JPH02109749A - 車両駆動系制御装置および制御方法 - Google Patents
車両駆動系制御装置および制御方法Info
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- JPH02109749A JPH02109749A JP63262657A JP26265788A JPH02109749A JP H02109749 A JPH02109749 A JP H02109749A JP 63262657 A JP63262657 A JP 63262657A JP 26265788 A JP26265788 A JP 26265788A JP H02109749 A JPH02109749 A JP H02109749A
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Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、車輪を弾性に富んだ支持装置を介して人や荷
物を載置する車体に固定し、該車輪を高応答のアクチエ
ータにより駆動する車両駆動系の制御装置および制御方
法に関し、特に車両駆動系を常に安定に制御する車両駆
動系制御装置および制御方法に関する。
物を載置する車体に固定し、該車輪を高応答のアクチエ
ータにより駆動する車両駆動系の制御装置および制御方
法に関し、特に車両駆動系を常に安定に制御する車両駆
動系制御装置および制御方法に関する。
車輪を備えた車両は、一般に第2図に示すような車両駆
動系制御装置により駆動される。この制御装置は、車両
の運転指令に基づいて車輪が出力すべきトルクを演算す
るトルク指令演算部1と、該トルク指令演算部1より出
力されたトルク指令に基づいてアクチエータの出力を制
御するための制御信号を演算するアクチエータ制御信号
演算部2と、該アクチエータ制御信号演算部2より出力
されたアクチエータ制御信号に基づいてアクチエータ4
の出力を制御する出力制御部3と、アクチエータ4とか
らなり、該アクチエータ4から出力されたトルクは車軸
5を介して車輪6を駆動し車両の駆動力を得る。
動系制御装置により駆動される。この制御装置は、車両
の運転指令に基づいて車輪が出力すべきトルクを演算す
るトルク指令演算部1と、該トルク指令演算部1より出
力されたトルク指令に基づいてアクチエータの出力を制
御するための制御信号を演算するアクチエータ制御信号
演算部2と、該アクチエータ制御信号演算部2より出力
されたアクチエータ制御信号に基づいてアクチエータ4
の出力を制御する出力制御部3と、アクチエータ4とか
らなり、該アクチエータ4から出力されたトルクは車軸
5を介して車輪6を駆動し車両の駆動力を得る。
このような従来の車両駆動系制御装置では、これまで特
に急激な加減速運転、または、過負荷運転を必要としな
かったため、系が極端に振動的したり不安定になること
はなかった。
に急激な加減速運転、または、過負荷運転を必要としな
かったため、系が極端に振動的したり不安定になること
はなかった。
ところが、横風などの外乱に対し車両をアクティブに制
御し走行安定性を向上させるシステム、または、車両の
加速時および制動時においてタイヤのスリップ率を的確
に制御しタイヤと路面の摩擦状態を最適な状態にコント
ロールするシステム等においては、アクチエータに対し
高応答の制御と短時間の過負荷運転が要求される。その
ため、この従来の装置では、飽和などの非線形特性や温
度等の急激な変化による系のパラメータ変動が生じ、そ
の結果として車輪駆動系が極端に振動し、時には系が不
安定になるという問題を生ずる。この原因は、サスペン
ションや弾性変形するタイヤなどによるバネ系と非線形
特性やパラメータ変動を有する駆動系との干渉によるも
のである。
御し走行安定性を向上させるシステム、または、車両の
加速時および制動時においてタイヤのスリップ率を的確
に制御しタイヤと路面の摩擦状態を最適な状態にコント
ロールするシステム等においては、アクチエータに対し
高応答の制御と短時間の過負荷運転が要求される。その
ため、この従来の装置では、飽和などの非線形特性や温
度等の急激な変化による系のパラメータ変動が生じ、そ
の結果として車輪駆動系が極端に振動し、時には系が不
安定になるという問題を生ずる。この原因は、サスペン
ションや弾性変形するタイヤなどによるバネ系と非線形
特性やパラメータ変動を有する駆動系との干渉によるも
のである。
この対策として、摩擦ダンパなどを取り付ける方法が考
えられるが、十分に振動が抑制できるわけではなく、ま
た、かなり大がかりなものとなるため、重量、スペース
、経済性の面から実現不可能である。
えられるが、十分に振動が抑制できるわけではなく、ま
た、かなり大がかりなものとなるため、重量、スペース
、経済性の面から実現不可能である。
一方、非線形特性やパラメータ変動のない高出力のアク
チエータを使用する方法もあるが、この場合も、高価で
重量、体格の大きなアクチエータが必要となり、実用上
実現が難しいという問題があった。
チエータを使用する方法もあるが、この場合も、高価で
重量、体格の大きなアクチエータが必要となり、実用上
実現が難しいという問題があった。
そこで、本発明者らは、上述の如き従来技術の問題点を
解決すべく鋭意研究し、各種の系統的実験を重ねた結果
、本発明を成すに至ったものである。
解決すべく鋭意研究し、各種の系統的実験を重ねた結果
、本発明を成すに至ったものである。
[発明の目的]
本発明の目的は、通常時のみならずアクチュエータの過
負荷運転時などにおいても、安定化した振動のない高応
答の車両駆動系制御装置および制御方法を提供するにあ
る。
負荷運転時などにおいても、安定化した振動のない高応
答の車両駆動系制御装置および制御方法を提供するにあ
る。
本発明者らは、上述の従来技術の問題点に対し、以下の
ことに着眼した。
ことに着眼した。
すなわち、従来の車両駆動系制御装置においては、急激
な加減速運転や過負荷運転を行う時、サスペンション、
弾性変形するタイヤなどによるバネ系と非線形特性、パ
ラメータ変動を有する駆動系とが干渉し、車輪駆動系の
極端な振動といった不安定現象が発生していた。本発明
者らは、車輪駆動系の近似モデルに基づいて検出できな
い車両の状態量を推定し、各々の状態量にフィードバッ
クゲインを掛けて状態フィードバックすることにより系
を安定化し、振動などの不安定現象が発生しないように
なして、従来技術の主たる問題点を解決することに着眼
した。また、指令値に対し定常偏差もなくかつ高応答で
動作すること、アクチエータの出力限界に基づく非線形
特性に対しても十分に安定であること、付加する検出器
も極力少なくまた安価であること、さらには、推定され
た状態量がトラクション・コントロールなどの他の車両
制御または運転状態のモニタとして利用できることに着
眼し、高性能で信頼性の高い車輪駆動系制御装置を実現
した。
な加減速運転や過負荷運転を行う時、サスペンション、
弾性変形するタイヤなどによるバネ系と非線形特性、パ
ラメータ変動を有する駆動系とが干渉し、車輪駆動系の
極端な振動といった不安定現象が発生していた。本発明
者らは、車輪駆動系の近似モデルに基づいて検出できな
い車両の状態量を推定し、各々の状態量にフィードバッ
クゲインを掛けて状態フィードバックすることにより系
を安定化し、振動などの不安定現象が発生しないように
なして、従来技術の主たる問題点を解決することに着眼
した。また、指令値に対し定常偏差もなくかつ高応答で
動作すること、アクチエータの出力限界に基づく非線形
特性に対しても十分に安定であること、付加する検出器
も極力少なくまた安価であること、さらには、推定され
た状態量がトラクション・コントロールなどの他の車両
制御または運転状態のモニタとして利用できることに着
眼し、高性能で信頼性の高い車輪駆動系制御装置を実現
した。
〔第1発明の説明〕
光里■盪底
本第1発明の車両駆動系制御装置(特許請求の範囲第(
1)項記載の発明)は、第1図に示すように、人や荷物
を載置する車体と弾性に富んだ支持装置により支えられ
た車輪200と該車輪100を駆動するためのアクチュ
エータ手段60を備えた車両駆動系を制御する装置にお
いて、車両の運転指令に基づき車輪100が出力すべき
トルクを演算するトルク指令演算手段10と、該トルク
指令演算手段10から出力された目標トルクに基づき車
両駆動系を安定化する最適制御量を得る動的補償手段3
0と、該動的補償手段30より出力された制御量信号に
基づき車両駆動系を制御するために必要な制御量に見合
うアクチュエータ制御量を演算するア、クチュエータ制
御信号演算手段40とからなり、前記トルク指令演算手
段10より出力された目標トルクに見合う制’tB量を
演算する制御量演算手段20と、該制御量演算手段20
より出力されたアクチュエータ指令信号に基づきアクチ
ュエータ手段60の出力を制御する出力制御手段50と
、該出力制御手段50より出力された信号に基づき車輪
の制御トルクを出力するアクチュエータ手段60と、該
アクチュエータ手段60の出力トルクを車輪に伝達する
トルク伝達手段90と、車両の速度およびアクチュエー
タの出力軸の回転速度などの車両の状態量を検出する車
両状態量検出手段70と、該車両状態量検出手段70よ
り出力された車両状態量信号と前記制御量演算手段20
からの信号に基づき前記制御量を得るのに必要な他の状
態量を推定し前記制御量演算手段20の動的補償手段3
0に該推定状態量および前記車両状態量を出力する状態
量推定手段80とからなることを特徴とするものである
。
1)項記載の発明)は、第1図に示すように、人や荷物
を載置する車体と弾性に富んだ支持装置により支えられ
た車輪200と該車輪100を駆動するためのアクチュ
エータ手段60を備えた車両駆動系を制御する装置にお
いて、車両の運転指令に基づき車輪100が出力すべき
トルクを演算するトルク指令演算手段10と、該トルク
指令演算手段10から出力された目標トルクに基づき車
両駆動系を安定化する最適制御量を得る動的補償手段3
0と、該動的補償手段30より出力された制御量信号に
基づき車両駆動系を制御するために必要な制御量に見合
うアクチュエータ制御量を演算するア、クチュエータ制
御信号演算手段40とからなり、前記トルク指令演算手
段10より出力された目標トルクに見合う制’tB量を
演算する制御量演算手段20と、該制御量演算手段20
より出力されたアクチュエータ指令信号に基づきアクチ
ュエータ手段60の出力を制御する出力制御手段50と
、該出力制御手段50より出力された信号に基づき車輪
の制御トルクを出力するアクチュエータ手段60と、該
アクチュエータ手段60の出力トルクを車輪に伝達する
トルク伝達手段90と、車両の速度およびアクチュエー
タの出力軸の回転速度などの車両の状態量を検出する車
両状態量検出手段70と、該車両状態量検出手段70よ
り出力された車両状態量信号と前記制御量演算手段20
からの信号に基づき前記制御量を得るのに必要な他の状
態量を推定し前記制御量演算手段20の動的補償手段3
0に該推定状態量および前記車両状態量を出力する状態
量推定手段80とからなることを特徴とするものである
。
光里■作■
まず、トルク指令演算手段10において、車両の運転指
令に基づいて車輪が出力すべきトルクを演算し、制御の
目標値として出力する。
令に基づいて車輪が出力すべきトルクを演算し、制御の
目標値として出力する。
そして、制御量演算手段20において、該トルク指令演
算手段10より出力された目標トルクに見合う制御量を
演算し、アクチュエータ指令信号を出力する。
算手段10より出力された目標トルクに見合う制御量を
演算し、アクチュエータ指令信号を出力する。
さらに、出力制御手段50において、該制御量演算手段
20より出力されたアクチュエータ指令信号に基づきア
クチュエータ手段60の出力を制御する。
20より出力されたアクチュエータ指令信号に基づきア
クチュエータ手段60の出力を制御する。
そして、該出力制御手段50より出力される制御量信号
に基づき、アクチエエータ手段60を駆動し、トルク伝
達手段90を介して車輪100を回転させ車両の駆動力
を得る。
に基づき、アクチエエータ手段60を駆動し、トルク伝
達手段90を介して車輪100を回転させ車両の駆動力
を得る。
ここで、本発明の車両駆動系制御装置では、車両状態量
検出手段70において、車両の速度およびアクチュエー
タ手段60の出力軸の回転速度などの車両の状態量を検
出し、該状態量に相当する電気信号などに変換する。そ
して、状態量推定手段80において、該車両状態量検出
手段70より出力された推定状態量および車両状態量信
号と前記制御量演算手段20からの信号に基づき前記制
御量を得るのに必要な他の状態量を推定し、該推定状態
量および前記車両状態量を出力する。該状態量推定手段
80より出力された推定状態量および車両状態量は前記
制御量演算手段20の動的補償手段30に入力され、こ
の動的補償手段30においてこれら状態量と前記トルク
指令演算手段か10ら出力された目標トルクとに基づい
て車両駆動系を安定化する最適制御量を得る。次いで、
アクチュエータ制御信号演算手段40において、該動的
補償手段30より出力された制御量信号に基づき車両駆
動系を制御するために必要な制′a量に見合うアクチュ
エータ制御量を演算し、アクチュエータ制御信号を出力
する。
検出手段70において、車両の速度およびアクチュエー
タ手段60の出力軸の回転速度などの車両の状態量を検
出し、該状態量に相当する電気信号などに変換する。そ
して、状態量推定手段80において、該車両状態量検出
手段70より出力された推定状態量および車両状態量信
号と前記制御量演算手段20からの信号に基づき前記制
御量を得るのに必要な他の状態量を推定し、該推定状態
量および前記車両状態量を出力する。該状態量推定手段
80より出力された推定状態量および車両状態量は前記
制御量演算手段20の動的補償手段30に入力され、こ
の動的補償手段30においてこれら状態量と前記トルク
指令演算手段か10ら出力された目標トルクとに基づい
て車両駆動系を安定化する最適制御量を得る。次いで、
アクチュエータ制御信号演算手段40において、該動的
補償手段30より出力された制御量信号に基づき車両駆
動系を制御するために必要な制′a量に見合うアクチュ
