JPH0214432Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の利用分野） 本考案は、複数桁分の活字面を持つ活字ドラム
にインクローラを圧接させる形式のプリンタ、特
に用紙の無用の汚れを防止するための活字マスク
を備えたプリンタの活字ドラム清掃機構に関す
る。

（考案の背景） 従来のインクローラ式プリンタは、第１図に示
すような構造よりなる。即ち、活字ドラム１は外
周に活字を有する活字面１１を複数桁分有し、各
活字面１１間（桁間）に溝１２を形成してなる。
この活字ドラム１には活字面１１の活字にインク
を塗布するためのインクローラ２が圧接され、ま
た活字ドラム１に対向してハンマー３が各活字面
１１に対向して配置されている。更に活字ドラム
１の溝１２には、所定桁のハンマー３を駆動して
所定活字面１１の所定活字の印字を行う際、用紙
４が活字ドラム１に接触して無用の隣接桁のイン
クが用紙紙４に付くのを防止するために、櫛歯状
の活字マスク５の櫛歯部５１が活字面１１よりわ
ずか突出するように配設され、この活字ドラム５
の基部５２の下部は図示しない枠に固定されてい
る。

このように、活字ドラム１には溝１２が形成さ
れているが、インクローラ２からインクが溝１２
に留り、やがて活字マスク５の櫛歯部５１に移つ
て用紙４を汚すという欠点があつた。特に溝１２
が浅いと、この現象は顕著に表われる。

（考案の目的） 本考案は、活字ドラムの溝に留るインクを除去
することができるプリンタの活字ドラム清掃機構
を提供することにある。

（考案の実施例） 以下、本考案の一実施例を第２図及び第３図に
より説明する。なお、第１図と同じまたは相当部
材には同一符号を付し、その説明を省略する。活
字マスク５の基部５２には、活字マスク５と同様
の形状をしたバネ性を有する櫛歯状の薄板６の基
部６１が固定されている。薄板６の櫛歯部６２の
先端は、活字ドラム１の溝１２に圧接するように
配設されている。

次にかかる構成よりなる機構の作用について説
明する。インクローラ２は、一般に柔かいスポン
ジ製よりなるので、活字面１１に対向した部分２
１は点線のようにつぶれるが、溝１２に対向した
部分２２は溝１２内に突出して溝１２に触れ、溝
１２にインクが留り易い。しかし、溝１２に付着
したインクは、活字ドラム１の回転によつて薄板
６の櫛歯部６２の先端によつてしごき取られるの
で、活字マスク５の櫛歯部５１が汚れるのが防止
され、ひいては用紙４の汚れが防止される。

なお、上記実施例においては、薄板６は活字マ
スク５に固定したが、他の適当な固定部に固定し
てもよい。

（考案の効果） 以上の説明から明からな如く、本考案によれ
ば、活字ドラムの溝に櫛歯状に形成された薄板の
櫛歯部の先端が圧接するように薄板を配設してな
るので、活字ドラムの溝に留つたインクは薄板に
よつてしごき取られ、活字マスク及び用紙を汚す
ことは防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリンタの要部斜視視図、第２
図は本考案になるプリンタの一実施例を示す要部
断面図、第３図は活字マスクと薄板を示す斜視図
である。 １……活字ドラム、１１……活字面、１２……
溝、２……インクローラ、３……ハンマー、４…
…用紙、５……活字マスク、６……薄板、６２…
…櫛歯部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に活字を有し桁間に溝を形成して活字面を
   複数桁分配置した活字ドラムと、この活字ドラム
   にインクを塗布するインクローラと、前記活字ド
   ラムに対向するように桁毎に配置されたハンマー
   と、前記活字ドラムの溝に活字面よりわずか突出
   するように配置された活字マスクとを備えたプリ
   ンタにおいて、前記活字ドラムの溝に櫛歯状に形
   成された薄板の櫛歯部の先端が圧接するように薄
   板を配設したことを特徴とするプリンタの活字ド
   ラム清掃機構。