JPH0211660Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0211660Y2 JPH0211660Y2 JP1984012213U JP1221384U JPH0211660Y2 JP H0211660 Y2 JPH0211660 Y2 JP H0211660Y2 JP 1984012213 U JP1984012213 U JP 1984012213U JP 1221384 U JP1221384 U JP 1221384U JP H0211660 Y2 JPH0211660 Y2 JP H0211660Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emergency seal
- seal
- emergency
- stern tube
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 3
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 2
- 239000013535 sea water Substances 0.000 description 2
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 2
- 238000004026 adhesive bonding Methods 0.000 description 1
- 230000009172 bursting Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は船尾管用シール装置の主シールの補助
シールとして使用される緊急用シールの改良に関
する。
シールとして使用される緊急用シールの改良に関
する。
メカニカルシール等の主シールが故障した場合
に、該主シールより船尾側に接近して設けた緊急
用シールを働かせて海水等の船内への侵入を一時
的に防止し、その間に前記メカニカルシールの摺
動部材等を修理又は交換する必要がある。
に、該主シールより船尾側に接近して設けた緊急
用シールを働かせて海水等の船内への侵入を一時
的に防止し、その間に前記メカニカルシールの摺
動部材等を修理又は交換する必要がある。
第1図に従来の緊急用シール4を使用した船尾
管用シール装置を示す。船尾管本体1に固着した
ケーシング2の切欠部に緊急用シール4が嵌め込
まれ、側板5にて固定されている。前記緊急用シ
ール4は主シールよりも船尾側(図面において左
側)に取付けられている。緊急用シール4は作動
時推進軸3と密着して海水が船内(図において右
側)に侵入するのを防止する。
管用シール装置を示す。船尾管本体1に固着した
ケーシング2の切欠部に緊急用シール4が嵌め込
まれ、側板5にて固定されている。前記緊急用シ
ール4は主シールよりも船尾側(図面において左
側)に取付けられている。緊急用シール4は作動
時推進軸3と密着して海水が船内(図において右
側)に侵入するのを防止する。
従来の緊急用シール4はゴム様弾性体より成
る。緊急時に該シール4の中に圧縮空気等の圧力
気体を注入して膨脹させ、軸3に密着させる。こ
の際緊急用シール4は引張応力を受けるからゴム
様弾性体の小さな傷や軸3上の異物等による破裂
又はゴム様弾性体の経年変化に伴う老化による破
裂等の危険がある。また圧縮空気等の配管や圧縮
機等の附属設備が必要となり、また適正な圧縮空
気圧の管理や緊急用シールの接着作業が難しい等
の欠点がある。
る。緊急時に該シール4の中に圧縮空気等の圧力
気体を注入して膨脹させ、軸3に密着させる。こ
の際緊急用シール4は引張応力を受けるからゴム
様弾性体の小さな傷や軸3上の異物等による破裂
又はゴム様弾性体の経年変化に伴う老化による破
裂等の危険がある。また圧縮空気等の配管や圧縮
機等の附属設備が必要となり、また適正な圧縮空
気圧の管理や緊急用シールの接着作業が難しい等
の欠点がある。
本考案の目的は上述の従来の欠点を解決し、長
期使用が可能な緊急用シールを提供することであ
る。
期使用が可能な緊急用シールを提供することであ
る。
第2図と第3図はケーシング2に嵌め込んだ本
考案の緊急用シール4を示し、第2図は非作動時
の状態、第3図は作動時の状態を示す。推進軸3
に対向してケーシング2に設けた角度θの傾斜側
面(従つて両側の傾斜側面の成す角度は2θであ
る)を有する楔形断面の環状溝7に略U字状断面
を有しゴム様弾性体で作つた緊急用シール4が固
定されずに可動に嵌入されている。緊急用シール
の嵌入・装着前で、環状溝7の径方向に伸延する
前記両側傾斜面などからの外力を受けていない状
態では、緊急用シール4の側面は角度θ以上に傾
斜している(従つて、緊急用シール4の径方向に
伸延する両端面の成す角度は2θ以上である。尚、
〓以上〓とは、等しいか又はそれより大きいこと
を指す。)ので(第2図に鎖線で示す)、前記溝7
に嵌入したとき前記側面に弾圧力を及ぼしてい
る。すなわち締代をもたせている。前記角度θは
両側面に設けても良く、また一方の側面のみに設
けても良い。流体供給口6から圧力流体を前記溝
