JPH02131421A - 肝障害抑制剤 - Google Patents

肝障害抑制剤

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JPH02131421A
JPH02131421A JP28463988A JP28463988A JPH02131421A JP H02131421 A JPH02131421 A JP H02131421A JP 28463988 A JP28463988 A JP 28463988A JP 28463988 A JP28463988 A JP 28463988A JP H02131421 A JPH02131421 A JP H02131421A
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cystathionine
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Tadao Ito
忠雄 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、システインの前駆物質であるシスタチオニン
およびシステインの代謝産物であるタウリンを混合して
成り、特にアセトアミノフエンによる肝障害に対して著
効を示す肝障害抑制剤に関する。
〔従来の技術〕
従来、大量のアセトアミノフェン投与により肝障害を来
たすことは実験的に知られている。
このアセトアミノフェン肝障害に対し、システインおよ
び他のメルカプト基供与物質は有意な抑制作用を示すこ
とが報告されて来゛Cいるが、この機序には肝1臓のグ
ルタチオンブールが関係しでいると考えられている。
本発明者によって、シスタチメニンはシスデインの前駆
物質であって、生体内でシスデインに体謝されるため、
システイン同様アセト゜rミノフエン肝障害を有意に抑
制し、かつ、持続性を有ずるものであることが報告され
ている。
一方、タウリン(アミノエタンスルホン酸)はシステイ
ンの生体内代謝産物で、胆汁酸抱合に使川されると共に
それ自身肝機能保護作用を有することが既に知られてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のようにシスタチオニンは持続性の肝障害抑制剤で
あるが、工業的に製造するに当りその収量が少なく、試
薬としてきわめて高価なものであるため、これを医薬と
して実用化するーヒで支障があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、反鼻(マムシ)の含有成分中、含硫アミノ
酸であるタウリンの他、特異的にシスタチオニンが多量
に含゛よれるという知見から出発し、シスタチオニン、
タウリン等の含硫アミノ酸の生体内動態、薬理作用につ
いて研究を進めた結果、シスタチオニンとタウリンを同
時投与することにより、シスタチオニンの肝障害抑制作
用が強められ、より持続的にグルタチオンプール(蓄(
n m )が維持されることを発見した。
本発明は、この知見に基づくものであり、シスタチオニ
ン及びタウリンを混合して成る肝障害抑制剤を提供する
ものである。
シスタチオニンとタウリンを同時併用する場合には、シ
スタチオニンの薬効が強められる関係上、シスタチオニ
ンの用量をある程度減少させた場合でも同じ薬効が保持
されるため、結果としてシスタチオニンの用量を低《抑
えることが可能となる。従って、上記課題が解消し、持
続性の肝障害抑制剤であるシスタチオニンの実用化に寄
与し得るものとなる。
一方、上記併用時の薬効はタウリン量を1とした場合に
、シスタチオニンを0.3(モル比率)以上混合するこ
とにより得られイ。
本発明に係る肝障害抑制剤は、液体又は固体の製剤上の
補助成分、例えば賦形剤、結合剤、希釈剤等と混合して
なるものであり、枦末、額粒、錠剤、カプセル剤、注射
剤など任意の剤形で経1]的または非経口的に投与する
ことができる。
また必要に応じて他の薬剤と調合させてもよい。投与量
は、年齢、体重、症状により適宜増減するが、経口的に
は通常、成人、1日10mg〜10gが望ましい。
尚、本発明の肝障害抑制剤は、システイン体謝を原理と
するものであるからアセトアミノフェン肝障害以外の種
々の肝障害の発生に対し抑制作用を示すものであり、か
つ、広義の強肝作用をも示すものである。
〔実施例〕
本発明の肝障害抑制剤の薬理作用等を以下の実験例によ
