JPH0212050Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0212050Y2
JPH0212050Y2 JP1985181791U JP18179185U JPH0212050Y2 JP H0212050 Y2 JPH0212050 Y2 JP H0212050Y2 JP 1985181791 U JP1985181791 U JP 1985181791U JP 18179185 U JP18179185 U JP 18179185U JP H0212050 Y2 JPH0212050 Y2 JP H0212050Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
jack
handle
bolt
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985181791U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6288568U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985181791U priority Critical patent/JPH0212050Y2/ja
Publication of JPS6288568U publication Critical patent/JPS6288568U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0212050Y2 publication Critical patent/JPH0212050Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、ナツト締付装置に関し、特にたと
えば、強圧的にナツトを締付けるナツト締付装置
に関する。
「従来技術」 従来から、この種のナツト締付装置(以下、締
付装置という)は、たとえば、典型的には、第3
図に示すようなものが知られている。第3図にお
いて、この締付装置Sは、1以上の部材を所望強
さで締め付け得るボルトであつて、たとえば具体
的には、内燃機関のシリンダヘツドAを図外のシ
リンダブロツクに所望強さで締結するシリンダヘ
ツドボルト1(以下、ボルトという)に張力を与
え、ボルト1が伸びた状態にあるとき、このボル
ト1に螺合されているナツト2を締め付けるとい
うものである。
このようなボルト1は、一端側1aにおいてシ
リンダブロツクに螺合し、他端側1bにはナツト
2が螺合されて、シリンダヘツドAをシリンダブ
ロツクに一体に締付ける。ボルト1の他端側1a
には、ナツト2が螺合したねじ部3aに加えて、
更に端部寄りにねじ部3bが形成されている。
このねじ部3bには、上記締付装置Sの一部を
構成し、中空筒状であつて内面に雌ねじを設けた
ジヤツキピストン4を螺着し、これによつて締付
装置Sがボルト1の他端側1bに係着されること
になる。
締付装置Sは、このジヤツキピストン4を摺動
可能に装着したジヤツキシリンダ5を具備してい
る。ジヤツキシリンダ5の下部には、このジヤツ
キピストン4がボルト1の他端側1bに係着して
ほぼ完全に締め込まれた状態で、ジヤツキシリン
ダ5とシリンダヘツドAとの間で締め込まれ且つ
ナツト2の周りに配置される略円筒状のジヤツキ
スタンド6を配置する(第4図参照)。
なお、この締付装置Sでは、ジヤツキピストン
4の機外の油圧ポンプ9より所定の圧油を導入す
るカプラ8が取り付けられており、このカプラ8
を介して、上記所定の圧油がジヤツキピストン4
とジヤツキシリンダ5との間に密封状に形成され
た隙間Bに加圧注入される。
これによつて、ジヤツキピストン4は、ジヤツ
キシリンダ5内をその長手方向であつてシリンダ
ヘツドAから離れる方向に移動する。同時にボル
ト1は、引張されて伸ばされる。このとき、ナツ
ト2は、ボルト1の伸長量(歪量)に応じて、接
合面Cから離れ、シリンダヘツドAとの間に若干
の間隙が形成される。この間隙により、一端締め
付けられたナツト2が更に再び締付可能となる。
一方、こうした締付装置Sとしては、ナツト2
の外周面側に、その半径方向を指向する嵌合穴7
が形成されている。
操作者は、ジヤツキスタンド6に開口された透
孔11を通して、外方よりジヤツキハンドル10
を差し込み、その先端10aを上記嵌合穴7に嵌
入する。ナツト2は、操作者がこのジヤツキハン
ドル10をボルト1の軸芯のまわりに回動するこ
とによつて締め付けられる。
この場合、透孔11は、嵌合穴7に先端10a
を差し込んだジヤツキハンドル10の回動を可能
とするように、ジヤツキスタンド6の周方向に延
