JPH0212089B2 - - Google Patents

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JPH0212089B2
JPH0212089B2 JP58194681A JP19468183A JPH0212089B2 JP H0212089 B2 JPH0212089 B2 JP H0212089B2 JP 58194681 A JP58194681 A JP 58194681A JP 19468183 A JP19468183 A JP 19468183A JP H0212089 B2 JPH0212089 B2 JP H0212089B2
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capillary
cylinder
hole
thin tube
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Shosuke Ootsuka
Hideyo Maniwa
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NIPPON SHIKEN KOGYO KK
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NIPPON SHIKEN KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、歯科用の印象材使用時等に用いられ
る印象材注入器、ことに、その使い捨てノズル細
管の固定手段に関する。
従来技術 歯科においては印象材、コンポジツト・レジン
等の注入操作が屡々行なわれる。以下では、印象
材取得時を例にして説明すると、その方法の一つ
として細部の再現性が良く精密で寸法精度の高い
印象を採るのに適した手段として連合印象法、ま
たは、これに準ずる方法がある。この方法は、ま
ず、比較的に流動性の高い印象材を所望の位置、
たとえば形成面部、歯間部または咬合面部等に注
入器を用いて注入し、次いでトレーに盛つた同一
の、または他種の印象材を前記個所に圧接して、
印象を採得する方法である。
この方法を実施するのに必要な器具の一つに印
象材注入器がある。
ところで、従来使用されていた、その種の注入
器には、 (イ) 使い捨てノズル形式のものでは、ノズル細管
が比較的に大型に成形されているため細部に亘
る印象材の注入が困難である。
(ロ) ノズル細管内に残存する印象材の量が多く、
材料に無駄ができる。
(ハ) ノズル細管の形状が特殊なために、その成形
型のコストが高くなり、使い捨てノズル細管の
単価が安くなり難い。
(ニ) 注入器全体を使い捨てにするものもあるが、
これは上記以外にコストが高くつき、また、印
象材のロスも多い。
(ホ) 使い捨てプラグを用いて、シリンダ内の残存
印象材を少なくする型式のものもあるが、上記
(イ)〜(ハ)記載の点およびプラグ使い捨ての不経済
性等の欠点は改善されない。
等々の不都合がある。
そこで本出願人は、さきに、使い捨ての細管状
ノズルのみを注入器本体に着脱可能に設けること
により、従来品が有する上述の欠点を取除き、さ
らに取扱い操作が簡単で、かつ経済性の著しく高
い、この種の注入器を開発した。(注、特願昭58
−137793号) この注入器は、シリンダ,ピストンおよびノズ
ル細管等よりなる歯科領域における印象材等の注
入器において、シリンダ頭部の所要個所に細管挿
着用小孔形成部を準備して、使用時には前記形成
部にノズル用細管を装着してシリンダ内底に連通
させ、使用後は前記細管を抜脱して、これを使い
捨てにすることより成るものである。
第1図は、上述の歯科用注入器の一実施例の側
断面を示し、図中、3は使い捨てノズルで所定長
の長さを有し、市販品として容易に入手できる金
属または硬質プラスチツク等からなる細管。1は
有底のシリンダで、その開口端には指掛け部を形
成し、先端頭部外側の所要位置に肉厚突出部を形
成して、ノズル細管3を緊密に把持することがで
