JPH0214315Y2 - - Google Patents

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JPH0214315Y2
JPH0214315Y2 JP8141684U JP8141684U JPH0214315Y2 JP H0214315 Y2 JPH0214315 Y2 JP H0214315Y2 JP 8141684 U JP8141684 U JP 8141684U JP 8141684 U JP8141684 U JP 8141684U JP H0214315 Y2 JPH0214315 Y2 JP H0214315Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はリンキングコンバータを用いたスイツ
チング制御型の高圧電源装置に関する。
〔考案の技術的背景〕
従来装置を例示する第5図によつて説明する。
1は直流電源2に入力端子Pと回路接地されたN
とを介して接続されて高電圧を出力する発振回路
で、鉄心に入力巻線N1、出力巻線N2及びベース
巻線N3を巻装した出力トランスTの上記入力巻
線N1をスイツチングトランジスタQ1のコレク
タ・エミツタ間を介して直流電源2に直列に接続
し、上記トランジスタQ1のベースには入力端子
Pにコレクタ抵抗R1を介してコレクタを接続し
たトランジスタQ2のエミツタを接続すると共に、
一端が入力端子Nに接続したベース巻線N3の他
端にカソードを接続したダイオードD1のアノー
ドをコンデンサC1と抵抗R2を介して接続し、上
記コンデンサC1の端子間に放電用抵抗R3を挿入
して、トランジスタQ2のオンオフによりトラン
ジスタQ1をオンオフ制御すると共に、ベース巻
線N3にトランジスタQ1を逆バイアスする極性の
電圧が誘起されたとき、トランジスタQ1のベー
ス電流を急速に減少せしめてトランジスタQ1
高速でオフさせ、トランジスタQ1のオン期間に
蓄積されたエネルギーをトランジスタQ1のオフ
時に出力巻線N2を介して放出することにより高
電圧を送出するようになつている。3は上記発振
回路1の出力トランスTの出力巻線N2の両端に、
ダイオードD2とD3のアノードをそれぞれ接続し、
このダイオードD2,D3のカソードを共通接続し、
この共通接続点とダイオードD3のアノード間に
リアクトルLを介してコンデンサC2を挿入し、
このコンデンサC2の端子間から発振回路1の高
電圧出力を整流平滑した直流高電圧を検出回路4
を介して一端が回路接地した負荷5に送出するよ
うにした整流平滑回路である。そして、上記検出
回路4は、例えば上記コンデンサC2の端子間に
分圧抵抗を挿入しこれの分圧点から出力電圧の検
出信号検出信号Vdet1を、また負荷5の接地側回
路に挿入した分流器から電流を電圧として出力す
る検出信号Vdet2をそれぞれ送出するようになつ
ている。6は上記発振回路1のトランジスタQ2
のベースにパルス幅を変調した出力信号(以下、
PWM信号という)を送出するパルス幅変調制御
回路(以下、PWM制御回路という)である。こ
れは演算増幅器からなる誤差検出器ED1の非反転
入力端子とED2の反転入力端子とに基準電圧Vref
を送出する基準電圧設定回路7の出力端を接続
し、上記誤差検出器ED1の反転入力端子とED2
非反転入力端子には上記検出回路4の検出信号
Vdet1,Vdet2をそれぞれ入力させ、この誤差検
出器ED1,ED2の出力端子を演算増幅器からなる
比較器CPの反転入力端子にそれぞれダイオード
D4,D5を介して接続し、比較器CPの非反転入力
端子には一定の周波数でノコ波状のパルス信号を
発振するパルス発生器OSCの出力端を接続し、
この比較器CPの出力端子を上記発振回路1のト
ランジスタQ2のベースに接続して、基準電圧
Vrefと検出信号Vdet1,Vdet2との誤差を検出し
