JPH02121838A - 硬質表面層の形成用樹脂展延器 - Google Patents
硬質表面層の形成用樹脂展延器Info
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- JPH02121838A JPH02121838A JP63276851A JP27685188A JPH02121838A JP H02121838 A JPH02121838 A JP H02121838A JP 63276851 A JP63276851 A JP 63276851A JP 27685188 A JP27685188 A JP 27685188A JP H02121838 A JPH02121838 A JP H02121838A
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Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「発明の目的」
(産業上の利用分野)
本発明は、建物の内外装や什器の形成に用いられる積層
板などの素材(以下、建築用材という)において、その
表面に設けられた硬質表面層を形成させるために用いる
樹脂展延器に関するものである。
板などの素材(以下、建築用材という)において、その
表面に設けられた硬質表面層を形成させるために用いる
樹脂展延器に関するものである。
(従来の技術)
従来の建築用材は、合板、ボード材、フラッシュ材など
の表面に、単板、突板、パターン紙等を貼着し、更にそ
の表面に、不飽和ポリエステル樹脂などを薄く延ばして
被着させたものであった。
の表面に、単板、突板、パターン紙等を貼着し、更にそ
の表面に、不飽和ポリエステル樹脂などを薄く延ばして
被着させたものであった。
該建築用材は、建物躯体の壁材や什器の縦方向部材など
の垂直方向には多用されていたが、カウンター板や棚板
又は什器の甲板などの水平方向に用いられることは殆ど
なかった。その理由は、建築用材の最も表面側に設けら
゛れた不飽和ポリエステル41(脂などより成る表面層
が、水平面として必要とされる充分な硬度を有していな
かったからである。
の垂直方向には多用されていたが、カウンター板や棚板
又は什器の甲板などの水平方向に用いられることは殆ど
なかった。その理由は、建築用材の最も表面側に設けら
゛れた不飽和ポリエステル41(脂などより成る表面層
が、水平面として必要とされる充分な硬度を有していな
かったからである。
そこで、本出願人らは、前記表面層を形成させるにあた
り、その素材樹脂として用いられていた不飽和ポリエス
テル樹脂にアクリル樹脂を重合化させるようにすること
で、前記表面層の硬度を高めることに成功した。
り、その素材樹脂として用いられていた不飽和ポリエス
テル樹脂にアクリル樹脂を重合化させるようにすること
で、前記表面層の硬度を高めることに成功した。
(発明が解決しようとする課題)
不飽和ポリエステル樹脂とアクリル樹脂とが重合反応を
起こすときは、270℃を超えるほどの反応熱を伴うも
のであることが、試験により知見された。そして、この
反応熱の及ぼす悪影響により、前記建築用材の表面層を
形成させる際に用いていた従来の樹脂展延器は、使用で
きないものであることも判明した。この樹脂展延器は、
前記表面層に適宜の表面性状を賦形させるために必要な
フィルムを、鉄枠などに張りを持たせた状態で貼着した
ものであった。すなわち、前記フィルムはポリビニルア
ルコール繊維などにより形成されていたので、その耐熱
温度はせいぜい120℃前後であった。従って、この温
度を遥かに上回るような高熱となる前記反応熱によって