きる小孔を設けて置く。2は、ピストンで、前記
シリンダ1の内周壁に嵌合し、シリンダの軸方向
に摺動可能であつて、その先端部の外形は、シリ
ンダ1の底部内面に、ほぼ合致させてある。シリ
ンダ1の材質は、印象材注入時における内圧に耐
えて、一時的にも永久的にも変形が生じない剛性
を備えるものである一方、シリンダ底肉厚部に設
けた小孔に挿込んだ細管3の基部を緊密に把持し
て、印象材注入圧によつてノズル細管3が外れた
り、ノズル細管とシリンダ壁との間から印象材が
漏れ出ることの無い弾性を有するものでなければ
ならないから、その選択の範囲は自ずと限定され
る。上述のノズル細管装着用小孔は、必ずしも事
前に明けて置くことを要せず、シリンダ本体の材
質によつてはノズル細管挿入時に同部材を穿刺し
ながら装着するものであつてもよい。また、その
為にノズル細管の基端面を面取りして、ノズル細
管による穿孔,挿入を容易にすると良い。なお、
6はシリンダ周側部に明けられた開口部であつ
て、この部分から印象材を装入する。もつとも、
開口部6をシリンダ周側に設けていない注入器の
場合は、印象材はピストン挿入口から装入するこ
とになる。
以上、説明した構成よりなる歯科用注入器は、
上述したとおり、その構造上、シリンダ頭部に圧
入したノズル細管は、相互の圧着・摩擦力によつ
て、印象材の注入圧力に対抗し、シリンダ本体に
固着していなければならず、他方、ノズル細管は
比較的容易にシリンダ頭部に装着できることを要
し、また、使用後は抜脱できて使い捨てにする
が、シリンダ本体の方は再度の使用に耐えるもの
でなければならない。
(1) 要するに、使用し易いことを目的とする限
り、シリンダを構成する材料の特性に対して相
互に矛盾する制約があつて、その選択の範囲が
自ずと狭められる。
(2) ノズル細管は単にシリンダ頭部に圧入・固定
するだけで、注入圧に耐えることを要するの
で、固着手段に不確定要素が含まれ、装着技倆
の良否が固着構造に影響を及ぼす。
(3) シリンダにおけるノズル細管装着部がノズル
細管の着脱操作によつて傷み、利用回数の低減
を招く。
等々の問題点が無いとは云えない。
目 的 そこで、本発明は、さきに本出願人が開発した
歯科用注入器(特願昭58−137793号)における利
点をすべて具備する上に、前述問題点の発生を防
止することができる歯科用注入器を提供すること
を目的とする。
構 成 本発明は、 (1) シリンダ,ピストンおよびノズル細管等から
成る歯科領域における印象材等の注入器におい
て、シリンダ頭部の所要個所にノズル細管装着
用の孔を備えた部分を形成して、同孔をシリン
ダ底面に連通させ、一方、底面中央にノズル細
管挿通孔を穿設した蓋部材を前記孔を備えた部
分にねじ止めまたは係止するとき、上記部分端
面と蓋部材底面との間にノズル細管を囲む弾性
材料より成るパツキンを内蔵させ、前記部分の
中央孔にノズル細管を挿入した後、蓋部材をね
じ込みまたは係止することにより、前記パツキ
ンを押圧して、ノズル細管の外周を緊締・固着
することを特徴とする歯科用注入器。
(2) ノズル細管を囲み、弾性材料より成るパツキ
ンは、その中心にノズル細管挿通孔を穿設した
少くとも一面が截頭円錐台形であり、一方、蓋
部材底面には前記截頭円錐パツキン台の先細部
表面に対応した孔を設け、同先細部が前記蓋部
材の底面孔によつて周面から緊締されることに
よりなる上述第(1)項記載の歯科用注入器。
(3) 蓋部材を予めノズル細管装着用部分にねじ込
み、または係止することにより、パツキンを押
圧して、その内径をノズル細管の外径よりも細
くして置き、その部分にノズル細管を圧入する
ことより成る上述第(1)項または第(2)項記載の歯
科用注入器。
(4) ノズル細管装着用部分は、その材質がシリン
ダ本体と異なり、シリンダ本体の成形と同時
に、またはその後に、前記本体と一体的に埋込
み固定したことより成る上述第(1)項,第(2)項ま
たは第(3)項記載の歯科用注入器。
であつて、今、その実施例を図面に沿つて説明す
ると、以下のとおりである。
実施例 1 第2図は、本発明歯科用注入器の一実施例の要
