JPH0211978B2 - - Google Patents
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- JPH0211978B2 JPH0211978B2 JP5568081A JP5568081A JPH0211978B2 JP H0211978 B2 JPH0211978 B2 JP H0211978B2 JP 5568081 A JP5568081 A JP 5568081A JP 5568081 A JP5568081 A JP 5568081A JP H0211978 B2 JPH0211978 B2 JP H0211978B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J61/00—Gas-discharge or vapour-discharge lamps
- H01J61/02—Details
- H01J61/38—Devices for influencing the colour or wavelength of the light
Landscapes
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
本発明はラピツドスタート形螢光ランプとその
製造方法に係り、特に透光性ガラス容器の内面に
透明導電被膜を有するラピツドスタート形螢光ラ
ンプを長時間点灯した際に、ガラス容器内面にあ
ばた状の黒斑が発生する現象を防止したラピツド
スタート形螢光ランプとその製造方法の改良に関
する。 ラピツドスタート形螢光ランプのうち、その透
光性ガラス容器の内面に酸化すずなどの透明導電
被膜を被着したものでは、5000時間程度の長時間
点灯すると、透光性ガラス容器の端部から10ない
し20cm離れた位置から中央部にかけてあばた状の
黒斑が発生し、外観が著しく悪くなり光束の低下
が大きくなるという欠点が発生しやすかつた。こ
の現象はラピツドスタート形螢光ランプのガラス
容器内に封入されており、粗い螢光体粒子を含有
する螢光体被膜上または螢光体被膜の螢光体粒子
の間に存在している水銀の粒子と透明導電被膜と
の間に上記螢光ランプの電極間の放電空間の電位
分布の上記水銀粒子の存在している位置に相当す
る電位がかかり、特にラピツドスタート形螢光ラ
ンプの放電開始時に螢光体被膜を介して放電が発
生し、螢光体粒子が破壊されて発光能力を損なう
ことによるものと思われる。このような現象を防
止する方法として螢光体被膜に粗い螢光体粒子を
含有させず螢光体被膜を細かい螢光体によるち密
な螢光体被膜にして螢光体被膜上または螢光体粒
子間に存在する水銀の粒子と透明導電被膜との間
に放電が発生しないようにする方法が考えられる
が、螢光体被膜に粗い螢光体粒子を含有させない
ということは螢光体の輝度、したがつて螢光ラン
プの光束を低下させるために好ましくない。ま
た、たとえば酸化アルミニウムAl2O3や二酸化チ
タンTiO2などの高融点金属酸化物の粉末の懸濁
液を、透明導電被膜を内面に被着された透光性ガ
ラス容器の内面に塗布し乾燥して形成された高融
点金属酸化物粉末からなる絶縁被膜を上記透光性
ガラス容器の内面に被着させて、透明導電被膜と
螢光体粒子間に存在する水銀粒子とを絶縁して螢
光体粒子の破壊を防止する方法がある。透光性ガ
ラス容器の内面に螢光体の被膜を被着させる方法
には、透光性ガラス容器のガラスバルブをほぼ垂
直に保持してガラスバルブの上方の一端部から螢
光体懸濁液をガラスバルブの内面に沿つて流入し
て乾燥して螢光体被膜を形成させる方法が行なわ
れており、上記した高融点金属酸化物粉末からな
る被膜を形成する際にもこの方法が一般に使用さ
れ、上記高融点金属酸化物の粉末の懸濁液を上述
と同様の方法でほぼ垂直に保持したガラスバルブ
の上方の一端部から透明導電被膜を被着されたガ
