JPH0211711B2 - - Google Patents
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- JPH0211711B2 JPH0211711B2 JP14072782A JP14072782A JPH0211711B2 JP H0211711 B2 JPH0211711 B2 JP H0211711B2 JP 14072782 A JP14072782 A JP 14072782A JP 14072782 A JP14072782 A JP 14072782A JP H0211711 B2 JPH0211711 B2 JP H0211711B2
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- lock
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- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
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- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、銀行等に設置されている貸金庫に
施された貸金庫錠に関するものである。
施された貸金庫錠に関するものである。
従来、貸金庫には、銀行の貸金庫担当者が解施
錠する銀行錠と、貸金庫を使用する顧客が解施錠
する客錠とが併設されており、顧客が契約中の貸
金庫を利用する場合は、その銀行の貸金庫担当者
と、使用を申し出た顧客の双方が、当該貸金庫の
場所まで同行して、銀行錠と客錠を解錠するもの
で、使用後、施錠の際も同様の手順を踏むもので
あつた。また、これを改良したものとして、コン
ピユータを利用して貸金庫の設備を集中的に管理
し、顧客が貸金庫の使用毎に必要とする銀行錠の
解施錠操作を、銀行の受付部署で行うことができ
る貸金庫設備が既に開発されている。
錠する銀行錠と、貸金庫を使用する顧客が解施錠
する客錠とが併設されており、顧客が契約中の貸
金庫を利用する場合は、その銀行の貸金庫担当者
と、使用を申し出た顧客の双方が、当該貸金庫の
場所まで同行して、銀行錠と客錠を解錠するもの
で、使用後、施錠の際も同様の手順を踏むもので
あつた。また、これを改良したものとして、コン
ピユータを利用して貸金庫の設備を集中的に管理
し、顧客が貸金庫の使用毎に必要とする銀行錠の
解施錠操作を、銀行の受付部署で行うことができ
る貸金庫設備が既に開発されている。
かかる従来の貸金庫錠における前者の手段は、
顧客と貸金庫担当者の双方の協同労力を経なけれ
ば完全解施錠できず、銀行を訪れる多数の顧客に
対応して、その都度貸金庫担当者が同行するた
め、常に銀行側の労力負担が伴い、貸金庫使用に
要する経費が増大するという問題点があつた。ま
た、後者の手段は、銀行の貸金庫担当者が使用契
約中の顧客の貸金庫の場所まで行くことなく、省
力化が図れるが、コンピユータの集中管理によつ
て銀行錠の解施錠操作を行うため、貸金庫の各マ
ス(顧客別の各占有貸金庫)毎に、銀行の受付部
署と連通する配線工事をする必要がある。したが
つて、設備工事に多くの労力と時間を要するほ
か、既設の貸金庫にはこの配線工事を行うことが
困難で、既に多数設置されている貸金庫設備への
現地施工は殆んど不可能とされていた。さらに、
前記各貸金庫への配線により、各マスのスペース
がその分だけ狭くなるという問題点もあつた。
顧客と貸金庫担当者の双方の協同労力を経なけれ
ば完全解施錠できず、銀行を訪れる多数の顧客に
対応して、その都度貸金庫担当者が同行するた
め、常に銀行側の労力負担が伴い、貸金庫使用に
要する経費が増大するという問題点があつた。ま
た、後者の手段は、銀行の貸金庫担当者が使用契
約中の顧客の貸金庫の場所まで行くことなく、省
力化が図れるが、コンピユータの集中管理によつ
て銀行錠の解施錠操作を行うため、貸金庫の各マ
ス(顧客別の各占有貸金庫)毎に、銀行の受付部
署と連通する配線工事をする必要がある。したが
つて、設備工事に多くの労力と時間を要するほ
か、既設の貸金庫にはこの配線工事を行うことが
困難で、既に多数設置されている貸金庫設備への
現地施工は殆んど不可能とされていた。さらに、
前記各貸金庫への配線により、各マスのスペース
がその分だけ狭くなるという問題点もあつた。
この発明は、このような問題点を解決し、貸金
庫の各マスに設けられている顧客用鍵穴を、銀行
錠となるシヤツタで隠蔽し、このシヤツタの開閉
作動は、銀行の受付部署において、内部のフリツ
プフロツプに書込みが行われたカセツトを手渡さ
れた顧客が、これを使用契約中の貸金庫マスの扉
板に備えた錠前本体の施錠室に着脱操作して行え
るようにしたもので、顧客が貸金庫を利用する度
に銀行側の担当者が同行する必要がなく、また既
設の貸金庫の各マスの扉板に対しても設備を簡単
に施工できる貸金庫錠を提供することを目的とす
る。
庫の各マスに設けられている顧客用鍵穴を、銀行
錠となるシヤツタで隠蔽し、このシヤツタの開閉
作動は、銀行の受付部署において、内部のフリツ
プフロツプに書込みが行われたカセツトを手渡さ
れた顧客が、これを使用契約中の貸金庫マスの扉
板に備えた錠前本体の施錠室に着脱操作して行え
るようにしたもので、顧客が貸金庫を利用する度
に銀行側の担当者が同行する必要がなく、また既
設の貸金庫の各マスの扉板に対しても設備を簡単
に施工できる貸金庫錠を提供することを目的とす
る。
上記の目的を達成するための具体的手段とし
て、この発明は、錠前本体とカセツトを備え、前
記錠前本体は、貸金庫マスの扉板の表面に取付け
られて顧客用鍵穴を隠蔽するシヤツタと、該シヤ
ツタを開閉作動する動力の伝達手段と、この動力
の伝達手段をロツクする施錠板および該動力の伝
達手段に駆動力を与えるカセツトガイドを内装す
る施錠室とからなり、前記カセツトは、施錠室内
のカセツトガイドに着脱自在に係合され、前記動
力の伝達手段のロツク解除時に、カセツトガイド
と一体に、前記施錠室に対して左右に自在に摺動
するよう構成され、前記錠前本体のシヤツタへの
動力の伝達手段は、該錠前本体に突設した支軸に
下端部を支点として枢着し自在に傾起倒するレバ
ーを有し、このレバーの上端部、中途部および下
端部寄りの位置には、前記シヤツタ、カセツトガ
