JPH0655684B2 - ブタン−1,4−ジオ−ルの生成方法 - Google Patents

ブタン−1,4−ジオ−ルの生成方法

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JPH0655684B2 JP61500083A JP50008385A JPH0655684B2 JP H0655684 B2 JPH0655684 B2 JP H0655684B2 JP 61500083 A JP61500083 A JP 61500083A JP 50008385 A JP50008385 A JP 50008385A JP H0655684 B2 JPH0655684 B2 JP H0655684B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ブタン−1,4−ジオールの生成方法に関
し、特にマレイン酸,フマル酸,又はコハク酸のような
ジカルボン酸の、ジ−(C〜Cアルキル)エス
テルの水素添加分解によるブタン−1,4−ジオールの
生成方法に関する。
ブタン−1,4−ジオールは、ポリブチレン テレフタ
レートのようなプラスチックの生成では、単体として用
いられる。更に、ブチロラクトン,及び重要な溶媒のテ
トラヒドロフランの製造のための中間物として用いられ
る。
最も一般に採用されるブタン−1,4−ジオールを製造
する現在の方法は、レッペ反応によい反応するアセチレ
ン及びホルムアルデヒドを伴い、ブチ−2−イン−1,
4−ジオールを生じ、更に水素添加されてブタン−1,
4−ジオールを形成する。
別の方法としてヨーロッパ特許出願0018163に、プロピ
レンから生成されるアリルアルコールをイソ−ブチレン
と反応させて、アリル t−ブチル エーテルを形成す
ることが提案されている。この化合物は次に、例えばラ
ジウム錯体ヒロドホルミル化の触媒でヒロドホルミル化
されて、4−t−ブトキシブチルアルデヒドを生じ、更
に酸性の触媒の助けにより、温和状態で水素添加されて
分裂し、ブタン−1,4−ジオールと、それ以上のアリ
ルアルコールとの反応のために、再循環させられるイソ
−ブチレンとを生じる。
無水マレイン酸からブタン−1,4−ジオールを生成す
るために、更に幾つかの提案がある。これらの提案によ
ると、無水マレイン酸は、それはブタン,又はベンゼン
の酸化により生成されるが、マレイン酸のジエステルを
生じるようにエステル化され、次に1又はそれ以上の段
階で水素添加され、ブタン−1,4−ジオールを生じ
る。別の方法として、マレイン酸又は無水マレイン酸が
直接水素添加されなければならないことが提案されてい
る。幾つかのこれらの提案では、ブチロラクトンが中間
物である。
米国特許4001282は、気化されたマレイン酸,無水マレ
イン酸、又はそれらの混合物を水及び水素と共に、カル
ボキシル基をヒドロキシルメチル基に水素添加分解可能
な、金属触媒に通すことによったブチロラクトンの生成
方法を説明する。代表的な触媒は、銅−亜鉛触媒(Gird
ler G−66−ARS及びG−66−BRSのような)及
び亜クロム酸銅触媒(Girdler G−13のような)を含
む。ブチロラクトンの他に報告された生成物は、無水コ
ハク酸,プロピオン酸,ブチル酸,プロパノール及びn
−ブタノールを含むが、ブタン−1,4−ジオールにつ
いては述べていない。
米国特許4048196は、無水マレイン酸又は無水コハク酸
の多段階触媒反応の水素添加による、ブタン−1,4−
ジオール及び/又はテトラヒドロフランの生成を説明す
る。第1の液相水素添加段階において、無水マレイン酸
又は無水コハク酸はニッケル触媒で水素添加され、ブチ
ロラクトンを生じる。これが更に液相において酸化銅/
亜鉛又は水酸化物の触媒で水素添加され、ブタン−1,
4−ジオール及びテトラヒドロフランを生じる。
米国特許4083809及び米国特許4105674、及び英国特許出
願1534136において、マレイン酸,コハク酸、それらの
無水酸、及びそれらの2つまたはそれ以上の混合物の気
相水素添加のために、Cu−Pd触媒を用いたブチロラ
クトンを生成する方法が説明される。
米国特許2079414は、エステルの水素添加を達成するた
め、触媒として銅亜クロム酸塩の使用を説明する。気相
での操作において、300℃から400℃の範囲内の温度が用
いられなければならないということが奨められている。
また、コハク酸ジエチルが述べられている。
米国特許2040944は、少なくとも4つの炭素原子を含む
脂肪族の1価アルコールでの、非芳香族の多塩基酸のエ
ステルの水素添加のために、230℃から400℃の温度の使
用を奨めている。触媒として銅亜クロム酸を奨めてお
り、触媒はクロム酸アンモニウム銅の沈澱物の強熱によ
り調製され、それ以上の処理なしに用いられるか、又は
500℃又はそれ以上の温度で、水素による還元後用いら
れるということを説明する。液相又は気相のどちらかが
用いられ、水素添加されるエステルに大きく依存してい
ることを続けて述べている。100から250バールの気圧、
その上にエステル1モルにつき水素の約5から20モルの
使用が奨められる。実施例1は液相のバッチ反応を説明
し、そこでは、未精コハク酸ブチルが、3000psi(270バ
ール),255℃で、亜クロム酸銅の触媒を用いて水素添
加されている。
エステルの水素添加のために触媒として亜クロム酸銅を
用いるという論議は、1954年にJ.Wiley and Sons,In
c.によって発行された“有機反応(Organic Reaction
s)”の第8巻において認められる。この引用文献の第
1章は、Homer Adkinsの著で、“アルコールへのエステ
ルの触媒反応の水素添加(Catalytic Hydrogenation of
Ester to Alcohols)”という題名である。15頁の表II
は2つの実験を載せ、そこではコハク酸ジエチルが5000
psi(345バール)、150℃で4時間、及び3300psi(227.
