JPH02142483A - Enod2遺伝子調節領域 - Google Patents

Enod2遺伝子調節領域

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JPH02142483A
JPH02142483A JP1171010A JP17101089A JPH02142483A JP H02142483 A JPH02142483 A JP H02142483A JP 1171010 A JP1171010 A JP 1171010A JP 17101089 A JP17101089 A JP 17101089A JP H02142483 A JPH02142483 A JP H02142483A
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JP
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gene
regulatory region
enod2
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structural gene
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JP1171010A
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English (en)
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Henk Franssen
ハンク フランセン
Anton H Bisseling
アントン エッチ.ビッセリング
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Lubrizol Genetics Inc
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Publication date
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    • C12N15/8222Developmentally regulated expression systems, tissue, organ specific, temporal or spatial regulation
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明の分野は、一般に植物の分子生物学の領域であり
、さらに詳細には組換えDNA技術による植物遺伝子工
学に関する。本発明は特に、ダイズの初期ノジュリン(
nodulin)遺伝子の調節領域に関する。この調節
領域は、ブラシリゾビウム ジャポニクム(Brad 
rhizobium ’a onicum)の接種後に
1発育するダイズの根粒中で下流遺伝子の発現を組織特
異的に調節する領域である。
(従来の技術) マメ科植物の窒素固定根粒(nitrogen−fix
ingroot nodule)  は、根がリゾビウ
ム細菌に感染し次いで細菌と植物との共生が発生するこ
とによって形成される。共生の発生は、植物と細菌との
間の特異的認識に依存し、植物および細菌の両者からの
遺伝情報が必要である。
根粒の発生は、マメ科植物の種類によって異なる。2種
類の異なるダイズの根粒、つまり、決定群と非決定群と
がある。例えば、ダイズ(肚匹植り面の根粒は、決定群
(determinant)であり球形である。これと
は異なり、アルファルファ (4spp、)+  クロ
ーバ−(Trifoltum spp、)およびエント
ウ (Pisum sativum)の根粒は非決定群
(in−determinant)であり、aI長形で
ある。さらに、これらの根粒は、解剖学上ならびに物質
代謝上、異種のものであり、マメ科植物間の遺伝的な差
異と。
マメ科植物に感染するりゾビウムの異なる種間の差異と
による。根粒発生の過程の差を反映している。
ビンセント(J、M、 Vincent)は、  ”N
itrogen Fixation’(W、E、New
tonおよびW、H,Orme−Johnson) &
i集+ (University Park Pres
s社発行、米国、メリーランド州、ボルチモア、2巻、
103〜131真。
1980年)の根粒発生の説明の項で、根粒形成の3つ
の異なった段階、つまり、感染前段階、感染および根粒
形成の段階、そして、根粒が機能する段階を区分してい
る。感染前の段階では、リゾビウム細胞は、その宿主細
胞を認識して根毛に付着し。
次いで根毛がカールする。次の段階で、該1!19は感
染糸(infection thread)を通じて根
の中に入り、いくらか皮層細胞が脱分化して分裂組繊を
形成する。この感染糸は1分裂組繊細胞に向かって成長
する。細菌は、これらの細胞の約1/2の細胞質中に放
出され9次いでその細菌の細胞は分化して根粒菌になる
。最終段階では、根粒の細胞は、さらに分化して窒素固
定根粒となる。
根粒特異的タンパクは、根粒中でのみ発現し。
感染過程、41粒の発生および共生窒素固定に関連があ
るようである。植物起源のタンパク(ノジュリン)と細
菌起源のタンパク(バタテロイジン(bac tero
 id in) )との両者が、根粒中に見い出されて
いる。根粒特異的タンパクは、ブラシリゾビウム ジャ
ポニクムを感染させたダイス((R,P、Legock
iおよびり、P、S、Verma)1980年、前出〕
およびリゾビウム レグミノサルムPRE(Rhizo
bium le uminosarumPRE)を感染
させたエントウ(Pisum  sativum)(T
Bisselingら、 EMBOJ、  2巻、 9
61〜966頁、 1983年)〕のそれぞれの根の調
製物中に同定されている。各々の場合に、免疫沈澱法で
根粒タンパクを同定するのに、根粒特異的抗血清を使用
した。これら抗血清は各々、感染していない植物由来の
根の調製物を用いて、可溶性根粒タンパクに対する抗血
清を滴定することによって作製された。これらの研究の
欠点は、根粒特異的タンパクが植物起源なのか細菌起源
なのか確認できないことと、各タンパクの抗原性が免疫
分析法に影響するということである。
ダイスについては、根粒ポリゾームのインビトロでの翻
訳産物が、根粒特異的抗血清で分析された。対照実験に
よって、細菌RNAはインビトロの系では翻訳されない
ことがわかった。分子量の範囲が18〜20kdの、少
なくとも18〜20種の、宿主植物由来のポリペプチド
が同定された。これらのタンパクは、非感染の根、根粒
菌および自然の状態(7)B、  ジャポニクム(R,
P、レボキーおよびり、P、S。
パーマ、 Ce1L 20巻、 153〜163頁、 
1980年)には存在していなかった。さらに、根粒菌
を分離し35Sメチオニンとともにインキユベートシ、
根粒菌タンパクに標識を付けた。2つのポリペプチドを
、根粒特異的抗血清と交差反応させた。根粒菌が排出し
たポリペプチドは分子量が約11kdであった(R,C
,ファンデン ボスら(R,C,van den Bo
set al)+ J、 Gen、 Microbio
l、 109巻、 131〜13941978年〕。ウ
ェスタンタンパクプロットを。
根粒特異的抗血清でプローブすることによって。
エントウの根のタンパクの抽出物中から約20種の根粒
特異的タンパクが同定された。検出されたタンパクは1
分子量が15〜120kdの範囲内であるが。
これらのタンパクの起源は決定されなかった。これらの
実験において、インビボの根粒タンパクが同定されたが
(T、ビッセリングら、 (1983年)前出)、ダイ
