JPH02111735A - 1,4−ブタンジオールの製造方法 - Google Patents

1,4−ブタンジオールの製造方法

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JPH02111735A
JPH02111735A JP26471688A JP26471688A JPH02111735A JP H02111735 A JPH02111735 A JP H02111735A JP 26471688 A JP26471688 A JP 26471688A JP 26471688 A JP26471688 A JP 26471688A JP H02111735 A JPH02111735 A JP H02111735A
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博 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、1,4−ブタンジオールの製造に関する。
[従来の技術とその課題] 1.4−ブタンジオールは、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリウレタン、γ−ブチロラクトン及びテトラヒド
ロフラン等の製造原料として有用なものである。
無水マレイン酸を原料として1.4−ブタンジオールを
製造する方法は、これまでにも種々提案されており、そ
の具体的な例として、以下の方法が提示できる。
(1)無水マレイン酸と脂肪族アルコールとを常圧、無
触媒下に反応させてマレイン酸ジアルキルを生成させ、
これをバッチ反応で水素化する方法(英国特許第145
4440号)。
この方法ではエステル化反応の後に酸性物質であるマレ
イン酸モノエステルが多量に残存するため、次の水素化
工程に先立ち、このモノエステルを除去すべく反応生成
物を多量の水で洗浄後、更に蒸留処理してマレイン酸ジ
アルキルを精製した俊に水素化をする必要があり、製造
工程が煩雑である。
(2)無水マレイン酸を溶剤としての11i1jの脂肪
族アルコールの存在下に、180〜300℃、250〜
350バールで銅−クロム系固定床触媒を用いて水素化
し、−工程で1.4−ブタンジオールを連続的に製造す
る方法(特開昭55−57528号)。
この方法によれば、酸性物質による触媒の短期間での不
活性化が避けられず、しかも反応混合物の供給量は触媒
11当り0.18//hと非常に反応効率は悪い。
(3)C4−留分を空気酸化することにより得られた無
水マレイン酸含有ガス状反応混合物を、180℃以上の
沸点を有する1価又は2価の脂肪族アルコールを用いて
洗浄し、このアルコールとマレイン酸との混合物を液相
で接触水素化する方法(特開昭57−156425号)
この方法においても前記(2)の方法と同様、完全にジ
エステル化することは不可能であり、未反応のモノエス
テルによる触媒の不活性化は避は難い。しかも、1.4
−ブタンジオールの平均空時収率は40g#’−hと非
常に生産性が悪い。
(4)マレイン酸ジアルキルエステルを銅−クロム触媒
を用いて連続的に気相で水素化して1,4−ブタンジオ
ールとγ−ブチロラクトンとの混合物を得る方法(特開
昭61−22035号)。
この方法は気相反応であるkめ、気化器を必要とし、装
置上煩雑である。
即ち、従来知られている方法においては、(1)ジエス
テルの酸価が高い、従って、残存するモノエステルを除
去するために水素化の前処理として水洗や蒸留等の精製
工程が必要でおる。
(2)ジエステルが高酸価であるため、水素化触媒の活
性低下が顕著であり、生産性が低い。
(3)気相水素化の場合、水素化装置が煩雑となる。
等の諸欠点があり、工業的に不利であった。
水素化触媒が失活する原因としては、前記のジエステル
が高酸価であること以外に、エステル化の触媒として使
用される鉱酸ヤ有機酸等による被毒も考えられる。又、
気相水素化の場合、生成する重質成分の触媒への沈着に
よる触媒の失活も顕著と考えられる。
本発明者らは、これらの欠点を解消し、工業的に有利に
1.4−ブタンジオールを製造し得る方法を開発すべく
鋭意検討の結果、 (1)無水マレイン酸のジアルキル化反応を1価の脂肪
族アルコールとともに、高温、加圧下、無触媒にて行な
うことにより、酸価の低いフマル酸ジアルキルとマレイ
ン酸ジアルキルとの混合物を得ることができること、 (2)この混合物は、水洗ヤ蒸苗をせずに直接、次の工
