JPH02110357A - 物性測定装置 - Google Patents

物性測定装置

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JPH02110357A
JPH02110357A JP26292088A JP26292088A JPH02110357A JP H02110357 A JPH02110357 A JP H02110357A JP 26292088 A JP26292088 A JP 26292088A JP 26292088 A JP26292088 A JP 26292088A JP H02110357 A JPH02110357 A JP H02110357A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被測定物の物性を測定できる装置に関し、特
に被測定物に励起信号を与え、その被測定物からの反射
波を周波数成分に分解し、当該周波数成分から被測定物
の物性を得る物性測定装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の物性測定装置は、被測定物の性質を測定
できる装置として知られている。このような物性測定装
置であって、被測定物の電気的性質、殊に被測定物の誘
電的性質を測定できる物性測定装置は、以前から提供さ
れてきた。かかる物性測定装置は、主として、二つの電
極間に被測定物を挿入し、特定の交流信号を前記電極間
に供給することにより当該被測定物に交流電場を印加し
、その交流信号における電圧、電流あるいは周波数の変
化等を測定することにより、被測定物の誘電的性質を得
るものであった。
このような物性測定装置によっても被測定物の誘な的性
質を測定することはできる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の物性測定装置は、被測定物の
形状がある程度大きくなければ測定することができず、
また測定のための二つの電極の形状等も一定の制約があ
るという欠点がある。また、上記従来の物性測定装置は
、被測定物そのものの形状に制約があったり、被測定物
を切除する等の操作が必要であったりするという欠点が
あった。
本発明は、上述した欠点を解消するためになされたもの
で、被測定物に特定の操作を加えることなく、かつ・小
さな被測定物であっても、正確に物質の性質を測定する
ことのできる物性測定装置を提供することを目的とする
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本発明にかかる物性測定装
置は、被測定物に与える励起信号を発生する信号発生手
段と、前記信号発生手段からの励起信号を被測定物に入
射し、その被測定物からの反射波を検出する検出手段と
、前記検出手段を介して検出した反射波を取り込み、当
該反射波を周波数成分に分解し、その周波数成分に応じ
て被測定物の物性を求める信号処理手段とを備えてなる
ものである。
また、本発明において、物性測定装置に使用される検出
手段は、一つの心線を中心軸としてと同軸円筒状に他の
導体を配置し、被測定物に当接させる端面な平面状に構
成したプローブを少なくとも有している。
また、本発明において、物性測定装置に使用される信号
発生手段は、ステップパルスを励起信号として発生する
回路構成とされている。
(作用) したがって、一般に、電磁波を特定の場から物質に当て
ると、その場と物質との境界において反射が起きること
は、よく知られた現象である。ここで、一定の条件下に
形成された伝送路(例えば、同軸ケーブル)の一端に負
荷を終端し、当該伝送路の他端から角振動数ωの電磁波
Vθ(ω)を印加したとする。このとき、前記伝送路の
特性インピーダンスと、負荷のインピーダンスとが等し
ければ、伝送路に電磁波Vθ(ω)を伝播させたとして
も、前記終端部において反射は起こらない。
しかしながら、負荷が誘電的性質を測定しようとするよ
うな物質であるときには、当然、負荷である物質のイン
ピーダンスと、伝送路の特性インピーダンスとは異なっ
