JPH02113614A - 位相平坦帯域ろ波回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば時分割多元接続（ＴＤＭＡ）方式におけ
る復調器の搬送波再生回路等に用いられる帯域ろ波回路
に関し、特に人力周波数変動やノ＼−スト間周波数偏差
の大きな通信系において再生搬送波のＳ／Ｎ比を改善す
る位相平坦帯域ろ波回路に関する。

〔従来の技術〕

従来、ＴＤＭＡ方式等における復調器の搬送波再生回路
では位相シフトキーイング（ＰＳＫ）変調された信号を
逆変調あるいは周波数逓倍することにより搬送波成分を
抽出するという方法が多くとられてきた。また、この抽
出搬送波の雑音成分を除去し、Ｓ／Ｎ比を改善するため
に、抵抗、コイル　コンデンサで構成される狭帯域の単
一同調帯域ろ波器が広く用いられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

この単一同調帯域ろ波器は、第２図のような振幅・位相
特性を有している。この帯域ろ波器の中心周波数をω。

とすると、入力信号の周波数がω。

より大きくなると入力信号の位相に対して出力信号の位
相に遅れが生じ、逆に入力信号の周波数がω。より小さ
くなると入力信号の位相に対して出力信号の位相に進み
が生じる。従って、この帯域ろ波器を前述の搬送波のＳ
／Ｎ比改善のために使用した場合には、次のような問題
が生じてくる。

例えばＴ　Ｄ　Ｍ　Ａ方式等において、復調器の入力信
号周波数に変動が生じた時、あるいは入力バースト信号
間に周波数偏差が存在した場合には、抽出された搬送波
信号つまり帯域ろ波器の入力信号にも同様の周波数変動
が生じ、前記の理由からその出力信号の位相が変動する
。この変動は同期復調時には位相誤差となり復調信号に
劣化を生じさせる。

本発明の目的は、以上のような問題点を解決するために
、帯域ろ波器への入力信号の周波数変動に対して出力信
号の位相に変化が生じない帯域ろ波回路を提供するごと
にある。

〔課題を解決するための手段］ 本発明の位相平坦帯域ろ波回路は、入力信号をろ波する
第１のろ波器と、第１のろ波器の出力周波数を２分の１
に分周する分周器と、所定の周波数の信号を発生する局
部発振器と、局部発振器の出力信号と分周器の出力信号
とを乗じる第１の乗算器と、第１の乗算器の出力をろ波
する第２のろ波器と、第１のろ波器の出力信号と局部発
振器の出力信号とを乗じる第２の乗算器と、第２の乗算
器の出力をろ波する第３のろ波器と、第３のろ波器の出
力信号と第２のろ波器の出力信号とを乗じる第３の乗算
器と、第３の乗算器の出力をろ波する第４のろ波器と、
第４のろ波器の出力信号と２分の１分周器の出力信号と
を乗じる第４の乗算器と、第４の乗算器の出力をろ波す
る第５のろ波器を有し、かつ第１と第２のろ波器を狭帯
域ろ波器にて構成して第５のろ波器から位相補償された
出力信号を得ている。

［作用］ 」二連した構成では、第１及び第５のろ波器の帯域幅に
より入力信号に対して狭帯域の帯域ろ波を行って入力信
号のＳ／Ｎ比を改善し、局部発振器の周波数を選択して
第２のろ波器の中心周波数を下げることで安定化を実現
する。

〔実施例〕

次に、本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明による位相平坦帯域ろ波回路の実施例を
示すブロック図である。

第１図において、１は第１の帯域ろ波器、２は２分の１
分周器、３は局部発振器、４は第１の乗算器（ミキサ）
、５は第２の帯域ろ波器、６は第２の乗算器、７は第３
の帯域ろ波器、８は第３の乗算器、９は第４の帯域ろ波
器、１０は第４の乗算器、１１は第５の帯域ろ波器であ
る。

以下に本発明による位相平坦帯域ろ波回路の原理を説明
する。

まず、本帯域ろ波回路に入力される信号を、ｃｏｓ　（
ω０＋Δω）もとお（。第１の帯域ろ波器１は狭帯域の
単一同調帯域ろ波器で第２図に示されるような振幅・位
相特性を有しており、その中心周波数をω。とすると、
その出力信号は−θの位相推移を受げｃｏｓ　（（ω０
＋Δω）ｔ−θ）となる。