部を、その一部を断面にして示した側面図であつ
て、図中、1は、一体的に成形されたシリンダ頭
部、3は挿脱可能なノズル細管で、市販の金属製
または合成樹脂製のパイプを所要長さに切断して
使用するもの、4は、シリンダ頭部1の所要個所
に設けられた中空突起部で、その外周には、後述
する蓋部材を螺合するための雄ねじが施されてい
る。突起部4の中空孔は、シリンダの内底側に貫
通し、その内径は前記ノズル3の外径とほぼ等し
い。5は蓋体で、その底面中央にはノズル細管3
を挿通する孔が穿設され、内側には前記突起部4
外周に施された雄ねじに螺合する雌ねじが切られ
ている。7は、ゴムまたは軟質合成樹脂材等より
なるリング状パツキンで、その断面形は板状,円
状または片側が弧状の矩形状を成し、蓋体5の内
底面と突起部4端面との間に挾み込んである。パ
ツキン7は、ノズル細管3の周囲を取囲み、蓋体
5を突起部に対し、ねじ込むことによつて上,下
面から圧迫されて横方向に伸び、特に外周を蓋体
5によつて抑えられているので内側、すなわちノ
ズル細管3外周に向つて伸び、その周面を圧迫し
て密にシールすると共に、ノズル細管3を突起部
4、すなわちシリンダ頭部1に固着する作用を奏
する。かくして、ノズル細管3は確実に、かつ安
定してノズル1に固定され、印象材注入による圧
力に耐えて外れることがなく、また印象材が漏出
する恐れもない。
注入器の使用後に、ノズル細管3を取外したい
ときには、蓋体5のねじ込みを緩めてパツキン7
の押圧を解除すると、パツキン7は、それ自体の
弾性によつて旧の形に戻つてノズル細管周面の圧
迫を解くので、ノズル細管はパツキン7から解放
されて突起部4からの取外しが極めて容易に行わ
れるようになる。
以上の操作は繰返し行つても関係部材を傷める
ことがないから耐用時限を大巾に延長させること
が可能である。
なお、本実施例の場合、シリンダ頭部1は第1
図示のような一体成形型であつても、また、第4
図示のような頭部螺合型であつても作用,効果に
おいて格別の差異を認め難い。
実施例 2 実施例1に述べたものは、パツキン7の外形が
少くともリング状、円板状または円筒状であつ
て、突起部端面と蓋部材底面とに挾まれ、その
上,下から押圧されるものであつた。ところで、
本実施例2のパツキンは、中心にノズル細管挿通
孔を備えた截頭円錐台またはソロバン珠型の外形
を有するものである。
第3図は、本発明装置の別の実施例の要部断面
を示すものであつて、図中、1は、シリンダ頭部
で、図では頭部螺合型を示しているが一体成形型
であつても同効である。3は、挿脱可能なノズル
細管であつて使い捨て部材、4はシリンダ頭部1
の所要個所に成形した中空突起部4で、中心にシ
リンダ底部まで貫通するノズル細管挿通孔を備
え、外周には、蓋部材5を螺合するための雄ねじ
が設けられる。5は、蓋部材で、その底面中央に
は後述するパツキン7の截頭円錐台形の先細頭部
に対応する孔径または円錐孔が穿設してあり、内
側には突起部外周に設けた雄ねじに螺合する雌ね
じが施される。7は、半硬質のゴムまたは合成樹
脂材等より成る一方が截頭円錐台形のパツキン
で、中心にはノズル細管3を挿通する中央孔が設
けてある。
パツキン7は、中央孔にノズル細管3を挿通
し、その底面を突起部4の端面に、円錐体表面を
蓋体5底面の円錐孔に当接させる形で突起部と蓋
部材の間に嵌着し、蓋体5を突起部に対してねじ
込めば、円錐表面が全周面から圧迫されるのでパ
ツキン7の中央孔側にそれに基く変形が集中し、
ここに挿通されたノズル細管3の周面を密にシー
ルすると共に、突起部4、すなわちシリンダ頭部
に確実に固着する作用を奏する。この際、パツキ
ン7の材質によつては先細頭部に複数条の割溝を
施して緊締し易くすると良い。
注入器の使用後に、ノズル細管を取外す手順は
実施例1の場合と同様である。
この実施例では、パツキン7は一方面を截頭円
錐台形にしたが、これを両面共、円錐台形に成形
して、外形をソロバン珠に近い形にしてもよい。
この場合はパツキン7の一方側の面を支承する
突起部端面もこれに応じて凹凸錐表面にし、パツ
キン7の表面に適合させることを要する。
