JPH02131340A - 固定子の固定構造および固定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電動機等のハウジング内に挿入され固定され
る固定子の固定構造および固定方法に関する。

〔従来の技術〕

ハウジング内に挿入された固定子を固定するには，軸方
向の移動を防止すること、および回転方向の移動を防止
することが必要である。従来は、実開昭５．７−１１７
１０３号公報に記載されているように、軸方向の移動を
防止するために、固定子の最上面と最下面とをハウジン
グ内面の凸部で挾持するとともに、回転方向の移動を防
止するために、固定子とハウジングとの４箇所の接触部
で、固定子をハウジング内面の凸部で挾持して、固定子
をハウジング内に固定していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来技術では、次のような問題点が
あった。

すなわち、軸方向の移動を防止するための凸部と，回転
方向の移動を防止するための凸部は、少なくとも２個以
上必要であり、固定子をハウジング内に完全に固定する
には多数の凸部を要する。

このために多くのポンチ打ち作業が必要となり、作業工
数が増大する欠点があった。

また、ハウジングと固定子の相対位置は、組立て精度の
関係上、軸方向、回転方向共に多少の誤差は避けられな
いため、多数ある凸部の一部が固定子の外面に当って，
固定子の位置をずらしてしまう。その結果、ハウジング
に対して固定子が傾いたり、回転方向にずれたりしてし
まう欠点があった。また固定子の積層が変更されたり，
別仕様となる毎に，これらの各凸部の位置をその都度変
更し、それぞれに適合させなければならなかった。

さらに，ハウジングに外力を加えて凸部を形成すること
から、ハウジングの変形要因となり、回転子の軸受部の
同軸度が狂ってしまう欠点もあり、ポンチ打ち等による
凸部形成は必要最小限の数とすることが望ましかった。

そこで、この解決策として、ハウジングと固定子の接触
面部に直接ポンチを打ち、ハウジング内面に形成された
凸部を固定子の一部に食い込ませて固定する方法が考え
られている。しかし、この方法は、積層した固定子コア
を凸部で押し広げてしまい、固定子に巻き回された固定
子コイルを傷付ける可能性があった。また固定子コアに
対向して凸部が当った場合、固定子コアを径方向に変形
させてしまう恐れがあった。

本発明の目的は、最小限の数の凸部で固定子を強固に固
定できるとともに、固定子の仕様が変わっても同一の手
段で固定することができる固定子の固定構造および固定
方法を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、ハウジング内に
挿入され固定される固定子の固定構造において、前記固
定子の外面に凹部を設けるとともに、前記ハウジングの
内面に前記凹部に係合する凸部を設けたものである。

また、本発明は、外面に凹部が形成された固定子を、ハ
ウジング内の所定位置に挿入したのち．前記ハウジング
の外面をポンチ等により叩き、該ハウジングの内面に前
記凹部に係合する凸部を形成して、前記固定子を前記ハ
ウジング内に固定するようにしたことである。

〔作用〕

上記構成によれば、固定子に設けられた凹部とハウジン
グに設けられた凸部との係合により、固定子の軸方向の
移動と回転方向の移動を同時に係止することができる。

そして、凸部と凹部は１箇所または２箇所あれば固定子
を充分に固定できる．〔実施例〕 以下に本発明の一実施例を図面に従って説明する。

第１図は本発明に係る固定子の平面図，第２図はその縦
断面図である。固定子２の外周面のハウジング１との接
触面９に、少なくとも１個以上（図では２個）の凹部１
０が設けられ、ハウジング１の外周面側から、凹部１０
に対向する位置にポンチ打ち等により凸部１１が設けら
れ、凹部１０と凸部１１は係合している。そして，この
係合により、固定子２は軸方向および回転方向の移動を
同時に係止されている。

固定子２の外観を第３図に示す。凹部１０は複数積層さ
れた固定子コア７の数枚の一部に、第６図の如く、切欠
き１２が設けられている。

ハウジング１の凸部１１と固定子２の凹部１０との係合
状態を第４図に示す。凸部１１は固定子コア７を積層方
向に押し広げたり、径方向に変形させることなく係合し
ていることが判る。

第５図はハウジング１の斜視図で、固定子２を挿入後に
設けられる凸部１１が図示されている。

本実施例によれば，固定子２の積層厚さが異なっていて
も、ハウジング１に対して凹部１０を設ける位置を同一
の位置とすれば，同一のポンチ打ち機で凸部を形成する
ことができ、複数の仕様の固定子にも同一の設備で対応
が可能となる。またプレス型による打ち抜き作業時，固
定子コア７外周の切り欠き１２の有無を一定枚数毎に計
数しながら切替打抜くことは現有技術で可能であり、特
別の新方式や追加作業を必要としない。

なお、固定子２をハウジング１に挿入する前に、予めハ
ウジング１の内面に固定子２の挿入位置決め用の凸部を
設けておくことも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、四部と凸部を数
箇所に設けるだけで固定子をハウジング内に固定できる
ので、作業工数の低減が可能であるとともに、ハウジン
グを変形させる要因を減らすことができ、寸法精度の向
」二を図ることが可能である． また、凸部を凹部に正確に係合させることは極めて容易
であるから、凸部によって固定子コアを変形させるよう
なことがなく、固定をコイルを傷付けることを防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は固定子とハウジングの平面図、第２図は第１図
のｎ−ｎ線に沿った断面図、第３図は固定子の斜視図、
第４図は凹部と凸部の詳細断面図、第５図はハウジング
の斜視図、第６図は固定子コアの切欠き部を示す斜視図
である。 １・・・ハウジング、２・・・固定子，７・・・固定子
コア、１０・・・凹部、１１・・・凸部，１２・・・切
欠き。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ハウジング内に挿入され固定される固定子の固定構
   造において、前記固定子の外面に凹部を設けるとともに
   、前記ハウジングの内面に前記凹部に係合する凸部を設
   けたことを特徴とする固定子の固定構造。 ２、請求項１記載の固定構造において、前記凹部は、前
   記固定子を構成する積層構造の固定子コアの数枚に形成
   された切欠きであることを特徴とする固定子の固定構造
   。 ３、請求項１記載の固定構造において、前記凸部は、前
   記ハウジングの外面をポンチ等で叩くことにより内面に
   形成された突起であることを特徴とする固定子の固定構
   造。 ４、外面に凹部が形成された固定子を、ハウジング内の
   所定位置に挿入したのち、前記ハウジングの外面をポン
   チ等により叩き、該ハウジングの内面に前記凹部に係合
   する凸部を形成して、前記固定子を前記ハウジング内に
   固定することを特徴とする固定子の固定方法。