第１の帯域ろ波器１の出力ば２分の１分周器２により周
波数分周され、その出力信号は、ｃＯｓ　（（１／２　
（ＩＪｌｌ　＋１／２Δω）ｔ−θ／２）　となる。

２分の１分周器２の出力信号は発振周波数ω、−の局部
発振器３の出力信号により第１の乗算器４にて周波数変
換される。

第２の帯域ろ波器５は狭帯域の単一同調帯域ろ波器で、
その中心周波数は１／２ω０−ω、であり、第１の帯域
ろ波器１と同形の振幅・位相特性を有しているが、その
雑音帯域幅は２分の１であることから同じ周波数変動に
対して２倍の位相推移を受ける。したがって第２の帯域
ろ波器５の出力信号は、 ｃｏｓ　（（１／２　ωｏ　＋１．／２　Δω−ωｔＤ
３θ７／２）となる。

一方、第１の帯域ろ波器１の出力信号は発振周波数ω、
の局部発振器３の出力信号により第２の乗算器６にて周
波数変換される。

第３の帯域ろ波器７は広帯域の帯域ろ波器で入力周波数
変動Δωによる位相推移は無視できるほど小さく、周波
数変換による不要波を除去するのが目的である。したが
って、第３の帯域ろ波器７の出力信号は、 ｃｏｓ　（（ω。十Δω−ω１　）　１−θ）となる。

第３の帯域ろ波器７の出力と第２の帯域ろ波器５の出力
とは第３の乗算器８により乗じられる。

第４の帯域ろ波器９は広帯域の帯域ろ波器で周波数変換
による不要波を除去するものである。したがって、第４
の帯域ろ波器９の出力信号は、ＣＯ３（（１／２　ω０
汁１／２Δω）を十θ／２）　となる。

第４の帯域ろ波器９の出力と２分の１分周器２の出力は
第４の乗算器１０により乗し、られる。

第５の帯域ろ波器１１は広帯域の帯域ろ波器で周波数変
換による不要波を除去するものである。

したがって、第５の帯域ろ波器１１の出力信号ばｃｏｓ
　（ω＋Δω）ｔとなり帯域ろ波を行い、がっ周波数変
動Δωによる位相推移を受けない出力信号を得る。

なお、第３．第４．第５の各帯域ろ波器７，９１１はい
ずれも周波数変換による不要波を除去するためのもので
必ずしも帯域ろ波器である必要はなく低域ろ波器、高域
ろ波器等の使用も可能である。

〔発明の効果］ 以上説明したように本発明は次のような効果を得ること
ができる。

（１）入力信号に対して狭帯域のろ波を行い雑音成分を
除去し、入力信号のＳ／Ｎ比を改善すると同時に入力信
号の周波数変動Δωに対して出力信号の位相変動が生じ
ない出力信号を得ることが可能である。

（２）その際、入力信号Ｓ／Ｎ比に対する出力信号Ｓ／
Ｎ比の改善率は第１及び第５のろ波器の雑音帯域幅で決
まり、回路の他の構成要素によるＳ／Ｎ比の劣化が生し
ない。

（３）第２のろ波器は第１のろ波器に比して、その雑音
帯域幅が２分の１であるため実現が難しく、温度変動等
による安定性も悪いが、局部発振器の周波数ωＬを適当
に選ぶことにより第２のろ波器の中心周波数を下げ、実
現を容易にし、より安定化することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による位相平坦帯域ろ波回路の実施例を
示すブロック図、第２図は単一同調帯域ろ波器の振幅・
位相特性図である。 １・・・第１の帯域ろ波器、２・・・１／２分周器、３
・・・局部発振器、４・・・第１の乗算器、訃・・第２
の帯域ろ波器、６・・・第２の乗算器、７・・・第３の
帯域ろ波器、訃・・第３の乗算器、９・・・第４の帯域
ろ波器、１０・・・第４の乗算器、１１・・・第５の帯
域ろ波器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．入力信号をろ波する第１のろ波器と、この第１のろ
   波器の出力周波数を２分の１に分周する分周器と、所定
   の周波数の信号を発生する局部発振器と、この局部発振
   器の出力信号と前記分周器の出力信号とを乗じる第１の
   乗算器と、前記第１の乗算器の出力をろ波する第２のろ
   波器と、前記第１のろ波器の出力信号と前記局部発振器
   の出力信号とを乗じる第２の乗算器と、この第２の乗算
   器の出力をろ波する第３のろ波器と、この第３のろ波器
   の出力信号と前記第２のろ波器の出力信号とを乗じる第
   ３の乗算器と、この第３の乗算器の出力をろ波する第４
   のろ波器と、この第４のろ波器の出力信号と前記２分の
   １分周器の出力信号とを乗じる第４の乗算器と、この第
   ４の乗算器の出力をろ波する第５のろ波器を有し、前記
   第１と第２のろ波器を狭帯域ろ波器にて構成して前記第
   ５のろ波器から位相補償された出力信号を得ることを特
   徴とする位相平坦帯域ろ波回路。