実施例 3 前述、実施例1または2において、シリンダ頭
部1と中空突起部4とを同時に一体成形しようと
すると型が複雑になつて、コスト高を招くことを
免れない。そこで中空突起部4のみを金属材料等
を用いて予め機械加工しておき、その基部にロー
レツトなどを施しておいて、シリンダの成形の際
に前記突起部材4を型の所定位置に嵌めておき、
一体成形するようにすれば、シリンダ成形型を簡
単な構造とすることができる。また、ねじ切りな
どの加工も、突起部材4単品の場合の方が作業し
易く経済的でもある。さらに、シリンダ頭部1と
中空突起部4とはローレツト表面を介して固着し
ているから強固であり、ねじ部分が金属材で成形
することができるのも耐用回数の延長に役立つ。
なお、シリンダ頭部の材質に金属を選んだ場合に
は、突起部材4との結合構造は圧入であつてもよ
い。第4図は上述したところの本発明の実施例の
要部を、一部断面にして示した側面図であつて、
突起部4、蓋体5およびパツキン7、ノズル細管
3等の外形は、前記実施例1または2の場合と同
等である。図では、シリンダ頭部1は、シリンダ
本体とは別体に成形して両者を気密に螺合または
係止するようにし、その外周にローレツトを施し
てあるが、これは第1図示のような一体成形型で
あつても差支えない。
実施例 4 上記実施例1,2および3において、突起部4
に蓋体5をねじ込む操作は、結局、突起部端面と
蓋体5底面との間に挾まれるリング状パツキン7
を、その肉厚方向に圧迫することにより、内径側
に向う変形を生じさせ、その変形によつてノズル
細管3の外径を緊締・固定するものであるから、
そのような作用を奏するものであれば必ずしも蓋
体5をねじ止めすることを要しないものである。
すなわち、突起部外周に一対のピンを突出させ、
蓋体内周(周壁でもよい)に、これに対応して係
止できるL形溝を削設して、突起部4に蓋体5を
押込むようにして係止するときには、その底面と
突起部端面との間で、リング状パツキン7を必要
量だけ肉厚方向に押出した状態が形成され、ねじ
込みの場合と同じ効果が得られる。ただし、この
場合、パツキンに対する押圧量の調節が可能でな
いから、必要に応じパツキン7の厚さを選択する
ことを要する。もつとも、L形溝の底部を斜めに
設け、その所々にピンの係合凹部を施して蓋部材
5のねじ込み量に応じて係合深さを調節し、パツ
キン7の押圧量を加減するという手段を採れば、
パツキンは一種類で済む。
第5図は、その一実施例の一部を断面にして示
した側面図で、図中、他の図面に付した符号と同
一の部材は上記説明のとおりであり、8は、突起
部4外周に設けたピンで、9は、これに対し蓋体
5の周壁に削設したL形係止溝である。なお、前
記L形係止溝の先端側に上向き係止凹部を形成す
れば、ピン8の座りを良好にすることができる。
この実施例構造は勿論実施例2および3のもの
にも適用可能であることは説明するまでもない。
実施例 5 以上、述べた本実施例は、すべてノズル細管3
はパツキン7の挿通孔に挿入し、しかる後に外周
からこれを緊締して、シール、かつ、固定する工
程によりノズル細管3を装着し、また、逆の工程
を経て抜脱するものであつた。しかしながら、ノ
ズル細管3を装着した状態は、予めリング状パツ
キン7を肉厚方向に所定量だけ押圧して置いて、
その内径を弾性的に縮小させ、同部分に後からノ
ズル細管3を押入したものと作用,効果上変りが
ないと考えられる。このような構成は、たとえば
実施例1において蓋体5を予め所定量突起部にね
じ込んで置き、その後からノズル細管3をパツキ
ン7の縮小内径を通して圧入する場合に相当す
る。本実施例は前記の技術思想を具体化したもの
である。
第6図は、上述の実施例の要部断面図であつ
て、図中、突起部4(この場合は必ずしも突起部
であることを要しない。要するに内筒空間10が
設けてあればよい。)には、その端面から太めの
内筒空間10が軸方向に伸び、その開口端面内側
に、中央ノズル細管挿通孔を穿設した蓋体5をね
じ止めするための雌ねじを施す。内筒空間10の
端面と蓋体5底面との間の前記空間には、断面が
