JPH02124040A

JPH02124040A - 植木鉢

Info

Publication number: JPH02124040A
Application number: JP27867988A
Authority: JP
Inventors: Naokazu Takada; 高田　直和; Kiyofumi Takahashi; 高橋　皖文; Shinji Tomibe; 冨部　信二
Original assignee: Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Current assignee: Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Priority date: 1988-11-04
Filing date: 1988-11-04
Publication date: 1990-05-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は植物栽培容器として用いられる植木鉢に関す
るものである。

（従来の技術）植木鉢は、内部に培地として鹿沼土、赤玉土。

腐養土、軽石、水苔、パーク等を収容し、−日に数回の
潅水を行って栽培するようにした単に底部に小孔を有す
る容器状のものが普通である。

植物を栽培するに際しては、１日に数回潅水を必要とす
るので旅行その他で不在になる場合、＃１水できないの
で枯死することがある。又沢山の植物を栽培する場合、
１日数回の潅水は相当な負担になる。この問題を解決す
る為に種々の貯水型の植物栽培容器が提案されている。

例えば、培地収容部分を素焼等の多孔質材料を作って、
別に供給された水がこの多孔質面を介して少しずつ滲透
するようにしたもの（例えば特開昭５６−８８７２４号
公報）および鉢の底板に通気管を貫設して培地中に外気
が通ずるようにしたもの（例えば特開昭５９−１５１８
１６）等が知られている。

（発明が解決しようとする課題）しかし、培地収容部分を素焼等の一体の多孔質材料で作
った場合、その材質が密で滲透性が少なすぎるものでは
予め培地に給水する必要があり、また滲透性が比較的大
きいものでは、既に所要の保水量を超えて湿潤している
培地にさらに連続して給水することになり好ましくない
、又、底部に貯水した水の自然蒸発による給水方法では
充分な給水が得られ難いという問題があった。

（課題を解決するための手段）培地に対し外気を流入させ、かつ適度の給水を長期間に
わたって行うには、外部に貯留された給水を調節された
量で滲出して培地の所定の保水量を与えるように構成す
るとともに、培地中に常に外気を流入させればよいわけ
であって、この発明は上記の点に着目して、透水層が調
節された多孔性材料透水層を用い、併せて培地中に外気
が通ずるように構成したものである。

（発明の実施例）この発明の実施例を図面について説明すると、第１図に
おいて、１は鉢主体であって、従来と同じく焼物、合成
樹脂、金属板等で作られている。この鉢主体１の底板２
には中心に短管状の通気筒３が上端を鉢主体中に突出し
て設けられている。また鉢主体１の内部には周壁４に沿
って内筒５が同心的に立設され、その下端に連なる縁部
６は通気筒３を囲む輪状に作られ、後述する透水層８の
上面を被覆しているが、内筒外周面下端は透水層８周面
に連通しており、周壁４との間に貯水部７を形成してい
る。

底板２面上には、内筒５の内周面と通気筒３の外周面と
の間に多孔質材料を円輪状に形成して透水層８が数表さ
れており、この透水層８は周面部分が前記貯水部７の下
端に連なっており、この部分に供給された水が他方の外
面に透水として滲出するようになっている。

次に、前記通気筒３の上方には鉢主体１内に張り出して
吸水性材料で作られた凸状の吸水性中空構造体（以下、
単に構造体とも言う）１０がその下端を通気筒３に嵌合
するとともに透水層８上面（又は外周面）に当接して載
置固定され、この構造体１０により培地中に外気ならび
に透水層８からの透水が供給されるようになっている。

なお１１は貯水部７の蓋体の役をする浮き玉である。

この構成により、貯水部７に供給された水は。

透水Ｎ８の側面から透水層内に吸収されるが、透水Ｎ８
の上面は内筒５に連なる縁部６で被覆されているため、
培地に対する給水は構造体１０の毛管現象による吸い上
げられる水分だけで行われ、同時にこの構造体１０を介
して通気が行われる。このため、構造体１０は上端がや
や突出する比較的大型の中空袋体として形成されている
。この第１図に示した型式のものは水分をあまり必要と
せず通気性を主体とする植物の栽培に適している。