スの研究では、インビトロでの翻訳産物であって先端が
切断されている可能性のあるものが検出された。
パーマとその共同研究者はまた。グイズノジュリンcD
NAクローンを単離した〔エフ、フラー(F。
Fuller)  ら、 Proc、 Natl、 A
cad、 Sci、 USA、 80巻。
2594〜2598頁、 1983年)。これらのクロ
ーンは。
根粒RNA調製物からNOD mRNAをハイブリッド
選択するのに用いられ、長さが約1150.770およ
び3150ヌクレオチドのIwRNAから、それぞれ、
 27.24および100kDaのインビトロでの翻訳
産物が得られた。
いくらかの相同性を互いに有する。2つの追加のクロー
ンすなわち23.5および24.5kDaのインビトロ
翻訳産物(F、フラーおよびり、P、S、パーマ+ P
lantMol、 Biol、3巻、21〜2B頁、 
1984年)を与えるそれぞれ長さが1600および1
100ヌクレオチドのハイブリッド選択mRNAが同定
された。
発育中のエントウの根粒の各段階で得られる根粒mRN
Aを、そのRNAをインビトロで翻訳し9次いで翻訳産
物を2次元のゲル電気泳動法によって分離することによ
り研究した。15〜80kDaの範囲の分子量を有する
21種の根粒特異的タンパクが見い出された(F、ゴー
バーら(F、Gover et al) EMBOJ。
4巻、861〜867頁、 1985年〕。
公知の機能を有するノジュリンとしては、レグヘモグロ
ビン(C,A、アップルパイ(C,^、Appleby
)Ann、Rev、Plant Physiol、 3
5巻、 443〜47B頁。
1984年〕、根粒特異的グルタミンシンセターゼ〔J
、V、キャリモアーら(J、V、Callimore 
et al) Planta。
157巻、245〜253頁、 1983年)および根
粒特異形のウリカーゼ団、バーグマンら(M、Berg
mann etal) EMBOJ、  2巻、 23
33〜2339頁、 1983年]がある。はとんどの
ノジュリンの機能は明らかにされていない。ノジュリン
は、基質の根粒菌への輸送。
根粒菌が排出するアンモニアの同化または根粒組織の老
化の際、皮層細胞の脱分化および分裂増殖の後に、根粒
組織を形成する時に特異的機能を有する。
ブラシリゾビウム ジャポニクムに感染させた成熟(2
1日)タイズ根粒から調製したcDNへライブラリーは
、初期(7日)ノジュリン遺伝子のmRN八転へ物のコ
ピーについて分析がなされている〔フランセンら(Fr
anssen eL al)Proc、Natl、Ac
ad、Sci。
USA、 84巻、 4495〜4499頁、 198
7年〕。これらの遺伝子は1根粒構造が形成されている
間中発現される。pEnod2 (その挿入断片がノジ
ュリン−75(N−75)をコードするcDNAクロー
ン)の配列が決定された。その998kbの挿入断片は
、短いポリ(A)テールを存し、プロリンに冨んだタン
パクをコードしている。長さが約1200ヌクレオチド
の根粒mRNAを、ハイブリッド選択し、インビトロで
翻訳して。
各々Mnが約75kDaの2つのポリペプチドを得た。
mRNAのコード量(coding capacity
)は、 75kDAより有意に小さいが、コラーゲンの
ようなプロリンに富んだタンパクは、ポリアクリルアミ
ドゲル上で特異的な挙動をすることが知られている(J
、W。
フレイタッグら(J、W、Freytag et al
)、 Biochemistry。
18巻、 4761〜4768頁、 1979年〕。N
−75の発現は。
根粒発育7日目に初めて検出され、その時、根粒の分裂
組織が、根の表皮を通じて現れ、約13日日まで明確な
発現が増大する。発現は、R,フレデイ−(R,fre
dii)で誘発された効力のない根粒中に。
感染系もしくは根粒菌なしで観察された。従って。
N−75は、感染過程自体よりも、根粒の形態形成時に
発現されるようである(H,フランセンら、 Proc
Natl、Acad、Sci、USA、 84巻、44
95〜4599頁、 1987年)。
遺伝子の発現を制御するDNA配列要素についてはます
ます解明されつつある。以下に、ポリメラーゼHによっ
て転写される植物遺伝子について考察する。mRNA合
成の開始を指示する公知の配列環境の刺激に応答して転
写を制御する配列、転写のレベルを調節する配列および
組織特異的に遺伝子発現を調節する配列がある。
プロモーターは2遺伝子の開始部に位置するDNA配列
の一部分であって、  RNAポリメラーゼに転写を開
始させて次いでタンパク合成を進めることができるシグ
ナルを含んでいる。真核プロモーターは複雑であり、転
写開始部位(+1)に対してほぼ30の位置にTATA
ボックス共通配列を有する要素を含む(R,ブリースナ
ツバおよびP、チャンポン(R。
Breathnach and P、Chambon)
 Ann、Rev、Biochem、50巻、349〜
383頁、 1981年;C,クレーマイヤーら(C,
Kuhlemeier et al) Ann、Rev
、Plant Physio!38巻、221〜257
頁、 1987年]。植物では、J、メシングら(J、
Messing et al )が、T、コスゲ、C。
メレティスおよび^、ホL/7ダー(T、Kosuge
、 C。
Meredith and A、Ho1laender
)tl集の”Genetic Engineering
 of Plants″1983年1中でAGGAボッ
クスと命名した共通配列を、 CAATボックスの代わ
りに用いてキャップ部位(+1))から同様の距離のと
ころに位置させることができる。遺伝子の5゛側領域に
ある他の配列として、下流の遺伝子の発現を調節する配
列が知られている。例えば照明、栄養利用率、高熱、嫌
気生活または重金属の存在などのような環境条件に応答
して参画する配列がある。
発育中または組織特異的に遺伝子の発現を制御するシグ
ナルもまた。存在する。プロモーターは通常、対応する
遺伝子のコード領域の開始部の5°側すなわち上流に位
置し、プロモーター配列と、転写の調節もしくは絶対レ
ベルに影響する補助的なプロモーター関連配列を含むD
NA系とは、 100bpより小さいかまたはl kb
pと同じ程度の大きさである。
G、コーリイおよびP、グルメ(G、Khoury a
nd P。
Gruss)、 Ce1l、 22巻、 313〜31
4頁、 1983年、によって定義されているように、
エンハンサ−とは。
近くの遺伝子に対する位置および方向に比較的左右され
ずに転写の効率を増大させると考えられる。
1組の真核プロモーター関連の要素の1つである。
原型のエンハンサ−は、動物ウィルスのSV40に見い
出される。一般に、動物のエンハンサ−または動物ウィ
ルスのエンハンサ−は、5′側1 kbpの距離にわた
っていずれの方向にも機能し、そして遺伝子に対し5゛
側もしくは3゛側で作用できる。同定配列モチーフ(5
’−GTGGAAA (もしくはTTT)G−3’ )
が一般に反復されている。SV40エンハンサ−のコア
共通配列と相同で、植物遺伝子内に同定されるか、この
遺伝子に隣接する配列が存在するが、これらの配列の植
物内における機能的な意義はまだ決定されていない。
植物のある種の構成遺伝子および誘導遺伝子に対して5
“側に存在するエンハンサ−様要素の報告もある。J、
オーデルら(J、0dell et at)、 Nat
ure。
313巻、81O〜812頁、 1985年、には、キ
メラ構造のリポータ−遺伝子の発現レベルを増大するの
に必要なCaMW355転写の開始部位に対して5′側
の約100bpの配列を記載している。植物内で機能し
うる。2つの異なる転写活性化要素が、アグロバクテリ
ウム ツメファシェンス(A robacterium
tumefaciens) T−ONへの780遺伝子
