JPH0211619A - 一液型光および熱硬化性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

一液型光および熱硬化性エポキシ樹脂組成物

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JPH0211619A
JPH0211619A JP16057488A JP16057488A JPH0211619A JP H0211619 A JPH0211619 A JP H0211619A JP 16057488 A JP16057488 A JP 16057488A JP 16057488 A JP16057488 A JP 16057488A JP H0211619 A JPH0211619 A JP H0211619A
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epoxy resin
curing agent
molecule
epoxy
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JP16057488A
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Inventor
Chukei Ishikawa
石川 忠敬
Naohisa Aoyanagi
尚久 青柳
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエポキシ樹脂を主成分とするポットライフに優
れた新規な一液型光および熱硬化性エポキシ樹脂組成物
に係わり、紫外線等の活性光線によりプリフォーム化し
、次いで熱処理により完全硬化させる際、高温に曝して
も形状に変化をきたさず完全硬化する硬化性樹脂組成物
に関するものである。
(従来技術とその課題) エポキシ樹脂は、その硬化物の機械的特性、電気的特性
、熱的特性、耐薬品性、接着性等の緒特性に優れている
ため、電気・電子用絶縁材料、接着剤、塗料の分野にお
いて広く使用されている。
エポキシ樹脂硬化物の性質は、使用する硬化剤あるいは
充填剤との組合せ等により多岐にわたる性能を付与する
ことができるが、硬化時間が長い、あるいは配合物のポ
ンドライフが短いという問題と、−a的に加熱硬化型の
硬化剤を使用する場合に、加熱硬化のために温度を上げ
るとエポキシ樹脂はプレポリマーであるため、粘度が急
激に低下して組成物が流出するという問題とを有してい
る。
このため、空間充填型の接着剤・封止材として使用する
場合には、樹脂のちくり込みによるトラブルが発生しや
すく、また厚い膜を得ようとする場合には不都合であり
、その点の改善が望まれていた。現在は充填材を添加す
ることによって、流出を防止しようとしているものの、
粘度の低下傾向が少なくなるだけで、完全な解決策とは
なっていない。
一方、紫外線等の活性光線により硬化する活性光線重合
系の場合には、−e型でポットライフが長く、数秒で硬
化するため作業性に優れるが、遮光部や光がi!過17
ない厚膜の場合は硬化しないという致命的な問題があっ
た。
本発明は、上述したようなエポキシ樹脂系配合物と活性
光線重合系配合物の問題点を改良するものであり、エポ
キシ樹脂、光重合性化合物とからなる系ζこ光硬化可能
なエポキシ樹脂用マスタバッチ型潜在性硬化剤を添加す
ることを特徴とするものである。
特公昭62−7233号公報においては、従来からエポ
キシ樹脂の硬化剤、硬化促進剤として既知のイミダゾー
ルあるいはその誘導体を添加することを提案している。
また特公昭62−30214号公報においては、分子内
にカルボキシル基を有する光重合性化合物のカルボキシ
ル基とエポキシ樹脂中のエポキシ基の反応促進剤として
既知のイミダゾールあるいはその誘導体類、ヘンシルジ
メチルアミン、2.4.6− )リジメチルアミノフェ
ノール、トリエタノールアミン等の第3級アミンilT
、l−リジメチルアミノメチルフェノールのトリアセテ
−トおよびトリヘンヅエート等の第3級アミン塩類など
を添加することを提案している。しかしながら、これら
に!されている従来からのエポキシ樹脂用の硬化剤、硬
化促進剤は反応性に冨むために保存安定性に劣り、配合
品の一液化が困難であった。
一方、エポキシ樹脂用の潜在性硬化剤としては、これま
でいくつか提案されており、その代表的例としては、ジ
シアンジアミド、二塩基酸ジヒドラジド、三弗化ホウ素
−アミンアダクト、グアナミンin、メラミン等が挙げ
られる。しかし、ジシアンジアミド、二塩基酸ジヒドラ
ジド類は貯蔵安定性に優れているが、150°C以上の
高温長時間の硬化を必要とする問題があり、また、三弗
化ホウ素アミンアダクトは吸湿性が大きく、硬化物の緒
特性にも悪影響を与え、かつこれらによる配合物は光を
透過せず、光重合が不可能と言うこの用途では致命的な
問題点を有していた。
軽量ミスを避け、作業性を改良し、特に高い信頬性を強
く求める電気・電子材料、接着剤等の用途で、工業用素
材としての要件を具備するには、−液化が必須であり、
これら紫外線硬化と熱硬化を併用する系においても光重
合可能であって、低温速硬化性の潜在性硬化剤及びそれ
を用いたー液性(型)組成物の出現力<−a<求められ
ていた。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明は新規な潜在性硬化剤を用いて、前記の課題を解
決したー液型の光及び熱硬化可能なエポキシ樹脂組成物
を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、エポキシ樹脂、光重合性化合物及びエポキシ