て出力する誤差検出器ED1,ED2のいずれか大き
い方の出力信号とノコ波状のパルス信号とを比較
器CPによつてレベル比較し、パルス信号が誤差
検出器の出力信号より大きい期間“H”レベルと
なる矩形波状のPWM信号をトランジスタQ2のベ
ースに送出するようになつている。そして、上記
基準電圧設定回路7は、直流電源2に入力端子
P,Nを介して抵抗R4と定電圧ダイオードZD1
直列に挿入し、上記定電圧ダイオードZD1のカソ
ード・アノード間に直列に接続した可変抵抗VR1
と抵抗R5を挿入し、上記可変抵抗VR1の摺動子
と入力端子N間にコンデンサC3を挿入し、上記
可変抵抗VR1の摺動子を上記誤差検出器ED1
ED2の反転入力端子に接続して、上記摺動子から
負荷5の定格電圧に対応して設定した基準電圧
Vrefを送出するようになつている。
次にその動作を第6図と共に説明すると、直流
電源2が印加され、発振回路1のトランジスタ
Q2がオンすると、スイツチングトランジスタQ1
にベース電流が流れてトランジスタQ1が急速に
オンする。これにより入力巻線N1に電圧が発生
し、この電圧によつてベース巻線N3にはトラン
ジスタQ1のベースを順バイアスする極性の電圧
が誘起されるが、ダイオードD1が不導通である
ため順バイアス電流は流れない。この際コンデン
サC1は抵抗R3を通じて放電する。又、上記入力
巻線N1に流れる電流は直線的に増加する(第6
図N1)。やがて出力トランスTの磁束が飽和点に
達し、磁束中の時間微分値dφ/dtが0に近くな
ると、ベース巻線N3の誘起電圧が減少しはじめ、
この結果、トランジスタQ1のベース電流が減少
するとコレクタ電流も減少しはじめ、上記dφ/
dtが負になることによりベース巻線N3にはトラ
ンジスタQ1のベースを逆バイアスする極性の電
圧が誘起され、ダイオードD1が導通して、トラ
ンジスタQ1のベースに逆バイアス電流を流し、
このトランジスタQ1を高速でオフする。このオ
フによつて入力巻線N1に逆起電力が発生し、こ
れにより出力トランスTの電圧はそのインダクタ
ンスLと巻線間分布容量Cによる直列共振して振
動電圧となり(第6図Q1のVCE)、この振動電圧
の1/2周期後にトランジスタQ1のベース電位を順
バイアスする極性の電圧がベース巻線N3に誘起
されるが、ダイオードD1により阻止されて順方
向電流は流れず、トランジスタQ1はオフを保つ
ている(第6図Q1のVBE)。やがてトランジスタ
Q2がオンすると(第6図Q2)、トランジスタQ1
ベースにベース電流が流れるため、トランジスタ
Q1は再びオンする(第6図Q1)。以上の動作を繰
り返えすことにより他励発振し、この発振によ
り、トランジスタQ1のオン期間中に励磁インダ
クタンスに蓄積された磁気エネルギーが、トラン
ジスタQ1のオフ時に出力巻線N2を介して放出さ
れ、このパルス電圧を整流平滑回路3により整流
平滑してコンデンサC2の端子間から直流高電圧
出力が検出回路4を介して負荷5に供給される。
そして、負荷5に供給された直流高電圧出力は
検出回路4の図示しない分流器によつて電流が、
また分圧抵抗によつて電圧がそれぞれ検出され、
その検出信号Vdet1,Vdet2が検出回路4から
PWM制御回路6の誤差検出器ED1,ED2にそれ
ぞれ送出される。
一方、基準電圧設定回路7は直流電源2の印加
により、可変抵抗VR1の摺動子から定電圧ダイオ
ードZD1のツエナー電圧を分圧して、負荷5に対
応して設定した出力電圧が基準電圧Vrefとして
送出する。上記出力VrefとVdet1,VrefとVdet2
をうけた誤差検出器ED1,ED2は両入力の誤差を
検出して、ダイオードD4,D5を介して比較器CP
に送出する。この際、誤差検出器ED1,ED2の出
力はいずれか高い方の出力が比較器CPに送出さ
れる。これをうけた比較器CPは、誤差検出器
ED1(又はED2)の出力とパルス発生器OSCのノ
コ波状のパルス信号とをレベル比較し(第6図
