JPH02140196A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は洗濯、濯ぎ、脱水、乾燥が一連に行なえるド
ラム式洗濯機に係り、さらに詳しく言えば、その乾燥時
の除湿手段に関するものである。

〔従来の技術〕

脱水後の衣類を回転ドラム内に入れ、それを回転させな
がら熱風を供給して衣類の乾燥を行なうに際して、その
熱風により蒸発した湿気を含む排気を室内にそのまま排
出すると、湿度上昇により室内環境が悪くなる。

そこで、排気路中に除湿器を組込み、排気中の湿気をそ
の除湿器にて結露させて除去したのち、機外に排出した
りあるいは循環使用するようにしているが、その除湿器
として従来では例えば熱交換フィンの一端を高温多湿の
排気路中に臨ませ、その他端を室内空気に触れさせた空
冷式のものを使用している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、空冷式の除湿器にあっては、その冷却源
が室内空気であるため、効率が悪くその能力に限界があ
った。

したがって、この発明の目的は、洗濯から乾燥までを回
転ドラム内で一連に行なうことができる全自動洗濯機に
おいて、その排水を利用して乾燥用熱風に含まれている
湿気を効率よく除去し得るようにした除湿手段を提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、この発明においては、所定容
積の水受槽内に回転軸を水平方向として配置されていて
、モータにて駆動される回転ドラムと、その水受槽に対
する給水手段および同水受槽の底部に連通ずる排水路を
有する排水手段と、ヒータおよび送風ファンを含み水受
槽に向けて衣類乾燥用熱風を供給する乾燥手段とを備え
てなる洗濯機において、 排水路中に、上部に空気通路を残して底部に所定量の排
水を貯溜し得る除湿部を設けるとともに、給水源から同
除湿部に給水する補助給水手段を設け、衣類乾燥時、衣
類乾燥用熱風を排水路を通して除湿部に導入し、同熱風
を水冷にて除湿し、かつ、除湿部内の排水温度上昇に際
しては補助給水手段より同除湿部に適宜冷却水を補充し
得るようにしている。

この除湿部内には、下部がその排水中に浸漬し、上部が
熱風に接する例えばコイル巻回体などの熱交換手段が設
けられている。

〔作　　　用〕

上記除湿部は、いわば排気、排水兼用であり、湿気を多
分に含んだ衣類乾燥用熱風はこの除湿部を通過する際、
その排水を冷却源として冷却されるため、湿気は効率よ
く結露となって除去される。

また、除湿部内の排水温度が上昇した際には、適宜冷却
水を供給することにより、高い除湿能力を維持すること
ができる。

〔実　施　例〕

以下、この発明の実施例を添付図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図および第２図を参照すると、この洗濯機は、例え
ば上部に衣類投入用の蓋１ａを有する筐体１を備えてい
る。この筐体１内には、所定数のサスペンションスプリ
ング２を介して水受槽３が懸架されている。この実施例
において、水受槽３の底部には温水ヒータ３ａが設けら
れている。水受槽３内には、モータ５にて駆動される回
転ドラム４がその回転軸４ａを水平方向として回転可能
に収納されている。回転ドラム４は多孔板よりなるが、
その局面には衣類投入口４ｂが設けられており、また、
同ドラム４内にはバフル４ｃが適当数形成されている。

筐体１の上部には、図示しない給水源（水道の蛇口）に
接続される給水制御弁６が設けられている。この給水制
御弁６からは、水受槽３の上部力向に延びる第１給水ホ
ース７と、筐体１の内壁に沿って水受槽３の下部方向に
延びる第２給水ホース８とが分岐されている。図示され
ていないが、第１給水ホース７の先端には、水受槽３に
洗濯もしくは濯ぎ水を供給する給水ノズルが取付けられ
ている。

また、水受槽３の上部には、ヒータ９ａと送風ファン９
ｂとを含み、水受槽３内に衣類乾燥用の熱風を供給する
乾燥手段９が設けられている。

他方、水受槽３の底部には、排水孔１０が穿設されてお
り、同排水孔１０に筐体外に至る自然放流式の排水手段
１１が接続されている。この排水手段１１は、排水制御
弁１２を有していて、排水孔１０に対してほぼ垂直に接
続される排水パイプ１３と、この排水パイプ１３の下端
側に接続された除湿部１４とを備えている。

この場合、排水パイプ１３の下端側はほぼ直角に折り曲
げられており、それに接続される除湿部１４は、例えば
その排水パイプ１３よりも大径であって水平に配向され
た筒体１５からなる。したがって、用済みの水は排水孔
１０から排水パイプ１３およびそれよりも大径の筒体１
５を通って機外に排水されることになるが、筒体１５の
排水出口１５ａの高さ位置を選ぶことにより、同筒体１
５内の底部に所定量の排水が貯蔵されることになる。な
お、筒体１５内の上部には排気通路としての空間が残さ
れる。

除湿部１４（筒体１５）内には、排気と排水との間での
熱交換を促進する熱交換手段が設けられている。

この実施例において、熱交換手段は防錆性で熱伝導率の
良い例えば鋼線からなるコイル巻回体１６が用いられて
いる。この鋼線の巻回体１６は、その下部が排水内に浸
漬され、上部が排気に晒されることになるが、より好ま
しくは図示のように、その巻径が大、小を繰り返すよう
にするとよい。

