JPH0212760B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0212760B2
JPH0212760B2 JP631184A JP631184A JPH0212760B2 JP H0212760 B2 JPH0212760 B2 JP H0212760B2 JP 631184 A JP631184 A JP 631184A JP 631184 A JP631184 A JP 631184A JP H0212760 B2 JPH0212760 B2 JP H0212760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pen
groove
tip
pen body
blades
Prior art date
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Expired
Application number
JP631184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60151099A (ja
Inventor
Noryoshi Nagahara
Hirobumi Hamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEERAA MANNENHITSU KK
Original Assignee
SEERAA MANNENHITSU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by SEERAA MANNENHITSU KK filed Critical SEERAA MANNENHITSU KK
Priority to JP631184A priority Critical patent/JPS60151099A/ja
Publication of JPS60151099A publication Critical patent/JPS60151099A/ja
Publication of JPH0212760B2 publication Critical patent/JPH0212760B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無方向ペン体の製造方法に関するもの
である。
万年筆のペン体は筆記に際して方向性がある
が、ボールペンの様に無方向性とするために、3
本の羽根部を等間隔で放射状に突出させて前方を
円錐状に成形し、先端にペンポイントボールを溶
接した無方向ペン体が実用化されている。そし
て、この種の無方向ペン体は略三角形に成形され
た板状粗材を120度のV型に折曲し、これらの3
枚を背中合せにしてスポツト溶接することにより
製造されていた。従つて、構成部品と工程が多い
ためにコストが高く、また重ね合せてスポツト溶
接したり、ペンポイントボールを先端に溶接する
ために、板状粗材同志やペンポイントボールの位
置がずれて不良品が多発する問題点があつた。更
に、このペン体はインキが羽根部間の谷部表面に
沿つて先端に伝達されるようになつているので、
ペン体自体のインキ保溜能力が小さく、従つて筆
記途中でキヤツプをかぶせることなく机上に放置
すると、短時間でインキ切れをを起すことがあつ
た。そしてこれを解決するためにペン体内にイン
キ保溜部を設けると更に工程が増加する問題点が
あつた。
そこで本発明は、構成部品が少くて簡単な工程
で製造が可能であり、机上に放置してもインキ切
れが起らない無方向ペン体の製造方法を提供する
ことを目的とし、その構成は、3本またはそれ以
上の羽根部が等間隔で放射状に突出した形状にパ
イプ素材を引抜いて所定の長さに切断する工程
と、羽根部の前方を研削などにより削成して円錐
状に成形する工程と、先端部よりそれぞれの羽根
部間の谷部に所定深さの摺割り溝を切通す工程
と、羽根部の前方外周に円周方向の切欠き溝を形
成し、ペン先部分の摺割り溝を閉じるように、該
切欠き溝より前方部分を塑性変形させる工程を含
むことを特徴とする。
以下に図面に基いて本発明の実施例を具体的に
説明する。
素材10は外径が5mm程度で肉厚が0.3mm程度
のステンレス製パイプであり、この素材10を第
2図に示すように厚さが1mm程度の3本の羽根部
1が120度間隔で放射状に突出し、その間が谷部
2となる形状に引抜かれるが、このとき羽根部1
内には素材10の内壁によつて巾が0.1mm程度の
隙間11が形成されている。そしてこれが15mm程
度の長さに切断される。次の工程として、第3図
に示すように羽根部1の前方を研削して全体を円
錐状に成形するが、研削部の外面1aは円弧状と
され、かつ先端は半径0.5mm程度の半球状に成形
されてその部分がペン先3となつてペン体として
の外部形状ができ上る。次に、第4図および第5
図で示すように、3本の摺割り溝4がペン先3の
中心で相互に120度間隔で交又して谷部2から羽
根部1の隙間11にかけて切通される。この摺割
り溝4はペン先3へのインキ通路となるととも
に、筆記時にペン体が撓つて書き味を良好とし、
かつインキをこの撓みによつて引き出す役目をす
るものであるが、隙間11と摺割り溝4を連通し
ているので隙間11はインキ保溜部の役割を果
す。この摺割り溝4の巾は0.1〜0.15mm程度とさ
れるが、ペン体の完成時にペン先3にこの巾の摺
割り溝4が存在すると、巾が大きいためにインキ
の毛細管現象が弱く、かつ筆記時に紙面にひつか
かつて書き味が悪いために、最終的には塑性変形
によつて寄せられてほゞ閉じた状態とされるが、
この寄せのためにペン先3の断面が円形でなくな
るため、第6図で示すように摺割り溝4を閉じた
状態でチヤツクして硬質砥石によりペン先3が円
形に仕上げられて筆記に対する無方向性が確保さ
れる。そして、前記の摺割り溝4の切通し時やペ
ン先3の円形研削時に摺割り溝4の縁に微小なバ
リが生じるため、再び第4図の様に摺割り溝4を
開いた状態でチヤツクして軟質砥石により縁に沿