エータ制御量を演算し、アクチュエータ制御信号を出力
する。
完夙卑四来
本第1発明により、サスペンションや弾性変形するタイ
ヤなどによるバネ系と非線形特性、パラメータ変動など
を有する駆動系が干渉し、通常、振動といった不安定現
象が発生する車両駆動系においても、車両駆動系の近似
モデルに基づいて検出できない車両の状態量を推定し、
各々の状態量に的確なフィードバックゲインを掛けて状
態フィードバックする。そのため、系が常に安定な状態
に保たれ、振動などの不安定現象のない車両駆動系が実
現できる。
ヤなどによるバネ系と非線形特性、パラメータ変動など
を有する駆動系が干渉し、通常、振動といった不安定現
象が発生する車両駆動系においても、車両駆動系の近似
モデルに基づいて検出できない車両の状態量を推定し、
各々の状態量に的確なフィードバックゲインを掛けて状
態フィードバックする。そのため、系が常に安定な状態
に保たれ、振動などの不安定現象のない車両駆動系が実
現できる。
また、これを実現するために特別な機械要素を必要とし
ないので重量、スペースの面で有利であり、ひいては、
経済性、信軌性においても優れている。
ないので重量、スペースの面で有利であり、ひいては、
経済性、信軌性においても優れている。
さらに、状態量推定手段により推定された状態量は、ト
ラクション・コントロールなどの他の車両制御への情報
として、または運転状態のモニタとして利用できるので
、全体的には検出器の低減が可能となりコスト、スペー
ス、信頼性の面で利するところが大きい。
ラクション・コントロールなどの他の車両制御への情報
として、または運転状態のモニタとして利用できるので
、全体的には検出器の低減が可能となりコスト、スペー
ス、信頼性の面で利するところが大きい。
〔第2発明の説明〕
光凱■盪底
本第2発明の車両駆動系制御方法(特許請求の範囲第(
8)項記載の発明)は、人や荷物を載置する車体と弾性
に富んだ支持装置により支えられた車輪と該車輪を駆動
するためのアクチュエータ手段を備えた車両駆動系の制
御方法であって、車両の運転指令に基づき車輪が出力す
べきトルクを演算し、該目標トルクに見合う制御量に基
づきアクチュエータの出力を制御することにより、車輪
の制御トルクを出力制御する車両駆動系制御方法におい
て、車両の速度およびアクチュエータ出力軸の回転速度
などの車両の状Lii、Iと前記制御量に基づいて前記
制御量を得るのに必要な他の状態量を推定し、該推定状
態量および車両状態量と前記目標トルクに基づいて車両
駆動系を安定化する最適制御量を得、これにより前記目
標トルクを動的に補償してなることを特徴とするもので
ある。
8)項記載の発明)は、人や荷物を載置する車体と弾性
に富んだ支持装置により支えられた車輪と該車輪を駆動
するためのアクチュエータ手段を備えた車両駆動系の制
御方法であって、車両の運転指令に基づき車輪が出力す
べきトルクを演算し、該目標トルクに見合う制御量に基
づきアクチュエータの出力を制御することにより、車輪
の制御トルクを出力制御する車両駆動系制御方法におい
て、車両の速度およびアクチュエータ出力軸の回転速度
などの車両の状Lii、Iと前記制御量に基づいて前記
制御量を得るのに必要な他の状態量を推定し、該推定状
態量および車両状態量と前記目標トルクに基づいて車両
駆動系を安定化する最適制御量を得、これにより前記目
標トルクを動的に補償してなることを特徴とするもので
ある。
又里■作里
本第2発明の車両駆動系制御方法は、車両の運転指令に
基づき車輪が出力すべきトルクを演算し、該目標トルク
に見合う制御量に基づきアクチュエータの出力を制御す
ることにより、車輪の制御トルクを出力制御する車両駆
動系制御方法において、先ず、車両の速度およびアクチ
ュエータ出力軸の回転速度などの車両の状態量と前記制
御量に基づいて、前記制御量を得るのに必要な他の状態
量を車両駆動系の近似モデルを使うなどして推定する。
基づき車輪が出力すべきトルクを演算し、該目標トルク
に見合う制御量に基づきアクチュエータの出力を制御す
ることにより、車輪の制御トルクを出力制御する車両駆
動系制御方法において、先ず、車両の速度およびアクチ
ュエータ出力軸の回転速度などの車両の状態量と前記制
御量に基づいて、前記制御量を得るのに必要な他の状態
量を車両駆動系の近似モデルを使うなどして推定する。
次に、該推定状態量および車両状態量と前記目標トルク
に基づき、該状態量にフィードバックゲインを掛けた結
果を前記トルク指令から減算するなどして車両駆動系を
安定化する最適制御量を得る。
に基づき、該状態量にフィードバックゲインを掛けた結
果を前記トルク指令から減算するなどして車両駆動系を
安定化する最適制御量を得る。
このように、前記目標トルクを動的に補償することによ
り、車両駆動系を安定化する。
り、車両駆動系を安定化する。
衾班二勉來
本第2発明の車両駆動系の制御方法により、サスベンジ
ジンや弾性変形するタイヤなどによるバネ系と非線形特
性、パラメータ変動などを有する駆動系が干渉し、通常
、振動といった不安定現象が発生する車両駆動系におい
ても、車両駆動系の近似モデルに基づいて検出できない
車両の状atを推定し、各々の状態量に的確なフィード
バックゲインを掛けて状態フィードバックする。そのた
め、系が常に安定な状態に保たれ、振動などの不安定現
象がな(、しかも信顛性の高い車両駆動系が実現できる
。
ジンや弾性変形するタイヤなどによるバネ系と非線形特
性、パラメータ変動などを有する駆動系が干渉し、通常
、振動といった不安定現象が発生する車両駆動系におい
ても、車両駆動系の近似モデルに基づいて検出できない
車両の状atを推定し、各々の状態量に的確なフィード
バックゲインを掛けて状態フィードバックする。そのた
め、系が常に安定な状態に保たれ、振動などの不安定現
象がな(、しかも信顛性の高い車両駆動系が実現できる
。
以下、本第1発明の車両駆動系制御装置に関するその他
の発明について、述べる。
の発明について、述べる。
本発明の第1発明の車両駆動系制御装置の状態量推定手
段および制御量演算手段のさらに具体例な発明について
述べると、以下のようである。
段および制御量演算手段のさらに具体例な発明について
述べると、以下のようである。
すなわち、本発明の第3の発明は、前記第1発明におい
て、状態量推定手段80は、車両状態量検出手段70よ
り出力された推定状態量および車両状態量信号と前記制
御量演算手段20がらの信号を入力する。そして、これ
らの入力信号から車輪駆動系を模擬した近似モデルの状
態量を演算する。ここで、近似モデルの状態■と実機の
状M量との偏差が常に零に収束するように設計する。こ
れにより、検出できない状態量についても近似モデルの
状態を使用すること、すなわち、推定が可能になる。
て、状態量推定手段80は、車両状態量検出手段70よ
り出力された推定状態量および車両状態量信号と前記制
御量演算手段20がらの信号を入力する。そして、これ
らの入力信号から車輪駆動系を模擬した近似モデルの状
態量を演算する。ここで、近似モデルの状態■と実機の
状M量との偏差が常に零に収束するように設計する。こ
れにより、検出できない状態量についても近似モデルの
状態を使用すること、すなわち、推定が可能になる。
次に、動的補償手段30において、状態量推定手段80
から出力された推定状態量および実際の車両状態量にフ
ィードバックゲインを掛け、その結果をトルク指令演算
手段10からのトルク゛指令値から減算する、いわゆる
状態フィードバックをする。そして、この結果を制御入
力信号としてアクチエータ制御信号演算手段40に出力
する。ここで、各々の状態量に対するフィードバックル
ープは、1人力l出力系におけるマイナーループと同様
な働きをするため、仮に、系の理想的な状態からのずれ
(各状態量の定常値からの偏差)が生じても、それをす
みやかに減少させるように作動する。ゆえに、車両駆動
系は、常に、安定な状態に保たれる。
から出力された推定状態量および実際の車両状態量にフ
ィードバックゲインを掛け、その結果をトルク指令演算
手段10からのトルク゛指令値から減算する、いわゆる
状態フィードバックをする。そして、この結果を制御入
力信号としてアクチエータ制御信号演算手段40に出力
する。ここで、各々の状態量に対するフィードバックル
ープは、1人力l出力系におけるマイナーループと同様
な働きをするため、仮に、系の理想的な状態からのずれ
(各状態量の定常値からの偏差)が生じても、それをす
みやかに減少させるように作動する。ゆえに、車両駆動
系は、常に、安定な状態に保たれる。
このようにすることにより、この本第3の発明の制御装
置では、車両の駆動力を制御する際、状態量推定手段8
0において、車両状態量検出手段70より出力された推
定状態量および車両状態量信号と前記制御量演算手段2
0からの信号を入力し、これらの値により、車両駆動系
を模擬した近似モデルの状態量を実機の状filに追従
させる。
置では、車両の駆動力を制御する際、状態量推定手段8
0において、車両状態量検出手段70より出力された推
定状態量および車両状態量信号と前記制御量演算手段2
0からの信号を入力し、これらの値により、車両駆動系
を模擬した近似モデルの状態量を実機の状filに追従
させる。
これにより、検出できない状態量も近似モデルの状態量
を使用することにより、すなわち推定が可能になる。続
いて動的補償手段30において、各々の状態量にフィー
ドバックゲインを掛けその結果をトルク指令演算手段l
Oからのトルク指令から減算する、いわゆる状態フィー
ドバックをする。
を使用することにより、すなわち推定が可能になる。続
いて動的補償手段30において、各々の状態量にフィー
ドバックゲインを掛けその結果をトルク指令演算手段l
Oからのトルク指令から減算する、いわゆる状態フィー
ドバックをする。
ここで、各々の状態量に対するフィードバックゲインは
、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常値から
の偏差)に対し、それをすみやかに減少させるような値
に設定するため、車両駆動系の安定化がはかられる。
、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常値から
の偏差)に対し、それをすみやかに減少させるような値
に設定するため、車両駆動系の安定化がはかられる。
また、本第1発明の車両駆動系制御装置は、アクチエー
タ制御信号演算手段40と出力制御手段50とアクチエ
ータ手段60とトルク伝達手段90と車輪100と車両
状態量検出手段70とからなる部分を制御工学における
制御対象として考えることができる。ここで、制御入力
をU、出力をy、状態ベクトルをXとすると、 x (k+ 1 ) =Ax (k) +[3u (k
−1)y (k)=Cx (k) ・ (1) なる状態方程式で表わすことができる。ここで、Aはn
Xn行列、BはnXm行列、Cはtxn行列である。ま
た、ここでは動的補償手段や状態量推定手段などの計算
遅れを前記制御対象側に含めているので、u (k)を
u(k−1)としている。
タ制御信号演算手段40と出力制御手段50とアクチエ
ータ手段60とトルク伝達手段90と車輪100と車両
状態量検出手段70とからなる部分を制御工学における
制御対象として考えることができる。ここで、制御入力
をU、出力をy、状態ベクトルをXとすると、 x (k+ 1 ) =Ax (k) +[3u (k
−1)y (k)=Cx (k) ・ (1) なる状態方程式で表わすことができる。ここで、Aはn
Xn行列、BはnXm行列、Cはtxn行列である。ま
た、ここでは動的補償手段や状態量推定手段などの計算
遅れを前記制御対象側に含めているので、u (k)を
u(k−1)としている。
これをブロック図で表わすと第3図のようになり、アク
チエータ制御信号演算手段60と出力制御手段50とア
クチエータ手段60とトルク伝達手段90と車輪100
を行列A、[3、Cからなる制御対象80によりまとめ
た構成となる。
チエータ制御信号演算手段60と出力制御手段50とア
クチエータ手段60とトルク伝達手段90と車輪100
を行列A、[3、Cからなる制御対象80によりまとめ
た構成となる。
さて、(1)式は、実際の制御対象を有限次数の線形方
程式で表した近似モデルである。この近似モデルは状態
量推定手段80において状態量を推定する際に使用する
。そのため、これをどのように構成するかは制御特性を
決める上で極めて重要である。
程式で表した近似モデルである。この近似モデルは状態
量推定手段80において状態量を推定する際に使用する
。そのため、これをどのように構成するかは制御特性を
決める上で極めて重要である。
本発明の車両駆動系制御装置は、上記近似モデルの構成
方法、状態量推定手段80、動的補償手段30の方式の
違い等により、以下のような他の発明を採り得る。
方法、状態量推定手段80、動的補償手段30の方式の
違い等により、以下のような他の発明を採り得る。
第4の発明は、状態量推定手段80において、車両駆動
系をアクチエータ手段60側の慣性系と車体側の慣性系
とをバネで結合した近似モデルで模擬し、この近似モデ
ルと同一次元のモデルを使用することにより状態量の推
定を行う推定手段を具備することを特徴とする車両駆動
系制御装置である。
系をアクチエータ手段60側の慣性系と車体側の慣性系
とをバネで結合した近似モデルで模擬し、この近似モデ
ルと同一次元のモデルを使用することにより状態量の推
定を行う推定手段を具備することを特徴とする車両駆動
系制御装置である。
第4の発明による近似モデルは、第4図、第5図により
説明することができる。
説明することができる。
第4図は、車両駆動系の1輪分を表したものである。ア
クチエータ手段60は減速機RG、車軸90を介して車
輪100を駆動しており、それらは支持装置SDを介し
て車体に固定されている。
クチエータ手段60は減速機RG、車軸90を介して車
輪100を駆動しており、それらは支持装置SDを介し
て車体に固定されている。
ここで、車輪100の回転方向に対する歪と支持装置S
Dの前後方向の変形は、車軸100の回転方向の弾性変
形と等価である。ゆえに、第5図のように、アクチエー
タ手段60側の慣性系(慣性モーメント:Jm、粘性摩
擦係数: Dm)と車体側の慣性系(慣性モーメンl−
