JPH02140497A - 送風ファン用ブレード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、一般に自動軍機開成いは各種の装置の冷却送
風用等として使用される送風ファン用ブレードに関する
ものである。

［従来の技術］ 従来、この種の送風ファン用ブレードとしては、例えば
第５図及び第６図に示すようにボス１４Ｉ：（１１）の
外周面に突設した各ブレード（１２）を、その吐出側表
面（１３）にバイメタル（１５）を固着して構成し、送
風空気の温度上昇に伴ない前記バイメタル（１５）が変
形して前記ブレード（１２）のキャンバ−ｆｆｉ（Ｃ）
がより大きくなるように働かせ送風空気の高温時の風量
をより増量すると共に、一方その反面、低温時にキャン
バ−量（Ｃ）を小さくして送風空気量を減少させ、ファ
ンの駆動力及びファン騒音の低減するように構成されて
いた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来のブレードの構造にあっ
ては、送風空気の温度上昇に伴うバイメタル（１５）の
歪変形に追従するブレード（１２）の変形は、第７図に
示すように主としてキャンバ−１（Ｃ）の変化にとどま
り、迎角（α〉を効果的に変化させるまでには至らず、
従ってキャンバ−ｆｆｉ（Ｃ）だけの増加では風量はあ
まり変化せず初期の目的が充分に得られなかった。この
ため温度感応型ファン・クラッチを用いざるを得す、制
御機構を複雑となし、また装置全体が大型化し、且つ製
品重量を増す等の問題を有するものであった。

本発明は上記した従来技術の有する前記問題に鑑みてな
されたものであり、上記した温度感応型ファン・クラッ
チを用いることなく、高温時の最大風量を得ることがで
き、且つ、低温時に送風空気量を減少して騒音を低下す
るためキャンバ−量をあまり変えることなく効果的にブ
レードの迎角を可変できる送風ファン用ブレードを提案
することを目的とするものて°ある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するため、取付は壁を有する取
付部材の外周面に外方への放射状からなる複数のブレー
ドを突設してなる送風ファンにあって、前記ブレードの
それぞれの吸込側表面と吐出側表面との略全面に亘って
、該ブレードより熱膨張係数の小さい平行に配列された
金属細線或いは繊維状部材を、前記吸込側表面にあって
は前縁側から、また吐出側表面では後縁側から各ブレー
ドの半径方向斜め外方に向けて互いに表裏面で略Ｘ字状
に交叉するように備えて構成した送風ファン用ブレード
を要旨とし、更に金属細線或いは繊維状部材の配列角度
をブレードの表裏面いずれにおいても該ブレードの半径
方向中心線に対して１０°〜７０°としたものである。

［作用］ 本発明はこのように構成されているため、平行に配列さ
れた前記金属細線或いは繊維状部材によるそれぞれ配列
角度が１０’〜７０’の斜め方向に向けて表裏面で略Ｘ
字状に交叉してその全面に亘って皓えた前記構造により
、送風空気の温度上昇に陣い熱膨張１系数の差によって
ブレードに前記斜め方向に合致して反りを生ぜしめ、前
縁側と後縁側とで互に相反する方向への反りとなるため
、ブレード全体に及ぼす捩り変形によって迎角を大きく
変化させることとなる。しかもこれら反りの力は表裏面
共に金属細線或いは繊維状部材のなす斜め方向に位置し
た方向にのみ働き、且つ該表裏面の全面に亘って生ずる
ためにブレード全体に滑らかで大きな捩れ変形を及ぼす
ことができることとなる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すれば、第
１図は本発明の送風ファン用ブレードに係る該ブレード
を備えたファンの一部切欠き正面図、第２図は第１図の
低温時の状態を示すブレード単体の上面図、第３図は第
２図の高温時の状態図、第４図は池の実施例の第１図相
当図であって、（１）はプーリー等を介してウォーター
ポンプ側のインペラー軸等の相手回転体（図示せず）へ
の取１將す壁（１“）を有する環状ボスで、取付部材を
構成するものである。そしてその外周面に外方Ｉ＼の放
射状からなる複数のファン・ブレード（２）を突設して
いる。前記ブレード（２）は例えばナイロン６６やポリ
プロピレンのような合成樹脂等がらなり、その吸込側表
面（４）と吐出側表面（３）との略全面に亘って該ブレ
ードより熱膨張係数の小さい平行に配列された金属細線
或いは繊維状部材（５）を、前記吸込側表面（４）にあ
っては前縁側から、また前記吐出側表面（３）では後縁
側から各ブレード（２）の半径方向斜め外方に向けて互
いに表裏面で略Ｘ字状に交叉するように備えて構成した
ものである。