前記フィルムは熔融し、その溶融物が建築用材の表面層
に対して垂離不能な状態に転着するおそれがあったから
である。なお、該樹脂展延器は、上記の如く樹脂相互を
重合させるときに、その反応条件の一つとして大気中の
酸素をi!!断するという重要な作用を担うものでもあ
った。
起こすときは、270℃を超えるほどの反応熱を伴うも
のであることが、試験により知見された。そして、この
反応熱の及ぼす悪影響により、前記建築用材の表面層を
形成させる際に用いていた従来の樹脂展延器は、使用で
きないものであることも判明した。この樹脂展延器は、
前記表面層に適宜の表面性状を賦形させるために必要な
フィルムを、鉄枠などに張りを持たせた状態で貼着した
ものであった。すなわち、前記フィルムはポリビニルア
ルコール繊維などにより形成されていたので、その耐熱
温度はせいぜい120℃前後であった。従って、この温
度を遥かに上回るような高熱となる前記反応熱によって
前記フィルムは熔融し、その溶融物が建築用材の表面層
に対して垂離不能な状態に転着するおそれがあったから
である。なお、該樹脂展延器は、上記の如く樹脂相互を
重合させるときに、その反応条件の一つとして大気中の
酸素をi!!断するという重要な作用を担うものでもあ
った。
本発明は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、垂直方向のみならず水平方向にも使用することがで
きる硬質の表面層を備えた建築用材を製造するにあたり
、前記表面層を形成するための異種樹脂相互を重合反応
させることができ、且つその反応に伴って生ずる高熱に
耐えて表面性状を賦形することができるようにした、新
規な樹脂展延器(以下、本件展延器という)を提供する
ことを目的とする。
て、垂直方向のみならず水平方向にも使用することがで
きる硬質の表面層を備えた建築用材を製造するにあたり
、前記表面層を形成するための異種樹脂相互を重合反応
させることができ、且つその反応に伴って生ずる高熱に
耐えて表面性状を賦形することができるようにした、新
規な樹脂展延器(以下、本件展延器という)を提供する
ことを目的とする。
「発明の構成」
(課題を解決するための手段)
本件展延器の要旨とするところは、合板、ボード材、無
垢木材などをはじめとする適宜の基礎材に対してその表
面に単板、突板、パターン紙その他の化粧層を設けるか
又は設けないで高熱反応を伴うポリエステル系の重合化
樹脂による簿い硬質表面層を形成させるための樹脂展延
器であって、前記基礎材に対する表面層の形成領域より
も一回り大きく枠組みされた張枠と、ポリビニルアルコ
ール繊維などにより形成され前記張枠に張りを持たせた
状態で貼着された表面性状賦形用のフィルムと、前記基
礎材における表面層形成領域の外郭部に対応するように
前記フィルムの樹脂圧接面又はその裏面側のしごき用面
に貼着された紙、布。
垢木材などをはじめとする適宜の基礎材に対してその表
面に単板、突板、パターン紙その他の化粧層を設けるか
又は設けないで高熱反応を伴うポリエステル系の重合化
樹脂による簿い硬質表面層を形成させるための樹脂展延
器であって、前記基礎材に対する表面層の形成領域より
も一回り大きく枠組みされた張枠と、ポリビニルアルコ
ール繊維などにより形成され前記張枠に張りを持たせた
状態で貼着された表面性状賦形用のフィルムと、前記基
礎材における表面層形成領域の外郭部に対応するように
前記フィルムの樹脂圧接面又はその裏面側のしごき用面
に貼着された紙、布。
樹脂、金属箔などより形成された熱流抵抗帯とから成る
点にある。
点にある。
(作 用)
建築用材の表面に硬質表面層を形成する場合において、
