JPH02138451A - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法

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JPH02138451A
JPH02138451A JP29302488A JP29302488A JPH02138451A JP H02138451 A JPH02138451 A JP H02138451A JP 29302488 A JP29302488 A JP 29302488A JP 29302488 A JP29302488 A JP 29302488A JP H02138451 A JPH02138451 A JP H02138451A
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steel sheet
plating
dip galvanized
galvanized steel
hot
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Toshio Nakamori
中森 俊夫
Tamotsu Toki
保 土岐
Shigeru Wakano
若野 茂
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐食性と表面の平滑性に優れた表面処理鋼板に
係わり、特に、塗装後の耐孔あき性と耐チッピング性を
改善した自動車車体防錆鋼板として好適な合金化溶融亜
鉛めっき鋼板およびその製造方法に関する。
(従来の技術) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、耐食性、塗装性に優れて
いることから、自動車、家電製品等の分野で広く使用さ
れている。ところが、これらの分野における腐食環境が
厳しくなってきたことにより、防錆力の一層の向上が望
まれている。特に、自動車車体防錆鋼板に対しては、そ
の要求は年々高まりつつある。これは、カナダや北米の
ような寒冷地では、冬季における道路の凍結を防ぐため
に融雪塩を散布しており、これによる腐食が生じている
からである。従って、このような腐食環境の厳しい地域
では、防錆力の向上要求が一段と強い。
そこで、その対策として、Ni−Zn或いはFe −Z
n等の亜鉛系合金電気めっき鋼板や電気亜鉛めっき鋼板
が、自動車車体防錆鋼板として開発され使用されている
。ところが、最近では防錆力の向上要求が更に厳しくな
ってきており、車体鋼板に関しては謝礼あき10年保証
が求められている。
なお、孔あきとは塗装欠陥部、めっき欠陥部或いは塗装
つき廻り不十分な部分から腐食が進行して鋼板に孔食が
生じ、場合により貫通腐食を生じる現象をいう。
しかし、上記の防!#綱板ではその防錆力が不十分なた
めに、この要求を充たすのが困難であると言われている
0通常、このような防錆鋼板は、−般に付着量が20〜
30g/m”のものが多用されているが、謝礼あき性の
要求を満たすには、その倍以上の付着量が必要とされて
いる。しかしながら、電気めっき鋼板の場合には、付着
量の増加とともに製造費が著しく上昇するので、コスト
面からその適用は極めて困難である。
これに対して、前記の合金化溶融亜鉛めっき調板は、電
気めっき鋼板に比べて付着量の増加に伴うコスト上昇は
比較的小さく、また、従来より付着量が45g/m”程
度のものがかなり使用されてきた経緯があるので、この
合金化熔融亜鉛めっきm仮の付着量を例えば、60g/
++”程度まで増加して謝礼あき10年保証に対応しよ
うとする動きがある。ところが、合金化溶融亜鉛めっき
鋼板は、従来からプレス成形性において難点の多い材料
とされており、成形時にフレーキング、パウダリングと
称するめっき皮膜の剥離が問題になっている。そして、
このような問題は付着量が増加する程その発生が著しく
なる。さらには付着量を増加させるとスポット溶接性が
低下する。
このように付着量の増加は、電気めっき鋼板および溶融
めっき鋼板のいずれにおいても副次的な問題を発生させ
るので、少ない付着量でも充分な耐食性を有する表面処
理鋼板が開発されれば、その実用的価値は極めて大きい
。特に、それが製造コストが安価である熔融めっき系で
あればより有利である。
このような考えから、溶融めっき系である合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の耐食性を向上させるいくつかの手段が提