とOCS遺伝子から誘導されている(W、ブルースおよ
びW、ガーリ−(W、Bruce and W、Gur
ley) Mo1.Ce11.Biol、 7巻。
59〜67頁、 1987年;J、エリスら(J、El
lis et al)。
EMBOJ、  6巻、11〜16頁、 1987年〕
。調節されるエンハンサ−様要素には1組織特異的発現
や照明に対する応答を媒介すると信じられている要素が
含まれる〔門、チムニら(M、Timko et al
)、 Nature。
318巻、579〜582頁、 1985年;H,コー
レンら(H,Kaulen et al)、 EMBO
J、 5巻、1〜8頁、 1986年;J、シンプソン
ら(J、Simpson et al)EMBOJ、。
4巻、 2723〜2729頁、 1985年;J、シ
ンプソンら。
Nature+ 323巻、 551〜554頁、 1
986年;R,フルールら(R,Fluhr et a
l)Science+ 232巻、1106〜1112
頁、 1986年〕。
根粒遺伝子の発現を調節する分子機構は、まだ明らかに
されていない。v、p、モー口ら(V、P、Maur。
et al)、 Nucleic Ac1ds、 Re
s、 13巻、 239〜249真、 1985年では
、ダイスの3つのノジュリン遺伝子の保存DNA配列モ
チーフに対する5゛側に隣接する配列が分析されている
。その研究者らは、3つの保存配列モチーフ、すなわち
共通配列a 5’−GTTTCCCT−3’ 、共通配
列b 5’−GGTAGTG−3’および共通配列c5
”−TCTGGGAAA−3°を見い出した。これらの
配列が、ノジュリン遺伝子の調節時に機能するのか否か
は知られていないが、たとえそのように機能するとして
も9発現をもたらす刺激については知られていない。ダ
イズ中のEnod2遺伝子の発現を制御する分子機構も
知られていないが、F、ゴーバースら(P、Gover
s et al)、 Nature、 323巻。
564〜566頁、 1986年には9発育中のエント
ウの根粒中に、リゾビウム レグミノサルムのnod遺
伝子またはSymプラスミドの10kbN域にある隣接
遺伝子が、ダイスのEnod2遺伝子に相同の初期のノ
ジュリン遺伝子の誘導に関与していることが示されてい
る。
ジエンセンら(Jensen et al)+ Nat
ure、 321巻。
669〜674頁、 1986年、では、野性のマメ科
植物ロクス コルニクラタス(Lotus corni
culatus)が、レグヘモグロビン−CATキメラ
構築物(chimericconstruct)で形質
転換されている。根をアグロバクテリウム リゾゲネス
(A robacterium rhizo enes
)の菌株に感染させ、ハイブリッド遺伝子を含む形質転
換植物が得られた。リゾビウムロチ(ハ■吐ium 1
oti)に感染させると、適用されたすべての基準に合
致するように、導入されたCAT遺伝子を発現する根粒
が形成された。
(発明の要旨) この発明では、ダイズ内で機能するDNA配列の単離と
特性決定について述べられ、各配列は、ブラシリゾビウ
ム ジャポニクムを接種後にダイスの根粒が発生する初
期の段階で、下流の構造遺伝子の発現を調節する。これ
らの調節領域は、他のノジュリン遺伝子よりも早く根粒
発生の発現を指令するという点において、さきに述べた
ノジュリン遺伝子由来の調節領域とは異なる。これらの
調節領域は、初期のノジュリン遺伝子(Enod2 )
の領域である。
Enod2遺伝子は、ノジュリン−75,すなわち、み
かけの分子量が約75kDaで根粒発育の初期の段階で
発現するポリペプチドをコードする。Enod2aXJ
1節領域は、!!伝子の転写開始部位から5゛側に約1
kb延びている。組織特異的に調節された遺伝子発現に
必要なすべてのシグナルが、この1000bpの5゛側
に隣接する領域内に含まれている。Enod2aSJ1
節領域は、根粒発青領域の初期の発育中のタイズ根粒の
表層内で組織特異的に下流の構造遺伝子の発現を制御す
る。
組織特異的な初期ノジュリン調節領域の例は。
N−75をコードするダイス(但り1岨max)のEn
od2aおよびEnod2bの遺伝子の5“側隣接領域
に見出される。E n o d 2a 調節領域は、そ
の遺伝子の転写開始部位から約1 kb5’側にのびて
いる。この調節領域は。
表1の約520位のヌクレオチドから約1565位のヌ
クレオチドまでのびるヌクレオチド配列を有する。
Enod2b調節領域は、その遺伝子の転写開始部位か
ら約1 kb5’側にのび1表2に示す約1320位の
ヌクレオチドから約2365位のヌクレオチドまでの領
域である。これらの調節領域は1発育中の根粒中で組織
特異的に下流の遺伝子の発現を指示する。
組織特異的な初期のノジュリン遺伝子の調節領域のその
他の例には、ダイスのBnod2a遺伝子およびEno
d2b遺伝子の5°側隣接領域に共通のDNA配列があ
る。この調節要素は1表1に示す、 1050位のヌク
レオチドから約1565位のヌクレオチドまでのびるD
NA配列、または1表2に示す、約1850位のヌクレ
オチドから約2365位のヌクレオチドまでのびるDN
A配列を含んでいる。この調節領域は9発育中の根粒内
で組織特異的に下流の構造遺伝子の発現を指示する。
この発明の主要な目的は、当業者が、ダイズ根粒中のM
i織特異的な遺伝子の発現を行えるようにすることであ
る。この目的は、 Enod2調節領域と命名されたD
NA配列を利用することによって達成される。この調節
領域は、根粒発育の初期段階に下流の構造遺伝子の発現
を指令する。Enod2調節領域という用語は、 En
od2遺伝子の根粒特異的調節領域を総称するのに用い
られる。Enod2調節領域は、プロモーター配列と、
下流の構造遺伝子の発現を調節する働きをするプロモー
ター関連配列とを含をする。
この発明は、 Enod2調節領域と、植物の発現可能
な構造遺伝子とを含有する組み換え体DNA分子を提供
するものであり、該構造遺伝子は、前記調節領域に対し
で3°側に位置して、この領域の調節制御下にあり、そ
の結果、構造遺伝子は1発育中のダイズ根粒中で発現さ
れる。一般に、遺伝子融合体を含む構造遺伝子は、いず
れも植物中で発現可能であるが1本発明の組み換え体D
NA分子に利用することができる。
本発明の組み換え体DNA分子は1発育中のダイズ根粒
中で、所望の、植物発現可能な構造遺伝子を選択して発
現させる方法に有用である。このような方法では、タイ
ズ植物は遺伝子的に形質転換されて3本発明の組み換え
体DNA分子を含有し。
その分子は、 Enod2調節領域と、 Enod2調
節要素の調節制御下にあるように位置する所望の構造遺
伝子とを含有する。このように形質転換されたタイズ植
物は9発育中の根粒内で組織特異的に所望の構造遺伝子
を発現する。特に、所望の構造遺伝子の根粒に特異的な
発現は1本発明の組み換え体DNA分子をダイスの組織
に導入し、タイズ植物を。
形質転換された組織から再生することによって達成する
ことができる。本発明の組み換え体DNA分子は、ダイ
ズ内に天然には生成しない異種の構造遺伝子を組織特異
的に発現させるのに特に有用である。植物の細胞や組織
の、外因性のまたは異種のDNAによる形質転換、およ
び形質転換された細胞もしくは組織からの植物の再生は
、当該技術分野で公知の手段で達成することができる。
本発明の組換えDNA分子は、 Enod2遺伝子調節
領域、およびダイズEnod2構造遺伝子以外の植物の
発現可能な構造遺伝子を含み、該植物の発現可能な構造
遺伝子が該調節領域の調節制御下で発現されうるように
位置づけられている。
植物の発現可能な構造遺伝子を組織特異的な手法でタイ
ズ植物の根粒中で発現させる本発明の方法は、 Eno
