JPH02137720A - 沈降性炭酸カルシウムの製造方法 - Google Patents

沈降性炭酸カルシウムの製造方法

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JPH02137720A
JPH02137720A JP28987588A JP28987588A JPH02137720A JP H02137720 A JPH02137720 A JP H02137720A JP 28987588 A JP28987588 A JP 28987588A JP 28987588 A JP28987588 A JP 28987588A JP H02137720 A JPH02137720 A JP H02137720A
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JP
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gas
carbon dioxide
calcium carbonate
precipitated calcium
milk
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JP28987588A
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Keisuke Morita
啓介 森田
Hiroshi Sasaki
博 佐々木
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Mitsubishi Mining and Cement Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Mining and Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は石灰乳と炭酸ガスとの反応による沈降性炭酸カ
ルシウムの製造方法に係り、詳しくは電子材料、光学材
料、生体材料、耐火材料等として好適な高品位の沈降性
炭酸カルシウムを低コストに製造する方法に関する。
[従来の技術] 従来より、沈降性炭酸カルシウムは一般に石灰乳と炭酸
ガスとを反応させることにより製造されており、製造に
用いる炭酸ガス源としては種々の製造プラントより排出
される炭酸ガス含有排ガスが利用されている。
このような沈降性炭酸カルシウムの製造方法において、
生成物の性状、形状、結晶構造は製造条件によって異な
り、その形状としては、粒子径の小さい微粒立方状炭酸
カルシウムや、紡錘状炭酸カルシウム、棒状炭酸カルシ
ウム等がある。
沈降性炭酸カルシウムの利用分野は種々挙げられるが、
特に電子材料、光学材料生体材料、耐火材料等として利
用する場合には、とりわけ高品位、高特性の沈降性炭酸
カルシウムが要求される。
[発明が解決しようとする課題] 従来の製造方法において、石灰乳と炭酸ガスとを反応さ
せるには、石灰乳中へ炭酸ガスを吹き込んで炭酸化を行
なうが、その反応効率が悪いことから、化学量論量の数
倍の量の炭酸ガスを長時間吹き込みながら反応させる必
要がある。その上、従来においては、未反応ガスは大気
中に放出されているため、大量のガスが必要となる。こ
の反応効率を高めるために、ガス流速を遅くする方法や
、散気管を用いてガスの気泡を極力小さくする方法等が
請じられてはいるが、装買上の問題点も多く、実用的な
対策とはいえなかった。
また、炭酸ガス源として各種工業排ガスを利用する従来
の製造方法では、安定したガス温度を維持することが困
難であるため、高品位の沈降性炭酸カルシウムを安定に
製造することが困難である。しかも、高品位の沈降性炭
酸カルシウムを得るには、必然的に高純度の炭酸ガスが
要求されるため、排ガスを高度に精製した後反応に供す
る必要がある。従って、高品位の沈降性炭酸カルシウム
を製造するためには、精製した高純度の炭酸ガスを大量
に必要とすることとなり、精製のための設備投資、工程
数の増加等から製造コストが高騰し、高価な製品となら
ざるを得なかった。
本発明は上記従来の問題点を解決し、高品位の沈降性炭