案されている0例えば、特開昭54−159340号公
報に、^Il:3%以下、MgおよびMnの1種以上を
0,01〜5%含む亜鉛浴中で鋼板をめっきした後、合
金化処理する方法が提案されている。
確かに、この方法で得られる合金化溶融亜鉛めっき鋼板
は、めっき皮膜自体の耐食性に優れるが、自動車用電着
塗装を施した後のスクラッチ圧部における謝礼あき性に
関しては、従来の合金化熔融亜鉛めっき鋼板と比較して
ほとんど改善効果が認められない、このことは、前記範
囲のMgおよびMnは謝礼あき性向上の効果がないこと
、および謝礼あき性が必ずしもめっき皮膜自体の耐食性
とは直接的対応関係の無いことを示している。謝礼あき
性にはめっき皮膜の犠牲防食性、腐食生成物の沈着等複
雑な因子が関与しているためと推定される。
また、別の手段としては多量のAl(3〜22%)を含
む亜鉛浴中でめっきを行い、その後、合金化処理する方
法が特開昭54−159340号公報に開示されている
。確かにAlは謝礼あき性の改善において効果が認めら
れるものの、このような高濃度のAlの存在下では合金
化の進行が極めて不均一に起こるため、合金化処理後の
めっき皮膜表面が著しい凹凸(ミクロ欠陥)を呈し、そ
の結果、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板は実用に耐えな
いものとなる。
また、凹凸が生じるとAl2の謝礼あき性改善の効果が
十分に発揮されない。
^!は、謝礼あき性に有効であるが、上記のように多量
に添加すると皮膜表面が著しい凹凸を呈する問題がある
。凹凸が生じると塗装後の仕上がり外観を著しく劣化さ
せる他、その表面荒さゆえにプレス加工時には、摺動抵
抗が増して成形に全く耐えることができない、さらには
合金化が不均一に生じ、皮膜表面に部分的にZn相が残
存し易くなるので、耐ブリスター性を低下させる等の新
たな問題も発生させる。
しかし、このような高濃度のAffiを含む合金化溶融
亜鉛めっき鋼板でも、焼鈍法の鋼板を用い、そして、予
めその表面を研摩或いは研削して歪を付与した後、従来
と比べて多量のANを含む溶融亜鉛めっき浴でめっきを
行い、合金化処理する方法で製造すれは゛、皮膜表面粗
さが中心線平均粗さ(Ra)で1.8μ畑以下の平滑な
ものが得られることを本発明者らが見出し、昭和63年
10月28日付で特許出願した。
この合金化溶融亜鉛鋼板は、皮膜表面が平滑であるので
両孔あき性に優れるとともに、塗装後の外観、プレス加
工性、耐ブリスター性にも優れる。
しかし、その後、他の特性についても更に詳細に調べた
ところ、この合金化熔融亜鉛鋼板は、鋼板界面との密着
力が不十分であり、塗装後の衝撃に対して脆いことが判
明した。
自動車車体防錆鋼板の場合、自動車走行中に先行車や対
向車が撥ね上げた小石等により衝撃を受けることがある
が、皮膜が塗装後の衝撃に対して脆いと、鋼板とめっき
層との界面で剥離が生じ、耐食性が低下することになる
(発明が解決しようとする課!!fi)本発明の課題は
、従来の合金化溶融亜鉛めっき鋼板に比べて特に、塗装
後の両孔あき性が大幅に改善され、且つ耐チッピング性
とめっき表面の平滑性に優れる合金化溶融亜鉛めっき鋼
板及びその実用的な製造方法を提供することにある。
本発明は、特に自動車車体防#II!鋼板に好適な合金
化熔融亜鉛めっき鋼板を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 前掲の先願発明では、皮膜表面が平滑で両孔あき性に優
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られるものの、その
鋼板は塗装後の衝撃に対して弱く、耐チッピング性に劣
る欠点があった。
そこで、本発明者らはこの合金化溶融亜鉛めっき鋼板に
おける耐チッピング性を向上させる方法について、更に
検討を加えた結果、高濃度のANを含む亜鉛めっき浴中
にB、TiおよびZrの少なくとも1種以上を添加し、
Zn−Aj!−X (X=BSTiおよびZrの少なく
とも1種以上)の合金化めっき皮膜とすれば、皮膜表面
の平滑性、塗装後の外観、プレス加工性、耐ブリスター
性等が何ら損なわれることなく、耐チッピング性が改善
されることを見出した。
ここに本発明の要旨は、下記の■および■にある。
■鋼板表面に、重量%で、A p :0.7〜10%、
Fe:8〜28%を含有し、更に、0.0005〜0.