d2遺伝子調節領域と植物の発現可能な構造遺伝子とを
有する組換えDNA分子を含有するように、タイズ植物
を形質転換する工程を包含し。
該構造遺伝子が、該調節領域の調節制御下で発現するよ
うに位置づけられている。
(発明の構成) 本願の明細書と特許請求の範囲で使う場合の目的と範囲
に曖昧さを除くために、下記のような定義を行う。
本願に記載されているr Enod2遺伝子」は、タイ
ズ(但y1吐max)の初期ノジュリン(noduli
n)遺伝子であり、みかけの分子量が約75kDaのノ
ジュリンポリペプチド〔すなわち、ノジュリン75(N
−75) )をコードする。2つの遺伝子、 Enod
2aおよびEnod2b遺伝子が例示され、それぞれ表
1および表2に示すDNA配列によって同定される。
r Enod2調節領域」は、 Enod2コード配列
に対して5゛側に隣接するDNA配列であり、プロモー
ター配列とプロモーター関連配列とを含み、ダイズ中で
のEnod2遺伝子の組織特異的発現を制御する。
この調節領域は+’Enod2遺伝子の転写開始部位か
ら約1kb上流まで及んでいる。組織特異的に調節され
た遺伝子の発現に必要なすべてのシグナルは。
約1kbの5゛側隣接領域に含まれている。このような
りNAの拡がり内には、真核プロモーターのTATA共
通配列およびCAAT共通配列に対して相同性を有する
配列と、ノジュリン遺伝子の共通配列lおよびc(V、
P、Mauroら(1985) 、上記文献)が存在す
る。後者の配列は、根粒形成の間に、 Enod2より
後に発現されるnod遺伝子の発現の調節に関与すると
考えられている。また、タイズ[!nod2a遺伝子の
調節領域内に見出される。 SV40エンハンサ−のコ
ア共通配列に対して相同性を有する配列モチーフが存在
する。さらに、遺伝子発現のレベルを調節する他の配列
要素も存在するが、これらの要素は、β−ハPユ国明か
ら0刺激に応答する。すなわち、釘±n辿n廊注些 お
印μmμW−を接種した後の発育中のタイズ根粒におけ
る組織特異的発現を決定する。Enod2 調節領域に
よって制御されるEnod2遺伝子の発現は1発育中の
タイズ根粒の表層部に限定されるという点で組織特異的
である。Enod2調節領域は、播種し接種した後約7
日日に発現が始まる1発育中のダイズ根粒中の初期遺伝
子発現を制御する。発現は、 B、 ロP庶国吋のよう
なタイズ根粒形成細菌との接触によって誘発される。E
nod2遺伝子の発現は、 Rhizobium  f
redii株で誘発される効力のない根粒中でも起こる
。’Enod2a1節領域」は、プロモーター配列とプ
ロモーター関連配列とを有し、タイズのEnod2a遺
伝子の発現を制御するDNA配列である。Enod2a
i)1節領域は、 Enod2a遺伝子の転写開始部位
から約1kb上流にまで及んでいる。この領域は9表1
に示すDNA配列の約520位のヌクレオチドから約1
565位のヌクレオチドによって特に同定される。[E
れo d 2 b 311節領域」は。
プロモーター配列とプロモーター関連配列とを有し、ダ
イズEnod2b遺伝子の発現を制御するDNA配列で
ある。Enod2bil1節領域は、 Enod2b遺
伝子転写開始部位から約1kb上流にまで及んでいる。
この領域は2表2に示すDNA配列の約1320位のヌ
クレオチドから約2365位のヌクレオチドによって特
に同定される。これらの調節領域が下流の構造遺伝子の
組繊特異的な発現を指令することにより、該遺伝子はタ
イズにおける発育中の根粒の表層部で選択的に発現され
る。r Enod2共通調節領域」は。
Enod2遺伝子の転写開始部位の約500塩基上流に
まで及ぶDNA配列である。このEnod2共通調節領
域の例としては、約1050位のヌクレオチドから約1
565位のヌクレオチドにまで及ぶEnod2a (表
1 )と、約1850位のヌクレオチドから約2365
位のヌクレオチドにまで及ぶEnod2b (表2)の
相同配列が挙げられる。この共通調節領域は1発育中の
タイズ根粒の表層部における下流遺伝子の組織特異的発
現を制御する。
「発現」とは、ポリペプチドが形成されるような構造遺
伝子の転写および翻訳を意味する。遺伝子の発現は1例
えばタンパク産物を直接検出するか、あるいはタンパク
電気泳動法または免疫学的方法によって評価することが
できる。あるいは。
転写のmRNA産物を検出することによって(すなわち
、ノーザンハイプリダイゼーションによって)。
発現を評価することができる。後者の方法は、タンパク
分解のようなプロセスの形容が排除されるので、転写を
調節する配列の試験には特に適切な方法である。
「プロモーター」とは、転写の開始を指令する。
構造遺伝子の5゛末端に位置するDNA配列を意味する
。プロモーター配列は、下流の構造遺伝子の発現を行わ
せるのに必要であるが、必ずしも充分ではない。このプ
ロモーター自体が、天然のものであるか1合成のもので
あるかにかかわらず、1つより多くの起源に由来するセ
グメントの複合物であってもよい。真核プロモーターは
、 mRNAの5゛末端(キャップ部位、+1)に対し
て約10〜30bp5’側の標準形5’−TATAAT
−3′(TATAボックス)に相同のDNA配列要素の
存在によって一般に認識される。
標準形5’ −CCAAT−3’ に相同のDNA配列
の存在によって認識される他のプロモーター要素配列が
TATAボックスに対して約30bp  5’側にしば
しば見出されるが常に見出されるわけではない。本願に
おいては、プロモーターは、転写開始部位から約100
bp5゛側に及んでいると考えられる。−100位から
さらに上流か、または−100位と+1位との間の領域
内に位置する「プロモーター関連配列要素jは。
調節制御に寄与するか、またはこれを行い、遺伝子発現
の相対的レベルを決定し得る。遺伝子発現の調節制御に
関連するDNA配列は、遺伝子の転写開始部位の約1k
b上流にまで及ぶことがある。また、転写レベルおよび
翻訳しづルのいずれについても遺伝子の調節に寄与する
。+1位と翻訳開始部位との間に追加のプロモーター関
連配列が存在してもよい。
「構造遺伝子」とは、タンパク、ポリペプチドまたはそ
の一部をコードするDNAセグメントを有し、おそらく
リポソーム結合部位および/または翻訳開始コドンを有
するが、転写を開始させる少なくとも1つの要素を欠い
ている遺伝子の部分を意味する。この用語は、細胞内に
本来見出されるが1人工的に導入された構造遺伝子のコ
ピーを意味する。構造遺伝子は、この遺伝子が導入され
ている植物細胞中には通常見出されないタンパクをコー
ドすることができる。この場合、この遺伝子は、「外来
の構造遺伝子」と呼ばれる。外来の構造遺伝子は、その
全体または一部が、細菌のゲノムもしくはエピソーム、
真核DNAもしくは色素体DNA 、 cDNΔ、ウィ
ルスDNA 、あるいは化学的に合成されたDNAに由
来するものである。さらに、構造遺伝子は、コードセグ
メント中か、あるいは発現産物の生物学的活性もしくは
化学構造1発現速度もしくは発現制御の様式に影容し得
る非翻訳領域中に、1つまたはそれ以上の改変部分を有
すると考えられる。このような改変には、1つまたはそ
れ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、および置換が含ま
れるが1 これらに限定されない。構造遺伝子は、連続
するコード配列で構成されるか、あるいは植物内で機能
する適切なスプライス接合部によって境界が決定される
1つまたはそれ以上のイントロンを含んでいてもよい。
構造遺伝子は。
天然に存在するものであるか合成されたものであるかに
かかわらず、1つまたはそれ以上の起源に由来するセグ
メントからなる複合体であってもよい。そののような構
造遺伝子は融合タンパクを生産し得る。本願では、構造