酸カルシウムを安価に製造する方法を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)の沈降性炭酸カルシウムの製造方法は、反
応槽内の石灰乳に炭酸ガス源をバブリングさせて反応さ
せることにより沈降性炭酸カルシウムを製造する方法に
おいて、炭酸ガス源として20〜40体積%の炭酸ガス
濃度の、空気と炭酸ガスとの混合ガスを供給すると共に
、未反応ガスは循環ガスとして再使用し、循環ガスを石
灰乳の容積に対して3〜6倍/分の割合でバブリングす
ることを特徴とする 請求項(2)の沈降性炭酸カルシウムの製造方法は、請
求項(1)の方法において、未反応ガスに炭酸ガスを混
合して循環ガス中の炭酸ガス濃度を20〜40体積%と
することを特徴とする。
即ち、本発明者らは、従来の問題点を解決すべく、鋭意
研究を行なった結果、反応に高純度の炭酸ガスを用いる
と共に、未反応ガスを循環再使用することにより、化学
量論量に近い炭酸ガス量で、高品位の沈降性炭酸カルシ
ウムを安価に製造することができることを見出し、本発
明を完成させた。
以下に本発明を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の実施に好適な製造装置の概略を示す系
統図である。
図示の装置は、反応槽1、混合ガス調整槽2及び循環ガ
ス調整槽3とで主に構成され、これらが配管で連結され
ている。
反応槽1には、開閉弁Vlを備える石灰乳の供給管11
、開閉弁v2を備える反応生成物の排出管12、風量調
節付ブロワBを備える炭酸ガス源の導入管13及び未反
応ガスの抜き出し管14が接続されている。15は安全
のための圧力調整用リーク弁■3を備える排出管である
。反応槽1にはpHメータ(図示せず)が設けられてい
る。
混合ガス調整槽2には炭酸ガス(CO2)の導入管16
及び空気の導入管17が接続されており、混合ガス調整
槽2で調整された混合ガスは、バルブv4を備える配管
16を経て、導入管13より反応槽1に導入される。
循環ガス調整槽3には炭酸ガス(CO2)の導入管19
が接続されており、反応槽1からの未反応ガスは、抜き
出し管14、循環ガス調整槽3、配管20を経て導入管
13より反応槽1に循環される。
なお、混合ガス調整槽2及び循環ガス調整槽3にはそれ
ぞれ炭酸ガス濃度検出調整器(図示せず)が設けられて
いる。
このような装置により、本発明に従って沈降性炭酸カル
シウムの製造を行なうには、まず、弁Vlを開として反
応槽1内に供給管11より石灰乳10を没入する(投入
後、弁V、は閉とする。)、ここで用いる石灰乳として
は、Ca(OH)2濃度が4〜13ffi量%濃度のも
のが好ましい。ca(OH)2fA度が4Ii量%未満
では収率が低く、生成スラリーから製品を濾過分離する
のに手間がかかるため好ましくなく、13重量%を超え
ると石灰乳濃度が高過ぎて、炭酸ガスとCa (OH)
2との接触が十分に行なえなくなり、反応効率が低下す
るため好ましくない。
次に、弁■4を開として高純度炭酸ガス槽(図示せず)
からの高純度炭酸ガスと空気との混合ガスを配管18を
経て反応系内に導入する(導入後、弁v4は閉とする。
)。
本発明において供給する混合ガスの炭酸ガス濃度は20
〜40体積%とする。炭酸ガス濃度が20体積%未満で
は十分な反応効率が得られず反応時間を長時間とする必
要がある。一方、40体積%を超えても反応効率にさほ
ど差異はなく、使用する炭酸ガス量が多くなりコスト面
で不利である上に、得られる炭酸カルシウムの性状が不
均一なものとなり易い。
次いで、風量調節付ブロワBを作動させて、反応系内に
、毎分、石灰乳1oの容積に対して3〜6倍の混合ガス
が流れるように未反応ガスを循環バブリングする。石灰
乳の容積に対する循環ガス量の容積が3倍未満では石灰
乳中への循環ガスの分散性が悪く、十分な接触効率が得
られないため反応効率が低くなる。逆に6倍を超えると
循環ガスのバブリングが激しすぎて安定した分散性が得
られないため、やはり接触効率が悪くなり、反応効率が
低いものとなる。
この循環バブリングに際しては、循環ガス調整槽3に設
置された炭酸ガス濃度検出調整器により循環ガスの炭酸
ガス濃度が20〜40%で一定になるように反応で消費
された炭酸ガス量分の高純度炭酸ガスを配管+19より
補給することにより、より反応効率を高く維持すること
が可能となる。