2%のB、0.01〜0.2%(7) Tiおよび0.
005〜0.06%(7)Zrf7)少なくとも1種を
含み、残部が亜鉛と不可避的不純物からなるめっき層を
有し、めっき層の表面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で
1.8μN以下である合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
■綱板の少なくとも片面を0.005〜5g/m”研磨
した後、該鋼板を750’Cを超える温度に加熱するこ
となく、重量%で0.3〜10%のA!を含み、更に、
0.0005〜0.2%のB、 0.01〜0.2%の
Tiおよび0.005〜0.06%のZrの少なくとも
1種を含有し、残部が亜鉛および不可避的不純物からな
るめっき浴で溶融めっきを行い、次いで合金化処理を施
すことを特徴する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
(作用) 以下、本発明について詳細に説明する。
まず、本願第1発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板におけ
るめっき層の組成、含有量および表面粗さを前記のよう
に限定する理由について述べる。
めっき層中のAnば、両孔あき性の向上に有効な元素で
あるが、その含有量が0.7%未満では、塗装後の耐食
性、特に両孔あき性が十分に改善されない、さらには八
1が0.7%未満では、後述するB、 Ti、 Zrの
溶解度が確保できず、従って、耐チッピング性の改善が
小さい、一方、Alの含有量が10%を超えると、上記
の効果が飽和し経済的に不利となる。さらには溶融めっ
き時の操業性が低下する他、めっき皮膜表面が粗くなっ
て、本願第2発明の方法によっても中心線平均粗さ(R
a)で1.8μm以下の皮膜とするのが困難となる。そ
の結果、平滑性が損なわれ加工性や塗装後の鮮映性が劣
る。
なお、鮮映性とは塗装仕上げ後の鋼板の表面が美麗で写
像に歪みがな(、鮮やかに見える性質をいう、この鮮映
性は塗装前の鋼板の表面粗さに大きく影響される。
めっき皮膜中のFeは、8%未満ではη−Zn相、α−
Al相等の未合金化Znが多量に残存し、耐ブリスター
性が低下するとともに溶接性が阻害される。一方、28
%を超えると耐孔あき性が著しく低下する他、耐パウダ
リング性も低下してプレス加工時にめっき皮膜剥離が生
じ易くなる。
B、TiおよびZrは、いずれも塗装後の衝撃によるめ
っき皮膜と鋼板界面での皮膜剥離を抑制する効果がある
。めっき皮膜剥離現象に関与するめつき材の因子として
、めっき皮膜の機械的特性とめっきと鋼板界面の密着強
度の二つがあるが、かかる元素の添加効果が、この2つ
の因子のうちのいずれに関係しているかは現在のところ
不明である。
本発明ではこれら元素は、B :O,0O05〜0.2
%、Ti:0.01〜0.2%およびZr:0,005
〜0.06%の範囲内で少なくとも一種以上添加すれば
耐チッピング性が改善される。
しかし、何れかがその下限より少ないと前記の効果に乏
しく、一方、上限より多いと効果が飽和するするととも
に、めっき浴中での溶解度の確保が困難となる。
元来、これらの元素はほとんど亜鉛めっき浴中に溶解し