遺伝子は、翻訳終止コドンから下流にポリアデニル化シ
グナルを含んでいると考えられる。このポリアデニル化
シグナルにより1通常、 mRNA前駆体の3゛末端に
ポリアデニル酸領域が付加される。また、標準のポリア
デニル化シグナルが、転写物の切断を引き起こすが。
ポリ (A)付加自体は起こさないことが知られている
(CoMan tell ら(1983)、 Natu
re、 305 :600)。
Enod2調節領域/構造遺伝子複合体を含む組換え体
DNA分子を植物組織に導入すると、構造遺伝子と調節
領域とが同じ起源由来のものでない構造(非相同構造)
を有することになると考えられる。
このような構造には、植物組織内で本来発現されるが、
 t!nod2遺伝子のようには調節されない遺伝子の
追加のコピーが、 Enod2調節領域の調節制御下で
転写されるような構造が含まれる。調節領域および/ま
たは構造遺伝子が、植物組織中で遺伝子発現を行うため
に必須の機能要素を結合する方法は、当該技術分野で理
解されている。
「調節制御」とは、転写開始部位の上流の配列要素によ
る遺伝子発現の制御を意味する。tN節により、転写が
オンオフされるか、あるいは遺伝子発現のレベルが変化
し得る。構造遺伝子を配列要素の調節制御下に配置する
とは、このような配列要素の充分近傍に構造遺伝子を配
置することを意味する。構造遺伝子が配置される位置は
、このような配列要素に対して、該遺伝子がオンオフさ
れるか、あるいは発現レベルが測定し得る程度に変化す
るような位置である。このことは当業者により理解され
ている。さらに、 n+RNAの非翻訳リーダー領域に
は、翻訳レベルにある遺伝子発現の調節に寄与する配列
要素が存在する。
DNA配列に関して、「化学合成された」とは。
非酵素的手段を用い、インビトロにおいてヌクレオチド
成分を構成することである。手作業によるDNAの化学
合成は、すでに充分確立された方法(すなわち、 M、
Caruthers  (1933) 、 Metho
dol。
of  DNA and RNA Se uencin
 、 Weissmanm+PraegerPubli
shers (Neev York)第1章)を用いて
実施し得る。DNAの自動合成は、数多くの市販の機器
のうちの1つを用いて実施し得る。ここに与えられたD
NA配列情報を用いれば、 Enod2調節領域または
その一部を合成することができ、これらの合成配列は9
次いで本発明の組換えDNA分子の構築に利用すること
ができる。
「植物組織」には、植物の分化組織および未分化組織が
包含され、根、シュート、葉、花粉、!子、腫瘍組織(
例えば、クラウンゴール)、および培養植物細胞の様々
な形態の集合体(例えば。
胚やカルス)が含まれるが、これらには限定されない。
この植物組織は、植物体のものであるか。
あるいは器官2組織、または細胞培養物中のものであり
得る。
ここで用いられている「相同性」とは、ヌクレオチド配
列の同一性を意味する。DNA配列間における相同性の
程度は、 DNAハイブリダイゼーション実験により、
実験的に決定される(例えば、B。
RangesおよびS、)Iiggins  (198
5) 、 Nucleic Ac1dHbridiza
tion  IRL Press+ 0xford、 
UKに記載されている方法)。
pEnod2は、 21日齢のタイズ根粒RNAを用い
て調製したcDNAライブラリーから、10日齢の根粒
から得られたRNAをプローブとして用いて単離された
このように、 pEnod2は、初期ノジュリンcDN
Aクローンを表現する。p Enod2によりコードさ
れる初期ノジュリンは、根粒mRNAをハイブリッド選
択し。
インビトロで翻訳させることにより同定された。
見かけの分子IMrが75.000の2つのポリペプチ
ドが見出され、それぞれN−75と命名された。pEn
od2に対して相同性を有するこれらのdNAは、わず
か約1 、200個のヌクレオチドの長さであり、高々
的45kDaのタンパクをコードする能力を有するにす
ぎ、なかった、それゆえ、 pEnod2のタイズ特異
的な挿入物が配列決定され、N−75のアミノ酸配列が
推定された。同程度の大きさを有する2つの0RF(表
1および表2には、 0RFIおよび0RF2として示
されている)が見出された。一方のORFは約20個の
メチオニンを有し、他方のORFは7重の反復配列を有
するプロリンに富んだ配列であった。5DS−ポリアク
リルアミドゲル上で異常な泳動を行うこと、および2つ
のN−75のラベルパターンにより。
プロリンに冨んだコード配列(ORFI)がN−75の
コード配列であると結論された。N−75は、そのプロ
リン含量と9発育中の根粒における発現パターンとによ
り、根粒の形態形成に関与していると考えられる。N−
75は、播種し接種した後約7日日に現れ、13日目ま
で増加した。mRNAは、少なくとも21日目まで存在
し続けた。N−75は、 Rhizobiumtred
ii USDA 257を接種したタイズにおける発育
中の効力のない根粒中にも産生される。このことから、
 rhizobiaが根に感染してできる典型的な根粒
構造は、 Enod2の発現に必須ではないと結論され
る。
ハイブリダイゼーションの研究によれば、 Pisut
asativum、 Viciastativa、 ハ
n肚匹圓、およびアルファルファにEnod2 cDN
A相同配列が存在する。
エントウについては、 Rhizobium Ie u
minosarumの田遺伝子または該可遺伝子に隣接
した遺伝子がEnod2相同遺伝子の発現に関与するこ
とが知られている(F、Goversら(1986)、
 Nature、 323:564−566)  。
pEnod2に対応する2つのグイズゲノムクローンが
単離され、コード領域および隣接領域のDNA配列が決
定されている(表1および表2)。これらの遺伝子(E
nod2aおよびEnod2bと呼ぶ)は、 ATG翻
訳開始コドンの5“側約600bpから、イントロンを
含まないコード領域を経て、約500bpの3°側隣接
配列まで実質的に相同であった。これらのゲノムクロー
ンをEnod2 cDNA配列と比較すると、これら遺
伝子の一方または両方が発育中の根粒中で発現されるこ
とを示している。転写開始部位の81マツピングによれ
ば、 Enod2aの開始部位は表1に示すように15
43±20位のヌクレオチドにあり、 Enod2bの
開始部位は表2に示すように約2350位のヌクレオチ
ドに同様に位置すると推定される。
Enod2a遺伝子のDNA配列は、転写調節に作用す
ると考えられるモチーフについて分析された。転写開始
部位(1523〜1563位)の上流、約1490位の
ヌクレオチドに、標準的なTAT^ボックス配列に対し
て相同性を有する配列が見出された。約1478位には
CAATボックス相同配列が見出された。約1450位
および1460位には、 NOD共通配列」に対して相
同性を有する配列モチーフが2つ存在し、キャップ部位
近くの約1550位には、 NOD共通配列」に対して
相同性を有する配列モチーフが1つ存在した。
5°側隣接配列の約1kb以内には、エンハンサ−配列
である5’−GTGGTTGT−3”に対して相同性を
有する(不一致は2個所まで)配列が、約567位、9
79位。
1027位、 1377位、および1404位に5つ存
在する。
Enod2調節領域内におけるどのDNA配列の機能性
も、植物分子生物学の分野の当業者により試験され得る
。本願において利用されるか、あるいは開示された配列
に、わずかの変化が存在し得ることは理解されている。
より大きく伸びた配列内のいくつかのDNA配列が機能
性を決定づける際に他のDNA配列よりも重要であるこ
とは、当該技術分野において周知である。当業者は、変