異種樹脂相互の重合反応により120℃を超えるような
高熱を発する部位は、表面層における形成領域の外郭部
であった0本件展延器は、フィルムにおいて、前記高熱
の発生域に対応するように熱流抵抗帯を貼着して、前記
フィルムに対する過度の伝熱を回避するようにしである
。そのため、該フィルムが熔融するようなことはない。
異種樹脂相互の重合反応により120℃を超えるような
高熱を発する部位は、表面層における形成領域の外郭部
であった0本件展延器は、フィルムにおいて、前記高熱
の発生域に対応するように熱流抵抗帯を貼着して、前記
フィルムに対する過度の伝熱を回避するようにしである
。そのため、該フィルムが熔融するようなことはない。
(実施例)
以下、本発明を、その実施例を示す図面に基づいて説明
すると次の通りである。
すると次の通りである。
第1図は、建築用材1の表面ff(la)を形成させる
にあたり、本件展延器を使用している状況を分解して示
す一部切欠斜視図である。なお、前記建築用材1は、基
礎材3上に化粧層2が設けられ、該化粧層2の表面に重
合反応を起こして硬化する樹脂8を展延して成るもので
ある。該樹脂8は、展延、硬化後に建築用材1の表面1
i1aを形成するものである。これら建築用材1の各形
成部材については後述する0本件展延器は、鉄製角パイ
プを枠組みした張枠5に、ポリビニルアルコール繊維(
商品名:ビニロン)を素材として形成された簿いフィル
ム6が貼着されて成る。また、該フィルム6には、その
表面方向に沿って枠状を成す熱流抵抗帯7が貼着されて
いる。
にあたり、本件展延器を使用している状況を分解して示
す一部切欠斜視図である。なお、前記建築用材1は、基
礎材3上に化粧層2が設けられ、該化粧層2の表面に重
合反応を起こして硬化する樹脂8を展延して成るもので
ある。該樹脂8は、展延、硬化後に建築用材1の表面1
i1aを形成するものである。これら建築用材1の各形
成部材については後述する0本件展延器は、鉄製角パイ
プを枠組みした張枠5に、ポリビニルアルコール繊維(
商品名:ビニロン)を素材として形成された簿いフィル
ム6が貼着されて成る。また、該フィルム6には、その
表面方向に沿って枠状を成す熱流抵抗帯7が貼着されて
いる。
前記張枠5は、その枠内の大きさが、建築用材1におけ
る基礎材3及び化粧層2の表面大きさよりも一回り大き
く形成されている。
る基礎材3及び化粧層2の表面大きさよりも一回り大き
く形成されている。
前記フィルム6は、建築用材1における表面層1aの表
面性状を賦形するために用いる、いわゆる転写材である
。すなわち、該フィルム6は、建築用材1に対する面(
図中の裏面側)が樹脂圧接面6aとなされ、その裏面(
図中の上面側)がしごき側面6bとなされている。従っ
て、前記樹脂圧接面6aの性状が異なるフィルム6を種
々選択することにより、得られる建築用材1の表面Fi
!laを艶のある状態にしたり反対に艶消しの状態にし
たり、あるいはエンボス状の装飾を施したりすることが
できる。前記張枠5に対してフィルム6をシワのない張
りを持った状態に貼着するには、該フィルム6の全面に
加熱空気を吹きつければよい、なお、張枠5の素材を鉄
製のものとしたのは、このときフィルム6に作用する大
きな張力に対抗し得るようにするためである。
面性状を賦形するために用いる、いわゆる転写材である
。すなわち、該フィルム6は、建築用材1に対する面(
図中の裏面側)が樹脂圧接面6aとなされ、その裏面(
図中の上面側)がしごき側面6bとなされている。従っ
て、前記樹脂圧接面6aの性状が異なるフィルム6を種
々選択することにより、得られる建築用材1の表面Fi
!laを艶のある状態にしたり反対に艶消しの状態にし
