JPH0211725Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は端子用座金に関するものである。

［従来の技術］ この種の座金は種々開発されてきているが、例
えば、座金の裏にぎざぎざを形成してボルトの締
め込みに応じて端子板と座金との間で線の被服を
削除する構成としたものや、ボルトの上下につれ
て座金も上下するようにしたもの等がある。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案は以上の技術が、やや無理があり、構成
に難しい点があつたので、これを簡単な成形によ
つて線が取り付けが容易にできる座金を提供する
ことを目的としたものである。

［問題点を解決するための手段］ 次に本考案の構成について説明する。

端子板Ａの幅よりやや広い幅を有する水平部１
と、その水平部１の幅の両端部より下方に垂下し
ている垂下壁２，２と、水平部１の両側縁部を上
方に傾斜させた案内部３，３と、水平部１の中央
に貫通孔４とを設けて構成したものである。

［作用］ 本考案は以上のような構成でこれが使用に際し
ては、本製品を端子板Ａの螺子穴に合わせて被冠
させ、ボルトＢを本製品の貫通孔４に挿通して、
端子板Ａの螺子穴に螺合し、線Ｃを本製品と端子
板Ａとの間に挿入し、ボルトＢを締め込み、線Ｃ
を押圧して使用するものである。このように本製
品を使用した場合も、従来の製品を使用した場合
もその操作順は変わらないが、例えば、通信機器
の場合には、通常、端子板Ａには座金とボルトＢ
は予めセツトされていることが多く、この場合、
本製品は、ボルトＢをあまり緩めることなしに、
即ち、取り付ける線Ｃの径より少し広い間隔があ
れば本考案品には案内部３，３が形成されている
ので、線Ｃを容易に挿入させることができるのに
対し、従来の製品は、座金を持ち上げて線Ｃを挿
入させなければならなかつた。このように本考案
品は従来品に比し極めて簡易に操作ができるもの
であり、また垂下壁２，２を設けているため、座
金の方向が変わることなく、操作性が極めて高い
ものである。

［実施例］ 次に図面に基づいて、本考案の一実施例につい
て説明する。

適宜の材質より成る薄板をコの字状に折曲げ
て、端子板Ａの幅を有する水平部１と、その水平
部１の両端部より下方に垂下している垂下壁２，
２とを形成し、前記水平部１の両側縁部を上方に
傾斜させて案内部３，３を設け、更に、水平部１
の中央に貫通孔４を設けて成るものである。

この場合、垂下壁２，２の長さは、使用する線
Ｃの線径の少なくとも２倍の長さとすることが必
要である。

［考案の効果］ 本考案は以上のような構成であるから、製作も
簡易で、垂下壁と案内部との構成が、従来の製品
と比べて、極めて操作性を向上させたものとな
り、器用なものも無器用なものにも一様に扱え、
且つ、省力化が可能となる等実用的効果の極めて
高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜面図、第２
図は同第１図の実施例の側面図、第３図は同じく
正面図、第４図は本考案の使用状態を示す断面
図、第５図は同じく第４図の状態と直行する断面
図。 １……水平部、２……垂下壁、３……案内部、
４……貫通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端子板Ａの幅よりやや広い幅をを有する水平部
   １と、その水平部１の幅の両端部より下方に垂下
   している垂下壁２，２と、水平部１の両側縁部を
   上方に傾斜させた案内部３，３と、水平部１の中
   央に貫通孔４とを設けて構成したことを特徴とす
   る端子用座金。