JPH02112925A - Frp製アーム部材の製造方法 - Google Patents

Frp製アーム部材の製造方法

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JPH02112925A
JPH02112925A JP63265875A JP26587588A JPH02112925A JP H02112925 A JPH02112925 A JP H02112925A JP 63265875 A JP63265875 A JP 63265875A JP 26587588 A JP26587588 A JP 26587588A JP H02112925 A JPH02112925 A JP H02112925A
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JP
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frp
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cylindrical
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JP63265875A
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Inventor
Sukeyuki Matsuda
祐之 松田
Hidenori Ishiide
石井出 秀則
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、筒状部材とその両端部に位置する1対の端部
材とがFRP層で被覆されてなるFRP製アーム部材の
製造方法に関するものである。
(従来の技術) 車両のサスペンション装置等に用いられるアーム部材は
一般に金属製であるが、このような金属製アーム部材は
軽量化が困難であり、また防錆対策が必要となるためコ
スト高となり、さらに、これを車両に使用した場合には
路面あるいはエンジン等に起因する振動の加振源となり
やすく振動騒音特性を悪化させる要因となる。
これに対し、アーム部材を例えば樹脂等の非金属製とす
ることにより上記不都合を解消することが可能となるが
、アーム部材の両端部には、ねじ溝、ヨーク等が形成さ
れ、この両端部では他部材との機械的締結強度を十分確
保する必要があることから、アーム部材を非金属製の筒
状部材とその両端部の1対の金属製の端部材とで構成す
ることが好ましい。さらに、筒状部材と端部材との結合
を接着やリベット止めで行うことは荷重、特に弓張荷重
に対する信頼性に欠けるため、上記筒状部材および端部
材をFRP層で被覆し、アーム部材に作用する圧縮荷重
に対しては筒状部材で対抗させ、引張荷重に対してはF
RP層で対抗させるのが好ましい。このFRP層は、い
わゆるフィラメントワインディング法により形成するこ
とができ、こうして形成されたFRP層を加熱硬化させ
ることにより筒状部材および端部材の被覆がなされるこ
ととなる。
(発明が解決しようとする課題) このようにフィラメントワインディング法により形成さ
れたFRP層を有するアーム部材において、その剛性を
さらに向上させるためには、■筒状部材と端部材との連
結部分においてFRP層に生ずる応力集中現象の除去、
■FRP層内に巻き込まれた気泡の除去、■FRP層の
構成要素となっているフィラメントに付与されたテンシ
ョンの均一化を図ることが望まれる。
上記課題のについて詳述すると以下のとおりである。す
なわち、上記構成のFRP製アーム部材においては、筒
状°部材と端部材との連結部分に隙間が生じやすいため
当接面の開口変位が容易に発生し、FRP層に極めて小
さい曲率の曲げ変形が起こり(外層に極めて大きい引張
応力が生じる)、使用中この境界部が早期に破壊するた
め疲れ寿命が確保できない。また、仮りにこの連結部分
に隙間がないとしても筒状部材と端部材の材質が相違す
るためヤング率か異なり、多少なりとも上記同様の応力
集中現象が起こり疲れ寿命の低下を引き起しやすい。上
記連結部分の隙間をなくす手段としては、フィラメント
を巻き付ける際に巻付力を高めることが考えられるが、