たり、あるいはエンボス状の装飾を施したりすることが
できる。前記張枠5に対してフィルム6をシワのない張
りを持った状態に貼着するには、該フィルム6の全面に
加熱空気を吹きつければよい、なお、張枠5の素材を鉄
製のものとしたのは、このときフィルム6に作用する大
きな張力に対抗し得るようにするためである。
前記熱流抵抗帯7は、紙、織布、不織布、樹脂。
金属箔などを素材として帯状に形成されたものである。
咳熱流抵抗帯7をフィルム6に貼着するときの位置付け
は、建築用材1の化粧層2において、樹脂8を展延して
表面層1aを形成する領域の外郭となる部分に、前記熱
流抵抗帯7が対応するようにする。該熱流抵抗帯7の幅
寸法は、30鶴前後に形成してお(のが好ましい、なお
、熱流抵抗帯7としては、キッチンまわりの水漏れ防止
に用いるアルミ箔テープや、梱包用の紙テープなどとし
て一般に市販されている粘着テープを用いることもでき
る。
は、建築用材1の化粧層2において、樹脂8を展延して
表面層1aを形成する領域の外郭となる部分に、前記熱
流抵抗帯7が対応するようにする。該熱流抵抗帯7の幅
寸法は、30鶴前後に形成してお(のが好ましい、なお
、熱流抵抗帯7としては、キッチンまわりの水漏れ防止
に用いるアルミ箔テープや、梱包用の紙テープなどとし
て一般に市販されている粘着テープを用いることもでき
る。
前記建築用材1において、表面層1aを形成する樹脂8
は、不飽和ポリエステル樹脂を主材とし、該主材にアク
リル樹脂を剛材として混合させたポリエステル系のもの
である。主材と副材とを混合させた時点では未硬化の状
態にあり、この混合物に適宜の硬化剤や溶剤を添加し、
所定条件下へ雪けば重合反応による硬化を始めるように
なる。
は、不飽和ポリエステル樹脂を主材とし、該主材にアク
リル樹脂を剛材として混合させたポリエステル系のもの
である。主材と副材とを混合させた時点では未硬化の状
態にあり、この混合物に適宜の硬化剤や溶剤を添加し、
所定条件下へ雪けば重合反応による硬化を始めるように
なる。
基礎材3は、合板、ボード材、フラッシュ材などの他、
無垢木材1合成樹脂、金属、織布、不織布1紙などを素
材として形成した立体状のものであれば何でもよい。
無垢木材1合成樹脂、金属、織布、不織布1紙などを素
材として形成した立体状のものであれば何でもよい。
また、化粧層2としては、単板、突板、パターン紙2着
色紙などを適宜の接着剤4を用いて前記基礎材3の表面
へ貼着することや、該基礎材3の表面に、ある程度の耐
熱性を有した塗料を塗って塗膜層(図示省略)を形成し
たものなどであってもよい、また、前記基礎材3として
無垢木材1合成樹脂、金属板などを用いるのであれば、
その地肌を平滑に仕上げるだけで、化粧ii2を設けな
いようにすることも可能である。
色紙などを適宜の接着剤4を用いて前記基礎材3の表面
へ貼着することや、該基礎材3の表面に、ある程度の耐
熱性を有した塗料を塗って塗膜層(図示省略)を形成し
たものなどであってもよい、また、前記基礎材3として
無垢木材1合成樹脂、金属板などを用いるのであれば、
その地肌を平滑に仕上げるだけで、化粧ii2を設けな
いようにすることも可能である。
次に、本件展延器の使用状況を説明する。まず、前記基
礎材3の表面に化粧層2を設ける。該化粧層2は、基礎
材3の表面大きさよりも、その全周部において少し張り
出すような大きさに形成しておくのがよい0両者を接着
するための接着剤4には、尿素樹脂系、酢酸ビニル樹脂
系、ポリエステル樹脂系のものが通している。そして、
不飽和ポリエステル樹脂とアクリル樹脂とを混合した樹
脂8に適宜の硬化剤及び溶剤を混合して、これを前記化
粧層2の表面に塗布する。樹脂8の塗布する状態は任!