イドおよび施錠板を、それぞれピンを介して、当
該レバーを伴つた状態で左右に摺動自在に係留し
てなり、前記施錠板は、所要数の穴部が穿設さ
れ、該各穴部と対応する施錠室の内底部の位置
に、一対の永久磁石を、対接面が同極性となるよ
うに配設し、前記シヤツタの閉状態においては、
前記施錠板の各穴部に一対の永久磁石の一方が貫
通され、前記動力の伝達手段をロツクして施錠室
のロツク体を構成し、また、前記シヤツタの開状
態においては、前記施錠板の各穴部に貫通されて
いる永久磁石が降下して、前記施錠板を摺接移動
可能に構成するとともに、前記カセツトには、施
錠室内への嵌入時における前記施錠板の各穴部と
対応する位置に、該各穴部に貫通している永久磁
石との対接面が同極性となるように、電磁石を収
装したことを特徴とする貸金庫錠を提示するもの
である。
て、この発明は、錠前本体とカセツトを備え、前
記錠前本体は、貸金庫マスの扉板の表面に取付け
られて顧客用鍵穴を隠蔽するシヤツタと、該シヤ
ツタを開閉作動する動力の伝達手段と、この動力
の伝達手段をロツクする施錠板および該動力の伝
達手段に駆動力を与えるカセツトガイドを内装す
る施錠室とからなり、前記カセツトは、施錠室内
のカセツトガイドに着脱自在に係合され、前記動
力の伝達手段のロツク解除時に、カセツトガイド
と一体に、前記施錠室に対して左右に自在に摺動
するよう構成され、前記錠前本体のシヤツタへの
動力の伝達手段は、該錠前本体に突設した支軸に
下端部を支点として枢着し自在に傾起倒するレバ
ーを有し、このレバーの上端部、中途部および下
端部寄りの位置には、前記シヤツタ、カセツトガ
イドおよび施錠板を、それぞれピンを介して、当
該レバーを伴つた状態で左右に摺動自在に係留し
てなり、前記施錠板は、所要数の穴部が穿設さ
れ、該各穴部と対応する施錠室の内底部の位置
に、一対の永久磁石を、対接面が同極性となるよ
うに配設し、前記シヤツタの閉状態においては、
前記施錠板の各穴部に一対の永久磁石の一方が貫
通され、前記動力の伝達手段をロツクして施錠室
のロツク体を構成し、また、前記シヤツタの開状
態においては、前記施錠板の各穴部に貫通されて
いる永久磁石が降下して、前記施錠板を摺接移動
可能に構成するとともに、前記カセツトには、施
錠室内への嵌入時における前記施錠板の各穴部と
対応する位置に、該各穴部に貫通している永久磁
石との対接面が同極性となるように、電磁石を収
装したことを特徴とする貸金庫錠を提示するもの
である。
かかる手段により、顧客がカセツトを錠前本体
の施錠室に嵌入し、カセツトガイドと一体に、前
記施錠室に対して所定方向に摺動させると、動力
の伝達手段を介して、顧客用鍵穴を隠蔽している
シヤツタを開放する。また、前記施錠室からカセ
ツトを引抜くと同時に、顧客用鍵穴をシヤツタが
隠蔽する状態で動力の伝達手段がロツクされる。
の施錠室に嵌入し、カセツトガイドと一体に、前
記施錠室に対して所定方向に摺動させると、動力
の伝達手段を介して、顧客用鍵穴を隠蔽している
シヤツタを開放する。また、前記施錠室からカセ
ツトを引抜くと同時に、顧客用鍵穴をシヤツタが
隠蔽する状態で動力の伝達手段がロツクされる。
以下に、この発明の実施例を図面に基き詳細に
説明する。
説明する。
第9図は、貸金庫錠を各マスの扉板の表面に取
付けた貸金庫の一部を示す正面図であつて、顧客
の個別的な使用契約に基く貸金庫マスAを多数積
層状に配列している。この各マスAには、当該マ
ス毎に、貸金庫錠前Cをその裏面側に設置すると
ともに、この錠前Cを解施錠するための顧客用鍵
穴Dを前面部に設けた扉板Bを、解錠による開閉
自在に取付けてある。
付けた貸金庫の一部を示す正面図であつて、顧客
の個別的な使用契約に基く貸金庫マスAを多数積
層状に配列している。この各マスAには、当該マ
ス毎に、貸金庫錠前Cをその裏面側に設置すると
ともに、この錠前Cを解施錠するための顧客用鍵
穴Dを前面部に設けた扉板Bを、解錠による開閉
自在に取付けてある。
かかる貸金庫設備において、扉板Bの顧客用鍵
穴Dを含む表面Eには、第1図ないし第8図に示
す銀行錠である錠前本体1が固定的に取付けられ
ている。この錠前本体1は、金属板の加工により
全体が横長形に形成される。第1図に示す如く、
錠前本体1の一側の顧客用鍵穴Dを覆う位置は、
薄形中空体に構成されており、その前面に縦長の
窓部1aが形成され、シヤツタ5が前記顧客用鍵
穴Dを隠蔽している。これに隣接する厚形の中空
体でカバー部1bを設けた部位には、後述するシ
ヤツタ開閉のための動力の伝達手段が内蔵されて
いる。さらにこの先隣り位置には、横長直方体の
前面中間帯から内奥部に向つてくりぬき、側断面
略C字形状とした施錠室1cが配設される。この
施錠室1cには、カセツト11が嵌入されて解錠
され、顧客用鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ5を
開放するが、その機構については後に詳述する。
穴Dを含む表面Eには、第1図ないし第8図に示
す銀行錠である錠前本体1が固定的に取付けられ
ている。この錠前本体1は、金属板の加工により
全体が横長形に形成される。第1図に示す如く、
錠前本体1の一側の顧客用鍵穴Dを覆う位置は、
薄形中空体に構成されており、その前面に縦長の
窓部1aが形成され、シヤツタ5が前記顧客用鍵
穴Dを隠蔽している。これに隣接する厚形の中空
体でカバー部1bを設けた部位には、後述するシ
ヤツタ開閉のための動力の伝達手段が内蔵されて
いる。さらにこの先隣り位置には、横長直方体の
前面中間帯から内奥部に向つてくりぬき、側断面
略C字形状とした施錠室1cが配設される。この
施錠室1cには、カセツト11が嵌入されて解錠
され、顧客用鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ5を
開放するが、その機構については後に詳述する。
第2図および第3図は、銀行錠である錠前本体
1が施錠されている状態を示す平面断面図および
正面断面図である。顧客用鍵穴Dを隠蔽している
シヤツタ5を開閉作動する動力の伝達手段につい
て、先ず説明する。カバー部1b内の下側位置に
あたる錠前本体1の背面部から前方に向け突設し
た支軸7に、レバー6の下端部を枢着し、レバー
6の上端部は、シヤツタ5の上端隅部に形成した
垂直方向の長孔5aにピン10を遊挿して係留す
る。施錠室1cに内設された側断面コ字状のカセ
ツトガイド4からカバー部1b内に板状体4′が
