JPH0212904Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は書棚において、書物が乱れぬように
整理する整理具に関する。

［従来の技術］ 書棚に充満しない書物を倒れないように支持す
るには、書棚の幅を円切る隔壁或は隔板が要求さ
れる。しかも隔板が倒れないように、隔板を支持
する適切な構造が要求される。また背受けのない
書棚においては、後方へ書物が落ちないようにす
る必要がある。そのためには、書物の厚さに応じ
た任意な位置での、隔板等の固定と背受けとが必
要であつて、これを満たす従来技術は満足なもの
が見当たらない。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案は上記隔板等の位置を、容易に任意な位
置に固定する手段と、背受けとを兼ね備える手段
とを求めてなされたものである。

［問題点を解決するための手段］ 図面を参考にして説明する。

この考案に係る書棚用書物整理具は、書棚１の
幅Ａに近いバー２を設け、該バー２の一端には鍔
状の当板３を固設し、又他端には同様の当板４を
有するピン５を、バー２に対し摺動可能にして且
つ外方へ突出する如く付勢ばね６を添えて設置
し、バー２の中間には同バーに遊嵌する筒７に固
定した所の隔板８を設け、且つ両当板３，４の外
面には軟質材９，９を貼着してたものである。

［実施例］ 図面に基いて説明する。

書棚１に幅Ａに近く且つ同幅Ａに満たないバー
２を設け、該バー２の一端には鍔状の当板３を固
設し、又他端には同様の当板４を有するピン５
を、バー２に対し摺動可能にして且つ外方へ突出
するように付勢ばね６を添えて設置してある。前
記当板３，４のそれぞれ外面には布或はスポンジ
等の軟質材９，９を貼着して柔軟面としてある。
バー２の中間には同バーに遊嵌する筒７に固定し
た所の隔板８が設けてある。なお隔板８は金属や
硬質合成樹脂等の剛体製である。

［作用］ 上記ピン５をバー２に対し摺動可能に設けると
は、ピン５或はバー２の一方を鞘状として嵌合せ
しめる状態を言い、当板３，４が外方に開くよう
に付勢されている。従つて当板３，４の間隔は、
付勢ばね６に抗して圧縮が可能であり、当板３，
４の間隔を圧縮して書棚１の幅Ａ間に介入し、放
つことにより両当板３，４が外方に伸びて、幅Ａ
間に圧着される。それ故、バー２は書棚１の内側
の任意の箇所に横架できる。書棚１の幅Ａ間に書
物１０が満たないとき、書物１０の側面に隔板８
を当てて書物１０の傾倒を阻止する。その場合の
隔板８は、筒７を介してバー２へ遊嵌しており、
筒７はバー２の外周に嵌つて移動可能であるが、
これに書物１０の圧力が加わるときは、傾倒姿勢
を強いられ、バー２をこじる状態となり、移動し
なくなる。従つて、隔板８は書棚１に並ぶ書物１
０の側面に当たつて支持する働きを発揮する。

また、第２図に示す如く、バー２が書物１０の
背面に当たつて、書物１０が書棚１の後ろへ落ち
ることがないものである。

［考案の効果］ 本考案によれば、バー２が書棚１の内側任意の
位置に横架固定され、且つ隔板８もバー２の任意
な位置に移動できる。またバー２が背受けの役目
を行い、書物１０が書棚１の後ろ側へ落ちること
もない。更に本整理具を書棚に取付けるに当つ
て、書棚１を傷つけることもないものである。

即ち、本考案は書棚１へ書物を置くのに極めて
扱い易い整理具である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は一部を
断面図で示す正面図、第２図は使用状態平面図で
ある。 １……書棚、２……バー、３，４……当板、５
……ピン、６……付勢ばね、７……筒、８……隔
板、９……軟質材、１０……書物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 書棚１の幅Ａに近いバー２を設け、該バー２の
   一端には鍔状の当板３を固設し、又他端には同様
   の当板４を有するピン５を、バー２に対し摺動可
   能にして且つ外方へ突出する如く付勢ばね６を添
   えて設置し、バー２の中間には同バー２に遊嵌す
   る筒７に固定した所の隔板８を設け、且つ両当板
   ３，４の外面には軟質材９，９をそれぞれ貼着し
   てなる書棚用書物整理具。