JPH02116919A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH02116919A
JPH02116919A JP63269484A JP26948488A JPH02116919A JP H02116919 A JPH02116919 A JP H02116919A JP 63269484 A JP63269484 A JP 63269484A JP 26948488 A JP26948488 A JP 26948488A JP H02116919 A JPH02116919 A JP H02116919A
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vibration
input
vibrator
vibrating pen
vibrating
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JP63269484A
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English (en)
Inventor
Ryozo Yanagisawa
柳沢 亮三
Shinnosuke Taniishi
谷石 信之介
Takeshi Kamono
武志 鴨野
Kiyoshi Kaneko
潔 兼子
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は座標入力装置、特に機械振動を発生させる振動
ペンを入力タブレットとしての振動伝達板に接触させ、
振動伝達板上での振動伝達時間から振動ペンの振動入力
点の座標値を検出する座標入力装置に関するものである
[従来の技術] 従来、座標位置を入力するデジタイザなどと称される座
標入力装置としては、例えば次のようなものが知られて
いる。
1)−面を抵抗体としてX座標用とY座標用のそれぞれ
の抵抗膜を重ねてそれぞれの抵抗膜に電圧または電流を
印加し、ペンや指先で加圧された点く座標入力点)に対
して電圧または電流の比などを測定し、その点の座標位
置を検出入力する抵抗膜利用タイプのもの。
2)ペン先から局所的な磁界パルスを発生させておき、
このペン先をパネルにマトリクス状に配線しである電極
線のいずれかに近づけて電磁結合させ、電極線に生じる
電流を測定することによってペン先の座標位置を検出入
力する電磁誘導利用タイプのもの。
3)超音波を利用するタイプのものとして、超音波の伝
播媒体による表面波の伝播遅延時間を検出して位置座標
を測定するもの、あるいは超音波を空気中に伝え、その
超音波の伝播時間を計測するもの。
などがある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、これらの従来装置には次のような欠点がある。
すなわち、上述1)の抵抗膜利用タイプのものは抵抗体
の均一性がそのまま図形入力の精度を左右するので、特
に均一性の優れた抵抗体を必要とし、そのため非常に高
価になる。また、X座標用とY座標用の2枚の抵抗膜が
必要となるので、透明度が落ちてしまうという欠点もあ
る。
また、2)の電lif!誘導利用タイプのものは、電線
がマトリクス状に配設されているので透明にはならず、
原稿、表示器などに重ねて用いるには不適当である。
さらに、3)の超音波利用タイプのように表面波や音波
を利用したものでは、音波の送信部と受信部の間に傷や
物体、例えば手などの障害物があるとそのために測定点
が誤って検出されたり、測定が行なえないなどの問題が
生じるという欠点がある。一方、弾性波の板波を用いた
従来の座標入力装置の場合には分散が起きてしまい、そ
の弾性波の群速度と位相速度が異なるため、エンベロー
プのピークの検出や所定のしきい値(スレッショルド)
における検出では、±1/2波長分の誤差が生じてしま
うという欠点があった。
また、振動を伝達させるという点から見れば、振動ペン
の筆圧が足りないと振動伝播体に充分な振動を伝えるこ
とができず、座標を検出することができなくなるという
欠点もある。また、座標を入力しない場合においても振
動子は絶えず駆動されているので、電力を無駄に消費し
てしまうという欠点もある。
上記のうち筆圧の問題を解決するため、本件出願人は以
前に第12図に示すような振動ペンの構造に関して特許
を出願している(特願昭62−272287号)。第1
2図の振動ペン3は、振動ペン3により座標入力が行な