ラスバルブの内面に沿つて流入して乾燥して高融
点金属酸化物粉末からなる被膜を形成していた。
この方法で形成された上記被膜はガラスバルブの
上方の一端部において薄く、下方の他端部に向う
にしたがつて次第に厚く形成される。この高融点
金属酸化物粉末からなる被膜の上に螢光体被膜を
形成する従来の方法は、高融点金属酸化物粉末か
らなる被膜と螢光体被膜との合計膜厚の偏差を小
さくするために、ガラスバルブを逆さにほぼ垂直
に保持して、高融点金属酸化物粉末からなる液膜
を形成する際に下方の他端部であつた端部を上方
になるようにし、上記上方の端部から螢光体懸濁
液を流入する方法が行なわれていた。このような
方法によつて形成されたラピツドスタート形螢光
ランプのガラスバルブの一部切欠断面模式図を第
1図に示してある。第1図において内面に透明導
電被膜1を有する透光性ガラス容器2の内面に高
融点金属酸化物の粉末の懸濁液を矢印イで示す方
向に透光性ガラス容器2の一端部3を上方にして
流入し乾燥して高融点金属酸化物粉末からなる被
膜4を形成する。この被膜は第1図示のように上
記透光性ガラス容器2の上方の一端部3において
薄く、下方の他端部5に向うにしたがつて次第に
厚く形成されている。 次に透光性ガラス容器2を逆さにしてその上記
他端部5を上にして螢光体懸濁液を高融点金属酸
化物粉末からなる被膜4の内面に矢印ロで示す方
向に流入して螢光体被膜6を形成すると、螢光体
被膜6は他端部5において薄く、一端部3に向う
にしたがつて次第に厚く形成されていたのであ
る。このようにして形成された透光性ガラス容器
を使用したラピツドスタート形螢光ランプにおい
ても上記螢光ランプを長時間点灯したときのあば
た状の黒斑を完全に防止することはできなかつ
た。この理由は透明導電被膜と螢光体粒子間に存
在する水銀粒子との絶縁が不完全であつたためと
思われる。 本発明は上記した欠点に鑑みてなされたもの
で、長時間点灯してもあばた状の黒斑の発生がな
く、外観がよく、光束の低下の少ない改良された
透明導電被膜を透光性ガラス容器内面に有するラ
ピツドスタート形螢光ランプを提供することを目
的とする。 以下に本発明の詳細を説明する。 本発明者らは高融点金属酸化物粉末からなる被
膜のないときの透明導電被膜と螢光体被膜上また
は螢光体被膜の螢光体粒子間に存在する水銀粒子
との放電による絶縁破壊の発生する機構について
考究し、螢光体被膜の厚みによつて絶縁破壊の発
生する確率は変化し、螢光体被膜の厚みが小さい
程その確率は小さくなると考えた。この理由は上
記水銀粒子と透明導電被膜間に存在する螢光体の
被膜の厚みが小さくなるということは上記水銀粒
子と透明導電被膜との距離が小さくなりその間の
電位差が小さくなると思われる。実際に単位面積
当りの螢光体被着量を変えてあばた状の黒斑の発
生率を高融点金属酸化物粉末からなる被膜を有し
ないラピツドスタート形螢光ランプ
200V40WFLR−40SW/Mについて試験したと
ころ2000時間点灯後のあばた状黒斑の発生率
(%)は下記の表1のとおりであり、上記理由を
裏付けるものであつた。
製造方法に係り、特に透光性ガラス容器の内面に
透明導電被膜を有するラピツドスタート形螢光ラ
ンプを長時間点灯した際に、ガラス容器内面にあ
ばた状の黒斑が発生する現象を防止したラピツド
スタート形螢光ランプとその製造方法の改良に関
する。 ラピツドスタート形螢光ランプのうち、その透
光性ガラス容器の内面に酸化すずなどの透明導電
被膜を被着したものでは、5000時間程度の長時間
点灯すると、透光性ガラス容器の端部から10ない
し20cm離れた位置から中央部にかけてあばた状の
黒斑が発生し、外観が著しく悪くなり光束の低下
が大きくなるという欠点が発生しやすかつた。こ
の現象はラピツドスタート形螢光ランプのガラス
容器内に封入されており、粗い螢光体粒子を含有