樹脂用潜在性硬化剤からなる組成物に関する。 詳しく
は、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂(■)、分子内に1個以上の光重合性二重結合
を有する光重合性化合物(II)、および(I)の硬化
剤としてのマスターハンチ型硬化剤(I)[l)よりな
る組成物であって; (III)が1分子中に少なくとも1個の3級アミノ、
+5を有するが1tliおよび2級アミン基を有さず、
波数1630〜1680cm−’の赤外線を吸収する結
合基(X)と波数1680〜1725cl’の赤外線を
吸収する結合基(y)を少なくともその表面に有する粉
末状アミン化合物(A)をコアとし、上記アミン化合物
(八)と工ボキシ樹脂(B)の反応生成物をシェルとし
てなる硬化剤(C)と、上記硬化剤(C) 100重量
部に対してlO〜50,000重量部のエポキシ樹脂(
B)とからなる−液性エポキシ樹脂用マスターバッチ型
硬化剤からなり; 該(I)と(If)の配合割合が(I): (II)=
lO:90〜90:10  (重量比)で、かつ(II
I)が(J)+ (U)の100重量部に対して1〜1
00重量部であることを特徴とする一液型光および熱硬
化性エポキシ樹脂組成物に関する。
本発明の前記特定の一液型光及び熱硬化性エポキシ樹脂
組成物によれば、下記の効果が得られる;(I)  保
存安定性(ポットライフ)に優れているために常温にお
いて何ら性能の変化がなく、長い期間安定に保存するこ
とができる。
(2)−液型配合組成物であるので、使用時の作業性が
改良され、また製品の高い信頼性が得られる。
(3)光重合によるプリホーム化が可能である。
(4)エポキシ樹脂の硬化反応及びエポキシ樹脂中のエ
ポキシ基と光重合性化合物中のカルボキシル基との反応
を低温で行うことができる。
(5)光重合のみでは困難な肉厚の硬化が可能である。
本発明で用いられるエポキシ樹脂(I)は、特に限定す
るものではな(、平均して1分子当たり2個以上のエポ
キシ基を有するものであればよい。
例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF。
カテコール、レゾルシン等の多価フェノール;またはグ
リセリンやポリエチレングリコールのような多価アルコ
ールとエピクロルヒドリンを反応させて得られるポリグ
リシジルエーテル;あるいはp−オキシ安息香酸、β−
オキシナフトエ酸のようなヒドロキシカルボン酸とエピ
クロルヒドリンを反応させて得られるグリシジルエーテ
ルエステル;あるいはフタル酸、テレフタル酸のような
ポリカルボン酸とエピクロルヒドリンを反応させて得ら
れるポリグリシジルエステル;あるいは4.4゜ジアミ
ノジフェニルメタンやm−アミノフェノール等とエピク
ロルヒドリンを反応させて得られるグリシジルアミン化
合物;さらにはエポキシ化ノボラック樹脂、エポキシ化
クレゾールノボラック樹脂、エポキシ化ポリオレフィン
その他ウレタン変性エポキシ樹脂等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
本発明で使用する光重合性化合物(If)とは、分子内
に1個以上の重合性二重結合を有する光重合可能な化合
物で、具体的には、多価アルコールとアクリル酸あるい
はメタクリル酸のエステルや、エポキシプレポリマーと
アクリル酸あるいはメタクリル酸との反応生成物であり
、さらに分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合
物としては、フタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシ
エチルエステルやコハク酸モノ(メタ)アクリロイルオ
キシエチルエステル等があり、これらを単独あるいは2
種以上併用して使用することができる。
本組成物においては、エポキシ樹脂(I)中のエポキシ
基と光重合性化合物(n)中のカルボキシル基が反応し
相互貫入ポリマー構造が形成され、硬化特性をより優れ
たものにしている。本発明で使用する光重合性化合物(
n)中に占める分子内にカルボキシル基を有する光重合
性化合物の配合量は10−100重量%であって、他の
光重合性化合物との併用のケースを含むものであるが、
その配合量が10重量%未満の場合は、得られる硬化物
の耐湿性が不充分となる。
エポキシ樹脂(りと光重合性化合物(tl)の配合割合
は、(+): (ロ) =lO:90〜90:10(重
量比)であり、特に好ましい配合割合は、(I)  :
  (n) 〜30〜80ニア0〜20(ff1l比)
である。
本発明の組成物は光増感剤を含んでいてもよい。
本発明で使用する光増感剤とは、光重合性化合物の光重
合反応を促進する化合物であり、例えば、ベンジルジメ
チルケタール等のケタール類;ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−イソプロ
ピルエーテル、ベンゾイン、α−メチルベンゾイン等の
ベンゾイン類、9.10−アントラキノン、l−クロル
アントラキノン、2−クロルアントラキノン、2−エチ
ルアントラキノン等のアントラキノン類;ベンゾフェノ
ン、ρ−りロルヘンソフエノン、p−ジメチルアミノヘ
ンヅフェノン、ヒドロキシメチルプロピオンフェノン等
のヘンヅフエノン類:ジヘンヅスヘロン等のスヘロン類
; ジフェニルジスルフィド、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、チオキサントン等の含イオウ化合物類;メ
チレンブルー、エオシン、フルオレセイン等の色素類な
どが挙げられ、単独にまたは2種以上併用して使用され
る。
この光増感剤の配合割合は、エポキシ樹脂(I)と光重