CPの入力)、パルス信号が誤差検出器の出力レベ
ルより大きい期間“H”レベルとなるPWM信号
をトランジスタQ2のベースに送出して、トラン
ジスタQ2をオンオフ制御し(第6図Q2)、これに
よつてスイツチングトランジスタQ1をオンオフ
制御する(第6図Q1)。
即ち、上記PWM制御回路6のPWM信号は、
検出信号Vdet1,Vdet2が基準電圧Vrefより低く
なると“H”レベルのパルス幅が広くなり、反対
に高くなると、“H”レベルのパルス幅が狭まく
なるよう可変制御されるので、発振回路1はトラ
ンジスタQ1のオン期間が長くなれば(即ち“H”
レベルのパルス幅が狭まくなければ)高電圧出力
を減少させて出力の安定化動作を行う。
〔背景技術の問題点〕
しかし乍ら、このように構成された場合、スイ
ツチングトランジスタQ1を高速でしや断するこ
とができる反面、パルス発生器OSCの発振周波
数は一定であるのに対し、出力トランスTと整流
平滑回路3のリアクトルLとコンデンサC2より
なる共振周波数は負荷の変動により変化するの
で、周期ずれを生ずるという問題がある。これを
第6図によつてさらに説明すると、重負荷の場
合、t0時点でトランジスタQ2のオフによりトラン
ジスタQ1が高速でオフすると出力トランスTに
発生する振動電圧波形の1/2周期の零点はt2時点
まで継続し、この間(t0からt2の間)に、PWM
制御回路6のPWM信号によりトランジスタQ2
オンして、スイツチングトランジスタQ1にオン
指令が送出されても、トランジスタQ1のベース
電位は順バイアス方向とならず、t2時点でトラン
ジスタQ1はオン動作することになる。即ち、t1
点からt2−t1だけ遅れてオン動作することになつ
て、PWM信号に対してオン期間が狭まくなる。
又、軽負荷の場合、t3時点でトランジスタQ1がオ
フし、出力トランスが放出するエネルギーは減少
するので、出力トランスの振動電圧波形の1/2周
期後の零点はt4時点となつて、ベース巻線N3
電圧はトランジスタQ1のベース電流を順バイア
スする方向となるが、ダイオードD1によつて順
バイアス電流は流れないため、トランジスタQ1
はオフであり、このときPWM信号によりトラン
ジスタQ2はオフして、トランジスタQ1にオフ指
令を送出したままであるので、振動電圧は1周期
振動し次の1/2周期後の零点(t5時点)でトラン
ジスタQ1がオン動作することになる。このよう
に、出力トランスT及び整流平滑回路3のリアク
トルLとコンデンサC2よりなる共振周波数は、
負荷5が重負荷となれば低下し、反対に軽負荷と
なれば上昇して変動し、周波数の低下により可聴
周波数帯域に入つたときは騒音の原因となること
は勿論、この周期ずれに、整流平滑回路3のLO
時定数、ベース巻線N3のRC時定数も関与して、
ますます周期ずれがひどくなつていわゆる乱調現
象を生ずるという問題がある。
又、PWM制御回路は誤差増幅器、パルス発生
器、比較器を備えて構成されるので部品数も多く
なり装置を高価なものとする問題を有している。
〔考案の目的〕
本考案は上述した点にかんがみてなされたもの
で、その目的とするところは、簡略化した構成
で、同期ずれを生ずることなく、安価に製するこ
とのできる装置を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案は上記目的を達成するため、スイツチン
グトランジスタのベースに、ベース巻線に生じる
誘起電圧により抵抗、コンデンサを介して正帰還
をかけることによつて、上記コンデンサに、スイ
ツチングトランジスタのオン時には正極性に、ま
たオフ時には負極性にCR時定数で充放電する交
番電圧を発生させ、このコンデンサの交番電圧の
正極性充電時(スイツチングトランジスタのオン
時)の電圧が基準電圧以上になつたとき、上記コ
ンデンサを放電させて、スイツチングトランジス
タをオフさせることにより、出力トランスの発振