する螢光体被膜上または螢光体被膜の螢光体粒子
の間に存在している水銀の粒子と透明導電被膜と
の間に上記螢光ランプの電極間の放電空間の電位
分布の上記水銀粒子の存在している位置に相当す
る電位がかかり、特にラピツドスタート形螢光ラ
ンプの放電開始時に螢光体被膜を介して放電が発
生し、螢光体粒子が破壊されて発光能力を損なう
ことによるものと思われる。このような現象を防
止する方法として螢光体被膜に粗い螢光体粒子を
含有させず螢光体被膜を細かい螢光体によるち密
な螢光体被膜にして螢光体被膜上または螢光体粒
子間に存在する水銀の粒子と透明導電被膜との間
に放電が発生しないようにする方法が考えられる
が、螢光体被膜に粗い螢光体粒子を含有させない
ということは螢光体の輝度、したがつて螢光ラン
プの光束を低下させるために好ましくない。ま
た、たとえば酸化アルミニウムAl2O3や二酸化チ
タンTiO2などの高融点金属酸化物の粉末の懸濁
液を、透明導電被膜を内面に被着された透光性ガ
ラス容器の内面に塗布し乾燥して形成された高融
点金属酸化物粉末からなる絶縁被膜を上記透光性
ガラス容器の内面に被着させて、透明導電被膜と
螢光体粒子間に存在する水銀粒子とを絶縁して螢
光体粒子の破壊を防止する方法がある。透光性ガ
ラス容器の内面に螢光体の被膜を被着させる方法
には、透光性ガラス容器のガラスバルブをほぼ垂
直に保持してガラスバルブの上方の一端部から螢
光体懸濁液をガラスバルブの内面に沿つて流入し
て乾燥して螢光体被膜を形成させる方法が行なわ
れており、上記した高融点金属酸化物粉末からな
る被膜を形成する際にもこの方法が一般に使用さ
れ、上記高融点金属酸化物の粉末の懸濁液を上述
と同様の方法でほぼ垂直に保持したガラスバルブ
の上方の一端部から透明導電被膜を被着されたガ
ラスバルブの内面に沿つて流入して乾燥して高融
点金属酸化物粉末からなる被膜を形成していた。
この方法で形成された上記被膜はガラスバルブの
上方の一端部において薄く、下方の他端部に向う
にしたがつて次第に厚く形成される。この高融点
金属酸化物粉末からなる被膜の上に螢光体被膜を
形成する従来の方法は、高融点金属酸化物粉末か
らなる被膜と螢光体被膜との合計膜厚の偏差を小
さくするために、ガラスバルブを逆さにほぼ垂直
に保持して、高融点金属酸化物粉末からなる液膜
を形成する際に下方の他端部であつた端部を上方
になるようにし、上記上方の端部から螢光体懸濁
液を流入する方法が行なわれていた。このような
方法によつて形成されたラピツドスタート形螢光
ランプのガラスバルブの一部切欠断面模式図を第
1図に示してある。第1図において内面に透明導
電被膜1を有する透光性ガラス容器2の内面に高
融点金属酸化物の粉末の懸濁液を矢印イで示す方
向に透光性ガラス容器2の一端部3を上方にして
流入し乾燥して高融点金属酸化物粉末からなる被
膜4を形成する。この被膜は第1図示のように上
記透光性ガラス容器2の上方の一端部3において
薄く、下方の他端部5に向うにしたがつて次第に
厚く形成されている。 次に透光性ガラス容器2を逆さにしてその上記
他端部5を上にして螢光体懸濁液を高融点金属酸
化物粉末からなる被膜4の内面に矢印ロで示す方
向に流入して螢光体被膜6を形成すると、螢光体
被膜6は他端部5において薄く、一端部3に向う
にしたがつて次第に厚く形成されていたのであ
る。このようにして形成された透光性ガラス容器
を使用したラピツドスタート形螢光ランプにおい
ても上記螢光ランプを長時間点灯したときのあば
た状の黒斑を完全に防止することはできなかつ
た。この理由は透明導電被膜と螢光体粒子間に存
在する水銀粒子との絶縁が不完全であつたためと
思われる。 本発明は上記した欠点に鑑みてなされたもの
で、長時間点灯してもあばた状の黒斑の発生がな
く、外観がよく、光束の低下の少ない改良された
透明導電被膜を透光性ガラス容器内面に有するラ