合性化合物(II)との総量に対して0゜1〜20重景
%であり、好ましくは0.5〜l0ffl量%である。
以下に、本発明に用いられるマスターバンチ型硬化剤(
[1)を構成する成分について詳細に説明する。
本発明で用いられるマスターバンチ型硬化剤([1)は
、硬化剤(C)とエポキシ樹脂(B)が一定の比率で混
合されてなるものである。
まず、硬化剤(C)の説明を行う。硬化剤(C)は、粉
末状アミン化合物(A)からなるコアと、このアミン化
合物(八)とエポキシ樹脂(B)の反応生成物からなる
シェルから構成されている。
ここでいう粉末状アミン化合物(A)は、3級アミンノ
5を有する粉末状アミン化合物(a)を処理して得られ
るものである。この3級アミノ基を有するt5)束状ア
ミン化合物(a)として、以下のものを挙げることがで
きる。
(I1分子中に一個以上の1級アミノ基を有する化合物
および/または2級アミノ基を有する化合物と、カルボ
ン酸化合物、スルホン酸化合物、イソシアネート化合物
またはエポキシ化合物との反応生成物(a−1);ただ
し、反応生成物の分子中に、1級アミノ基または2級ア
ミノ基を有しているものは除外する。
(2)イミダゾール化合物(a−2) 次に反応生成物(a−1)の原料について説明する。
1分子中に1個以上の1級アミノ基を有する化合物とし
ては、脂肪族第一アミン、脂環式第一アミン、芳香族第
一アミンのいずれを用いてもよい。
脂肪族第一アミンとしては、例えば、メチルアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレン
ジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、l・リエチレンテトラミン
、メタノールアミン、エタノールアミン、プロパツール
アミン、ジエチルアミノプロピルアミン等を挙げること
ができる。
脂環式第一アミンとしては、例えば、シクロへ4−5〆
ルアミン、イソホロンジアミン、アミノエチルピペラジ
ンを挙げることができる。
芳香族第一アミンとしては、アニリン、トルイジン、ジ
アミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン
等を挙げることができる。
1分子中に1個以上の2級アミノ基を有する化合物とし
ては、脂肪族第二アミン、脂環式第二アミン、芳香族第
二アミン、イミダゾール化合物、イミダプリン化合物の
いずれを用いてもよい。
脂肪族第二アミンとしては、例えば、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、
ジペンチルアミン、ジエチルアミン、ジメタツールアミ
ン、ジェタノールアミン、ジブロバノールアミン等を挙
げることができる。
脂環式第二アミンとしては、例えば、ジンクロヘ−1−
ジルアミン、N−メチルピペラジン等を、−I−げるこ
とができる。
芳香族第二アミンとしては、例えば、ジフェニルアミン
、フェニルメチルアミン、フェニルエチルアミン等を挙
げることができる。
イミダゾール化合物としては、イミダゾール、2−メチ
ルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−イソプ
ロピルイミダゾール、2−ドデシルイミダゾール、2−
ウンデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、
2−ヘプタデシルイミダゾール、2エチル−4−メチル
イミダゾール及びここに挙げたイミダゾール化合物のカ
ルボン酸塩を挙げることができる。
イミダシリン化合物としては、2−メチルイミダプリン
、2−フェニルイミダプリン、2−ウンデシルイミダシ
リン、2−ヘプタデシルイミダシリン等を挙げることが
できる。
反応生成物(a−1)の他の原料の例を以下に述べる。
カルボン酸化合物:例えば、コハク酸、アジピン酸、セ
バシン酸、フタル酸、ダノマー酸等。
スルホン酸化合物:例えば、エタンスルホン酸、p−)
ルエンスルホン酸等。
イソシアネート化合物:例えば、トリレンジイソシアネ
ート、4,4°−ジフェニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート等。
エポキシ化合物:モノエポキシ化合物、ジェポキシ化合
物、多価エポキシ化合物のいずれ又はそれらの混合物を
用いてもよい。
モノエポキシ化合物としては、ブチルグリシジルエーテ
ル、ヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジル
エーテル、アリルグリシジルエーテル、バラーtert
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、パラキシリルグリシジルエー
テル、グリシジルアセテート、グリシジルブチレート、
グリシジルヘキソエート、グリシジルベンゾエート、エ
ポキシ樹脂等を挙げることができる。
ジェポキシ化合物としては、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールF1カテコール、レゾルシン等の二価のフェノ
ール化合物:またはエチレングリコール、プロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、■、4−ブタンジオール、名オペンチルグリ
コール等の二価アルコール化合物;ρ−オキシ安患香酸
、β−オキシナフトエ酸等のヒドロキシカルボン酸;フ
タル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等のジカ
ルボン酸とエピクロルヒドリンを反応させて得られるジ
グリシジル化合物;3.4−エポキシ−6−メチルシク
ロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシク
ロヘキサンカルボキシレート、3.4−エポキシシクロ
へキシルメチル(3,4−エポキシシクロヘキサン)カ
ルボキシレート等の脂環式エポキシ化合物を挙げること
ができる。
好ましいアミン化合物(a−1)は、N−メチルピペラ
ジンあるいはジエチルアミノプロビルアミンとエポキシ
化合物との反応生成物であり、第二アミンの活性水素原
子1当量に、エポキシ化合物のエポキシ1当量を反応さ
せて得られるものである。
イミダゾール化合物(a−2)としては、l−シアノエ
チル−2−ウンデシル−イミダゾール−トリメリテート
、イミダゾリルコハク酸、2−メチルイミダゾールコハ
ク酸、2−エチルイミダゾールコハク酸、l−シアノエ
チル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フ
ェニルイミダゾール等を挙げることができる。
好ましいアミン化合物(a)として、第一または第二ア
ミンとエポキシ含有化合物を、アミン化合物の活性水素
原子1当量に対してエポキシ化合物のエポキシ基0.8
〜1.2当量の割合で反応させて得られる生成物が挙げ
られる。
これらのアミン化合物(a)の中で、硬化の容易性、貯
蔵安定性が特に優れたものを得るためには、1分子中に
ヒドロキシル基を1個以上有するイミダゾール誘導体が
好ましい。
用いられるさらに好ましいアミン化合物は、イミダゾー
ル化合物と分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有す
る化合物との反応により生成する、分子中に少なくとも
2個のヒドロキシ基を存する化合物である。そのような
イミダゾール誘導体としては、例えばイミダゾール化合
物あるいはイミダゾール化合物のカルボン酸塩と、1分
子中に1個以−Fのエポキシ基を有する化合物の付加化
合物が挙げられる。
使用されるイミダゾール化合物としては、イミダゾール
、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、
2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−イソプロピ
ルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−フ
ェニルイミダゾール等とそのカルボン酸塩が挙げられる
カルボン酸としては、酢酸、乳酸、サリチル酸、安息香
酸、アジピン酸、フタル酸、クエン酸、酒石酸、マレイ
ン酸、トリメリット酸等が挙げられ−る。
また、使用される1分子中に1個以上のエポキシ基を有
する化合物としては、プチルグリシジルエーテル、ヘキ
ソルグリソジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル
、p−キシリルグリシジルエーテル、グリノジルアセテ
ート、グリシジルブチレート、グリシジルヘキソエート
、グリシジルブチレ−ト、アリルグリシジルエーテル、
p−tブチルフェニルグリシジルエーテル、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド等のモノエポキシ化合
物、あるいはエポキシ樹脂が挙げられる。
優れた硬化性、貯蔵安定性を得るためには、イミダヅー
ル化合物として、2−メチルイミダヅールあるいは2−
エチル−4−メチルイミダヅールから選ばれた一つもし
くはその混合物が好ましく、また、エポキシ化合物とし
ては、ビスフェノール八とエピクロルヒドリンを反応し
て得られるエポキシ樹脂が最も好ましい。
このイミダヅール化合物とエポキシ化合物の付加物は、
1〜5モルのイミダゾールと1〜5モルのエポキシ化合
物を反応させ、従来公知の一般的方法で行うことができ
る。
3級アミノ基を有する粉末状アミン化合物(A)の平均
粒径は特別に制限するものではないが、平均粒径が大き
すぎる場合、硬化性を低下させたり、硬化物の機械的な
物性を川なうことがある。好ましくは平均粒径50μを
越えないものであり、これ以上平均粒径が大きくなると
硬化物の物性において、耐薬品性、a械的強度の低下を
招く。最適には10μを越えないものである。
用いられる化合物(A)において、1級アミノ基または
2級アミノ基を有しているものを除外する目的は、これ
らの基を有する化合物をエポキシ樹脂、とりわけ液状エ
ポキシ樹脂に配合する時に、配合品の粘度が極端に高く
なるのを避けるためである。
粉末状アミン化合物(八)中の1630〜1680cm
−’及び1680〜1725c++r’の赤外線を吸収
する結合基は、赤外分光光度計を用いて測定することが
できるが、フーリエ変換式赤外分光光度a1を用いるこ
とにより、より詳細に解析できる。
1630−1680cm−’の吸収を有する結合M (
X)のうち、特に有用なものとして、ウレア結合を挙げ
ることができる。
1680〜1725cm−’の吸収を有する結合Vi(
y)(7)うち、特に有用なものとして、ビユレット結
合を挙げることができる。
このウレア結合、ビユレット結合は、イソシアネート化
合物と水または1分子中に1個以上の1級アミン基を有
するアミン化合物との反応により生成される。
結合基(xlの代表であるウレア結合、及び(y)の代
表であるビュレン]・結合を生成するために用いられる
イソシアネート化合物としては、1分子中に1個以上の
イソシアネートaを有する化合物であればよいが、好ま
しくは1分子中に2個以上のイソシアネート基を用いる
ことである。代表的なイソシアネート化合物としては、
脂肪族ジイソシアネー ト、脂環式ジイソシアネート、
芳香族ジイソシアネート、脂肪族トリイソシアネートを
