JPH02135529A - コンパイル方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高級言語で記述されたソースプログラムからオ
ブジェクトプログラムを生成するコンパイル方式に関し
、特に、ソースプログラム中で組込み手続きの引用があ
る場合にソースプログラム中での範囲を指定して組込み
手続きを実行する命令列を内部展開したオブジェクトプ
ログラムを生成可能としたコンパイル方式に関するもの
である。

〔従来の技術〕

組込み手続きとは、既にシステムで定義されたサブプロ
グラムであり、ソースプログラム中でその引用を行うだ
けで、その機能を利用することができるものである。

ところで、組込み手続きを引用したソースプログラムの
実行時性能を向上させる方式として、ソースプログラム
内で引用している組込み手続きの命令列をオブジェクト
プログラム中に内部展開する方式が存在する。すなわち
、この方式によれば、実行時に外部参照がなくなるため
、処理速度が大幅に向上するものである。しかし、実行
時性能が向上する反面、命令列が実コーディングとして
オブジェクトプログラム中に含まれるため、オブジェク
トプログラムのサイズが大型化するという問題点がある
。なお、内部展開しない場合には組込み手続きを外部呼
出しとするための命令列がオブジェクトプログラム中に
置かれることになる。

しかして、従来は、この相反する問題点を解決するため
に、 ■実行頻度の高い組込み手続きに対してのみ、その組込
み手続きを実行する命令列を内部展開する方式 ■コンパイラが認識したループ内で引用される組込み手
続きに対してのみ、その組込み手続きを実行する命令列
を内部展開する方式等を採用していた。

〔発明が解決しようとする課題］ 従来は上述したような基準で組込み手続きの内部展開を
行っていたが、特に■の方式では、実行頻度がソースプ
ログラム中の特定の範囲に対してのみ高い場合に不都合
があった。すなわち、■の方式では実行頻度の高い組込
み手続きに対してのみ、その組込み手続きを実行する命
令列が内部展開されるが、同一の組込み手続きに関して
はソースプログラム中の出現位置にかかわりなく内部展
開されるため、オブジェクトプログラムが必要以上に大
型化してしまうという欠点があった。なお、オプション
により内部展開する組込み手続きを指定できるものにあ
っては、実行頻度の高い範囲内で引用される組込み手続
きの全てでなく、一部の組込み手続きに対してのみ内部
展開するようにオプションを指定した場合には、オブジ
ェクトプログラムのサイズの大型化は避けられるものの
、充分な性能向上が図れないという欠点があった。

一方、従来の■の方式では、コンパイラの認識したルー
プ中で引用される組込み手続きに対しては、ループの繰
り返し数にかかわらず全てのループ中で組込み手続きを
実行する命令列が内部展開されるため、内部展開が不要
な組込み手続きまでもが内部展開されることとなり、オ
ブジェクトプログラムのサイズが増加するという欠点が
あった。

本発明は上記の点に鑑み提案されたものであり、その目
的とするところは、実行頻度がソースプログラム中の特
定の範囲に対してのみ高い場合等において、その範囲を
予め指定することにより、組込み手続きがその指定した
範囲内で引用される場合にのみ、その組込み手続きを実
行する命令列を内部展開することができるコンパイル方
式を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記の目的を達成するため、高級言語で記述さ
れたソースプログラムからオブジェクトプログラムを生
成するコンパイル方式において、前記ソースプログラム
に組込み手続きの引用があり、かつ前記ソースプログラ
ムと同時に与えられるオプションの指定範囲に属する時
に、内部展開を行う旨の情報を付加した中間テキストを
生成する内部展開実行情報付加中間テキスト生成手段と
、 前記ソースプログラムに組込み手続きの引用があり、か
つ前記オプションの指定範囲に属しない時に、内部展開
を行わない旨の情報を付加した中間テキストを生成する
内部展開非実行情報付加中間テキスト生成手段と、 内部展開を行う旨の情報の付加された中間テキストを入
力した場合に組込み手続きを内部展開した命令列を生成
する内部展開命令列生成手段と、内部展開を行わない旨
の情報の付加された中間テキストを入力した場合に組込
み手続きを外部手続き呼出しとした命令列を生成する外
部手続き呼出し命令列生成手段とを備えるようにしてい
る。