:Jv、粘性摩擦係数:Dv)をバネ(バネ係数二K)
で結合した近似モデルで表せる。なお、アクチエータ側
60側の回転角をθm、回転角速度をωm、また、車体
側の回転角をθV、回転角速度をωVとし、それぞれの
偏差をΔω、Δθとしている。
Dの前後方向の変形は、車軸100の回転方向の弾性変
形と等価である。ゆえに、第5図のように、アクチエー
タ手段60側の慣性系(慣性モーメント:Jm、粘性摩
擦係数: Dm)と車体側の慣性系(慣性モーメンl−
:Jv、粘性摩擦係数:Dv)をバネ(バネ係数二K)
で結合した近似モデルで表せる。なお、アクチエータ側
60側の回転角をθm、回転角速度をωm、また、車体
側の回転角をθV、回転角速度をωVとし、それぞれの
偏差をΔω、Δθとしている。
第4の発明では、この近似モデルとまったく同じモデル
を状態量推定手段内に構成し、制御入力に対する出力を
演算する。そして、演算された出力と検出器により検出
した出力とを比較しその偏差が零に収束するようにフィ
ードバックする。
を状態量推定手段内に構成し、制御入力に対する出力を
演算する。そして、演算された出力と検出器により検出
した出力とを比較しその偏差が零に収束するようにフィ
ードバックする。
その結果、状B11k推定手段内の状態量は実機の状態
量に追従することになり推定可能となる。これは、現代
制御理論における同一次元オブザーバである。
量に追従することになり推定可能となる。これは、現代
制御理論における同一次元オブザーバである。
第4の発明によれば、実際の車両駆動系を少ない次数で
近似でき近似精度も高い。また、近似モデルとまったく
同じモデルを状態量推定手段内に設けるため推定した状
態量が物理的な意味を持つ諸量となり都合がよい。また
、ノイズ等にも強い。
近似でき近似精度も高い。また、近似モデルとまったく
同じモデルを状態量推定手段内に設けるため推定した状
態量が物理的な意味を持つ諸量となり都合がよい。また
、ノイズ等にも強い。
第5の発明は、状態量推定手段80において、車両駆動
系をアクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系とをバネ
で結合した近似モデルで模擬し、この近似モデルに対し
、出力に関する次元を格下げした最小次元のモデルを使
用することにより状態量の推定を行う推定手段を具備す
ることを特徴とする車両駆動系制御装置である。
系をアクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系とをバネ
で結合した近似モデルで模擬し、この近似モデルに対し
、出力に関する次元を格下げした最小次元のモデルを使
用することにより状態量の推定を行う推定手段を具備す
ることを特徴とする車両駆動系制御装置である。
第5の発明の近似モデルは、第4の発明の近似モデルと
まったく同じであるので近似モデルの説明を省く。
まったく同じであるので近似モデルの説明を省く。
第5の発明では、近似モデルにおいて、出力に関する状
態量はすでに既知であることに着目してそれらに対する
次元を格下げし、その結果骨られる最小次元のモデルを
状態量推定手段80内に設ける。そして、原理的には、
制御入力に対する出力を演算し、演算された出力と車両
状態量検出手段70により検出した出力との偏差が零に
収束するようにフィードバックすることと等価な演算を
行う。
態量はすでに既知であることに着目してそれらに対する
次元を格下げし、その結果骨られる最小次元のモデルを
状態量推定手段80内に設ける。そして、原理的には、
制御入力に対する出力を演算し、演算された出力と車両
状態量検出手段70により検出した出力との偏差が零に
収束するようにフィードバックすることと等価な演算を
行う。
その時、状態量推定手段80内の状態量は実機の状態量
に追従することになり推定可能となる。これは、現代制
御理論における最小次元オブザーバである。
に追従することになり推定可能となる。これは、現代制
御理論における最小次元オブザーバである。
第5の発明によれば、第4の発明と同様に、実際の車輪
駆動系を少ない次数の近似モデルで近似でき近似精度も
高い。また、状態量推定手段80内で推定する際には、
さらに、次数の少ないモデルを使用するため推定するた
めの演算量が減少し制御回路の簡単化、高速化が可能と
なる。
駆動系を少ない次数の近似モデルで近似でき近似精度も
高い。また、状態量推定手段80内で推定する際には、
さらに、次数の少ないモデルを使用するため推定するた
めの演算量が減少し制御回路の簡単化、高速化が可能と
なる。
第6の発明は、状態量推定手段80において、演算され
た出力と車両状態量検出手段70により検出した出力と
の偏差をフィードバックする際、偏差に対するフィード
バックゲインを極配置法に基づいて決定することにより
状態量の推定を行う推定手段を具備することを特徴とす
る車両駆動系制御装置である。
た出力と車両状態量検出手段70により検出した出力と
の偏差をフィードバックする際、偏差に対するフィード
バックゲインを極配置法に基づいて決定することにより
状態量の推定を行う推定手段を具備することを特徴とす
る車両駆動系制御装置である。
第6の発明では、状態量推定手段80において推定され
る状態量が極配置法で指定される極位置に対応した応答
速度で実際値に追従する。そのため、フィルタ的な効果
が現れノイズ等の外乱に対しても強い。
る状態量が極配置法で指定される極位置に対応した応答
速度で実際値に追従する。そのため、フィルタ的な効果
が現れノイズ等の外乱に対しても強い。
また、アナログ回路により構成することも容易であるの
で、高応答、高精度の制御回路を実現できる。
で、高応答、高精度の制御回路を実現できる。
第7の発明は、状態量推定手段80において、演算され
た出力と車両状態量検出手段70により検出した出力と
の偏差をフィードバックする際、偏差に対するフィード
バックゲインを有限整定法に基づいて決定することによ
り状態量の推定を行う推定手段を具備することを特徴と
する車両駆動系制御装置である。
た出力と車両状態量検出手段70により検出した出力と
の偏差をフィードバックする際、偏差に対するフィード
バックゲインを有限整定法に基づいて決定することによ
り状態量の推定を行う推定手段を具備することを特徴と
する車両駆動系制御装置である。
第7の発明では、状態量推定手段80において推定され
る状態量が状態量推定手段80に設けられたモデルの次
数に等しい演算回数で収束する。
る状態量が状態量推定手段80に設けられたモデルの次
数に等しい演算回数で収束する。
そのため、演算周期が長い場合においても、短時間で状
態量を推定することができる。
態量を推定することができる。
第8の発明は、動的補償手段30において、状態量を状
態フィードバックする際にフィードバックゲインを最適
レギュレータの手法に基づいて決定することにより最適
制御量を算出する補償手段を具備することを特徴とする
車両駆動系制御装置である。
態フィードバックする際にフィードバックゲインを最適
レギュレータの手法に基づいて決定することにより最適
制御量を算出する補償手段を具備することを特徴とする
車両駆動系制御装置である。
第8の発明では、車両駆動系の応答が、動的補償手段3
0において最適レギュレータにより設定した評価関数を
最小とする応答となる。
0において最適レギュレータにより設定した評価関数を
最小とする応答となる。
そのため、実用化する際に、個々の制御対象に応じた適
切なフィードバックゲインを設定することができる。
切なフィードバックゲインを設定することができる。
第9の発明は、動的補償手段30において、状態量を状
態フィードバックする際にフィードバックゲインを極配
置法に基づいて決定することにより最適制御量を算出す
る補償手段を具備することを特徴とする車両駆動系制御
装置である。
態フィードバックする際にフィードバックゲインを極配
置法に基づいて決定することにより最適制御量を算出す
る補償手段を具備することを特徴とする車両駆動系制御
装置である。
第9の発明では、車両駆動系の応答速度が、動的補償手
段30において極配置法により指定した極位置に対応し
た応答速度になる。
段30において極配置法により指定した極位置に対応し
た応答速度になる。
そのため、実用化する際に、車両駆動系として求められ
る応答性能に応じた適切なフィードバックゲインを設定
することができる。
る応答性能に応じた適切なフィードバックゲインを設定
することができる。
第10の発明は、動的補償手段30において、定常偏差
をなくすための積分補償手段を付加することを特徴とす
る車両駆動系制御装置である。
をなくすための積分補償手段を付加することを特徴とす
る車両駆動系制御装置である。
第10の発明では、動的補償手段30において、入力指
令に対する偏差を積分しその積分値をフィ−ドパツクす
るため定常偏差は生じない。
令に対する偏差を積分しその積分値をフィ−ドパツクす
るため定常偏差は生じない。
そのため、積分特性のない制御対象に対しても系の状態
量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制御
がきわめて容易となる。
量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制御
がきわめて容易となる。
第11の発明は、動的補償手段30において、計算機の
計算遅れの影響を防ぐための計算遅れ補償手段を付加す
ることを特徴とする車両駆動系制御装置である。
計算遅れの影響を防ぐための計算遅れ補償手段を付加す
ることを特徴とする車両駆動系制御装置である。
第11の発明では、動的補償手段30を計算機で構成す
る際、計算機の計算遅れも状態量として定義しフィー、
ドパツクする。
る際、計算機の計算遅れも状態量として定義しフィー、
ドパツクする。
そのため、制御周期が長い場合においても、計算遅れの
影響を極力小さくすることができる。
影響を極力小さくすることができる。
第12の発明は、動的補償手段30において、定常偏差
をなくすために積分制御手段を併用することを特徴とす
る車両駆動系制御装置である。
をなくすために積分制御手段を併用することを特徴とす
る車両駆動系制御装置である。
第12の発明では、動的補償手段30において、入力指
令に対する状態量の偏差を積分しその積分値に積分ゲイ
ンを掛けた後入力指令に加算する。
令に対する状態量の偏差を積分しその積分値に積分ゲイ
ンを掛けた後入力指令に加算する。
これにより、定常状態における偏差が零となる。
そのため、積分特性のない制御対象に対しても、系の状
態量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制
御がきわめて容易となる。また、状態フィードバックと
は別に積分ゲインを設定できるので設計が容易である。
態量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制
御がきわめて容易となる。また、状態フィードバックと
は別に積分ゲインを設定できるので設計が容易である。
第13の発明は、動的補償手段30において、出力制御
手段50およびアクチエータ手段60の出力限界から決
まる制御入力の上限値、下限値に基づいて、上限値より
大きな制御入力信号に対しては制御人力信号を上限値に
再設定し、その時の積分補償または積分制御の積分値に
ついては、制御人力信号が上限値になるような値を逆算
しその値に再設定し、下限値より小さな制御人力信号に
対しては制御入力信号を下限値に再設定し、その時の積
分補償または積分制御の積分値については、制御入力信
号が下限値になるような値を逆算しその値に再設定する
手段を具有することを特徴とする車両駆動系制御装置で
ある。
手段50およびアクチエータ手段60の出力限界から決
まる制御入力の上限値、下限値に基づいて、上限値より
大きな制御入力信号に対しては制御人力信号を上限値に
再設定し、その時の積分補償または積分制御の積分値に
ついては、制御人力信号が上限値になるような値を逆算
しその値に再設定し、下限値より小さな制御人力信号に
対しては制御入力信号を下限値に再設定し、その時の積
分補償または積分制御の積分値については、制御入力信
号が下限値になるような値を逆算しその値に再設定する
手段を具有することを特徴とする車両駆動系制御装置で
ある。
第13の発明では、動的補償手段30において、限界値
を越える制御入力信号に対して、制御入力信号を限界値
に再設定した場合においても、その時の積分補償または
積分制御の積分値については、制御入力信号が限界値に
なるような値を逆算しにその値に再設定するため、系の
動作点は完全な飽和領域に入らず線形領域と飽和領域の
境界に再設定される。
を越える制御入力信号に対して、制御入力信号を限界値
に再設定した場合においても、その時の積分補償または
積分制御の積分値については、制御入力信号が限界値に
なるような値を逆算しにその値に再設定するため、系の
動作点は完全な飽和領域に入らず線形領域と飽和領域の
境界に再設定される。
そのため、制御入力が飽和するような状態においても、
状態フィードバックは利いており、常に車両駆動系は安
定化される。
状態フィードバックは利いており、常に車両駆動系は安
定化される。
第14の発明は、動的補償手段30において、出力制御
手段40およびアクチエータ手段60の出力限界から決
まる制御人力の上限値、下限値に基づいて、上限値より
大きな制御入力信号に対しては制御入力信号を上限値に
再設定し、その時の積分補償または積分制御の積分値に
ついては、制御入力信号が上限値になるような値を逆算
し、逆算した結果が正の場合にはその値に再設定し、逆
算した結果が負の場合には、零に再設定し、下限値より
小さな制御入力信号に対しては制御入力信号を下限値に
再設定し、その時の積分補償または積分制御の積分値に
ついては、制御入力信号が下限値になるような値を逆算
し、逆算した結果が負の場合にはその値に再設定し、逆
算した結果が正の場合には、零に再設定する手段を具有
することを特徴とする車両駆動系制御装置である。
手段40およびアクチエータ手段60の出力限界から決
まる制御人力の上限値、下限値に基づいて、上限値より
大きな制御入力信号に対しては制御入力信号を上限値に
再設定し、その時の積分補償または積分制御の積分値に