挙げることができる。
脂肪族ジイソシアネートの例としては、エチレンジイソ
ンアネート、プロピレンジイソシアネート、プチレンジ
イソソア不一ト、ヘキサメチレンジイソソア矛−ト等を
挙げることができる。
脂環族ジイソシアネー!・の例としては、イソホロンジ
イソシアネート、4,4゛−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート等を挙げることができる。
芳香族ジイソシアネートの例としては、トリレンジイソ
シアネート、4.4’−ジフェニルメクンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネートおよびポリメチレン
ボリフェニルボリイソンア不一ト等を挙げることができ
る。
脂肪族トリイソシアネートの例としては、1.36−ド
リイソシアネートメチルヘキサン等を挙げることができ
る。
また、上記のイソシアネート化合物と1分子中に水酸法
を有する化合物とのアダクト、例えば、イソシアネート
化合物とα、ω−ジヒドロキシアルカン類との反応生成
物、イソシアネート化合物とビスフェノール類との反応
生成物も用いることができる。イソシアネート化合物と
水との予備反応生成物も使用することができる。
結合基(X)および(y)の代表であるウレア結合また
はビユレット結合を生成させるための1分子中に1個以
上の1級アミノ基を有するアミン化合物としては、脂肪
族アミン、脂環族アミン、芳香族アミンを使用すること
ができる。
脂肪族アミンの例としては、メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン等のアルキルアミン
、;エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のアルキレンジア
ミン;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
、テトラエチレンペンタミン等のポリアルキレンポリア
ミンを挙げることができる。
脂環式アミンの例としては、シクロプロピルアミン、シ
クロブチルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキ
シルアミン、イソホロンジアミン等を挙げることができ
る。
芳香族アミンとしては、アニリン、トルイジン、ベンジ
ルアミン、ナフチルアミン、ジアミノジフェニルメタン
、ジアミノジフェニルスルホン等を挙げることができる
粉末状アミン化合物(A)において、結合基(x)およ
び結合1.< (y)は、それぞれ1〜100100O
/Kgおよび1〜100100O/Kgの範囲の濃度を
有していることが好ましい。結合基(X)の濃度が1m
eq/にgより低い場合には化合物(^)の機械的な強
さが充分でないため、配合品の可使時間が短い。ここで
、粉末状アミン化合物(A)の「機械的強さ」とは、潜
在性硬化剤(I[l)の製造に当たり、ロールあるいは
その他の装置の機械的剪断力により、エポキシ樹脂中に
硬化剤やアミン化合物(A)等を均一に分散さゼるが、
その機械的剪断強さにより該化合物(八)が破壊されな
い強さを意味している。
また、100100O/Kgより高い場合は硬化性が悪
くなり、高温硬化が必要になるため実用的でない。
さらに好ましい結合基(X)の濃度範囲は10〜300
meq/Kgである。
結合基(y)の濃度が1 meq/Kgより低い場合は
化合物(^)の機械的強さが充分でないため配合品の可
使時間が短い。また、100100O/Kgより高くな
ると硬化性が悪く、高温硬化が必要になるため実用的で
ない。さらに好ましい結合基(y)の範囲は10〜20
0 meq/Kgである。
粉末状アミン化合物(A)として好ましいのは、結合基
(X)および結合基(めの他に、波数が1730〜17
55cm−’の赤外線を吸収する結合基(Z)を有する
ことである。
この結合基(Z)のうち、特に有用なものは、ウレタン
結合等である。このウレタン結合は、イソシアネート化
合物と1分子中に1個以上の水酸基を有する化合物との
反応により生成される。
結合基(Z)の代表であるウレタン結合を生成するため
に用いられる1分子中に1個以上の水酸基を有する化合
物としては、脂肪族飽和アルコール、脂肪族不飽和アル
コール、脂環式アルコール、芳香族アルコール等のアル
コール化合物;フェノール化合物を用いることができる
脂肪族アルコールとしては、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、
アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアル
コール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシ
ルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコ
ール、ドデシルアルコール、ステアリルアルコール、エ
イコシルアルコール等のモノアルコール類; エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモツプチルエー
テル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル等のエ
チレングリコールモノアルキルエーテル類を挙げること
ができる。その他エチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、1゜3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール等の二価アルコール類;グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等の三価アルコール頚;ペンタエリスリトー
