JPH02141103A - アダプティブアンテナ装置 - Google Patents

アダプティブアンテナ装置

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JPH02141103A
JPH02141103A JP29542188A JP29542188A JPH02141103A JP H02141103 A JPH02141103 A JP H02141103A JP 29542188 A JP29542188 A JP 29542188A JP 29542188 A JP29542188 A JP 29542188A JP H02141103 A JPH02141103 A JP H02141103A
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JP
Japan
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circuit
output
adaptive
antenna
signal
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JP29542188A
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Motoharu Ueno
上野 元治
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、主としてレーダや無線通信の分野で用いら
れるアダプティブアンテナ装置に係り、特にアダプティ
ブ信号処理回路の構成に関する。
(従来の技術) より高い機能性が求められているレーダや無線通信装置
を、複雑化する電波環境の中で実現するため、アンテナ
技術に対して新しい技術的課題、特に不要信号により生
ずる電波干渉の低減、マルチパス・フェージングの軽減
、また所望信号に対する追尾機能などが求められて来て
いる。これらの技術的課題に応え得るものとして、アダ
プティブアンテナ技術が注目されている。
アダプティブアンテナは、アンテナが置かれている電波
環境の状態に応じて特性を変化させ、電波環境に対して
常に最適な特性を自動的に実現するものであり、代表的
なものとしてアップルバウム−ハウエルズ型アダプティ
ブアンテナがある(文献1 : S、P、Appleb
aum、 ”Adaptive ArrayrEEE 
Trans、on AP、AP−24,1978年10
月参照)。これは配列された複数個のアンテナ素子の出
力の荷重和をとることにより出力を生成するアレーアン
テナにおいて、荷重和をとるための係数をアダプティブ
ループと呼ばれるサーボ回路により適応的に可変するこ
とで実現される。アダプティブループでは、アンテナ′
素子出力の荷重和であるアレーアンテナ出力と、それぞ
れのアンテナ素子出力間の相関演算することが重要であ
る。
一方、上述したアダプティブアンテナを具体的に実現す
る場合、従来ではアダプティブ信号処理回路をアナログ
回路を主体として構成していた。
しかしながら、既に述べたような機能を実現するために
、また急速なディジタル回路素子技術の発展を背景に、
近年アダプティブ信号処理回路をディジタル回路で実現
する、ディジタル給電回路方式が開発され始めている。
ディジタル給電回路方式ではアンテナ素子の出力をディ
ジタル信号に変換し、アレー索子出力に対する荷重和回
路及びサーボ回路をディジタル回路により実現する。
ところで、ディジタル給電回路方式ではディジタル回路
の動作速度や実装上の問題から、その回路型式、すなわ
ち信号処理アルゴリズムにいくつかの制約が存在してい
る。ディジタル給電回路方式に適した代表的な回路方式
(信号処理アルゴリズム)としては、いわゆるシストリ
ック回路型式がある。この方式では単位演算素子と呼ば
れる多数の演算素子を規則正しく、例えば正方形の格子
状に配列し、かつ信号の伝達を隣接する単位演算素子間
に限定することにより、高速で実装性の優れたディジタ
ル給電回路方式に適した構成が提供される。具体的なシ
ストリック回路方式の例としては、第5図に示されるよ
うなグラム−シュミット型信号処理回路の各演算素子を
アダプティブループとしたものがよく知られている。ま
た、各演算素子の形式を種々変形した回路方式を持つア
ダプティブアンテナも提案されている。
アダプティブアンテナとしては、従来よりサイドローブ
キャンセラー型のアダプティブアレーがよく知られてい
る。サイドローブキャンセラー型のアダプティブアレー
では、例えば第5図に示すように単位演算素子106の
出力を最終出力とし、これに対応する右端のアンテナ素
子14(主アンテナと呼ばれる)は他のアンテナ素子1
1〜13と比較して大きな開口を持つアンテナが使用さ