なお、反応温度は!0〜40tとするのが好ましい。
炭酸化反応の反応終結点は反応4!1に設置されたpH
メータ値がPH7で一定となったところであり、この時
点で循環バブリングを停止する。
その後、反応系の循環ガスは混合ガス調整槽2に回収し
た後、バルブv2を開として生成スラリーを排出管12
より排出し、脱水乾燥して製品とされる。なお、回収し
たガスは、次の製造工程に再使用することができる。
[作用] 炭酸ガス源として工業排ガスを用いる従来の方法では、
集應機や冷却塔等の膨大な設備を必要とし、炭酸ガスの
製造コストが大ぎいばかりでなく、安定したガス温度を
維持することができず、良質の製品を得ることは不可能
であったが、本発明の方法によれば、高純度炭酸ガスと
空気との混合ガスを炭酸ガス源として用いるため、温度
制御が容易であり、しかも、工業排ガスを利用する場合
に必要とされる設備が不要となる上に、著しく高品位の
沈降性炭酸カルシウムを効率的に得ることができる。
しかして、未反応ガスは循環再利用するため、化学量論
量に近い炭酸ガス量で反応を行なわせることができ、炭
酸ガスコストを低減することができ、設備の簡略化と相
俟って、安価な製品を得ることができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例1 第1図に示す装置を用い、本発明の方法に従って沈降性
炭酸カルシウムの製造を行なった。なお、反応槽1の容
量はlni’、循環ガス調整槽3の容量は0. 5rn
’とした。
まず、第1図に示したllT1″の反応槽1に25℃で
Ca(OH)2濃度41if%の石灰乳を260kg(
約0.25rn”)装填し、空気:/12Nス=70:
30(体積比)の混合ガスを反応系に送風装填した。充
填後、石灰乳の容積に対して4倍/分の混合ガス(循環
ガス)量、即ち11T1″/ m i nで反応系内を
循環バブリングし、その際に循環ガス調整槽3に炭酸ガ
ス濃度を30体積%に維持するように高純度炭酸ガスを
供給した。こ、の炭酸ガスの供給量は平均値で34.2
1/minであった。装置運転開始後90分でpHメー
タのPH値が7.0を示し、炭酸化反応が終結したので
、反応生成物を取り出し、脱水乾燥して、沈降性炭酸カ
ルシウムを得た。
得られた沈降性炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を第2
図に示す。また、その諸物性を下記に記す。
純度   99.5% 白色度  98%(ハンター反射) 粒子径  0.08μm 比表面積 20d/g 第2図及び上記結果により、本発明によれば極めて高品
位な沈降性炭酸カルシウムが得られることが明らかであ
る。
[発明の効果〕 以上詳述した通り、本発明の沈降性炭酸カルシウムの製
造方法によれば、電子材料、光学材料、生体材料、耐火
材料等として好適な、著しく高品位の沈降性炭酸カルシ
ウムを簡易な設備にて効率的かつ低コストに製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に好適な製造装置の概略を示す系
統図である。第2図は実施例1で得られた沈降性炭酸カ
ルシウムの粒子構造を示す電子顕微鏡写真である。 1・・・反応種、 2・・・混合ガス調整槽、 3・・・循環ガス調整槽。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)反応槽内の石灰乳に炭酸ガス源をバブリングさせ
    て反応させることにより沈降性炭酸カルシウムを製造す
    る方法において、炭酸ガス源として20〜40体積%の
    炭酸ガス濃度の、空気と炭酸ガスとの混合ガスを供給す
    ると共に、未反応ガスは循環ガスとして再使用し、循環
    ガスを石灰乳の容積に対して3〜6倍/分の割合でバブ
    リングすることを特徴とする沈降性炭酸カルシウムの製
    造方法。
  2. (2)未反応ガスに炭酸ガスを混合して循環ガス中の炭
    酸ガス濃度を20〜40体積%とすることを特徴とする
    沈降性炭酸カルシウムの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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