程の連続水素化反応の原料として使用できること、 (3)ξの混合物を原料とすれば、液相固定床にて長時
間触媒の失活もなく水素化でき、しかも、高い選択率で
目的とする1、4−ブタンジオールを得ることができる
こと、 を見い出し、斯かる知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
即ち、本発明は、工業的に優れた1、4−ブタンジオー
ルの製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る1、4−ブタンジオールの製造方法は、無
水マレイン酸と1価の脂肪族アルコールから得られるジ
エステルを水素化して1.4−ブタンジオールを製造す
るに際し、触媒を用いないで加圧下にエステル化して酸
化が5以下のジエステルを得、このジエステルを液相で
連続的に水素化することを特徴とする。
■、エステル化化工 水発明に係るエステル化反応は、水素化反応で用いる触
媒の被毒物質となり得る触媒を全く使用しない無触媒反
応であり、未反応のモノエステルの残存量を極力少なく
するため、高温、加圧の条件下で実施される。
ジエステル化は、生成してくる水を連続的に系外に留去
するために、使用する1価の脂肪族アルコールを連続的
に供給しつつ、かつ生成水とともに連続的に反応釜から
蒸気として汰ぎ出す方式が好ましく、そのアルコールの
仕込量は、無水マレイン酸に対して1時間当り0.2〜
2.0モル程度、好ましくは0.4〜1.0モルの範囲
が好適である。この範囲以下ではジエステル化の速度が
極端に遅くなり、一方、この範囲以上では反応速度に上
限があるため、アルコールの消費が必要以上に多くなり
、好ましくない。
反応温度としては、無触媒のためマレイン酸モノアルキ
ルが異性化する程度の高温を選択する必要がある。具体
的には、180℃〜280℃程度、好ましくは200℃
〜260℃の範囲が適当であり、180℃未満では未反
応のモノエステルの残存量が増大し、一方、280℃を
越えると副反応が顕著となり、目的とするジエステルの
収率が低下する傾向が認められる。
反応時間は、他の条件によって変動するものの、低酸価
のジエステル組物を得るには、通常、5〜10時間程度
、好ましくは7〜8時間の範囲が適当であり、このとき
、最終組物の酸価は5以下となる。5時間以下では酸価
の低下は不十分であり、10時間以上となると殆んどそ
れ以上の酸価の低下は期待でき゛ない。
5を越える酸価を有するジエステルを次の水素化工程の
原料として供した場合には、本発明本来の水素化触媒の
延命効果が認められない。
反応圧力は、液相での1価の脂肪族アルコール濃度を高
め、エステル化速度を増大させる目的で1〜30に3/
crAG程度、特に3〜15 K’j/ ctAGの範
囲が適当でめる。
1価の脂肪族アルコールとしては、炭素数が1から6ま
でのものを使用することができるが、特にn−ブタノー
ルが好ましい。n−ブタノールは、エステル化により生
成する水と共沸混合物を形成し、この共沸混合物は分層
可能なため、水と容易に分離できる。この分離されたn
−ブタノールは再使用が容易で経済的である。しかも、
生成するフマル酸ジブデルやマレイン酸ジプチルは液状
であるため、工業的に取り扱いも容易である。更に、n
−ブタノールは安価であり、コスト的にも有利である。
一方、炭素数が7以上の長鎖のアルコールになると、高
価であり、エステル化速度は遅くなり、しかも生成した
ジエステルの水素化反応も極端に遅くなるため不利であ
る。又、水素化工程における1、4−ブタンジオールへ
の歩留が極端に低下し、生産効率も悪い。
■、水素化工程 水素化反応としては、原料のジエステルを一段で目的の
1,4−ブタンジオールに水素化する一段法と、前段で
中間体のコハク酸ジアルキルとした(麦、後段でこの中
間体を1,4−ブタンジオールにする二段法があるが、
いずれの方法とも可能である。 反応原料となるジエス
テルとしては、前工程で得られた組物(酸価5以下)を
直接原料として使用することができ、水洗や蒸留をする
必要はない。
水素化反応の方式は、触媒として銅−クロム触媒を用い
、固定床の液相連続反応が工業的に有利であり、原料及
び水素ガスの供給方法としては、上昇法、流下法が共に
可能である。
又、液相反応であるため、気相反応で往々にして認めら
れる重質成分の触媒への沈着が無く、長期間の反応が可
能である。
本発明の液相固定床による連続水素化反応において使用
