JPH02111363A

JPH02111363A - つかいすておむつ

Info

Publication number: JPH02111363A
Application number: JP63265747A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Yoshikawa; 吉川　政彦; Keiji Abe; 啓二阿部; Norimasa Yoshida; 憲正吉田
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1988-10-21
Filing date: 1988-10-21
Publication date: 1990-04-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕 ′本発明は、老人、小児などに使用されるつがいすてお
むつに関し、動きに対するフィツト性向上によるモレ防
止及びあてやすさ向上に適したおむつに関するものであ
る。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来か
ら、小児用として市販されているおむつについては、股
モレ、脇モレ、前／後モレ防止手段として様々な処置が
施されている。

例えば、股モレ防止手段としては、おむつのレッグ部に
帯状又は糸状の弾性部材を適度な伸張率で伸張せしめ、
足ぐりをしっかり固定することにより、尿を股からもら
さない工夫がなされているおむつが殆どである。しかし
、このようなおむつは、小児が高月齢児で立って歩ける
場合や寝ていても横転などの活動が激しい場合には、お
むつがずれ落ちたり、吸収体がヨしたすすることが多く
、必ずしも設定した伸張率に於いて足ぐりに適した圧迫
力でフィツトしていないことが多い。むしろ、足ぐりへ
の圧迫力が強すぎ赤くなったり、あるいは逆に隙間があ
くのが通常である。

そこで、このような問題点を解決するために、おむつの
表面材の中央部は親水性にして液透過性をよくし、周囲
は撥水化することにより、毛管現象による尿にじみを防
止する方法が実開昭６２−１７０７０４号公報に開示さ
れている。併しながら、この公報には撥水領域と弾性部
材及び吸収体との位置関係については何ら開示されてい
ない。本発明者等の検討によれば、例えば吸収体上に撥
水領域がくる場合、突発床により表面材上を尿が走って
しまったりすることが多く、又弾性部材よりも撥水領域
が外側にある場合は尿が表面材中を拡散し、動きによっ
て足ぐりに隙間が生じ、モしてしまうことが多い。また
、動きの激しい小児に対し追従性をよくする方法として
、おむつの両サイドフラップに複数本の弾性部材を設置
したものが、特開昭５９−１５７３０１号公報、特開昭
６０−１９９９０３号公報、特開昭６１−８９３０２号
公報、実開昭６３−６０４０５号公報等に開示されてい
る。この様な複数本のギヤザーを使用することで小児の
動きに対する追従性は改善されるが、おむつの吸収層に
あたる部分は長方形型であるため、小児の股間部では動
きによりゴワゴワになり、フィツト性がよくないばかり
か、その収縮力によって足ぐりが赤くなったりするとい
う欠点がある。

〔課題を解決するための手段］本発明者らは、小児などに使用されるつがいすておむつ
に関し、動きに対するフィツト性向上による股モレ、脇
モレ防止の課題を解決すべく鋭意研究の結果、本発明に
到達した。

即ち本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏
面シート及びこれら両シートの間に設けられた吸収層を
有するつがいすておむつにおいて、表面シートの両側部
が疎水性であり、吸収層とつがいすておむつの両側部の
間には各々複数の弾性部材が長手方向に配置されてなり
、かつ少なくとも最外部の弾性部材は表面シートの上記
疎水性の部位で覆われてなるつがいすておむつを提供す
るものである。

上記の如く、つがいすておむつの股モレ、脇モレを防止
するためには、まず動きに対するフィツト性を向上させ
なければならない。そこで本発明に於いては、おむつの
両側のサイドフラップに弾性部材を夫々複数本設置する
ことにより、おむつが動きによってずれ落ち、内側が肌
から離れてシール効果がなくなっても、その外側、最終
的には最外部の弾性部材でシールして隙間を開かせない
工夫を施すことにより、フィツト性を向上させる。併し
ながら、この手段だけでは設モレ、脇モレが十分防止で
きないため、本発明によれば、表面材（表面シート）の
両サイドを疎水性にし、中央部を親水性にすることによ
り、尿の巾方向へのにじみを防止する。本発明の特徴は
、両サイドの上記疎水性の部位の範囲が少なくとも最外
部の弾性部材を覆い、おむつ両側外縁部に至る様にした
ことである。これにより、尿かにじんできたとしても最
外部の弾性部材には到達せず、この弾性部材により足ぐ
りにフィツトしているため、投モレ、脇モレを生じない
。

表面材に設ける疎水性の部位の範囲は、巾方向において
は吸収体を有効に用いるために吸収体と重ならないこと
が好ましい。長手方向においては第４図ないし第６図に
示すように必ずしも必要ではないが、第８図に示すよう
に、やはり吸収体と重ならない部位が疎水性であっても
良い。しかし、第７図に示されているように、吸収体と
１０〜３０ｍｍ重なる部位が疎水化されていることが好
ましい。それは吸収体端部まで拡散された液の上部がこ
の疎水性部分で阻止され、おむつの前後からの漏れが阻
止できるからである。

また、本発明の好ましい実施態様としては、おむつのあ
てやすさ向上とフィツト性を向上させるために、おむつ
中央部の両側端部を折り返して接着剤等で固定する様に
する。これにより、小児の股間部にうまくフィツトし、
長方形型のようにゴワゴワ感がなく、あてやすいおむつ
になる。