われている状態、すなわち振動ペン3が振動伝達板8に
接触している状態を検出できるようにしたもので、この
構成によれば座標入力が行なわれていない期間において
は振動子駆動を停止させるなどの制御が可能となる。
第12図において符号3は振動ペンで、そのホルダ64
先端には振動子4、ホーン5が設けられている。振動子
4、ホーン5は移動体32上に固定されており、移動体
32はホルダ64に対して上下(A、B)方向に摺動自
在に支持され、しかもスプリング31によりペンの先端
方向に付勢されている。
振動子4は装置本体ZAの振動子駆動回路2からリード
線63a、63bを介して入力される駆動信号により駆
動される。駆動タイミングは装置本体の演算制御回路1
により決定される。
ホルダ64の中央部にはスイッチ30が固定されており
、従って、操作者が振動ベン3のホーン5を振動伝達板
8上に下ろすと筆圧により移動体32が後退し、スイッ
チ30を操作する。従って、演算制御回路1はリード線
63c、63dを介してスイッチ30がオンとなってい
るかどうかを検出することにより、実際の座標入力期間
を認識でき、座標入力が行なわれていなければ振動子4
の駆動を停止するなどの制御が可能となる。
しかしながら、上記従来例においては第12図に示すよ
うに振動ペン3本体であるホルダ64内で振動子4と振
動子駆動回路2とを電気的に接続するケーブル63ある
いはリード線63a163bにB動体32のスライドに
よって力が作用し、伸縮などの変形を起こす。そして、
それによる断線のため、振動ペン3の耐久性あるいは信
頼性の低下が問題となっていた。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、長期にわたって
信頼性の高い座標入力が可能な座標入力装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決するために、本発明においては、機械
振動を発生させる振動ペンを入力タブレットとしての振
動伝達板に接触させ、振動伝達板上での振動伝達時間か
ら振動ペンの振動入力点の座標値を検出する座標入力装
置において、前記振動ペンが、機械振動を発生させる振
動子と、振動子駆動のためのリード線、振動子の振動を
振動伝達板に伝達する振動伝達部材、および出力リード
線とともに固定され移動体の振動ペン本体に対する相対
移動により操作されるスイッチ素子を振動ペン本体内部
において一体的に支持するとともに振動ペン本体の軸方
向に関して移動可能に支持された移動体と、この移動体
を振動ペンの先端方向に対して一定の付勢力で付勢する
手段とから成り、前記移動体に支持された振動伝達部材
を振動伝達板上に所定の筆圧で接触させた際に前記付勢
手段の付勢力に抗して生じる移動体と振動ペン本体の相
対的8動により前記スイッチ素子が操作されスイッチ素
子の出力状態に応じ振動入力が制御される、あるいはさ
らに前記移動体の撮動ベン本体に対する振動ペンの軸廻
りの回転を規制する手段が設けられ、移動体が振動ペン
の軸方向にのみ移動可能とされる構成を採用した。
[作 用] 以上の構成によれば、操作者により保持される振動ペン
本体内部において、振動子およびそのリード線、振動子
の振動を振動伝達板に伝達する振動伝達手段、操作状態
検出のためのスイッチ素子とそのリード線が移動体によ
り一体的に支持され、操作時には振動ペンを一定の筆圧
で操作することにより移動体と振動ペン本体の相対移動
によって移動体に支持されたスイッチ素子が操作される
。また、移動体の振動ペン本体に対する振動ペンの軸廻
りの回転が規制され、移動体が振動ペンの軸方向にのみ
移動可能とされる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づき、本発明の詳細な説明
する。
第1図は本実施例で用いた振動ペン3の構成を示してい
る。図において符号61,62は振動ペン3の外層部を
形成するホルダ、符号4は振動発生源である振動子で、
本実施例においては圧電素子を用いている。符号5は振
動子4で発生した振動を振動伝達板8に入力するホーン
部、符号32は上記の振動子4、ホーン5及び後述のス
イッチ430を振動ペン3内で一体的に支持し、ホルダ
61.62に対して軸方向(矢印A、B方向)にスライ
ド可能な内層部を形成する移動体である。
移動体32は、中空の筒状にプラスチックなどの材料か
ら構成される。
このスライド動作は、移動体32の外周とホルダ61.