次に、第２図に示すものは、周ｕ４に沿って立設された
内筒５の下端に連なる縁部６が狭帳に作られ。

したがって底板２上に数表された透水Ｎ８の上面はほぼ
全面的に露出しており、その内筒５に囲まれる部分は透
水により常に湿潤している加湿部９となっている。この
結果、培地に対する給水はこの加湿部９と同じく常に湿
潤している構造体１０の両方で行われる。その他の部分
は第１図と同じ符号で示されている。

さらに第３図に示すものは、上記第２図に示したものに
おいて、構造体１０を金網や多孔性板等の多孔性支持体
として構成するとともに、その内筒５の内周面から加湿
部９、構造体１０表面にわたって、吸水性かつ通気性を
有する布あるいはフェルト、スポンジ等の吸水性重体１
２を一体に被装して、収容された培地の表面に対する給
水が平均に行われるようにしたものである。

次に第４図に示すものは、内筒５の内側を加湿部９とす
る点では第２図と同様のものであるが、構造体１０は多
孔板、金網等で作られた多孔部材であって吸水性を有し
ておらず、通気ならびに培地を受支しているだけのもの
である。この形式のものは、広範囲の供給を必要としな
い植物の栽培に適している。

次に第５図に示すものは、透水１１！Ｊ８を底板２の内
隅部に嵌合する輪状に形成し、この輪状の透水層８上に
内筒５を立設して貯水部７を形成するとともに内筒５に
連なる縁部６を多孔板等の多孔部材で作って、内筒５で
囲まれる加湿部９を、単にこの多孔部材で覆われた透水
層に形成し、透水がこの多孔部材以上になると加湿部９
ならびに吸水性の構造体１０を介して給水が行われるよ
うにしたものであって、このものは培地が縁部６の多孔
部材を介して支持されている。

さらに第６図に示すものは、第５図のものにおける吸水
性の構造体１０を、多孔板、金網等からなる単に通気の
みを行う多孔部材１０としたものであって、透水が縁部
６の多孔部材以下にある場合は培地に対する給水は行わ
れず、すなわち貯水部７における水量を適度に保持する
ことにより培地を一定時期に限って所要の乾燥状態に保
つことができる。

前記した透水）ｄＢは、その水分透過量を適切に、即ち
、培地の過剰給水や保水不足が起らないように調節し得
る多孔質材料で形成される。次に、この透水Ｊケの具体
的材料又はその製造例について示すと次の通りである。

（１）コルク（合成コルク）と発泡スチロールを粉砕し
、圧縮して形成したもの。

（２）コルクとポリプロピレン等の合成繊維のフェルト
成形品を圧縮して形成したもの。

（３）ガラス繊維のフェルト成形品に発泡スチロール粒
を挾み込んで圧縮したもの。

（４）上記素材を単一又は複合で層状に圧縮成形したも
の。

（５）成形方法としては、所要形状の型に、前記したフ
ェルト等の吸水性（親水性）材料や合成繊維等の疎水性
材料を入れ、バインダーの存在下、圧縮成形あるいは熱
圧着成形する方法等がある。

透水層８は、透水量をコントロールするために、その材
料の少なくとも一部を、天然コルク、ポリスチレンや、
ポリプロピレン、ポリエチレン等の疎水性材料を繊維状
や粉体状で用い、これを圧縮成形するのが好ましい、ま
た、透水層８は、輪状板状物として形成し得る他、扇形
状板を多数集めて形成することができる。

また、前記吸水性中空構造体は、金網や、多孔プラスチ
ック板、多孔金属板等の多孔部材や、ステンレススチー
ル線で作った骨枠等を支持体とし、その表面に、不織布
、織布、スポンジシート、薄手のフェルト等を張装支持
して作ることができる。

（発明の効果）この発明は以上に説明したように、鉢土体１内に培地を
入れ、植物を植えたのち、貯水部７に水を一杯に入れて
用いるもであって、培地に対する給水は透水層８を介し
て一定量が行われるとともに、この透水層８を特に疎水
性粉末材料等を固めた作った多孔質材料で構成したこと
から、培地に過度の給水が行われるおそれがなく、培地
に対する給水は培地の保水量にノ、トじて適度に行われ
る。