〔実　施　例〕

以下、図面により本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。

第１図は本発明のつがいすておむつの一実施例を示す斜
視図、第２図はそのＡ−Ａ’線断面図、第３図はそのＢ
−Ｂ’　線断面図である。第４図〜第６図は表面シート
の両側部の疎水性領域の範囲を示す平面図、第７図、第
８図は前後端部（エンド部）及び両側部（サイド部）の
疎水性領域の範囲を示す平面図である。

本発明でいう疎水性領域の疎水性の定義は、スポイト等
のピペットで表面シート上に水滴を落よしたときに、そ
の形状が１０秒以上保持している様な疎水性乃至撥水性
を意味する。また、疎水性領域以外の部分は親水性であ
るが、上記方法で１０秒以内に水玉が消失し、表面シー
トを通過する様な親水性を意味する。

この様に表面シートの両側部乃至周囲を疎水性にする方
法としては、親水性の油剤をあらかじめ表面シートの全
面に付着させておき、その゛後温水等で油剤を落とす方
法や、周囲を撥水性の油剤でスプレー、ロールコータ−
１繊維に練り込む等の方式で塗布する方法や、親水性不
織布と疎水性不織布を熱固定した２層構造にし、周囲を
撥水性にする方法等、公知の任意の溌水化手段を使用し
得る。

第１図及び第２図に示すように、本発明のおむつは長手
方向の両側端部中間付近に２点で接着されているが、２
点の間隔は６０ｍｍ以上、好ましくは８０〜１３０ｍｍ
がよく、吸収体のサイド折り上げ長さは１０〜３Ｑｍｍ
が好ましく、レッグスポット７の長さは１０〜５０ｍｍ
が好ましい。弾性部材４゜５はフィルムギヤザー、糸状
ギヤザーどちらでもよく、任意の伸張率で伸張させる。

好ましくは、伸張率は外側が１４０〜２００％、内側が
１２０〜１８０％である。但しこの場合、動きによるず
り落ち防止のため、最外縁部の弾性部材の伸張時の応力
が他の弾性部材よりも大きく設計されなければならない
。

第１図に示す如＜、３５０（巾）　　Ｘ５００（長さ）
ｍｍのポリエチレンシート３の中央に１５０（巾）Ｘ４
１０（長さ）＋ｎｍの吸収層を置き、吸収体長手方向エ
ンドより５Ｑｍｍ以内に弾性部材（ポリウレタン複合フ
ィルム、１５ｍｍ巾）４，５を片側２本置き、ポリエチ
レンシートと同じ大きさの表面材５で覆い、おむつをつ
くり、吸収体の長手方向エツジ部から２０ｍｍの位置に
吸収層２を内側に折り、中央部５９ｍｍを接着剤で接着
し、おむつを作”製した。ここで吸収層２には高吸収性
ポリマーを５ｇ含ませたものを使用した。表面材として
は、親水性油剤であるアルキル燐酸エステルで処理する
ことにより予め全面親木とした疎水性繊維（ポリエチレ
ン・ポリプロピレン・ポリエステル複合繊維）の両側部
を温水で洗浄し、疎水化したものを使用した。このおむ
つをシリコン製でできた体重１０ｋｇの幼児モデルに装
着し、おむつの吸収量をみた。

実施例１第４図に示す如く、疎水性領域が最外縁部の弾性部材ま
でのおむつ。

実施例２第５図に示す如く、疎水性領域が吸収体エツジまでとな
るおむつ。

実施例３第７図に示す如（、疎水性領域がサイドは吸収体エツジ
まで、前後のエンド部は長手方向の吸収体に２０ｍｍの
っている周囲疎水化おむつ。

比較例１表面シートを温水で洗浄しない点を除いて、実施例１き
同様におむつを作製した。

比較例２弾性部材を片側１本ずつ設けた点を除き、実施例１と同
様におむつを作製した。

以上のおむつを体重１０ｋｇの乳幼児をもとに設計、製
作したベビーモデル（歩行想定として足部を前後に動か
すことが可能）に装着し、モレ防止効果の評価を行った
。生理食塩水（０，９％）を５０ｇずつ１０分毎に注入
し、うつぶせ寝の姿勢で腹からもれるまでに吸収した吸
収量（前モレ値）及び横向き寝の姿勢で股からもれるま
でに吸収した吸収量（股モレ値）を求めた。また、足部
を前後、交互に３００回動かした後、股モレ値を測定し
た。

表１おむつの吸収量〔発明の効果〕表１からもわかるように、表面シートを両サイド疎水、
周囲疎水にすることで吸収量がアップし、また動きによ
るずれに対しても複数本の弾性部材を使用することによ
り、吸収量がダウンすることがない。しかも、あてやす
さ向上の効果が十分に期待できるおむつである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明のつかいすておむつの実施例を示すもので
あり、第１図は本発明のつかいすておむつの一実施例を
示す斜視図、第２図はそのＡ−Ａ’　線断面図、第３図
はそのＢ−Ｂ’　線断面図、第４図〜第６図はサイド部
の疎水性領域の範囲を示す平面図、第７図、第８図はエ
ンド部及びサイド部の疎水性領域の範囲を示す平面図で
ある。１・・・表面シート２・・・吸収層３・・・裏面シート４．５・・・弾性部材６・・・テープ７・・・レフゲスポット８・・・疎水性領域

Claims

【特許請求の範囲】

１　液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及
びこれら両シートの間に設けられた吸収層を有するつか
いすておむつにおいて、表面シートの両側部が疎水性で
あり、吸収層とつかいすておむつの両側部の間には各々
複数の弾性部材が長手方向に配置されてなり、かつ少な
くとも最外部の弾性部材は表面シートの上記疎水性の部
位で覆われてなるつかいすておむつ。