ピツドスタート形螢光ランプを提供することを目
的とする。 以下に本発明の詳細を説明する。 本発明者らは高融点金属酸化物粉末からなる被
膜のないときの透明導電被膜と螢光体被膜上また
は螢光体被膜の螢光体粒子間に存在する水銀粒子
との放電による絶縁破壊の発生する機構について
考究し、螢光体被膜の厚みによつて絶縁破壊の発
生する確率は変化し、螢光体被膜の厚みが小さい
程その確率は小さくなると考えた。この理由は上
記水銀粒子と透明導電被膜間に存在する螢光体の
被膜の厚みが小さくなるということは上記水銀粒
子と透明導電被膜との距離が小さくなりその間の
電位差が小さくなると思われる。実際に単位面積
当りの螢光体被着量を変えてあばた状の黒斑の発
生率を高融点金属酸化物粉末からなる被膜を有し
ないラピツドスタート形螢光ランプ
200V40WFLR−40SW/Mについて試験したと
ころ2000時間点灯後のあばた状黒斑の発生率
(%)は下記の表1のとおりであり、上記理由を
裏付けるものであつた。
【表】
そこで、本発明らは、高融点金属酸化物、たと
えば酸化アルニウムAl2O3の粉末の懸濁液を透明
導電被膜を被着されたガラスバルブに第1図矢印
イの方向から流入してその平均被着量が0.026
mg/cm2になるように被着し、ついで第1図矢印ロ
の方向から3種螢光体懸濁液を流入し螢光体の平
均被着量がそれぞれ2.6mg/cm2、3.5mg/cm2、4.4
mg/cm2となるようにしてラピツドスタート形螢光
ランプ200V40WFLR−40SW/Mを製作し(以
下第1の方法という。)、さらに同様の平均被着量
となる液によつて酸化アルミニウム粉末の懸濁液
と、螢光体の懸濁液とのガラスバルブへの流入方
向を同一方向としたものについて同様定格のラピ
ツドスタート形螢光ランプを製作し(以下第2の
方法という。)、透光性ガラス容器の内面に被着さ
れた酸化アルミニウム粉末からなる被膜と螢光体
被膜との被膜の厚さを測定した。第2図は本発明
ラピツドスタート形螢光ランプの透光性ガラス容
器に該当する上記第2の方法で製作された透光性
ガラス容器の一部切欠断面模式図であつて、第1
図と同一の個所については同一符号を附して示し
てあるが内面に透明導電被膜1を有する透光性ガ
ラス容器2の内面に高融点金属酸化物の粉末の懸
濁液を矢印Aの方向から透光性ガラス容器2の一
端部3を上方にして流入し乾燥して、高融点金属
酸化物粉末からなる被膜7を形成し、さらに同一
方向の矢印Bで示す方向から螢光体懸濁液を流入
して螢光体被膜8が形成されている。前記した酸
化アルミニウム粉末からなる被膜と螢光体被膜と
の被膜の厚さの測定点は第1図および第2図で示
す一端部3から5cmの位置(a点)、ガラス容器
の長さ方向の中央部(b点)、および他端部4か
ら5cmの位置(c点)とした。その結果を下記表
2に示す。
えば酸化アルニウムAl2O3の粉末の懸濁液を透明
導電被膜を被着されたガラスバルブに第1図矢印
イの方向から流入してその平均被着量が0.026
mg/cm2になるように被着し、ついで第1図矢印ロ
の方向から3種螢光体懸濁液を流入し螢光体の平
均被着量がそれぞれ2.6mg/cm2、3.5mg/cm2、4.4
mg/cm2となるようにしてラピツドスタート形螢光
ランプ200V40WFLR−40SW/Mを製作し(以
下第1の方法という。)、さらに同様の平均被着量
となる液によつて酸化アルミニウム粉末の懸濁液
と、螢光体の懸濁液とのガラスバルブへの流入方
向を同一方向としたものについて同様定格のラピ
ツドスタート形螢光ランプを製作し(以下第2の
方法という。)、透光性ガラス容器の内面に被着さ
れた酸化アルミニウム粉末からなる被膜と螢光体
被膜との被膜の厚さを測定した。第2図は本発明
ラピツドスタート形螢光ランプの透光性ガラス容
器に該当する上記第2の方法で製作された透光性
ガラス容器の一部切欠断面模式図であつて、第1