なお、その他の熱交換手段としては、例えばアルミニウ
ムフィンや金属の網体などが使用可能である。

筒体１５の排水出口１５ａ側上部には、同筒体１５内で
除湿された排気を乾燥手段９に戻すリターンパイプ１７
が接続さ扛ている。また、第２図において作図の都合上
想像線で示すように、排水出口１５ａには排気の漏出を
阻止する例えばサイフオン式のエアートラップ１８が接
続されている。なお、実際にはこのエアートラップ１８
は筐体１内に配置されている。

筒体１５の排水は、排気との熱交換により徐々にその温
度が高められることになるが、それを防止するため、上
記第２給水ホース８が排水パイプ１３を介して同筒体１
５に接続されている。すなわち、第２給水ホース８より
適宜冷却水を供給することにより、筒体１５内の水温上
昇を抑えるようにしている。

第３図を参照すると、排水制御弁１２は例えばソレノイ
ド１２ａにて開閉される仕切り弁体１２ｂからなるが、
その流出側には排水や排気中に含まれている糸屑などを
捕集するフィルター２０が設けられている。この実施例
によると、排水制御弁１２の流出側に蓋２１ａを有する
フィルター収納ケース２１が連設されており、また、フ
ィルター２０はカセット式となっていて、その交換や清
掃を簡単に行なえ＝７ るようにされている。なお、詳しく説明するまでもなく
、排水制御弁１２が排水孔１０側に接続され、フィルタ
ー収納ケース２１が除湿部１４側に接続される。

次に、この洗濯機の動作について説明するが、洗濯、濯
ぎ洗い、脱水については、通常のドラム式洗濯機と同じ
であるため、その説明は省略する。

衣類を乾燥するに際して、排水制御弁１２が開とされる
。なお、除湿部１４の筒体１５内には、濯ぎ洗いもしく
は脱水時の排水が貯溜されている。回転ドラム４を回転
させるとともに、乾燥手段９のヒータ９ａに通電し送風
ファン９ｂを運転すると、熱風は回転ドラム４内の衣類
から湿気を蒸発させ。

その湿気分を含んだ排気として排水孔１０から排水パイ
プ１３を介して除湿部１４の筒体１５内に至る。その高
温多湿の排気は筒体１５内において冷却され、湿気分は
結露となって除去される。しかるのち、排気はリターン
パイプ１７を通って乾燥手段９に戻される。このように
して、衣類乾燥用熱風は除湿部１４を通りながら循環す
るのであるが、それに含まれている糸屑などはフィルタ
ー２０にて捕集されるため、上記コイル巻回体１６に目
づまりが生じないとともに、ヒータ９ａなどにも付着す
ることはない。

また、第２給水ホース８より適宜冷却水を供給すること
により、筒体１５内の水温上昇が抑えられ、より効率の
よい除湿が維持される。

なお、上記実施例では排気を循環させているが。

場合によっては、機外に排出してもよい、さらには、こ
の発明は衣類投入口を筐体１の前面に有するフロントロ
ーディング型のものにも適用可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、排水路中に除
湿部を設け、湿気を多分に含んだ衣類乾燥用熱風をこの
除湿部においてその排水を冷却源として冷却するように
したことにより、湿気が効率よく結露となって除去され
る。また、除湿部内の排水温度が上昇した際には、適宜
冷却水を供給することにより、高い除湿能力を維持する
ことができる。したがって、熱風の温度を異常に高くす
る必要がなく、衣類に無理のない乾燥が行なえるなど、
その効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る洗濯機の内部構造を
示した正面図、第２図は同実施例の側縦断面図、第３図
は同実施例における排水制御弁とフィルターの構造を図
解した断面図である。 図中、１は筐体、３は水受槽、４は回転ドラム、５はモ
ータ、６は給水制御弁、７，８は給水ホース、９は乾燥
手段、１０は排水孔、１１は排水手段、１２は排水制御
弁、１４は除湿部、１５は筒体、１６はコイル巻回体、
１７はリターンパイプ、１８はエアートラップ、２０は
フィルターである。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定容積の水受槽内に回転軸を水平方向として配
   置されていて、モータにて駆動される回転ドラムと、上
   記水受槽に対する給水手段および同水受槽の底部に連通
   する排水路を有する排水手段と、ヒータおよび送風ファ
   ンを含み上記水受槽に向けて衣類乾燥用熱風を供給する
   乾燥手段とを備えてなる洗濯機において、 上記排水路中に、上部に空気通路を残して底部に所定量
   の排水を貯溜し得る除湿部を設けるとともに、給水源か
   ら同除湿部に給水する補助給水手段を設け、衣類乾燥時
   、上記衣類乾燥用熱風を上記排水路を通して上記除湿部
   に導入し、同熱風を水冷にて除湿し、かつ、上記除湿部
   内の排水温度上昇に際しては上記補助給水手段より同除
   湿部に適宜冷却水を補充し得るようにしたことを特徴と
   する洗濯機。
2. （２）上記補助給水手段は給水制御弁を介して上記給水
   源に接続される給水パイプからなる請求項１記載の洗濯
   機。
3. （３）上記除湿部内には下部がその排水中に浸漬し、上
   部が上記熱風に接するコイル巻回体もしくはフィンなど
   からなる熱交換手段が設けられている請求項１記載の洗
   濯機。