5バール)、250℃で6時間半、それぞれ、反応させられ
ている。この引用文は、“亜クロム酸銅”触媒は酸化第
2銅及びクロム酸第1銅、すなわちCuO,CuCr2
4の略等分子の結合物であるとして、より正確に説明
している、ということを示唆する。
エステルの水素添加での使用のための、亜クロム酸銅触
媒の生成が、フランス特許出願1276722に記述されてい
る。ここでは、100℃と350℃の間、できれば200℃と300
℃の間の温度、及び“50hpzと500hpz”の間(多分50バ
ールと500バールの間と推定される)の水素気圧の使用
を含んでいる,エステルの水素添加の条件の使用を奨め
ている。
マレイン酸ジアルキルが、液相で、亜クロム酸銅の触媒
を存在させて、水素添加分解されるという方法による、
ブタン−1,4−ジオール及びテトラヒドロフランの生
成は、英国特許出願1454440及び英国特許出願1464263に
説明されている。ニッケルを基礎とした触媒を用いた同
様の液相方法が、英国特許出願1587198で説明される。
100から300の大気圧及び200℃から260℃で、亜クロム酸
銅の触媒により、ブタン−1,4−ジオールを生成する
ためのコハク酸ジ−(C〜Cアルキル)の水素添加
が、ドイツ特許出願2719867に説明されている。
米国特許4172961は実施例1で、ブトキシコハク酸ジブ
チル,マレイン酸ジブチル及びフマル酸ジブチルの混合
物が、亜クロム酸銅触媒を用いて2000psiから4000psi
(141.65バールから282.26バール)で、250℃の温度で
水素添加されて、ブタン−1,4−ジオールを生成す
る,という実験を説明する。
マレイン酸ジアルキルは、第1水素添加領域で最初に、
対応するコハク酸ジアルキルに水素添加されて、次に結
果として生じるコハク酸ジアルキルが、第2水素添加領
域でブタン−1,4−ジオールを生成するように水素添
加されるという,二段階水素添加方法が米国特許403245
8に記述されている。亜クロム酸銅は、両方の水素添加
領域での使用のための触媒として示唆されている。第1
水素添加領域では、約100℃から約200℃の温度と、約20
00psiから約3500psi(約141.65バールから247.11バー
ル)の水素気圧の使用が奨められ、一方、第2水素添加
領域では、約225℃から約300℃の温度と、約3000psiか
ら約4000psi(約241.95バールから282.26バール)の気
圧の使用が述べられ、略全てのジアルキルエステルを、
ブタン−1,4−ジオールと1価アルカノールとより成
る生成物に転加させるために必要な操作条件の欠くべか
らざる厳密性を設けている。
英国特許出願1168220によると、ブチロラクトンは、無
水マレイン酸,コハク酸,マレイン酸のエステル,コハ
ク酸のエステル、又はフマル酸のエステルに、クロム以
外の1つ又はそれ以上の助触媒を少量加えた銅−亜鉛触
媒を存在させた、気相水素添加によって生成される。こ
の明細書は、選択された開始の物質の水素添加によるブ
チロラクトンの調製は、既に知られていると述べてお
り、そして、 “選ばれた触媒が亜クロム酸銅である時、水素添加を気
相で実施することが、又可能である。”と陳述している
(1頁23〜25行目参照)。英国特許出願1168220は、 “その上、今まで知られている気相における水素添加方
法は、比較的高い温度、例えば約300℃で実施されなけ
ればならないという不利をこうむっており、更に良い転
化率を得るために、反応物質は触媒へ低速度で供給され
なければならない。また、一定時間の使用によりその活
性が低下した時、亜クロム酸銅の触媒を再活性化するこ
とはさらに困難である。”と続けている(1頁29〜39行
目参照)。
本発明の目的は、ブタン−1,4−ジオールの生成のた
め、新規な改良された方法を提供し、開始物質として、
無水マレイン酸から、つまり最終的に供給原料としてブ
タン又はベンゼンから生成される前駆物質を用いるもの
である。
本発明によるブタン−1,4−ジオールの生成方法は、
第1及び第2水素添加分解領域を設けていること、各領
域は不均一エステルの水素添加分解触媒の充填物を含む
こと、第1水素添加分解領域へ、上昇した気圧で、水素
添加分解反応のためのしきい値温度を越える上昇した第
1原料温度で、気体状のCジカルボン酸のジアルキル
エステルと過剰水素とより成る,第1蒸気状の原料流を
供給すること、エステルに、第1水素添加分解領域で、
略断熱反応条件で水素添加分解を受けさせ、それによっ
て開始エステルから略遊離され、無反応の水素に加え
て、第1のモル比のブタン−1,4−ジオールとガンマ
−ブチロラクトンとを含む蒸気状の第1反応混合物を形
成すること、蒸気状の第1反応混合物を冷却すること、
結果として生じる冷却された蒸気状の第1反応混合物よ
り成る第2蒸気状原料流を、第2水素添加分解領域へ、
水素添加分解反応のためのしきい値温度を越える第2原
料温度で供給すること、第2蒸気状原料流を、第2水素
添加分解領域で、略断熱反応条件でそれ以上に反応さ
せ、平衡させること、第2水素添加分解領域から、無反
応の水素に加えて、第1のモル比より大きい第2のモル
比のブタン−1,4−ジオールとガンマ−ブチロラクト
ンとを含んでいる,蒸気状の第2反応混合物を回収する
ことにより構成されることを特徴とするものである。
好ましくは水素添加分解触媒は、亜クロム酸銅より成る
のがよい。特に還元前は、重量で約25から約45%の銅
と、重量で約20から約35%のクロムとを含む還元された
亜クロム酸銅を用いることが好ましい。
できればエステルは、ブテ−2−イン−1,4−ジオー
