JPH0211804B2 - - Google Patents

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JPH0211804B2
JPH0211804B2 JP59101564A JP10156484A JPH0211804B2 JP H0211804 B2 JPH0211804 B2 JP H0211804B2 JP 59101564 A JP59101564 A JP 59101564A JP 10156484 A JP10156484 A JP 10156484A JP H0211804 B2 JPH0211804 B2 JP H0211804B2
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JP
Japan
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burner
combustion
air
nozzle
fuel
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Hiroshi Kobayashi
Mikio Sawai
Nobuhisa Sasaki
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は家庭用の給湯機ボイラー等に使用する
ガンタイプ式の液体燃料気化式バーナー、特に出
力範囲が23000乃至57000Kcal/Hのバーナーに
関する。
(従来の技術) 灯油の燃焼はその様態により青炎と白炎の二つ
に大別され、十分酸素をふくむ予混合火炎では青
炎となり、拡散火炎では白炎(輝炎)となる。燃
焼の過程は第4図に示すフローチヤートのような
ものであると推定される。
第4図のフローチヤートでわかるように、両燃
焼の違いは酸素の拡散の仕方で生じているが、こ
の酸素の拡散に影響を及ぼす因子として次のもの
がある。
燃焼用空気量(即ち酸素量) 燃料の質量 流れの乱れ 青炎燃焼を行う為には、燃焼用空気量が十分多
いか、燃料の質量が小さい(即ち噴霧燃料の場合
には微粒化がよくて油滴の大きさが小さい)か、
あるいは、流れの乱れが大きく燃料と酸素との混
合が十分に行われる必要がある。
ところが、一般の灯油燃焼の場合によく用いら
れるガンタイプバーナーの燃焼の場合には、上記
の条件を満したとしても青炎燃焼をさせることは
難しい。これは、一般のガンタイプバーナーにお
いては噴霧燃料ノズルの直後に火炎保持体が設置
され、この部分で安定な炎が形成され、後続の燃
料への着火源となる為、第3図で示された燃焼の
各段階が同時に進行し、噴霧された油滴は質量の
軽い完全なガス体に熱分解される以前に、油滴の
周囲において着火し、同心の拡散火炎球に囲まれ
て燃焼する。この為、酸素の拡散が不十分であ
り、青炎とはならずに白炎燃焼となるものであ
る。
白炎燃焼(拡散燃焼)においては、酸素の拡酸
は、拡酸火炎球の火炎を通り内部の油滴表面の上
記層への拡散であり、又、燃料と空気の混合は燃
料が油滴形態であり質量が大きい為、流れの大き
な乱れ、あるいは過剰の空気量により促進してや
る必要がある。この為、白炎燃焼バーナーは流れ
の大きな乱れを発生させる為の方策(例えば最大
衝撃流の発生)を採用し、又、過剰な空気量の供
給が必要となる。
白炎燃焼においては、コロイド状炭素の酸化反
応が起こるが、この際、酸素の拡散が不十分であ
ると、このコロイド状炭素は、煤となつて排出さ
れる。このような酸素の拡散の不十分さは酸素量
が十分であつても、局部的なな混合の不良により
起こる可能性がある。
又、酸素の拡散の不十分さにより、酸化中間生
成物(多くの場合、一酸化炭素)の排出が起こ
る。
以上二つの燃焼排出物の含有量の増大は、空気
過剰率を下げた場合に顕著に表われ、この理由に
より拡散燃焼においてはある一定の空気過剰率以
下にすることは難しかつた。
白炎燃焼においては混合の促進の為、流れの大
きな乱れを発生させることが必要であるが、これ
が燃焼中の拡散火炎球を含む流れの乱れである
為、音が大きく、白炎燃焼の際の燃焼騒音の主な
原因となつていた。又、完全燃焼をさせる為、流
れの乱れを大きくすればする程、音は大きくなる