れる。サイドローブキャンセラー型のアダプティブアン
テナは、その名称が示すように主アンテナのサイドロー
ブ領域の干渉信号の抑圧をその主な機能としているため
、多様なアダプティブアンテナとしての機能を実現する
ことは出来ない。
これに対し、前述したアップルバウム−ハウエルズアダ
ブティブアンテナは、最も一般化された、しかもより重
要なアダプティブアンテナであるが、これへのシストリ
ック型ディジタル給電回路方式の応用は未だ行われてい
ない。アップルバウム−ハウエルズアレーでは、アダプ
ティブループへ供給するアンテナ特性の制御のためのス
テアリング信号をアンテナ素子の出力と同様に逐次変化
させなければならないため、従来のようにアナログ回路
を用いて実現しようとすると構成が非常に複雑となるこ
とに加え、アダプティブサーボ回路にアレーアンテナ出
力(特に最終出力)を帰還させる必要から、シストリッ
ク回路型構成が困難となるためである。
(発明が解決しようとする課題) このように従来技術においては、ディジタル給電回路方
式として最も実現性の高いシストリック回路形式を用い
たアップルバウムーハウェルズ型アダプティブアンテナ
は実現されておらず、ディジタル給電回路方式の長所で
ある高速性や小型・軽量化が期待できないという問題が
あった。
従って、この発明はシストリック回路形式により構成す
ることが可能なアップルバウム−ハウエルズ型アダプテ
ィブアンテナ装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明では、直交変換回路、例えば典型的には、グラ
ム−シュミット型変換回路(文献2:Compton、
“Adaptive Antennas ” 198B
、chapter 5参照)をブリプロセッサとし、そ
の変換回路の出力を入力とするアップルバウムーハウェ
ルズ型アダプティブ信号処理回路により構成されるアダ
プティブアンテナ装置であって、アップルバウム−ハウ
エルズ型アダプティブ信号処理回路はグラム−シュミッ
ト型変換回路と同一の変換係数を持つステアリング信号
変換回路により変換されたステアリング信号と、グラム
−シュミット型変換回路の変換信号出力の第n番目まで
の部分荷重和をそれぞれ生成する部分荷重和回路出力と
グラム−シュミット型変換回路の第n番目出力との相関
値によりアンテナのウェイト(荷重和回路のウェイト)
を制御する、アップルバウム−ハウエルズ型アダプティ
ブループを有する。
(作 用) アレー素子の出力は直交変換回路、例えばグラム−シュ
ミット型変換回路により、互いに直交関係(無相関)の
変換信号出力となる。グラム−シュミット型変換回路は
、既に知られているようにシストリック型ディジタル給
電回路形式により構成することができる。
従来のアップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号
処理回路のアダプティブループでは、アンテナ素子出力
とアレーアンテナの出力(全アンテナ素子出力の荷重和
)の相関によりアレーウェイトを制御するためにアレー
アンテナ出力の帰還ループが必要であり、これによりシ
ストリック型ディジタル給電回路形式の構成が困難であ
ったが、この発明ではアップルバウム−ハウエルズ型ア
ダプティブ信号処理回路への入力がグラム−シュミット
型変換回路の出力であり、互いに無相関であるために、
従来技術に於けるアンテナ素子出力とアレーアンテナ出
力との相関値はアンテナ素子自身の相関値に置き換えら
れる。これによってアレーアンテナ出力の帰還ループが
不必要になり、アップルバウム−ハウエルズ型アダプテ
ィブアレ“−アンテナ装置がシストリック型ディジタル
給電回路方式で実現される。
また、アップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号
処理回路の入力の無相関性により、入力信号自身の相関
値が入力信号と入力信号の部分荷重和出力との相関値に
置き換えられ、これによりアレーアンテナ出力の生成も
アダプティブループで逐次行なうことができ、回路規模
の減少が図られる。
(実施例) 第1図にこの発明の実施例に係るアダプティブアンテナ
装置の概略構成を示す。実施例について説明する前に、
第5図に示すグラム−シュミット型変換回路をブリプロ
セッサとして用いるアダプティブアンテナ装置の一般的
構成についての考察を行なう。
グラム−シュミット型変換回路をブリプロセッサとして
用いるアダプティブアンテナは、−船釣に第5図に示し
たようにグラム−シュミット型変換回路1にアダプティ
ブ信号処理回路2が縦続接続された構成を持つ。
今、アンテナ素子11〜14の出力信号ベクトルを uwaa  (un、u2.”’uN)  ”    
  −(1)とする。グラム−シュミット型変換回路1
の変換行列をQ1出力ベクトルをVとすると、グラム−