であり、化粧層2の一部へ塊状にしてもよいし、適度に
延ばしてもよい0次に、本件展延器において、フィルム
6の樹脂圧接面6aを樹脂8へ向けて化粧層2の上へ載
せる。そして、第2図に示す如く、フィルム6のしごき
側面6bでローラー9などを転がして、前記樹脂8を化
粧層2の全面にわたって均一に展延させる。展延後の厚
さは0.1fi程度とするのがよく、このようにするに
は前記ローラー9への押圧力を1〜2kg/cd程度に
国箇すればよい、樹脂8が展延されると、樹脂内部や化
粧層2の中に含まれていた空気は脱泡され、同時に、樹
脂8に対してフィルム6が密着して大気中の酸素が遮断
される。そのため、樹脂8は重合反応を起こして硬化を
始める。樹脂8の硬化を促進するため、その環境温度は
、おおよそ25℃前後に関節してお(のがよい、前述し
た如ぐ、化粧層2は、基礎材3の四周側面よりも外周方
向へ向かっていくらか張り出すようになっているが、そ
の張り出した下面には、前記の如きローラー9によるし
ごきによってはみ出した余剰樹脂8aが付着する。この
余剰樹脂8aは、化粧Jii2の表面で展延された樹脂
8 (約Q、1ms厚)に比して塊状に集合した分だけ
反応熱も高くなる。従って、本件展延器におけるフィル
ム6の耐熱温度である120℃を超えた高熱となること
がある。しかし、本件展延器では、フィルム6に熱流抵
抗帯7が貼着されているから、フィルム6が熔融するよ
うなことはない、なぜなら、熱流抵抗帯7が紙、織布、
不織布、樹脂などにより形成されている場合は、反応熱
に対してフィルム6への断熱作用を奏するようになる。
礎材3の表面に化粧層2を設ける。該化粧層2は、基礎
材3の表面大きさよりも、その全周部において少し張り
出すような大きさに形成しておくのがよい0両者を接着
するための接着剤4には、尿素樹脂系、酢酸ビニル樹脂
系、ポリエステル樹脂系のものが通している。そして、
不飽和ポリエステル樹脂とアクリル樹脂とを混合した樹
脂8に適宜の硬化剤及び溶剤を混合して、これを前記化
粧層2の表面に塗布する。樹脂8の塗布する状態は任!
であり、化粧層2の一部へ塊状にしてもよいし、適度に
延ばしてもよい0次に、本件展延器において、フィルム
6の樹脂圧接面6aを樹脂8へ向けて化粧層2の上へ載
せる。そして、第2図に示す如く、フィルム6のしごき
側面6bでローラー9などを転がして、前記樹脂8を化
粧層2の全面にわたって均一に展延させる。展延後の厚
さは0.1fi程度とするのがよく、このようにするに
は前記ローラー9への押圧力を1〜2kg/cd程度に
国箇すればよい、樹脂8が展延されると、樹脂内部や化
粧層2の中に含まれていた空気は脱泡され、同時に、樹
脂8に対してフィルム6が密着して大気中の酸素が遮断
される。そのため、樹脂8は重合反応を起こして硬化を
始める。樹脂8の硬化を促進するため、その環境温度は
、おおよそ25℃前後に関節してお(のがよい、前述し
た如ぐ、化粧層2は、基礎材3の四周側面よりも外周方
向へ向かっていくらか張り出すようになっているが、そ
の張り出した下面には、前記の如きローラー9によるし
ごきによってはみ出した余剰樹脂8aが付着する。この
余剰樹脂8aは、化粧Jii2の表面で展延された樹脂
8 (約Q、1ms厚)に比して塊状に集合した分だけ
反応熱も高くなる。従って、本件展延器におけるフィル
ム6の耐熱温度である120℃を超えた高熱となること
がある。しかし、本件展延器では、フィルム6に熱流抵
抗帯7が貼着されているから、フィルム6が熔融するよ
うなことはない、なぜなら、熱流抵抗帯7が紙、織布、
不織布、樹脂などにより形成されている場合は、反応熱
に対してフィルム6への断熱作用を奏するようになる。
また、熱流抵抗帯7が金属箔により形成されている場合
は、反応熱を当該熱流抵抗帯70表面積に応じて拡散し
、その単位面積当たりの熱量を小さくする作用を奏する
。いずれにせよ、フィルム6には120℃以上の熱は伝
わらない、従って、この状態で樹脂8の硬化を待ち、硬
化後にフィルム6を剥離して化粧層2の張り出し部分を
切除すれば、硬質表面1ii1aを備えた建築用材1
(第1図参照)が得られることとなる。
は、反応熱を当該熱流抵抗帯70表面積に応じて拡散し
、その単位面積当たりの熱量を小さくする作用を奏する
。いずれにせよ、フィルム6には120℃以上の熱は伝
わらない、従って、この状態で樹脂8の硬化を待ち、硬
化後にフィルム6を剥離して化粧層2の張り出し部分を
切除すれば、硬質表面1ii1aを備えた建築用材1
(第1図参照)が得られることとなる。