てくるので、電磁波Vθ(ω)は前記終端部において反
射が起こり、進行波の一部がxFj1波Vθ(ω)供給
側に戻ってくる。
そこで、このように反射が起こっているときにその反射
係数rは、反射波をrz (ω)とし、上記iS磁波V
θ(ω)を入射波とすると、で与えられる。ここで、Z
χ=ωd/T;”icであり、dは伝送路の幾何学長、
γdは電気長、Cは光速である。
物質の複素誘電率Ezは上記(1)式から、で与えられ
ることになる。そこで、入射波Vθ(ω)および反射波
−(ω)を測定することにより、上記(2)式から物質
の複素誘電率ムを求めることができる。
しかしながら、実際には角周波数ωを変えて、入射波V
θ(ω)および反射波N(ω)を測定し、複素誘電率ム
の周波数依存性を求めることが必要になる。そこで、本
発明は、入射波すなわち励起信号に例えばステップパル
スを用い、反射波を時間領域で観測し、その反射波を周
波数成分に分解し、上記(2)式から物質の複素誘電率
t工を求めるようにしたものである。
本発明は、上述したような方法により複素誘電率と工を
求めているが、これは入射波の周波数を連続的に変化さ
せたことに対応している。
ところで、同一測定装置において、入射波Vθ(ω)と
反射波−(ω)とを同時に測定することは困難である。
ρ1えば、反射波−(ω)を測定できるように測定装置
を構成すれば、入射波Vθ(ω)の測定が困難となる。
逆に、入射波Vθ(ω)を測定できるように測定装置を
構成すれば、反射波−(ω)の測定が困難である。
そこで、複素誘電率tz (ω)が既にわかっている標
準物質を用い、その標準物質からの反射波−(ω)の測
定を行う、標準物質に対しても上記(2)式は成立する
。つまり、標準物質による複素誘電率6(ω)は、 で与えられる。ここで、Zs==ωdτ/Cである。
そして、入射波Vθ(ω)を上式(2)式と前記(2′
 )式とから消去すると、求める複素誘電率tz (ω
)は、 fχ =Zエ cot  zエ 、 fs  =Zs  COl  Zs で与えられることになる。この(3)式からもわかるよ
うに、標準物質を用いれば、入射波■θ(ω)を測定す
ることなく、反射波1、I’s (ω)を測定するだけ
で、複素誘電率ムを求めることができる。また、上記(
3)式は、伝送路を伝わる電波の減衰や測定装置全体の
不整合の補正もできることになる。なお、標準物質はそ
の複素誘電率ts (ω)が、求める複素誘電率ム(ω
)に近いほど正確に測定できることになる。
このように本発明は、反射波のみの測定として、測定困
難な成分を除去し、かつ信号発生手段からステップ状の
励起信号を被測定物に与えて時間領域で反射波を検出手
段をもって検出し、この検出信号周波数領域に分解し、
その周波数成分から被測定物の物性を求めるものである
(実施例) 以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図に本発明の物性測定装置の一実施例をブロック図
で示す。
該図において、物性測定装置1は、励起信号を発生させ
る信号発生手段2と、被測定物5の表面からの信号の反
射波を検出する検出手段3と、この検出信号を処理して
被測定物5の誘電率を求める信号処理手段4とから構成
されている。
前記信号発生手段2は、例えばステップパルス等からな
る励起信号を発生する回路構成とされており、二つの励
起信号Vθ、VBを形成して出力するように設けられて
いる。前記信号発生手段2は前記検出手段3に電気的に
接続されており、前記励起信号Vθ、VBと前記検出手
段3に供給できるようになっている。
前記検出手段3は、前記信号発生手段2からの励起信号
Vθを被測定物5に入射し、その被測定物5からの反射
波rを検出できる構成とされている。この検出手段3は
、グローブ31を含んで構成されている。前記プローブ
31は、第2図および第3図に示すように、一つの心線
311を中心軸として同軸円筒状に他の導体312が配
置され、前記被測定物5に当接させる端面313が平面
状に構成されている。前記検出手段3は前記信号処理手
段4に電気的に接続されており、被測定物5からの反射
波rおよび所定の終端部からの信号Vr8を前記信号処