シュミット型変換回路1の入出力関係は次式のように表
すことができる。
vmQ  −u                 ・
・・(2)前記文献2に記載されたグラム−シュラミツ
ト型変換回路の定義により、出力ベクトルVの各要素は
互いに直交、すなわち無相関である。
第5図に示したアダプティブ信号処理回路2は、(2)
式で定義されるグラム−シュラミツト型変換回路1の出
力Vをその入力として動作する。したがって、アダプテ
ィブ信号処理回路2に外部より挿入される信号に対して
も、(2)式で示す変換を行なう必要がある。例として
・、アップルバウム−ハウエルズ型アダプティブアンテ
ナに用いられるステアリング信号について考えれば、ス
テアリング信号は次のように変換されなければならない
s = Q ” s *           ・・・
(3)ここで、Suはブリプロセッサを用いないときの
ステアリング信号である。グラム−シュミット型変換回
路1の変換行列Qは、一般にはその入力信号(アンテナ
素子の出力信号)により変化する。
従って、第5図に示すグラム−シュミット型変換回路1
における各単位演算素子101,102゜・・・ 10
6は、第6図に示すようなサーボ回路により実現される
。この場合、変換係数はサーボ回路内の積分器212の
出力209として求められる。
以上述べたようなグラム−シュミット型変換回路をプリ
プロセッサとして用いるアダプティブアンテナの一般的
な考察をもとに、第1図に示すこの発明の実施例につい
て詳細に述べる。
第1図に示すアダプティブアンテナ装置は、N個のアレ
ー素子11〜13からなるアレーアンテナ10と、内部
単位演算素子21〜23及び周辺単位演算素子31〜3
3によって構成される。また、第1図においてはアダプ
ティブ信号処理回路としてアップルバウム−ハウエルズ
型アダプティブ信号処理回路を用いている。このアップ
ルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号処□理回路は
、周辺単位演算素子31〜33によって構成される。
この場合、アダプティブアンテナ装置としてはグラム−
シュミット型変換回路の他に、 ■ (3)式に従って、ステアリング信号を変換するこ
と、 ■ アダプティブアンテナ信号処理回路を実現すること
、 の二つの機能が必要となる。
まず、■のステアリング信号の変換について考える。ス
テアリング信号の変換は(3)式に示すように、入力信
号と全く同様な変換を行えば良い。
これは第1図の内部単位演算素子21〜23として、第
6図に示す単位演算素子(グラム−シュミット型変換回
路)にステアリング信号変換回路を付加した第2図に示
す単位演算素子200を用いることで実現できる。この
とき、変換係数は入力信号を変換するため積分器212
の出力209として既に得られているから、新たに変換
係数を求めるためのサーボ回路を設ける必要はなく、図
に示すように入力信号を変換するため積分器212の出
力209をその係数とすれば良い。各単位演算素子21
〜23間でのステアリング信号の受は渡しについては、
入力信号のそれと同様である。
第2図に示す単位演算素子20を更に詳しく説明すると
、被変換”信号入力201は第1.第2の内部単位演算
素子21.22では、アンテナ素子12.13の出力が
それぞれ与えられ、第3の内部単位演算素子23では第
1図で上側の内部単位演算素子22から与えられる。変
換基準信号入力202は内部単位演算素子21,22.
23のいずれも左側の単位演算素子31,21.32か
らそれぞれ与えられる。被変換ステアリング信号入力2
03は第1.第2の内部単位演算素子21゜22では外
部回路(図示せず)から与えられ、第3の内部単位演算
素子23では第1図で上側の内部単位演算素子22から
与えられる。基準ステアリング信号入力204は内部単
位演算素子21゜22.23のいずれも左側の単位演算
素子31゜21.32からそれぞれ与えられる。
乗算器211、積分器212、乗算器213及び減算器
214は第6図に示す単位演算素子と同様に公知のグラ
ム−シュミット型変換回路215を構成し、減算器21
4から出力される被変換信号入力201と乗算器213
の出力との差信号出力が変換信号出力205として第1
図で下側の単位演算素子へ送出される。なお、変換基準
信号入力202は基準ステアリング信号出力207とし
て第1図で右側の単位演算素子へ送出される。
相関乗算器211は変換信号出力205と変換基準信号
入力202との相関演算を行なう。この相関乗算器21
1の出力は積分器212を介して乗算器213に供給さ
れ、変換基準信号入力202と乗じられる。
一方、乗算器216及び減算器217はステアリング信
号変換回路218を構成している。乗算器216は基準
ステアリング信号入力204と、積分器212の出力2
09との乗算を行なう。そして、減算器217から乗算