内側に凸の円弧状一辺を有する矩形の筒状弾性パ
ツキン7が嵌着されており、蓋体5を突起端内部
にねじ止めした状態で前記弾性パツキン7を軸方
向に所定量だけ押圧し、パツキン7の内径を設計
どおり弾性的に縮小させておく。蓋体5の外側表
面には直径方向に溝を施してドライバーが掛ける
ようにするか、中心点に対称に一対のピンを立設
して、蓋体5を突起部4にねじ込む作業の際の工
具の係合部を構成しておくものとする。
また、この実施例では蓋部材5は内筒空間内周
に設けた雌ねじにねじ止めによつて螺合したもの
を示しているが、前記の係止手段も実施例4に説
明したようにピンおよびL型溝を施したものとす
ることができる。
ノズル細管3は、シリンダ頭部のノズル細管装
着用部分の内側において、パツキン7の縮小内径
に圧入、挿通して固定するのであるが、このノズ
ル細管の圧入・固定作業には、中央にノズル用細
管3を嵌入することのできる径を備えた盲孔を穿
設した金属またはプラスチツク材等より成る筒状
体であつて、その外側底部端面を平坦に、外周に
は、滑り止めのローレツトなどを施し、先端側を
テーパ構造とした挿入補助具を使用すると便利で
ある。同器具の外径は指で摘んで力を入れること
ができる程度の太径であつて、前記の盲孔の深さ
は定められた長さのノズル細管3を、この盲孔に
挿入し細管基部をノズル細管装着用部分に装着し
て補助具の先端部が前記部分端面に達するまで圧
入すると、所定長さのノズル細管3をシリンダ頭
部に装着することができるように設計してある。
もつとも、ノズル細管3のシリンダ頭部への装
着は前記挿入補助器によらなければ不可能である
わけでは勿論ない。
他方、ノズル細管の装着はパツキン7の軸方向
長さを長くし、パツキン内周とノズル細管外周と
の接触面積を広くすることにより、ノズル細管の
圧入と固定ならびにシール効果とを確実、強固に
することができる。もつとも、パツキン7の断面
は必ずしも上述のとおりであることを要さず、さ
きの作用,効果を奏するものである限り、円形で
あつても、また角形であつても差支えない。この
実施例において注入器の使用後に、ノズル細管3
をシリンダ1から抜脱し、使い捨てにしたいとき
には、ノズル細管の端部を挾んで、長手方向に強
く引出すようにする。
実施例 6 (イ) 第7図に示すように突起部4の先端部に、そ
の母線方向に沿つて複数の割溝を施しておい
て、ここにねじ止めする蓋体5の雌ねじを、外
に向うテーパねじとすることによつて、蓋体を
突起部4にねじ込むとき、その先端部を中心軸
方向に締付ける傾向を生じさせて、パツキン7
の内周面でノズル細管3の周面を押圧するほ
か、中空突起部の内径面でノズル周面を確保す
るようにすれば、ノズル細管3の固定はさらに
一層確実なものとなる。ただし、注入圧により
突起部4の割溝を伝わつて印象材が漏出するお
それがあるので、突起部の内径はノズル細管3
の外径と密に嵌合するものであること、突起部
4を構成する材質は外力に応じ若干歪むことが
できる弾性体であること、を要する。この実施
例の場合、注入器使用後に漏出印象材の除去の
ため余分な作業が加わる場合がある。
(ロ) そのほか、ドリルチヤツク機構を応用したシ
リンダへのノズル細管固定手段も考えられる
が、機構が複雑になること、印象材圧入の際の
漏出防止のためのパツキンを装着することを要
する等、経済的効果も目的の一つとする本発明
注入器の実施例としては、必ずしも適切でない
ところもある。
効 果 本発明歯科用注入器は、以上のとおりであるか
ら、 (イ) 使い捨て部分が市販の細管だけであるから、
量的にもコスト的にも極めて経済的である。
(ロ) 印象材等のロスも極少になる。
(ハ) ノズル径を細く、また任意の長さを選択する
ことができるので、細部、〓間の印象採取が容
易、かつ正確になる。
(ニ) ノズル細管の装着が容易、確実になり、印象
材注入圧に対し安全で、かつ漏出の恐れがな
い。
(ホ) ノズル細管装着部分が傷まないから繰返し使
用の回数を伸ばすことができ、その際の、古い
印象材等の除去や器具の清掃が簡単になり、か
つ、衛生的になつた。