62の内周面との間で行なわれる。移動体32とホーン
5とはネジ止め結合されている。
また、移動体32の一部には切欠部32bが設けられて
いる。切り欠き部32bの振動ペン3先端側には振動子
駆動スイッチ30が移動体32に固定されている。
符号31は移動体32をホルダ61.62に対して矢印
B方向に復帰させるためのスプリングである。移動体3
2の矢印B方向への移動のストッパは、ホルダ61の振
動ペン3先端側のストッパ61bによって行なわれる。
符号63はケーブルで、振動ペン3内でケーブル63中
のリード線63 a、  63 bが振動子4に、また
ケーブル63c、63dがスイッチ30に電気的に結合
されている。また、ケーブル63は振動ベン3後端部に
おいて移動体32の一部である導出部32cと圧入ある
いは接着などによって一体化されている。
ホルダ61.62は第2図に示すようにホルダ61の凹
部とホルダ62の凸部によって位置決めされ、かつ圧入
、接着などによって一体化されている。ホルダ61と移
動体32とは、第3図に示すようにホルダ61の凹部6
1aと移動体32の凸部32aとで相対的に回転8勅が
できない構成となっている。そして、これによりホルダ
62のスイッチ操作部62aと移動体32に固定された
スイッチ30との位置決めが行なわれ、ホルダ61.6
2と移動体32との軸方向の相対移動によって、スイッ
チ操作部62aによってスイッチ30がオン・オフされ
る。
次に、上記構成における動作について説明する。
操作者はホルダ61.62を手に持ち、振動ベン3先端
のホーン5を振動伝達板8に当接させる。操作者が振動
ベン3、スプリング31の付勢力に抗して所定の筆圧を
与えることによって、ホルダ61.62が移動体32に
対して矢印B方向に相対的に移動する。所定ストローク
の移動によって、ホルダ62のスイッチ操作部62aが
スイッチ30をオンする。この時、ホーン5と振動伝達
板8の間に作用する力、すなわち筆圧は、スプリング3
1に依存する。
ここで、スプリング31がスイッチ30のオン状態では
デジタイザの有効入力面の全域において座標検出に必要
な振動レベルを振動伝達板8に入力することができる筆
圧を生じさせるように設定されるものとする。このよう
な付勢力設定により、上記のような所望の筆圧が得られ
た時に初めてスイッチ30をオン状態にできる。従って
スイッチ30がオンの時のみ振動子4を駆動して振止で
座標入力を行なえるため、常に振動入力条件を一定にで
き、正確な座標入力が可能となる。
上記振動の入力状態において振動子4およびホーン5は
操作者による筆圧の大小の影響を受けないので、常時安
定した振動を発生し、かつ振動伝達板8に入力を行なう
ことができる。さらには、上記の入力状態以外、すなわ
ちスイッチ30がオフの時には振動子4を駆動する駆動
回路および演算制御回路、検出回路などがオフ状態とな
るので、消費電力を改善することができる。
また、B動体32とケーブル63とが一体となっており
、振動子4とスイッチ30とが移動体32に対して相対
移動せず、ケーブル63と電気的接続がなされている。
そのため、移動体3とホルダ61.62とが軸方向に相
対的に移動しても、ケーブル63およびリード線63a
163b、63c、63dには力が作用することがなく
、変形もないため、断線する恐れがない。そのため、振
動ベン3の耐久性は飛躍的に向上する。
さらに、移動体32とホルダ61.62の間の振動ベン
3の軸廻りの回転は、凹部61a、凸部32aにより規
制されている。操作者は振動ベン3の軸廻りに関する姿
勢には頓着しないため、任意の回転位置で振動ベン3を
保持する。操作者が振動ベン3を振動伝達板8に対して
垂直に立てて扱うことはまれであるため、ホーン5は例
えば第10図のようにある傾斜角度をもって振動伝達板
8表面に接触する。
従来では、振動子4、ホーン5が浮動支持されているた
め、これらの振動ベン3の軸廻りの回転位置が同じ位置
になりやすく、第10図の符号5aのようにホーン5の
先端が偏摩耗する恐れがあるが、上記構成においては、
振動ベン3が操作者の手に対して種々の軸廻りの回転位
置で保持されれば、第11図に示すようにほぼ均一に摩
耗する。従って、本実施例によれば、ホーン5先端の偏
摩耗が振動伝達特性に悪影響を与えることがなく、長期
にわたり正確な振動入力に基づく信頼性の高い座標入力
を行なうことができるという効果がある。
次に、本発明による座標入力装置を採用した情報入出力
装置について説明する。
第4図は本発明を採用した情報入出力装置の構造を示し
ている。第4図の装置は座標検出のみならず、入力情報
の表示も行なう。すなわち、図示した情報入出力装置は