なお、この透水層８を形成する多孔質材料を予め植物の
種類に応じてその多孔密度の異なるものを用いるとか、
あるいは滲出度の異なる数種のものを組み合わせて用い
るとさらに効果的である。

以上のように、この発明は培地を適正の２０〜５０％の
湿度に保ったとともにっ通気筒３を介して常に外気を供
給し、かつ潅水をたびたび行う必要もないから極めて便
利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の各側を示す縦断面図であって、第１図
、第２図、第３図、第５図はそれぞれ通気筒に給水作用
を併用したもの、第４図、第６図は通気筒を通気作用の
み用いるようにしたものを示す。１・・・鉢主体　　　４・・・周壁　　　　８・・・透
水層２・・・底板　　　　５・・・内筒　　　　９・・
・加湿部３・・・通気筒　　　６・・・縁部　　　１０
・・・構造体７・・貯水部

Claims

【特許請求の範囲】

（１）底板中心に上端を鉢主体内に突出して通気筒を貫
設するとともに、この底板上に多孔質材料よりなる透水
層を敷装し、かつ周壁に沿って内筒をその下端に連設し
た輪状の縁部が上記透水層上面を被覆するように立設し
、周壁との間に下端が上記透水層に連なる貯水部を介設
し、さらに前記通気筒の上部に嵌装して凸状に張り出す
吸水性材料をその下端が内筒の縁部中心を貫通して透水
層に接触するように載置取付してなる植木鉢。
（２）底板中心に上端を鉢主体内に突出して通気筒を貫
設するとともに、この底板上に多孔質材料よりなる透水
層を敷装し、かつ周壁に沿い内筒を立設し、周壁との間
に下端が上記透水層に連なる貯水部ならびに内筒に囲ま
れる透水層上面で形成される加湿部を各設け、さらに前
記通気筒の上部に下端が加湿部に接するように嵌装して
凸状に張り出す吸水性材料を載置取付してなる植木鉢。
（３）底板中心に上端を鉢主体内に突出して通気筒を貫
設するとともに、この底板上に多孔質材料よりなる透水
層を敷装し、かつ周壁に沿って内筒を立設し、周壁との
間に下端が上記透水層に連なる貯水部ならびに内筒に囲
まれる加湿部を各介設し、さらに前記通気筒の上部に下
端が加湿部に接するように嵌装しと凸状に張り出す吸水
性材料を載置取付し、かつ内筒の内周面から加湿部にわ
たり吸水性材料を被装してなる植木鉢。
（４）底板中心に上端を鉢主体内に突出して通気筒を貫
設するとともに、この底板上に多孔質材料よりなる透水
層を敷装し、かつ周壁に沿って内筒を立設し、周壁との
間に下端が上記透水層に連なる貯水部ならびに内筒に囲
まれる加湿部を各介設し、さらに前記通気筒の上部に嵌
装して凸状に張り出す多孔部材を載置取付してなる植木
鉢。
（５）底板中心に上端を鉢主体内に突出して通気筒を貫
設するとともに、この底板上に多孔質材料よりなる輪状
の透水層を嵌合敷装し、かつ上記透水層上に周壁に沿っ
て内筒をその下端に連設した縁部を多孔板で形成して立
設し、周壁との間に下端が上記透水層に連なる貯水部な
らびに内筒に囲まれる加湿部を各介設し、さらに前記通
気筒の上部に嵌装して凸状に張り出す吸水性材料をその
下端が前記多孔板上に接触するように載置取付してなる
植木鉢。
（６）底板中心に上端を鉢主体内に突出して通気筒を貫
設するとともに、この底板上に多孔質材料よりなる輪状
の透水層を嵌合敷設し、かつ上記透水層上に周壁に沿っ
て内筒を立設し、その下端に連設した縁部を多孔板で形
成して周壁との間に下端が上記透水層に連なる貯水部な
らびに内筒に囲まれる加湿部を各介設し、さらに前記通
気筒の上部に嵌装して凸状に張り出す多孔部材を載置取
付してなる植木鉢。