ついては、制御入力信号が上限値になるような値を逆算
し、逆算した結果が正の場合にはその値に再設定し、逆
算した結果が負の場合には、零に再設定し、下限値より
小さな制御入力信号に対しては制御入力信号を下限値に
再設定し、その時の積分補償または積分制御の積分値に
ついては、制御入力信号が下限値になるような値を逆算
し、逆算した結果が負の場合にはその値に再設定し、逆
算した結果が正の場合には、零に再設定する手段を具有
することを特徴とする車両駆動系制御装置である。
第14の発明では、動的補償手段30において、限界値
を越える制御入力信号に対して、制御入力信号を限界値
に再設定した場合においても、その時の積分補償または
積分制御の積分値については、制御入力信号が限界値に
なるような値を逆算しにその値に再設定するため、系の
動作点は完全な飽和領域に入らず線形領域と飽和領域の
境界に再設定される。
を越える制御入力信号に対して、制御入力信号を限界値
に再設定した場合においても、その時の積分補償または
積分制御の積分値については、制御入力信号が限界値に
なるような値を逆算しにその値に再設定するため、系の
動作点は完全な飽和領域に入らず線形領域と飽和領域の
境界に再設定される。
そのため、制御入力が飽和するような状態においても、
状態フィードバックは利いており、常に車両駆動系は安
定化される。
状態フィードバックは利いており、常に車両駆動系は安
定化される。
また、限界値を極端に越える制御入力信号により、再設
定された後の積分補償または積分制御の積分値の符号が
変わるような場合には、積分値を零に再設定する。
定された後の積分補償または積分制御の積分値の符号が
変わるような場合には、積分値を零に再設定する。
そのため、ノイズ等により積分値が本来の値から極端に
かけ離れた値に再設定されることはなく、常に安定で信
頼性の高い車輪駆動系が実現できる。
かけ離れた値に再設定されることはなく、常に安定で信
頼性の高い車輪駆動系が実現できる。
第15の発明は、トルク指令演算手段10において、定
常偏差をな(すために、あらかじめ定常偏差分のオフセ
ットをトルク指令値に加えるオフセット手段を具有する
ことを特徴とする車両駆動系制御装置である。
常偏差をな(すために、あらかじめ定常偏差分のオフセ
ットをトルク指令値に加えるオフセット手段を具有する
ことを特徴とする車両駆動系制御装置である。
第15の発明では、トルク指令演算手段10において、
あらかじめ定常偏差分のオフセットをトルク指令値に加
え、状態量の定常値が本来の入力指令に落ち着くように
制御される。
あらかじめ定常偏差分のオフセットをトルク指令値に加
え、状態量の定常値が本来の入力指令に落ち着くように
制御される。
そのため、積分特性のない制御対象に対しても、系の状
態量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制
御が極めて容易となる。また、積分補償、積分制御等に
よる極の追加もないため、系の応答性を上げることがで
きる。
態量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制
御が極めて容易となる。また、積分補償、積分制御等に
よる極の追加もないため、系の応答性を上げることがで
きる。
第16の発明は、車両状態量検出手段70において、ア
クチエータ手段60の出力軸の回転速度を検出する回転
速度センサを具備することを特徴とする車両駆動系制御
装置である。
クチエータ手段60の出力軸の回転速度を検出する回転
速度センサを具備することを特徴とする車両駆動系制御
装置である。
第16の発明では、比較的高精度で高応答な検出が容易
なアクチエータ手段60の出力軸の回転速度を検出する
ため、状態量推定手段80における状Bf!にの推定精
度が向上する。
なアクチエータ手段60の出力軸の回転速度を検出する
ため、状態量推定手段80における状Bf!にの推定精
度が向上する。
そのため、車両駆動系の制御においても高精度で高応答
な制御特性が得られる。
な制御特性が得られる。
第17の発明は、車両状態量検出手段70において、車
体の車速を検出する車速センサを具備することを特徴と
する車両駆動系制御装置である。
体の車速を検出する車速センサを具備することを特徴と
する車両駆動系制御装置である。
第17の発明では、もともと他の車両制御で使用してい
る車速検出器の情報を使用して状態量推定手段80での
状態量の推定を行う。
る車速検出器の情報を使用して状態量推定手段80での
状態量の推定を行う。
そのため、検出器を付加する必要がなくなり経済的にも
有利である。
有利である。
以上の基本的な発明の他に、本発明の車両駆動系制御装
置は、アクチエータ制御信号演算手段40、出力制御手
段50、アクチエータ手段60、の方式の違いにより、
さらに以下のような他の発明を採り得る。
置は、アクチエータ制御信号演算手段40、出力制御手
段50、アクチエータ手段60、の方式の違いにより、
さらに以下のような他の発明を採り得る。
第18の発明は、アクチエータ制御信号演算手段18を
交流モータのベクトル制御回路と電流制御回路で、出力
制御手段50をインバータ回路で、アクチエータ手段6
0を交流モータで構成することを特徴とする車両駆動系
制御装置である。
交流モータのベクトル制御回路と電流制御回路で、出力
制御手段50をインバータ回路で、アクチエータ手段6
0を交流モータで構成することを特徴とする車両駆動系
制御装置である。
上述の構成より成る第18の発明においては、堅牢、安
価、保守不要である交流モータを電子回路ならびに電気
的な電力変換回路で駆動することになる。
価、保守不要である交流モータを電子回路ならびに電気
的な電力変換回路で駆動することになる。
そのため、高精度、高応答の制御が可能な上、騒音も小
さくクリーンなシステムが実現する。また、保守もほと
んど不要となる。
さくクリーンなシステムが実現する。また、保守もほと
んど不要となる。
第19の発明は、アクチエータ制御信号演算手段40を
電流制御回路で、出力制御手段50をチョッパ回路で、
アクチエータ手段60を直流モータで構成することを特
徴とする車両駆動系制御装置である。
電流制御回路で、出力制御手段50をチョッパ回路で、
アクチエータ手段60を直流モータで構成することを特
徴とする車両駆動系制御装置である。
上述の構成より成る第19の発明においては、制御が容
易な直流モータを電子回路ならびに電気的な電力変換回
路で駆動することになる。
易な直流モータを電子回路ならびに電気的な電力変換回
路で駆動することになる。
そのため、第16の発明と同様に高精度、高応答の制御
特性が得られ、かつ騒音も小さくクリーンなシステムが
実現する。また、制御が容易であるため制御回路も簡単
化する。
特性が得られ、かつ騒音も小さくクリーンなシステムが
実現する。また、制御が容易であるため制御回路も簡単
化する。
第20の発明は、アクチエータ制御信号演算手段40を
油圧バルブ制御回路で、出力制御手段50を油圧バルブ
で、アクチエータ手段60を油圧アクチエータで構成す
ることを特徴とする車両駆動系制御装置である。
油圧バルブ制御回路で、出力制御手段50を油圧バルブ
で、アクチエータ手段60を油圧アクチエータで構成す
ることを特徴とする車両駆動系制御装置である。
上述の構成より成る第20の発明においては、重量当り
の出力が非常に大きい油圧アクチエータを小さなバルブ
でコントロールすることになる。
の出力が非常に大きい油圧アクチエータを小さなバルブ
でコントロールすることになる。
そのため、電気式に比べ重量、スペースの面で有利とな
る。また、油圧源を共通にできるので、さらにコンパク
トになる。
る。また、油圧源を共通にできるので、さらにコンパク
トになる。
第21の発明は、アクチエータ制御信号演算手段40を
変速比演算回路で、出力制御手段50を変速比制御回路
で、アクチエータ手段60を無段変速機で構成すること
を特徴とする車両駆動系制御装置である。
変速比演算回路で、出力制御手段50を変速比制御回路
で、アクチエータ手段60を無段変速機で構成すること
を特徴とする車両駆動系制御装置である。
上述の構成より成る第21の発明においては、エンジン
等を動力源として無段変速機の変速比を変えることによ
り応答性の高い出力トルクの制御をする。
等を動力源として無段変速機の変速比を変えることによ
り応答性の高い出力トルクの制御をする。
そのため、出力を大きくとることができ即応性にも優れ
ている。
ている。
第22の発明は、アクチエータ制御信号演算手段17を
指令トルクに対し各種操作量を演算する燃料噴射量演算
回路、吸入空気量演算回路および点火タイミング演算回
路で構成し、出力制御手段50を燃料噴射量制御回路、
吸入空気量制御回路および点火タイミング制御回路で構
成し、アクチエータ手段60をエンジンで構成すること
を特徴とする車両駆動系制御装置である。
指令トルクに対し各種操作量を演算する燃料噴射量演算
回路、吸入空気量演算回路および点火タイミング演算回
路で構成し、出力制御手段50を燃料噴射量制御回路、
吸入空気量制御回路および点火タイミング制御回路で構
成し、アクチエータ手段60をエンジンで構成すること
を特徴とする車両駆動系制御装置である。
上述の構成より成る第22の発明においては、エネルギ
として化学エネルギを使用する。
として化学エネルギを使用する。
そのため、エネルギ密度が高く、軽量の車両を構成でき
る。また、運転持続時間も長くとれ、走行距離も延びる
。さらに、出力を太き(とることも可能となる。
る。また、運転持続時間も長くとれ、走行距離も延びる
。さらに、出力を太き(とることも可能となる。
この他、トルク伝達手段90を構成する際、歯車による
減速機、タイミングベルト、チェーン、等の選択が有り
得る。また、それらを省略しホイールモータ等によりダ
イレクトドライブすることが考えられる。しかし、これ
らは実用化する際の構成要素の選択であり本発明の本質
に関わるものではない。
減速機、タイミングベルト、チェーン、等の選択が有り
得る。また、それらを省略しホイールモータ等によりダ
イレクトドライブすることが考えられる。しかし、これ
らは実用化する際の構成要素の選択であり本発明の本質
に関わるものではない。
以下に、本発明の内容を、具体的に説明する。
茅1大脂班
本発明の車両駆動系制御装置を、第6図および第7図を
用いて説明する。
用いて説明する。
本実施例の車両駆動系制御装置は、車両の走行安定性、
外乱抑止力向上を目指したアクティブ制御装置を有する
車両に適用したものである。
外乱抑止力向上を目指したアクティブ制御装置を有する
車両に適用したものである。
本実施例装置は、第6図に示すように、トルク指令演算
手段11と、制御量演算手段21と、出力制御手段51
と、アクチュエータ手段61と、車両状態量検出手段7
1と、状態量推定手段81と、トルク伝達手段91と、
車輪101とからなる。
手段11と、制御量演算手段21と、出力制御手段51
と、アクチュエータ手段61と、車両状態量検出手段7
1と、状態量推定手段81と、トルク伝達手段91と、
車輪101とからなる。
トルク指令演算手段11は、車両の運転指令に基づいて
車輪101が出力すべきトルクを演算し、制御の目標値
として出力する。
車輪101が出力すべきトルクを演算し、制御の目標値
として出力する。
制御量演算手段21は、動的補償手段31とアクチュエ
ータ制御信号演算手段41とからなる。
ータ制御信号演算手段41とからなる。
動的補償手段31は、前記トルク指令演算手段llより
出力された目標トルクと状Bm推定手段81より出力さ
れた推定状態量および車両状BNに基づいて車両駆動系
を安定化する最適制御量を演算する。
出力された目標トルクと状Bm推定手段81より出力さ
れた推定状態量および車両状BNに基づいて車両駆動系
を安定化する最適制御量を演算する。
アクチュエータ制御量演算手段41は、ベクトル制御回
路410と電流制御回路420とからなる。ベクトル制
御回路410は、前記動的補償手段31より出力された
制御量信号をベクトル制御演算して電流指令を求め、出
力する。電流制御回路420は、ベクトル制御回路41
0から出力された電流指令に実際の電流が追従するよう
にPWM制御演算する。
路410と電流制御回路420とからなる。ベクトル制
御回路410は、前記動的補償手段31より出力された
制御量信号をベクトル制御演算して電流指令を求め、出
力する。電流制御回路420は、ベクトル制御回路41
0から出力された電流指令に実際の電流が追従するよう
にPWM制御演算する。
出力制御手段51は、インバータ回路で構成され、前記
電流制御回路420より出力された最適制御量に相当す
る電気信号に基づき、各相の出力電位をスイッチングし
て交流モータをPWM制御する。
電流制御回路420より出力された最適制御量に相当す
る電気信号に基づき、各相の出力電位をスイッチングし
て交流モータをPWM制御する。
アクチュエータ手段61は、交流モータで構成され、ト
ルク伝達手段91を介して車輪101に接続し、前記出
力制御手段51から出力された信号に基づき該車輪10
1のトルクを連続的に可変制御する。
ルク伝達手段91を介して車輪101に接続し、前記出
力制御手段51から出力された信号に基づき該車輪10
1のトルクを連続的に可変制御する。
トルク伝達手段91は、減速機911と車軸912とか
ら構成され、アクチュエータ手段61より出力されたト
ルクを回転数変換して車輪101にトルクを伝達する。
ら構成され、アクチュエータ手段61より出力されたト
ルクを回転数変換して車輪101にトルクを伝達する。
そして、該駆動輪101には、弾性に富んだ市販のゴム
類のタイヤが一体的に取りつけられており、これらトル
ク伝達手段91および駆動輪101は、支持装置SDI
を介して車体に固定されている。
類のタイヤが一体的に取りつけられており、これらトル
ク伝達手段91および駆動輪101は、支持装置SDI
を介して車体に固定されている。
車両状態量検出手段71は、回転速度検出センサで構成
され、前記交流モータ61の回転速度を検出し、該回転
速度に相当する電気信号を出力する。
され、前記交流モータ61の回転速度を検出し、該回転
速度に相当する電気信号を出力する。
状態量推定手段81は、前記制御量演算手段21の動的
補償手段31より出力された制御量信号と前記車両状態