ない元素である。しかし、本発明では、従来一般に使用
されている0、1〜0.15%のAlを含む亜鉛めっき
浴に比べ、多量のAI!を含有する浴を用いるので、そ
れにより460〜490″Cの浴温で上記の元素が充分
に溶解する。
なお、特開昭63−65061号公報にはTiを含む合
金化溶融亜鉛めっき鋼板が開示されているが、このよう
な鋼板では皮膜表面が粗く、実用に耐えない。
めっき層の表面粗さをRaで1.8μ薄以下とする理由
は、表面粗さが1.8μ−を超えると前記のように塗装
後の表面の鮮映性が低下する他、めっき時に局部的にめ
っき付着量のムラが生じるためにANの効果が損なわれ
、十分な耐孔あき性が発揮されなくなるともに、摺動抵
抗が増してプレス加工時に成形割れが発生しやすくなる
からである。
めっき層の残部は、亜鉛および不可避不純物である。不
純物としては、亜鉛精錬における不純物のPb、 Cd
、 Sbの他、めっき槽構造物の腐食によるXi、 C
r等が通常0.0005〜0.005%程度含まれる。
多量のAlを含む合金化溶融亜鉛めっき鋼板が、従来よ
り提案されているにも関わらず、それが実用化に至らな
かった大きな理由は、亜鉛中のAN濃度が0.15%を
超えると、めっき時に局部的にFe亜鉛の拡散を抑制す
るFe−へl系合金相の形成にムラを生じるため、合金
化速度にゆらぎが生じ、その結果、合金化処理後の皮膜
表面が凹凸化し、一般にRaで3μ−を超える表面粗度
となり、スキンバスロール等で圧下してもRaで2μ−
以下とはならず、耐孔あき性、平滑性、鮮映性等の特性
に劣るからである。
ところが、本願第2発明の方法を採用すれば、高A℃濃
度の下でも、スキンバスロール等の工程をとることなく
、めっき工程のみで表面粗度がRaで2μ−よりも低い
1.8μ−以下のものでも容易に製造することができる
即ち、鋼板の少なくとも片面をo、oos〜5g/m”
研磨した後、該鋼板を750℃望ましくは650℃を超
える温度に加熱することなく、重量%で、0.3〜10
%の八〇を含み、更に、o、ooos〜0.2%のB、
0.01〜0.2%のTiおよび0.005〜0.06
%のZrの少なくとも1種を含有し、残部が亜鉛および
不可避的不純物からなるめっき浴で溶融めっきを行い、
次いで合金化処理を施す方法によれば、皮膜表面がRa
で1.8μ−以下のものが得られるのである。
予め鋼板を研磨することで、鋼板表面に歪を与えること
ができて転位を増す効果がある。そのためにAlのよう
に凹凸欠陥を発生させ易い元素を多く含んでいても、め
っき時に形成されるFe−A1層が均一となり、合金化
処理後のめっき皮膜表面は粗くならず、Raで1.8μ
M以下の平滑なものが得られる0表面が平滑であるから
Alの効果が十分に発揮されて耐孔あき性が著しく向上
するとともに、鮮映性、加工性も向上するのである。
しかし、研磨量が0.005g/m”未満ではこのよう
な効果が得られず、5 g/I”を超えて研磨しても効
果が飽和するとともに歩留りが低下する。望ましい研磨
量は0.05〜0.58/I’である研磨することで平
滑な皮膜が得られるが、従来のように鋼板を研磨しない
でめっきすると、めっき浴中のAlは均一に鋼板と反応
せず、不均一なFe−11層が形成され、そのために合
金化処理後のめっき皮膜表面が凹凸化する。