できる触媒としては、通常市販されている錠剤型の銅−
クロム系触媒が適当であり、又、マンガン、カルシウム
及びバリウム等の化合物で変性したものも使用できる。
本触媒は、酸化物の形態となっており、連続水素化反応
塔に充R’+多、水素ガスで予備還元してジエステルの
水素化触媒として使用できる。
原料の供給速度としては、充填触媒11当りジエステル
を毎時0.27から21の範囲が好ましい。O,l’未
満では生産効率が悪く、しかも副生物が増大する。一方
、2i!以上となると、原料の反応率が低下する傾向が
あるため不都合である。
又、触媒活性の持続及び反応熱の除去のため、原料のジ
エステルとともに炭素数が1から6までの1価の脂肪族
アルコールを同時に添加することが好ましく、その添加
量は、ジエステルに対して200重量%程度まででおり
、必要以上に多くすると生産効率は低下する。
水素化圧力は、−民法の場合、30〜300幻/cmG
程度、好ましくは100〜200に!?/cIyfGの
範囲が適当である。一方、二段法の場合、前段は10〜
200に9/crAG、特に20〜5ONg/cmGの
範囲が好ましく、)多段は30〜300に3/ciG程
度、特に100〜200Kg/C雇Gの範囲が好ましい
一方、水素ガス流量としては、空間ガス線速度が0.5
〜100m/秒程度、好ましくは1〜5cm/秒の範囲
が適当であり、これらの範囲では原料エステルに対して
大過剰量となり、しかも充填している銅−クロム触媒の
物理的破損が少ないという利点がある。
反応温度の適性範囲は、水素化圧力によって変動するが
、−段反応では160〜260℃程度が好ましい。16
0’C未満では未反応のフマル酸ジアルキル及びコハク
酸ジアルキルの残存が顕著となり、260℃以上では副
生物のテトラヒドロフランあるいはn−ブタノールの副
生が顕著となる。
一方、二段反応の場合、前段は80〜220℃程度、好
ましくは120〜180’Cの範囲であり、後段は16
0〜260℃程度、好ましくは180〜230℃である
。前段、(多段とも上記の適性範囲以下では未反応物の
残存が顕著となり、一方、適性範囲以上となると副生物
の生成が顕著となり、いずれにおいても不都合でおる。
γ−ブヂロラクトンを主生成物として(qだい場合は、
−段反応において水素化の圧力を低くしく 30〜50
KI/crdG程度)、反応温度を高く(220〜26
0℃捏度)すればよい。
水素化で得られた最終反応生成物は、分別蒸留によって
、目的の1,4−ブタンジオールと他の成分で必るテト
ラヒドロフラン、1価の脂肪族アルコール、γ−ブチロ
ラクトン及び未反応のコハク酸ジアルキルを分離精製で
きる。
触媒の活性を持続せしめ、反応熱を除くために添加した
アルコールとジエステルを構成していたアルコールは、
それぞれ回収して、再使用が可能である。但し、両アル
コールが同一の場合は系が簡単であり、工業的にも有利
である。
[実施例] 以下、実施例を掲げ、本発明の詳細な説明する。
尚、ガスクロマトグラフィーにより求めた組成は、重量
基準でおる。
実施例1 無水マレイン酸15ffg(0,153キロモル)とn
−ブタノール11.3Ng(0,153キロ−Eル)と
をステンレス製の攪拌装置付きの耐圧反応缶に仕込み、
80’Cまで混合物を加熱後、攪拌を開始し、100℃
で30分間反応させてマレイン酸モノブチルを1qだ。
その後、攪拌しながら反応系を240℃まで昇温し、反
応圧を5 K’J / cri Gに維持しながらn−
ブタノールを6.78Ky1時<0.092キロ七ル)
の速度で連続的に供給し、生成水は連続的にn−ブタノ
ールとともに反応缶上部の冷却器付きの留出ラインから
珈き出しつつジブチルエステル化反応を実施した。n−
ブタノールの供給を開始してから8時間後に加熱及びn
−ブタノールの供給を停止し、反応缶の圧力を1に!J
 / cm G程度になるように気相部をパージした後
、反応混合物を攪拌しながら冷却した。
冷却終了1多、反応混合物を反応缶から仇き出し、酸価
1゜5のジブチルエステル組物を31.lF(粗服率9
0%)1qた。この組物のガスクロマトグラフィーによ
り求めた組成は次の通りであった。
[]−ブタノール    4.1% フマル酸ジブチル  89,9% マレイン酸ジブチル  3.0% 高沸点化合物     3.0% 一方、n−ブタノールとともに反応中に留出してきたフ
マル酸ジブチル及びマレイン酸ジブチルの量は2.9K
Iであり、従って、上記のジエステルの総量は、34.