延設され、この板状体4′にさらに垂直方向の長
孔4aを穿つたL型部材4″を付設してあり、こ
のL型部材4″とレバー6を中途部の位置とを、
ピン孔と長孔4aに対するピン9の遊挿をもつて
係留する。また、施錠室1c内のカセツトガイド
4の下面に配設した施錠板3のカバー部1b内へ
の延出端に、垂直方向の長孔3aを穿つた板状片
3′を付設してあり、この板状片3′とレバー6の
下端部寄りの位置とを、長孔3aとピン孔に対す
るピン8の遊挿をもつて係留している。したがつ
て、支軸7を中心とするレバー6の起倒作動に伴
つて、施錠板3、L型部材4″およびシヤツタ5
は、一体的に同行し、図の右方に摺接移動し得る
機構となつている。一方、施錠室1cには、前方
側開口下縁部に近い高さまで、その内底部全域に
台部2が固定的に収嵌されている。そして、この
台部2の上面に、前記施錠板3およびカセツトガ
イド4が、解錠時に所定方向(図の右方)への摺
接移動が可能に配設される。台部2には、平面に
おいて所定間隔で1列が6個配置の2列横隊によ
る縦穴2aが下端部まで貫設してある。また、施
錠板3の所定位置つまり台部2に設けた12個の縦
穴2aに対応する位置にも、穴部3bを穿設す
る。
1が施錠されている状態を示す平面断面図および
正面断面図である。顧客用鍵穴Dを隠蔽している
シヤツタ5を開閉作動する動力の伝達手段につい
て、先ず説明する。カバー部1b内の下側位置に
あたる錠前本体1の背面部から前方に向け突設し
た支軸7に、レバー6の下端部を枢着し、レバー
6の上端部は、シヤツタ5の上端隅部に形成した
垂直方向の長孔5aにピン10を遊挿して係留す
る。施錠室1cに内設された側断面コ字状のカセ
ツトガイド4からカバー部1b内に板状体4′が
延設され、この板状体4′にさらに垂直方向の長
孔4aを穿つたL型部材4″を付設してあり、こ
のL型部材4″とレバー6を中途部の位置とを、
ピン孔と長孔4aに対するピン9の遊挿をもつて
係留する。また、施錠室1c内のカセツトガイド
4の下面に配設した施錠板3のカバー部1b内へ
の延出端に、垂直方向の長孔3aを穿つた板状片
3′を付設してあり、この板状片3′とレバー6の
下端部寄りの位置とを、長孔3aとピン孔に対す
るピン8の遊挿をもつて係留している。したがつ
て、支軸7を中心とするレバー6の起倒作動に伴
つて、施錠板3、L型部材4″およびシヤツタ5
は、一体的に同行し、図の右方に摺接移動し得る
機構となつている。一方、施錠室1cには、前方
側開口下縁部に近い高さまで、その内底部全域に
台部2が固定的に収嵌されている。そして、この
台部2の上面に、前記施錠板3およびカセツトガ
イド4が、解錠時に所定方向(図の右方)への摺
接移動が可能に配設される。台部2には、平面に
おいて所定間隔で1列が6個配置の2列横隊によ
る縦穴2aが下端部まで貫設してある。また、施
錠板3の所定位置つまり台部2に設けた12個の縦
穴2aに対応する位置にも、穴部3bを穿設す
る。
台部2に貫設した各縦穴2a内には、それぞれ
下側の固定した永久磁石13と上側の可動の永久
磁石12とからなる一対の円柱状永久磁石が、そ
の対接面が同極性となるように収装される。した
がつて、下側の固定永久磁石13に対して同極性
に配設された上側の可動永久磁石12は、永久磁
石同士の同極反撥力により、その上部端が台部2
の各縦穴2a内から突出し、施錠板3の各穴部3
bを貫通して、カセツトガイド4の底部に当接す
る高さ位置まで上昇する。この結果、施錠板3の
各穴部3bには、一対の永久磁石の一方(可動永
久磁石12)が貫通されて、施錠板3自体の左右
方向への移動が阻止されることになる。換言すれ
ば、施錠板3のカバー部1b内への延出端に付設
した板状体3′が不動となるため、レバー6は傾
倒位置から起倒操作することができず、動力の伝
達手段をロツクすることとなつて、シヤツタ5を
閉止位置に保持する。すなわち、貸金庫の銀行錠
が施錠板3と一対の永久磁石12,13とによる
マグネツト錠からなる施錠室1cのロツク体によ
り施錠されている状態となる。
下側の固定した永久磁石13と上側の可動の永久
磁石12とからなる一対の円柱状永久磁石が、そ
の対接面が同極性となるように収装される。した
がつて、下側の固定永久磁石13に対して同極性
に配設された上側の可動永久磁石12は、永久磁
石同士の同極反撥力により、その上部端が台部2
の各縦穴2a内から突出し、施錠板3の各穴部3
bを貫通して、カセツトガイド4の底部に当接す
る高さ位置まで上昇する。この結果、施錠板3の
各穴部3bには、一対の永久磁石の一方(可動永
久磁石12)が貫通されて、施錠板3自体の左右
方向への移動が阻止されることになる。換言すれ
ば、施錠板3のカバー部1b内への延出端に付設
した板状体3′が不動となるため、レバー6は傾
倒位置から起倒操作することができず、動力の伝
達手段をロツクすることとなつて、シヤツタ5を
閉止位置に保持する。すなわち、貸金庫の銀行錠
が施錠板3と一対の永久磁石12,13とによる
マグネツト錠からなる施錠室1cのロツク体によ
り施錠されている状態となる。
この場合、前記台部2の各縦穴2aから施錠板
3の各穴部3bを貫通しているそれぞれの一対の
永久磁石12,13は、図示していないが、その
位置毎に上位端がN極になつているものと、反対
のS極になつているものとの2通りの区分により
収装配置されている。したがつて、各貸金庫マス
の錠前本体の施錠組合せは、2通りの区分による
12個配列の組合せで1212となる。これにより 212=4096通り の施錠組合せによる銀行錠の設置が可能となる。
通常貸金庫の配設規模は大きくとも1000マス程度
であるため、顧客別の異種の施錠組合せをもつて
設置されるこの種の銀行錠として十分に対応で
き、混乱することなく、明確な区分配置が可能に
なつている。
3の各穴部3bを貫通しているそれぞれの一対の
永久磁石12,13は、図示していないが、その
位置毎に上位端がN極になつているものと、反対
のS極になつているものとの2通りの区分により
収装配置されている。したがつて、各貸金庫マス
の錠前本体の施錠組合せは、2通りの区分による
12個配列の組合せで1212となる。これにより 212=4096通り の施錠組合せによる銀行錠の設置が可能となる。
通常貸金庫の配設規模は大きくとも1000マス程度
であるため、顧客別の異種の施錠組合せをもつて
設置されるこの種の銀行錠として十分に対応で
き、混乱することなく、明確な区分配置が可能に
