JPH02142703A - 有害生物防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は有害生物防除剤に係り、特に、著しく顕著な防
虫、防菌、防カビ等の有害生物防除効果を有する、天然
精油系の安全性の高い有害生物防除剤に関する。

［従来の技術］ 貯蔵病害病原菌の生育抑制、防菌、殺菌、有害害虫の防
虫、殺虫等に用いられる有害生物防除剤のうち、農産物
を保存するための保存剤は、食品添加物に指定されてお
り、現在、化学合成品の中では、オルトフェニルフェノ
ール、ナトリウムオルトフェニルフェノール、ジフェニ
ル、チアベンタシ゛−ル、バラオキシ安息香酸エステル
類が食品添加物として認可されている。

また、防虫、殺虫、防菌、殺菌のための各種の薬剤が、
農薬として、或いは居住家屋内において使用されるトイ
レタリー製品等に広く利用されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来提案されている有害生物防除剤には
、安全性の高いものがなく、例えば、農産物の保存剤に
ついても安全性を保つためにその使用に際しては、使用
濃度、使用方法、対象農産物の種類等に規制が設けられ
ており、容易に使用し得るものではなかった。

また、農薬についても安全性が保障されているものが殆
どないことから、低濃度使用とされており、一部では無
農薬栽培が提唱されているのが現状である。

更に、居住家屋内等で使用されているトイレタリー製品
等についても安全性のより高いものが求められている。

本発明は上記従来の問題点を解決し、著しく優れた防虫
、防菌、防カビ等の有害生物防除効果を有するものてあ
って、安全性の極めて高い有害生物防除剤を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明の有害生物防除剤は、シトロネラール、℃−ペリ
ラアルデヒド及びミルテナールから成る群から選ばれる
少なくとも１種の天然精油を含むことを特徴とする。

天然精油はフィトンチッドと呼ばれ植物を殺す成分が含
まれているといわれてきた。しかしながら、従来は、こ
れらの個々の天然精油及びその誘導体の有害生物に対す
る防除効果についての有効な知見は得られていなかった
。

本発明者らは有害生物防除剤について鋭意検討を重ねた
結果、食品添加物であり、安全性も極めて高い天然精油
及びその誘導体の中から、シトロネラール、文−ペリラ
アルデヒド、ミルテナールの３　ｆｆｌが貯蔵病害病原
菌の生育ｇｌ］制Ｊ及び有害害虫の防虫効果に特に顕著
な効果を示すことを見出し、゛本発明を完成させた。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明の有害生物防除剤の有効成分である３種の天然精
油のうち、シトロネラール（ｃｌｏＨｌ。

Ｏ）は、非環式そノテルベンに属するアルデヒドで、シ
トロネラ油やユーカリ油等に含有されている。

℃−ペリラアルデヒド（ＣＩＯＨ１４０）は、モノデル
ベンアルタヒトの一種であり、バスツバキリ？４Ｈｅｒ
ｎａｎｄｊａ　　　　ｐｅｌｔａｔｅ　　の精ｖ由、シ
ソ油、サルビシア油に含有されている。

ミルテナール（ＣＩＯＨ１４０）もモノテルベンアルデ
ヒトの一種であり、ハスノハギリ科Ｈｅｒｎａｎｄｉａ
　　ｐｅｌｔａｔｅ　　Ｍｅｔｓｓｎ、、フトモモ科Ｅ
ｕｃａ　１　ｙｐｔｕｓｇｌｏｂｕｌｕｓに含有さねて
いる。

本発明においては、これら３種の天然精油の１種を単独
で使用しても良く、２種以上を併用しても良い。

このような天然精油を薬剤原体として含む本発明の有害
生物防除剤の使用形態は特に限定されるものではないか
、例えば次の■〜■のような形態で使用することかでき
る。

■　薬剤原体をそのまま使用する。

■　薬剤原体をマイクロビーズ、マイクロカプセル、酸
化チタン等の多孔性物質又は結晶セルロース、酸化カル
シウム、酸化マグネシウム等の粉状物質に含浸させて使
用する。