ル酸又はコハク酸のジ−(C〜Cアルキル)エステ
ルが好ましい。
亜クロム酸銅の触媒による本発明の方法による操作で
は、約200℃より高くない温度で操作することが好まし
い。従って第1原料温度は、できれば約150℃から約200
℃の範囲内に、更にできれば約170℃から約190℃の範囲
内にあるとよい。2つの水素添加分解領域は、各々略断
熱的に操作される。第1反応混合物は従って、第1水素
添加分解領域を、第1注入温度より高い温度で流出す
る。冷却された蒸気状の第1反応混合物が、第2の蒸気
状原料混合物として第2水素添加分解領域へ供給される
時の第2注入温度は、蒸気状の第1反応混合物が第1水
素添加分解領域を流出する時の温度より、少なくとも約
5℃低いことが好ましい。代表的には、第2注入温度
は、第1水素添加分解領域からの流出温度より少なくと
も約10℃低い、例えば約15℃低い。第2水素添加分解領
域間での冷却程度は、第2水素添加分解領域へ注入する
凝縮可能な生成物の凝縮を引き起させるほどのものでは
決してないであろう。大抵の場合、第2注入温度は、第
1水素添加分解領域からの流出温度より約25℃以上は低
いということはありそうにもない。
操作気圧は、少なくとも約25バールで、しかしながら約
70バールより高くならないのが好ましく、約35バールか
ら約45バールの範囲内にあるのが最も好ましい。通常は
少なくとも約30バールである。
2つの水素添加分解領域は、各々略断熱条件で操作され
る別々の反応器より成っている。別の方法として、2つ
の水素添加分解領域は、同じ反応器の容器内で別々の触
媒床より成っている。
本発明の方法で用いられるCジカルボン酸の、ジアル
キルエステルは、できれば1つから4つの炭素原子を含
むアルキルアルコールから誘導されるとよい。そのよう
なエステルの例には、マレイン酸ジエチル,フマル酸ジ
エチル,コハク酸ジエチル,及びそれらの2つ又はそれ
以上の混合物が含まれる。他の適切なエステルは、マレ
イン酸,フマル酸,及びコハク酸のジメチル,ジ−n−
プロピル,ジ−i−プロピル,ジ−n−ブチル,ジ−i
−ブチル,及びジ−セク−ブチルのエステル、同様にそ
れらの混合物を含む。できればエステルは、マレイン酸
ジエチル,フマル酸ジエチル,コハク酸ジエチル,及び
それらの2つ又はそれ以上の混合物から選択されるとよ
い。
供給原料として希釈されていないエステルを用いる他
に、適当な不活性溶媒におけるエステルの溶液、例えば
メタノール,エタノール、又はn又はイソ−プロパノー
ルを用いることが又可能である。
エステルの供給原料は、供給原料内に存在するどんな亜
硫酸の、又はハロゲン化された不純物をも略全て取除く
ように、例えば蒸溜によって予処理されることが望まし
い更に略全ての水も取除くことが好ましい。
エステル又はエステル溶液原料は、プラントの生成物回
収区域で回収された再循環エステルと混合される。もし
マレイン酸、又はフマル酸ジ−(C〜Cアルキル)
が、開始物質として用いられるのならば、従って第2水
素添加分解領域からの生成物流は、少量の対応するコハ
ク酸ジアルキルを含んでいる。これが、プラントの生成
物回収区域から再循環されて、第1水素添加分解領域へ
供給される新しい原料として用いられる,マレイン酸又
はフマル酸ジ−(C〜Cアルキル)、又はそれらの
溶液と混合される。もし唯一の目標とする生成物がブタ
ン−1,4−ジオールであれば、次に共通の生成物のガ
ンマ−ブチロラクトンはどれも全て、生成物回収区域か
ら再循環されて、新しい原料エステル又はエステル溶液
と混合される。しかしながら、しばしば手近な市場で、
共通生成物のガンマ−ブチロラクトンの、全てではなく
とも、大部分が供給される。プラントのオペレータはこ
の場合に、市場の要求に合致するように、水素添加分解
領域の操作温度を調整するか、又はエステル又はエステ
ル溶液原料との混合のために、ブタン−1,4−ジオー
ル生成物の一部又はガンマ−ブチロラクトン副生成物の
一部を、生成物回収区域から再循環させるか、のいずれ
かによってプラントの生産量を調整できる。
本方法は、開始のエステル及び他の何等かの凝縮可能な
成分の存在が第1及び第2水素添加分解領域での気相内
にあるということを必要とする。これは蒸気状の混合物
の組成が制御されなければならないので、選択された操
作条件では、触媒と接触する混合物の温度は、エステル
及び存在する他の凝縮可能な成分の露点より常に高くな
っている、ということを意味する。触媒と接触する混合
物の温度は、常に混合物の露点より好ましくは少なくと
も約5℃、より好ましくは少なくとも約10℃、更により
好ましくは少なくとも約15℃高いのがよい。これは普
通、蒸気状の混合物において適切なガス:エステル比を
選択することにより達成される。本発明の方法における
使用のため、蒸気状の混合物を形成する便利な方法は、
飽和された、又は部分的に飽和された蒸気状の混合物を
形成するように、液体エステル又はエステル溶液を、熱
い水素含有ガスの流れに吸入させることである。別の方
法として、このような蒸気状の混合物は、熱い水素含有
ガスを液体エステル又はエステル溶液の主要部へ泡立て
て通すことにより得られる。もし飽和された蒸気状の混
合物が形成されると、次に触媒と接触するのに先だって
部分的に飽和された蒸気状の混合物を生成するように、
更に加熱されるか又はそれ以上のガスで希釈にされなけ
ればならない。
マレイン酸,又はフマル酸エステルのブタン−1,4−
ジオールへの還元は、下記の方程式による5モルのH2
とエステルの各モルとの反応を伴う。