図と同一の個所については同一符号を附して示し
てあるが内面に透明導電被膜1を有する透光性ガ
ラス容器2の内面に高融点金属酸化物の粉末の懸
濁液を矢印Aの方向から透光性ガラス容器2の一
端部3を上方にして流入し乾燥して、高融点金属
酸化物粉末からなる被膜7を形成し、さらに同一
方向の矢印Bで示す方向から螢光体懸濁液を流入
して螢光体被膜8が形成されている。前記した酸
化アルミニウム粉末からなる被膜と螢光体被膜と
の被膜の厚さの測定点は第1図および第2図で示
す一端部3から5cmの位置(a点)、ガラス容器
の長さ方向の中央部(b点)、および他端部4か
ら5cmの位置(c点)とした。その結果を下記表
2に示す。
【表】
上記表2に示す試験番号No.1ないしNo.6につい
て、それぞれ100個づつのラピツドスタート形螢
光ランプを定格電圧で点灯して1000時間、2000時
間、3000時間、5000時間、7500時間、および
10000時間経過時の透光性ガラス容器内面のあば
た状黒斑の発生の有無について試験した。その結
果を下記表3に示してある。
て、それぞれ100個づつのラピツドスタート形螢
光ランプを定格電圧で点灯して1000時間、2000時
間、3000時間、5000時間、7500時間、および
10000時間経過時の透光性ガラス容器内面のあば
た状黒斑の発生の有無について試験した。その結
果を下記表3に示してある。
【表】
表2および表3の結果から明らかなとおり、本
発明に係る第2の方法で製造した透光性ガラス容
器を使用したラピツドスタート形螢光ランプ、す
なわち酸化アルミニウム粉末の懸濁液と、螢光体
の懸濁液との透光性ガラス容器への流入方向を同
一方向とした透光性ガラス容器を使用したラピツ
ドスタート形螢光ランプは、従来の酸化アルミニ
ウム粉末の懸濁液と螢光体の懸濁液との透光性ガ
ラス容器への流入方向を逆にした第1の方法で製
造したラピツドスタート形螢光ランプの5000時間
経過後に平均96個(96%)にあばた状黒斑が発生
した結果と異なつて5000時間に到るまであばた状
黒斑の発生したものはなく、10000時間経過して
も僅か平均2.3個(2.3%)という改良された結果
を示した。前掲表2から明らかなように被膜の形
成方法が第2の方法の本発明ラピツドスタート形
螢光ランプはその透光性ガラス容器内面に設けら
れた透明導電被膜の内面に被着されている酸化ア
ルミニウム粉末からなる被膜と、さらにその内面
に設けられた螢光体被膜とがともに透光性ガラス
容器の一端において薄く、他端に向うにしたがつ
て次第に厚く形成されているのである。 本発明ラピツドスタート形螢光ランプの製造方
法は、まづ内面に透明導電被膜を被着された透光
性ガラス容器をほぼ垂直に保持し、その上端部
(第2図の一端部3に該当する。)から酸化アルミ
ニウム粉末の懸濁液を透光性ガラス容器の内面に
沿つて流入したのち乾燥させて酸化アルミニウム
粉末からなる被膜を形成させる。この工程につい
で、上記した上端部と同一の端部から螢光体懸濁
液を同じく透光性ガラス容器の内面に沿つて酸化
アルミニウム粉末からなる被膜の上に流入したの
ち乾燥させて螢光体被膜を形成させ、このように
して製造された透光性ガラス容器を使用して通常
の方法、すなわち透光性ガラス容器の両端部にて
易電子放射物質を被着された電極構体を封着し、
透光性ガラス容器内を排気し易放電気体を充填し
たのち封緘してラピツドスタート形螢光ランプを
製造するのである。 上記実施例において透光性ガラス容器の透明導
電被膜の内面に酸化アルミニウム粉末からなる被
膜を形成させた例で説明したが、上記被膜の材料
は酸化アルミニウム粉末に限るものではなく、二
酸化チタンTiO2などの高融点金属酸化物を使用
しても全く同様のすぐれた効果を得ることができ
た。 以上詳述したように本発明は内面に透明導電被
膜を有する透光性ガラス容器の内面に螢光体被膜
