JPH02123094A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエスカレータや電動道路等の乗客コンベアに係
り、特に欄干まわりの安全装置に関する。

〔従来の技術〕

乗客コンベアはデパート、ショッピングセンターなどに
広く利用されており、利用者層の多様化に伴いより安全
性の高い構造が望まれてきた。

このような安全性向上施策の一環として、第３図に示す
ような三角部ガート板の取付けがあげられる。

乗客コンベアは第４図に示すように静止している欄干１
、この欄干１を指示する内デツキ２、外デツキ３、欄干
１の上部の案内体４に案内されてステップ５と同速度で
走行するハンドレール６などにより構成されており、こ
のエスカレータが上階の床７との間に形成される挟角部
には保護体として三角部ガード板８が取付けである。

この三角部ガード板８は、ＪＥＡＳ（（社）日本エルベ
ータ協会標準制度）のエスカレータ安全対策標準（Ｊ　
Ｅ　Ａ　Ｓ　−４０６Ｂ）に推奨されている構造のもの
が一般的で、利用客がハンドレール６から身を乗りだし
て外を眺めているとき、床７の１ｚ面と利用客の頭部な
どが激突することを防止するためのものである。

なお、この三角部ガード板８に関しては、その効果を補
強する方法として、人体検出装置を備えた実開昭６１−
１６０１．７８号「エスカレータの安全装置」、注意標
識体を備えた実開昭６１−１７６１８５号「エスカレー
タの安全装置」などがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上記した従来技術については次のような問題点
があった・ すなわち、三角部ガード板８を取付けた乗客コンベアで
あっても、現実にはハンドレール６から計を乗りだし外
の眺めに夢中になっているときは三角部ガード板８に頭
部などが触れてもこれを外側に押しのけてひきつづき身
を乗りだしていて、ついには板７の下面と激突してしま
うわけである。

また、このような事故の発生状態を考慮した前述の実用
新案３例も、デパートやショッピングセンターでは乗客
コンベアの１つの性能となっている意匠性の面から見て
異物感があり最適な構造とはいえない。

そこで本発明者は先に第３図に示すように案内体４を上
下２枚の案内体に分割し、この上部案内体４ｇと下部案
内体４ｈの隙間に帯状検出体Ｓを配設する構成を提案し
たが、この構成のみを実施した場合ハンドレール６に手
でつかまって走行中、このつかまった手によりＡ方向に
わずかな回転方向の力を加えても帯状検出体Ｓが作動し
て警報を発してしまう等の不具合が発見された。

本発明の目的は、これら現状を鑑みて、意匠性を損なわ
ず、かつ誤動作をすることなくまた乗客コンベアの利用
客の安全を向上させることにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的は、利用客がハンドレール６から身を乗りだ
すときにハンドレール６に加わる垂直方向の荷重だけを
検出し、安全装置を動作させることにより達成される。

〔作用〕

ハンドレール６に垂直方向の荷重が加わったことを検出
する構造は、ハンドレール６の案内体４を」二下２枚の
案内体に分割すると共に、この上下２枚の案内体の少な
くとも２ケ所、例えば案内体の両端部に上下２枚の案内
体の一方に凸部、他方に四部をそれぞれ係合する位置に
設け、その両側に弾性体、すなわち適度な弾力をもった
ゴム板を配設し、この凸部と凹部以外の上下２枚の案内
体の隙間にＪｆＦ状検出体、すなわち自動扉の利用客検
出用に使用しているテープスイッチを配設する。

このようなテープスイッチを内蔵した案内体を少なくと
も二角部ガート板８より下側に取付けておき、利用客が
ハンドレール６の外側に身を乗り出したときにハンドレ
ール６に加わる垂直方向の荷重を前述のテープスイッチ
で検出し、これにより、例えば警報装置を動作させ利用
客の注意を喚起したり、乗客コンベアの走行をストップ
させる等の制御を行なう。

よって利用客は床７の下面に激突することもなく、また
、テープスイッチはハンドレール６の案内体に内蔵され
ており、乗客コンベアの外観に影響をあたえず利用客の
乗り出しの検出を誤動作なく検出できるため、乗客コン
ベアの意匠性も下げることもない。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図及び前述の
第３図を用いて説明する。