と同期して、上記スイツチングトランジスタを
PWM制御せしめるよう構成したことを特徴とす
るものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図及び第2図によ
つて説明する。尚上記第5図と同一部材には同一
符号を付して説明することとする。10は直流電
源2に入力端子Pと回路接地した入力端子Nとを
介して接続されて高電圧を出力する発振回路であ
る。これは、鉄心に入力巻線N1、出力巻線N2
びベース巻線N3を巻装した出力トランスTの上
記入力巻線N1をエミツタ回路接地のスイツチン
グトランジスタQ1のコレクタ・エミツタ間を介
して直流電源2に直列に接続し、上記トランジス
タQ1のベースを、起動用抵抗R6を介して入力端
子Pに接続すると共に、エミツタ回路接地のトラ
ンジスタQ2のコレクタに接続し、トランジスタ
Q1のコレクタ。エミツタ間にフライホイールダ
イオードP6を挿入し、該トランジスタQ1のエミ
ツタにアノードを接続したダイオードD7のカソ
ードをQ1のベースに接続し、トランジスタQ2
ベース・エミツタ間にブリーダ抵抗R8を挿入し、
ベース巻線N3は、一端を入力端子Nに接続する
と共に、他端を抵抗R7、コンデンサC4を介して
トランジスタQ1のベースに接続して、ベース巻
線N3の誘起電圧により、トランジスタQ1のベー
スに正帰還をかけて該トランジスタQ1を高速で
オンさせ、このオン期間に蓄積されたエネルギー
をトランジスタQ1のオフ時に出力巻線N2を介し
て放出することにより高電圧を送出するようにな
つている。そして、上記コンデンサC4は、ベー
ス巻線N3に誘起された電圧により、トランジス
タQ1のオン時にはN3→R7→C4→Q1のベース・エ
ミツタ→N3のループで電流が流れ、オフ時には
N3→D7→C4→R7→N3のループで電流が流れるた
め、交番極性に充放電を繰り返えすようになつて
いる。30は上記発振回路10の出力トランスT
の出力巻線N2の両端に、ダイオードD8とコンデ
ンサC5を直列に挿入し、上記コンデンサC5の端
子間から高電圧入力を整流平滑した直流高電圧を
一端が回路接地した負荷5に送出するようにした
整流平滑回路である。60は上記発振回路10の
スイツチングトランジスタQ1をPWM制御する
PWM制御回路である。これは上記スイツチング
トランジスタQ1のベースにプログラマブル・ユ
ニジヤンクシヨン・トランジスタ(以下PUTと
いう)Q3のアノードを上記コンデンサC4を介し
て接続し、ゲートに負荷5の定格電圧から設定し
た基準電圧Vrefを送出する基準電圧設定回路7
0の出力端を接続し、カソードを上記トランジス
タQ2のベースに接続し、上記アノード・ゲート
間に誤動作防止用のコンデンサC6を挿入して、
PUTQ3のアノード電圧(即ち、コンデンサC4
電圧)VC4とゲート電圧(基準電圧)Vrefとが
VrefVC4−VOFS(但しVOFS=PUTQ3のオフセツ
ト電圧、通常0.6〜1.0V程度)の関係になつたと
き、PUTQ3をオンさせて、コンデンサC4を放電
させることにより、スイツチングトランジスタ
Q1のベース・エミツタ間に逆バイアスをかけて
トランジスタQ1をオフせしめ、上記アノード電
圧VC4とゲート電圧VrefとがVref>VC4−VOFS
関係になつたとき、PUTQ3をオフさせて、上記
トランジスタQ1を起動用抵抗R6を介してオンさ
せることにより、トランジスタQ1をPWM制御す
るようになつている。そして、上記基準電圧設定
回路70は、入力端子P・N間に抵抗R9と定電
圧ダイオードZD1を直列に挿入し、上記抵抗R9
定電圧ダイオードZD1の接続点にアノードを接続
したダイオードD9のカソードと入力端子N間に
抵抗R10、可変抵抗VR1、抵抗R11,R12を直列に
挿入し、上記抵抗R12の端子間にコンデンサC7
接続すると共に、上記抵抗R11とR12の接続点に