つて0.02R程度の曲率の面取りを行う。この面取
りにより筆記時に紙面にひつかかることなく書き
味が良好になるが、この程度の面取りでは無方向
性が阻害されることがない。そして、最終工程で
ある塑性変形による摺割り溝4の寄せを容易に、
かつ確実に行えるようにするために、羽根部1の
前方外周には円周方向の切欠き溝12が形成され
る。
次に、ペン先3に硬化処理が施されるが、処理
法としてはイオン窒化法やイオンプレーテイング
法、更には硬質クロムメツキ法などをあげること
ができる。ここでこれらの処理法の実施例を示せ
ば次の通りである。
(1) イオン窒化法 ペン体を装置内の陰極にチヤツクし、CH4
N2、H2などの窒化用ガスを導入し、数百ボルト
の直流電圧を印加してペン先3に対してグロー放
電を発生させ、次の処理条件で処理した。
実施例1 ガス比 N2:H2=1:1 処理温度 510℃ 処理時間 40分 実施例2 ガス比 N2:H2=2:3 処理温度 500℃ 処理時間 60分 実施例3 ガス比 N2:H2:CH4=1:1:2 処理温度 550℃ 処理時間 90分 (2) イオンプレーテイング法 次の実施例に示す条件によつてペン先3に金属
窒化物や炭化物の高硬度物質をプレーテイングし
た。
実施例4 処理真空度 1×10-2〜10-1Pa N2ガス量 50ml/min 同ガス圧 2Kg/cm2 処理時間 20分 反応金属 チタン 処理温度 150℃ 実施例5 処理真空度 1×10-2〜10-1Pa C2H2ガス量 10ml/min 同ガス圧 1Kg/cm2 処理時間 10分 反応金属 チタン 処理温度 200℃ 実施例6 処理真空度 1×10-2〜5×10-2Pa CH2ガス量 50ml/min 同ガス圧 1Kg/cm2 処理時間 10分 反応金属 ケイ素 処理温度 200℃ (3) 硬質クロムメツキ法 次の実施例に示す条件によつてペン先3に硬質
クロムメツキを行つた。
実施例7 クロム酸 250g/ 硫酸2.5g/ 処理温度 45〜55℃ 電流密度 60〜80A/dm2 以上のいずれの実施例においてもペン先3の硬
度は十分でおつて、耐久性のあるペン体を得るこ
とができる。
そして、最終工程として塑性変形によつてペン
先3の摺割り溝4が閉じられるが、第7図に示す
ように、内部にテーパー孔51を有する寄せ部材
5が切欠き溝12より前方にかぶせられ、ペン体
がテーパー孔51内を少し前進する。このとき、
切欠き溝12が形成されているため、これより前
方部分は容易に塑性変形し、ペン先3の摺割り溝
4が閉じられてペン体が完成し、谷部2に三つ又
状のペン芯が取付けられ、軸筒に装着されて筆記
に供される。なお、以上の実施例では羽根部1が
120度間隔で3本設けられていたが、この羽根部
1が3本以上設けられてもよい。そして、ペン先
部に硬化処理を施す代りに、硬質金属よりなるペ
ンポイントボールを先端に溶接してもよい。
この様に本発明は、板材を重ね合せてスポツト
溶接することなく、パイプ素材を引抜きと削成に
より羽根部が突出した円錐状とするとともに、ペ
ン体内部にインキ保溜の役目をする隙間を同時に
成形するので、構成部品点数が少く、工程が簡単
であつてコストが低く、不良品が多発することが
ない。更に、羽根部の前方外周に円周方向の切欠
き溝を形成したので、塑性変形による摺割り溝の
寄せが容易に、かつ確実に行なわれ、インキの滲
出を適量の一定値に保つことができる。そして、
内部の隙間がインキ保溜部の役割をするのでペン
体のインキ保溜能力が向上し、キヤツプをかぶせ
ることなく机上に長時間放置してもインキ切れが
起ることがない。そして摺割り溝が切通されてい
るのでペン体が撓んで書き味が良好であり、更に
ペン先を半球状に仕上げているので本ペン体の特
長である無方向性が確保され、よつて本発明に従
えば書き味が良好でインキ切れのない無方向ペン
体を少ない部品点数で、かつ簡単な工程で製造す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明実施例の工程説明図で
ある。 1……羽根部、2……谷部、3……ペン先、4
……摺割り溝、10……素材、11……隙間、1
2……切欠き溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 3本またはそれ以上の羽根部が等間隔で放射
    状に突出した形状にパイプ素材を引抜いて所定の
    長さに切断する工程と、羽根部の前方を研削など
    により削成して円錐状に成形する工程と、先端の
    ペン先部よりそれぞれの羽根部間の谷部に所定深
    ささの摺割り溝を切通す工程と、羽根部の前方外
    周に円周方向の切欠き溝を形成し、ペン先部分の
    摺割り溝を閉じるように、該切欠き溝より前方部
    分を塑性変形させる工程を含むことを特徴とする
    無方向ペン体の製造方法。
JP631184A 1984-01-19 1984-01-19 無方向ペン体の製造方法 Granted JPS60151099A (ja)

Priority Applications (1)

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JP631184A JPS60151099A (ja) 1984-01-19 1984-01-19 無方向ペン体の製造方法

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JP631184A JPS60151099A (ja) 1984-01-19 1984-01-19 無方向ペン体の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS60151099A JPS60151099A (ja) 1985-08-08
JPH0212760B2 true JPH0212760B2 (ja) 1990-03-26

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