このような研磨による効果は、研摩で生じた歪がめつき
時に消失していれば得られなくなる。そのため本発明方
法では、連続溶融めっきラインの連続焼鈍炉内でも、鋼
板を750℃を超える温度、望ましくは650’Cを超
える温度に加熱することなく溶融亜鉛めっき浴に導< 
、 750℃を超える温度に加熱すると歪みが消失して
研磨の効果がなくなる。めっき時まで歪みを残存させる
には連Vt熔融めっきラインでは鋼板を加熱しないのが
よいが、全く加熱を行わないと一般に無酸化炉、ゼンジ
マー法等の乾式プロセスでは湯との濡れ性が低下するの
で、この方法で本発明を実施する場合は750℃以下、
望ましくは400〜650℃の温度で加熱するのがよい
なお、フラックス法を用いる場合は、濡れ性がよいので
400’C以下の予熱でもよい。
このように、本発明方法における合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の製造では、焼鈍炉内の加熱温度が低いので、鋼種
によっては予め焼鈍および!liI賞圧延を施しておく
のがよい。
鋼板表面の研磨は、例えば、砥石入りナイロンブラシ、
バフロール、ワイヤーブラシ等を用いる任意の手段で行
うことができる。また、ショツトブラストでも同様の効
果が得られるが、ショツトブラストで研磨された鋼板を
めっきした場合には、めっき時の合金層が過大に成長す
るので、余り好ましい手段とは言えない。
めっき浴中のA11iを0.3〜10重量%とする理由
は、Alは1.0%以下の範囲ではめっき皮膜中に富化
する性質があるので、浴中のAflを0.3%以上とす
れば0.7%以上の八1を含むめっき皮膜を得ることが
できる。一方、10%を趙えると溶融めっき時の操業性
が低下するのみならず、めっき皮膜表面が粗くなる。
また、少なくとも1種以上でB、TiおよびZrの浴中
での量をそれぞれo、ooos〜0.2%、0.01〜
0.2%、0.005〜0.06%とするのはのは、い
ずれもその下限より少ないと皮膜中の共析量が少なく、
耐チッピング性が向上されない。一方、いずれもその上
限値より多いと、浴中での溶解度が飽和するとともに耐
チツピング性向上効果も飽和する。
こうして溶融めっきを施した後、合金化処理を行い皮膜
中のFe濃度を8〜28%とする。
合金化処理の条件は特に限定されるものではない。連続
式熔融亜鉛めっきラインで行う場合は、めっき後の鋼板
を500〜550℃(材料温度)の温度で合金化処理す
ればよい。バッチ炉を用いる場合は350〜380℃の
低い温度においても可能である。
以下、実施例に基づき本発明を更に説明する。
(実施例) 素材鋼板に、C:0.002%、Si:0.01%、M
n:0.13%、P:0.011%、Si0.009%
、So 1 、A l :0.03%を含有する板厚が
0.8mmである焼鈍済冷延鋼板を使用し、これを10
01幅×230IIII幅の大きさに切断した後、一部
は焼鈍のままで、残りは表面をスコッチブライト(砥石
入りナイロンブラシ、住友スリーエム社製)で研摩し、
これらを有機溶剤で表面を洗浄した後、熔融めっきシュ
ミレータを用いて25%H工+N、雰囲気中で加熱し、
次いで、浴温度が450℃である0、11〜9.7重量
%のAlと、0.001〜重量%のB、0.05〜0.