アノードを接続したダイオードD10のカソードを
上記ベース巻線N3と抵抗R7の接続点に接続して、
電圧負帰還回路を形成し、上記定電圧ダイオード
ZD1のカソード・アノード間にノイズ吸収及び平
滑用のコンデンサC8を挿入し、上記可変抵抗
VR1の摺動子をPUTQ3のゲートに接続して、定
電圧ダイオードZD1のツエナー電圧VZを分圧して
負荷5の定格電圧から設定した基準電圧Vrefを
送出すると共に、発振回路10が高電圧出力を送
出するとき、即ち、スイツチングトランジスタ
Q1のオフ時にベース巻線N3に生ずる逆起電力を
ベース巻線N3よりダイオードD10を介してコンデ
ンサC7に負の電圧に整流平滑した負帰還電圧信
号を、上記高電圧出力の電圧検出信号Vdetとし
て、正極性の上記基準電圧Vrefに加算させて、
上記基準電圧Vrefを、高電圧出力電圧に対応し
て出力電圧が増加すれば低下させ、反対に減少す
れば上昇させて可変することにより負荷5に対す
る出力の安定化を図るようになつている。又、こ
の基準電圧設定回路70は、PWM制御回路60
のPUTQ3のゲート端における抵抗、いわゆるゲ
ート抵抗を上記PUTQ3がオンしてコンデンサC4
が放電した後、ベース巻線N3の電圧VBとPUTQ3
の順方向電圧降下分VFと抵抗R7とで定まるアノ
ード電流IA(=VB−VF/R7)がPUTQ3の谷点電
流IVより十分大きく(IV≪IA)なるような抵抗値
に設定して、コンデンサC4の放電後も、PUTQ3
がオン状態を継続するようにし、上記PUTQ3
アノード電流によつてトランジスタQ2をオンさ
せトランジスタQ1のベース・エミツタ間を略短
絡状態にしてトランジスタQ1を高速かつ完全に
オフするようになつている。
次にその動作について第2図とともに説明す
る。直流電源2の印加により、抵抗R6を介して
スイツチングトランジスタQ1のベースに電流が
流れ始め、これによりトランジスタQ1のコレク
タ・エミツタ間がオン領域に遷移しはじめ出力ト
ランスTの入力巻線N1に2→N1→Q1→2のルー
プで電流が流れ、これによりベース巻線N3には、
N3と入力巻線N1の巻数比によつて定まる電圧が
トランジスタQ1のベースを順バイアスする方向
の極性で誘起され、この誘起電圧によりN3→R7
→C4→Q1→N3のループで電流を流して正帰還が
かかり、ベース電流を増加させ、トランジスタ
Q1をさらにオン領域に遷移させて急速にオン状
態にし、入力巻線N1の電流を直線的増加させる。
これにより出力トランスTの磁束も増加し、やが
て磁束が飽和点に達すると、ベース巻線N3の誘
起電圧が減少しはじめトランジスタQ1がオフ領
域へと遷移しはじめることにより、ベース巻線
N3には逆バイアスする方向の極性で電圧が発生
し、この電圧によつてトランジスタQ1のベース
電流を急速に減少してトランジスタQ1がオフす
る。このオフによつて入力巻線N1には逆起電力
が発生し、これにより出力トランスTの電圧はそ
のインダクタンスLと巻線間分布容量C及びダイ
オードD8を介して出力巻線N2に接続されたコン
デンサC5により直列共振して振動電圧(第2図
Q1のVCE)となり、この振動電圧の1/2周期後に
トランジスタQ1のベース電流が順バイアス方向
となることによつて、上記抵抗R6を介してベー
ス電流が流れ始めて、上記動作を繰返し発振を継
続する。この発振動作において、上記コンデンサ
C4はベース巻線N3に誘起される電圧が、順バイ
アス方向の極性時(Q1のオン時)にはN3→R7
C4→Q1のベース・エミツタ→N3のループで電流
が、また逆バイアス方向の極性時(Q1オフ時)
にはN3→D7→C4→R7→N3のループで電流が流れ
る(第2図Q1,D7の)ため、交番極性に充放
電をくり返してその直流電源2の零電位に対する
コンデンサC4の電位VC4は第2図C4のVC4で示す
ように、略三角波状に交番する電圧波形となる。
一方直流電源2の印加により基準電圧設定回路7