■　■の含浸物を成型加工して使用する。

■　薬剤原体を紙、繊維状物質に含浸させて使用する。

■　薬剤原体を高分子物質（例えは、油性ケル、ポリビ
ニルアルコール、シリコン樹脂等の高分子物質）に混合
成型して使用する。

本発明の有害生物防除剤において、前記３種の天然精油
の含有濃度、使用濃度等には特に制限はなく、使用目的
等に応じて適宜決定される。

このような本発明の有害生物防除剤は、各種の貯蔵病害
病原菌の生育抑制、有害害虫の防除等に有効に使用する
ことかできる。

・、本発明の有害生物防除剤を適用し得る貯蔵病害病原
菌としては、炭桓病菌、灰色カビ（ホトリティス）、白
カビ（ジェオトリカム、カンデイダム）、縁カビ、フサ
リウム、黒斑病菌（アルタナリア）等か挙げられるかこ
れらに限定されるものではない。

これらの貯蔵病害病原菌の生育抑制の対象となる果物、
野菜としてはミカン、ピーマン、ブドウ、ニンジン、イ
チゴ、カポチャ、オレンジ、レモン、グレープフルーツ
、スイカ、リンゴ等が挙げられるか、他の果物、野菜に
対しても有効であることは言うまでもない。

また、有害害虫としては、ハタニ、アブラムシ等か挙げ
られ、その対象となる果物、野菜としては上記したもの
に加え、トマト、キュウリ等が挙げられるか、いずれも
これらに限定されるものではない。

［作用］ シトロネラール、ｌ−ペリラアルデヒド、ミルテナール
は、著しく優れた貯蔵病害病原菌の生育抑制効果、有害
害虫の防除効果を有し、しかも、いずれも食品添加物と
される天然オ″Δ油であることから、人体等に対する安
全性は極めて高い。このため、安全性の高い有害生物防
除剤が提供される。

［実施例］ 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
。

実施例１ 貯蔵病害病原菌の生育抑制試験 ＰＤＡ（ポテト−デキストロース−アガー）培地入りの
直径９ｃｍのシャーレ中央部に第１表に示す病原菌をそ
れぞれ接種し、このシャーレなｔｏｆｌのプラスデック
容器に入れた。シャーレの周囲に第１表に示す薬剤原体
を２７　ｍ　ｇ／　Ｊ２となるように静置し、プラスチ
ック容器を密閉状態にして室温下で培養した。培養７日
後のコロニー直径（ｃｍ）を調べ、結果を第１表に示し
た。

なお、比較のため、薬剤原体無添加のものにっいても同
様に試験を行なったところ、いずれの菌についてもコロ
ニー直径は９ｃｍ以上であった。

第１表より、本発明に係る薬剤を用いたものは、病原菌
の種類により多少の効果の差はあるものの、いずれも無
添加の場合に比べてコロニー直径が小さく、本発明の有
害生物防除剤は顕著な病原菌生育抑制効果を有すること
が明らかである。

実施例２ 有害害虫の防除試験 容積１０００ｍ、Ｑのプラスチック容器に第２表に示す
濃度となるように薬剤を入れ、イチゴ葉を薬剤と接触し
ないように置き、蓋をして密封状態にして室温下で放置
した。放置４８時間後、イチゴハダニの致死率（％）を
調へ、結果を第２表に示した。なお、ハダニの生死判定
は、顕微鏡下で針による刺激に対する反応で調へた。

同様に、薬剤無添加のものについても試験を行なったと
ころ、４８時間後の致死率は１０％であった。

第２表より、本発明の有害生物防除剤は著しく優れた殺
虫効果を有することが明らかである。

第２表 （致死率 （％） ［発明の効果］ 以上詳述した通り、本発明の有害生物防除剤は、著しく
優れた有害生物防除効果を有し、しかも食品添加物の天
然精油であることから人体に対する安全性も極めて高い
。

このため、その使用に際しては殆ど制約を受けることな
く、産業用から家庭用まで幅広い用途に有効に適用する
ことが可能とされる。

代理人　　弁理士　　重　野　　剛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シトロネラール、ｌ−ペリラアルデヒド及びミル
   テナールから成る群から選ばれる少なくとも１種の天然
   精油を含むことを特徴とする有害生物防除剤。