7内に矢印Aのように流入することによつて、第
3図に示すように緊急用シール4は、その全体が
径方向内側に移動せしめられ、径方向内周部が溝
7から突出してその先端(内周端部)が軸3に密
着しシール機能を行う。流体圧を抜くとゴム様弾
性体の復元力と前記溝7の側面の角度θの反力に
よつて緊急用シール4は元へ戻ることができる。
また緊急用シール4が流体圧で作動する際に角度
θの側面により反力が作用し、その径が縮少する
程反力が高くなるため部分的な軸への密着を防止
し、シール全体が一様に軸3に密着するようにな
る。以上のことから、この緊急用シールは作動時
に大きな引張応力を受けないため破裂の危険がな
い。また流体圧に高圧を利用することができる効
果もある。また老化によりその引張力が低下して
も使用可能であり、長期にわたつて使用できる効
果がある。また従来必要であつた圧力流体の附属
設備を不必要とすることもできる。以上の通り、
本考案の船尾管緊急用シールでは、緊急用シール
が、船尾管本体に固定されたケーシングの内周面
に推進軸と対面して開口するように形成されてお
り径方向内側ほど小さい楔形断面の環状溝の中に
径方向に可動に嵌入され、圧力流体によつてその
全体が径方向内向きに移動されて前記推進軸に近
接せしめられるゴム様弾性体製の環状体からなる
故に、圧力流体によつてゴム様弾性体製の環状体
からなる緊急用シールの全体が径方向内向きに移
動されて前記推進軸に近接せしめられる際、緊急
用シールには縮径に伴う円周方向の圧縮変形のみ
ならず軸方向の圧縮変形が生ぜしめられるから、
緊急用シールが比較的長時間の使用よつても破裂
したりする虞れがない。しかも、緊急用シールが
径方向内向きに移動するほど前記円周方向及び軸
方向の圧縮変形が大きくなるので、緊急用シール
には径方向外向きの復元力が働くことになる。従
つて、圧力流体による圧力の付与が解除されると
緊急用シールは該復元力によつて自動的に元の状
態に復帰し得る。
考案の緊急用シール4を示し、第2図は非作動時
の状態、第3図は作動時の状態を示す。推進軸3
に対向してケーシング2に設けた角度θの傾斜側
面(従つて両側の傾斜側面の成す角度は2θであ
る)を有する楔形断面の環状溝7に略U字状断面
を有しゴム様弾性体で作つた緊急用シール4が固
定されずに可動に嵌入されている。緊急用シール
の嵌入・装着前で、環状溝7の径方向に伸延する
前記両側傾斜面などからの外力を受けていない状
態では、緊急用シール4の側面は角度θ以上に傾
斜している(従つて、緊急用シール4の径方向に
伸延する両端面の成す角度は2θ以上である。尚、
〓以上〓とは、等しいか又はそれより大きいこと
を指す。)ので(第2図に鎖線で示す)、前記溝7
に嵌入したとき前記側面に弾圧力を及ぼしてい
る。すなわち締代をもたせている。前記角度θは
両側面に設けても良く、また一方の側面のみに設
けても良い。流体供給口6から圧力流体を前記溝
7内に矢印Aのように流入することによつて、第
3図に示すように緊急用シール4は、その全体が
径方向内側に移動せしめられ、径方向内周部が溝
7から突出してその先端(内周端部)が軸3に密
着しシール機能を行う。流体圧を抜くとゴム様弾
性体の復元力と前記溝7の側面の角度θの反力に
よつて緊急用シール4は元へ戻ることができる。
また緊急用シール4が流体圧で作動する際に角度
θの側面により反力が作用し、その径が縮少する
程反力が高くなるため部分的な軸への密着を防止
し、シール全体が一様に軸3に密着するようにな
る。以上のことから、この緊急用シールは作動時
に大きな引張応力を受けないため破裂の危険がな
い。また流体圧に高圧を利用することができる効
果もある。また老化によりその引張力が低下して
も使用可能であり、長期にわたつて使用できる効
果がある。また従来必要であつた圧力流体の附属
設備を不必要とすることもできる。以上の通り、
本考案の船尾管緊急用シールでは、緊急用シール
が、船尾管本体に固定されたケーシングの内周面
に推進軸と対面して開口するように形成されてお
り径方向内側ほど小さい楔形断面の環状溝の中に
径方向に可動に嵌入され、圧力流体によつてその
全体が径方向内向きに移動されて前記推進軸に近
接せしめられるゴム様弾性体製の環状体からなる
故に、圧力流体によつてゴム様弾性体製の環状体
からなる緊急用シールの全体が径方向内向きに移
動されて前記推進軸に近接せしめられる際、緊急
用シールには縮径に伴う円周方向の圧縮変形のみ
ならず軸方向の圧縮変形が生ぜしめられるから、
緊急用シールが比較的長時間の使用よつても破裂
したりする虞れがない。しかも、緊急用シールが
径方向内向きに移動するほど前記円周方向及び軸
方向の圧縮変形が大きくなるので、緊急用シール
には径方向外向きの復元力が働くことになる。従
つて、圧力流体による圧力の付与が解除されると
緊急用シールは該復元力によつて自動的に元の状
態に復帰し得る。
加えて、本考案の船尾管緊急用シールでは、該
緊急用シールの径方向に伸延する両端面が、外力
を受けていない状態で、前記溝の径方向に伸延す
る両側面間の角度以上の角度を成しているので、
緊急用シールが径方向内向きに移動される際前記
圧縮変形及び復元力がより確実に乃至大きくな