0は定電圧ダイオードZD1のツエナー電圧を分圧
して設定した基準電圧Vrefが可変抵抗VR1の摺
動子からPWM制御回路60のPUTQ3のゲート
に送出しているので、上記PUTQ3はそのアノー
ド電位VC4がVC4Vref+VOFSの関係になるとオ
ンして、コンデンサC4の電荷をC4→Q3のアノー
ド・カソード→Q2のベース・エミツタ 〓(D7 Q1のベース・エミツタ)〓C4 のループで放電する。この際、コンデンサC4
トランジスタQ1のベースに直列接続して、トラ
ンジスタQ1のオン時にベース側接続端子の電位
が低くなるように充電されているため、PUTQ3
のオン時上記放電により、トランジスタQ1のベ
ース・エミツタ間がコンデンサC4の電荷により
逆バイアスされることになり、これによつてトラ
ンジスタQ1は、そのオン時にベース・エミツタ
間に蓄積した電荷を急速に放電して高速でオフ状
態に切換えられると共に、上記コンデンサC4
放電によりトランジスタQ2がオンし、上記トラ
ンジスタQ1のベース・エミツタ間を略短絡して
トランジスタQ1を高速でオフし、入力巻線N1
流れる電流をしや断する。これにより入力巻線
N1には逆起電力が発生し、これにより出力トラ
ンスTの電圧はそのインダクタンスLと巻線間分
布容量C及び出力巻線N2にダイオードD8を介し
て接続されたコンデンサC5による直列共振によ
つて振動電圧となり出力巻線N2から高電圧出力
を送出し、これを整流平滑回路30を介して直流
高電圧出力に変換して負荷5に供給する。この際
上記入力巻線N1に発生する逆起電力によりベー
ス巻線N3にも逆起電力が発生し、これをうけた
基準電圧設定回路70のコンデンサC7は負の電
圧に整流平滑して、定電圧ダイオードZD1のツエ
ナ電圧を分圧した正極性の電圧に電圧検出信号
Vdetとして加算してPUTQ3のゲートに送出す
る。このとき、PUTQ3は、ベース巻線N3に生じ
た逆起電圧によりトランジスタQ2が逆バイアス
されてオフするのでアノード電流がしや断されて
オフしており、かつ、コンデンサC4は、第2図
C4のVC4で示すように、ベース巻線N3に生じた上
記逆起電圧によりN3→D7→C4→R7→N3のループ
で電流が流れて図示と逆極性で充電されているの
で、そのアノード電位VC4はVC4<Vref+VOFS
関係となつてオフ状態を維持する。
そして、上記ベース巻線N3の逆起電圧の1/2周
期後、トランジスタQ1のベース電位が順バイア
ス方向となるので、トランジスタQ1は再びオン
して上記動作を繰り返えす。このトランジスタの
オンオフ動作により、オン期間が長くなれば出力
トランスTの出力電圧が増加し、これにより上記
電圧検出信号Vdetも大きくなつてPUTQ3のゲー
トに加わる基準電圧Vrefを低下させ、反対にオ
ン期間が短かくなれば、出力電圧を減少させこれ
により電圧検出信号Vdetも小さくなつて基準電
圧Vrefを上昇させ、トランジスタQ1のオン期間
を長くするようPWM制御することにより出力電
圧の定電圧制御が行なわれることになる。
この動作において、負荷5が重負荷となつた場
合は、出力トランスTの出力電圧が低下すること
によりベース巻線N3の逆起電圧も巻数比に応じ
て低下して負極性の電圧検出信号Vdetを低下即
ち0Vに近づけさせ、これにより基準電圧Vrefを
上昇させ、トランジスタQ1のオン期間を長くす
るようコンデンサC4の充電時間が長くなり、反
対に軽負荷時においては、上述とは逆に、負極性
の電圧検出出信号Vdetを上昇即ち負電圧を増加
させ、基準電圧Vrefを低下させてPUTQ3のゲー
トに加えることになるので、トランジスタQ1
オン期間が短かくなるようコンデンサC4の充電
時間を短かくして、負荷変動に応じたトランジス
タQ1のPWM制御がなされる。しかも、出力トラ
ンスTの発振周波数と、トランジスタQ1の発振
周波数は、トランジスタQ1のベースにコンデン