器216の出力と被変換基準信号入力203との差信号
出力が変換ステアリング信号出力206として、第1図
で下側の単位演算素子へ送出される。
このようにステアリング信号変換回路218はグラム−
シュミット型変換回路215における変換係数(積分器
212の出力209)と同じ変換係数を用いてステアリ
ング信号の変換を行なう。
なお、基準ステアリング信号入力204はまた、第1図
で右側の単位演算素子にそのまま変換基準信号出力20
8として出力される。
次に、■のアップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ
信号処理回路の実現方法について述べる。
入力信号をv1ステアリング信号をSとするアップルバ
ウム〜ハウエルズ型アダプティブ信号処理回路のアレー
ウェイトx (t)の動作は、周知のように次の動作方
程式によって記述される。
Tdx(t)+l’+ v ” (t)  v ” (
t)lx (t)dtG −8・・・(4) シストリック型ディジタル給電回路を用いて上式を実現
するとき問題となる点は、前述したようにアップルバウ
ム−ハウエルズ型アダプティブ信号処理回路の入力信号
とその出力(アレー出力)の相関をとるために出力を帰
還させなければならないことにある。すなわち、(4)
式においてアレーウェイトx 1(1−1,2,・・・
、N)を求めるために、次の演算をする必要がある。
v ” f(t)v T(t) x (t)・・・(5
) この発明では、アップルバウム−ハウエルズ型アダプテ
ィブ信号処理回路の入力信号、(グラム−シュラミツト
型変換回路の出力信号)が互いに無相関である点に注目
している。すなわち、(5)式の期待値はアダプティブ
信号処理回路の入力信号vl(1−L2.・・・、N)
の無相関性に注目すると、次のように書くことができる
−v i   (t)  v 1(t)x 1(t) 
   ・・・(6)(6)式を(4)に代入すればアレ
ーウェイトx1に関する動作方程式は、次のようになる
−8,・・・(7) 上式により、アップルバウム−ハウエルズ型アダプティ
ブ信号処理回路のウェイトxiは、vlの自己相関を演
算することにより求めることができ、信号処理回路の出
力を帰還させることなく実現することができる。すなわ
ち、アップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号処
理回路内では、各ウェイトxiを求めるアップルバウム
−ハウエルズ型アダプティブループ回路を独立に構成す
ることができ、シストリック形式の回路により実現でき
る。
さらに、viの無相関性より(6)式において、v i
 ” (t) v 1(t)x 1(t)が成立する。
これはviの自己相関を演算する代わりに、入力信号v
i とアレーアンテナ出力の第1番目までの部分荷重和
の相関を求めてもよいことを示している。アップルバウ
ム−ハウエルズ型アダプティブ信号処理回路の出力、す
なわちアダプティブアンテナ装置の最終出力を求めるこ
とが当然必要であるから、上記のことにより最終出力を
求めるための部分荷重和回路の出力を相関演算に利用で
きることを示している。
第1図においては、前述したように周辺単位演算素子3
1〜33によってアップルバウム−ハウエルズ型アダプ
ティブ信号処理回路が構成されている。第3図に周辺単
位演算素子31〜33として用いられる単位演算素子3
0の具体的な構成を示す。
第3図において、信号入力301は第1.第2の周辺単
位演算素子31ではアンテナ素子11からの出力が与え
られ、第2.第3の周辺単位演算素子32.33では第
1図で上側の内部単位演算素子21.23からの変換信
号出力205が与えられる。ステアリング信号入力30
2は第1の周辺単位演算素子31では図示しない外部回
路から与えられ、第2.第3の周辺単位演算素子32゜
33では第1図で上側の内部単位演算素子21゜22か
らの変換ステアリング信号出力206が与えられる。部
分荷重和信号入力303は第1の周辺単位演算素子31
では「0」が与えられ、第2゜第3の周辺単位演算素子
32.33ではそれぞれ第1.第2の周辺単位演算素子
31.32がらの部分荷重和信号出力305が与えられ
る。なお、ステアリング信号人力302はまた第1図で
右側の内部単位演算素子21.23に被変換ステアリン
グ信号出力203として送出される。
相関乗算器311、積分器312、減算器313、増幅
器314及び乗算315は、信号入力301と部分荷重
和入力303及びステアリング信号入力302により動
作するアップルバウム−ハウエルズ型アダプティブルー
プ316を構成している。すなわち、信号人力301は
乗算器315においてアダプティブループ316により
求められたウェイト増幅器314の出力)と乗算される
。乗算器315の出力は部分荷重和回路である加算器3