振動伝達板8から成る入力タブレットに振動ベン3によ
って座標入力を行なわせ、入力された座標情報に従って
入力タブレットに重ねて配置されたCRTから成る表示
器11′に入力画像を表示するものである。
図において符号8で示されたものはアクリル、ガラス板
などから成る振動伝達板で撮動ベン3から伝達される振
動をその角部に3個設けられた振動センサ6に伝達する
。本実施例では振動ベン3から振動伝達板8を介して振
動センサ6に伝達された超音波振動の伝達時間を計測す
ることにより振動ベン3の振動伝達板8上での座標を検
出する。
振動伝達板8は振動ベン3から伝達された振動が周辺部
で反射されて中央部の方向に戻るのを防止するためにそ
の周辺部分をシリコンゴムなどから構成された反射防止
材7によって支持されている。
振動伝達板8はCRT(あるいは液晶表示器など)など
、ドツト表示が可能な表示器11′上に配置され、振動
ベン3によりなぞられた位置にドツト表示を行なうよう
になっている。すなわち、検出された振動ベン3の座標
に対応した表示器11′上の位置にドツト表示が行なわ
れ、振動ベン3により入力された点、線などの要素によ
り構成される画像はあたかも紙に書き込みを行なりたよ
うに振動ベンの軌跡の後に現れる。
また、このような構成によれば表示器11′にはメニュ
ー表示を行ない、振動ベン3によりそのメニュー項目を
選択させたり、プロンプトを表示させて所定の位置に振
動ベン3を圧接させるなどの入力方式を用いることもで
きる。
振動伝達板8に超音波振動を伝達させる振動ベン3は、
内部に圧電素子などから構成した振動子4を有しており
、振動子4の発生した超音波振動を先端が尖ったホーン
部5を介して振動伝達板8に伝達する。
振動ベン3が振動伝達板8に接触して振動入力を行なお
うとした場合、まずスイッチ30がオン状態となり、そ
の信号が演算制御回路1に入り、振動子駆動回路2、波
形検出回路9をオン状態とする。この時、振動子4は振
動子駆動回路2によって所定の周波数で駆動される。
振動子駆動回路2が発生する電気的な駆動信号は振動子
4によって機械的超音波振動に変換され、上記のように
構成されたホーン5を介して振動伝達板8に伝達される
振動子4の振動周波数はアクリル、ガラスなどの振動伝
達時間に板波な発生させることができる値に選択される
。また、振動子駆動の際、振動伝達板8に対して第4図
の垂直方向に振動子4が主に振動するような振動モード
が選択される。また、振動子4の振動周波数を振動子4
の共振周波数とすることで効率のよい振動変換が可能で
ある。
上記のようにして振動ベン3から振動伝達板8に伝えら
れる弾性波は板波であり、表面波などに比して振動伝達
板8の表面の傷、障害物などの影響を受けにくいという
利点を有する。
再び第4図において、振動伝達板8の角部に設シナられ
た振動センサ6も圧電素子などの機械〜電気変換素子に
より構成される。3つの振動センサ6の各々の出力信号
は波形検出回路9に入力され、後述の波形検出処理によ
り、各センサへの振動到着タイミングを検出する。この
検出タイミング信号は演算制御回路1に入力される。
演算制御回路1は波形検出回路から入力された検出タイ
ミングにより各センサへの振動伝達時間を検出し、さら
にこの振動伝達時間から振動ベン3の振動伝達板8上で
の座標入力位置を検出する。
検出された振動ベン3の座標情報は演算制御回路1にお
いて表示器11′による出力方式に応じて処理される。
すなわち、演算制御回路古は入力座標情報に基づいてビ
デオ信号処理装置10を介して表示器11′の出力動作
を制御する。
第5図は第1図の演算制御回路1の構造を示している。
ここでは主に振動ベン3の駆動系および振動センサ6に
よる振動検出系の構造を示している。
マイクロコンピュータ11は内部カウンタ、ROMおよ
びRAMを内蔵している。駆動信号発生回路12は第1
図の振動子駆動回路2に対して所定周波数の駆動パルス
を出力するもので、マイクロコンピュータ11により座
標演算用の回路と同期して起動される。
カウンタ13の計数値はマイクロコンピュータ11によ
りラッチ回路14にラッチされる。
一方、波形検出回路9は、振動センサ6の出力から後述
のようにして振動伝達時間を計測するための検出信号の
タイミング情報を出力する。これらのタイミング情報は
入力ボート15にそれぞれ入力される。
波形検出回路9から入力されるタイミング信号は入力ボ
ート15に入力され、ラッチ回路14内の各振動センサ
6に対応する記憶領域に記憶され、その結果がマイクロ
コンピュータ11に伝えられる。
すなわち、カウンタ13の出力データのラッチ値として