り詳細に説明する。尚、肝障害抑制剤の薬理作用は゜r
セトアミノフエン障害モデルの系で調べられた。また、
以下に述べる実験例において、本発明の肝障害抑制剤の
薬理作用がラット又はマウスを用い゜C示されるが、こ
の分野の薬理作用に関しては、これらが人間の信頼でき
るモデルであることは当事者に広く認められるところで
ある。
実験例1 血漿中の薬物動態 ラットを用いてシスタチオニン単独投与及びシスタチオ
ニン、タウリン同時投与における血漿中の排泄速度、体
謝されるシステイン濃度変化を比較した。
く実験方法〉 雄性ウイスタ一系ラットを絶食して用いた。
ラットにシスタチオニン(シグマ製)  100mg/
kg,又はシスタチオニン100mg/kg−タウリン
(シグマ製)を各々腹腔内に投与し、投与後15、30
、60、120、240および480分後に採血し、血
清を遠心分離(3500rpm,  20分間)し、該
血清0. 2 rdに2%スルホサリチル酸0. 6 
meを混合し遠心分離(4000rpm,  20分間
)し、上清0, 4 rnI!中の゜rミノ酸を835
形日立高速アミノ酸分析計により測定した。
薬物動態のデータ分析は非線形最小二乗法により行った
く実験結果〉 得られた薬物動態データにおい−C1生物学的半減期(
t 1/2)では、シスタチオニン単独投与の場合71
.2±12.5分、シスタチオニンとタウリン同時投与
の場合4.12±0.82時間という値が得られた。す
なわち、第一図に示されるようにシスタチオニンの排泄
速度がタウリンの同時投与によって、緩和される現象が
見られた。一方、第1図に示されるように、シスタチオ
ニンから体謝されるシステインの濃度変化では、シスタ
チオニンとタウリン同時投与の方が、シスタチオニン単
独の場合と比べて経時的に高濃度を維持する。
実験例2 肝障害抑制作用 く実験方法〉 雄性DDY系マウスを用いた。アセトアミノフェン(Δ
.A.〉を10%エタノール溶液として5. 0 mm
o 1 / kg体重を腹腔内に投与した。A, A.
投与前20分とA, A,投与後20分の2回に、タウ
リン5, Q mmo 1 / kg体重とシスタチオ
ニン各量(0.18、0.55、1.65、5, O 
mmol / kg体重)の併用(併用群》、又はシス
タチオニン各量(同前)単独(対照群)に分けて腹腔内
投与し、Δ.A.投与22時間後に生存マウスから採血
し、血液は水冷下に40分間放置し、遠心(3000r
pm.  20分間)にて血清を分離し、40℃に保存
し、24時間以内にsGPTSsGOT活性を測定した
。SGPTSsGOT活性測定には、ベーリンガー・マ
ンハイム社モノテストGPTキット、GOTキットを用
いた。
なお、A. A,投与マウスの生存率は(生存・マウス
の数)/処理マウスの全数》から算出した。
〈実験結果〉 ■ A. A.投与マウスの生存率は第1表に示すとお
りである。
第1表 対照群における生存率は、シスタチオニン投与量に対し
、用量依存的に増加し、シスタチオニン5, Q mm
o I / kgで100%に達した。
一方、併用群における生存率は、シスクチオニン各量に
おいて対照群の生存率を上回り、特にシスタチオニン1
. 6 5mmo l / kg体重で100%に達し
ている。このことから、シスタチオニンに対するタウリ
ンの併用がシスタチオニンの肝障害抑制剤を増強するも
のと考えられる。また、その増強効果は、タウリン量を
1とした場合、約0,3以上の比率量(モル比率)のシ
スタチオニンを同時投与した際に得られるものである。
■ sGP’l”SsGO’I’活性の測定結果は第2
図に示すとおりである。
アセトアミノフェン投与によりGPTとGOT活性は著
しく増加するが、対照群、併用群では該活性の上昇を用
量依存的に抑制し、シスタチオニン各投与量において併
用群は対照群(シスタチオニン単独)と比べ有意に活性
上昇を抑制する。
尚、タウリン単独(5mmol/kg体重》投与では活
性抑制効果を示さない。従って、sGPT,sGOT活
性を指標とした場合にも、シスタチオニンとタウリンの
同時投与により肝障害抑制効果が増強されることが確か
められた。
実験例3 肝臓中のグルタチオン濃度の持続性肝臓のグ
ルタチオンブール(蓄積量)は、シスデイン等のメルカ
プ} (SH)基供与物質の示すアセトアミノフェン肝
障害抑制効果の機序に関連するものであることが知られ