異技術により、配列の可能な変化を試験することができ
る。
この変異技術には、以下の文献に記載されたちのが包含
されるが、これらには限定されない: D、5hort
leら (1981)  、  八nn、Rev、Ge
net、、  ↓5:265;  M、Sm1th(1
985) 、同上+ 19:423; D、Botst
einおよびり、5hortle(1985) 、5c
ience、 229 :1193; S、McKni
ghtおよびR,Kingsbury  (1982)
 、 5cience、 217: 316; R。
Myersら(1986) 、 5cience、 2
32:613゜様々な長さの欠失部分を発生させ分析す
る方法も既知である(例えば、T、Maniatisら
(1982) 、 Mo1ecular■亜bLCol
d Spring Harboar Laborato
ry、 ColdSprrng Harbor、 Ne
w York ) 、これらの変化および他の変化は、
当業者がプロモータ要素および構造遺伝子の機能単位を
操作し実用化し得る標準的技術を用いて決定され得る。
タイズまたは他の植物種内で機能する[Enod2遺伝
子調節領域の転写制御下で構造遺伝子を発現する遺伝的
に改変された植物組織の生産は2本願に開示された特定
の教示内容を、当該技術分野で周知の様々な技術および
手法と結合する。多くの場合、全工程の各段階には別の
手法が存在する。手法の選択は2発現複合体の導入およ
び安定な保持を目的としたベクター系の選択、改変され
るべき植物種と所望の再生計画、および使用されるべき
特定の構造遺伝子のような要素に依存している。
当業者は、所望の結果を得るために、適切な別の工程段
階を選択し使用することができる。例えば。
タイズ根粒発生の初期段階における組織特異的発現を引
き起こす植物調節要素を得るための根本的な開始点は2
本願で例示されているように、5maxのEnod2a
遺伝子またはEnod2b遺伝子であるが。
Enod2 調節領域を有するDNAを操作する方法に
対して適切な改変が加えられる限り、また別の配列によ
り与えられる調節が、タイズEnod2 iff伝子調
節領域の配列により決定される調節と同等であることが
知られていれば、他のダイズEnod2遺伝子の相同D
NA配列または異なる起源から得た相同DNA配列で代
用することができる。Enod2構造遺伝子または他の
配列の類似物は、当該技術分野でよく知られているよう
に、適切な厳密性の条件下で核酸をクロスハイブリダイ
ズする能力により同定され得る。
本発明の主要な特徴は、ダイズのf!nod2 il1
節領域により、その発現が制御される植物発現遺伝子を
有する組換えDNA分子にある。この発現複合体は、ダ
イズEnod2調節領域のプロモーターおよびプロモー
ター関連配列と、植物において発現可能な構造遺伝子と
を有する。調節領域および構造遺伝子は、プロモーター
配列およびプロモーター関連調節配列が発育中の根粒に
おいて組織特異的に構造遺伝子の転写を活性化し得るよ
うに、正確に配置され、かつ互いに正しく配向されなけ
ればならない。Enod2調節領域により制御されるた
めには、構造遺伝子は、その5゛末端が調節領域の3”
末端に隣接するように、調節領域の3”側に挿入されな
ければならない。ポリアデニル化シグナルは。
コード配列の3゛末端の下流に、正しい配向で配置され
なければならない。発現複合体の機能要素間の距離につ
いても考慮される。これらの距離には実質的な変化が存
在するようである。この距離に関する必要性は機能性の
面から最も良く説明される。第1近似として1機能要素
間の距離が、それらの誘導された遺伝子における距離と
同様である場合に9合理的な機能性が得られる。プロモ
ーター配列と構造遺伝子の5“末端との間の距離、また
は調節制御に応答し得る上流のプロモーター関連配列要
素と構築物中の他の成分との間の距離は。
変化することができ、こうして下流の構造遺伝子の発現
レベルに変化が生じる。融合タンパクを与える構築物の
場合、さらに必要なことは、2つの遺伝子またはその断
片が、2つのコード配列が同じ読み取り枠中に存在する
ように連結されることである。このような必要性は当該
技術分野で良く理解されている。この必要性の例外は、
一方の遺伝子から誘導されたコード配列がイントロンよ
り他方の遺伝子のコード配列から分離されている場合で
ある。この場合、コード配列は、適合するスプライシン
グ部位により境界が決定されなければならず、これらの
イントロンスプライシング部位は、転写後プロセッシン
グによりイントロンが除去された後、融合物中に両遺伝
子の正確な読み取り枠が確立されるように配置されなけ
ればならない。植物における遺伝子発現を達成する方法
は当該技術分野で一般的に理解されており、当業者は必
ずすべての必要性を満足させ得る。
ダイズのHnod2調節領域の制御下に、所望の構造遺
伝子を有する組換えDNA分子は、当業者に周知の任意
の方法で植物組織中に導入され得る。与えられた植物種
または特定のダイズの植物組織に用いられる技術は2周
知技術に依存している。植物細胞に外来遺伝子を安定に
挿入し、改変された細胞を操作するための新しい手段が
開発されているので、当業者は、所望の結果を得るため
に既知の方法の中から選択することができる。植物組織
に組換えDNAを導入する手段には、形質転換(J。
Paszkowskiら(1984) 、 EMBOJ
、、 3: 271?) 、エレクトロポレーション(
M、Frommら(1985) 、 Proc。
Natl、Acad、Sci、 USA、  82 :
5B24 ) 、マイクロインジェクション(^、Cr
osswayら(1986) 、 Mo1.Gen。
Genet、、 202 :179) 、または−A 
robacteriumtumefaciensから植
物組織へT−DN八を介して移入する方法などがあるが
、これには限定されない。
T−DNAによる形質転換は、」肛並匹旦社肚の天然の
宿主範囲に原則として限定されない。T−DNAを介し
た形質転換は、単子葉植物(G、llooykaas−
VanSlogterenら(1984) Natur
e、肚: 763 ) 、裸子植物(A、Dandek
arら+  (1987) + Biotechnol
、。
5 :587) 、および藻類(R,八usich、 
EPO出願108゜580)について成功した報告があ
る。代表的なT−DNAベクター系は、以下の文献に記
載されている二G、Anら(1985) 、 EMBO
J、、 4 :277; L、Herrera−Est
rellaら(1983)  Nature、 303
:209; 1.Herrera−Estrellaら
(1983)  EMBOJ、、  2:987; L
、Herrera−Estrellaら(1985) 
、 Plant Genetic En 1neeri
n +New York:ケンブリッジ大学出版会、 
p、63゜いったん植物組織へ挿入されると、構造遺伝
子の発現は、当該技術分野で周知のいかなる方法でも分
析できる0発現は、転写されたmRN^または合成され
たタンパクとして測定することができる。植物組織のイ
ンビトロ培養に関する技術は周知であり。
数多くの場合には、全植物への再生に関する技術も周知
である。ダイズ組織の再生に関する方法も。
いくつか知られている。導入された発現複合体を産業上
有用な品種に移入する方法は、当業者に知られている。
当業者は、 Enod2遺伝子、またはEnod2調節
領域と該領域の調節制御下にある下流の構造遺伝子とを
有するキメラ遺伝子を、 ^robacterium 
tumefaciens T−DNAに基づくベクター
またはJllLl−≦1ニーbacterium tu
mefaciens T−DNAに基づくシャトルベク