検出手段71より出力された回転速度に相当する電気信
号に基づき系の状態量を推定し、該状態量推定量および
前記回転速度に相当する電気信号を出力する。
補償手段31より出力された制御量信号と前記車両状態
検出手段71より出力された回転速度に相当する電気信
号に基づき系の状態量を推定し、該状態量推定量および
前記回転速度に相当する電気信号を出力する。
また、本実施例装置を分かり易く説明するため、アクチ
ュエータ制御信号演算手段41と出力制御手段51とア
クチュエータ手段61とトルク伝達手段91と車輪10
1と車両状at検出手段71とからなる部分を、行列A
、IB、Cによる制御対象210として、第7図に示し
ている。
ュエータ制御信号演算手段41と出力制御手段51とア
クチュエータ手段61とトルク伝達手段91と車輪10
1と車両状at検出手段71とからなる部分を、行列A
、IB、Cによる制御対象210として、第7図に示し
ている。
なお、動的補償手段31は、減算器311と、加算器3
15と、加減算器313と、係数行列乗算器312.3
14.317と、演算子(ZII)316と、演算子(
Z−’) 318と、リミッタ319とからなる。
15と、加減算器313と、係数行列乗算器312.3
14.317と、演算子(ZII)316と、演算子(
Z−’) 318と、リミッタ319とからなる。
減算器311は、前記トルク指令演算手段11から出力
された目標トルクと、前記状態量推定手段81から出力
された推定状態量および車両状態量を減算してトルク誤
差を出力する。
された目標トルクと、前記状態量推定手段81から出力
された推定状態量および車両状態量を減算してトルク誤
差を出力する。
また、乗算器312は、減算器311より出力されたト
ルク誤差に相当する電気信号をに+倍してその結果を出
力する。
ルク誤差に相当する電気信号をに+倍してその結果を出
力する。
また、加算器315は、減算器311より出力されたト
ルク誤差に相当する電気信号と前記演算子316 (1
’[r)から出力されたトルク誤差の積算値に相当する
信号を加算し、新たなトルク誤差の積算値を出力する。
ルク誤差に相当する電気信号と前記演算子316 (1
’[r)から出力されたトルク誤差の積算値に相当する
信号を加算し、新たなトルク誤差の積算値を出力する。
また、演算子316 (Z−’II)316は、前記加
算器315から出力された新たなトルク誤差の積算値に
相当する信号とリミッタ319から出力された信号とか
らトルク誤差の積算値を演算し出力する。
算器315から出力された新たなトルク誤差の積算値に
相当する信号とリミッタ319から出力された信号とか
らトルク誤差の積算値を演算し出力する。
また、乗算器317は、演算子316より出力されたト
ルク誤差の積算値に相当する電気信号をに3倍して出力
する。
ルク誤差の積算値に相当する電気信号をに3倍して出力
する。
また、乗算器314は、前記状態量推定手段81から出
力された状BtをKz倍して出力する。
力された状BtをKz倍して出力する。
また、加減算器313は、前記乗算器312から出力さ
れた信号と前記乗算器317ら出力された信号を加算し
、および前記乗算器314より出力された信号を減算し
て、新たな制御量を出力する。
れた信号と前記乗算器317ら出力された信号を加算し
、および前記乗算器314より出力された信号を減算し
て、新たな制御量を出力する。
また、演算子(Z−’) 318は、前記加減算器31
3から出力された新な制御量を記憶してその値を出力す
る。
3から出力された新な制御量を記憶してその値を出力す
る。
また、リミッタ319は、前記演算子318からの出力
を上限・下限値内に制限してその結果を出力する。
を上限・下限値内に制限してその結果を出力する。
前記状態量推定手段81は、係数行列乗算器811.8
12.815.816.81Bと加算器813.817
および演算子814とからなる。
12.815.816.81Bと加算器813.817
および演算子814とからなる。
乗算器811は、制御入力量を入力し、行列Mを乗算す
る。乗算器812は、モータ回転速度を入力し、行列C
を乗算する。加算器813は、前記乗算器811からの
出力と乗算器812からの出力および乗算器815から
の出力を加算する。
る。乗算器812は、モータ回転速度を入力し、行列C
を乗算する。加算器813は、前記乗算器811からの
出力と乗算器812からの出力および乗算器815から
の出力を加算する。
演算子814は、加算器813からの出力を入力し、そ
の結果を次回の演算まで保持する。この演算は2−+を
乗算することに相当する。乗算器815は、演算子81
4に前回から保持されていた演算結果に行列Fを乗算す
る。乗算器816は、演算子814に前回から保持され
ていた演算結果に行列Hを乗算する0乗算器818は、
モータ回転速度を入力し、行列Jを乗算する。加算器8
17は、前記乗算器816の出力上乗算器818の出力
を加算し、その結果である系の状態量を動的補償手段3
1に出力する。
の結果を次回の演算まで保持する。この演算は2−+を
乗算することに相当する。乗算器815は、演算子81
4に前回から保持されていた演算結果に行列Fを乗算す
る。乗算器816は、演算子814に前回から保持され
ていた演算結果に行列Hを乗算する0乗算器818は、
モータ回転速度を入力し、行列Jを乗算する。加算器8
17は、前記乗算器816の出力上乗算器818の出力
を加算し、その結果である系の状態量を動的補償手段3
1に出力する。
前記制御対象210は、アクチュエータ制御信号演算手
段41に相当するベクトル制御回路410と、電流制御
回路420と、出力制御手段51に相当するインバータ
回路と、アクチュエータ手段61に相当する交流モータ
と、トルク伝達手段91に相当する減速機911および
主軸912と、車輪101と、車両状態量推定手段71
に相当する回転速度検出センサとにより構成される。
段41に相当するベクトル制御回路410と、電流制御
回路420と、出力制御手段51に相当するインバータ
回路と、アクチュエータ手段61に相当する交流モータ
と、トルク伝達手段91に相当する減速機911および
主軸912と、車輪101と、車両状態量推定手段71
に相当する回転速度検出センサとにより構成される。
この制御対象210を、
x (k+ 1 ) =A、x (k) +lB u
(k))’ (k)=Cx (k) なる状態方程式と出力方程式により近似する。上式をブ
ロック線図表示すると、係数行列乗算機211.214
.215と加算器212と演算子213とにより構成で
きる。
(k))’ (k)=Cx (k) なる状態方程式と出力方程式により近似する。上式をブ
ロック線図表示すると、係数行列乗算機211.214
.215と加算器212と演算子213とにより構成で
きる。
乗算器211は、制′御入力Uを入力し、行列Bを乗算
する。加算器212は、前記乗算器211からの出力と
乗算器215からの出力を加算する。
する。加算器212は、前記乗算器211からの出力と
乗算器215からの出力を加算する。
演算子213は、加算器212からの出力を次回の演算
まで保持する。この演算は、Z−1を乗算することに相
当する。乗算器215は、演算子213に前回より保持
されていた演算結果に行列Cを乗算することによりモー
タ回転速度を演算し、状態量推定手段81へ出力する。
まで保持する。この演算は、Z−1を乗算することに相
当する。乗算器215は、演算子213に前回より保持
されていた演算結果に行列Cを乗算することによりモー
タ回転速度を演算し、状態量推定手段81へ出力する。
この実施例装置は、基本的に第4図と同様の方法であり
、第5図に示すように、タイヤの回転方向に対する歪と
支持装置の前後方向の変形を、車軸の回転方向の弾性変
形に近似したモデルで考えたものである。
、第5図に示すように、タイヤの回転方向に対する歪と
支持装置の前後方向の変形を、車軸の回転方向の弾性変
形に近似したモデルで考えたものである。
すなわち、アクチエータ側の慣性系(慣性モーメン):
Jm、粘性摩擦係数: Dm)と車体側の慣性系(慣性
モーメン):Jv、粘性摩擦係数=Dv)をバネ(バネ
係数jK)で結合した近似モデルである。なお、アクチ
エータ側の回転角をθm、回転角速度をωm、また、車
体側の回転角をθV、回転角速度をωV、それぞれの偏
差をΔω、Δθとし、モータトルクTmおよびホイール
トルクThを、式で表すと次のようになる。
Jm、粘性摩擦係数: Dm)と車体側の慣性系(慣性
モーメン):Jv、粘性摩擦係数=Dv)をバネ(バネ
係数jK)で結合した近似モデルである。なお、アクチ
エータ側の回転角をθm、回転角速度をωm、また、車
体側の回転角をθV、回転角速度をωV、それぞれの偏
差をΔω、Δθとし、モータトルクTmおよびホイール
トルクThを、式で表すと次のようになる。
Tm=Jm−P−Δω+Dm ・△ω+ThThミK・
八〇 Th=Jv −P ・(J)V+DV ・ωvここで、
Dmは、タイヤ、支持装置などの弾性変形に対する損失
に関係した係数である。また、車体側の諸量については
、減速機の減速比を使ってモータ側の値に換算している
。ここで、制御入力をU、出力をy、状態ベクトルをX
とすると、系は Px=Ax+fBu y=Cx 、P=d/dt。
八〇 Th=Jv −P ・(J)V+DV ・ωvここで、
Dmは、タイヤ、支持装置などの弾性変形に対する損失
に関係した係数である。また、車体側の諸量については
、減速機の減速比を使ってモータ側の値に換算している
。ここで、制御入力をU、出力をy、状態ベクトルをX
とすると、系は Px=Ax+fBu y=Cx 、P=d/dt。
u=Tm 、x= [、Th、Δω、 ωv]’y
2ωm なる状態方程式で表わすことができる。なお、添字“T
”′は、行列の転置を示す。
2ωm なる状態方程式で表わすことができる。なお、添字“T
”′は、行列の転置を示す。
以上は、連続系の状態方程式であるが、これを離散化計
算し計算機用の状態方程式に置き換える。
算し計算機用の状態方程式に置き換える。
得られた結果を新たに行列A、行列B、行列Cと置(と
、 x (k+1)=Ax (k) 十[3u (k−1)
y (k)=Cx (k) と書き表すことができる。これを、ブロック図で表すと
第7図における制御対象21o(構成要素:211〜2
15)となる。
、 x (k+1)=Ax (k) 十[3u (k−1)
y (k)=Cx (k) と書き表すことができる。これを、ブロック図で表すと
第7図における制御対象21o(構成要素:211〜2
15)となる。
つぎに、上式で表される制御対象に対し最小次元オブザ
ーバによる状態観測手段を設計する。すなわち、次の式
により、状態ベクトルkを推定するオブザーバを構成す
る。
ーバによる状態観測手段を設計する。すなわち、次の式
により、状態ベクトルkを推定するオブザーバを構成す
る。
Z (k+1)=FZ (k) +Mu (k)+GY
(k) x (k)=H2(k)+Jy (k)最小次元オブザ
ーバの設計に際しては極配置法を適用する。これにより
、第7図における行列M811、行列G312、行列F
815、行列1t−1816、行列JI818が決定さ
れる。この結果、制御人力Uと出力yを入力し状態ベク
トルXを推定する状態量推定手段81が実現する。推定
された状態ベクトル又は、動的補償手段31に出力する
。
(k) x (k)=H2(k)+Jy (k)最小次元オブザ
ーバの設計に際しては極配置法を適用する。これにより
、第7図における行列M811、行列G312、行列F
815、行列1t−1816、行列JI818が決定さ
れる。この結果、制御人力Uと出力yを入力し状態ベク
トルXを推定する状態量推定手段81が実現する。推定
された状態ベクトル又は、動的補償手段31に出力する
。
なお、最小次元オブザーバの設計法および極配置法に関
しては、制御工学においてよく用いられる一般的な方法
であり、ここでは説明を省く。
しては、制御工学においてよく用いられる一般的な方法
であり、ここでは説明を省く。
動的補償手段31においては、状態量推定手段81で推
定された状態ベクトルkに対しフィードバックゲインを
掛けて、その結果をトルク指令演算手段11からのトル
ク指令から減算することにより制御人力Uを求める。こ
れは、いわゆる状態フィードバックであり、フィードバ
ックゲインを適切に与えることにより車輪駆動系を安定
化する制御入力信号を得ることができる。これを、式で
表すと、 u (k)=に、” r (k)−KZ” :x (k
)となる。なお、ここでは極配置法に基づいてフィード
バックゲインを決定する。すなわち、行列[A−B −
k” ]に対する安定な固有値(絶対値が1より小さい
)を指定し、それを満足するkTを求める。なお、こ極
配置法に関しても、制御工学においてよく用いられる一
般的な方法により行う。以上により求められたに7を、 k’ = (k+ 、kz 、に3〕 とすると行列に7は次のように決定することができる。
定された状態ベクトルkに対しフィードバックゲインを
掛けて、その結果をトルク指令演算手段11からのトル
ク指令から減算することにより制御人力Uを求める。こ
れは、いわゆる状態フィードバックであり、フィードバ
ックゲインを適切に与えることにより車輪駆動系を安定
化する制御入力信号を得ることができる。これを、式で
表すと、 u (k)=に、” r (k)−KZ” :x (k
)となる。なお、ここでは極配置法に基づいてフィード
バックゲインを決定する。すなわち、行列[A−B −
k” ]に対する安定な固有値(絶対値が1より小さい
)を指定し、それを満足するkTを求める。なお、こ極
配置法に関しても、制御工学においてよく用いられる一
般的な方法により行う。以上により求められたに7を、 k’ = (k+ 、kz 、に3〕 とすると行列に7は次のように決定することができる。
つぎに、このシステムが定常状態において定常偏差を生
じないように、トルク指令値とホイールトルク推定値と
の偏差に対し積分制御を施す。その時、制御人力Uは u (k) =rK、” r (k) −Kz” x
(k)十に3′Σ(v (k) −x (k) 1とな
り、また、行列Kl 、行列に、は次のように決定する
ことができる。
じないように、トルク指令値とホイールトルク推定値と