ており、肝障害抑制作用の一指標となる。
く実験方法〉 実験例2でアセトアミノフェン投与した併用群、対照群
、マウスを使用し、Δ.Δ.投与後1.  2.  4
時間後に肝左葉を抽出し、0.4N過塩素酸2dでホモ
ジナイズし遠心(4000rpm,20分間)シ、上清
をグルタチオンアッセイに供した。
く実験結果〉 各群のグルタチオン濃度の測定結果は第3図に示すとお
りである。
アセトアミノフェン(5. 0mmol/kg)投与2
時間後に、肝臓中のグルタチオン量はほぼ消耗された(
第5図、コントロール)が、併用群、対照群においては
グルタチオン量が持続し、特に併用群では有意にその持
続性が向上した。
よって、シスタチオニンとタウリンの併用により、グル
タチオンブールがより長く維持されるため、肝障害抑制
効果が増強されるものと考えられる。
〔発明の効果〕
以」ユ詳しく説明した通り、本発明の肝障害抑制剤によ
れば、シスタチオニンの肝障害抑制作用が増強され、引
い゜Cは高価であるシスタチオニンの用i114域少さ
一U゜つつも同等の薬効をもたらすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、血漿中の薬物動態を示し、 第2図は、アセトアミノフェン投与におけるGPT,G
O’I”活性を示し 第3図は、アセトアミノフェン投与における肝臓中のグ
ルタチオン濃度の経時 的変化を示す。 第 図 ;=:I シ12ナト/草1伝手 ::j   .zzyチイニンータウ・:冫s<4口千
間 (hr) .;,<< B *’Jt n各ア;ノ妊のフ′ランク
{五毛牙、■.P 閏 O−o 状専一レ (hrl 手  続 補  正 書(自発) 7.補正の内容 昭和63年12月5日 l.事件の表示 昭和63年1h語願第284639号 2.発明の名称 肝障害抑制剤 3.補i「をずる者 事件との関係  特許出願人 名 称  陶陶酒製造株式会社 4.代理人(〒102) 住 所 東京都千代ロ1区一番町22−1一番町セント
ラルビルディング 5.補正命令の日付 自  発 6.Mi正の対象 1. 代理権を証明する書面として、別紙の通り委任状
を添付する。 .(l)明細書第2頁第7行日、第4頁第15行目から
第16行目、第5頁第13行目及び第6頁第17行目の
「体謝」を「代謝」に補正する。 (2)明細書第2頁第10行目「(アミノエタンスルホ
ン酸)」ヲ「(アミノエチルスルホン酸)」に 補正す
る。 (3)明細書第5頁第19行目「(シグマ製)」の後に
r ]00mg/kg Jを挿入する。 (4)明細書第6頁第13行目「第一図」を「第1図」
に補正する。 (5)  明細書第9頁第1行目「肝障害抑制剤」を「
肝障害抑制作用」に補正する。 (6)明細書第9頁第2行目から第5行目「また、・・
・・ものである。」を「更に、生存率100%を基準と
すれば、タウリン量を1としだ場著な薬効(肝障害抑制
効果)が得られるものと判断される。」に補正する。 (7)明細書第10頁第18行目「(第5図、コントロ
ール)」を「(第3図、投与なしのデーク》Jに袖正す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シスタチオニン及びタウリンを有効成分として含
    有することを特徴とする肝障害抑制剤。
  2. (2)タウリン量を1としたとき、モル比率で0.3以
    上のシスタチオニン量を含んで成る請求項(1)記載の
    肝障害抑制剤。
JP28463988A 1988-11-10 1988-11-10 肝障害抑制剤 Expired - Lifetime JPH0621062B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1302115A1 (fr) * 2001-10-16 2003-04-16 Societe Des Produits Nestle S.A. Utilisation de cystathionine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1302115A1 (fr) * 2001-10-16 2003-04-16 Societe Des Produits Nestle S.A. Utilisation de cystathionine
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