を具備し、上記透光性ガラス容器の両端部に易電
子放射物質を被着された電極構体を備え、透光性
ガラス容器の内部に易放電気体を充填してなるも
のにおいて、上記透光性ガラス容器内面に設けら
れた透明導電被膜内面には高融点金属酸化物粉末
からなる被膜が設けられ、さらにその内面に螢光
体被膜が設けられており、上記高融点金属酸化物
粉末からなる被膜と螢光体被膜とは、ともに透光
性ガラス容器の一端において薄く、他端に向うに
したがつて次第に厚く形成されていることを特徴
とするラピツドスタート形螢光ランプ、ならびに
内面に透明導電被膜を有する透光性ガラス容器を
ほぼ垂直に保持して、その上端部から高融点金属
酸化物粉末の懸濁液を透光性ガラス容器の内面に
沿つて流入したのち乾燥させて高融点金属酸化物
の粉末からなる被膜を形成させる工程と、上記工
程についで上記透光性ガラス容器の同一端部から
螢光体懸濁液を上記透光性ガラス容器の内面に沿
つて流入したのち乾燥させ螢光体被膜を形成させ
る工程とを具備することを特徴とするラピツドス
タート形螢光ランプの製造方法であつて、本発明
によつて従来発生していたあばた状の黒斑の発生
はきわめて僅少になり、外観が悪くなつたり光束
の低下がいちじるしかつた透明導電被膜を有する
ラピツドスタート形螢光ランプの外観と特性とを
向上させることができるというすぐれた効果を有
しているのである。本発明ラピツドスタート形螢
光ランプの高融点金属酸化物粉末からなる被膜は
前記実施例で説明したように連続的に次第に厚み
が変化しているものに限らず、段階的に厚みが変
化していても本発明の効果を呈することができ
る。また前記した一実施例では200V40Wのラピ
ツドスタート形螢光ランプの例で説明したが本発
明はこの定格のものに限るものでないことはいう
までもない。前記表2に示した螢光体の平均被着
量は2.6ないし4.4mg/cm2程度が好ましい光束値を
得られる値であると思われる。
発明に係る第2の方法で製造した透光性ガラス容
器を使用したラピツドスタート形螢光ランプ、す
なわち酸化アルミニウム粉末の懸濁液と、螢光体
の懸濁液との透光性ガラス容器への流入方向を同
一方向とした透光性ガラス容器を使用したラピツ
ドスタート形螢光ランプは、従来の酸化アルミニ
ウム粉末の懸濁液と螢光体の懸濁液との透光性ガ
ラス容器への流入方向を逆にした第1の方法で製
造したラピツドスタート形螢光ランプの5000時間
経過後に平均96個(96%)にあばた状黒斑が発生
した結果と異なつて5000時間に到るまであばた状
黒斑の発生したものはなく、10000時間経過して
も僅か平均2.3個(2.3%)という改良された結果
を示した。前掲表2から明らかなように被膜の形
成方法が第2の方法の本発明ラピツドスタート形
螢光ランプはその透光性ガラス容器内面に設けら
れた透明導電被膜の内面に被着されている酸化ア
ルミニウム粉末からなる被膜と、さらにその内面
に設けられた螢光体被膜とがともに透光性ガラス
容器の一端において薄く、他端に向うにしたがつ
て次第に厚く形成されているのである。 本発明ラピツドスタート形螢光ランプの製造方
法は、まづ内面に透明導電被膜を被着された透光
性ガラス容器をほぼ垂直に保持し、その上端部
(第2図の一端部3に該当する。)から酸化アルミ
ニウム粉末の懸濁液を透光性ガラス容器の内面に
沿つて流入したのち乾燥させて酸化アルミニウム
粉末からなる被膜を形成させる。この工程につい
で、上記した上端部と同一の端部から螢光体懸濁
液を同じく透光性ガラス容器の内面に沿つて酸化
アルミニウム粉末からなる被膜の上に流入したの
ち乾燥させて螢光体被膜を形成させ、このように
して製造された透光性ガラス容器を使用して通常
の方法、すなわち透光性ガラス容器の両端部にて
易電子放射物質を被着された電極構体を封着し、
透光性ガラス容器内を排気し易放電気体を充填し
たのち封緘してラピツドスタート形螢光ランプを