なつている。
次に、第4図および第5図に基き錠前本体1が
解錠される状態について説明する。解錠は、施錠
室1c内へのカセツト11の嵌入により行われ
る。カセツト11は、平面断面が凸字形の箱体か
らなり、その高さは、施錠室1cの前面側からの
内嵌が可能となるように形成され、またその幅
は、奥部側において施錠室1cよりやや長く、手
前側において左右端部が短くなるように形成され
ている。カセツト11の上面中央部には、凸部1
1bが形成され、施錠室1cの前端部の対応位置
に設けた凹部1dに案内されて、カセツト11が
摺接嵌入される。また、施錠室1cに摺動可能に
内設されている側断面コ字状のカセツトガイド4
の奥部内壁部には、ダボ4bが突設され、このダ
ボ4bに対応するカセツト11の先端面位置に、
カセツト11の嵌入時に当該ダボ4bと嵌合する
ダボ穴11aを形成してある。
解錠される状態について説明する。解錠は、施錠
室1c内へのカセツト11の嵌入により行われ
る。カセツト11は、平面断面が凸字形の箱体か
らなり、その高さは、施錠室1cの前面側からの
内嵌が可能となるように形成され、またその幅
は、奥部側において施錠室1cよりやや長く、手
前側において左右端部が短くなるように形成され
ている。カセツト11の上面中央部には、凸部1
1bが形成され、施錠室1cの前端部の対応位置
に設けた凹部1dに案内されて、カセツト11が
摺接嵌入される。また、施錠室1cに摺動可能に
内設されている側断面コ字状のカセツトガイド4
の奥部内壁部には、ダボ4bが突設され、このダ
ボ4bに対応するカセツト11の先端面位置に、
カセツト11の嵌入時に当該ダボ4bと嵌合する
ダボ穴11aを形成してある。
カセツト11の底面における前記台部2の各縦
穴2aに嵌装されたそれぞれの一対の永久磁石1
2,13と対応する位置には、その位置毎に、カ
セツト11内部の電池14により励磁される二重
巻線の電磁石15が、1列につき6個配置の2列
横隊により収装されている。この電磁石15は、
図示しないが、各個毎のフリツプフロツプと、2
個宛のAND回路が接続されていて、エンコーダ
(電磁石書込み器)における各貸金庫マスの施錠
組合せに対する解錠の書込みにより、カセツト1
1が施錠室1cの定位置に嵌入された場合、その
直下の施錠板3の各穴部3bを貫通している一対
の永久磁石の一方(可動永久磁石12)に対し
て、その位置毎に、この可動永久磁石12との対
接面が同極性となつて、その同極反撥力により、
各可動永久磁石12を、台部2の縦穴2a内の各
固定永久磁石13に向けて、押下げるよう作用す
る。なお、前記により書込まれたフリツプフロツ
プは、カセツト11内に電磁石15との連繋配線
により収装されている電池14を電源とする図示
しないタイマにより、後述するように、所望時間
内の書込み保持が可能のように構成されている。
穴2aに嵌装されたそれぞれの一対の永久磁石1
2,13と対応する位置には、その位置毎に、カ
セツト11内部の電池14により励磁される二重
巻線の電磁石15が、1列につき6個配置の2列
横隊により収装されている。この電磁石15は、
図示しないが、各個毎のフリツプフロツプと、2
個宛のAND回路が接続されていて、エンコーダ
(電磁石書込み器)における各貸金庫マスの施錠
組合せに対する解錠の書込みにより、カセツト1
1が施錠室1cの定位置に嵌入された場合、その
直下の施錠板3の各穴部3bを貫通している一対
の永久磁石の一方(可動永久磁石12)に対し
て、その位置毎に、この可動永久磁石12との対
接面が同極性となつて、その同極反撥力により、
各可動永久磁石12を、台部2の縦穴2a内の各
固定永久磁石13に向けて、押下げるよう作用す
る。なお、前記により書込まれたフリツプフロツ
プは、カセツト11内に電磁石15との連繋配線
により収装されている電池14を電源とする図示
しないタイマにより、後述するように、所望時間
内の書込み保持が可能のように構成されている。
いま、銀行を訪問した顧客が契約中の貸金庫を
使用したい場合は、貸金庫の受付において、契約
貸金庫の固有番号を申し出る。銀行側の貸金庫担
当者は、受付部署に設備されているエンコーダを
もつて、錠前本体1内のマグネツト錠(施錠室1
cのロツク体)を解錠するためのカセツト11
に、前記の固有番号により登録されている貸金庫
マスAの施錠組合せに対する解錠の書込みを行
う。この書込みは、前述の如く、施錠板3に穿設
される穴部3bが、1列6個配置の2列横隊によ
る12個の場合、212=4096通り行うことができる。
そして、施錠板3と、その各穴部3bに貫通され
た一対の永久磁石の一方(可動永久磁石12)と
によるマグネツト錠からなる施錠室1cのロツク
体は、カセツト11に内蔵させた電子回路「フリ
ツプフロツプ」と、2個宛の電子回路「AND回
路」と、電池14とを使用することにより、それ
ぞれの可動永久磁石12を個別に励磁させて解錠
されるもので、この施錠室1cのロツク体と、解
錠の書込みが行われたカセツト11との組合せに
よる貸金庫錠は、顧客別に異種の施錠組合せをも
つて設定される電子錠タイプの施解錠機構を構成
するものである。
使用したい場合は、貸金庫の受付において、契約
貸金庫の固有番号を申し出る。銀行側の貸金庫担
当者は、受付部署に設備されているエンコーダを
もつて、錠前本体1内のマグネツト錠(施錠室1
cのロツク体)を解錠するためのカセツト11
に、前記の固有番号により登録されている貸金庫
マスAの施錠組合せに対する解錠の書込みを行
う。この書込みは、前述の如く、施錠板3に穿設
される穴部3bが、1列6個配置の2列横隊によ
る12個の場合、212=4096通り行うことができる。
そして、施錠板3と、その各穴部3bに貫通され
た一対の永久磁石の一方(可動永久磁石12)と
によるマグネツト錠からなる施錠室1cのロツク
体は、カセツト11に内蔵させた電子回路「フリ
ツプフロツプ」と、2個宛の電子回路「AND回
路」と、電池14とを使用することにより、それ
ぞれの可動永久磁石12を個別に励磁させて解錠
されるもので、この施錠室1cのロツク体と、解
錠の書込みが行われたカセツト11との組合せに
よる貸金庫錠は、顧客別に異種の施錠組合せをも
つて設定される電子錠タイプの施解錠機構を構成
するものである。
このようにして、内部のフリツプフロツプに書
込みが行われたカセツト11を手渡された顧客
は、使用契約中の貸金庫マスAの位置に行き、そ