びる長孔となつている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、このような従来のナツトの締付装置
Sでは、ジヤツキハンドル10のナツト2に係合
する部分が、嵌合穴7に嵌入される先端10aだ
けであるので、ナツト2を締め付けるためにジヤ
ツキハンドル10に加えられるトルクは、ジヤツ
キハンドル10の先端10aに集中する。
しかも、ナツト2は、スペースの関係上あまり
肉厚を大きくとることができないので嵌合孔7の
深さは浅く、ジヤツキハンドル10にかかつたト
ルクの集中によつて嵌合穴7やジヤツキハンドル
10の先端10aが容易に変形又は破損するとい
う問題があつた。
また一方、このような事情から、ボルトの締結
軸力を強化するために好適とされる締付作業即
ち、ナツトに係合したジヤツキハンドルの打付け
(ハンマリング)作業を行うことはできず、従来
から、ボルトに螺合したナツトの締付は、上述の
ようなジヤツキハンドルを用いる場合で手締めに
よつて行なわれていた。
そのため、ナツトの締付量は増大されず、ボル
トのねじ結合部の接触面の表面あらさ或いはその
形状誤差に応じて、上記油圧解除時又は使用時間
の経過時に該結合部になじみが起こり、ボルトの
締付軸力の低下を招いていた。
「考案の目的」 それゆえに、この考案の主たる目的は、ジヤツ
キハンドルや嵌合穴に破損や変形を起こすことな
く、既存のジヤツキハンドルを用いて、強固にナ
ツトの締付けを行うナツト締付装置を提供するこ
とである。
またナツト締結時において、ジヤツキハンドル
への充分なハンマリングを可能とし、ボルトの締
付軸力の低下率を減少させせることを目的とす
る。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、この考案が採用す
る主たる手段は、ボルトのネジ部のまわりに配置
した円筒状ジヤツキスタンドを介して、ジヤツキ
シリンダにより上記ボルトに張力を与えると共
に、上記ボルトのネジ部に螺着されたナツトの半
径方向に形成された嵌合穴に差し込んだジヤツキ
ハンドルを、このジヤツキハンドルの軸芯が上記
ナツトの半径方向を指向した状態を維持したまま
回転させて、上記ナツトの締付けを行うナツト締
付装置において、上記ジヤツキスタンドの外周に
回動可能にガイド部材を嵌着し、このガイド部材
にナツト半径方向に延びるハンドル保持部材を固
着すると共に、このハンドル保持部材に上記ジヤ
ツキハンドルを挿入することのできるハンドル保
持孔を形成した点である。
「作用」 ガイド部材がジヤツキスタンドの外周に回動可
能に嵌着されると、ハンドル保持部材はナツト半
径方向に延びた状態に置かれる。
今、ハンドル保持部材のハンドル保持孔にジヤ
ツキハンドルが挿入され、且つその状態でジヤツ
キハンドルの先端がナツトの嵌合穴に嵌入される
と、このジヤツキハンドルもナツト半径方向に延
びた状態で係止されることになる。
このとき、ハンドル保持部材がナツト半径方向
を指向した状態を維持したまま回転すると、ここ
に保持されているジヤツキハンドルも、押圧され
る方向に傾くことなく、同じくナツトの半径方向
を指向した状態を維持したまま回転する。
ここに、ジヤツキハンドルにかかるトルクによ
る曲げ応力は、ハンドル保持部材全体に分散され
且つ嵌合穴に集中しない。これに応じて、必要
時、ジヤツキハンドルへのハンマリングが可能と
なりボルトを締結させるためのナツトがより強固
に締付けられる。
「考案の効果」 この考案によれば、ナツトを回すジヤツキハン
ドルが、ハンドル保持部材に保持されてまわされ
るので、その回転トルクによる曲げ応力がハンド
ル保持部材全体に分散されて押圧される側に傾か
ない。
従つて、ジヤツキハンドルや嵌合穴には応力集
中による破損や変形が起こらず、たとえば、既存
のジヤツキハンドルを用いて、強固にナツトの締
付けを行うことができる。
また、この考案によれば、ナツト締結時におい
て、ジヤツキハンドルへの充分なハンマリングを
行うことができ、ボルトの締付軸力の低下率を減
少させることができる。
この考案の上述の目的、その他の目的、特徴及
び利点は図面を参照して行う以下の実施例の詳細
な説明から一層明らかとなろう。
「実施例」 第1図はこの考案の一実施例に係るナツト締付
装置の概略側断面図、第2図は第1図−矢視
断面図である。
なお、以下の実施例はこの考案の一具体例に過
ぎず、この考案の技術的範囲がこの実施例によつ
て限定されるものではない。また、第3図及び第
4図で説明した箇所と共通する要素には同一の符
号を使用して説明する。
第1図において、ナツト締付装置S′は、第3図
において説明した従来のナツト締付装置Sに比べ
て、ジヤツキスタンド6の外周面に回動可能に嵌