製造するのである。 上記実施例において透光性ガラス容器の透明導
電被膜の内面に酸化アルミニウム粉末からなる被
膜を形成させた例で説明したが、上記被膜の材料
は酸化アルミニウム粉末に限るものではなく、二
酸化チタンTiO2などの高融点金属酸化物を使用
しても全く同様のすぐれた効果を得ることができ
た。 以上詳述したように本発明は内面に透明導電被
膜を有する透光性ガラス容器の内面に螢光体被膜
を具備し、上記透光性ガラス容器の両端部に易電
子放射物質を被着された電極構体を備え、透光性
ガラス容器の内部に易放電気体を充填してなるも
のにおいて、上記透光性ガラス容器内面に設けら
れた透明導電被膜内面には高融点金属酸化物粉末
からなる被膜が設けられ、さらにその内面に螢光
体被膜が設けられており、上記高融点金属酸化物
粉末からなる被膜と螢光体被膜とは、ともに透光
性ガラス容器の一端において薄く、他端に向うに
したがつて次第に厚く形成されていることを特徴
とするラピツドスタート形螢光ランプ、ならびに
内面に透明導電被膜を有する透光性ガラス容器を
ほぼ垂直に保持して、その上端部から高融点金属
酸化物粉末の懸濁液を透光性ガラス容器の内面に
沿つて流入したのち乾燥させて高融点金属酸化物
の粉末からなる被膜を形成させる工程と、上記工
程についで上記透光性ガラス容器の同一端部から
螢光体懸濁液を上記透光性ガラス容器の内面に沿
つて流入したのち乾燥させ螢光体被膜を形成させ
る工程とを具備することを特徴とするラピツドス
タート形螢光ランプの製造方法であつて、本発明
によつて従来発生していたあばた状の黒斑の発生
はきわめて僅少になり、外観が悪くなつたり光束
の低下がいちじるしかつた透明導電被膜を有する
ラピツドスタート形螢光ランプの外観と特性とを
向上させることができるというすぐれた効果を有
しているのである。本発明ラピツドスタート形螢
光ランプの高融点金属酸化物粉末からなる被膜は
前記実施例で説明したように連続的に次第に厚み
が変化しているものに限らず、段階的に厚みが変
化していても本発明の効果を呈することができ
る。また前記した一実施例では200V40Wのラピ
ツドスタート形螢光ランプの例で説明したが本発
明はこの定格のものに限るものでないことはいう
までもない。前記表2に示した螢光体の平均被着
量は2.6ないし4.4mg/cm2程度が好ましい光束値を
得られる値であると思われる。
第1図は従来のラピツドスタート形螢光ランプ
のガラスバルブの高融点金属酸化物紛末の被膜と
螢光体被膜との厚みの分布を示す一部切欠断面膜
式図、第2図は本発明の同じく上記被膜の厚みの
分布を示す一部切欠断面模式図である。 1……透明導電被膜、2……透光性ガラス容
器、3……一端部、4……他端部、7……高融点
金属酸化物粉末からなる被膜、8……螢光体被
膜。
のガラスバルブの高融点金属酸化物紛末の被膜と
螢光体被膜との厚みの分布を示す一部切欠断面膜
式図、第2図は本発明の同じく上記被膜の厚みの
分布を示す一部切欠断面模式図である。 1……透明導電被膜、2……透光性ガラス容
器、3……一端部、4……他端部、7……高融点
金属酸化物粉末からなる被膜、8……螢光体被
膜。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内面に透明導電被膜を有する透光性ガラス容
器の内面に螢光体被膜を具備し、上記透光性ガラ
ス容器の両端部に易電子放射物質を被着された電
極構体を備え、透光性ガラス容器の内部に易放電
気体を充填してなるものにおいて、上記透光性ガ
ラス容器内面に設けられた透明導電被膜内面には
高融点金属酸化物粉末からなる被膜が設けられ、
さらにその内面に螢光体被膜が設けられており、
上記高融点金属酸化物粉末からなる被膜と螢光体
被膜とは、ともに透光性ガラス容器の一端におい
て薄く、他端に向うにしたがつて次第に厚く形成