R−O−CO−CH=CH−CO−O−R+5H2 =2ROH+HO(CH24OH (I) ここでRは1個から4個の炭素原子を含んでいるアルキ
ル基である。
しかしながら、コハク酸エステルが水素添加分解される
時は、4モルのH2のみが消耗される。
R−O−CO−CH2−CH2−CO−O−R+4H2 =2ROH+HO(CH24OH (II) ここでRは上記に定義されたものと同様である。
蒸気状の混合物は通常、過剰水素を含む。更に、少量の
炭素酸化物を含む。蒸気状の混合物は更に、気化された
不活性溶媒(もし使用されれば)と、水素供給に多量の
又は少量で存在する1つ以上の不活性ガス(例えば
2,A,CH4等)とを含んでいる。また生成物回収区
域から再循環された蒸気状の物質を含む。できれば水素
供給は、硫黄化合物、Cl2のようなハロゲン、及びH
Clのようなハロゲンを含んでいる化合物から略遊離し
ていることが好ましい。
蒸気状の混合物において、H2:エステルのモル比は代
表的に少なくとも約100:1から約800:1まで又はそれ
以上である。できれば少なくとも約200:1から約500:
1までがよい。過剰水素及び存在するであろう何等かの
不活性ガスの存在は、第1水素添加分解領域での温度上
昇を和げる働きをする。
実際上、マレイン酸ジエチルのようなマレイン酸エステ
ルの還元は、上記の方程式(I)により示唆されたもの
よりもっと複雑であり、その結果として、テトラヒドロ
フラン,ガンマ−ブチロラクトン及びn−ブタノールを
含む、不定量の副生物の生成を生じる。反応構造はまだ
十分解明されていないけれども、現在利用され得る証例
は、下記の系列と一致する。
第1及び/又は第2水素添加分解領域で用いられる好ま
しい触媒は、還元された亜クロム酸銅触媒である。これ
は、使用前に十分に亜クロム酸銅を還元して調整しなく
てはならない。触媒は、約200℃より高くない温度で、
2と窒素,メタン,あるいは、アルゴン等の不活性ガ
スの混合物を用いて長期間に還元するのが好ましい。触
媒の還元に用いられる代表的なガスは、例えば容量で約
1から約15%のH2を含むN2混合物中のH2である。通
常、触媒は使用前に少なくとも約24時間還元される。本
発明による方法で使用される前に、約120℃から約180℃
の温度で数日間還元を達成した時に最適な効果が得られ
る。普通は還元の予処理を約10日を越えて行う必要は
ない。もし触媒が200℃を越えた温度で還元されたな
ら、活性はより低い温度で行われた還元で得られる活性
より、明らかに劣る。もし触媒が予備還元を行った状態
で供給されるなら、還元の期間を短縮することができ
る。予処理の後半の段階において、より高いH2の濃度
のものを使用できる。従って、還元の予処理の最終段階
ではH2/N2混合物の代りにH2を用いることができ
る。この予処理の期間中、高圧を用いるのが最適であ
る。例えば1バールから約50バールまで、又はそれ以上
の圧力を用いることができる。触媒は、還元処理後、使
用されるまで、不活性ガス,水素/不活性ガス混合物、
又は水素の下で保管されなくてはならない。
亜クロム酸銅の化学式はCuCr24と表わすことがで
きる。しかし、亜クロム酸銅は、非化学量であると知ら
れており、一部の著書は、例えば亜クロム酸銅を、Cu
O,CuCr24の化学式の銅クロム酸化物として表現
している。従って、触媒は過剰の酸化銅を含んでもよ
い。更に、あるいは選択的に、バリウム又はマンガン等
の安定剤を少なくとも一種,微量含んでもよい。触媒は
還元前に重量で約25から約45%の銅と、重量で約20から
約35%のクロムを含有する。最も好ましい触媒は、重量
で約32から約38%の銅と、重量で約22から約30%のクロ
ム含有するものである。このような触媒は、もしあるな
らば、一種又は数種の安定剤を重量で約15%以内の量を
含有するのが好ましい。触媒は適当な不活性担体によっ
て支持されてもよい。望ましくは触媒は、細分化した形
状で、周知のベット法による測定で少なくとも約30m2
g、好ましくは少なくとも約60m2/gの内部表面積を有
する。触媒は中空円筒状のペレット、あるいは輪形,鞍
形等の従来の触媒であることが好ましい。
本発明による方法の第1及び第2水素添加分解領域にお
いて用いられる他の触媒には、国際特許公開番号WO−
A−82/03854に開示されている種類の還元した酸化銅
/酸化亜鉛触媒が含まれている。
エステルを第1水素添加分解領域に、約0.1hr-1以上か
ら約0.6hr-1の範囲、又はそれ以上、例えば約1.5hr-1
るいは更に約3.0hr-1の液毎時空間速度に相当する速度
で供給するのが好ましい。「液毎時空間速度」という用
語は、1時間当りの触媒の単位容量に対する気化領域に
供給される液体エステルの単位容量の数値を意味する。
これは、通常、約2500hr-1以上から約160000hr-1の範
囲、例えば約85000hr-1まで、最も好ましくは約8000hr
-1から約30000hr-1の範囲のガス毎時空間速度に相当し
ている。「ガス毎時空間速度」という用語は、1時間当
りの単位容量の触媒を通過する気化混合物の単位容量を
1バール,O℃の下で測定した数値である。
普通、第2水素添加分解領域への供給温度は、約175℃
以内で、更により好ましくは約160℃から約175℃の範囲
にある。
要求されるのであるならば、更にガス及び/又はエステ
ルを、第1水素添加分解領域からの生成物流に第2水素
添加分解領域に流入される前に混合して、温度又は
2:エステルのモル比を調整してもよい。又、装置の
の生成物回収部で回収された一種又はそれ以上の物質
(例えば、コハク酸ジアルキル,反応していないマレイ