という欠点を有していた。又、このような乱れの
発生の為に火炎保持体の後方の流路を絞る方法を
執ることが普通であるが、こうすると火炎は一部
開口部を持つ狭い空間で形成されることになるの
で、音は大きくなる。
一方、青炎燃焼においては、酸素の拡散は蒸発
したガス状燃料との拡散である為、拡散し易く、
流れの大きな乱れや過剰の空気量の必要性が少な
い。
この為、青炎燃焼においては空気過剰量をほぼ
理論比近くまで下げることが可能である。
青炎においては、コロイド状炭素の生成割合が
小さく、又、ガス状燃料と酸素との拡散、混合が
良い為、空気過剰率を下げても煤、及び一酸化炭
素の排出が少なく完全燃焼に近い燃焼をすること
が可能である。
このように空気過剰率を下げて理論燃焼空気量
に近いところでの燃焼が可能であり、又混合が良
い為、燃焼域が狭くなるので火炎の温度は断熱火
炎温度に近くなり高温化することになる。
青炎燃焼は、混合が完了した後で燃焼する為、
音が静かであり、又、開放端における炎の形成と
なるので、音が静かになる。
以上のように液体燃料気化式バーナーの燃焼方
式としては青炎燃焼の方が白炎燃焼より明らかに
優れている。
(発明が解決しようとする問題点) 而して、本発明は液体燃料気化式バーナー、特
に出力範囲が23000乃至57000Kcal/Hのバーナ
ーにおいて如何にして完全な青炎燃焼を達成する
かを命題とし、ノズル域、燃焼空気流域、燃料気
化域、混合域と燃焼域、高温燃焼ガス循環域の分
離を完全に行うことにより、該ノズル域のノズル
から噴霧された油滴をまず燃料気化域において油
滴の状態で着火することなしに、循環域を通つて
吸引された高温燃焼ガスによる熱で気化してガス
状とし、その後、混合域において上記ガス状とな
つた燃料を空気と混合して、その後に燃焼域で安
定に着火するようになすものであるが、完全な青
炎燃焼をさせる為には、酸素の拡散(即ち混合)
以外にノズル域、燃焼空気流域、燃料気化域と混
合域と、燃焼域、高温燃焼ガス循環域の分離が必
要である。
然る処、このようなノズル域、燃焼空気流域、
燃料気化域、混合域と燃焼域、高温燃焼ガス循環
域のの分離の為には、燃料気化域において混合及
び炎の形成があつてはならないし、又、混合域に
おいて、炎の形成があつてはならない。
而して、本発明が解決しようとする問題点は、
燃料気化域における酸素不足の高温燃料気化体
と、酸素過剰の燃料不足混気体の混合の防止及び
混合域における炎の形成の防止を計かり、ノズル
域、燃焼空気流域、燃料気化域、混合域、燃焼
域、高温燃焼ガス循環域を完全に分離することで
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記、問題を解決するために本発明が講ずる技
術手段は出力23000乃至57000Kcal/Hのガンタ
イプの液体燃料気化式バーナーであつて、燃料噴
霧ノズルと、燃料噴霧ノズル周辺に該ノズルを囲
んでこれと同軸に設けられた空気吹出口と、吸水
性を有する多孔質セラミツク製で、後部に開口し
た円筒部を有すると共に該円筒部前端に連続して
前方へ上記ノズルの噴霧角度より稍狭い角度で拡
開して開口する円筒状の拡開部を有し、燃料噴霧
ノズルの前方に該ノズルの燃料噴霧区域を囲んで
上記ノズル及び空気吹出口と同軸に設けられたバ
ーナーコーンと、吸水性を有する多孔質セラミツ
ク製で、底面を開口した中空の円錐状又は半球状
に形成し、バーナーコーン前端の開口部に凸面を
バーナーコーン内部に向け、その外周面と上記開
口部口縁との間に適当な間隔を有してバーナーコ
ーンと同軸に設けられた整流板とを備え、上記空
気吹出口の内径を〓37≦内径≦〓48とし、空気吹出
口に連絡してバーナーに空気を送風する送風機の
風量を0.5Nm3/m<送風機風量<1.3Nm3/mと
して、空気吹出速度を19m/sec≧吹出速度≧10
m/secとするものである。
(作用) 而して、燃料噴霧ノズルから噴霧された油滴が
バーナーコーンの円筒部の開口から吸込まれる高
温循環ガスにより加熱されたバーナーコーン及び
整流板内面に到達し、一担セラミツク面に吸入保
持された後、上記バーナーコーン及び整流板の熱
により瞬時に気化して一次気化燃料体となる。