ター、あるいはEnod2遺伝子やキメラ遺伝子をタイ
ズや異種植物の宿主に移入し得るものに挿入することが
できる。当業者にとっては明らかなことであるが、イン
ビトロでの操作に便利な天然に存在する部位または人為
的に操作された部位を用い1発現複合体のEnoc12
コード領域に代えて。
あらゆる植物発現遺伝子を導入することができる。
接合部における配列は依然として転写および翻訳の機能
性と適合し得ると考えられる。遺伝子的に改変された植
物組織を得るための最終段階は1例えば、 T−DNA
含有ベクターへ発現複合体を挿入し。
該組換えDNAを植物組織に移入することにより植物組
織へ該発現複合体を導入することを包含する。改変され
たT−DNAはゲノムの一部として安定に組み込まれる
(以下余白) f l:  evcod Z久プンAクローンめヌクレ
オナト酌乙列ATACTTAJJIAATrCTにTT
T?八T丁(へTTTTA  ii16粗2: innべ2らデ°lムクローンのヌクレオチド°°b乙
列人?Gτ入↑入 27コ6 T’rCAGATTA人AA入λ AACArATT?TATAλ丁λCA丁入AjtA%
入^TrG丁入AC入AATT)JkTC入?T’GA
eC?rA?AGATAA  iG+10τCGGAG
AC丁^八^CC?A (実施例) 以下の実施例は例示のみを目的として示すものであり2
本発明の範囲を制限することを意図するものではない。
これらの実施例では9分子生物学。
植物組織内の組換えDNA操作、および形質転換植物の
培養と再生に関する分野の当業者には周知であり、実施
可能な数多(の技術を利用する。酵素については市販品
を入手することができ、販売業者の勧め、あるいは当該
分野において既知のその他の変形例に従って使用される
。試薬、緩衝液および培養条件もまた当該分野に公知で
ある。標準的な分子生物学操作を含む参考文献はr T
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士巨andMethods、  1〜4巻、 Plen
um Press、 New Yorkを包含し、これ
らは特に1本文中に示されている。
ここで使用される略語および専門語は、当該分野におい
て標準と見なされ、ここで引用したような専門誌で一般
的に使用されるものである。
28℃で実施した点を除き、タイズ植物(飢圧江Lwa
x  (L) Merr、cv、Williams)を
、エントウ豆植物について述べられているように(T、
Bisselingら(1978) Biochem、
Biophys、Acta 539 :1〜11)培養
した。播種時に2種子にBrad rhizobium
 ’a onicumllSDAIIOを接種した。根
粒をメスで根から切除した。根粒を液体窒素中で冷凍し
、使用時まで一70°Cで保存した。根粒と根からの全
RNAを記述のように(F、Gover ら(1985
)、 II;MBOJ、土:861〜867)単離した
。オリゴ(dT)−セルロースクロマトグラフィーによ
ってポリ(A)゛を得、アルカリ溶解操作(T、Man
iatisら(1982) 、前出)によってプラスミ
ドONへを単離した。
21日齢植物の根粒から単離したポリ(A)”  RN
Aに相補的なりN^を、逆転写酵素(Anglian 
Bi。
technology、 Es5ex、 Englan
d)を用いて合成し。
標準条件下で(Maniatisら(1982) 、前
出)、第二の鎖の合成を行った。二本鎖cDNAを31
ヌクレアーゼ(10単位/μgのds cDNA )で
処理し、5〜30%スクロース勾配で分画した(Bec
kman 5W50ロークー、 47.00Orpm、
 6時間、4°C) 、 500bs以上の長さの二本
鎖cDNAにdCでテイルを付加し1次にPstI切断
したオリゴ(dG)テイル付加pBR322(Boch
rinBenMannheim) と、1:1のモル比
でアニールした。
ハイブリダイズした混合物をDNAリガーゼで処理し、
 Escherichia coli RRIを形質転
換するために使用した(Maniatisら(1982
)前出)。
個々の形質転換体を取り、 LB培地、15%グリセロ
ール、および12.5μg7mftテトラサイタリンを
含む96大のマイクロタイタープレートに移して37°
Cで16時間増殖させた。2つの複製フィルターをシー
ンスクリーンプラス(Gene 5creen P1u
s+ NeivEngland Nuclear)上に
作製した。12.5 u g/rrdlテトラサイクリ
ンを含むLB寒天培地で16時間細菌を増殖させた後、
製造業者の指示に従ってハイブリダイゼーション用のフ
ィルターを調製した。
分別スクリーニングのためのプローブを、5日齢の感染
していない根の分節と接種後10日の根粒とから単離し
たポリ(A)”RNAから調製した。ポリ(A)”RN
Aは、10μCt α−〔3”P) −ATP (比活
性=3200Ci/mMOL;  IC1=37GBq
; New England Nuclear)を使用
したことを除き、第一の鎖のcDNA合成について述べ
たように培養された。フィルターを記述されているよう
にハイブリダイズした(H,J、 Franssenら
(1987) 、前出)。
10日齢の根粒のポリ(A) ”RNAと特異的にハイ
ブリダイズしたクローンは、根粒発達の初期段階で発現
される初期ノジュリン遺伝子であるため* Enodク
ローンと呼ぶ、 Nodクローンは根粒発育の後期に発
現されるノジュリン遺伝子である。1000bpの長さ
の挿入部を持つpEnod2を選択してさらに特徴づけ
を行った。
pEnod2に相同なmRNAのインビトロ翻訳産物を
既述のように決定した(Franssenら(1982
)前出)。
その結果から、 pf!nod2がコードしたポリペプ
チドが約75,000の見かけ上のMrと約6.5の等
電点とを有することが明らかになった。確立されている
ノジュリン命名法(A、van Kammen (19
84) Plant Mol。
Biol、Rep、  2: 43〜45)に従って、
同定したポリペプチドをN−75と命名した。(”11
)−ロイシンの存在下におけるpEnod2−ハイブリ
ッド選択mRNAのインビトロ翻訳後に、同様に(!5
S)−メチオニンで標識したa+RNAと共に移動した
ポリペプチドよりもわずかに塩基性の第2のペプチドを
認めた。
長さ約1200ヌクレオチドのEnod201RNAの
翻訳産物は、約45.000の最大ポリペプチドコード
量を持つ。この矛盾から、推定アミノ酸配列が、コード
されたタンパクの例外的な大きさを説明しうるかどうか
を判定するために、 pEnod2挿入部のDNA配列
を検討することにした0M13およびpUcベクターの
クローニング(J、Mesaing (1983) M
eth Enzymol。
101  :20〜78)およびジデオキシ法(F、S
angerら(1977) Proc、Natl、Ac
ad、Sci、1ISA 74: 5463〜5467
;M、D、Biggenら(1983)Proc、Na
tl、Acad、Sci、USA  80:3963〜
3965)およびマキサム−ギルバート塩基配列決定法
(^、M、MaxamおよびW、G11bert(19
89) 。
Meth f!nzya+o1.65:499〜560
)に関しては標準技法を使用した。 DNAの塩基配列
データを保存し、Rostadenが作製したプログラ
ム(R,5taden(1984) Nucleic 
Ac1ds Res+ 12 : 521〜538)を
用いてマイクロVAX/VMSコンピュータで分析した
実五〇九1: λCI+ 35内の5au3Aによる部分消化物として
構成されたタイズ(虹股■(旦cv、Wayne )ゲ
ノムライブラリーをR,NagaoおよびJ、Key 