ン酸又はフマル酸ジアルキル,ガンマ−ブチロラクトン
及び/又はブタン−1,4−ジオール)を、第1水素添
加分解領域からの生成物流に、第2水素添加分解領域に
流入される前に、これらの物質を第1水素添加分解領域
の入口端に再循環させる代りに、あるいはそれに更に追
加して混合することが考えられる。
前記式(III)によるマレイン酸ジ−(C〜Cアル
キル)の対応するコハク酸ジ−(C〜Cアルキル)
への還元は発熱反応である。テトラヒドロフラン副生成
物の収量は、反応混合物が水素添加分解領域でさらされ
る最大温度と、高温での滞溜時間に依存することがわか
ったので、第1水素添加分解領域に供給されるエステル
として、あるいはそのエステルの主要成分としてコハク
酸ジ−(C〜Cアルキル)を用いる方が、対応する
マレイン酸又はフマル酸ジ−(C〜Cアルキル)を
用いるより好ましい。何故なら、これによって第1水素
添加分解領域における温度の上昇は少なくなり、よって
テトラヒドロフラン副生成物の生成の割合も少ない。従
って、本発明による特に好ましい方法において、マレイ
ン酸又はフマル酸ジエチル等のマレイン酸又はフマル酸
ジ−(C〜Cアルキル)は、エステル水素添加分解
活性がほとんど、又は全くない触媒、あるいはエステル
水素添加分解及びブタン−1,4−ジオールの形成が最
小限に抑制されるような条件の下で保管されている触媒
を用いて、第1水素添加分解領域より上流の水素添加領
域において、コハク酸ジエチル等の、対応するコハク酸
ジ−(C〜Cアルキル)に還元される。必要なら
ば、第1水素添加分解領域に入る前に、上流水素添加領
域からのコハク酸ジ−(C〜Cアルキル)を含有す
る反応混合物は冷却され、第1水素添加分解領域に入る
前に、マレイン酸又はフマル酸エステルのC:C結合の
水素添加による発熱を除去する。このようにして第1水
素添加分解領域における温度上昇は可能な限り小さく抑
えられ、従ってテトラヒドロフラン副生成物の生成も最
小限である。マレイン酸又はフマル酸ジ−(C〜C
アルキル)を使用する場合に、上流水素添加領域で使用
できる触媒の例として次のものを挙げることができる。
国際特許公開番号WO−A−82/03854で開示されてい
る種類の酸化銅/酸化亜鉛触媒(担体に)支持されたニ
ッケル,パラジウム,ルテニウム,コバルトの水素添加
触媒、酸化亜鉛,亜クロム酸銅触媒、そして慎重に不活
性化してエステル水素添加分解特性を減少させた亜クロ
ム酸銅触媒である。亜クロム酸銅触媒を用いる場合に
は、不活性化していも、いなくても、マレイン酸又はフ
マル酸ジ−(C〜Cアルキル)を、上流水素添加領
域に相対的に高速、例えば少なくとも約1.0hr-1、好ま
しくは約3.0hr-1から約6.0hr-1の液毎時空間速度に相当
する速度で供給するのが適当である。
装置の構造及び操作の便宜上、又平易さのため、マレイ
ン酸及び/又はフマル酸ジアルキルをコハク酸ジアルキ
ルに転化する如何なる上流水素添加領域の操作も、第1
及び第2水素添加分解領域で用いられるのと略同等の圧
力下で行われるのが好ましい。従って、上流水素添加領
域における代表的操作圧力は、約25バールから約70バー
ルの範囲、好ましくは約35バールから約45バールの範囲
にある。気相での水素添加条件は、普通、上流水素添加
領域で選択される。上流水素添加領域への流入温度は、
気相条件と両立する実施可能な限り低い温度に抑えるの
が好ましく、約160℃から約180℃の範囲が代表的であ
る。上流水素添加領域における触媒の容量は、要求され
る高率のエステル原料処理化をもたらすように選択され
る。
上流水素添加領域を流出した反応混合物は、第1水素添
加分解領域に原料混合物として供給される。第1水素添
加分解領域に導入される前に、上流水素添加領域を流出
した反応混合物は幾分冷却され、第1水素添加分解領域
で使用され得るように流入温度をできる限り低くし、よ
ってその中で到達する最高温度を制限する。更に水素及
び/又は新しい原料エステル及び/又は生成物回領域よ
り再循環された一種又はそれ以上の物質を、上流水素添
加領域からの反応混合物に、第1水素添加分解領域に導
入される前に混合してもよい。
第2水素添加分解領域を流出する生成混合物は、未反応
の水素と恐らく他のガスに加えてブタン−1,4−ジオ
ールと、ジアルキルエステル出発物質のアルキル部分か
ら誘導されたアルキルアルコール(例えばC〜C
ルキルアルコール)を含む凝縮可能な物質の混合物を含
有する。この凝縮可能な物資には、更にブチロラクト
ン,コハク酸ジアルキル,そして恐らく少量の未反応エ
ステルと、n−ブタノールとテトラヒドロフランを含む
微量の副生成物が含まれる。これら凝縮可能な物質は、
生成混合物より凝縮され、適当な方法、例えば通常圧、
高圧又は低圧下のいずれかの1段階又はそれ以上の段階
での蒸留により分離することが好ましい。適切な生成物
回収システムを設計するに当って、生成混合物中に存在
する成分の幾つかは、生成混合物中の他の一種又はそれ
以上の成分と共沸混合物を形成する可能性がある点に、
留意すべきである。液体ブタン−1,4−ジオール生成
物や形成されたどのようなブチロラクトンも前進して精
製される一方、どのような重要ではない副生成物も、本
方法で燃料として使用し得る。アルキルアルコールは、
更に無水マレイン酸又は無水コハク酸、あるいは更にマ
レイン酸,フマル酸又はコハク酸と反応して新たなジア
ルキルCジカルボン酸エステルを形成し、本発明の方
法で用いられるように再循環させることができる。いか
になる未反応のエステル出発物質(例えばマレイン酸ジ
アルキル)及び/又はエステル中間体(例えばコハク酸
