布は、接着剤を介して漆層23に結合さ
れ、次いで、容易に剥離しないように両者を、例えばカ
レンダーやプレス機などの装置を利用して圧着すること
により製造することができる。ここで使用される漆層2
3としては、特開昭61−10497号公報に記載され
るような、ポリエステルフィルムなどの紙状体に漆N2
3を設けた漆転写材が好ましい。この漆転写材は、上記
公報に記載されるように必要により離形剤を介して、紙
状体に所定の厚みとなるように漆塗料を塗布したものが
好ましく、このような漆転写材を使用することにより、
使用時、単に紙状体を除去して壁等の被装飾基材に本発
明の繊維基布を設けるだけでよく、簡単に本発明の繊維
基布を所定の被装飾基材に設置することができる。
なお、接着剤は漆層23と繊維基布とを結合できるもの
であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、エステル樹脂、ゴム系樹脂な
どのエマルジョン、または溶剤系接着剤や、ポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂などのホットメルト接着剤など
広い範囲の接着剤から選択される。
圧着は、漆層23と繊維基布との結合を強固にするに充
分な温度と圧力のもとに行われ、−般に、圧着は20〜
50kg/cfflの圧力下、100〜150℃で行わ
れ、また、圧着の時間は通常、3〜120分である。
なお、圧着において、漆層23と繊維基布とを結合した
後、木板や、繊維基布と同種または異種の基布、ポリプ
ロピレン、ポリエステルなどのクツション材を介在させ
て漆層23と繊維基布との積層体を圧着することが好ま
しい。これにより、漆層23と繊維基布との結合を強固
にできるとともに、繊維基布の凹凸を更に明瞭に出すこ
とができる。
次に、上記第1図の実施例における繊維基布を用いて本
発明者等が行った実験例について説明する。
まず、ラミー55%とポリエステル45%とをブレンド
した16番手紡績糸を平織しく密度38X42本/¥ 
)、次に、順次のり抜き、精練、漂白して、繊維基布を
製造した。
一方、ポリエステルフィルムに膜厚20μで天然漆を被
覆した天然漆層シートの法理23側にポリウレタン接着
剤を塗布し、上記繊維基布を接着した。次に、この接着
積層体を室温(36°C)、圧力30kg/dでカレン
ダー圧着を行った。
一昼夜放置後、繊維基布上のポリエステルフィルムを剥
離、除去し、ラワン材基材に、漆層23を上面とし、し
かもその漆N23にポリプロピレンフィルムをクツショ
ン材として置いてプレス機により120°Cで40kg
/c4において5分間圧着した後、冷却した。
得られた漆層23を有する繊維基布においては、繊維基
布の各繊維に対して漆層23がほぼ均一にしかも強固に
結合されており、そのため、繊維基布は非常にドレープ
性に優れており、また、繊維基布の模様が明瞭に現れ、
美観が優れ、しかも耐水性及び汚染防止性にも優れてい
ることを確認した。
なお、上記の実施例においては、繊維基布の一方の面、
即ち上面のみに漆層23をほぼ同一の厚さで結合してい
るが、勿論、上下両面に漆層23を結合し、両面使用を
可能とすることもできる。
〔発明の効果〕
本発明の繊維基布においては、漆層が各繊維に対してほ
ぼ同一の厚みを有しつつ、強固に繊維基布に結合してい
るので、ドレープ性に優れるとともに、繊維基布の模様
及び凹凸が明瞭に現れるので、意匠的にも優れた美観が
得られる。
また、漆は経時的に重合が進み、塗膜密度及び強度、耐
久性が増大するので、耐水性や汚染防止性が大きいとい
う効果がある。また、漆層はドライクリーニング溶剤な
どに対しても損傷を受けることもなく、そのため、本発
明の漆層を有する繊維基布は、壁、棚、テーブル、キャ
ビネット、机、ダイニングキッチンのシステムボードな
どの家具類、バッグ類、草履、靴などの履物、コンパク
トなどの化粧容器、スピーカーなどの音響機材、ラジオ
やテレビなどの電器製品のボックス外張材、自動車や船
舶などのボディー素材、あるいは、畳縁とり材などに利
用することができる。
更に、本発明においては、上記のごとき優れた特性を持
った漆層を有する繊維基布の製造時に、法理と繊維基布
とを接着剤により結合の上、両者を熱圧着して形成して
いるので、従来のごとく職人による勘や経験に頼ること
なく、連続的に生産でき、その製造コストの低減をはか
ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の法理を形成した繊維基布の一実施例に
おける断面図であり、第2図及び第3図はそれぞれ異な
る従来例の繊維基布の断面図である。 21.22・・・繊維、23・・・法理、A、B・・・
法理の厚さ。 代理人 弁理士 小 川 信 −

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、繊維基布の少くとも一方の表面に、実質的に同一厚
    さの漆層を形成した繊維基布。 2、繊維基布の少くとも一方の表面に、接着剤を介して
    実質的に同一厚さの漆層を形成し、次いでこれらを熱圧
    着してなる漆層を形成した繊維基布の製造方法。
JP29354988A 1988-11-22 1988-11-22 漆層を形成した繊維基布及びその製造方法 Pending JPH02145865A (ja)

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JP29354988A JPH02145865A (ja) 1988-11-22 1988-11-22 漆層を形成した繊維基布及びその製造方法

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JP29354988A Pending JPH02145865A (ja) 1988-11-22 1988-11-22 漆層を形成した繊維基布及びその製造方法

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JP (1) JPH02145865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146001A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Sowa Textile Kk 漆と高強力繊維の複合体
JP2010275679A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Bong Joo Jo 漆塗りと天然染料を用いた染色方法及びその製品

Cited By (2)

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