理手段4に供給できるようになっている。
前記信号処理手段4は、・前記反射波rを時間領域で測
定し、これを周波数成分に分解し、その周波数成分に応
じて被測定物5の物性、特に誘電率ε工を求める構成と
なっている。
更に、前記信号発生手段2は、信号処理手段4からの同
期クロックパルスでバイアス電源21を励振させて、ト
ンネルダイオード22を発振させて約25[ps]の立
ち上がり時間で200[mV]のステップパルスを発生
し、このパルスをパワーデバイダ23により二つに分け
、一方を励起信号■θとして出力し、他方を方向性結合
器24を通して励起信号VBとして出力できるように構
成されている。この方向性結合器24は、例えば50[
Ω]の終端抵抗25で終端しである。
前記検出手段3は、入力された励起信号Vθをサンプリ
ングヘッド32、同軸ケーブル33、プローブ31を介
して被測定物5に入射し、被測定物5からの反射波rを
プローブ31、同軸ケーブル33、サンプリングヘッド
32を介して信号処理手段4に与えられるようになって
いる。また、前記検出手段3は、入力された励起信号V
θやサンプリングヘッド32を介して例えば50〔Ω〕
の抵抗で終端された同軸ケーブル35に入射し、その出
力信号VrBを信号処理手段4に与えられるようになっ
ている゛。
前記1z号処理手段4は、入力された信号r。
Vr8をサンプリングすると共に同期クロックパルスを
出すサンプリングスコープ41と、このサンプリングス
コープ41からの出力信号を取り込み、デジタル的に信
号を分析するシグナルアナライザ42と、このシグナル
アナライザ42からのデジタル信号をGPIBインター
フェース43を介して収り込み、フーリエ変換して時間
領域の成分を周波数領域の成分にして、その成分から複
素誘電率t工を求めるマイクロコンピュータ45と、こ
のマイクロコンピュータ45からの出力データを印字す
るプリンタ46と、同マイクロコンピュータ45からの
図形データを作図するプロッタ47とから構成されてい
る。
このように構成された実施例の作用を説明する。
上述のように構成された物性測定装置1により被測定物
5として生体物質の水分量を測定する動作について説明
する。
生体物質は動植物を問わず水分を含んでいる。
また、水分のうち半分以上は通常の水の状態を生体中で
も保つ(自由水)が、残りの水は水素結合や静電的相互
作用により生体に結合しく結合水)、通常の水とは異な
る構造をとっている。
く第1の測定例〉 そこで、生体物質の水分の測定例として人間の皮膚の水
分量を本物性測定装置1を用いて測定する。
検出手段3のプローブ31を人間の前腕部内側に当接さ
せる。グローブ31は、第2図および第3図に示す形状
をしている。このような形状のプローブ31によれば、
電極の大きさを例えば3[Im]以下にできるので、被
測定物5は約2 [m]の平坦な部分を持っていればよ
く、測定はソフトなワンタッチですむ、さらに、同軸ケ
ーブル33はフレキシブルなものを用いることによって
、いろいろな部分の測定が可能である。また、プローブ
31の電f!311 、312の太さをより細くするこ
とにより、より小さな部分の誘電情報を得ることができ
る。
このように検出′手段3のグローブ31を被測定物5に
当接したままで、物性測定装置1を動作させる。すると
、信号処理手段4のサンプリングスコープ41から同期
クロックパルスが出力される。
これにより、信号発生手段2は、トンネルダイオード2
2を駆動するバイアス電源21が同期クロックパルスに
より同期動作して、トンネルダイオード22を発振させ
る。このトンネルダイオード22からは、前述したよう
に例えば約25 [ps]の立ち上がり時間で200 
[mV]の波高値のステップパルスを形成し、これをパ
ワーデバイス23に供給する。このステップパルスは、
パワーデバイダ23により二つに分割されて、一方が励
起信号Vθとして出力され、他方が方向性結合器24を
介して励起信号VBとして出力される。
励起信号Vθはサンプリングヘッド32、同軸ケーブル
33、グローブ31を介して被測定物5である人間の皮
膚に入射される。被測定物5からの反射波rはプローブ