振動伝達時間が表現され、この振動伝達時間値により座
標演算が行なわれる。このとき、判定回路16は複数の
撮動センサ6からの波形検出のタイミング情報がすべて
入力されたかどうかを判定し、マイクロコンピュータ1
1に報知する。
表示器11′の出力制御処理は入出力ポート18を介し
て行なわれる。
第6図は第1図の波形検出回路9に入力される検出波形
と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明するも
のである。第6図において符号41で示されるものは振
動ベン3に対して印加される駆動信号パルスである。こ
のような波形により駆動された振動ベン3から振動伝達
板8に伝達された超音波振動は振動伝達板8内を通って
振動センサ6に検出される。
振動伝達板8内を振動センサ6までの距離に応じた時間
tgをかけて進行した後、振動は振動センサ6に到達す
る。第6図の符号42は振動センサ6が検出した信号波
形を示している。本実施例において用いられる板波は分
散性の波であり、そのため検出波形のエンベロープ42
1と位相422の関係は撮動伝達距離に応じて変化する
ここで、エンベロープの進む速度を群速度Vg、位相速
度をVpとする。この群速度および位相速度の違いから
振動ベン3と撮動センサ6間の距離を検出することがで
きる。
まず、エンベロープ421のみに着目すると、その速度
はVgであり、ある特定の波形上の点、たとえばピーク
を第6図の符号43のように検出すると、振動ベン3お
よび振動センサ6の間の距111iidはその振動伝達
時間をtgとしてd=Vg−tg          
 ・・・(1)この式は振動センサ6の1つに関するも
のであるが、同じ式により他の2つの振動センサ6と振
動ベン3の距離を示すことができる。
さらに、より高精度な座標値を決定するためには、位相
信号の検出に基づく処理を行なう。第6図の位相波形4
22の特定の検出点、たとえば撮動印加から、ピーク通
過後のゼロクロス点までの時間をtpとすれば振動セン
サと振動ベンの距離は d=n  ・ λ p + ■ p −t p    
      ・・・ (2)となる。ここでλpは弾性
波の波長、nは整数である。
前記の(1)式と(2)式から上記の整数nは n=[(Vg−tg−Vp  −tp)/λp  + 
 1/N  ]  ・=  (3)と示される。ここで
Nは0以外の実数であり、適当な数値を用いる。たとえ
ばN=2とし、群遅延時間tgのゆらぎが±1/2波長
以内であれば、nを決定することができる。
上記のようにして求めたnを(2)式に代入することで
、振動ベン3および振動センサ6間の距離を正確に測定
することができる。
第6図に示した2つの振動伝達時間tgおよびtpの測
定は、第1図の波形検出回路9によって行なわれる。波
形検出回路9はたとえば第7図に示すように構成するこ
とができる。
第7図において、振動センサ6の出力信号は前述の増幅
回路51により所定のレベルまで増幅される。
増幅された信号はエンベロープ検出回路52に入力され
、検出信号のエンベロープのみが取り出される。抽出さ
れたエンベロープのビークのタイミングはエンベロープ
ビーク検出回路53によフて検出される。ビーク検出信
号はモノマルチバイブレータなどから構成された信号検
出回路54によって所定波形のエンベロープ遅延時間検
出信号Tgが形成され、演算制御回路1に入力される。
また、このTg傷信号タイミングと、遅延時間調整回路
57によって遅延された元信号から検出回路58により
位相遅延時間検出信号Tpが形成され、演算制御回路1
に入力される。
すなわち、Tg傷信号単安定マルチバイブレータ55に
より所定幅のパルスに変換される。また、コンパレート
レベル供給回路56はこのパルスタイミングに応してt
p傷信号検出するためのしきい値を形成する。この結果
、コンパレートレベル供給回路56は第5図の符号44
のようなレベルとタイミングを有する信号44を形成し
、検出回路58に入力する。
すなわち、単安定マルチバイブレータ55およびコンパ
レートレベル供給回路56は位相遅延時間の測定がエン
ベロープビーク検出後の一定時間のみしか作動しないよ
うにするためのものである。
この信号はコンパレータなどから構成された検出回路5
8に入力され、第6図のように遅延された検出波形と比
較され、この結果符号45のようなtp検出パルスが形
成される。
以上に示した回路は振動センサ6の1つ分のもので、他
のそれぞれのセンサに対しても同じ回路が設けられる。
センサの数を一般化してh個とすると、エンベロープ遅
延時間Tgl〜h、位相遅延時間Tp1〜hのそれぞれ
h個の検出信号が演算制御回路1に入力される。