第１図において、第４図と同符号で示す乗客コンベアの
構成は従来と同様であるが、本発明では第４図における
二角部ガード扱８から下方の案内体４が上部案内体４ａ
と下部案内体４ｂで構成され、かつ少なくとも２ケ所、
ここでは第２図に示すように上部案内体４ａと下部案内
体４ｂの両端部であるイ部と口部が第１図に示すとおり
上部案内体４ｄの中央に凸部４ｘとこの凸部４Ｘに相対
する下部案内体４ｂの部分に四部４Ｙを設け、この凸部
４Ｘと四部４Ｙの両側にゴム板Ｇを配設しである。そし
てこれら両端のイ部１ロ部以外の部分には第３図に示す
ように上部案内板４ａと下部案内板４ｂの隙間にはテー
プスイッチＳが配設され、これらにより案内体４が構成
されていることに本発明の特徴がある。

すなわち、上部案内体４ａの凸部４ｘと下部案内体の凹
部は適度な弾力をもったゴム板Ｇにより上下方向には動
くものの、凸部４ｘと凹部４Ｙが嵌合することにより上
部案内体４ａが回転しにくい構造になっており、第４図
にて説明したようなＡ方向の回転力が利用客の手によっ
て加えられてもテープスイッチＳが作動せず、誤動作の
心配はない。

よって第２図に示すように上部案内体４ａは利用客がハ
ンドレール６から外側に身を乗りだしているときにハン
ドレール６に加わる垂直方向の荷重Ｐの分力Ｐ′により
下側にたわみ、テープスイッチＳが作動する。このテー
プスイッチＳの作動により、図示は略するが例えば警報
装置を動作させ利用客の注意を喚起したり、また、乗客
コンベアの走行を停止させる制御装置を動作させる等の
制御を行なう。

このような構成によれば、利用客のハンドレール６から
外側への乗り出しの検出装置はハンドレール６の案内体
４に内蔵されているため、乗客コンベアの意匠性を損な
うことなく、また利用客がハンドレール６に回転方向の
力を加えても誤動作することもなく、乗客コンベア上の
利用客の安全を向上させることができる。

もちろん１本発明による案内体４は三角部ゴー１−扱８
の下方だけでなくハンドレール６の走行部会域に取付け
ても良く、これによれば例えば児童などが乗客コンベア
の乗降部などでハンドレール６に乗りかかつて遊ぶ等の
行為に注意をあたえることもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、乗客コンベアの意
匠性を損なうことなく、また利用客がハンドレールにつ
かまっているときにハンドレールに加わる回転力にも誤
動作することもなく、利用客がハンドレール外側の物体
に激突することを防止し、利用客の安全を向上させる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す乗客コンベアのハンド
レール部断面図、第２図は第１図におけるＩ−１線断面
図、第３図は第１図以外の部分の乗客コンベアのハンド
レール部断面図、第４図は三角部ガード板近傍の乗客コ
ンベアの斜視図で従来構造を示したものである。 １・・・欄干、２・・・内デツキ、３・・・外デツキ、
４・・・案内板、４ａ・・・上部案内板、４ｂ・・・下
部案内板、４Ｘ・・上部案内板凸部、４Ｙ・・・下部案
内板凹部、Ｓ・・・テープスイッチ、Ｇ・・・ゴ１１板
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）無端状のステップ、このステップと同期して走行
   するハンドレール、このハンドレールの走行を案内する
   案内体等で構成される乗客コンベアと、この乗客コンベ
   アの近傍に位置する物体との間に形成される挟角部に配
   置された乗客の安全を保護する保護体を備えた乗客コン
   ベアにおいて、前記挟角部の下側に位置する前記案内体
   が上側案内体と下側案内体とで隙間をもつて構成され、
   この隙間に隙間が狭まつたことを検出する帯状検出体を
   配設し、かつ前記上側案内体と前記下側案内体の少なく
   とも２ケ所に一方に凸部他方の前記凸部に相対する位置
   に凸部を設け、かつ前記凸部と凹部の両側に弾性体を配
   設し、前記帯状検出体の作動により警報を発するか、ま
   たは運転を停止するようにしたことを特徴とする乗客コ
   ンベアの安全装置。