5重量のTiおとび0.005〜0゜05重量%のZr
の1種以上を含む亜鉛めっき浴に5秒間浸漬してめっき
付Wlを調整した後、500℃の加熱温度で合金化処理
を行った。そして、得られた合金化溶融めっき鋼板の皮
膜表面粗さを測定した。
さらに、合金化処理後の鋼板に下記の条件でリン酸塩化
成処理および塗装を施した。
【  ン   声      几    2附1自動車
用浸漬タイプのリン酸亜鉛化成処理液(日本バー力ライ
ジング社製:PBL 3080)を用い、液温43℃で
120秒処理。
ヱ装逢コt (a)カチオン電着塗装 自動車用の通常のカチオン電着塗料(日本ぺインド社製
U−80)を電圧200■、電着時間3分で塗装、その
後、塗装焼付を180℃で30分実施。
塗膜厚:20μ懺 (ロ)中塗り 自動車用メラミンアルキッド系塗料を使用。
塗膜厚:40u量 (C)上塗り 自動車用メラミンアルキッド系塗料を使用。
塗膜厚=40μ− こうして得られた塗装後の試験片について、鮪映性、耐
孔あき性、耐ブリスター性および耐チッピング性を調べ
た。その結果を第1表に研磨量、加熱温度、皮膜組成お
よび合金化後の表面粗さとともに示す。
なお、鮮映性は日本色彩研究所型PGD計にて評価した
0表中、0は鮮映性に優れる、×は鮮映性に劣る、を意
味する。
耐孔あき性は試験片にスクラッチ疵を入れて、この試験
片を液温が35℃の5%NaCl水溶液中に1時間浸漬
し、60℃の熱風で1時間乾燥する試験を繰り返し行い
、200日経過後の孔あき深さを測定して評価した。
耐ブリスター性は上記試験200日経過後のスクラッチ
疵からの塗膜ブリスター進行最大距離を測定して評価し
た。
耐チッピング性は一20゛Cの低温で10mgのダイヤ
モンドを210に一/hの速度をもって試験片に衝突さ
せ、その点を粘着テープで剥離試験し、剥離径を測定し
て評価した。
(以下、余白) 第1表より明らかなように、本発明例のものはいずれも
皮膜表面が平滑で、鮮映性、耐孔あき性および耐ブリス
ターに優れ、且つB、Ti或いはZrの効果が充分に発
揮されているので耐チッピング性にも優れる。また−こ
れらの特性は従来例(Nα1)のものより薄い付着量を
もって充分に得られている。
これに対して、研磨しない一般の溶融亜鉛めっきでめっ
きを施し、合金化処理した従来例N111のものは、表
面が平滑であるが耐孔あき性、耐ブリスター性、耐チン
ピング性に劣る。また、比較例Nl12のように研磨量
が少ない場合、比較例Nα4のように加熱温度が高い場
合、比較例Na6のようにTI含有量が少ない場合、比
較例漱8およびに22のようにTi、 BおよびZrの
いずれもが含有していない場合、比較例阻14および隘
19のようにFe含有量が少なすぎるか又は多すぎる場
合には、これら特性のいずれかが劣る。
(発明の効果) 以上説明した如く、本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板
は、耐食性、特に塗装後の耐孔あき性、耐ブリスター性
、耐チッピング性に優れるとともに皮膜表面が平滑であ
るので塗装後の外観にも優れる。従って、本発明の合金
化溶融亜鉛めっき鋼板は、自動車車体防錆鋼板として好
適である。
また、このような合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、予め鋼
板表面を研磨した後、溶融めっきを行い次いで合金化処
理を施すという方法で製造することができるので、製造
コストを著しく高めることがない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板表面に、重量%で、Al:0.7〜10%、
    Fe:8〜28%を含有し、更に、0.0005〜0.
    2%のB、0.01〜0.2%のTiおよび0.005
    〜0.06%のZrの少なくとも1種を含み、残部が亜
    鉛と不可避的不純物からなるめっき層を有し、めっき層
    の表面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で1.8μm以下
    である合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. (2)鋼板の少なくとも片面を0.005〜5g/m^
    2研磨した後、該鋼板を750℃を超える温度に加熱す
    ることなく、重量%で、0.3〜10%のAlを含み、
    更に、0.0005〜0.2%のB、0.01〜0.2
    %のTiおよび0.005〜0.06%のZrの少なく
    とも1種を含有し、残部が亜鉛および不可避的不純物か
    らなるめっき浴で溶融めっきを行い、次いで合金化処理
    を施すことを特徴する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造
    方法。
JP29302488A 1988-11-18 1988-11-18 合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 Pending JPH02138451A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1428898A1 (en) * 2002-12-13 2004-06-16 ISG Technologies Inc. Aluminum-zinc alloy composition comprising spangle for hot-dipping steel product, method and product obtainable thereof
US7041386B2 (en) 1999-10-07 2006-05-09 Isg Technologies Inc. Composition for controlling spangle size, a coated steel product, and a coating method

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