一般にフィラメントワインディング法での巻付力は、3
0kg f程度が限界であり、また、各端部の外端でフ
ィラメントの折返しを行うため、実際には、軸線方向の
拘束力はほとんど期待できない。したがって、フィラメ
ントワインディング成形以前に筒状部材と端部材とを接
着接合等であらかじめ組み立てておくが、フィラメント
ワインディング成形時に両端部に圧縮力を加え得るよう
な拘束治具を準備して成形する等の必要性かある。これ
らの方法を応用することにより成形時の隙間を小さくす
ることは可能となるが、常温硬化性樹脂や熱硬化性樹脂
を用いた場合は、この段階では樹脂が未硬化状態である
ため、後者においては硬化完了段階まで拘束し続けなけ
れば圧縮状態を保つことができず隙間が生じやすく、前
者においては隙間の再発生は起らないが引張部材(FR
P層)の予引張効果が期待できない(これについては両
者同様である)ため引張疲れ強さが低下しやすい。また
あらかじめ接着する必要があることから製造工程が煩雑
になり製造時間、価格面からも不利である。
上記課題■について詳述すると以下のとおりである。す
なわち、熱硬化性樹脂を加熱炉中で硬化させると外周か
ら硬化を始め、順次内部に向かって硬化が進む。このた
め、ワインディング時にロービング(フィラメントの束
)に含まれていた気泡や隣接するロービング間の隙間に
存在する空気が閉じ込められ内部欠陥や表面欠陥として
残りやすい。この欠陥は疲れ寿命に悪影響を与える。
上記課題■について詳述すると以下のとおりである。す
なわち、フィラメントワインディング法によりFRP層
を形成する場合、テンションが一定でないと残留応力が
不均一となりアーム部材の品質が低下することとなる。
しかし、レベル巻きのような巻き方の場合、ロービング
をたるませないで巻くためには、複数の軸を同時に動か
すことが必要となり、また、たるみを多く吸収できるテ
ンションコントローラが必要となり、このため、複雑な
フィラメントワインディングの装置が必要となる。さら
に、このような装置を用いたとしても均一なテンション
で巻くことは困難であり、また巻付後のロービングの処
理時にはテンションをコントロールできない。以上は主
に熱硬化性樹脂を用いてFRP層を形成した場合だが、
近年熱可塑性樹脂を用いたプリプレグロービングのフィ
ラメントワインディング成形の研究が行われている。
この場合、予備加熱をし、加熱ロールや熱風などで接触
させながらフィラメントワインディング成形する方法が
行われているが、均一に溶融させつつ均一なテンション
をかけながら巻きつけるのは極めて困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、製造されたアーム部材に、より高い剛性を確保する
ことのできるFRP製アーム部材の製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明によるFRP製アーム部材の製造方法のうち、第
1の発明は、筒状部材の内側に金属製の補助部材を配し
てその両端部を端部材に溶接することにとより上記課題
■(応力集中現象の除去)を解決し、かつ、この補助部
材を高周波加熱してFRP層を硬化させることにより上
記課題■(気泡の除去)を解決し、もって上記目的達成
を図るようにしたものであり、第2の発明は、FRP層
を加熱硬化させる際所定のねじりモーメント荷重を作用
させることにより上記課題■(テンションの均一化)を
解決し、もって上記目的達成を図るようにしたものであ
る。
すなわち、第1の発明は、非金属製の筒状部材と、この
筒状部材の両端部に位置する1対の金属製の端部材とが
、FRP層で被覆されてな°るFRP製アーム部材の製
造方法であって、前記筒状部材の内側に該筒状部材の軸
線方向に延びる金属製の補助部材を配設するとともに前
記筒状部材の両端部に前記1対の端部材を位置せしめる
一方、前記補助部材の両端部を前記各端部材に溶接し、
次いで、フィラメントワインディング法により前記筒状
部材および前記端部材の外面にFRP層を形成し、その
後、前記補助部材を高周波加熱して前記FRP層を硬化
させることを特徴とするものである。
また、第2の発明は、筒状部材の両端部に1対の端部材
を位置せしめた後、樹脂が付着したフィラメントを前記