(ヘ) ノズル細管装着部分を予め別体に形成するこ
とにより、シリンダ成形材料の選択の巾を広げ
自由裁量の余地を増すことができる。
(ト) シリンダ頭部とその本体とを螺着式にすれ
ば、ノズル径に適合した複数種のシリンダ頭部
の交換によつて、一つの注入器で各種径のノズ
ル細管に対応可能となる。
等々、さきに開発した歯科用注入器(特願昭58−
137793号)の利点を損うことなく、さらに、ノズ
ル細管の挿抜を確実,容易にし、かつ、耐用回数
を伸ばし、またシリンダ材質の選択の範囲を広げ
ることができる歯科用注入器を提供することがで
きた。
なお、本発明は、歯科における印象採得用注入
器のみならず、本発明の目的の範囲内において、
他の歯科用その他一般的注入,注射等の目的に使
用する器具としても適用,実施し得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本出願前に本出願人が開発した歯科
用注入器の一例の側断面図、第2図ないし第7図
は、本発明注入器の各実施例の要部断面図を示
す。 1……シリンダ(頭部)、2……ピストン、5
……ノズル細管、4……中空状突起部、5……蓋
体、7……パツキン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダ、ピストンおよびノズル細管等から
    成る歯科領域における印象材等の注入器におい
    て、シリンダ頭部の所要個所にノズル細管装着用
    の孔を備えた部分を形成して同孔をシリンダ底面
    に連通させ、一方、底面中央にノズル細管挿通孔
    を穿設した蓋部材を前記孔を備えた部分にねじ止
    めまたは係止するとき、上記部分端面と蓋部材底
    面との間にノズル細管を囲む弾性材料より成るパ
    ツキンを内蔵させ、前記部分の中央孔にノズル細
    管を挿入した後、蓋部材をねじ込みまたは係止す
    ることにより、前記パツキンを押圧して、ノズル
    細管の外周を緊締・固着することを特徴とする歯
    科用注入器。 2 ノズル細管を囲み、弾性材料より成るパツキ
    ンは、その中心に細管挿通孔を穿設した少くとも
    一面が截頭円錐台形であり、一方、蓋部材底面に
    は前記截頭円錐パツキン台の先細部表面に対応し
    た孔を設け、同先細部が前記蓋部材の底面孔によ
    つて周面から緊締されることよりなる特許請求の
    範囲第1項記載の歯科用注入器。 3 蓋部材を予めノズル細管装着用部分にねじ込
    み、または係止することにより、パツキンを押圧
    して、その内径をノズル細管の外径よりも細くし
    て置き、その部分にノズル細管を圧入することよ
    り成る特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    歯科用注入器。 4 ノズル細管装着用部分は、その材質がシリン
    ダ本体と異なり、シリンダ本体の成形と同時に、
    またはその後に、前記本体と一体的に埋込み固定
    したことより成る特許請求の範囲第1項、第2項
    または第3項記載の歯科用注入器。
JP58194681A 1983-10-18 1983-10-18 歯科用注入器 Granted JPS6085740A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58194681A JPS6085740A (ja) 1983-10-18 1983-10-18 歯科用注入器

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JPS5142695B2 (ja) * 1971-09-29 1976-11-17

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JPS5142695B2 (ja) * 1971-09-29 1976-11-17

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