JPH021268Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、棒状の食料品例えばそうめんなどの
包装に用いられるはし入れ兼用の包装紙に関す
る。

考案の背景 棒状の食料品、例えばそうめんの包装に、筒状
の包装紙が用いられる。このような筒状の包装紙
は、そうめんを束ねた状態で包み込み、それを保
護するとともに、デザイン上の観点からも有益で
ある。

ところで、消費者がそうめんを使用するとき、
その包装紙は、その使命を果たしたものとして、
通常、捨てられている。しかし、このような使用
態様は、省資源の観点から好ましくなく、またそ
の包装紙のデサインの有効利用の観点からも問題
である。

考案の目的およびその概要 ここに、本考案の目的は、このような筒状の包
装紙の再利用を考慮し、省資源化、およびそのデ
ザインの有効利用を図ることである。

そこで、本考案は、筒状包み紙の一端部に切込
みを形成しておき、棒状の被包装物、主として麺
類の取り出し後に、上記切込みの部分に包装紙の
端部を折り返して係止し、その包装紙をはし入れ
として再利用できるようにしている。

考案の構成 以下、本考案の構成を図面に基づいて具体的に
説明する。

本考案のはし入れ兼用の包装紙１は、第１図お
よび第３図に示すように、筒状の包み紙２によつ
て構成されている。この包み紙２は、紙または柔
軟なシートによつて筒状に構成されており、被包
装物例えばそうめん３の長さとほぼ同じ長さに設
定されている。そして、この包み紙２の一端部に
係止片５が一体的に形成されており、またこの係
止片５側の包み紙２の端部中央寄りに、係止片５
の折り返し時に、折り返し状態の係止片５にはま
り合う係止孔４が一体的に形成されている。

このはし入れ兼用の包装紙１は、第１図および
第２図に示すように、そうめん３を束ねた状態
で、その外周面に巻き付けられる。このような巻
き付けは、自動包装機によつて行われる。

考案の作用 次に、上記はし入れ兼用の包装紙１の使用態様
を説明する。

消費者が筒状の包み紙２の内部からそうめん３
を取り出すと、その包み紙２は、折り畳め得る状
態となる。そこで、筒状の包み紙２を第３図に示
すように、偏平な状態とし、係止孔４の側の端部
を斜めに折り返し、その包み紙２の端部の隅部分
を係止片５として係止孔４の中に差し込む。この
ようにすると、包装紙１は、第３図に示すよう
に、体裁の良い、はし６のはし入れとなる。もち
ろん、このはし入れ兼用の包装紙１の表面には、
被包装体の商品（そうめん３）に適合したデザイ
ンなどが記載されているから、そのはし入れ兼用
の包装紙１は、その商品の飲食の場で、そうめん
３のはし入れとしてもつとも適切なものとなる。
なお、この包み紙２の端部に折り曲げ線７が形成
されていると、折り曲げ作業が容易に行える。

考案の変形例 上記実施例は、包み紙２の端部を斜めに折り返
した例を示しているが、第４図は、コ字状の切込
みによつて係止孔４を形成し、その包み紙２の端
部を直角方向の折り曲げ線７により折り返した例
を示している。このような折り曲げ形態は、用途
に応じて選択される。

考案の効果 本考案では、筒状の包み紙が内容物の取り出し
後に、簡単な折り曲げ操作によつて、袋状のはし
入れとしても利用できるから、その包装紙の再利
用が可能となり、また包装紙などのデザインが内
容物の消費の場においても再び有効に利用できる
ことになる。

【図面の簡単な説明】

第１図ははし入れ兼用の包装紙の側面図、第２
図はその包装紙の背面図、第３図は包装紙をはし
入れとして利用するときの底面図、第４図は他の
実施例の底面図である。 １……はし入れ兼用の包装紙、２……筒状の包
み紙、３……そうめん、４……係止孔、５……係
止片、６……はし、７……折り曲げ線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状の包み紙２の一端部に係止片５を形成する
   とともに、この係止片５側で包み紙２の端部中央
   寄りに折り返し状態の係止片５とはまり合う係止
   孔４を形成してなることを特徴とするはし入れ兼
   用の包装紙１。