17に入力され、前段の周辺単位演算素子からの部分荷
重和信号入力303と加算されることにより、項数が一
つ増えた部分荷重和信号が求められ、これが次段の周辺
単位演算素子に部分荷重和信号出力305として転送さ
れる。この部分荷重和信号信号305は、最終段の周辺
単位演算素子からの出力が本アダプティブアンテナ装置
の最終出力となる。
以上述べたように、この発明によりアップルバウム−ハ
ウエルズ型アダプティブアレーアンテナ装置をシストリ
ック形式の回路により実現することができる。
上記の実施例においては、一つの放射ビームを形成する
アンテナ装置、すなわち最終出力が一つであるアンテナ
装置について述べたが、レーダや無線通信においては多
数の放射ビームを形成するマルチビーム構成を採ること
が要求されることがしばしばある。そこで、上述のアダ
プティブアンテナ装置のマルチビーム化を考える。マル
チビーム構成では、それぞれの放射ビームに対応したア
ップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号処理回路
を設ける必要がある。この時、それぞれのアダプティブ
信号′処理回路に供給するステアリング信号の変換のた
めに、第2図に示したようなグラム−シュミット型変換
回路215及びステアリング信号変換回路218を各放
射ビームに対応して個別に用意することは、装置の回路
規模を著しく増大させるため実用的ではない。従って、
少なくともグラム−シュミット型変換回路を全ての放射
ビームに対して共通にし、かつ装置全体をシストリック
型回路形式とすることが好ましい。
一般に、マルチビームの各放射ビームのためのステアリ
ング信号間には、次のような関係がある。
S wl−811’ S ul         ”’
 (9)ここで、Sul+  Smlはそれぞれ第1番
目、第i番目のステアリング信号(変換される前のステ
アリング信号)、S11は第1番目と第i番目のポイン
ティング方向の差による各アンテナ素子での給電位相差
を表す対角行列、すなわち S ++−dlag Ca z、 In  (211,
21−(Z 口、N)である。ここで、(ZILn (
n”2〜N)は第1番目と第1番目のボインティング方
向の差による第n番目のアンテナ素子での給電位相差で
ある。
アップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号処理回
路の入力信号としてのグラム−シュミット型変換回路の
出力信号Vは各放射ビームとも同じであるから、最終的
なマルチビーム化したアダプティブアンテナ装置の構成
は、第4図に示すシストリック形式の回路構成によって
実現される。
第4図ではアンテナ素子の数Nが3、放射ビームの数が
2の時のアダプティブアンテナ装置を示した。周辺単位
演算素子41〜43により第1番目の放射ビームに対す
るアップルバウム−ハウエルズ型アダプティブ信号処理
回路を構成し、同様に周辺単位演算素子54〜56によ
り第2番目の放射ビームに対するアップルバウム−ハウ
エルズ型アダプティブ信号処理回路を構成し、周辺単位
演算素子56の出力を最終出力としている。それぞれの
放射ビームに対するステアリング信号は、内部単位演算
素子21〜23内のステアリング信号変換回路218(
第2図参照)で変換され、周辺単位演算素子41〜46
によって構成された対応するアップルバウ′ムーバウェ
ルズ型アダプティブ信号処理回路に伝送される。それぞ
れの放射ビームに対するステアリング信号は、第2図に
おけるステアリング信号変換回路218を並列化して構
成すればよく、グラム−シュミット型変換回路215は
共通に使用することができる。
以上の各実施例では具体的な演算順序についての詳細な
説明は行わなかったが、第1図に示すようなシストリッ
ク形式の回路ではアンテナ素子11〜13からの入力信
号を適当に遅延させて演算を逐次行なうことが一般的で
あり、この発明においても同様に演算を行なうことが可
能である。
また、実施例ではシストリック形式の回路構成、内部単
位演算素子21〜23及び周辺単位演算素子31〜33
.41〜46について具体的なハードウェア構成の一例
を示したが、ディジタル信号処理では具体的な処理の実
現方法として種々の手法が考えられる。したがって、図
に示した具体的な回路構成は一つの等価回路と見なして
、他の種々の構成のハードウェアを用いたり、あるいは
マイクロプロセッサ等を用いて信号処理をソフトウェア
として実現することも可能である。
また、アップルバウム−ハウエルズ型アダプティブアレ
ーアンテナ装置では、パーシャルアダプティブアレー技
術を応用したり、ステアリング信号を時変として走査機
能を持たせたりした、変形された多様なアレー構成が可
能である。この発明においても、従来のアップルバウム
−ハウエルズ型アダプティブアレーアンテナ装置と同様
の種々の応用変形が可能である。