第5図の演算制御回路1では上記のTgl〜h、Tpl
〜h信号を入力ボート15から入力し、各々のタイミン
グをトリガとしてカウンタ13のカウント値をラッチ回
路14に取り込む。
前記のようにカウンタ13は撮動ベンの駆動と同期して
スタートされているので、ラッチ回路14にはエンベロ
ープおよび位相のそれぞれの遅延時間を示すデータが取
り込まれる。
第8図のように振動伝達板8の角部に3つの振動センサ
6を符号S1からS3の位置に配置すると、第6図に関
連して説明した処理によって振動ベン3の位置Pから各
々の振動センサ6の位置までの直線路ldl〜d3を求
めることができる。
さらに演算制御回路1でこの直線路II!Idl〜d3
に基づき振動ベン3の位置Pの座標(X%y)を3平方
の定理から次式のようにして求めることができる。
x−X/2 +(di + d2)  (di −d2
)/2X  −(4)y−Y/2 +(di −d3)
  (di −d3 ) /2Y  ・・・(5)ここ
でX、YはS2、S3の位置の振動センサ6と原点(位
1s1)のセンサのX、Y軸に沿った距離である。
以上のようにして振動ベン3の位置座標をリアルタイム
で検出することができる。
前記実施例の場合にはスイッチ30によって振動子駆動
回路2、波形検出回路9のオン・オフを行なっていた。
しかし用途によっては、例えば座標入力としてポイント
、ポイントを入力するような入力装置(連続的にペンが
移動するのではなく、あるポイントにおいてペンが立ち
止まるような状態の用途にしか用いないような場合)に
おいては、演算制御回路1を含めた装置全体の電源Vc
cをオン・オフするようにしても構わない。
また、その電源の立上りが充分早いような回路構成なら
ば、上記の条件をも取り除くことができる。
第1図の移動体32は複数の部材から構成されていても
よい。また、スイッチ30はいわゆるメカスイッチに限
定されるものではなく、フォトインタラプタなど移動体
32の所定ストロークによってオン・オフするスイッチ
であればよい。
移動体32をホルダ61.62に対して矢印B方向に復
帰させるための手段はスプリング31に限定されるもの
ではなく、板バネ、あるいはゴムなどの弾性体などでも
よい。
また、スイッチ30とスイッチ操作部との関係は第9図
に示すようなものであってもよい。すなわち、スイッチ
30が移動体32の切り欠き部32bの振動ペン3の後
端側に設けられ、ホルダ62のスイッチ操作部62bが
スイッチ30を押圧している。上記構成においては、移
動体32に対してホルダ61.62が矢印B方向に移動
することによってスイッチ30からスイッチ操作部62
bが離れ、スイッチ30がオンするものである。
前記実施例においては内層部のホーン5の一部と移動体
32のケーブル63の導出開部32cの一部が外層部で
あるホルダ61.62から露出しているが、操作時、ホ
ルダ61.62と移動体32の相対的な移動に支障をき
たさなければ、内層部の他の部分が露出していてもよい
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明によれば、機械振動を
発生させる撮動ベンを入力タブレットとしての振動伝達
板に接触させ、振動伝達板上での振動伝達時間から振動
ペンの振動入力点の座標値を検出する座標入力装置にお
いて、前記振動ペンが、機械振動を発生させる振動子と
、振動子駆動のためのリード線、振動子の振動を振動伝
達板に伝達する振動伝達部材、および出力リード線とと
もに固定され移動体の振動ペン本体に対する相対移動に
より操作されるスイッチ素子を振動ペン本体内部におい
て一体的に支持するとともに振動ペン本体の軸方向に関
して移動可能に支持された移動体と、この移動体を振動
ペンの先端方向に対して一定の付勢力で付勢する手段と
から成り、前記移動体に支持された撮動伝達部材を振動
伝達板上に所定の筆圧で接触させた際に前記付勢手段の
付勢力に抗して生じる移動体と振動ペン本体の相対的移
動により前記スイッチ素子が操作されスイッチ素子の出
力状態に応じ振動入力が制御される、あるいはさらに前
記移動体の振動ペン本体に対する振動ペンの軸廻りの回
転を規制する手段が設けられ、移動体が撮動ベンの軸方
向にのみ移動可能とされる構成を採用しているので、ま
ず、操作者により保持される振動ペン本体内部において
、振動子およびそのリード線、振動子の振動を振動伝達
板に伝達する振動伝達手段、操作状態検出のためのスイ
ッチ素子とそのリード線が移動体により一体的に支持さ
れ、操作時には振動ペンを一定の筆圧で操作することに
より移動体と振動ペン本体の相対移動により移動体に支