(Universityof Georgia、Ath
ens、GA)より入手した。LcoliK802t−
λCH35クローンの宿主として用いた。10’という
多数のクローン(これは、グイスゲツムの2倍体である
)を、放射標識したpEnod2プローブとハイブリダ
イズする配列の存在に関してスクリーニングした。
C116とCH9はpEnod2プローブとハイブリダ
イズした2つのゲノムのクローンであった。Bam)l
I。
は遼R1,およびHindI[を用いてCH6およびC
H9での制限酵素切断地図の作成を実施した(第1図)
DNAを制限酵素で消化し、その断片をアガロースゲル
電気泳動にかけて分離し、そのあとシーンスクリーンプ
ラス(GeneScreenPlus)にプロットした
。プロットを、完全なpEnod2あるいはそれから調
製したPstl−坦ndnlクローンのいずれかにょっ
てプローブした。pEnod2とハイブリダイズする配
列を含む制限断片をpBR322にサブクローンし。
L匹且HBIOIにおいて増殖させた。p4.58Eは
CH6由来の4.5kbの4遼R1断片を含有し、 p
lo、2はCH9由来の10.2HindI[[−Ba
m旧断片を含有する。
次に、 p4.58Eとplo、2 )部分をpUcl
BおよびpuC19ベクターにサブクローンし、実施例
2で述べたように配列決定した。Enod2遺伝子を含
むp4.58EとplO,2の部分のDNA塩基配列を
表1および表2に示す。両方の遺伝子のコード化領域と
推定したアミノ酸配列を示す。
Enod2aおよびEnod2bのゲノム配列の配列決
定については、上述の標準技法を使用した。これらの各
々の遺伝子の?−ド領域は930bpの分断されない配
列である。表1は、約1650bpの5゛側隣接配列と
、約360bpの3′側隣接配列とともにEnod2a
遺伝子のコード領域のDNA塩基配列を示す。Enod
2b遺伝子のコード領域および約600bpの5゛側隣
接配列は1表2に示すようにEnod2a遺伝子と配列
がほとんど同じである; Enod2b遺伝子の合計約
2450bpの5゛側隣接配列および約470bpの3
゛側隣接配列も表2に示す。2つの遺伝子は、コード領
域について100%相同であり、また、 Hnod2a
の1048位およびEnod2bの1852位の5au
34部位までの約600bpの5゛側隣接DNA 、な
らびに配列決定された3゛側隣接1)NAに関してほと
んど100%相同であることが認められた。
cDNAクローンpBnod2の配列の分析およびそれ
らの配列は、同様の長さの2つのオーブンリーディング
フレーム(ORPIと0RF2)があることを示唆した
;両者を表1と2に示す。5DS−ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動実験での変則的な移動から、 0RF1が
N−75をコードするEnod2遺伝子の活性なコード
配列であるという結論がある程度導かれた。0RF1に
よってコードされるポリペプチドはプロリンに富んでお
り、プロリンに冨むポリペプチドはSO3−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動において異常な挙動を示すことが
知られている(J、W、Freytagら(1979)
 、前出)。第2の理由は、ハイブリッド選択した翻訳
産物の1つがメチオニンを欠いていたことであった; 
0RFI  はメチオニンのコドンを1つしか持たない
(翻訳開始部位に)が、その代替的な0RFIは約20
のメチオニンコドンを含んでおり、従ってその翻訳産物
は(35S)−メチオニンで容易に標識されるはずであ
る。
土−型皿ぶ」旧1℃礼肌 第1図は、ダイスのEnod2a遺伝子および1Eno
d2b遺伝子と、これらの遺伝子に隣接する領域との制
限エンドヌクレアーゼ地図を示す概略図である。
CIA−6(Enod2a遺伝子を含む)と、  CH
A−9(Enod2b遺伝子を含む)との概略図が与え
られている。
両クローンの配列決定された領域(表1および表2)を
示す。2つのゲノムクローン間の相同性がほぼ100%
の領域は、 Enod2 cDNAクローンに相同のク
ローン領域として示しである。制限エンドヌクレアーゼ
は1次のような記号で示しである:11=HindTf
l+ B=Bamlll、 5=Sau3A+ E=E
coRI。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Enod2遺伝子調節領域、およびダイズEnod
    2構造遺伝子以外の植物の発現可能な構造遺伝子を含む
    組換えDNA分子であって、 該植物の発現可能な構造遺伝子が該調節領域の調節制御
    下で発現されうるように位置づけられている、 組換えDNA分子。 2、前記Enod2遺伝子調節領域がEnod2a調節
    領域である、請求項1に記載の組換えDNA分子。 3、前記調節領域が、表1の約520位のヌクレオチド
    から約1565位のヌクレオチドまでのヌクレオチド配
    列を含む、請求項2に記載の組換えDNA分子。 4、前記Enod2遺伝子調節領域がEnod2b調節
    領域である、請求項1に記載の組換えDNA分子。 5、前記調節領域が、表2の約1320位のヌクレオチ
    ドから約2365位のヌクレオチドまでのヌクレオチド
    配列を含む、請求項4に記載の組換えDNA分子。 6、前記Enod2遺伝子調節領域がEnod2遺伝子
    の共通調節配列である、請求項1に記載の組換えDNA
    分子。 7、前記調節領域が、表1の約1050位のヌクレオチ
    ドから約1565位のヌクレオチドまでのヌクレオチド
    配列を含む、請求項6に記載の組換えDNA分子。 8、前記構造遺伝子が外来構造遺伝子である、請求項1
    に記載の組換えDNA分子。 9、植物の発現可能な構造遺伝子を組織特異的な手法で
    ダイズ植物の根粒中で発現させる方法であって、 Enod2遺伝子調節領域と植物の発現可能な構造遺伝
    子とを有する組換えDNA分子を含有するように、ダイ
    ズ植物を形質転換する工程を包含し、該構造遺伝子が、
    該調節領域の調節制御下で発現するように位置づけられ
    ている、 方法。 10、前記Enod2遺伝子調節領域がEnod2a調
    節領域である、請求項9に記載の方法。 11、前記調節領域が表1の約520位のヌクレオチド
    から約1565位のヌクレオチドまでのヌクレオチド配
    列を含む、請求項10に記載の方法。 12、前記Enod2遺伝子調節領域がEnod2b調
    節領域である、請求項9に記載の方法。 13、前記調節領域が、表2の約1320位のヌクレオ
    チドから約2365位のヌクレオチドまでのヌクレオチ
    ド配列を含む、請求項12に記載の方法。 14、前記Enod2遺伝子調節領域がEnod2遺伝
    子の共通調節領域である、請求項9に記載の方法。 15、前記調節領域が、表1の約1050位のヌクレオ
    チドから約1565位のヌクレオチドまでのヌクレオチ
    ド配列を含む、請求項14に記載の方法。 16、前記構造遺伝子が外来構造遺伝子である、請求項
    9に記載の方法。 17、前記形質転換工程が、前記組換えDNA分子をダ
    イズ組織に導入すること、および形質転換した組織から
    形質転換ダイズ植物を再生すること、を包含する、請求
    項9に記載の方法。 18、前記構造遺伝子が、ダイズ植物の発育中の根粒に
    おいて発現し、そして該構造遺伝子が播種後約7日目か
    ら該根粒において発現する、請求項9に記載の方法。
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