のマスAの扉板前面の錠前本体1における施錠室
1c内に、このカセツト11を押し込む。すなわ
ち、カセツト11の上面の凸部11bと施錠室1
1cの前端の凹部1dを合せ、施錠室1cの前方
側開口下縁部の両側の段差部1e,1eに、カセ
ツト11の狭くなつた下端部の両側縁11c,1
1cを摺接させつつ、カセツト11を施錠室1c
内の規定位置まで嵌入すると、カセツトガイド4
のダボ4bとカセツト11の前面のダボ穴11a
とが嵌合する。このダボ4bは、カセツトガイド
4をカセツト11とともに移動するときの介在体
となると同時に、カセツト11の規定位置まで嵌
入されたか否かの設定基準となる。
込みが行われたカセツト11を手渡された顧客
は、使用契約中の貸金庫マスAの位置に行き、そ
のマスAの扉板前面の錠前本体1における施錠室
1c内に、このカセツト11を押し込む。すなわ
ち、カセツト11の上面の凸部11bと施錠室1
1cの前端の凹部1dを合せ、施錠室1cの前方
側開口下縁部の両側の段差部1e,1eに、カセ
ツト11の狭くなつた下端部の両側縁11c,1
1cを摺接させつつ、カセツト11を施錠室1c
内の規定位置まで嵌入すると、カセツトガイド4
のダボ4bとカセツト11の前面のダボ穴11a
とが嵌合する。このダボ4bは、カセツトガイド
4をカセツト11とともに移動するときの介在体
となると同時に、カセツト11の規定位置まで嵌
入されたか否かの設定基準となる。
カセツト11の施錠室1cへの嵌入と同時に、
施錠板3の各穴部3bに突出状に上昇していたそ
の位置毎の可動永久磁石12の上部端が、図の如
く、施錠板3の下面より下方にいつせいに降下動
させられる。したがつて、動力の伝達手段をロツ
クしていた施錠板3は、所定方向(右方向)への
摺接移動が可能となり、施錠室1cのロツク体は
解錠状態となる。なお、受付部署においてエンコ
ーダをもつて所定の固有番号に対応する書込みが
行われたカセツト11を、別の固有番号の貸金庫
マスの扉板に取付けた錠前本体1の施錠室1cに
嵌入したとしても、施錠板3の各穴部3bを貫通
している1列が6個配置の2列横隊の永久磁石1
2のうちの何個かは、電磁石15とその対接面が
同極性となつて施錠板3の下面より下方に降下さ
せることはできるが、正規のカセツト11の嵌入
が行われた場合以外、これらをいつせいに降下動
させることはできないので、結局マグネツト錠の
解錠は下可能である。
施錠板3の各穴部3bに突出状に上昇していたそ
の位置毎の可動永久磁石12の上部端が、図の如
く、施錠板3の下面より下方にいつせいに降下動
させられる。したがつて、動力の伝達手段をロツ
クしていた施錠板3は、所定方向(右方向)への
摺接移動が可能となり、施錠室1cのロツク体は
解錠状態となる。なお、受付部署においてエンコ
ーダをもつて所定の固有番号に対応する書込みが
行われたカセツト11を、別の固有番号の貸金庫
マスの扉板に取付けた錠前本体1の施錠室1cに
嵌入したとしても、施錠板3の各穴部3bを貫通
している1列が6個配置の2列横隊の永久磁石1
2のうちの何個かは、電磁石15とその対接面が
同極性となつて施錠板3の下面より下方に降下さ
せることはできるが、正規のカセツト11の嵌入
が行われた場合以外、これらをいつせいに降下動
させることはできないので、結局マグネツト錠の
解錠は下可能である。
続いて、顧客用鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ
5の開放操作について説明する。前記マグネツト
錠の解錠状態において、カセツト11を右方に摺
動すると、前記のダボ4bを介してこのカセツト
11に係合しているカセツトガイド4も、一体に
同量宛同方向に移動して、第6図および第7図に
示す状態となる。このカセツトガイド4の右方移
動に伴い、カバー1bの内部のピン9を介してこ
のカセツトガイド4に連繋され、その中途部の位
置が係留されているレバー6も、支軸7を支点に
して同方向に起立状に移動することになる。この
レバー6の起立移動と同時に、第5図に示すレバ
ー6の下端部寄りの位置にピン8を介して係留さ
れている施錠板3も右方に移動し、またレバー6
の上端部の位置にピン10を介して係留されてい
るシヤツタ5も右方に移動する。このとき、シヤ
ツタ5、カセツトガイド4、施錠板3は、このレ
バー6における、それぞれ高さ配置が異なる上、
中、下部の位置に係留されているため、このレバ
ー6が第5図の倒れている位置から第7図の支軸
7と同一垂線上に起立移動する間に、これら施錠
板3、カセツトガイド4およびシヤツタ5は、そ
れぞれ支軸7からその位置毎のピン8,9,10
までの距離を半径とした各円弧量を基準とする直
線状のストロークL,M,N宛移動することにな
る。したがつて、カセツトガイド4がレバー6を
伴つて1ストロークM分移動するとき、シヤツタ
5も1ストロークL分移動することとなり、シヤ
ツタ5はそれまで隠蔽していた窓部1aを完全に
開放する位置まで移動して、顧客用鍵穴Dに対す
る客持参の鍵の挿入が可能となる。また、レバー
6の動きに伴つて施錠板3を1ストロークN分同
様に移動するが、この1ストロークNは、台部2
の縦穴2aの隣接間距離よりも短く設定してある
ことから、施錠板3の各穴部3bは原状位置(ロ
ツク時に永久磁石12が合致していた位置)から
移動しても、次の縦穴2aの位置まで到達するこ
とはない。これにより、シヤツタ5を開けたとき
の施錠板3の移動量で、いつたん解錠された施錠
室1cのロツク体を誤つて再ロツクしてしまうよ
うな事態を防止できる。
5の開放操作について説明する。前記マグネツト
錠の解錠状態において、カセツト11を右方に摺
動すると、前記のダボ4bを介してこのカセツト
11に係合しているカセツトガイド4も、一体に
同量宛同方向に移動して、第6図および第7図に
示す状態となる。このカセツトガイド4の右方移
動に伴い、カバー1bの内部のピン9を介してこ
のカセツトガイド4に連繋され、その中途部の位
置が係留されているレバー6も、支軸7を支点に
して同方向に起立状に移動することになる。この
レバー6の起立移動と同時に、第5図に示すレバ
ー6の下端部寄りの位置にピン8を介して係留さ
れている施錠板3も右方に移動し、またレバー6
の上端部の位置にピン10を介して係留されてい
るシヤツタ5も右方に移動する。このとき、シヤ
ツタ5、カセツトガイド4、施錠板3は、このレ
バー6における、それぞれ高さ配置が異なる上、