持されたスイッチ素子が操作される。従って、振動ペン
と振動伝達板の間の筆圧が操作者に依存せず一定であり
、安定し5−。
た振動入力に基づき正確な座標入力が可能であ1−また
、前記スイッチ素子の操作状態に応じて所望の座標入力
、たとえば非入力状態では振動子の駆動を停止し消費電
力を低減するなどの制御が可能である。また、振動子、
スイッチ素子に関するリード線部分が移動体に一体的に
支持されるた゛め、振動ペン本体と移動体の相対移動が
生じてもこれらの電気的な接続手段の破損の恐れがない
また、移動体の振動ペン本体に対する振動ペンの軸廻り
の回転を規制し、移動体が振動ペンの軸方向にのみ移動
できるようにすれば、振動ペン先棒 端の振動伝達部材の偏摩耗を忰え、長期にわたって均一
な振動伝達特性で振動入力を行ないこれに基づき信頼性
の高い座標入力が可能であるなどの優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による振動入力ペンの構成を示す説明図
、第2図は第1図のC−C線断面図、第3図は第1図の
D−D線断面図、第4図は本発明を採用した座標入力装
置の構成を示す説明図、第5図は第4図の演算制御回路
のブロック図、第6図は距離測定を示した波形図、第7
図は第4図の波形検出回路のブロック図、第8図は振動
センサ配置の説明図、第9図は本発明による振動入力ペ
ンの他の実施例を示す説明図、第10図、第11図は本
発明によるホーンの偏摩耗防止効果を示した説明図、第
12図は従来例による振動入力ペンの説明図である。 1・・・演算制御回路 3・・・振動ペン4・・・振動
子    6・・・振動センサ8・・・振動伝達板  
51・・・前置増幅器15.16・・・入力ポート 30・・・スイッチ  32・・・心動体52・・・エ
ンベロープ検出回路 54.58・・・信号検出回路 59・・・A/D変換回路 61.62・・・ホルダ 第1函C−C叔/l肪面記 第2図 61汀\ルア 30スイ、7+ 第1 [ffi D−D、L? /) #le第3図 第1図 ;阪膚亮IKψ区播すのブ”o−、フー第5図 第6図 壕廿勿Iロ七Cコ沼4のブと+−,”)g8第7図 才第1=−リ′hにイ4イシ一δ【のδ悩TfJ月函第
8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)機械振動を発生させる振動ペンを入力タブレットと
    しての振動伝達板に接触させ、振動伝達板上での振動伝
    達時間から振動ペンの振動入力点の座標値を検出する座
    標入力装置において、前記振動ペンが、 機械振動を発生させる振動子と、振動子駆動のためのリ
    ード線、振動子の振動を振動伝達板に伝達する振動伝達
    部材、および出力リード線とともに固定され移動体の振
    動ペン本体に対する相対移動により操作されるスイッチ
    素子を振動ペン本体内部において一体的に支持するとと
    もに振動ペン本体の軸方向に関して移動可能に支持され
    た移動体と、 この移動体を振動ペンの先端方向に対して一定の付勢力
    で付勢する手段とから成り、 前記移動体に支持された振動伝達部材を振動伝達板上に
    所定の筆圧で接触させた際に前記付勢手段の付勢力に抗
    して生じる移動体と振動ペン本体の相対的移動により前
    記スイッチ素子が操作されスイッチ素子の出力状態に応
    じ振動入力が制御されることを特徴とする座標入力装置
    。 2)前記移動体の振動ペン本体に対する振動ペンの軸廻
    りの回転を規制する手段が設けられ、移動体が振動ペン
    の軸方向にのみ移動可能とされることを特徴とする請求
    項第1項に記載の座標入力装置。
JP63269484A 1988-10-27 1988-10-27 座標入力装置 Pending JPH02116919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163652A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Nippon System Kaihatsu Kk 電子ペン入力装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163652A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Nippon System Kaihatsu Kk 電子ペン入力装置

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