ル等の四価アルコール類を挙げることができる。
脂肪族不飽和アルコールとしては、アリルアルコール、
クロチルアルコール、プロパルギルアルコール等を挙げ
ることができる。
脂環式アルコールとしては、ソクロペンタノル、ンクロ
ヘキサノール等を挙げることができる。
芳香族アルコールとしては、ヘンシルアルコル、シンナ
ミルアルコール等のモノアルコール類を挙げることがで
きる。
これらのアルコールにおいては、第1級、第2級または
第3級アルコールのいずれでもよい、また、1分子中に
1個以上のエポキシ基を有する化合物と、1分子中に1
個以上の水酸基、カルボキシル基、1級または2級アミ
ノ基、メルカプト基を有する化合物との反応により得ら
れる2級水酸基を1分子中に1個以上有する化合物もア
ルコール化合物として用いることができる。
フェノール化合物としては、石炭酸、クレゾル、キソレ
ノール、カルバクロール、チモール、ナフトール等の一
個フエノール;カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン
、ビスフェノールA1ビスフエノールF等の二価フェノ
ール;ピロガロール、フロログルシン等の二価フェノー
ルを挙げることができる。
これら−分子中に一個以上の水酸基を有する化合物とし
て好ましいのは、二個以上の水酸基を有するアルコール
化合物またはフェノール化合物である。
粉末状アミン化合物(A)中の結合基(Z)の好ましい
濃度範囲は、1〜200meq/にgである。結合基(
Z)の濃度が1 meq/Kgより低い場合には、配合
品の可使時間が短い。また、200 meq/Kgより
高い場合は硬化性が悪く、高温での硬化条件が必要とな
るため、実用的ではない。さらに好ましい結合% (7
,)の濃度範囲は、5〜100 meq/l<gである
結合基fX)+結合基(y) が0.05〜1.0の範囲が好ましい。濃度比が0.0
5より小さい場合には、化合物(A)の凝集力が強くな
り、硬化温度を実用範囲より高めに設定する必要があり
、1.0より大きい場合には逆に化合物(A)の凝集力
が弱く、配合品の貯蔵安定性に欠り、機械的剪断力への
抵抗性も低下する。
結合基(X)および結合基(y)の濃度の定量は、夫々
の結合基を有する弐(I)および(2)に示すモデル化
合物と、結合基(X)および結合基(y)を有せず、か
つ特異な波長の赤り(線を吸収する官能基を有する標準
物質を用いて、検量線を作成した後に、標準物質と粉末
状アミン化合物(A)を一定の比率で混合して、その混
合物の赤外線の吸収強度、すなわち、+630−168
0cm−’および1680〜1725cm−’の吸収強
度を測定し、検量線から濃度を算出すればよい。標準物
質の例として、2.3−ジメチル、2.3−ジシアノブ
タンを挙げることができ、この物質の2220〜225
0Cm−’に存在するシアノ基に基づく吸収強度を利用
できる。
また、結合基(7,1の定量は、結合、15 (X)お
よび結合基(y)と同様に、式(3)に示すモデル化合
物と2.3−ジメチル−2,3−ジシアノブタンを用い
て行うことができる。
本発明で用いられるマスターバッチ型硬化剤(■)を製
造する方法として、例えばエポキシ樹脂(B)中に3級
アミノ基を有する+5)束状化合物(A)を予め分散さ
せておき、これにイソンアネート化合物を添加し、水の
存在下で反応を行わしめる方法を挙げることができる。
この反応によってコアの表面にシェルを形成させること
ができる。コアである粉末状アミン化合物(A)中の結
合基(X)、(y)、(Z)の濃度調節は、03級アミ
ノ基を有する化合物(A)に対する水分量、03級アミ
ン基を有する化合物(A)に対するイソシアネート化合
物量及びイソシアネートの種類を変えることによって行
うことができる。
エポキシ樹脂(B)中に3級アミノ基を有する粉末状化
合物(A)を予め分散させるには、三木ロール等の機械
的剪断力を加えながら混合することが好ましい。
エポキシ樹脂(B)は前記のエポキシ樹脂(B)の中か
ら選ばれるものである。
粉末状アミン化合物(八)からなるコアの表面を覆うシ
ェルの厚みは、平均層厚で50〜10000人が好まし
い。50Å以下では可使時間が十分でなく、10000
Å以上では硬化温度が高くなりすぎるため実用的でない
。ここでいう層の厚みは、透過型電子顕微鏡により観察
される。特に好ましいシェルの厚みは、平均層厚で10
0〜1000人である。
本発明で用いられるマスターバッチ型硬化剤(■)の必
須の成分であるエポキシ樹脂(B)は、3級アミノ基を
有する化合物(a)を水の存在下でイソシアネート化合
物と反応させるための媒体としての役割を有しているが
、さらにエポキシ樹脂(B)の一部が粉末状アミン化合
物(A)と反応してシェルを形成することによって硬化
剤としての貯蔵安定性を向上させうるという積極的な役
割をも有している。
粉末状アミン化合物(A)とエポキシ樹脂(B)との重
量比率は110.1〜11500の範囲である。110
゜lより大きい場合には、粉末状アミン化合物(^)が
エポキシ樹脂(B)中に分散できない。
11500より小さい場合には、硬化剤としての性能を
発揮しない。好ましくは1/1〜115である。
本発明で用いられるマスターバッチ型硬化剤(III)
は、室温で液状又はペースト状である。
マスターバッチ型硬化剤(I)の配合割合は、使用する
エポキシ樹脂(I)と光重合性化合物(II)の総量1
00重量部に対して1〜100重量部であり、好ましく
は3〜60重量部である。
エポキシ樹脂(I)、光重合性化合物(II)及びマス