またバーナーコーン及び整流板内面に到達しな
い細かい油滴のうちで燃料気化域に達したものは
高温循環ガスの熱で気化して二次気化燃料体とな
る。
この気化燃料と高温燃焼ガス循環域を通つて吸
引された高温循環ガスがバーナーコーン内面に沿
つて流れ、該面近傍は燃焼下限界以下の酸素濃度
となる。即ちバーナーコーン内面近傍には酸素不
足層が形成され、これにより燃料気化域における
炎の形成が防止される。
一方、バーナーコーンの中心部分には空気吹出
口から吹出された空気が流れる燃焼空気気流域で
あり、ここには整流板に当つて気化した一次気化
燃料体及び空気流に巻き込まれた1部油滴とが混
入されているがそれらの燃料の量は極めて少く燃
焼下限界以下の濃度となる。即ち燃焼空気流域は
酸素過剰域が形成されて炎の形成が防止される。
以上のように本発明ではバーナーコーン内への
燃焼ガス吸引が不可欠であるが、空気吹出口の径
が小さすぎると、空気の吹出速度が速なり過ぎ、
整流板に衝突して後方に向かつて背圧をかけ、循
環ガスの吸込みが悪くなるとともに燃焼音も大き
くなり、逆に大きすぎると空気の流速が遅くなり
循環ガスの吹込みがまた悪くなる。
然る処、本願発明では空気吹出口を〓37≦内径
≦〓48とし、送風機風量を0.5Nm3/m<送風機風
量<1.3Nm3/mとして空気の吹出し速度を10
m/sec乃至19m/secとしたことと、バーナーコ
ーン及び整流板の出来るだけ抵抗を少なくした形
状とが相俟つて最適量の高温燃焼ガスがバーナー
コーン内に吸引される。
従つて、バーナーコーン中心部の燃焼空気流域
には空気が流れ、コーン壁面付近の燃料気化域に
おいては高速の空気流により吸込まれた酸素不足
の燃焼ガスと、コーンの熱によりガス化した燃料
ガスが流れ、この二つの互いに可燃限界に入らな
い流れはバーナーコーン内部では混合することが
なく、整流板とバーナーコーン出口の絞り部にお
いて初めて両者が混合し、その後バーナーコーン
前端及び整流板部分からなる燃焼域で安定した炎
が形成される。
即ち、ノズル域、燃焼空気流域、燃料気化域、
混合域、燃焼域、高温燃焼ガス循環域の分離が完
全に行なわれるので完全な青炎燃焼が得られる。
(実施例) 以下、本発明の実施の一例を図に基づいて説明
する。
第1図は本発明バーナーを搭載した給湯機の要
部の縦断面図である。
この図示例の場合給湯機Bに搭載されるバーナ
ーAは出力が35000Kcal/Hで円筒状の燃焼室2
の周壁部に設けた熱交換器フランジパイプ10部
分に設けられて燃焼室2内に臨んでいる。
バーナーAは、燃料噴霧ノズル3と燃料噴霧ノ
ズル3周辺に該ノズル3を囲んで設けられる空気
吹出口4と、燃料噴霧ノズル3の燃料噴霧域を囲
んで設けられるバーナーコーン6と、バーナーコ
ーン6の出口部に設けられる整流板8と、整流板
8の前方に設けられる保炎リング9を備えてい
る。
空気吹出口4は熱交換器フランジパイプ10か
ら燃焼室2の軸方向に対して直交方向に開口する
ストレートな円筒状に形成され、後部を燃焼室2
外部において送風機11の風道12に連絡する。
また空気吹出口4内にはノズルホルダー11が
同軸に設けられており、該ノズルホルダー1に保
持された燃料噴霧ノズル3の先端が空気吹出口4
の前端開口部から後述のバーナーコーン6中心に
臨んでいる。
この空気吹出口4は〓37≦内径≦48、長さ/内
径>0.5、長さ>20mmでなければならず、この実
施例においては内径を40〓、全長を55mmに形成し
ている。
尚、ノズルホルダー1の径は21〓である。
また送風機11により空気吹出口4から吹出さ
れる空気に関しては、風量0.5乃至1.3Nm3/m、
19m/sec≧吹出速度≧10m/secでなければなら
ず、この実施例においては風量が0.8Nm3/m、
吹出速度16m/secに設定されている。
燃料噴霧ノズル3は従来周知の構造形態を有す
る噴霧角度が60゜のノズルであり、後部がノズル
ホルダー1を軸方向に挿通する送油管13を介し
て給油源14に連絡する。
送油管13は中途部に電磁ポンプ15を備えて
おり、該電磁ポンプ15の作動によりノズル3か
ら噴霧される油量は4.3/Hに設定されている。
尚、上記油量は2.6乃至7.0/Hであることが
必要である。
バーナーコーン6は図示形状、即ち、後部にス