3N3(収率98.3%)であった。
当該ジブチルエステルを原料として1,4−ブタンジオ
ールへの連続固定床の液相−段水素化反応を実施した。
用いた反応器は内径25#、塔長1000mmのステン
レス製(SIJS316)の同筒状のものであり、市販
の銅−クロム触媒(酸化銅38重量%。
酸化クロム37重但%、酸化マンガン2.0重量%1円
筒状成型品、直径5sX高ざ5 mm >を11充填し
、予め還元処理して水素化反応用の触媒とし1こ。
原料であるジブチルエステル(酸価1.5)及びそれと
同じ重量のn−ブタノールとの混合物[供給速度:33
4m1/h(空間速度0.61’/l・h)]及び水素
ガス[導入速度:5NTIi/h(対エステルモル比=
349:1)]を塔頂から同時に供給し、220’C1
200Kg/cnGの条件にて反応し、塔底から連続的
に液状の反応混合物を後き出した。
反応混合物のガスクロマトグラフィーによるn−ブタノ
ール以外の組成は、 1.4−ブタンジオール  93.0%コハク酸ジブチ
ル      2.4%γ−ブチロラクトン     
2.4%テトラヒドロフラン     1.0%そのイ
也                       1
 、8%となり、未反応のフマル酸ジブチル及びマレイ
ン酸ジブチルは検出されなかった。
更に、同一条件で反応を1080時間続行したが、触媒
の失活は認められなかった。
実施例2 実施例1と同一の装置、同一の触媒及び原料を用いて二
段水素化反応を実施した。
前段の水素化反応は、実施例1と同様のジブチルエステ
ルとn−アルコールとの混合物[供給速度:501d/
h(空間速度1.021/l・h)]及び水素ガス[導
入速度:4Nm/h(対エステルモル比−165:1)
]を塔底から同時供給し、160℃、20KI/ciG
の条件にて反応し、塔頂から連続的に液状反応混合物を
後き出した。
反応混合物のガスクロマトグラフィーによるn−ブタノ
ール以外の組成は、 コハク酸ジブチル     94.9%1.4−ブタン
ジオール   1.0%γ−ブチロラクトン     
0.8%高沸点化合物        3.1%であり
、未反応の7マル酸ジブチル及びマレイン酸ジブチルは
検出されなかった。
更に、後段の加水素分解反応は、同一装置、同一触媒を
用い、以下の条件にて行なった。反応原料は、前段で得
られたコハク酸ジブチルのn−ブタノール溶液をそのま
ま使用し、501d/h(空間速度1.02i/1−h
)の速度で水素ガス4NTIi/h(対エステルモル比
=165:1)とともに反応塔の塔底から同時に仕込み
、200’C,200ffg/cnGの条件にて反応さ
せ、塔頂から連続的に液状反応混合物を抜き出した。
反応混合物のガスクロマトグラフィーによるn−ブタノ
ール以外の組成は、 1.4−ブタンジオール  95.3%コハク閑レジブ
チル     3.0%γ−ブチロラクトン     
0.7%テトラヒドロフラン     0.6%高沸点
化合物        0.4%であった。
更に、前段反応400時間、後段反応400時間、それ
ぞれ実施したが、触媒の失活は認められなかった。
実施例3 1価の脂肪族アルコールとしてエタノールを使用し、反
応圧力を10に!j/cr?tGとした以外は実施例1
と同様にして無水マレイン酸のジエステル化を行なった
得られた反応相物の酸価は1.2であり、そのガスクロ
マトグラフィーによる組成は、次の通りであった。
エタノール         3.2%フマル酸ジエチ
ル     90.5%マレイン酸ジエチル     
3.8%高沸点化合物      ′ 2.5%上記の
ジエチルエステルを原料として、固定床による連続液相
−段水素化を実施例1と同一の反応器及び触媒を用いて
行なった。
ジエチルエステル及びそれと同重量のエタノールとの混
合物を水素ガスと共に塔頂から実施例1と同じ速度(原
料334d/V、水素ガス5N麓/h)で供給し、21
0℃、200Kg/crAGの条件下にて反応し、塔底
から連続的に液状の反応物を(友き出した。
反応混合物のエタノール以外の組成は、以下の通りであ
った。
1.4−ブタンジオール  93.5%コハク酸ジエチ
ル      1.5%γ−ブチロラク1〜ン    
 2.0%テトラヒドロフラン     1.0%n−