ジアルキル)も、再循環させてエステル又はエステル溶
液原料と混合できる。必要ならば、ブタン−1,4−ジ
オール及び/又はガンマ−ブチロラクトン副生成物の幾
らかを再循環させ、第1水素添加分解領域からの生成物
流と混合してもよい。
生成物回収段階からの未反応の水素含有ガスは再循環で
きる。循環ガス流及び、どの液体循環路中の不活性物及
び/又は副生成物の水準を抑制するよう、パージ路を用
いてもよい。
本発明を明確に理解し、容易に実地に移すため、本発明
による方法を実施するよう設計された装置の好ましい形
態を、一例としてのみであるが、添付の図を参照してこ
れ以降説明する。図は、マレイン酸ジエチルの水素添加
分解を達成する装置のフロー図である。
本技術分野に熟知した者にとって、図は概略的であるの
で更に多くの設備、例えば温度及び圧力センサ,バル
ブ,制御整備等が商業用装置では必要となることが理解
されよう。このような設備の付属品を用意することは、
本発明の如何なる部分をも形成するものではなく、従来
の化学工業の慣例に従うものである。更に、図示した装
置中の熱交換設備は、望ましい温度レベルを得るための
単に1つの方法に過ぎず、代りに他の同等の熱交換シス
テムを用いてもよい。
図において、マレイン酸ジエチルはライン1で供給さ
れ、コハク酸ジエチルそして恐らくはガンマ−ブチロラ
クトン及び、又はブタン−1,4−ジオールを含有する
ライン2の液体再循環流と混合される。混合液体流は、
ポンプ3によって原料ヒータ4に供給され、そこでライ
ン5から供給される蒸気によって210℃まで熱せられ
る。その結果の熱い液体流は、原料飽和器7のスプレイ
ノズル6に進み、そこで結果として生じたスプレイは、
ライン8から42バールで供給される熱い水素含有ガスの
上昇流と衝突する。液体は、原料飽和器7の底部からラ
イン9によって流出し、原料飽和器ポンプ10で循環ヒー
タ11に吸い上げられ、ノズル12を介して原料飽和器7に
再スプレイされる。符号13は原料飽和器7の上部のスプ
レイ除去パッドを示す。エステル蒸気混合流は、ライン
14より160℃の温度で原料飽和器7を出て、熱交換器15
を介して蒸気ヒータ16に進み、ここでその温度は170℃
に上げられる。H2:エステルのモル比はおよそ300:1
である。この混合物は、次の略断熱反応状態で、重量で
約25%の銅と、重量で約35%のクロムを含有し、85m2
gの表面積を有する亜クロム酸銅触媒の第1床17を通過
する。気化反応混合物は、第1床17を約185℃の流出温
度で流出する。この第1反応混合物の分析は、マレイン
酸ジエチルが存在しないことを示しており、水素及び不
活性ガス(例えば装置への水素供給に存在するであろう
CO,CO2,メタン,プロパン,N2,A,及び他の不
活性ガス)の他に、第1反応混合物は、顕著な量のコハ
ク酸ジエチル,エタノール,テトラヒドロフラン,n−
ブタノール,ガンマ−ブチロラクトン及びブタン−1,
4−ジオールを含むことを明らかにしている。本方法で
用いられる略断熱反応状態で第1床17を通過する過程
で、マレイン酸ジエチルは、円滑かつ量的に十分なコハ
ク酸ジエチルに転化される。次にコハク酸ジエチルの9
9.5モル%は、略100%の選択度でエタノール,4.3モル
%の選択度でテトラヒドロフラン,0.2モル%の選択度
でn−ブタノール,16.0モル%の選択度でガンマ−ブチ
ロラクトン79.3モル%の選択度でブタン−1,4−ジオ
ールの生成物に転化される。残部は重要ではない副生成
物である。従って、この第1水素添加分解領域17からの
第1生成混合物におけるブタン−1,4−ジオール:ガ
ンマ−ブチロラクトンのモル比は4.96:1である。第1
床17での触媒の充填量は、反応が第1床17で略平衡状態
に到達するように第1床17への気化マレイン酸ジエチル
の供給速度と関連し、適宜選択される。第1床17への気
化マレイン酸ジエチルの供給速度は約0.45hr-1液毎時空
間速度に対応する。
蒸気状の第1反応混合物は、第1床17を約185℃で流出
し、ライン18を介して熱交換器15へ進み、そこで170℃
に冷却され、そして更に同じ亜クロム酸銅触媒の第2床
19へ進む。床19を通過する過程で更に水素添加分解反応
が行われ、反応混合物は再平衡して第2反応混合物を生
じ、これは触媒床19よりなる第2水素添加分解領域を17
1から172℃の温度で流出する。この第2反応混合物のブ
タン−1,4−ジオール:ガンマ−ブチロラクトンのモ
ル比は9:1である。第2床19での触媒の容量は、第1
床17での量のおよそ2倍である。よって、第1床17に供
給される気化マレイン酸ジエチルの速度は、両床17,19
を通じて測定して約0.15hr-1液毎時空間速度に相当す
る。
第2反応混合物は、ライン20を通って熱交換器21に、そ
して次に生成物冷却器22へ進み、ライン23で供給される
冷却水によって冷却され、更に生成物キャッチポット24
に進む。ガスがライン26より流出する一方、液体凝縮物
はライン25により回収される。液体凝縮物は、減圧バル
ブ27から減圧キャッチポット28へ、更にそこから生成物
回収部29へと進み、そこでブタン−1,4−ジオール生
成物は、ガンマ−ブチロラクトンから、テトラヒドロフ
ランから、エタノールから、n−ブタノールから、コハ
ク酸ジエチルから、及び凝縮物中に存在する他の重要で
ない成分から分離される。生成物回収部29における凝縮
物の分離は、以下の方法によって得られる。例えばテト
ラヒドロフラン,エタノール,n−ブタノール,及び他
の低沸点の副生成物を除去する「ライトエンズ(lighte
nds)」蒸留段階を含む数段階の蒸留、次に、この結果