されていることを特徴とするラピツドスタート形
螢光ランプ。 2 内面に透明導電被膜を有する透光性ガラス容
器の内面に螢光体被膜を具備し、上記透光性ガラ
ス容器の両端部に易電子放射物質を被着された電
極構体を備え、透光性ガラス容器の内部に易放電
気体を充填してなるものの製造において、ほぼ垂
直に保持された内面に透明導電被膜を有する透光
性ガラス容器の上端部から高融点金属酸化物粉末
の懸濁液を上記透光性ガラス容器の内面に沿つて
流入したのち乾燥させ高融点金属酸化物粉末から
なる被膜を形成させる工程と、上記工程についで
上記透光性ガラス容器の同一端部から螢光体懸濁
液を上記透光性ガラス容器の内面に沿つて流入し
たのち乾燥させ螢光体被膜を形成させる工程とを
具備することを特徴とするラピツドスタート形螢
光ランプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5568081A JPS57172647A (en) | 1981-04-15 | 1981-04-15 | Rapid-start fluorescent lamp and its manufacture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5568081A JPS57172647A (en) | 1981-04-15 | 1981-04-15 | Rapid-start fluorescent lamp and its manufacture |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57172647A JPS57172647A (en) | 1982-10-23 |
JPH0211978B2 true JPH0211978B2 (ja) | 1990-03-16 |
Family
ID=13005604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5568081A Granted JPS57172647A (en) | 1981-04-15 | 1981-04-15 | Rapid-start fluorescent lamp and its manufacture |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57172647A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6258539A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-14 | Matsushita Electronics Corp | ラピツドスタ−ト形螢光ランプの製造方法 |
DE69117316T2 (de) * | 1990-03-30 | 1996-08-01 | Toshiba Lighting & Technology | Leuchtstofflampe und ihr Herstellungsverfahren |
BE1007914A3 (nl) * | 1993-12-24 | 1995-11-14 | Philips Electronics Nv | Lagedruk-kwikdampontladingslamp en werkwijze voor het vervaardigen ervan. |
-
1981
- 1981-04-15 JP JP5568081A patent/JPS57172647A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57172647A (en) | 1982-10-23 |
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