ブタノール       0.8%その他      
     1.2%更に、同一条件で920時間反応を
続行したが、触媒の失活は認められなかった。
比較例1 原料のジエステルとして、無触媒エステル化反応で得た
高酸価(7,0>のフマル酸ジプチルとマレイン酸ジブ
チルとの混合物を使用した以外は実施例1と同様に水素
化した。その結果、反応組物のn−ブタノールを除く組
成は、 1.4−ブタンジオール  92.5%コハク酸ジブチ
ル      3.2%γ−ブヂロラクトン     
2.0%テトラヒドロフラン     0.8%その可
也                       1
 、5%となり、実施例1とほぼ同一の結果であった。
しかしながら、更に同一条件で反応を162時間続行し
たところ、粗動の組成は、 1.4−ブタンジオール  55.0%コハク酸ジブチ
ル     38.1%γ−ブチロラクトン     
3.5%テトラヒドロフラン     1.8%その1
也           1.6%となり、明らかな触
媒の失活を認めた。
比較例2 原料のジエステルとしてフマル酸ジエチル(酸価1.5
)(空間速度:360d/V・h)]及び水素ガス[導
入速度: 15NTIi/h (、対エステルモル比=
310:1)]を塔頂から同時に供給し、175℃、4
2KI/CdGの気相条件下に水素化し、塔底から連続
的に液状の反応物を扱き出した。
この反応物のガスクロマトグラフィーによるn−ブタノ
ールを除く組成は、 1.4−ブタンジオール  73.8%コハク酸ジエチ
ル      7.9%γ−プチロラクi〜ン    
15.5%テトラヒドロフラン     2.7%であ
った。更に、同一条件で反応を184時間続行したとこ
ろ、組物組成は、 1.4−ブタンジオール  48.8%コハク酸ジエヂ
ル     27.9%γ−ブチロラクトン    2
0.5%テトラヒドロフラン     2.7%となり
、明らかな触媒の失活を認めた。
比較例3 エステル化触媒として濃硫酸を無水マレイン酸に対し0
.5重量%添加して、n−ブタノールで120℃、8時
間かけて通常の方法に従ってジエステル化し、その後、
水洗して酸価1.5のマレイン酸ジブチルを得、その俊
、実施例1に準じて水素化して1,4−ブタンジオール
を調製した。
その結果、反応組物のn−ブタノールを除く組成は、 1.4−ブタンジオール  91.3%コハク酸ジブチ
ル      3.9%γ−ブチロラクトン     
2.1%テトラヒドロフラン     0.9%その4
也                      1 
、8%となり、実施例1とほぼ同一の結果でめった。
しかしながら、更に同一条件で反応を58時時間性した
ところ、粗動の組成は、 1.4−ブタンジオール  51.0%コハク酸ジブチ
ル     42.1%γ−ブチロラクトン     
3.8%テトラヒドロフラン     1.9%その(
l!            1.2%となり、明らか
な触媒の失活を認めた。
[発明の効果] 無水マレイン酸を原料とし、1価の脂肪族アルコールと
を、無触媒で加圧下にエステル化することにより、低酸
価の粗ジエステルを得ることができる。このものは、水
洗、蒸留等の処理を必要とせずに、そのまま次の連続水
素化反応の原料とすることができるため、高収率、高効
率で1,4−ブタンジオールが得られる。しかも水素化
触媒は長時間活性の低下が認められず、 非常に工業的に 有利な方法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、無水マレイン酸と1価の脂肪族アルコールから得ら
    れるジエステルを水素化して1,4−ブタンジオールを
    製造するに際し、触媒を用いないで加圧下にエステル化
    して酸価が5以下のジエステルを得、このジエステルを
    液相で連続的に水素化することを特徴とする1,4−ブ
    タンジオールの製造方法。
JP26471688A 1988-10-20 1988-10-20 1,4−ブタンジオールの製造方法 Granted JPH02111735A (ja)

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