の偏差に対し積分制御を施す。その時、制御人力Uは u (k) =rK、” r (k) −Kz” x
(k)十に3′Σ(v (k) −x (k) 1とな
り、また、行列Kl 、行列に、は次のように決定する
ことができる。
(k4 :積分ゲイン)
なお、出力制御手段51がインバータ回路で、アクチエ
ータ手段61が交流モータで構成されていることを考え
ると、電流の定格値から制御入力の限界値が存在する。
ータ手段61が交流モータで構成されていることを考え
ると、電流の定格値から制御入力の限界値が存在する。
そこで、動的補償手段31の最終段に飽和特性を持った
リミッタ319を設けている。また、飽和領域に達する
と状態フィードバックの効果がなくなる。これを防ぐた
めに、積分制御における積分値に対して、次のような処
理を行う。
リミッタ319を設けている。また、飽和領域に達する
と状態フィードバックの効果がなくなる。これを防ぐた
めに、積分制御における積分値に対して、次のような処
理を行う。
1、u (k)>umaxO時、
u (k) =umaxとし、積分値は、Σ(r (k
) −x (k) ) = [umax −に、’ (r(k) x (k
))−に2′ ・ 31巳 (k) コ /に4を
満足するように再設定する。
) −x (k) ) = [umax −に、’ (r(k) x (k
))−に2′ ・ 31巳 (k) コ /に4を
満足するように再設定する。
但し、Σ(r (k) −x (k) ) <0 と
なる時には、 Σ(r (k) −x (k) ) =0とする。
なる時には、 Σ(r (k) −x (k) ) =0とする。
H,u (k) <uminの時、
u (k) =umin
とし、積分値は
Σ(F (k) −x (k) )
−[umin −IK、’ (r (lc) −x
(k) )−IK2T x (k) ] /ka を満足するように再設定する。
(k) )−IK2T x (k) ] /ka を満足するように再設定する。
但し、Σ(r (k)−x (k))>Oとなる時には
、 Σ (r (k)、−x (k))=0とする。
、 Σ (r (k)、−x (k))=0とする。
以上をブロック図で表すと第7図における動的補償手段
31が得られる。
31が得られる。
上述の構成より成る第1実施例においては、車両の駆動
力を制御する際、状態量推定手段81において、アクチ
エータ制御信号演算手段41への制御入力信号と車両状
態量検出手段71からの実際の出力状態量を入力し、こ
れらの値により車両駆動系を模擬した近似モデルの状態
量を実機の状態量に追従させる。これにより、検出でき
ない状態量近似モデルにより推定された状態量を使用す
ること、すなわち、推定が可能になる。続いて動的補償
手段31において、各々の状態量にフィードバックゲイ
ンを掛けその結果をトルク指令演算手段11からのトル
ク指令から減算する、いわゆる、状態フィードバックを
行う。ここで、各々の状態量に対するフィードバックゲ
インは、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常
値からの偏差)に対し、それをすみやかに減少させるよ
うな僅に設定する。
力を制御する際、状態量推定手段81において、アクチ
エータ制御信号演算手段41への制御入力信号と車両状
態量検出手段71からの実際の出力状態量を入力し、こ
れらの値により車両駆動系を模擬した近似モデルの状態
量を実機の状態量に追従させる。これにより、検出でき
ない状態量近似モデルにより推定された状態量を使用す
ること、すなわち、推定が可能になる。続いて動的補償
手段31において、各々の状態量にフィードバックゲイ
ンを掛けその結果をトルク指令演算手段11からのトル
ク指令から減算する、いわゆる、状態フィードバックを
行う。ここで、各々の状態量に対するフィードバックゲ
インは、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常
値からの偏差)に対し、それをすみやかに減少させるよ
うな僅に設定する。
本実施例によれば、サスペンションや弾性変形するタイ
ヤを有する車輪101などによるバネ系と非線形特性、
パラメータ変動などを有する駆動系が干渉し、通常、振
動といった不安定現象が発生する車両駆動系においても
、車両駆動系の近似モデルに基づいて検出できない車両
の状態量を推定し、各々の状態量に的確なフィードバッ
クゲインを掛けて状態フィードバックする。そのため、
系が常に安定な状態に保たれ、振動などの不安定現象の
ない車両駆動系が実現できる。
ヤを有する車輪101などによるバネ系と非線形特性、
パラメータ変動などを有する駆動系が干渉し、通常、振
動といった不安定現象が発生する車両駆動系においても
、車両駆動系の近似モデルに基づいて検出できない車両
の状態量を推定し、各々の状態量に的確なフィードバッ
クゲインを掛けて状態フィードバックする。そのため、
系が常に安定な状態に保たれ、振動などの不安定現象の
ない車両駆動系が実現できる。
また、これを実現するために特別な機械要素を必要とし
ないので重量、スペースの面で有利であり、ひいては、
経済性、信頼性においても優れている。
ないので重量、スペースの面で有利であり、ひいては、
経済性、信頼性においても優れている。
さらに、状態量推定手段81により推定された状態量は
、トラクション・コントロールなどの他の車両制御への
情報として、または運転状態のモニタとして利用できる
ので、全体的には検出器の低減が可能となりコスト、ス
ペース、信頼性の面で利するところが大きい。
、トラクション・コントロールなどの他の車両制御への
情報として、または運転状態のモニタとして利用できる
ので、全体的には検出器の低減が可能となりコスト、ス
ペース、信頼性の面で利するところが大きい。
また、本実施例では、状態量推定手段81において、車
両駆動系をアクチエータ例の慣性系と車体側の慣性系と
をバネで結合した極めて簡潔な近似モデルで模擬してい
る。そして、この近似モデルにおいて、出力に関する状
態量はすでに既知であることに着目してそれらに対する
次元を格下げし、その結果得られる最小次元のモデルを
状Mitt推定手段81内に設けている。原理的には、
制御人力に対する出力を演算し、演算された出力と検出
器により検出した出力との偏差が零に収束するようにフ
ィードバックすることと等価な演算を行っている。すな
わち、状態量推定手段81内の状態量を実機の状態量に
追従させている。
両駆動系をアクチエータ例の慣性系と車体側の慣性系と
をバネで結合した極めて簡潔な近似モデルで模擬してい
る。そして、この近似モデルにおいて、出力に関する状
態量はすでに既知であることに着目してそれらに対する
次元を格下げし、その結果得られる最小次元のモデルを
状Mitt推定手段81内に設けている。原理的には、
制御人力に対する出力を演算し、演算された出力と検出
器により検出した出力との偏差が零に収束するようにフ
ィードバックすることと等価な演算を行っている。すな
わち、状態量推定手段81内の状態量を実機の状態量に
追従させている。
従って、実際の車両駆動系を少ない次数の近似モデルで
近似でき近似精度も高い。また、状態量推定手段81内
で推定する際には、さらに、次数の少ないモデルを使用
するため推定するための演算量が減少し制御回路の簡単
化、高速化が可能となる。
近似でき近似精度も高い。また、状態量推定手段81内
で推定する際には、さらに、次数の少ないモデルを使用
するため推定するための演算量が減少し制御回路の簡単
化、高速化が可能となる。
また、本実施例においては、状態量推定手段81におい
て、フィードバック行列りを極配置法に基づいて決定し
ているため、推定される状態量が極配置法で指定される
極位置に対応した応答速度で実際値に追従する。従って
、フィルタ的な効果が現れノイズ等の外乱に対しても強
い。また、アナログ回路により構成することも容易であ
るので、高応答、高精度の制御回路を実現できる。
て、フィードバック行列りを極配置法に基づいて決定し
ているため、推定される状態量が極配置法で指定される
極位置に対応した応答速度で実際値に追従する。従って
、フィルタ的な効果が現れノイズ等の外乱に対しても強
い。また、アナログ回路により構成することも容易であ
るので、高応答、高精度の制御回路を実現できる。
同様に、動的補償手段81におけても、フィードバック
ゲインを極配置法に基づいて決定しているため、車両駆
動系の応答速度が、極配置法により指定した極位置に対
応した応答速度になる。従って、実用化する際に、車両
駆動系として求められる応答性能に応じた適切なフィー
ドバックゲインを設定することができる。
ゲインを極配置法に基づいて決定しているため、車両駆
動系の応答速度が、極配置法により指定した極位置に対
応した応答速度になる。従って、実用化する際に、車両
駆動系として求められる応答性能に応じた適切なフィー
ドバックゲインを設定することができる。
また、動的補償手段31において、入力指令に対する状
態量の偏差を積分しその積分値に積分ゲインを掛けたの
ち入力指令に加算する、いわゆる、積分制御を行ってい
るため、定常偏差は生じない。
態量の偏差を積分しその積分値に積分ゲインを掛けたの
ち入力指令に加算する、いわゆる、積分制御を行ってい
るため、定常偏差は生じない。
従って、積分特性のない制御対象に対しても、系の状態
量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制御
がきわめて容易となる。また、状態フィードバックとは
別に積分ゲインを設定できるので設計が容易である。
量を常に入力指令に追従させることが可能となり、制御
がきわめて容易となる。また、状態フィードバックとは
別に積分ゲインを設定できるので設計が容易である。
また、動的補償手段81において、限界値を越える制御
入力信号に対しては、制御人力信号を限界値に再設定し
、その時の積分補償または積分制御の積分値については
、制御入力信号が限界値になるような値を逆算し、その
値に再設定する。従って、系の動作点は完全な飽和領域
に入らず線形領域と飽和領域の境界に再設定される。そ
の結果として、制御入力が飽和するような状態において
も、状態フィードバックは作用することになり、常に車
輪駆動系は安定化される。
入力信号に対しては、制御人力信号を限界値に再設定し
、その時の積分補償または積分制御の積分値については
、制御入力信号が限界値になるような値を逆算し、その
値に再設定する。従って、系の動作点は完全な飽和領域
に入らず線形領域と飽和領域の境界に再設定される。そ
の結果として、制御入力が飽和するような状態において
も、状態フィードバックは作用することになり、常に車
輪駆動系は安定化される。
また、限界値を極端に越える制御入力信号により、再設
定された後の積分値の符号が変わるような場合には、積
分値を零に再設定する。そのため、ノイズ等により積分
値が本来の値から極端にかけ離れた値に再設定されるこ
とはな(、常に安定で信頼性の高い車輪駆動系が実現で
きる。
定された後の積分値の符号が変わるような場合には、積
分値を零に再設定する。そのため、ノイズ等により積分
値が本来の値から極端にかけ離れた値に再設定されるこ
とはな(、常に安定で信頼性の高い車輪駆動系が実現で
きる。
また、車両状態量検出手段71においては、比較的高精
度で高応答な検出が容易なアクチエータの回転速度を検
出している。従って、状態量推定手段81における状態
量の推定精度が向上し、その結果、車両駆動系の制御に
おいても高精度で高応答な制御特性が得られる。
度で高応答な検出が容易なアクチエータの回転速度を検
出している。従って、状態量推定手段81における状態
量の推定精度が向上し、その結果、車両駆動系の制御に
おいても高精度で高応答な制御特性が得られる。
さらに、アクチエータ手段61として、堅牢、安価、保
守不要である交流モータを使用し、電子回路ならびに電
気的な電力変換回路で駆動している。従って、高精度、
高応答の制御が可能な上、騒音も小さ(クリーンなシス
テムが実現する。また、保守もほとんど不要となる。
守不要である交流モータを使用し、電子回路ならびに電
気的な電力変換回路で駆動している。従って、高精度、
高応答の制御が可能な上、騒音も小さ(クリーンなシス
テムが実現する。また、保守もほとんど不要となる。
Σ」」ぎ1拠
本発明の第2実施例の車両駆動系制御装置を説明する。
本実施例は、前記第1実施例の車両駆動系制御装置にお
いて、行列に1、行列IK!、行列IK3の選び方およ
び制御対象の構成を変えた例である。
いて、行列に1、行列IK!、行列IK3の選び方およ
び制御対象の構成を変えた例である。
以下、前記第1実施例との相違点を中心に詳述する。
本第2実施例の車両駆動系制御装置は、先ず、アクチュ
エータ制御信号演算手段41を電流制御回路で、出力制
御手段51をPWM式のチョッパ回路で、アクチエータ
手段61を直流モータで、車両状態量検出手段71をモ
ータの回転速度検出センサで構成している。
エータ制御信号演算手段41を電流制御回路で、出力制
御手段51をPWM式のチョッパ回路で、アクチエータ
手段61を直流モータで、車両状態量検出手段71をモ
ータの回転速度検出センサで構成している。
また、本実施例装置は、アクチエータ制御信号演算手段
31と出力制御手段41とアクチエータ手段51とトル
ク伝達手段91と駆動輪101と車両状態量検出手段7
1とからなる部分を行列A、B、cによる制御対象とし
て示している。
31と出力制御手段41とアクチエータ手段51とトル
ク伝達手段91と駆動輪101と車両状態量検出手段7
1とからなる部分を行列A、B、cによる制御対象とし
て示している。
このシステムにおいて、近似モデルを前記第1実施例と
同様に構成することにより、 x (k+1)=Ax (k)+IBu (k−1)y
(k)=Cx (k) なる離散化された状態方程式を得ることができる。また
、状態量推定手段81においても、第1実施例と同様の
最小次元オブザーバを設計する。
同様に構成することにより、 x (k+1)=Ax (k)+IBu (k−1)y
(k)=Cx (k) なる離散化された状態方程式を得ることができる。また
、状態量推定手段81においても、第1実施例と同様の
最小次元オブザーバを設計する。