生じた底部生成物よりガンマ−ブチロラクトンの共沸物
とコハク酸ジエチルよりなる塔頂からの生成物とブタン
−1,4−ジオールよりなる底部から生成物とを生じる
蒸留である。テトラヒドロフランはライン30で、ガンマ
−ブチロラクトンはライン31で、ブタン−1,4−ジオ
ールはライン32で回収される。コハク酸ジエチル及び、
恐らくはガンマ−ブチロラクトン及び/又はブタン−
1,4−ジオールの幾らかはライン2で再循環される。
新たな水素が装置へライン33で供給され、圧縮器34と冷
却器35を介してライン26の再循環されたガスと混合され
るよう供給される。混合されたガス流は再循環圧縮器36
で圧縮され、ライン8に供給される。
ガスパージ流は、減圧バルブ38を通過した後ライン37で
吸収され、キャッチポット28からのライン39のベント流
と混合される。ライン40中の混合流は、冷却装置43から
のライン42より冷却剤が供給されるガスパージ凝縮器41
へ進む。如何なる凝縮物もライン45で回収され、生成物
回収部29に供給される一方、パージガスはライン44より
流出する。必要に応じて原料飽和器7の底部よりライン
46でパージを行うことができる。
符号47は、装置の開始時に開き、ライン14中の蒸気状混
合物に熱交換器15を迂回させる常閉型バルブを示す。
望むならば、ブタン−1,4−ジオールは、精製ブタン
−1,4−ジオール生成物ライン32よりライン48を介し
てガンマ−アルミナ,リン酸アルミニウム,シリカ−ア
ルミナ等の脱水触媒を充填し、モレキュラーシーブ,酸
性粘土又は同様の脱水触媒を含有する脱水領域49に送ら
れ、ブタン−1,4−ジオールの少なくとも一部をテト
ラヒドロフランに転化させる。この領域は約200℃から
約300℃の範囲の温度に維持される。(代りに脱水領域4
9に生成物回収部29よりライン50で未精ブタン−1,4
−ジオール流を供給してもよい。)脱水領域49からのテ
トラヒドロフラン含有生成物流はライン51で生成物回収
部29に送られ、よってライン30で生ずるテトラヒドロフ
ランの量は増加する。
本技術分野に熟練した者には、図示の装置は、比較的小
さな変更で供給原料としてマレイン酸ジエチルの代り
に、コハク酸ジエチル又はマレイン酸ジエチルとコハク
酸ジエチルの混合物等の他のCジカルボン酸のジアル
キルエステルを用いて操作し得ることが容易に理解され
よう。しかし、生成物回収部29の設計には幾らかの変形
が必要となろう。このようなコハク酸ジエチル又はその
マレイン酸ジエチルとの混合物は、例えば上流水素添加
領域(図示せず)で水素添加によりマレイン酸ジエチル
より生成してもよい。上流水素添加領域の生成物は、図
示された装置にライン1によって供給される。
図の装置の他の変形例において、ライン1で供給される
マレイン酸ジエチルは、第1水素添加分解領域の上流の
ライン14の上流水素添加領域(図示せず)で気相でコハ
ク酸ジエチルに水素添加される。このような上流水素添
加領域は、例えば比較的少ない充填量の亜クロム酸銅を
含有し、エステルがその間を通過する速度は少なくとも
約3.0hr-1液毎時空間速度に相当することが好ましい。
結果として生じた反応混合物を含む水素添加されたエス
テルは、今まではそれぞれほんの微量のマレイン酸ジエ
チル及びブタン−1,4−ジオールと、多量のコハク酸
ジエチルを含むのであるが、第1水素添加分解領域17に
流入される前に冷却され、不飽和エステル出発物質の
C:C結合の水素添加による発熱を除去する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/58 (72)発明者 ラスメル・コリン イギリス国,クリーヴランド,ヤーム,マ ウント レブン ロード 7 (72)発明者 キパツクス・ジヨン・ウイルソン イギリス国,ノース ヨークシヤー デイ ーエル8 2ピーダブリユ ビーデイル, フアーバイ,ジヨン クラフアム ハウス (番地なし) (72)発明者 カーター・アンソニー・ベンジヤミン イギリス国,クリーヴランド,ストツクト ン・オン・テイーズ,ノートン,ウエスト ン クレセント 37 (72)発明者 スカーレツト・ジヨン イギリス国,カウンテイ ダラム デイー エル16 7ジエイゼツト.スペニームー ア,カーク メリントン クリーヴランド ヴエー 2 (72)発明者 リーズン・アーサー・ジエイムズ イギリス国,クリーヴランド,ミドルズブ ラ,アクラム,ミアシード サンズ 30 (72)発明者 ハリス・ノーマン イギリス国,クリーヴランド,ノートン グランサム ロード 22 (56)参考文献 特公 昭48−823(JP,B1) 米国特許4032458(US,A)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cジカルボン酸のジアルキルエステルの
    水素添加分解によるブタン−1,4−ジオールの生成方
    法において、第1及び第2水素添加分解領域を設けてい
    ること、各領域は不均一エステルの水素添加分解触媒の
    充填物を含むこと、第1水素添加分解領域へ、上昇した
    気圧で、水素添加分解反応のためのしきい値温度を越え
    る上昇した第1原料温度で、気体状のCジカルボン酸
    のジアルキルエステルと過剰水素とより成る,第1蒸気
    状原料流を供給すること、エステルに、第1水素添加分
    解領域で、略断熱反応条件で水素添加分解を受けさせ、
    それによって開始エステルから略遊離され、無反応の水
    素に加えて、第1のモル比のブタン−1,4−ジオール