〔作用〕

本発明のコンパイル方式にあっては、ソースプログラム
に組込み手続きの引用があり、かつソースプログラムと
同時に与えられるオプションの指定範囲に属する時に、
内部展開実行情報付加中間テキスト生成手段が内部展開
を行う旨の情報を付加した中間テキストを生成し、一方
、ソースプログラムに組込み手続きの引用があり、かつ
オプションの指定範囲に属しない時に、内部展開非実行
情報付加中間テキスト生成手段が内部展開を行わない旨
の情報を付加した中間テキストを生成し、内部展開命令
列生成手段が内部展開を行う旨の情報の付加された中間
テキストを入力した場合に組込み手続きを内部展開した
命令列を生成し、外部手続き呼出し命令列生成手段が内
部展開を行わない旨の情報の付加された中間テキストを
入力した場合に組込み手続きを外部手続き呼出しとした
命令列を生成する。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例につき図面を参照して説明する。

第１図は本発明のコンパイル方式を適用したコンパイラ
の一実施例の構成図である。第１図において、コンパイ
ラ２はオプション解析手段２１と中間テキスト生成手段
２３と命令列生成手段２５とから構成され、中間テキス
ト生成手段２３はソースプログラム解析手段２３１と組
込み手続き非引用中間テキスト生成手段２３２と組込み
手続き引用中間テキスト生成手段２３３とから構成され
、更に組込み手続き引用中間テキスト生成手段２３３は
引用範囲判定手段２３３１と内部展開非実行情報付加中
間テキスト生成手段２３３２と内部展開実行情報付加中
間テキスト生成手段２３３３とから構成されている。ま
た、命令列生成手段２５は中間テキスト解析手段２５１
と組込み手続き非引用命令列生成手段２５２と組込み手
続き引用命令列生成手段２５３とから構成され、更に組
込み手続き引用命令列生成手段２５３は付加情報判定手
段２５３１と外部手続き呼出し命令列生成手段２５３２
と内部展開命令列生成手段２５３３とから構成されてい
る。

以下、上記の実施例の各部の機能および動作について説
明する。

コンパイラ２はソースプログラム１１および利用者が指
定したオプション１２を含む入力情報１を入力すると、
オプション解析手段２１においてオプション１２を解析
し、オプション情報２２を生成する。なお、オプション
１２は、ソースプログラム１１の行番号により範囲を指
定して、その範囲内に存在する組込み手続きの引用を命
令列に内部展開することを指示するものである。

次いで、中間テキスト生成手段２３では、ソースプログ
ラム解析手段２３１においてソースプログラム１１を解
析し、組込み手続きを引用したソースプログラムでない
場合は組込み手続き非引用中間テキスト生成手段２３２
に制御を移し、組込み手続きを引用したソースプログラ
ムである場合は組込み手続き引用中間テキスト生成手段
２３３に制御を移す。

ここで、組込み手続き非引用中間テキスト生成手段２３
２では従来と同様に中間テキスト２４を生成する。

一方、組込み手続き引用中間テキスト生成手段２３３で
は、引用範囲判定手段２３３１において現在解析してい
るソースプログラムの行番号が組込み手続きを内部展開
する範囲であるか否かをオプション情報２２を参照して
判定し、内部展開を行わない範囲であれば内部展開非実
行情報付加中間テキスト生成手段２３３２に制御を移し
、内部展開を行う範囲であれば内部展開実行情報付加中
間テキスト生成手段２３３３に制御を移す。

ここで、内部展開非実行情報付加中間テキスト生成手段
２３３２ではソースプログラムに対応した中間テキスト
を生成すると共に、内部展開を行わない旨の情報を付加
し、中間テキスト２４を生成する。

一方、内部展開実行情報付加中間テキスト生成手段２３
３３ではソースプログラムに対応した中間テキストを生
成すると共に、内部展開を行う旨の情報を付加し、中間
テキスト２４を生成する。

次いで、命令列生成手段２５では、中間テキスト解析手
段２５１において中間テキスト２４を解析し、組込み手
続きを引用しない中間テキストであれば組込み手続き非
引用命令列生成手段２５２に制御を移し、組込み手続き
を引用した中間テキストであれば組込み手続き引用命令
列生成手段２５３に制御を移す。