サC4を介してアノードを接続したPUTQ3のアノ
ード電位VC4をゲート電位(基準電圧)Vrefと比
較することにより、PUTQ3をオンさせてトラン
ジスタQ1をオフするようにしてあるので、同期
したPWM制御が行なわれる。又、PUTQ3はそ
のゲート電位Vrefとアノード電位VC4がVC4
Vref+VOFSの関係となつてオンしてコンデンサ
C4が放電した後に流れる保持電流が、ベース巻
線N3に逆起電圧が発生してトランジスタQ2がオ
フするまでは、該PUTQ3の谷点電流より十分大
きくなるよう設定されているので、オフすること
なく、トランジスタQ2のオン状態を保持してト
ランジスタQ1を高速で的確にオフさせることに
なり、たとえ、トランジスタQ1のオン期間が極
めて短かくなつてコンデンサC4の充電が少ない
場合でも誤動作することなくトランジスタQ1
高速でオフさせる。第3図は本考案を定電圧定電
流型の高圧電源装置に適用した実施例を示したも
ので、第1図と異なる点について説明すると、7
0aは、上述同様、PWM制御回路60の
PUTQ3のゲートに基準電圧Vrefを送出するよう
にした基準電圧設定回路で、入力端子P,N間に
直列に挿入した抵抗R9と定電圧ダイオードZD1
の接続点を、ダイオードD9、抵抗R13を介して
PUTQ3のゲートに接続し、上記PUTQ3のゲート
には、該ゲートにアノードを接続したダイオード
D12のカソードを抵抗R15を介して、ベース巻線
N3に生じた逆起電圧を負の電圧に整流平滑する
コンデンサC7の端子間に挿入した可変抵抗VR2
の摺動子に接続して負帰還電圧信号を電圧検出信
号Vdet2として、上記定電圧ダイオードZD1のツ
エナ電圧によりPUTQ3のゲートに加わる正極性
の基準電圧に加算せしめて、上記ゲートに加える
と共に、該ゲートにアノードを接続したダイオー
ドD11のカソードを抵抗R14を介して、負荷5の
接地側とコンデンサC5の間に挿入した分流器等
からなる電流検出器80の出力端に接続して、電
流負帰還信号を電流検出信号Vdet1として上記正
極性の基準電圧に加算せしめた基準電圧Vrefを
ゲートに加えて、負荷5に対する出力電圧、電流
により、基準電圧Vrefを可変することによつて、
上述同様、トランジスタQ1のオンオフ期間を
PWM制御して出力の安定化を図るようになつて
いる。
又、第4図は本考案を倍電圧の定電圧、定電流
形の高圧電源装置に適用した実施例を示したもの
で、第3図と異なる点は発振回路10の出力トラ
ンスTの出力巻線N2の回路接地側端にアノード
を接続したダイオードD14のカソードと、出力巻
線N2の高圧側端との間にコンデンサC10を挿入
し、上記ダイオードD14のカソード・アノード間
に、該カソードにアノードを接続したダイオード
D15を介してコンデンサC11を挿入し、このコンデ
ンサC11の端子間に負荷5を接続して、トランジ
スタQ1のオン時、出力トランスTの入力巻線N1
に流れる電流によつて誘起される出力巻線N2
電圧によりコンデンサC10を図示極性に充電させ、
トランジスタQ1のオフ時入力巻線N1に発生する
逆起電力により共振して出力巻線N2に生ずる電
圧によりダイオードD14を不導通にして、N2
C10→D15→C11→N2のループでコンデンサC11
充電させ、このコンデンサC11の端子間から倍電
圧を整流平滑して出力する整流平滑回路30aを
形成し、出力トランスTのベース巻線N3の端子
間に、該巻線N3の回路接地側端にカソードを接
続したダイオードD13のアノードと、該巻線N3
他端との間にコンデンサC9を挿入し、ダイオー
ドD13のアノード・カソード間に、該アノードに
カソードを接続したダイオードD10を介してコン
デンサC7を挿入して、該巻線N3にトランジスタ
Q1のベースを順バイアスする極性で誘起された
電圧によりコンデンサC9をN3→C9→D13→N3の、
ループで図示極性に充電させ、該巻線N3にトラ