さらに、実施例ではアンテナ素子からの信号を直交変換
する手段としてグラム−シュミット型変換回路を用いた
が、他の直交変換回路を用いてもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、アダプティブアレーアンテナ装置の中
でも、最も一般化されたより重要なアップルバウム−ハ
ウエルズ型アダプティブアレーアンテナ装置をシストリ
ック形式の構成により実現でき、これによりシストリッ
ク形式回路の特徴である高速演算機′能、ディジタル集
積回路としての実現の容易さなどの利点を持つアップル
バウム−ハウエルズ型アダプティブアレーアンテナ装置
を実用化することができる。すなわち、その高速性によ
り例えば従来では困難であったレーダ信号を取扱うこと
のできるアップルバウム−ハウエルズ型アダプティブア
レーアンテナ装置を実現でき、レーダの大幅な特性改善
を図ることが可能となる。
また、ディジタル集積回路としての実現の容易さにより
、移動無線用移動局アンテナ等においても、小型化の要
求を満たしつつ格段に高い機能を持つアダプティブアン
テナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す図、第2図は第1図
における内部単位演算素子の構成を示す図、第3図は第
1図における周辺単位演算素子の構成を示す図、第4図
はこの発明をマルチビームアンテナに適用した実施例を
示す図、第5図はブリプロセッサを用いたアダプティブ
アンテナ装置の一般的な構成図、第6図はグラム−シュ
ミット型変換回路からなる単位演算素子の構成を示す図
である。 1・・・グラム−シュミット型変換回路、2・・・アダ
プティブ信号処理回路、10・・・アレーアンテナ、1
1,12,13.14・・・アンテナ素子、20〜23
・・・内部単位演算素子、30〜33.41〜46・・
・周辺単位演算素子、201・・・被変換信号入力、2
02・・・被変換基準信号入力、203・・・被変換ス
テアリング信号入力、204・・・基準ステアリング信
号入力、205・・・変換信号出力、206・・・変換
ステアリング信号出力、207・・・基準ステアリング
信号出力、208・・・変換基準信号出力、211・・
・相関乗算器、212・・・積分器、213・・・乗算
器、214・・・減算器、215・・・グラム−シュミ
ット型変換回路、216・・・乗算器、217・・・減
算器、218・・・ステアリング信号変換回路、301
・・・信号入力、302・・・ステアリング信号入力、
303・・・部分荷重和信号入力、304・・・ステア
リング信号出力、305・・・部分荷・重相信号出力、
311・・・相関乗算器、312・・・積分器、313
・・・減算器、314・・・増幅器、315・・・乗算
器、316・・・アップルバウム−ハウエルズ型アダプ
ティブループ、317・・・加算器(部分荷重和回路)
。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 被変換ステアリング 被変換 信号入力    信号入力 第2図 第1 因 第3図 第 図 第6図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数(N)個のアンテナ素子により構成されるア
    レーアンテナと、 前記アレーアンテナの各アンテナ素子の出 力を所定の変換係数により直交変換する直交変換手段と
    、 前記直交変換手段と同一の変換係数を持つ ステアリング信号変換手段と、 前記直交変換手段の変換信号出力の第n番 目(n=1、2、・・・、N)までの部分荷重和を生成
    する部分荷重和手段と、 前記部分荷重和手段の第n番目のウェイト を前記直交変換手段の第n番目の変換信号出力と前記第
    n番目までの部分荷重和との相関値と、前記ステアリン
    グ信号変換手段の第n番目の出力との差に応じて制御す
    る制御手段とを具備することを特徴とするアダプティブ
    アンテナ装置。
  2. (2)複数(N)個のアンテナ素子により構成されるア
    レーアンテナと、 前記アレーアンテナの各アンテナ素子の出 力を所定の変換係数により変換するグラム−シュミット
    型変換手段と、 前記グラム−シュミット型変換手段と同一 の変換係数を持つステアリング信号変換手段と、前記グ
    ラム−シュミット型変換手段の変換 信号出力の第n番目(n=1、2、・・・、N)までの
    部分荷重和を生成する部分荷重和手段と、前記部分荷重
    和手段の第n番目のウェイト をアップルバウム−ハウエルズ型アダプティブループに
    より制御する制御手段とを具備することを特徴とするア
    ダプティブアンテナ装置。
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