その時、制御対象210ならび状態量推定手段81は、
ブロック図で示すと第7図における211〜215.8
11〜818となる。
ブロック図で示すと第7図における211〜215.8
11〜818となる。
動的補償手段31においては、積分補償を含んだ状態フ
ィードバックを行う。即ち、状態量推定手段8Iで推定
された状態ベクトルワ、入力と状態ベクトルとの差[r
(k) x (k) ]さらに積分補償の積分値に
対しフィードバンクゲインを掛けてそれらを加算するこ
とにより制御人力Uを求める。ここで、フィードバック
ゲインを適切に与えることにより車両駆動系を安定化す
る制御入力信号を得ることができる。これを、実現する
ために、次のように、系を4次元に拡張して考える。
ィードバックを行う。即ち、状態量推定手段8Iで推定
された状態ベクトルワ、入力と状態ベクトルとの差[r
(k) x (k) ]さらに積分補償の積分値に
対しフィードバンクゲインを掛けてそれらを加算するこ
とにより制御人力Uを求める。ここで、フィードバック
ゲインを適切に与えることにより車両駆動系を安定化す
る制御入力信号を得ることができる。これを、実現する
ために、次のように、系を4次元に拡張して考える。
て書き換えると、
x’ (k+1) −A’x’ (k)+B’u (k
)+r’ (k) となる。この拡張された系に対して、極配置法よりフィ
ードバックゲインを決定する。すなわち、行列[A’−
IB’k”]に対する安定な固有値(絶体値が1より小
さい)を指定し、それを満足するに′Tを求める。なお
、この極配置法に関しては、前記第1実施例と同様に制
御工学においてよく用いられる一般的な方法であるので
詳細な説明は省く。
)+r’ (k) となる。この拡張された系に対して、極配置法よりフィ
ードバックゲインを決定する。すなわち、行列[A’−
IB’k”]に対する安定な固有値(絶体値が1より小
さい)を指定し、それを満足するに′Tを求める。なお
、この極配置法に関しては、前記第1実施例と同様に制
御工学においてよく用いられる一般的な方法であるので
詳細な説明は省く。
以上により求められたk”Tを、
k”= [k+ 、kg 、kz 、に4]とすると行
列に31行行列Kg、行列に、は次のように決定するこ
とができる。
列に31行行列Kg、行列に、は次のように決定するこ
とができる。
ここで、上式をA′、Bo、X′、r゛を使っこの行列
に12行列に21行列に、を用いて次に示す状態フィー
ドバックを行うことにより、安定で定常偏差を生じない
車両駆動系が実現できる。
に12行列に21行列に、を用いて次に示す状態フィー
ドバックを行うことにより、安定で定常偏差を生じない
車両駆動系が実現できる。
u (k) =Kt’ (r (k) −x (k)
)−KzTx (k) +IKs’w (k)ここで、
w (k) =Σ(r (k) x (k) )。
)−KzTx (k) +IKs’w (k)ここで、
w (k) =Σ(r (k) x (k) )。
なお、この場合も出力制御手段51がチョッパ回路で、
アクチエータ手段61が直流モータで構成されているこ
とを考えると、電流の定格値から制御入力の限界値が存
在する。そこで、動的補償手段31の最終段に飽和特性
を持ったリミッタ319を設ける。また、飽和領域に達
すると状態フィードバックの効果がなくなる。これを防
ぐために、積分制御における積分値に対して、前記第1
実施例のような処理を行う。
アクチエータ手段61が直流モータで構成されているこ
とを考えると、電流の定格値から制御入力の限界値が存
在する。そこで、動的補償手段31の最終段に飽和特性
を持ったリミッタ319を設ける。また、飽和領域に達
すると状態フィードバックの効果がなくなる。これを防
ぐために、積分制御における積分値に対して、前記第1
実施例のような処理を行う。
以上のようにすることにより、本第2実施例装置は、前
記第1実施例と同様の効果を奏するほか、以下のような
効果を奏する。
記第1実施例と同様の効果を奏するほか、以下のような
効果を奏する。
すなわち、動的補償手段31において、人力指令に対す
る偏差を積分しその積分値をフィードパ・ンクする、い
わゆる、積分補償を行っているため、定常偏差は生じな
い。従って、積分特性のない制御対象に対しても、系の
状ll量を常に入力指令に追従させることが可能となり
、制御がきわめて容易となる。
る偏差を積分しその積分値をフィードパ・ンクする、い
わゆる、積分補償を行っているため、定常偏差は生じな
い。従って、積分特性のない制御対象に対しても、系の
状ll量を常に入力指令に追従させることが可能となり
、制御がきわめて容易となる。
また、動的補償手段31において、限界値を越える制御
入力信号に対しては、制御入力信号を限界値に再設定し
、その時の積分補償の積分値については、制御入力信号
が限界値になるような値を逆算し、その値に再設定する
。従って、系の動作点は完全な飽和領域に入らず線形領
域と飽和領域の境界に再設定される。その結果として、
制御入力が飽和するような状態においても、状態フィー
ドバックは作用することになり、常に車両駆動系は安定
化される。
入力信号に対しては、制御入力信号を限界値に再設定し
、その時の積分補償の積分値については、制御入力信号
が限界値になるような値を逆算し、その値に再設定する
。従って、系の動作点は完全な飽和領域に入らず線形領
域と飽和領域の境界に再設定される。その結果として、
制御入力が飽和するような状態においても、状態フィー
ドバックは作用することになり、常に車両駆動系は安定
化される。
さらに、アクチエータ手段61として、制御が容易な直
流モータを使用し、電子回路ならびに電気的な電力変換
回路で駆動しているので、高精度、高応答の制御が可能
な上、騒音も小さくクリーンなシステムが実現する。ま
た、制御が容易であるため制御回路も簡単化する。
流モータを使用し、電子回路ならびに電気的な電力変換
回路で駆動しているので、高精度、高応答の制御が可能
な上、騒音も小さくクリーンなシステムが実現する。ま
た、制御が容易であるため制御回路も簡単化する。
第m医
本発明の第3実施例の車両駆動系制御装置を、第8図を
用いて説明する。
用いて説明する。
本実施例は、アクチエータ制御信号演算手段を変速比演
算回路で、出力制御手段を変速比制御回路で、アクチエ
ータ手段を無段変速機で車両状態量検出手段を車速検出
センサで構成している。また、トルク伝達手段は車軸で
、車輪は弾性に富んだタイヤが一体的に取りつけられた
市販のタイヤで構成し、それらは支持装置を介して車体
に固定している。
算回路で、出力制御手段を変速比制御回路で、アクチエ
ータ手段を無段変速機で車両状態量検出手段を車速検出
センサで構成している。また、トルク伝達手段は車軸で
、車輪は弾性に富んだタイヤが一体的に取りつけられた
市販のタイヤで構成し、それらは支持装置を介して車体
に固定している。
以下、本実施例装置を、前記第1実施例との相違点を中
心に詳述する。
心に詳述する。
本第3実施例の車両駆動系制御装置は、第8図に示すよ
うに、アクチュエータ制御信号演算手段と、出力制御手
段、アクチエータ手段、トルク伝達手段、車輪、車両状
態量検出手段とからなる部分を、行列A、E、Cによる
制御対象として示している。トルク指令演算手段につい
ては、第2図、第3図におけるトルク指令演算手段11
と同じであるので図から省いている。
うに、アクチュエータ制御信号演算手段と、出力制御手
段、アクチエータ手段、トルク伝達手段、車輪、車両状
態量検出手段とからなる部分を、行列A、E、Cによる
制御対象として示している。トルク指令演算手段につい
ては、第2図、第3図におけるトルク指令演算手段11
と同じであるので図から省いている。
このシステムにおいて、近似モデルを第5図のように構
成する。そして、状態方程式を次のように表す。
成する。そして、状態方程式を次のように表す。
P x=A x+E u
y=Cx、 P=d/dt
u=Tm 、 x= [Th、Δ(J)、 (L
IV]”y =ωV この状態方程式をコントローラのサンプリングタイムで
離散化すると x (k+1 ) =Ax、 (k) +B u (k
−1)y (k)=Cx (k) なる状態方程式を得ることができる。これを、ブロック
図で表すと第8図における制御対象230(構成要素:
231〜235)となる。
IV]”y =ωV この状態方程式をコントローラのサンプリングタイムで
離散化すると x (k+1 ) =Ax、 (k) +B u (k
−1)y (k)=Cx (k) なる状態方程式を得ることができる。これを、ブロック
図で表すと第8図における制御対象230(構成要素:
231〜235)となる。
つぎに、上式で表される制御対象に対し同一次元オブザ
ーバによる状態量推定手段を設計する。
ーバによる状態量推定手段を設計する。
すなわち、次の式により、状態ベクトルスを推定するオ
ブザーバを構成する。
ブザーバを構成する。
x (k+1 ) =Ax (k) +IB u (k
−1)十り、 (y (k) −y (k) )y
(k)=Cx (k) 同一次元オブザーバの設計に際しては有限整定法を適用
する。すなわち、同一次元オブザーバの極をすべて零に
設定する。これにより、行列L833が決定される。行
列A335、行列B831、行列C836については、
制御対象230の近似モデルと同じである。この結果、
制御人力Uと出力yを入力し状態ベクトルXを推定する
状態量推定手段83が実現する。推定された状態ベクト
ル又は、動的補償手段33に出力する。ただし、状Mf
iiが整定するまでにオブザーバの次元の数回だけ演算
を繰り返す必要があるので、オブザーバの演算周期は他
の演算の1/3に設定する。なお、同一次元オブザーバ
の設計法および有限整定法に関しては、制御工学におい
てよく用いられる一般的な方法である。
−1)十り、 (y (k) −y (k) )y
(k)=Cx (k) 同一次元オブザーバの設計に際しては有限整定法を適用
する。すなわち、同一次元オブザーバの極をすべて零に
設定する。これにより、行列L833が決定される。行
列A335、行列B831、行列C836については、
制御対象230の近似モデルと同じである。この結果、
制御人力Uと出力yを入力し状態ベクトルXを推定する
状態量推定手段83が実現する。推定された状態ベクト
ル又は、動的補償手段33に出力する。ただし、状Mf
iiが整定するまでにオブザーバの次元の数回だけ演算
を繰り返す必要があるので、オブザーバの演算周期は他
の演算の1/3に設定する。なお、同一次元オブザーバ
の設計法および有限整定法に関しては、制御工学におい
てよく用いられる一般的な方法である。
動的補償手段33においては、積分補償と計算遅れ補償
を含んだ状態フィードバックを行う、すなわち状態量推
定手段83で推定された状態ベクトルk、入力と状態ベ
クトルとの差[r (k) −x(k)]、積積分値の
積分値、1回前の制御入力に対し、フィードバックゲイ
ンを掛けてそれらを加算することにより制御人力Uを求
める。ここで、フィードバックゲインを適切に与えるこ
とにより車両駆動系を安定化する制御入力信号を得るこ
とができる。これを実現するために、まず、第2実施例
と同様に、系を4次元に拡張して考える。
を含んだ状態フィードバックを行う、すなわち状態量推
定手段83で推定された状態ベクトルk、入力と状態ベ
クトルとの差[r (k) −x(k)]、積積分値の
積分値、1回前の制御入力に対し、フィードバックゲイ
ンを掛けてそれらを加算することにより制御人力Uを求
める。ここで、フィードバックゲインを適切に与えるこ
とにより車両駆動系を安定化する制御入力信号を得るこ
とができる。これを実現するために、まず、第2実施例
と同様に、系を4次元に拡張して考える。
ここで、上式をA′、B゛、Xo、roを使って書き換
えると、 x’ (k+1)=A’x’ (k)+E’u (k)
+r’ (k) となる。この拡張された系に対して、最適レギュレータ
の手法に基づいてフィードバックゲインを決定する。す
なわち、評価関数 十Ru(k)2] を最小にするに°7をリカッチの方程式より求める。
えると、 x’ (k+1)=A’x’ (k)+E’u (k)
+r’ (k) となる。この拡張された系に対して、最適レギュレータ
の手法に基づいてフィードバックゲインを決定する。す
なわち、評価関数 十Ru(k)2] を最小にするに°7をリカッチの方程式より求める。
なお、最適レギュレータの手法に関しては、制御工学に
おいてよく用いられる一般的な方法であるので詳細な説
明は省く。
おいてよく用いられる一般的な方法であるので詳細な説
明は省く。
以上により求められたl’Tを、
k”= [k、°+に2″、 ki’、 k4°
コとすると、つぎに、次式の計算を行い、計算遅れ補償
を考慮した5次元モデルのフィードバックゲインを求め
る。
コとすると、つぎに、次式の計算を行い、計算遅れ補償
を考慮した5次元モデルのフィードバックゲインを求め
る。
1k”=(k+、kg、ks、に4]
=k”A
k、=k”B
以上の計算から、第8図における行列Kl (332
)9行列Kg(334)、行列IKff (337)
、に4 (340)、Ks (341)を決定する
ことができる。
)9行列Kg(334)、行列IKff (337)
、に4 (340)、Ks (341)を決定する
ことができる。
Ka =ki 、 IKs =ksこの行
列に、(332)、行列に、(334)。
列に、(332)、行列に、(334)。
行列に3 (337)、rKa (340)、Ks
(341)を用いて次に示す状態フィードバックを
行うことにより、安定で定常偏差を生じない車両駆動系
が実現できる。
(341)を用いて次に示す状態フィードバックを
行うことにより、安定で定常偏差を生じない車両駆動系
が実現できる。
u (k) =IK+’ (r (k) −x
(k) )−Kt” x (k)+IK+” w
(k)K4)’ (k) Ksu (k
1)ここで、w (k)−(r (k)−x (k)
)以上をブロック図で表すと第8図における動的補償手
段33が得られる。
(k) )−Kt” x (k)+IK+” w
(k)K4)’ (k) Ksu (k
1)ここで、w (k)−(r (k)−x (k)
)以上をブロック図で表すと第8図における動的補償手
段33が得られる。