各端部材に係止しながら前記筒状部材の外周面に巻き掛
けて前記筒状部材および前記端部材の外面にFRP層を
形成し、その後、前記1対の端部材間に前記筒状部材の
軸線まわりのねじりモーメント荷重を作用させながら前
記FRP層を加熱硬化させることを特徴とするものであ
る。
(作  用) 上記構成に示すように、第1の発明においては、筒状部
材の内側に金属製の補助部材を配してその両端部を端部
材に溶接するようになっているので、筒状部材と端部材
との連結部分における両部材の密着性を高めることかで
きるとともに該連結部分付近のヤング率の急変をなくす
ことができ、これにより該連結部分においてFRP層に
生ずる応力集中現象の除去、ひいてはアーム部材の疲れ
寿命低下防止を図ることができる。さらに、上記補助部
材を用いることにより、FRP層の延性不足を補うこと
も可能となる。
また、第1の発明においては、FRP層の硬化は、上記
補助部材を高周波加熱して行うようになっているので、
FRP層は内側から加熱されることとなり、これにより
、FRP層の内部に閉じ込められていた空気を順次表面
に向けて追い出して気泡除去を図ることができ、ひいて
は空洞率低減によるアーム部材の疲れ強さの向上を図る
ことができる。
さらに、上記補助部材を発熱源として樹脂の硬化を行う
とFRP層に圧縮残留応力を付与することができるので
、この構造では得にくい引張疲れ強さの向上に約立つ。
すなわち、補助部材の線膨張係数をα11円筒部材のそ
れをα2、同じくFRP層をα3としたとき、α1≧α
2〉α3の関係(具体例では、補助部材がS 25C−
535C程度の低炭素鋼、円筒部材が0°配向を主体と
したグラスファイバとポリエステルまたはビニルエステ
ルを用いたFRP、FRP層が数十度配向を主体とした
グラスファイバとエポキシ等を用いたFRP)とすれば
加熱時に補助部材がFRP層を軸線方向に引張るためロ
ービングの巻付力の再配分がなされ引張疲れ強さの向上
が図れる。また、この状態で硬化した後、冷却するとF
RP層には圧縮残留応力が発生するので、さらに引張疲
れ強さの向上に寄与する。
一方、第2の発明においては、FRP層を加熱硬化させ
る際所定のねじりモーメント荷重を作用させるようにな
っているので、FRP層の構成要素となっているフィラ
メントにテンションが付加されるとともにフィラメント
に作用するテンションがFRP層全体にわたって均一化
されることとなり、これによりアーム部材における応力
分布を一定にすることができる。
なお、この場合における「加熱硬化」には、フィラメン
トに付管した樹脂が熱可塑性樹脂である場合において、
該樹脂を加熱溶融した後これを冷却硬化させることも含
まれることはもちろんである。
(発明の効果) したがって、本発明によれば、製造されたFRP製アー
ム部材に、より高い剛性を確保することができる。
(実 施 例) 以下添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳
述する。
第1aおよびlb図は、本発明によるFRP製アーム部
材の製造方法のうち、第1の発明の一実施例により製造
されたFRP製アーム部材を示す正面図および側面図で
ある。
第1a図に示すように、FRP製アーム部材2は、非金
属(FRP)製の筒状部材4と、この筒状部材4の両端
部に位置する1対の金属(スチール)製の端部材6とが
、FRP層8で被覆されてなり、上記筒状部材4は円筒
状に形成され、各端部材6はこの筒状部材4の両端面に
当接するとともにその内周面に円環状のフランジ部6a
が嵌合している。
(外周面に嵌合させるようにしてもよい)。筒状部材4
の内側には補助部材たる円筒状の薄肉鋼管10か筒状部
材4と同心で配設され、この薄肉鋼管[0の両端部は端
部材6のフランジ部6aと当接しこれに溶接されている
。FRP層8は、樹脂が被覆されたロービング8aによ
り構成されており、各端部材6の端面には、第1b図に
示すように、ロービング8aを係止するための複数の突
起6bが形成され、その中央部にはアーム部材2を他部
品に取り付けるためのねじ部8Cが形成されている。ま
た、端部材6は6角形の外形形状を有し、各突起6b間
の溝にロービング8aか通されるようになっていて、こ