中、下部の位置に係留されているため、このレバ
ー6が第5図の倒れている位置から第7図の支軸
7と同一垂線上に起立移動する間に、これら施錠
板3、カセツトガイド4およびシヤツタ5は、そ
れぞれ支軸7からその位置毎のピン8,9,10
までの距離を半径とした各円弧量を基準とする直
線状のストロークL,M,N宛移動することにな
る。したがつて、カセツトガイド4がレバー6を
伴つて1ストロークM分移動するとき、シヤツタ
5も1ストロークL分移動することとなり、シヤ
ツタ5はそれまで隠蔽していた窓部1aを完全に
開放する位置まで移動して、顧客用鍵穴Dに対す
る客持参の鍵の挿入が可能となる。また、レバー
6の動きに伴つて施錠板3を1ストロークN分同
様に移動するが、この1ストロークNは、台部2
の縦穴2aの隣接間距離よりも短く設定してある
ことから、施錠板3の各穴部3bは原状位置(ロ
ツク時に永久磁石12が合致していた位置)から
移動しても、次の縦穴2aの位置まで到達するこ
とはない。これにより、シヤツタ5を開けたとき
の施錠板3の移動量で、いつたん解錠された施錠
室1cのロツク体を誤つて再ロツクしてしまうよ
うな事態を防止できる。
かくして、顧客用鍵穴Dを隠蔽していたシヤツ
タ5は開放され、顧客は自己所有の鍵により客錠
を解錠し、扉板Bを擺動して貸金庫を使用するこ
とができる。
タ5は開放され、顧客は自己所有の鍵により客錠
を解錠し、扉板Bを擺動して貸金庫を使用するこ
とができる。
貸金庫の使用が終了すると、顧客は、それまで
右方に移動状態にあつたカセツト11を、第4図
および第5図に示すように、手動により左方に移
動して再び原状位置に復帰させる。このカセツト
11の移動により、ダボ4bで係合されたカセツ
トガイド4も原状位置に復帰することになり、カ
セツトガイド4にピン9を介して係留され連繋し
ているレバー6も、支軸7を支点にして左方に傾
倒する。これによりレバー6の上端部にピン10
を介して係留されているシヤツタ5は、錠前本体
1の窓部1a側に連携的に移動し、この窓部1a
内に配置されている顧客用鍵穴Dを完全に隠蔽す
ることができる。このとき、レバー6の左方移動
倒れに伴つて、このレバー6の下端部寄りの位置
にピン8を介して係留されている施錠板3も、左
方に移動して原状位置で停止する。この施錠板3
が停止した位置は、該施錠板3の各穴部3bが、
これらに対応して台部2に貫設した各縦穴2aと
同心状に合致する位置となる。そこで、顧客がカ
セツト11を施錠室1cから抜脱すると同時に、
台部2の各縦穴2a内の可動永久磁石12が、永
久磁石同士の同極反撥力により、施錠板3のその
位置毎の孔部3bを貫通するように上昇動し、第
2図および第3図に示す如く、マグネツト錠によ
り動力の伝達手段をロツクする。したがつて、銀
行錠となる錠前本体1は、顧客自身のカセツト1
1の引抜操作により、自動的に施錠される。
右方に移動状態にあつたカセツト11を、第4図
および第5図に示すように、手動により左方に移
動して再び原状位置に復帰させる。このカセツト
11の移動により、ダボ4bで係合されたカセツ
トガイド4も原状位置に復帰することになり、カ
セツトガイド4にピン9を介して係留され連繋し
ているレバー6も、支軸7を支点にして左方に傾
倒する。これによりレバー6の上端部にピン10
を介して係留されているシヤツタ5は、錠前本体
1の窓部1a側に連携的に移動し、この窓部1a
内に配置されている顧客用鍵穴Dを完全に隠蔽す
ることができる。このとき、レバー6の左方移動
倒れに伴つて、このレバー6の下端部寄りの位置
にピン8を介して係留されている施錠板3も、左
方に移動して原状位置で停止する。この施錠板3
が停止した位置は、該施錠板3の各穴部3bが、
これらに対応して台部2に貫設した各縦穴2aと
同心状に合致する位置となる。そこで、顧客がカ
セツト11を施錠室1cから抜脱すると同時に、
台部2の各縦穴2a内の可動永久磁石12が、永
久磁石同士の同極反撥力により、施錠板3のその
位置毎の孔部3bを貫通するように上昇動し、第
2図および第3図に示す如く、マグネツト錠によ
り動力の伝達手段をロツクする。したがつて、銀
行錠となる錠前本体1は、顧客自身のカセツト1
1の引抜操作により、自動的に施錠される。
このようにして施錠された貸金庫錠は、顧客用
鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ5を完全にロツク
し、堅固で、簡単に破壊されるようなことがな
く、また貸金庫使用契約当事者以外の者の手によ
る解錠を拒否する。すなわち、施錠板3と、この
施錠板3に穿設した所要数の穴部3bにそれぞれ
貫通されるように配設された一対の永久磁石1
2,13とによるマグネツト錠からなる施錠室1
cのロツク体は、施錠室1cの下部とカセツトガ
イド4の底面により外部と遮蔽されており、ま
た、シヤツタ5、カセツトガイド4および施錠板
3を、それぞれピンを介してレバー6に係留した
動力の伝達手段も、カバー部1bによつて堅牢に
掩護されている。したがつて、錠前本体1をこじ
あける容易な手だてはなく、フリツプフロツプの
書込みが行われたカセツト11を施錠室1cに嵌
入するという正規の手段を用いなければ、マグネ
ツト錠の解錠およびシヤツタの開放は不可能であ
る。
鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ5を完全にロツク
し、堅固で、簡単に破壊されるようなことがな
く、また貸金庫使用契約当事者以外の者の手によ
る解錠を拒否する。すなわち、施錠板3と、この
施錠板3に穿設した所要数の穴部3bにそれぞれ
貫通されるように配設された一対の永久磁石1
2,13とによるマグネツト錠からなる施錠室1
cのロツク体は、施錠室1cの下部とカセツトガ
イド4の底面により外部と遮蔽されており、ま
た、シヤツタ5、カセツトガイド4および施錠板
3を、それぞれピンを介してレバー6に係留した
動力の伝達手段も、カバー部1bによつて堅牢に
掩護されている。したがつて、錠前本体1をこじ
あける容易な手だてはなく、フリツプフロツプの
書込みが行われたカセツト11を施錠室1cに嵌
入するという正規の手段を用いなければ、マグネ
ツト錠の解錠およびシヤツタの開放は不可能であ
る。
さて、施錠室1cに嵌入される上記のカセツト
11には、図示しないタイマが内蔵されており、
顧客が貸金庫の使用を申し込むときに、フリツプ
フロツプの書込み操作と併せて、このタイマを作