このようにして得られた建築用材1は、その表面ff1
laが極めて硬く形成されているため、建物の内外装や
什器の形成を行うにあたり水平方向に使用しても同等支
障は来さないものであった。なお、一般に、前記表面r
rilaの硬度を測定するには、塗装に関して規定され
た、塗膜の硬さを関ぺるための硬さ試験が行われていた
。この硬さ試験は、被試験用の塗膜に、6B〜9Hまで
の製図用黒鉛筆で順次線を描いてみて、塗膜に疵が付か
ずに線が描かれた鉛筆のうち、最も硬い鉛筆の芯硬度を
もって、その塗膜の硬さとするものである。この試験に
よれば、前記建築用材1における表面1i1aの硬さは
、4H〜7Hに相当するものであった。また、参考まで
に挙げると、それ以前に用いられていた建築用材にあっ
てはH〜3Hの硬さしか有しないものであった。
laが極めて硬く形成されているため、建物の内外装や
什器の形成を行うにあたり水平方向に使用しても同等支
障は来さないものであった。なお、一般に、前記表面r
rilaの硬度を測定するには、塗装に関して規定され
た、塗膜の硬さを関ぺるための硬さ試験が行われていた
。この硬さ試験は、被試験用の塗膜に、6B〜9Hまで
の製図用黒鉛筆で順次線を描いてみて、塗膜に疵が付か
ずに線が描かれた鉛筆のうち、最も硬い鉛筆の芯硬度を
もって、その塗膜の硬さとするものである。この試験に
よれば、前記建築用材1における表面1i1aの硬さは
、4H〜7Hに相当するものであった。また、参考まで
に挙げると、それ以前に用いられていた建築用材にあっ
てはH〜3Hの硬さしか有しないものであった。
(別態様の検討)
張枠5へ貼着するフィルム6は、ポリビニルアルコール
繊維を素材とするものに限らず、ポリプロピレンやテト
ロンを素材とすることが可能である。また、張枠5は、
鉄製角パイプに限定されるものではなく、アルミ製の丸
パイプや木製棒材などであってもよい、更に、熱流抵抗
帯7において、その素材として金属箔のものを用いる場
合又は金属成分を蒸着したテープ材を用いる場合などに
は、咳熱流抵抗帯7をフィルム6のしごき用面6b側へ
貼着するようにしてもよい、なお、前記実施例において
、化粧層2は、基礎材3に対して一回り大きく形成され
たものとして説明したが、これは、化粧層2にパターン
紙や着色紙を用いる場合のものであって、化粧層2とし
て単板や突板を使用する場合は、基礎材3と同形状のも
のとすればよい。
繊維を素材とするものに限らず、ポリプロピレンやテト
ロンを素材とすることが可能である。また、張枠5は、
鉄製角パイプに限定されるものではなく、アルミ製の丸
パイプや木製棒材などであってもよい、更に、熱流抵抗
帯7において、その素材として金属箔のものを用いる場
合又は金属成分を蒸着したテープ材を用いる場合などに
は、咳熱流抵抗帯7をフィルム6のしごき用面6b側へ
貼着するようにしてもよい、なお、前記実施例において
、化粧層2は、基礎材3に対して一回り大きく形成され
たものとして説明したが、これは、化粧層2にパターン
紙や着色紙を用いる場合のものであって、化粧層2とし
て単板や突板を使用する場合は、基礎材3と同形状のも
のとすればよい。
このように、本件展延器の構成及び形状については、実
施の!f3様に応じて適宜変更可能である。
施の!f3様に応じて適宜変更可能である。
「発明の効果」
以上の説明で明らかなように、本発明に係る樹脂展延器
によれば、硬質表面層の形成が可能であるから、当然に
、該硬質表面層を備えた建築用材を製造することが可能
となった。そのため、表面層用樹脂に顔料を加えたりエ
ンボス状の装飾を施したりすることが任意に行え、建物
帽体の内外装材や什器の形成材料としてその表面性状の
バリエーションを拡充することができる。また、建築用
材の表面層に密着したフィルムは、表面層用樹脂が硬化
した後であれば剥がして再使用することができる。その
ため、張枠ヘフィルムを貼着し、該フィルムへ張りを持
たせる作業については、その作業の1割を軽減させるこ
とができるものであり、また製造コストについては、建
築用材の1枚当たり2割程度引き下げることができるも
のである等、幾多の優れた利点を有している。
によれば、硬質表面層の形成が可能であるから、当然に
、該硬質表面層を備えた建築用材を製造することが可能
となった。そのため、表面層用樹脂に顔料を加えたりエ
ンボス状の装飾を施したりすることが任意に行え、建物
帽体の内外装材や什器の形成材料としてその表面性状の
バリエーションを拡充することができる。また、建築用
材の表面層に密着したフィルムは、表面層用樹脂が硬化
した後であれば剥がして再使用することができる。その