れによりアーム部材2を他の部材にねじ締めする際、ス
パナ等の工具を当ててもFRP層8の傷付きが生じない
ようになっている。なお、6角形以外にも4角形、8角
形等の偶数角形状が採用可能である。
次に、このFRP製アーム部材2の製造方法について説
明する。
まず、筒状部材4内に薄肉鋼管lOを挿入し、筒状部材
4の両端部に1対の端部材6を嵌合させる。
その際、端部材6のフランジ部6aが薄肉鋼管10に当
接したとき、円筒部材4と端部材6との間に後述する溶
接に要するアプセット代相当の隙間が形成されるように
、薄肉鋼管10の長さを予め設定しておく。
次に、各端部材6にそれぞれ電極を当てかいプロジェク
ション溶接にて薄肉鋼管10と各端部材6とを接合させ
る。上記隙間は、溶融直後のアプセットにより無くなり
、筒状部材4と各端部材6とが密告する。上記プロジェ
クション溶接の溶接部がその後冷却されるに伴い、両部
材4および6の密着性はさらに向上することとなる。
なお、通電を行う都合上、筒状部材4は、電気絶縁体で
あるグラスファイバを用いたFRPが望ましい。ただし
、カーボンファイバ等の電導体であっても筒状部材4に
適切な絶縁処理を施せば不都合ではない。また、プロジ
ェクション溶接時、FRPに対する熱害を少なくし、か
つ溶接性を良くするため、溶接面積と溶接部付近の熱容
量を適正化するとよい。このため接合面は3点以上の点
当りとしたり、端部材6の内側に四部を設ける方法が考
えられる。
次いて、フィラメントワインディング法により筒状部材
4および端部材6の外面にFRP層8を形成する。この
FRP層8の形成は、第2図に示すように、複数本のフ
ィラメント(グラスファイバ)12を束ねてなるロービ
ング8aを、樹脂1’!14をくぐらせた後筒状部材4
の軸方向に往復動させる一方、筒状部材4および端部材
6をその軸線まわりに回転させることによって、ロービ
ング8aを各端部材6に係止しながら筒状部材4の外周
面に巻き掛けて行う。第1b図に示すように、端部材6
には複数の突起6aが形成されているので、これら突起
6aの間を通すことにより、樹脂が未硬化の間にロービ
ング8aがずれて巻付力が低下したり、あるいは硬化後
、外力が作用したときにロービング8aがずれるのを防
止することができるので、FRP層8の、アーム部材2
に作用する引張荷重に対抗する機能を十分に発揮せしめ
ることができる。
このようにして、FRP層8が形成されたら、次に、薄
肉鋼管10を高周波加熱する。すなわち、高周波加熱装
置を用いて薄肉鋼管lOに誘導熱を発生させる。この加
熱によりFRPIW8は内側から順次硬化し、このとき
FRP層8の内部に閉じ込められていた空気は表面側に
追い出され、FRP層8の空洞率は極めて低くなる。こ
の際、樹脂の偏りをなくすため円筒部材4を略水平に保
ち回転させながら硬化させると良質な成形体を得ること
ができる。なお、高周波加熱する時間は、未硬化樹脂が
ゲル化する迄でよく、その後は大気加熱炉等の別の手段
を用いてもよい。
第3a、 3b、 3c、 4aおよび4b図は第1の
発明において用いられる補助部材の変形例を示す、第1
aおよび1b図と同様の図である。
第1a図においては、円筒状の薄肉鋼管10により補助
部材を構成したが、筒状部材4はFRP製でありその内
径寸法は非常にばらつきやすいため、両者間には隙間が
生じやすく、また同心円とならないことがよくある。こ
のため、アーム部材2が振動したとき打者が出たり、プ
ロジェクション溶接部の偏肉が起きやすい。その改善を
図ったのが第3aおよび3b図であって、補助部材の断
面形状をおむすび状(他の多角形状でも可)の異形薄肉
鋼管16として筒状部材の内径がばらついても、そのば
ね作用により確実に線接触するようにしたものである。
この形状の他の利点としてプロジェクション溶接部に突
起を設けずとも自動的に点当りとなり、電流密度が高ま
るので上述の熱害防止に役立つ。同様の効果を引き出す
ため、補助部材を第3c図に示すようにフィン状断面の
金属異形材18としてもよい。
第4aおよび4b図は、筒状部材4をFRP製とした場
合の欠点である圧縮時のエネルギ吸収性能の悪さを補う
ことを主目的としており、異形薄肉鋼管20の内側に芯
材22を挿入した例である。芯材22は、FRPでも金