トレートなあるいは、わずかにテーパーのある円
筒部6aが形成されると共に該円筒部6aの前端
に連続して前方へ拡開状に延びる円錐状の拡開部
6bが形成されており、適当な保持部材17によ
り保持せしめて空気吹出口4の前方に、該空気吹
出口4との間に空隙5を存して上記燃料噴霧ノズ
ル3と同軸に設けられる。
バーナーコーン6は、円筒部内径>48〓、円筒
部内径/空気吹出口内径>1.3、空気吹出口通路
面積/(円筒部断面積−空気吹出口断面積)<1、
円筒部断面積−空気吹出口断面積>0.00077m2
なければならず、本実施例では円筒部内径が63〓、
円筒部断面積−空気吹出口断面積=0.00173m2
形成されている。
またバーナーコーン6は全長が100m/mで拡
開部6bが30゜の拡開角度で前方に拡開し、その
前端部が104〓の内径を有しており、その後端と空
気吹出口4前端との間の間隙5は20m/mの幅を
有している。
上記バーナーコーン6後端の開口部と空気吹出
口4との間の空隙5は、空気吹出口4からの高速
な空気吹出により周辺に生ずる負圧を利用して燃
焼室2内の高温燃焼ガスをバーナーコーン6内に
吸引する吸引口部5を構成するものである。
整流板8は底面を開口した円錐状又は半球状に
形成して、凸面をバーナーコーン6側に向けて、
その大部分をバーナーコーン6内に挿入した状態
でバーナーコーン6と同軸に設け、その外周とバ
ーナーコーン6出口部との間に環状の間隙18を
形成する。
この整流板8は全長が45m/mに形成されると
共に開口部径が90〓に形成されており、その頂部
が空気吹出口4前端から82m/mの位置になるよ
うにバーナーコーン6出口部に挿入配備され、そ
の前端部がバーナーコーン6前端から7m/mだ
け前方へ突出する。
また整流板8にはその中心部を除いた位置に、
6〓の小孔7が36個開穿されている。
そして、この整流板8とバーナーコーン6によ
りバーナーコーン6出口部に形成される上記環状
の間隙18は即ちバーナーコーン6の実質的出口
は間隙面積/{空気吹出口の通路面積+(バーナ
ーコーン円筒部断面積−空気吹出口断面積)}>
1、間隙面積>0.00154m2でかつ、バーナーコー
ン6出口部におけるバツクフアイヤー防止のため
に0.00154m2<間隙面積<0.00667m2である必要が
あり、本実施例の場合36個の小孔7を含めて
0.00410m2に形成されている。
尚、小孔7は環状の間隙18、即ち実質的なバ
ーナーコーン18出口の上記条件を満足する限
り、その数や径を若干増減することが可能であ
る。
上記、バーナーコーン6と整流板8はけい素42
%、窒化けい素18%、粘土40%を原料とする多孔
質セラミツク製であり、気孔率30%に形成されて
いる。
尚、上記バーナーコーン6の気孔率は50乃至20
%の範囲内において変更可能である。
保炎リング7は耐熱性に優れた金属にて断面形
状が略字型又はU字型の環状体に形成して、凸面
を整流板6及びバーナーコーン5側に向けて整流
板6の前方に設けられる。
上記保炎リング9は外径が130〓、内径がバーナ
ーコーン6出口部の径と同径、即ち104〓で、長さ
が15m/mに形成されており、後端がバーナーコ
ーン6前端から12m/mの間隔をおいて整流板8
の前方に位置する。
尚、図中19はイグナイターで、燃料噴霧ノズ
ル3に近接する位置で、空気吹出口4からの空気
の流れを阻害しない位置に1対設けられている。
而して、斯るバーナーAにおいて、送風機11
及び電磁ポンプ15を作動させると共にイグナイ
ター19にイグニツシヨンを生じせしめると、ま
ず燃料噴霧ノズル3から噴霧された燃料と空気吹
出口4から吹出した空気の混合気にイグナイター
19の火花が着火し、バーナーコーン6中央部に
黄炎が形成される。
また空気は空気吹出口4から吹き出されること
により吸引作用を生じ、周囲空気を吸引する。
この結果、バーナーコーン6出口部より、バー
ナーコーン6入口部と空気吹出口4との間の空
隙、即ち燃焼ガス吸引口5を通つてコーン6内部
に至る循環流が生じる。
着火後、上記循環作用により熱い燃焼ガスをバ
ーナーコーン6内に吸込み、その熱により噴霧燃
料を瞬時に気化する。気化された燃料はコーン6
内面に沿つて循環ガスと共に酸素不足層aを形成