31、同軸ケーブル33、サンプリングヘッド32を介
して信号処理手段4のサンプリングスコープ41の一方
の入力端に入力される。
励起信号■θは、サンプリングヘッド34を介して終端
された同軸ケーブル35で消費される。
その一部の信号VrBは、小さなパルスとなって信号処
理手段4のサンプリングスコープ41の他方の入力端に
入力される。
サンプリングスコープ41では入力された反射波r等を
サンプリングする。また、サンプリングスコープ41で
測定したパルスをシグナルアナライザ42のトリガパル
スTPとして用い、このシグナルアナライザ42で反射
波rを記録する。前記シグナルアナライザ42でデジタ
ル化された信号はGPIBインターフェース43を介し
てマイクロコンピュータ45に入力される。マイクロコ
ンピュータ45は、入力したデジタル信号をフーリエ変
換して周波数成分のデータに変換し、その周波成分を下
に複素誘電率を求め、これから水分量を求める。
このようにして人間の皮膚の誘電率の周波数依存性を測
定したも゛のが、第4図に示す誘電スペクトルである。
第4図において横軸は周波数(logf[l1zl)を
、縦軸は水分による分散ε゛と吸収ε”をそれぞれ示す
0通常、水は20 [GHzlにスペクトルのピークを
示し、結合水は100[HHz]付近にピークを示す、
ところで、測定結果は、第4図に示すように特性HA、
 HB、 HCをとり、かつ実験値に基づく特性Jをと
る。第4図において、特性HAは10GHz付近に通常
の水と思われる吸収・分散がε゛およびε”に[lI測
される。その吸収量の大きさから、皮膚の約35%が通
常の自由水であることがわかる。特性Haは150Hf
lz付近に生物特有の生体組織と結合した結語水の分散
・吸収がみられる。それは全体の約30%であり自由水
とあわせると腕の皮膚では約60〜70%が水分という
ことになる。10MHz付近でみられる大きな吸収は、
皮膚の不均一性(分子レベルで見て)からくる効果(ワ
ーグナー効果)である、この結果は自由水が増加するこ
とより顕著になる。
ここで、物質の誘電率にとって重要なことは、結合水と
自由水の役割である。第1表には人間8名の皮膚の誘電
率の測定結果が示されている。第1表において、緩和1
は細胞全体の誘電率と細胞間の誘電率との差による見か
け上の緩和Δε1が示されており、かつ緩和時間(lo
gf1 [S])が示されている。第1表において、緩
和2は単位体積当りの水分子に比例した結合水の誘電強
度Δε2が示されており、かつそのときの緩和時間(l
ogf2[S])が示されている。第1表において、緩
和3には自由水の誘電強度Δε3が示されており、かつ
そのときの緩和時間(logf3[S])が示されてい
る。
以下余白 第1表は8名の皮膚の結果をまとめて示しであるが、結
合水(Δε2)、自由水(Δε3)とも個人差は小さい
6.tたそれらの比Δε3/Δε2はほとんど一致して
いる0発汗にともなう結合水(Δε2)、自由水(Δε
3)の変化を調べたものが、第5図および第6図に示す
特性図である。
第6図は発汗後の緩和時間(10Qτ[sl)と時間t
との関係を示したものである。第5図は人間の皮膚の発
汗後の緩和強度を時間と共に示したものである。汗が出
始めると、Δε3からもわかるように、自由水は増加す
る。その後、発汗を抑制すると、自由水の量はΔε3か
らもわかるようにピークを示しその後減少する。約20
分で皮膚は元の状態に戻る。一方、結合水はΔε3から
もわかるように何らの変化もしない、つまり、発汗によ
る皮膚組織の変化はほとんどないということがわかる。
く第2の測定例〉 第2の測定例は人間の皮膚に乳液を塗布し、その乳液の
皮膚に与える効果を測定したものである。
第7図は乳液の第11和強度Δε1、第2M和強度Δε
2、第3[和強度Δε3を時間t (11in )とと
もに示したものであり、特性Kが乳液による測定値から
求めたものである。
第7図においてΔε3からもわかるように、塗布により
自由水が増え、時間とともに減少し20分程度で元に戻
る。一方、結合水も第7図のΔε2かられかるように塗