動させ、顧客の所望した貸金庫使用の時限が設定
される。設定された時間が経過すると、タイマは
リセツト信号を出して電気回路が自動的に切断さ
れ、その後は、各電磁石15が無励磁状態になつ
て、施錠室1cのロツク体に対する解錠効力は消
滅するため、新たなフリツプフロツプの書込み操
作が行われない限り、カセツト11の再度の使用
はできない。したがつて、貸金庫使用契約当事者
以外の者による悪用を確実に防止できる。なお、
顧客がカセツト11によりマグネツト錠を解錠し
顧客用鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ5を開放し
た後、客錠を解錠し、扉板Bを擺動して契約中の
貸金庫を使用している間に、上記タイマがリセツ
ト信号を出して電気回路を切断したとしても、貸
金庫の使用が終了し、施錠操作してカセツト11
を引き抜けば、施錠室1cのロツク体は自動的に
施錠され、何ら問題を生じることはない。
11には、図示しないタイマが内蔵されており、
顧客が貸金庫の使用を申し込むときに、フリツプ
フロツプの書込み操作と併せて、このタイマを作
動させ、顧客の所望した貸金庫使用の時限が設定
される。設定された時間が経過すると、タイマは
リセツト信号を出して電気回路が自動的に切断さ
れ、その後は、各電磁石15が無励磁状態になつ
て、施錠室1cのロツク体に対する解錠効力は消
滅するため、新たなフリツプフロツプの書込み操
作が行われない限り、カセツト11の再度の使用
はできない。したがつて、貸金庫使用契約当事者
以外の者による悪用を確実に防止できる。なお、
顧客がカセツト11によりマグネツト錠を解錠し
顧客用鍵穴Dを隠蔽しているシヤツタ5を開放し
た後、客錠を解錠し、扉板Bを擺動して契約中の
貸金庫を使用している間に、上記タイマがリセツ
ト信号を出して電気回路を切断したとしても、貸
金庫の使用が終了し、施錠操作してカセツト11
を引き抜けば、施錠室1cのロツク体は自動的に
施錠され、何ら問題を生じることはない。
貸金庫使用後のカセツト11は、顧客から銀行
の受付部署の担当者に返還される。そして、次の
来客があると、銀行の貸金庫担当者は、当該カセ
ツト11に別の固有番号に対応する書込み操作を
して、これをその顧客に手渡し、前記と同様に目
的の貸金庫錠を解錠するものである。
の受付部署の担当者に返還される。そして、次の
来客があると、銀行の貸金庫担当者は、当該カセ
ツト11に別の固有番号に対応する書込み操作を
して、これをその顧客に手渡し、前記と同様に目
的の貸金庫錠を解錠するものである。
以上述べた構成による貸金庫錠を、既設の貸金
庫マスAの扉板Bに設備する場合は、各貸金庫マ
スAの位置に対応して、各貸金庫錠毎に、内部の
フリツプフロツプに所定の書込みが行われたカセ
ツト11を嵌入して、施錠室1cのロツク体を解
錠した状態で、錠前本体1を扉板Bの表面に取付
けた後、カセツト11を引き抜いて完了する。そ
して、以後同様の手順により、設備してゆくもの
である。
庫マスAの扉板Bに設備する場合は、各貸金庫マ
スAの位置に対応して、各貸金庫錠毎に、内部の
フリツプフロツプに所定の書込みが行われたカセ
ツト11を嵌入して、施錠室1cのロツク体を解
錠した状態で、錠前本体1を扉板Bの表面に取付
けた後、カセツト11を引き抜いて完了する。そ
して、以後同様の手順により、設備してゆくもの
である。
なお、本例においては、マグネツト錠を構成す
る施錠板3に穿設した穴部3bを1列が6個配置
の2列横隊とした場合について示したが、その穴
数は貸金庫の配設規模に応じて増減でき、また施
錠組合せの数をより増大したいときは、カセツト
11の上面凸部11bと施錠室1cの前端の凹部
1dとの係合位置もしくは形状、またはカセツト
ガイド4のダボ4bとカセツト11のダボ穴11
aとの嵌合位置もしくは形状を変えることによる
組合せをもつて、対応することができる。
る施錠板3に穿設した穴部3bを1列が6個配置
の2列横隊とした場合について示したが、その穴
数は貸金庫の配設規模に応じて増減でき、また施
錠組合せの数をより増大したいときは、カセツト
11の上面凸部11bと施錠室1cの前端の凹部
1dとの係合位置もしくは形状、またはカセツト
ガイド4のダボ4bとカセツト11のダボ穴11
aとの嵌合位置もしくは形状を変えることによる
組合せをもつて、対応することができる。
以上詳細に説明したように、この発明の貸金庫
錠によれば、顧客用鍵穴を隠蔽しているシヤツタ
と連携する施錠板と、この施錠板に穿設した所要
数の穴部にそれぞれ貫通された一対の永久磁石の
一方とによるマグネツト錠からなる施錠室のロツ
ク体を、内部のフリツプフロツプに書込みが行わ
れたカセツトにより、顧客が自ら解錠するように
構成したので、顧客が貸金庫を利用する度に、銀
行側の担当者が同行する必要がなく、省力化によ
り貸金庫の使用コストを大幅に低減することがで
きる。また、この発明に係る貸金庫錠は、貸金庫
の扉板における表面の顧客用鍵穴を含む所定位置
に取付けるだけであるから、既設の貸金庫の各マ
スの扉板に対して簡単に施工でき、設備後貸金庫
内のスペースを狭くすることもなく、かつ従来の
如く各貸金庫マスに連通する配線工事を必要とし
ないので、漏電事故の不安がない。さらに、銀行
錠となるマグネツト錠を解施錠するカセツトは、
顧客が貸金庫を使用する毎に、内部のフリツプフ
ロツプに所定の書込み操作を行うのみで、複数の
顧客に順次手渡して利用することができ、特定の
貸金庫錠の解施錠に限定されることがないので、
必要数のみ用意すれば足りる。そして、このカセ
ツトについての書込みは、タイマにより設定時間
経過後消滅するよう構成したので、他者の悪用を
防止でき、貸金庫の防犯効果を高めることができ
るものである。
錠によれば、顧客用鍵穴を隠蔽しているシヤツタ
と連携する施錠板と、この施錠板に穿設した所要
数の穴部にそれぞれ貫通された一対の永久磁石の
一方とによるマグネツト錠からなる施錠室のロツ
ク体を、内部のフリツプフロツプに書込みが行わ
れたカセツトにより、顧客が自ら解錠するように
構成したので、顧客が貸金庫を利用する度に、銀
行側の担当者が同行する必要がなく、省力化によ
り貸金庫の使用コストを大幅に低減することがで
きる。また、この発明に係る貸金庫錠は、貸金庫
の扉板における表面の顧客用鍵穴を含む所定位置
に取付けるだけであるから、既設の貸金庫の各マ
スの扉板に対して簡単に施工でき、設備後貸金庫