    とガンマ−ブチロラクトンとを含む蒸気状の第1反応混
    合物を形成すること、蒸気状の第1反応混合物を冷却す
    ること、結果として生じる冷却された蒸気状の第1反応
    混合物より成る第2蒸気状原料流を、第2水素添加分解
    領域へ、水素添加分解反応のためのしきい値温度を越え
    る第2原料温度で供給すること、第2蒸気状原料流を、
    第2水素添加分解領域で、略断熱反応条件でそれ以上に
    反応させ、平衡させること、第2水素添加分解領域か
    ら、無反応の水素に加えて、第1のモル比より大きい第
    2のモル比のブタン−1,4−ジオールとガンマ−ブチ
    ロラクトンとを含んでいる,蒸気状の第2反応混合物を
    回収することにより構成されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】不均一の水素添加分解触媒は、亜クロム酸
    銅より成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  3. 【請求項3】亜クロム酸銅の触媒は、還元前は、重量で
    約25から約45%の銅と、重量で約20から約35%のクロム
    とを含むことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    方法。
  4. 【請求項4】第1原料温度は、約150℃から約200℃の範
    囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】第1原料温度は、約170℃から約190℃であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】蒸気状の第1反応混合物は、第1水素添加
    分解領域から、約170℃から約200℃の範囲内の温度で回
    収されることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第5
    項のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】第2原料温度は、蒸気状の第1反応混合物
    が第1水素添加分解領域を流出する時の温度より、少な
    くとも約5℃低いということを特徴とする特許請求の範
    囲第1項〜第6項のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】第2原料温度は、約150℃から約190℃の範
    囲内にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第
    7項のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】第1蒸気状原料流の水素:エステルのモル
    比は、約100:1から約800:1の範囲内にあることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項
    記載の方法。
  10. 【請求項10】第1原料温度は、第1蒸気状原料流の露
    点より少なくとも約5℃高いことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項〜第9項のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】第2原料温度は、第2蒸気状原料流の露
    点より少なくとも約5℃高いことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項〜第10項のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】気圧は、約25バールから約70バールの範
    囲内にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第
    11項のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】エステルは、第1水素添加分解領域へ、
    約0.1hr-1ら約3.0hr-1の液毎時空間速度に対応する比率
    で供給されることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜
    第12項のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】エステルは、Cジカルボン酸のジ−
    (C〜Cアルキル)エステルであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項〜第13項のいずれか1項記載の
    方法。
  15. 【請求項15】エステルは、マレイン酸ジエチル,フマ
    ル酸ジアルキル及びそれらの混合物から選択されること
    を特徴とする特許請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 【請求項16】エステルは、コハク酸ジエチル,及びマ
    レイン酸ジエチル及びフマル酸ジエチルの一方又は両方
    を加えたそれらの混合物から選択されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第14項記載の方法。
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