ため、張枠ヘフィルムを貼着し、該フィルムへ張りを持
たせる作業については、その作業の1割を軽減させるこ
とができるものであり、また製造コストについては、建
築用材の1枚当たり2割程度引き下げることができるも
のである等、幾多の優れた利点を有している。
第1図は本件展延器を用いて建築用材を製造する状況を
分解して示す一部切欠斜視図、第2図はローラーによる
しごき状態を示す側断面図である。
分解して示す一部切欠斜視図、第2図はローラーによる
しごき状態を示す側断面図である。
Claims (1)
- 1、合板、ボード材、無垢木材などをはじめとする適宜
の基礎材に対してその表面に単板、突板、パターン紙そ
の他の化粧層を設けるか又は設けないで高熱反応を伴う
ポリエステル系の重合化樹脂による簿い硬質表面層を形
成させるための樹脂展延器であって、前記基礎材に対す
る表面層の形成領域よりも一回り大きく枠組みされた張
枠と、ポリビニルアルコール繊維などにより形成され前
記張枠に張りを持たせた状態で貼着された表面性状賦形
用のフィルムと、前記基礎材における表面層形成領域の
外郭部に対応するように前記フィルムの樹脂圧接面又は
その裏面側のしごき用面に貼着された紙、布、樹脂、金
属箔などより形成された熱流抵抗帯とから成ることを特
徴とする硬質表面層の形成用樹脂展延器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63276851A JPH0624823B2 (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | 硬質表面層の形成用樹脂展延器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63276851A JPH0624823B2 (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | 硬質表面層の形成用樹脂展延器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02121838A true JPH02121838A (ja) | 1990-05-09 |
JPH0624823B2 JPH0624823B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=17575293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63276851A Expired - Lifetime JPH0624823B2 (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | 硬質表面層の形成用樹脂展延器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624823B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04129740A (ja) * | 1990-09-21 | 1992-04-30 | Hideki Hayashi | 硬質積層建材の製造方法 |
JP2006142124A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 模様付け材、模様付け具及び模様付け方法 |
-
1988
- 1988-10-31 JP JP63276851A patent/JPH0624823B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04129740A (ja) * | 1990-09-21 | 1992-04-30 | Hideki Hayashi | 硬質積層建材の製造方法 |
JP2006142124A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 模様付け材、模様付け具及び模様付け方法 |
JP4499534B2 (ja) * | 2004-11-16 | 2010-07-07 | 菊水化学工業株式会社 | 模様付け材、模様付け具及び模様付け方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0624823B2 (ja) | 1994-04-06 |
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