ここで、組込み手続き非引用命令列生成手段２５２では
従来と同様に命令列を生成し、最終的にオブジェクトプ
ログラム３を生成する。

一方、組込み手続き引用命令列生成手段２５３では、付
加情報判定手段２５３１において中間テキスト２４に付
加されている組込み手続きを実行する命令列を内部展開
するか否かの情報を判定し、内部展開を行わない場合に
は外部手続き呼出し命令列生成手段２５３２に制御を移
し、内部展開を行う場合には内部展開命令列生成手段２
５３３に制御を移す。

ここで、外部手続き呼出し命令列生成手段２５３２では
組込み手続きに対応した外部手続きを呼び出す命令列を
生成し、最終的にオブジェクトプログラム３を生成する
。

一方、内部展開命令列生成手段２５３３では組込み手続
きを実行する命令列を生成し、最終的にオブジェクトプ
ログラム３を生成する。

以上のようにコンパイル時に与えるオプション１２によ
り、組込み手続きがソースプログラム１１中の特定の範
囲内で引用される場合にのみ、その組込み手続きをオブ
ジェクトプログラム３中に内部展開することが可能とな
る。

〔発明の効果〕 以上説明したように本発明のコンパイル方式にあっては
、組込み手続きがソースプログラム中の特定の範囲内で
引用された場合にのみ、その組込み手続きを実行する命
令列をオブジェクトプログラム中に内部展開することが
可能となるため、オブジェクトプログラムのサイズを考
慮して内部展開する範囲を予め指定することにより、最
大限の性能向上を図ることができる。すなわち、実行頻
度がソースプログラム中の特定の範囲に対してのみ高い
とき、利用者は組込み手続きがその範囲内で引用された
場合にのみ組込み手続きを実行する命令列を内部展開す
るようにオプションを指定することにより、オブジェク
トプログラムの大きさを必要最小限に抑え、かつ、充分
な性能向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のコンパイル方式の一実施例を示す構成
図である。 図において、 １・・・・・・・・・・・・入力情報 １１・・・・・・・・・ソースプログラム１２・・・・
・・・・・オプション ２・・・・・・・・・・・・コンパイラ２１・・・・・
・・・・オプション解析手段２２・・・・・・・・・オ
プション情報２３・・・・・・・・・中間テキスト生成
手段２３１・・・・・・ソースプログラム解析手段２３
２・・・・・・組込み手続き非引用中間テキスト生成手
段 ２３３・・・・・・組込み手続き引用中間テキスト生成
手段 ２３３１・・・引用範囲判定手段 ２３３２・・・内部展開非実行情報付加中間テキスト生
成手段 ２３３３・・・内部展開実行情報付加中間テキスト生成
手段 ２４・・・・・・・・・中間テキスト ２５・・・・・・・・・命令列生成手段２５１・・・・
・・中間テキスト解析手段２５２・・・・・・組込み手
続き非引用命令列生成手段２５３・・・・・・組込み手
続き引用命令列生成手段２５３１・・・付加情報判定手
段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　高級言語で記述されたソースプログラムからオブジェ
   クトプログラムを生成するコンパイル方式において、 前記ソースプログラムに組込み手続きの引用があり、か
   つ前記ソースプログラムと同時に与えられるオプション
   の指定範囲に属する時に、内部展開を行う旨の情報を付
   加した中間テキストを生成する内部展開実行情報付加中
   間テキスト生成手段と、 前記ソースプログラムに組込み手続きの引用があり、か
   つ前記オプションの指定範囲に属しない時に、内部展開
   を行わない旨の情報を付加した中間テキストを生成する
   内部展開非実行情報付加中間テキスト生成手段と、 内部展開を行う旨の情報の付加された中間テキストを入
   力した場合に組込み手続きを内部展開した命令列を生成
   する内部展開命令列生成手段と、内部展開を行わない旨
   の情報の付加された中間テキストを入力した場合に組込
   み手続きを外部手続き呼出しとした命令列を生成する外
   部手続き呼出し命令列生成手段とを備えたことを特徴と
   するコンパイル方式。