属でもよい。芯材22は端部材6と固着されていること
が望ましいが、複数の同心軸端部を相互に固着するのは
事実上不可能に近いため、若干の軸方向隙間を設ける。
このため、芯材22が使用中に振れ回り異音を発するお
それがある。このような不都合を回避すべく、異形薄肉
鋼管20は、筒状部材4と芯材22を相互に束縛する役
割を果すようになっている。このように芯材22を挿入
することにより、第5図に実線で示すように、芯材22
を挿入しない場合(図中1点鎖線で示す)に比して、圧
縮時のエネルギ吸収状態を大幅に向上させることができ
る。
第6aおよび6b図は、本発明によるFRP製アーム部
材の製造方法のうち、第2の発明の一実施例に使用され
るトルク付与装置の正面図および側面図であって、第7
図は、本実施例により製造されたFRP製アーム部材3
2を示す正面図である。
このFRP製アーム部材32は、筒状部材34と、その
両端部に接着剤により接合された1対の端部材36と、
これら筒状部材34および端部材36を被覆するFRP
層38とからなっている。上記筒状部材34および端部
材3Bの構成は第18およびlb図に示すものと全く同
様である。また、FRP層38も、第2図に示すような
工程を経て形成される点において第1a図に示すFRP
層8と同様である。ただし、第1a図に示すような薄肉
鋼管10(補助部材)が設けられておらず、筒状部材3
4と端部材36とが接着されていること、およびFRP
層8の構成要素であるロービング38aに所定のテンシ
ョン付与がなされている点で異なる。なお、第1a図に
示すアーム部材2においても高周波加熱の際にテンショ
ン付与がなされるが、アーム部材32においてはより均
一なテンション付与がなされている点で異なる。
次にFRP製アーム部材32の製造方法について説明す
る。
まず、筒状部材4の両端部に1対の端部材36と嵌合さ
せる。このとき各嵌合部には熱硬化性樹脂からなる接着
剤を介在させる。次に、第1の発明における第2図と同
様の方法により、樹脂が被覆されたロービング38aを
各端部材36に係止しながら筒状部材34の外周面に巻
き掛けて筒状部材34および端部材36の外面にFRP
層38を形成する。最後に、これを加熱硬化させればF
RP製アーム部材32が完成することとなるが、この加
熱硬化の際、第6aおよび6b図に示すようなトルク付
与装置40を用いてFRP層38の構成要素となってい
るロービング38aにテンションを付与する。
トルク付与装置40は、半製品状態のアーム部材32を
その両端部において支持する1対の支持体42.44と
、これら支持体42.44を回転可能に支持する本体4
6と、一方の支持体42にチェーン48を介して連結さ
れ、該支持体42を回転駆動する図示しないモータと、
他方の支持体44の回転にフリクションを付与するブレ
ーキ装置50とを備えてなり、ブレーキ装置50は、一
端におもり50aが取り付けられるとともに他端が本体
46に固定されたバンド50bを支持体44に巻き掛け
てなっている。また、第7図に示すように、支持体42
.44によるアーム部材32の支持は、アーム部材32
の各端部材36を支持体42.44にナツト52により
ねじ線固定することによってなされる。
このトルク付与装置40に半製品状態(すなわち、FR
P層38および接着剤が未硬化の状態)のアーム部材3
2をセットした後、アーム部材32を加熱してFRP層
38および接着剤を硬化させる。このとき同時にモータ
を駆動させて支持体42を回転させる。この回転に伴っ
てアーム部材32も回転しようとするが、アーム部材3
2の他端部を支持する支持体44はブレーキ装置50に
よりその回転にフリクションが付与されるので、アーム
部材32にはその軸線まわり(すなわち筒状部材34の
軸線まわり)のねじりモーメント荷重が作用することと
なる。加熱開始直後はまだFRP層38および接着剤が
未硬化であるため、各端部材36と筒状部材34との間
に相対回転か生じ、これによりFRP層38の構成要素
となっているロービング38aにテンションが付与され
る。このテンションは、ロービング38aの巻掛角が例
えば±45°である場合には、一方(すなわち巻掛角が
+45″または一45″のロービング38a)にのみ作
用することとなるが、ロービング38aは端部材36に