布と共に急激に増加するが、その後の現象はゆるやかで
ある。また、結合水は約50%も増えcA湿効果がある
ことが明らかである。その効果は長時間にわたり持続す
ることがわかる。
く第3の測定〉 第3の測定は人間の皮膚に軟膏を塗り、その軟膏の皮膚
に与える効果を測定したものである。
第7図は軟膏の第1緩和時間Δε1、第2M和時間Δε
2、第3M和時間Δε3を示したものであり、特性りが
軟膏による測定値から求めたものである。
第7図の特製りは、第2緩和(Δε2)、第3緩和(Δ
ε3)でも変化していない、これは、結合水、自由水と
もに変化がないことを意味している。第1緩和(Δε1
)に若干の変化が見られるが、乳液(特性K)と比較し
て変化が少ない、このような特性が見られるのは軟膏が
皮膚を保護しているからである。
〈第4の測定〉 第4の測定は、生体物質の結合水、自由水を定型的に測
定できる本発明装置を使用することにより、食品(肉、
魚、野菜等)の鮮度や冷凍の効果などを測定したもので
ある。
例えば、鳥肉(ササミ)を当該物性測定装置1により、
測定した結果を第2表に示し、野菜(人参)を当該物性
測定装置1により測定した結果を第3表に示す。
第2表および第3表は、「生」、「冷凍」、「煮る」、
「焼く」という状態によって、第1緩和、第2M和、第
3M和における誘電強度Δε1Δε2、Δε3と緩和時
間τ1.τ2.τ3が求められる。
[応用例] 本発明装置は、各種の分野への応用が可能である。以下
に応用分野について説明する。
(エレクトロニクス) 宇宙通信では既に10〜50GHzの高い周波数が用い
られている。一般にエレクトロニクスや通信回路でも本
発明はGHz帯域での誘電率や誘電損失の測定に簡単に
利用できる。ファインセラミックスや、高分子絶縁材料
、回路用基板等の誘電力率などの測定に優れている。ま
た液晶材料の機能あるいは基礎的、分子論的研究に本発
明を応用することは適している。
(化学工業) 本方式は水分検出に極めて有効である。したがって、残
留水分が問題となる物質の水分含有量測定に有効である
。塗料、エマルジョン等この分野での応用が考えられる
(食品) 食品は、自由水や結合水の含有量を知ることにより物質
の鮮度等が判る。したがって、例えば、第2表に示した
冷凍の効果についてであるが、動物の筋肉の場合、解凍
したものは冷凍前の物よりも自由水(通常の水)が増え
ていることが判る。
所謂水っぽいわけである。冷凍を繰り返せばさらに自由
水は増える。野菜では一度冷凍することにより自由水は
増え、結合水は減少する。冷凍の効果は動物よりも野菜
の方がはるかに強いといえる。
また、調理した食品についても調理の方法により自由水
や結合水の変化に差異が生じることが判る。烏では自由
水にその効果が、人参では結合水にその効果が顕著に見
える。生の新鮮な人参での第ill和の強度は極めて大
きく、冷凍や調理により著しく減少することも注意する
必要がある。
本システムの食品、衛生面での用途は極めて広いと考え
られる。
(薬品、化粧品) 化粧品の効果は、人間の皮膚についてのみに注目されて
いる0人間の皮膚も一般の生体物質と同様結合水と自由
水を持っている。結合水による誘電強度は約22で人に
ほとんど依存しない、しかし、自由水は20〜28(水
分全体の30〜40%)と人により異なる。水気の多い
人と少ない人がいるわけである。化粧品を塗布した場合
、結合水よりも自由水に大きな変化が現われる。この変
化は塗布後の時間の関数として求められる0例えば、乳
液の場合、塗布直後には自由水が約2倍になるが、約3
0分後には元に戻る。結合水は50%増加し徐々に減少
する。結合水からその保湿効果を図ることができる。
薬品の効果でも特に皮膚に塗布する薬品については同様
の測定によりその効果の測定ができる。
(医学) 皮膚疾患、特に外出、火傷等に関しては、その検診及び
薬品の効果について本システムが利用できる。皮膚の細
胞組織の変化には必ずや結合水や自由水の変化が伴うこ
とが予想される。
また、センサーの形状に因っては皮膚表面より2〜3市
程度なかの誘電情報が得られる。これを用いることによ
り皮膚あるいはその下に出現した異常細胞消滅に有効な