ンジスタQ1のベースを逆バイアスする極性で発
生した電圧により、コンデンサC9とダイオード
D13の接続点を負にしてダイオードD10を導通さ
せコンデンサC9,C7が直列に接続されることに
より、コンデンサC9の電荷による電圧とコンデ
ンサC7に充電される電圧を相加して、コンデン
サC7の端子間に挿入した可変抵抗VR2に印加し、
この可変抵抗VR2の摺動子から上記負荷5に送出
する倍電圧した出力電圧に対応する電圧検出信号
Vdet2を上記基準電圧設定回路70aと同様、
PWM制御回路60のPUTQ3のゲートに抵抗R15
ダイオードD12を介して加えるように基準電圧設
定回路70bを形成して、第3図と同様、負荷5
に対する出力電圧、電流を検出した電圧、電流検
出信号Vdet2,Vdet1により基準電圧Vrefを可変
して、トランジスタQ1のオンオフをPWM制御し
て出力の安定化を図るようになつている。
〔考案の効果〕
本考案によれば、スイツチングトランジスタは
そのオン期間中にベース巻線に誘起した電圧によ
り抵抗コンデンサを介してベース電流を流して上
記コンデンサを充電させ、この電位が基準電圧を
超えたときPUTを導通させ上記コンデンサの電
荷を放電させてスイツチングトランジスタをオフ
させるようにしてあるので、負荷が変動して出力
トランスの発振周波数が変化してもこれと同期し
てスイツチングトランジスタをPWM制御するこ
とができ、負荷の変動に対しても乱調を生ずるこ
となく安定したスイツチング制御を行うことがで
きる。しかも、PWM制御回路はPUTによつて形
成することができ、構成を簡略化して部品数を少
くなく構成することができ、装置を安価に製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すブロツク図、第
2図は第1図の動作を説明するタイムチヤート
図、第3図、第4図は本考案の他の実施例を示し
たブロツク図で、第3図は定電圧、定電流形を示
し、第4図は倍電圧定電圧定電流形を示したもの
である。第5図は従来例を示したブロツク図であ
る。第6図は第5図の動作を説明するタイムチヤ
ート図である。 1,10:発振回路、2:直流電源、3,3
0,30a:整流平滑回路、5:負荷、6,6
0:パルス幅変調回路、7,70,70a,70
b:基準電圧設定回路、Q1:スイツチングトラ
ンジスタ、Q3:プログラマブル・ユニジヤンク
シヨン・トランジスタ、T:出力トランス、
N3:ベース巻線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉄心に入力巻線と出力巻線及びベース巻線を巻
    装した出力トランスの上記入力巻線を、エミツタ
    が回路接地したスイツチングトランジスタのコレ
    クタ・エミツタ間を介して、直流電源に接続し、
    上記スイツチングトランジスタのベースに、コン
    デンサを介して、カソードが回路接地したプログ
    ラマブル・ユニジヤンクシヨン・トランジスタの
    アノードを接続し、このアノードと上記コンデン
    サとの接続点に、抵抗を介して、一端が回路接地
    した上記ベース巻線の他端を接続し、上記プログ
    ラマブル・ユニジヤンクシヨン・トランジスタの
    ゲートに基準電圧を出力する基準電圧設定回路の
    出力端を接続し、上記コンデンサの充電電圧が基
    準電圧をこえたとき導通するプログラマブル・ユ
    ニジヤンクシヨン・トランジスタにより、上記ス
    イツチングトランジスタをオフせしめるようにし
    たことを特徴とする高圧電源装置。
JP8141684U 1984-05-31 1984-05-31 高圧電源装置 Granted JPS60192687U (ja)

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