係止されているのみであり固定されているわけではない
ので、他方の巻掛角のロービング38aにもテンション
が作用することとなり、これにより、ロービング38a
の全体にわたって均一なテンションを付与することがで
きる。 なお、トルク付与装置40は、アーム部材32
OFRP層3Bおよび接着剤を加熱硬化させるオーブン
(図示せず)に組み込まれており、モータのみオーブン
外に配設されるようになっている。また、ブレーキ装置
50は、バンド式のブレーキ構造であるが、加熱硬化時
の温度で適切なフリクション付与が可能なものであれば
、ねじりダンパ、電磁ブレーキ等、他のブレーキ構造を
採用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1aおよび15図は本発明によるFRP製アーム部材
の製造方法のうち第1の発明の一実施例により製造され
たFRP製アーム部材を示す正面図および側面図、 第2図は上記実施例におけるFRP層形成工程を示す工
程概要図、 第3a図は上記FRP製アーム部材の変形例を示す正面
図、 第3b図は第3a図のmb−mb断面図、第3c図は上
記FRP製アーム部材の補助部材の変形例を示す、第3
b図と同様の図、 第4a図は上記FRP製アーム部材の他の変形例を示す
正面図、 第4b図は第4a図のIVb−rVb断面図、第5図は
第4aおよび4b図に示すFRP製アーム部材の特性を
示すグラフ、 第6aおよび6b図は本発明によるFRP製アーム部材
の製造方法のうち第2の発明の一実施例に使用されるト
ルク付与装置を示す正面図および側面図、 第7図は上記実施例により製造されたFRP製アーム部
材を示す正面図である。 2.32・・・FRP製アーム部材 4.34・・・筒状部材   6.36・・・端 部 
材8、38−、FRP層   8a、 38a −=c
y−ピングlO・・・薄肉鋼管(補助部材) 12・・・フィラメント 16、20・・・異形薄肉鋼管(補助部材)18・・・
金属異形部材(補助部材) 22・・・芯    材 40・・・トルク付与装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)非金属製の筒状部材と、この筒状部材の両端部に位
    置する1対の金属製の端部材とが、FRP層で被覆され
    てなるFRP製アーム部材の製造方法であって、 前記筒状部材の内側に該筒状部材の軸線方向に延びる金
    属製の補助部材を配設するとともに前記筒状部材の両端
    部に前記1対の端部材を位置せしめる一方、前記補助部
    材の両端部を前記各端部材に溶接し、 次いで、フィラメントワインディング法により前記筒状
    部材および前記端部材の外面にFRP層を形成し、 その後、前記補助部材を高周波加熱して前記FRP層を
    硬化させることを特徴とするFRP製アーム部材の製造
    方法。 2)筒状部材の両端部に1対の端部材を位置せしめた後
    、樹脂が付着したフィラメントを前記各端部材に係止し
    ながら前記筒状部材の外周面に巻き掛けて前記筒状部材
    および前記端部材の外面にFRP層を形成し、 その後、前記1対の端部材間に前記筒状部材の軸線まわ
    りのねじりモーメント荷重を作用させながら前記FRP
    層を加熱硬化させることを特徴とするFRP製アーム部
    材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009527401A (ja) * 2006-02-16 2009-07-30 ザ・ボーイング・カンパニー 搬送ツール
JP2013161610A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Toyota Motor Corp 誘導加熱装置と高圧ガスタンクの製造方法

Cited By (2)

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JP2009527401A (ja) * 2006-02-16 2009-07-30 ザ・ボーイング・カンパニー 搬送ツール
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