内のスペースを狭くすることもなく、かつ従来の
如く各貸金庫マスに連通する配線工事を必要とし
ないので、漏電事故の不安がない。さらに、銀行
錠となるマグネツト錠を解施錠するカセツトは、
顧客が貸金庫を使用する毎に、内部のフリツプフ
ロツプに所定の書込み操作を行うのみで、複数の
顧客に順次手渡して利用することができ、特定の
貸金庫錠の解施錠に限定されることがないので、
必要数のみ用意すれば足りる。そして、このカセ
ツトについての書込みは、タイマにより設定時間
経過後消滅するよう構成したので、他者の悪用を
防止でき、貸金庫の防犯効果を高めることができ
るものである。
図は、いずれもこの発明に係る貸金庫錠の実施
例図であり、第1図は貸金庫錠の全体斜視図、第
2図および第3図は施錠状態を示す錠前本体の平
面および正面の断面図、第4図および第5図は解
錠状態を示す貸金庫錠の平面および正面の断面
図、第6図および第7図は顧客用鍵穴を隠蔽して
いるシヤツタを開放した状態を示す貸金庫錠の平
面および正面の断面図、第8図は第5図の−
線における断面側面図、第9図は貸金庫マスの扉
板の前面に設備した貸金庫錠の正面図である。 1……錠前本体、1a……窓部、1c……施錠
室、2……台部、2a……縦穴、3……施錠板、
3b……穴部、4……カセツトガイド、4b……
ダボ、5……シヤツタ、6……レバー、7……支
軸、8,9,10……ピン、11……カセツト、
11a……ダボ穴、12,13……一対の永久磁
石、14……電池、15……電磁石、A……貸金
庫マス、B……扉板、C……錠前、D……顧客用
鍵穴。
例図であり、第1図は貸金庫錠の全体斜視図、第
2図および第3図は施錠状態を示す錠前本体の平
面および正面の断面図、第4図および第5図は解
錠状態を示す貸金庫錠の平面および正面の断面
図、第6図および第7図は顧客用鍵穴を隠蔽して
いるシヤツタを開放した状態を示す貸金庫錠の平
面および正面の断面図、第8図は第5図の−
線における断面側面図、第9図は貸金庫マスの扉
板の前面に設備した貸金庫錠の正面図である。 1……錠前本体、1a……窓部、1c……施錠
室、2……台部、2a……縦穴、3……施錠板、
3b……穴部、4……カセツトガイド、4b……
ダボ、5……シヤツタ、6……レバー、7……支
軸、8,9,10……ピン、11……カセツト、
11a……ダボ穴、12,13……一対の永久磁
石、14……電池、15……電磁石、A……貸金
庫マス、B……扉板、C……錠前、D……顧客用
鍵穴。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 錠前本体とカセツトを備え、前記錠前本体
は、貸金庫マスの扉板の表面に取付けられて顧客
用鍵穴を隠蔽するシヤツタと、該シヤツタを開閉
作動する動力の伝達手段と、この動力の伝達手段
をロツクする施錠板および該動力の伝達手段に駆
動力を与えるカセツトガイドを内装する施錠室と
からなり、前記カセツトは、施錠室内のカセツト
ガイドに着脱自在に係合され、前記動力の伝達手
段のロツク解除時に、カセツトガイドと一体に、
前記施錠室に対して左右に自在に摺動するよう構
成され、 前記錠前本体のシヤツタへの動力の伝達手段
は、該錠前本体に突設した支軸に下端部を支点と
して枢着し自在に傾起倒するレバーを有し、この
レバーの上端部、中途部および下端部寄りの位置
には、前記シヤツタ、カセツトガイドおよび施錠
板を、それぞれピンを介して、当該レバーを伴つ
た状態で左右に摺動自在に係留してなり、 前記施錠板は、所要数の穴部が穿設され、該各
穴部と対応する施錠室の内底部の位置に、一対の
永久磁石を、対接面が同極性となるように配設
し、前記シヤツタの閉状態においては、前記施錠
板の各穴部に一対の永久磁石の一方が貫通され、
前記動力の伝達手段をロツクして施錠室のロツク
体を構成し、また、前記シヤツタの開状態におい
ては、前記施錠板の各穴部に貫通されている永久
磁石が降下して、前記施錠板を摺接移動可能に構
成するとともに、 前記カセツトには、施錠室内への嵌入時におけ
る前記施錠板の各穴部と対応する位置に、該各穴
部に貫通している永久磁石との対接面が同極性と
なるように、電磁石を収装したことを特徴とする
貸金庫錠。 2 前記カセツトは、各貸金庫マス毎の扉板に設
置された錠前本体内における施錠板の各穴部に貫
通されている永久磁石の極性に応じて、該永久磁
石に対接する位置毎の電磁石が同極となるよう
に、エンコーダにおける書込みを行うためのフリ
ツプフロツプと、2個宛のAND回路と、電池と
を内蔵する特許請求の範囲第1項に記載の貸金庫
錠。 3 前記カセツトは、フリツプフロツプの書込み
を経時的に消滅させるタイマを内蔵する特許請求
の範囲第2項に記載の貸金庫錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14072782A JPS5931370A (ja) | 1982-08-12 | 1982-08-12 | 貸金庫錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14072782A JPS5931370A (ja) | 1982-08-12 | 1982-08-12 | 貸金庫錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5931370A JPS5931370A (ja) | 1984-02-20 |
JPH0211711B2 true JPH0211711B2 (ja) | 1990-03-15 |
Family
ID=15275300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14072782A Granted JPS5931370A (ja) | 1982-08-12 | 1982-08-12 | 貸金庫錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5931370A (ja) |
-
1982
- 1982-08-12 JP JP14072782A patent/JPS5931370A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5931370A (ja) | 1984-02-20 |
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