尚、金属細線或いは繊維状部材（５）の配列角度（θ）
は表裏面いずれにおいてもブレード（２）の中心線と１
０°〜７０°とすべきであって、この角度範囲を外れる
とブレードが捩れ変形せず迎角（α）の温度当りの変形
量が得られない。角度（θ）を２０°〜４５°とすると
変化量が大きいため好ましく、吐出側表面と吸込側表面
で角度（θ）を変でもよく、この場合、吐出側表面の角
度（θ）を大きくするとキャンバ−もつけることができ
る。

又、環状ボスに代えて取付部材を第４図の通り取付は壁
（６゛）を有するスパイダー（６）により構成し、ブレ
ード（２）に固定されたインサー１〜（７）をスパイダ
ー（６）にリベット（８）で固着することもできる。

更に金属細線としてはピアノ線、ステンレス鋼線、リン
青銅線等を、又繊維状部材としてはガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等を用いることができ、前者の場合は
ブレード（２）の表面にエポキシ系樹脂で接着して構成
し、後者の場合はブレード（２）の成形時にインサー！
−（７）を一体に成形した後、ブレード（２）と同一材
料を向きを合せて配置したガラス繊維に含浸してシート
状に成形したプリプレグを貼着して構成する。

次に迎角（α）の変化を実験した結果は次の通りである
。

（イ）ナイロン６６で成形した第１図のブレード（２）
にエポキシ系樹脂で線径０．１ｍ／ｍのピアノ線を、ブ
レード（２）の表裏面に密に接着して構成したものと、 （ロ）ポリプロピレンでブレード（２）の成形時にイン
サート（７）を一体に成形した第４図のブレード（２）
に、向きを合わせて配置したガラス繊維にポリプロピ１
／ンを含浸してシー１〜状に成形したプリプレグを貼着
したものと、 を準備して、送風温度の５０℃の上昇の際のブレード（
２）の迎角（α）は（イ）の場合約２０’　、ｆ口）の
場合約２２゛増加した。

尚第２図及び第３図における（Ｃ）は低温時並びに高温
時のそれぞれのキ°ヤンバー量を示し、また実線による
矢印（第１図）は送風ファンの回転方向を示すものて゛
ある。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明による送風ファン用ブレード
は、吸込側表面（４）と吐出側表面（３）との略全面に
亘って備えた前記金属細線或いは繊維状部材（５）によ
り、平行して配列した状態にあってそれぞれ前記斜め方
向に位置して表裏面の全面で略Ｘ字状に交叉することと
なり、使用に際して送風空気の外部周囲の温度上昇に伴
い熱膨張係数の差によりファン・ブレード（２）全体に
及ぼす捩れ変形によってその迎角（α）を滑らかに大き
く変化させることができ、これにより高価で重量体であ
る温度悪巧型ファン・クラッチを用いることなく、高温
時における最大風量を効果的に得ることができる等、極
めて有用な送風ファン用ブレードである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の送風ファン用ブルードに係
る該ブレードを備えたファンの一部の切欠き正面図、第
２図は第１図の低温時の状態を示すブレード単体の上面
図、第３図は第２図の高温時の状態図、第４図は本発明
の池の実施例を示す第１図相当図、第５図乃至第７図は
従来例を示す第１図乃至第３図相当図である。 （２）・・・ブレード、（３）・・・吐出側表面、（４
）・・・吸込側表面、（５）・・・金属細線或いは繊維
状部材筒 図 第２図 第３図 特許出願人　　臼井国際産業株式会社 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）取付け壁を有する取付部材の外周面に外方への放
   射状からなる複数のブレードを突設してなる送風ファン
   にあって、前記ブレード（２）のそれぞれの吸込側表面
   （４）と吐出側表面（３）との略全面に亘って、該ブレ
   ードより熱膨張係数の小さい平行に配列された金属細線
   或いは繊維状部材（５）を、前記吸込側表面（４）にあ
   っては前縁側から、また吐出側表面（３）にあっては後
   縁側から各ブレードの半径方向斜め外方に向けて互いに
   表裏面で略Ｘ字状に交叉するように備えて構成したこと
   を特徴とする送風ファン用ブレード。
2. （２）請求項１記載において、金属細線或いは繊維状部
   材（５）の配列角度（θ）をブレード（２）の表裏面い
   ずれにおいても該ブレードの半径方向中心線に対して１
   ０°〜７０°としたことを特徴とする送風ファン用ブレ
   ード。