る。
緊急用シールの径方向に伸延する両端面が、外力
を受けていない状態で、前記溝の径方向に伸延す
る両側面間の角度以上の角度を成しているので、
緊急用シールが径方向内向きに移動される際前記
圧縮変形及び復元力がより確実に乃至大きくな
る。
第1図は船尾管用シール装置に主シールと併用
した従来の緊急用シールの断面図、第2図は非使
用状態における第3図は使用状態における本考案
の緊急用シールの断面図である。 1……船尾管本体、2……ケーシング、3……
推進軸、4……緊急用シール、5……側板、6…
…流体供給口、7……溝。
した従来の緊急用シールの断面図、第2図は非使
用状態における第3図は使用状態における本考案
の緊急用シールの断面図である。 1……船尾管本体、2……ケーシング、3……
推進軸、4……緊急用シール、5……側板、6…
…流体供給口、7……溝。
Claims (1)
- 船尾管緊急用シールにおいて、該緊急用シール
4が、船尾管本体1に固定されたケーシング2の
内周面に推進軸と対面して開口するように形成さ
れており径方向内側ほど小さい楔形断面の環状溝
7の中に径方向に可動に嵌入され、圧力流体によ
つてその全体が径方向内向きに移動されて前記推
進軸3に近接せしめられるゴム様弾性体製の環状
体からなり、該緊急用シール4の径方向に伸延す
る両端面が、外力を受けていない状態で、前記溝
7の径方向に伸延する両側面間の角度以上の角度
を成していることを特徴とする船尾管緊急用シー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1221384U JPS60127164U (ja) | 1984-01-31 | 1984-01-31 | 船尾管緊急用シ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1221384U JPS60127164U (ja) | 1984-01-31 | 1984-01-31 | 船尾管緊急用シ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60127164U JPS60127164U (ja) | 1985-08-27 |
JPH0211660Y2 true JPH0211660Y2 (ja) | 1990-03-27 |
Family
ID=30495061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1221384U Granted JPS60127164U (ja) | 1984-01-31 | 1984-01-31 | 船尾管緊急用シ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60127164U (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0665558B2 (ja) * | 1986-03-27 | 1994-08-24 | ロス インダストリ− ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 隔壁シ−ル |
JPH0645438Y2 (ja) * | 1987-05-18 | 1994-11-24 | イ−グル工業株式会社 | 船尾管軸封装置 |
JP5615167B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2014-10-29 | 三菱重工業株式会社 | タービン用軸シールの組み付け方法及び治具 |
JP5730010B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2015-06-03 | 三菱重工業株式会社 | タービン用軸シール及びそれを備えた蒸気タービン |
FR3032252B1 (fr) * | 2015-01-30 | 2018-05-25 | Vianney Rabhi | Dispositif d'etancheite a coussin de fluide |
IT201800004699A1 (it) * | 2018-04-19 | 2019-10-19 | Guarnizione d'emergenza |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5749789U (ja) * | 1980-08-29 | 1982-03-20 |
-
1984
- 1984-01-31 JP JP1221384U patent/JPS60127164U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5749789U (ja) * | 1980-08-29 | 1982-03-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60127164U (ja) | 1985-08-27 |
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