マイクロ波加熱の周波数を特に選ぶことができる。この
周波数は人により異なることが予想され、この選択は極
めて重要であると思われる。さらにこの周波数を用いた
マイクロ波を発信させ、異常細胞のみの加熱を行なうこ
とにより治療効果を促進させる。測定電極とマイクロ波
発信器を一体化することによりその効果は倍加すること
が予想される。
フレキシブルな細い電線の先に取り付けられた小形の電
極部分はファイバースコープと共に食道や胃に達するこ
とができ、胃ガンや食道ガン等の治療に役立つことも期
待される。
(スポーツ) 発汗すると、人の皮膚の自由水は約2倍増加するが、結
合水には変化がみられない0発汗後は約20分で元の状
態に戻る0本センサーは発汗の定量化及び発汗制御によ
る運動機能の制御等の研究に有効である。
(その他) 上記の用途の他にも含有水分が重要となる土木、建築資
材などの測定にも有効である。
このように本発明は各種分野への応用が考えられる。
尚、上述の実施例は好適な実施の一例ではあるがこれに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々変形実施可能である0例えば、本実施例
で用いたプローグ31は被測定物5へ当接する面が平面
状になっているが、異なる形状であっても良い、この場
合、直接接触しない部分のついての反射成分を補正する
必要がある。また、励起信号としては、ステップパルス
の使用が1つのパルスで広い周波数帯域をカバーできる
ので測定時間の短縮化において好適であるが、これに限
定されるものではなく、正弦波のような他の電磁波を使
用することも可能である。但し、この場合、各周波数毎
の信号を入力しなければならないので時間がかかる問題
がある。また、パルスとしても、矩形波に限定されず、
のこぎり波や三角波のようなものでも、台形波、半波な
いし全波整流波、長方形パルス等の各種歪正弦波が利用
できる。
(発明の効果) 以上の説明より明らかなように、本発明は、励起信号を
被測定物に与え、その反射波を周波数領域に変換し、そ
の周波数成分により被測定物の物性を測定するようにし
たので、測定が容易でありかつ被測定物に特殊な操作を
加えることなく物性を得ることができる。
また、本発明によれば、単に被測定物に検出手段を当て
るだけで測定できるので、被測定物が少なくて済みかつ
励起信号に対する反射波の周波数成分から、その物性の
測定ができるので測定を簡単に完了することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は本
発明の実”施例で用いる10−ブのlfl断面図、第3
図は同プローブの正面図、第4図は周波数に対する分散
吸収の様子を示す波形図、第5図皮膚の緩和強度に対す
る時間の依存性を示す波形図、第6図は発汗後の緩和時
間の時間依存性を示す波形図、第7図は食肉及び野菜の
緩和強度に対する時間の依存性を示す波形図である。 1・・・物性測定装!、2・・・信号発生手段、3・・
・検出手段、4・・・信号発生手段、5・・・被測定物
。 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被測定物に与える励起信号を発生する信号発生手
    段と、前記信号発生手段からの励起信号を被測定物に入
    射し、その被測定物からの反射波を検出する検出手段と
    、前記検出手段を介して検出した反射波を取り込み、当
    該反射波を周波数成分に分解し、その周波数成分に応じ
    て被測定物の物性を求める信号処理手段とを備えてなる
    物性測定装置。
  2. (2)前記検出手段は、一つの心線を中心軸として同軸
    円筒状に他の導体を配置し、被測定物に当接させる端面
    を平面状に構成したプローブを含んでなることを特徴と
    する請求項1記載の物性測定装置。
  3. (3)前記信号発生手段は、ステップパルスを励起信号
    として発生する回路構成としたこと特徴とする請求項1
    記載の物性測定装置。
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