ターバッチ型硬化剤([[I)含有組成物の製造方法に
ついて特に制限はないが、組成物の貯蔵安定性の観点か
ら、マスターバッチ型硬化剤(■)の添加は最後にして
、撹拌時間をできるだけ短くするのが好ましい。
(実施例および比較例) 以下、例を挙げて本発明を説明するが、これらの例によ
って本発明の範囲は制限されるものではない。なお、例
中の「部」は重量部を示す。
参考例1(3級アミノ基を有する化合物(a)の合成)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂へEl!−330(旭
化成工業■製、エポキシ当1185)1モルと2−メチ
ルイミダゾール1.5モルを、メタノールとトルエン中
、80℃で反応させた後、溶媒を減圧で留去することに
よって、固体状化合物を得た。
これを粉砕して、平均粒径5μの粉末状アミン化合物X
−1を得た。
参考例2(結合基X+3’+Lを有する化合物の合成)
ジフェニルメタンジイソシアネート1モルに0゜5モル
のへキサメチレンジアミンを予め反応させておき、これ
にヒ゛スフエノール八〇、75モルをカロえて、さらに
反応を行うことによってポリマーPを得た。
参考例3(検量線の作成) 標準物質として2.3−ジメチル−2,3−ジシアノブ
タンを用い、これとモデル化合物(Ml)比とモデル化
合物(Ml)の1630〜1660ci−’の吸収帯の
面積と、標準物質の2220〜2250cm −’の吸
収帯の面積比とを関係づける検量線を第1図に示す。
すなわち、縦軸にはモデル化合物(Ml)と標準物質の
重量比を、横軸にはモデル化合物(旧)の1630〜1
660c「’の吸収帯の面積と標準物質の面積比をとり
、実測値をプロットすることによって、重量比と面積比
の間に直線関係(y=bx)があることを示している。
モデル化合物(M2) 及びモデル化合物(K3) についても同様にして、重量比と面積比の間の関係を第
1図に併せて示す。
第1図から測定サンプルの重量当たりの各結合JJ f
i度を求めるのは以下の方法のとうりである。
すなわち、精秤した測定サンプルと標準物質を混合し、
IRチャー1・から1630−1660cm−’、16
80〜1725c+n−’  1730〜1755cm
−’及び2220〜2250cmのピーク面積を求める
。この面積からそれぞれの面積比、すなわち1630〜
1660cm −’と2220〜2250c「’のピー
ク面積比、1680〜1725cm−’と2220〜2
250cm−’のピーク面積比及び1730〜1755
cm−’と2220〜2250c++1−’のピーク面
積比を求め、第1図からそれぞれのピークに対応する直
線、例えば1630〜1660(I+1−1の場合には
モデル化合物(Ml)に関する直線を用いてモデル化合
物(旧)/標1′11!物質の重量比を求める。
この重量比からモデル化合物(Ml)のウレア基当量/
標準物質重量に換算することによって、測定サンプルの
1630〜1660cm−’の吸収ををする結合基当量
を求める。得られた結合基当量を測定サンプルの重景で
割ることによって、測定サンプル重量当たりの結合基濃
度が得られる。その他の吸収においても同様の方法を用
いればよい。
(なお、第1図において、x、yは各結合法/標準物質
に基づいている。) なお、IRスペクトルの測定には、日本電子■製FT−
IR(JIR−100)を用いた。
参考例4(マスターパッチ型硬化剤の合成)参考例2で
得られたポリマーP1.を、99gのキシレン/メタノ
ール(I/I)の混合溶剤に熔解した。
この溶液中に、予め平均5μに粉砕した1−シアンエチ
ル−2−フェニルイミダゾール(2PZ−CN)50g
を加えて、25°Cで5分間攪拌した後、すみやかに濾
過を行って、ケーキを濾別し、そのケーキを50°Cで
5〜10 mm If gの減圧下に混合溶剤を揮散さ
せた。
その際、濾液中の不揮発分を測定したところ、0゜3重
量%であり、残りの0.7重量%は2PZ−CNに付着
したものである。
こうして得られた粉末状化合物を10g採り、これにA
ER−331(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、旭化
成■製、エポキシ当l 189) 20gを加えて三木
ロールを用いて均一に混合して、マスターパッチ型硬化
剤H−1の30gを得た。得られたマスターパッチ型硬
化剤+1−1の粘度は22万cps (25’C)であ
った。また40°Cの雰囲気に1週間放置した後の粘度
は25万cpsであり、はとんど粘度の変化はなかった
参考例5(マスターバンチ型硬化剤の合成)攪拌器、温
度検出器を備えた12のセパラブルフラスコ中で、^E
R−331の400gに粉末状アミン化合物X−1の2
00g、さらに水5gを加えて均一に混合したのち、ト
リレンジイソシアネート(TDI )Ihを加えて、4
0゛Cで攪拌しながら2時間反応を続けたところ、残存
するTDI はo、 1g以下となり、マスターへンチ
型硬化剤11−2を得た。
(マスターハンチ型硬化剤の分析) マスターパッチ型硬化剤11−2の15gをキシレン1
00gと混合して1昼夜放置したところ、キシレンに不
溶の成分が沈澱してきた。この沈澱物を濾別したところ
、5.6gの沈澱物が得られた。濾液からキシレンを4
12圧乾燥して、残った粘稠な液体はIR分析、K1−
1−ICL方法によるエポキシ5債の7Jtl+定によ
りAER−331と同定された。
一方、沈澱物を40゛Cで減圧乾燥させて分析用サンプ
ルを得た。この分析用サンプル3.3gにI!動物質し
て2.3−ジメチル−2,3−ジシアノブタンIOrn
gを加え、乳鉢で粉砕混合後、その配合品2 mgを5
0fflqのKBrと共に粉砕し、錠剤成型機を用いて