着されたガイド部材15を具備している点で異な
る。この場合、ガイド部材15は、ジヤツキスタ
ンド6の外形状に対応して略リング状に形成され
ており、且つジヤツキスタンド6の長手方向に摺
動可能に嵌め込まれ、不要時には、脱抜されるよ
うに形成されている。
上記ガイド部材15には、第2図からわかるよ
うに、その外周面にナツト2の半径方向に延びる
ハンドル保持部材17が固着されている。このハ
ンドル保持部材17には、ジヤツキハンドル10
をその長手方向において挿脱可能に挿入するため
のハンドル保持孔19が形成されており、上記ガ
イド部材15の内周面に開口されている。
したがつて、このハンドル保持孔19に挿入さ
れたジヤツキハンドル10は、その先端10aを
ガイド部材15の内側に突出させることができ
る。これにより、ジヤツキハンドル10の先端1
0aは、ジヤツキハンドル10がハンドル保持部
材17に保持された状態、即ちジヤツキハンドル
10の軸芯がナツト2の半径方向を指向した状態
を保つたままでナツト2の嵌合穴7に嵌入され
る。
ボルト1に、ジヤツキピストン4、ジヤツキシ
リンダ5、ジヤツキスタンド6の協働によつて張
力が付与され、ボルト1が引つ張られると、ナツ
ト2と接合面Cとの間に隙間が生じる。この隙間
をなくすようにナツト2を締め込むわけである
が、これを人手で締めるには限界があるため本考
案のナツト締付装置が用いられる。
即ち上記隙間に応じて、ジヤツキハンドル10
を挿入しているハンドル保持部材17を、ナツト
2の半径方向を指向した状態を維持したままで、
回動させ、ナツト2を締め付ける。
ここに、ジヤツキハンドル10は、押圧される
方向に傾くことなく、ハンドル保持部材17に保
持されてナツト2の半径方向を指向した状態を維
持したままで回転させられる。これにより、嵌合
穴7に嵌め込まれているジヤツキハンドル10の
先端10aは、この嵌合穴7において傾くことな
く、相互に十分な接触面を確保する。このとき、
この先端10aに集中する応力は、集中すること
なく均一に分散され、ジヤツキハンドル10や嵌
合穴7に生じる破損や変形が防止される。
そして、ハンドル保持部材17の回転と共に回
転したジヤツキハンドル10によつて、ボルト1
のねじ部3aに螺合しているナツト2が強固に締
付けられる。
こうして、ナツト2が接合面Cに当接するまで
回されたことが確認されると、ジヤツキハンドル
10がハンドル保持部材17から抜き出され、ジ
ヤツキピストン4とジヤツキシリンダ5との間に
加圧注入されていた所定圧の圧油が抜かれて、ボ
ルト1への張力の付与が解除される。このとき、
シリンダヘツドAはボルト1により、ナツト2が
締め込まれた量だけ強固に締結される。
次に、ナツト2が締め込まれた量だけ強固に締
結されるボルト1の締付軸力の低下率(ゆるみ具
合)に関する実験データを示す。
上記ジヤツキハンドル10を用いて、手締め
でナツト2の締付けを行つた場合、締結軸力の
低下率は一定の条件のもとで、11%を示した。
上記ジヤツキハンドル10を用いて、これを
ハンマリングしてナツト2を締付けた場合、締
結軸力の低下率は同条件下で、9%を示した。
上記ジヤツキハンドル10にハンドル保持部
材17を装着し、これをハンマリングして、ナ
ツト2を締付けた場合、締結軸力の低下率は同
条件下で、5%を示した。
このように、従来から採用されている上記及
びの場合に比べて、上記による締付けの場合
では、ボルトのゆるみが極めて少なくなつてお
り、このゆるみ防止に有効であることが分かつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るナツト締付
装置の概略側断面図、第2図は第1図−矢視
断面図、第3図はこの考案の背景となるナツト締
付装置の概略側断面図、第4図は第3図−矢
視断面図である。 符号の説明、S′……ナツト締付装置、1……ボ
ルト(シリンダヘツドボルト)、2……ナツト、
4……ジヤツキピストン、5……ジヤツキシリン
ダ、6……ジヤツキスタンド、7……嵌合穴、1
0……ジヤツキハンドル、15……ガイド部材、
17……ハンドル保持部材、19……ハンドル保
持孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボルトのネジ部のまわりに配置した円筒状ジヤ
    ツキスタンドを介して、ジヤツキシリンダにより
    上記ボルトに張力を与えると共に、上記ボルトの
    ネジ部に螺着されたナツトの半径方向に形成され
    た嵌合穴に差し込んだジヤツキハンドルを、この
    ジヤツキハンドルの軸芯が上記ナツトの半径方向
    を指向した状態を維持したまま回転させて、上記
    ナツトの締付けを行うナツト締付装置において、 上記ジヤツキスタンドの外周に回動可能にガイ