してコーン6出口部と整流板8との間に形成され
る絞り部20に流れ、該部20においてコーン6
中央部を流れてきた燃焼用空気との混合を促進さ
れる。
そして、バーナーコーン6内部の黄炎は、燃焼
ガスを吸込むと同時に整流板8後流部に移動し、
ここで上記混合気が着火して青炎となる。
一方、噴霧ノズル3から噴霧され、吸引された
燃焼ガスで気化されなかつた油滴は、バーナーコ
ーン6内周面、特に拡開部内周面にぶつかるが、
コーン6が吸水性のある多孔質セラミツク製であ
るため、一旦セラミツク内に吸入保持される。そ
して、コーン6は高温燃焼ガスによる対流熱伝達
で高温になつているため、吸入された燃料はすぐ
に蒸発、気化してコーン6出口へ流動し、整流板
8とコーン6出口の絞り部20において空気と混
合され、整流板8後流部、即ち整流板8背後の凹
部にて着火する。
上記整流板8背後の凹部は、気流の滞留点とな
り、この部分で高温燃焼ガスが滞留し、コーン6
出口より放出されて気化し、空気と混合した燃料
ガスへの着火源となる。従つて、整流板8に開け
た小孔7から青炎が立つことになる。
また、整流板8は、バーナーコーン6と同様の
吸水性を有する多孔質セラミツク製としたことに
より、気流の整流、着火源に加えてバーナーコー
ン6と同様に燃料気化面としての機能を果すこと
が可能となる。
更に、整流板8端部にて着火しなかつた未燃ガ
スは、保炎リング9の内外周面に沿つて流れ保炎
リング9背後の凹部にて着火する。
上記保炎リング9背後の凹部は、整流板8背後
の凹部同様、気流の滞留点となり、この部分で高
温燃焼ガスが滞留し、整流板8部分で着火しなか
つた未燃ガスへの着火源となる。従つて、保炎リ
ング8の端部に安定した青炎が立つことになる。
(効果) 本発明は上記の構成であるから以下の利点を有
する。
(1) 青炎がバーナーコーン前部で立つので、完全
燃焼し、燃焼効率が高い (2) 完全燃焼するのでCoの発生が少ない。
(3) 燃焼騒音、即ちバーナーの運転音が小さく静
かである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す液体燃料気化
式バーナーの断面図、第2図は正面図で一部切欠
して示してある。第3図は灯油の燃焼の過程を示
すフローチヤートである。 A……バーナー、3……燃料噴霧ノズル、4…
…空気吹出口、5……高温燃焼ガスの吸引口部、
6……バーナーコーン、6a……円筒部、6b…
…拡開部、8……整流板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 出力23000乃至57000Kcal/Hのガンタイプ
    式の液体燃料気化式バーナーであつて、燃料噴霧
    ノズルと、燃料噴霧ノズル周辺に該ノズルを囲ん
    でこれと同軸に設けられた空気吹出口と、吸水性
    を有する多孔質セラミツク製で、後部に開口した
    円筒部を有すると共に該円筒部前端に連続して前
    方へ上記ノズルの噴霧角度より稍狭い角度で拡開
    して開口する円筒状の拡開部を有し、燃料噴霧ノ
    ズルの前方に該ノズルの燃料噴霧区域を囲んで上
    記ノズル及び空気吹出口と同軸に設けられたバー
    ナーコーンと、吸水性を有する多孔質セラミツク
    製で、底面を開口した中空の円錐状又は半球状に
    形成し、バーナーコーン前端の開口部に凸面をバ
    ーナーコーン内部に向け、その外周面と上記開口
    部口縁との間に適当な間隔を有してバーナーコー
    ンと同軸に設けられた整流板とを備え、上記空気
    吹出口の内径を〓37≦内径≦〓48とし、空気吹出口
    に連絡してバーナーに空気を送風する送風機の風
    量を0.5Nm3/m<送風機風量<1.3Nm3/mとし
    て吹出口から吹出される空気の吹出速度を19m/
    sec≧吹出し速度≧10m/secとすることを特徴と
    する液体燃料気化式バーナー。
JP10156484A 1984-05-18 1984-05-18 液体燃料気化式バ−ナ− Granted JPS60245914A (ja)

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