直径8 mmφの錠剤を作成した。
本錠剤を用いて、日本電子■’!!JIR−100型の
FTI R/lll+定装置により赤外スペクトル図を
得た。得られた図のうら、1500〜1800cm −
’の赤外線の波長領域におけるスペクトル図から予め作
成した検量線を用いて、結合基(X)の濃度を求めたと
ころ、55meq/Kg−粉末状アミン化合物であった
1680〜1725cm−’の波長領域および1730
〜1755cm−’の波長領域の吸収も全く同様にして
、結合基(y)、結合基(7,)を求めたところ、それ
ぞれ25meq/Kg、、15meq/Kgであった。
本硬化剤H−2の3hに、AER−331をio。
gおよびエポメートB −002(油化シェル社製硬化
剤)40gを加え、25゛Cで硬化させて、電子顕微鏡
用の試料を作成した。その試料をスライスして、透過型
電子顕微鏡により断面を撮影し、第2図に示した。第2
図からシェルが形成されていることが分かる。
実施例1 エポキシ樹脂AEI?−331を85g、エポキシアク
リレートとしてホトマー3016(サンノプコ社販売)
を15g 、フタル酸モノアクリロイルオキシエチルエ
ステルを85g、ヘンシフエノンを1gおよびマスク−
ハツチ型硬化剤H−2を20g計量し、十分に?fu合
して均一な組成物を作成した。
得られたtJI成物酸物度(25°C)は作成直後で1
800センチボイズで、25°Cに1ケ月放置後の粘度
は1950センチボイズで、粘度変化は殆ど認められな
かった。
この得られた組成物を厚さ2画のスペーサーを挟んだ2
枚のガラス板の間に、この樹脂組成物を注入し、IKW
の定格容量の高圧水銀灯から10(mの距離を置き、5
分間照射した後、100°Cで30分加熱硬化を行った
得られた注型物の性能は光透過率が77%で、塗膜のバ
ーコル硬度は40であった。
比較例1 上記の組成でマスターバンチ型硬化剤11−2の代わり
に、市場で人手可能な潜在性硬化剤 PN23(味の素
社製)と平均粒径8μmのジシアン、ジアミドをそれぞ
れ20g 、 611!配合して、前記の紫外線硬化を
行ったが、光が透過せずヘタツキのない学膜を得ること
ができなかった。
実施例2〜5、比較例2〜5 第1表に示した光/熱硬化型組成物をアルミニウム板上
にバーコーターを用いて100 μmの厚さに塗布した
後、IKWの定格容量の高圧水銀灯から10cmの距離
をおき、5分間紫外線を照射し、次いで100 ’Cで
30分間加熱硬化した。得られた組成物の保存安定性お
よび硬化塗膜の性能は第1表に示すとおりであった。
ヘンシルジメチルアミンおよび2−エチル−4−メチル
イミダゾールを配合した場合には、保存安定性が悪く一
液型組成物を得ることができなかった。
(発明の効果) 本発明の一液型光および熱硬化性エポキシ樹脂組成物は
前記の実施例及び比較例から明らかなように、以下の効
果が得られる。
(I)保存安定性(ポットライフ)に優れているために
、常温において何ら性能の変化がなく、長い期間安定に
保存することができる。
(2) −?&型配合組成物であるので、使用時の作業
性が改良され、また製品の高い信頼性が得られる。
(3)光重合によるプリフォーム化が可能である。
(4)エポキシ樹脂の硬化反応およびエポキシ樹脂中の
エポキシ基と光重合性化合物中のカルボキシル2Sとの
反応を低温で行うことができる。
(5)光重合のみでは困難な肉厚の硬化が可能である。
このような効果を生かして広い用途分野に利用すること
ができる。例えば電気・電子部品の注型用として、ある
いは1,1止材・接合用として、インキ用、コーティン
グ用配合物として幅広い応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はモデル化合物の標準物質に対する重量比とIR
チャートの面積比の関係を示すグラフである。 第2図は実施例2に使用されかつ参考例5によって得ら
れた硬化剤(ト2)の粒子構造(図面)を示す電子顕微
鏡写真である。 (ほか1名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキ
    シ樹脂( I )、分子内に1個以上の光重合性二重結合
    を有する光重合性化合物(II)、および( I )の硬化
    剤としてのマスターバッチ型硬化剤(III)よりなる組
    成物であって; (III)が1分子中に少なくとも1個の3級アミノ基を
    有するが1級および2級アミノ基を有さず、波数163
    0〜1680cm^−^1の赤外線を吸収する結合基(
    x)と波数1680〜1725cm^−^1の赤外線を
    吸収する結合基(y)を少なくともその表面に有する粉
    末状アミン化合物(A)をコアとし、上記アミン化合物
    (A)とエポキシ樹脂(B)の反応生成物をシェルとし
    てなる硬化剤(C)と、上記硬化剤(C)100重量部
    に対して10〜50,000重量部のエポキシ樹脂(B
    )とからなる一液性エポキシ樹脂用マスターバッチ型硬
    化剤からなり; 該( I )と(II)の配合割合が( I ):(II)=10
    :90〜90:10(重量比)で、かつ(III)が( I
    )+(II)の100重量部に対して1〜100重量部
    であることを特徴とする一液型光および熱硬化性エポキ
    シ樹脂組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05295339A (ja) * 1992-04-23 1993-11-09 Three Bond Co Ltd 水性接着剤組成物
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