    ド部材を嵌着し、このガイド部材にナツト半径方
    向に延びるハンドル保持部材を固着すると共に、
    このハンドル保持部材に上記ジヤツキハンドルを
    挿入することのできるハンドル保持孔を形成した
    ナツト締付装置。
JP1985181791U 1985-11-26 1985-11-26 Expired JPH0212050Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985181791U JPH0212050Y2 (ja) 1985-11-26 1985-11-26

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985181791U JPH0212050Y2 (ja) 1985-11-26 1985-11-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6288568U JPS6288568U (ja) 1987-06-06
JPH0212050Y2 true JPH0212050Y2 (ja) 1990-04-04

Family

ID=31126989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985181791U Expired JPH0212050Y2 (ja) 1985-11-26 1985-11-26

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0212050Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5723263B2 (ja) * 2011-12-06 2015-05-27 ダイハツディーゼル株式会社 内燃機関のボルト締付方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425599A (en) * 1977-07-29 1979-02-26 Taisei Corp Jack for straining and tightening tie rod etc*

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425599A (en) * 1977-07-29 1979-02-26 Taisei Corp Jack for straining and tightening tie rod etc*

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6288568U (ja) 1987-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5069587A (en) Securing nut apparatus
JPH1193933A (ja) ナット合わせ手段付きロックナット
CN107407319A (zh) 分段螺母
JPH0212050Y2 (ja)
GB2066401A (en) A slack-resisting bolt
US3446101A (en) Insert driver
JP4156976B2 (ja) タイヤ成型ドラムの連結装置
JP5090594B2 (ja) 解放システムでの使用のための反応カムシステムおよび反力を解放するための方法
JP3692161B2 (ja) チャック
JP3013040U (ja) 緩み防止ナット
JPH039874Y2 (ja)
JP2001004069A (ja) 管路用接手
CN212421091U (zh) 一种短牙单齿扳手
JPH11325040A (ja) ボルト締結装置
CA2183493A1 (en) Retention of shank in handle of ratcheting driver
JPH0763212A (ja) ナットの弛み止め装置
KR19990021456U (ko) 볼트/너트 체결장치
US5369867A (en) Method for engaging threaded connectors
JPH0636728U (ja) 自動増締めにおけるロングソケットの芯振れ規制アタッチメント
JPS5932523Y2 (ja) チエンジノブ等のレンチアダプタ
JPH0533267Y2 (ja)
JPH10235568A (ja) レンチ
JPH10306819A (ja) 緩み止め部材および緩み止めナット
JP2000120646A (ja) ボルト・ナットの取り外し防止キャップ
JPH0530573B2 (ja)