JPH02116051A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヘリカルスキャン型磁気記録再生装置の、高
密度記録に適した新規な構成に間するものである。

従来の技術 現在実用化されている種々の磁気記録再生装置の中で最
も高い記録密度が実現されているのは、映像記録用ヘリ
カルスキャン型磁気テープ記録再生装置（いわゆるＶＴ
Ｒ）、特に家庭用のそれにおいてである。

第３図にそのシリンダ部分の簡略な原理構造図を示す、
同図において、１は磁気へラド３が装着された回転可能
な上シリンダ、２は固定された下シリンダ、４は磁気テ
ープである。上下シリンダに対してヘリカルに巻き付け
られ一定速度で５の方向に送られる磁気テープに対して
、上シリンダに取り付けられた磁気ヘッドは第４図に示
した斜めの軌跡を有するトラックを記録する。この様な
系は一般にヘッドテープの接触状態が非常に安定であり
、さらに狭トラツクのトラッキング能力に優れるので、
前記ＶＴＲのように高い記録密度の要求される機器に用
いられている。

この様なヘリカルスキャンの系では、第５図に示したよ
うに、磁気テープの移動方向に向かって回転シリンダ部
に対する固定シリンダ部の面積比が大きくなる。また、
テープは回転シリンダと接触し始めたところから空気を
巻き込んで流体力学的に浮上し摩擦を低減するように働
くが、その浮上量はテープの移動方向に沿って減少する
。これら２点の事柄によってテープの移動方向に沿った
テンションは第５図の様に大きく増大する。

この様に、テープテンションがシリンダに沿って大きく
分布を持つと、磁気テープがヘッドに与える摩耗条件が
磁気ヘッドの位置によって異なってくる。すなはち、テ
ープテンションが異なれば、テープの張り方が異なって
、ヘッドが摩耗する際の表面形状がことなってくるから
、テープテンションがシリンダに沿って大きく分布を持
つと、ヘッドが受ける摩耗条件はシリンダ半周に対する
ある種の平均化されたものになる。このために、ヘッド
・テープが十分になじんだ後でも、ヘッドの表面形状は
シリンダに沿ったどの位置でも厳密にはテープに合って
いないことになる。すなわち、いわゆるヘッド媒体イン
タフェイスの状態が良好に保てない。

この様なことは、高密度記録のための表面平滑度の高い
記録媒体（例えば垂直記録用磁気記録媒体など）を用い
る場合はど厳密になり、大きな問題になってくる。

発明が解決しようとする課題 この様に従来技術ではシリンダ回りでのテンション分布
が大きくなり易く、特に高密度記録のために表面平滑度
が高く、摩擦係数の大きい記録媒体を用いたときの問題
が大きい。

本発明は、このような従来技術の課題を解決することを
目的とする。

課題を解決するための手段 本発明の磁気記録再生装置においては、磁気ヘッドを装
着した回転可能な上シリンダと、固定された下シリンダ
と、前記上シリンダと前記下シリンダに巻き付けてヘリ
カルスキャンが可能なように配置走行せしめられる磁気
テープを具備し、前記下シリンダと前記磁気テープとの
接触面積は前記磁気テープの走行方向に向かって減少し
、また前記磁気テープは前記下シリンダとの動摩擦係数
が０．３以上の金属薄膜テープであるものを用いる。

作用 本発明の構成によれば、下シリンダと磁気テープとの接
触面積は磁気テープの走行方向に向かって減少するので
、その方向に向かってのテンション増大が少ない、−更
に本発明では必然的に上シリンダ（回転シリンダ）と磁
気テープとの接触面積が磁気テープの走行方向に向かっ
て増大する形となるので、その方向に向かって浮上量が
増大し、従ってテンション増大が少ない、この様な効果
は表面平滑度が高く、摩擦係数の大きい記録媒体を用い
たときに大きい。

実施例 以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例を示す斜視図である。

同図において、ｌは磁気ヘッド３が装着された回転可能
な上シリンダ、２は固定された下シリンダ、４は磁気テ
ープである。磁気テープは、その移動方向５に向かって
回転シリンダ部に対する固定シリンダ部の面積比が小さ
くなるように、゛上下シリンダに対してヘリカルに巻き
付けられ走行せしめられる。

この様に構成されたヘリカルスキャンの系では、第２図
に示したように、磁気テープの移動方向に向かって回転
シリンダ部に対する固定シリンダ部の面積比が小さくな
るので、この方向に向かってのテンション増加が少ない
。また、磁気テープの移動方向に向かって回転シリンダ
部の面積は増大するので、浮上量はテープの移動方向に
沿って増大し、これによってもテンション増加は抑えら
れる。これら２点の事柄によってテープの移動方向に沿
ったテンションの増大は第２図の様に緩やかなものとな
る。

この様に、テープテンションがシリンダに沿ってあまり
増大しない、すなわち、大きな分布を持たないと、磁気
テープがヘッドに与える摩耗条件の中で少なくともテン
ションによって決められている部分は磁気ヘッドの位置
によらず一定に近くなる。すなわち、この様な条件下で
は、ヘッドとテープが十分になじんだ後のヘッドの表面
形状はシリンダに沿ったどの位置でも概略テープに密に
接触し得る形状をしており、磁気記録上のスペーシング
の少ない状態が実現できる。

一般に高密度記録のための表面平滑度の高い記録媒体（
例えば金属薄膜磁気記録媒体や垂直記録用磁気記録媒体
など）を用いる場合はど、上記の様なスペーシングに対
する要求は厳密であり、更に、そのような記録媒体は必
然的に摺動に対する摩擦が大きいから、本発明のこの様
な効果は特に貴重である。発明者の実験によれば下シリ
ンダとの動摩擦係数が０．３以上の記録媒体において顕
著な効果が見られた。

本発明のこの様な効果を更に確実なものにするためには
、回転シリンダの回転方向を記録媒体の走行方向に沿っ
たものにする構成をとるのが好ましい。この様にすると
テープは回転シリンダから押される形となるので、シリ
ンダまわりのテンション増大が更に抑ル１される。

発明の効果 この様に本発明によれば、ヘッド媒体インタフェイスの
優れたヘリカルスキャン記録再生系を得ることができ、
高密度な磁気記録が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気記録再生装置の一実施例を示す斜
視図、第２図は本発明の詳細な説明するためのグラフ、
第３図は従来例の磁気記録再生装置の斜視図、第４図は
それによる記録トラックパターン図、第５図は従来例に
よる効果を示すグラフである。 ｌ・・・上シリンダ、２・・・下シリンダ、３・・・磁
気ヘッド、４・・・テープ、５・・・テープ移動方向代
理人の氏名　弁理士　粟野重孝　はか１名第１図 第３図 第２図 第４図 テープの移動方向

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気ヘッドを装着した回転可能な上シリンダと、
   固定された下シリンダと、前記上シリンダと前記下シリ
   ンダに巻き付けてヘリカルスキャンが可能なように配置
   走行せしめられる磁気テープとを具備し、前記下シリン
   ダと前記磁気テープとの接触面積は前記磁気テープの走
   行方向に向かって減少し、前記磁気テープは前記下シリ
   ンダとの動摩擦係数が０．３以上の金属薄膜テープであ
   ることを特徴とする磁気記録再生装置。
2. （２）上シリンダの回転方向は、前記上シリンダの表面
   移動方向と磁気テープの走行方向が一致するような方向
   であることを特徴とする請求項１記載の磁気記録再生装
   置。