上述の構成より成る第3実施例においては、車両の駆動
力を制御する際、状態量推定手段83において、アクチ
エータ制御信号演算手段43への制御入力信号と車両状
態量検出手段73からの実際の出力状態量を入力し、こ
れらの値により車両駆動系を模擬した近似モデルの状態
量を実機の状atに追従させる。これにより、検出でき
ない状態量も近似モデルにより推定された状態量を使用
すること、すなわち、推定が可能になる。続いて動的補
償手段33において、各々の状態量にフィードバックゲ
インを掛けその結果をトルク指令演算手段からのトルク
指令から減算する、いわゆる、状態フィードバックを行
う。ここで、各々の状態量に対するフィードバックゲイ
ンは、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常値
からの偏差)に対し、それをすみやかに減少させるよう
な値に設定する。
力を制御する際、状態量推定手段83において、アクチ
エータ制御信号演算手段43への制御入力信号と車両状
態量検出手段73からの実際の出力状態量を入力し、こ
れらの値により車両駆動系を模擬した近似モデルの状態
量を実機の状atに追従させる。これにより、検出でき
ない状態量も近似モデルにより推定された状態量を使用
すること、すなわち、推定が可能になる。続いて動的補
償手段33において、各々の状態量にフィードバックゲ
インを掛けその結果をトルク指令演算手段からのトルク
指令から減算する、いわゆる、状態フィードバックを行
う。ここで、各々の状態量に対するフィードバックゲイ
ンは、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常値
からの偏差)に対し、それをすみやかに減少させるよう
な値に設定する。
以上のようにすることにより、本第3実施例装置は、前
記第1実施例と同様の効果を奏するほか、以下のような
効果を奏する。
記第1実施例と同様の効果を奏するほか、以下のような
効果を奏する。
すなわち、サスペンションや弾性変形するタイヤを含む
車輪などによるバネ系と非線形特性、パラメータ変動な
どを有する駆動系が干渉し、通常、振動といった不安定
現象が発生する車両駆動系においても、車両駆動系の近
似モデルに基づいて検出できない車両の状態量を推定し
、各々の状態量に的確なフィードバックゲインを掛けて
状態フィードバックする。そのため、系が常に安定な状
態に保たれ、振動などの不安定現象のない車両駆動系が
実現できる。
車輪などによるバネ系と非線形特性、パラメータ変動な
どを有する駆動系が干渉し、通常、振動といった不安定
現象が発生する車両駆動系においても、車両駆動系の近
似モデルに基づいて検出できない車両の状態量を推定し
、各々の状態量に的確なフィードバックゲインを掛けて
状態フィードバックする。そのため、系が常に安定な状
態に保たれ、振動などの不安定現象のない車両駆動系が
実現できる。
また、本実施例では、状態量推定手段83において、車
量駆動系をアクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系と
をバネで結合した極めて簡潔な近似モデルで模擬してい
る。そして、この近似モデルとまったく同じモデルを状
態量推定手段83に構成し、制御入力に対する出力を演
算している。
量駆動系をアクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系と
をバネで結合した極めて簡潔な近似モデルで模擬してい
る。そして、この近似モデルとまったく同じモデルを状
態量推定手段83に構成し、制御入力に対する出力を演
算している。
続いて、演算された出力と検出器により検出した出力と
を比較し、その偏差が零に収束するようにフィードバッ
クを行っている。すなわち、状態量推定手段83の状態
量を実機の状態量に追従させている。従って、実際の車
両駆動系を少ない次数で近似でき近似精度も高い、また
、近似モデルとまったく同じモデルを状Ll量推定手段
83内に設けるため推定した状態量が物理的な意味を持
つ諸量となり都合がよい。また、ノイズ等にも強い。
を比較し、その偏差が零に収束するようにフィードバッ
クを行っている。すなわち、状態量推定手段83の状態
量を実機の状態量に追従させている。従って、実際の車
両駆動系を少ない次数で近似でき近似精度も高い、また
、近似モデルとまったく同じモデルを状Ll量推定手段
83内に設けるため推定した状態量が物理的な意味を持
つ諸量となり都合がよい。また、ノイズ等にも強い。
また、状態量推定手段83において、フィードバック行
列L833を有限整定法に基づいて決定しているため、
推定される状態量が状態量推定手段83に設けられたモ
デルの次数に等しい演算回数で収束する。従って、その
ため、演算周期が長い場合においても、短時間で状態量
を推定することができる。
列L833を有限整定法に基づいて決定しているため、
推定される状態量が状態量推定手段83に設けられたモ
デルの次数に等しい演算回数で収束する。従って、その
ため、演算周期が長い場合においても、短時間で状態量
を推定することができる。
また、動的補償手段33において、フィードバックゲイ
ンを最適レギュレータの手法に基づいて決定しているた
め、車両駆動系の応答が、動的補償手段33において最
適レギュレータにより設定した評価関数を最小とする応
答となる。従って、実用化する際に、個々の制御対象に
応じた適切なフィードバックゲインを設定することがで
きる。
ンを最適レギュレータの手法に基づいて決定しているた
め、車両駆動系の応答が、動的補償手段33において最
適レギュレータにより設定した評価関数を最小とする応
答となる。従って、実用化する際に、個々の制御対象に
応じた適切なフィードバックゲインを設定することがで
きる。
また、動的補償手段33において、入力指令に対する偏
差を積分しその積分値をフィードバックする、いわゆる
、積分補償を行っているため、定常偏差は生じない。そ
のため、積分特性のない制御対象に対しても、系の状D
Iを常に入力指令に追従させることが可能となり、制御
がきわめて容易となる。
差を積分しその積分値をフィードバックする、いわゆる
、積分補償を行っているため、定常偏差は生じない。そ
のため、積分特性のない制御対象に対しても、系の状D
Iを常に入力指令に追従させることが可能となり、制御
がきわめて容易となる。
また、動的補償手段33を計算機で構成する際、計算機
の計算遅れも状態量として定義しフィードバックする、
いわゆる、計算遅れ補償を行なっている。従って、制御
周期が長い場合においても、計算遅れの影響を極力小さ
くすることができる。
の計算遅れも状態量として定義しフィードバックする、
いわゆる、計算遅れ補償を行なっている。従って、制御
周期が長い場合においても、計算遅れの影響を極力小さ
くすることができる。
また、車両状態雨検出手段検出器においては、もともと
他の車両制御で使用している車速検出器の情報を使用し
て状態量推定手段83での状81の推定を行っている。
他の車両制御で使用している車速検出器の情報を使用し
て状態量推定手段83での状81の推定を行っている。
従って、車両状態量検出手段を付加する必要がなくなり
経済的にも有利である。
経済的にも有利である。
さらに、アクチエータ手段として、無段変速機を適用し
ている。
ている。
そのため、エンジン等を動力源として無段変速機の変速
比を変えることにより、即応性に優れ、かつ出力の大き
なトルクの制御が可能となる。また、運転持続時間も長
くとれ、走行距離も延びる。
比を変えることにより、即応性に優れ、かつ出力の大き
なトルクの制御が可能となる。また、運転持続時間も長
くとれ、走行距離も延びる。
裏」】01桝
本発明の第4実施例の車両駆動系制御装置を、第9図を
用いて説明する。
用いて説明する。
本実施例は、アクヂエータ制御信号演算手段を指令トル
クに対し各種操作量を演算する燃料噴射量演算回路と吸
入空気量演算回路および点火タイミング演算回路で、出
力制御手段を燃料噴射量演算回路と吸入空気量制御11
回路および点火タイミング制御回路で、アクチエータ手
段をエンジンで、車両状態量検出手段をエンジン回転数
検出センサで構成している。また、トルク伝達手段はト
ランスミッションおよび車軸で、車輪は弾性に富んだタ
イヤが一体的に取りつけられた市販のタイヤで構成し、
それらは支持装置を介して車体に固定している。
クに対し各種操作量を演算する燃料噴射量演算回路と吸
入空気量演算回路および点火タイミング演算回路で、出
力制御手段を燃料噴射量演算回路と吸入空気量制御11
回路および点火タイミング制御回路で、アクチエータ手
段をエンジンで、車両状態量検出手段をエンジン回転数
検出センサで構成している。また、トルク伝達手段はト
ランスミッションおよび車軸で、車輪は弾性に富んだタ
イヤが一体的に取りつけられた市販のタイヤで構成し、
それらは支持装置を介して車体に固定している。
以下、本実施例装置を、前記第1実施例との相違点を中
心に詳述する。
心に詳述する。
本第4実施例の車両駆動系制御装置は、第9図に示すよ
うに、アクチュエータ制御信号演算手段と、出力制御手
段、アクチエータ手段、トルク伝達手段、車輪、車両状
態量検出手段とからなる部分を、行列A、113、Cに
よる制御対象として示している。トルク指令演算手段に
ついては、第2図、第3図におけるトルク指令演算手段
11と同じであるので図から省いている。
うに、アクチュエータ制御信号演算手段と、出力制御手
段、アクチエータ手段、トルク伝達手段、車輪、車両状
態量検出手段とからなる部分を、行列A、113、Cに
よる制御対象として示している。トルク指令演算手段に
ついては、第2図、第3図におけるトルク指令演算手段
11と同じであるので図から省いている。
このシステムにおいて、近似モデルを第5図のように構
成する。そして、状態方程式を次のように表す。
成する。そして、状態方程式を次のように表す。
Px=Ax+Bu
’j=cx、 P=d/dt
u=Tm、 x= [Th、 △ω、ωm]Ty
=ωm この状態方程式をコントローラのサンプリングタイムで
離散化すると、 x (k+1) −Ax (k)+[Bu (k−1)
Y (k)=Cx (k) なる状態方程式を得ることができる。これを、ブロック
図で表すと第9図における制御対象250(構成要素:
251〜255)となる。
=ωm この状態方程式をコントローラのサンプリングタイムで
離散化すると、 x (k+1) −Ax (k)+[Bu (k−1)
Y (k)=Cx (k) なる状態方程式を得ることができる。これを、ブロック
図で表すと第9図における制御対象250(構成要素:
251〜255)となる。
つぎに、上式で表される制御対象250に対し同一次元
オブザーバによる状態量推定手段85を設計する。すな
わち、次の式により、状態ベクトルkを推定するオブザ
ーバを構成する。
オブザーバによる状態量推定手段85を設計する。すな
わち、次の式により、状態ベクトルkを推定するオブザ
ーバを構成する。
x (k+1)=Ax (k)+IBu (k−1)+
L (y (k) −y (k) IY (k)=Cx
(k) 同一次元オブザーバの設計に際しては極配置法を適用す
る。すなわち、同一次元オブザーバの極を単位円内に設
定する。これにより、行列L853が決定される。行列
A355、行列B851、行列C856については、制
御対象250の近似モデルと同じである。
L (y (k) −y (k) IY (k)=Cx
(k) 同一次元オブザーバの設計に際しては極配置法を適用す
る。すなわち、同一次元オブザーバの極を単位円内に設
定する。これにより、行列L853が決定される。行列
A355、行列B851、行列C856については、制
御対象250の近似モデルと同じである。
以上により、制御人力Uと出力yを入力し状態ベクトル
Xを推定する状態量推定手段85が実現する。推定され
た状態ベクトルには、動的補償手段35に出力する。な
お、同一次元オブザーバの設計法および極配置法に関し
ては、制御工学においてよく用いられる一般的な方法で
ある。
Xを推定する状態量推定手段85が実現する。推定され
た状態ベクトルには、動的補償手段35に出力する。な
お、同一次元オブザーバの設計法および極配置法に関し
ては、制御工学においてよく用いられる一般的な方法で
ある。
動的補償手段35においては、計算遅れ補償を含んだ状
態フィードバックを行う、すなわち状態量推定手段85
で推定された状態ベクトルk、出力y、1回前の制御入
力に対し、フィードバックゲインを掛けてそれらを加算
することにより制御人力Uを求める。ここで、フィード
バックゲインを適切に与えることにより車両駆動系を安
定化する制御入力信号を得ることができる。これを、実
現するために、系を4次元に拡張して考える。
態フィードバックを行う、すなわち状態量推定手段85
で推定された状態ベクトルk、出力y、1回前の制御入
力に対し、フィードバックゲインを掛けてそれらを加算
することにより制御人力Uを求める。ここで、フィード
バックゲインを適切に与えることにより車両駆動系を安
定化する制御入力信号を得ることができる。これを、実
現するために、系を4次元に拡張して考える。
法に関しても、制御工学においてよく用いられる一般的
な方法である。以上により求められたkTを、 kT=[kr 、kg、ky、ka ]とすると行列K
z (352)、K−(356)、K、(355)は
次のように決定することができる。
な方法である。以上により求められたkTを、 kT=[kr 、kg、ky、ka ]とすると行列K
z (352)、K−(356)、K、(355)は
次のように決定することができる。
ここで、上式を八°、B″、X′を使って書き換えると
x’ (kr1)=A’x’ (k)+E’u (k)
となる。この拡張された系に対して、極配置法に基づい
てフィードバックゲインを決定する。すなわち、行列[
A’−IB″kT]に対する安定な固有値(絶対値が1
より小さい)を指定し、それを満足するkTを求める。
となる。この拡張された系に対して、極配置法に基づい
てフィードバックゲインを決定する。すなわち、行列[
A’−IB″kT]に対する安定な固有値(絶対値が1
より小さい)を指定し、それを満足するkTを求める。
なお、ここでの極配置Ks=に4
この行列Kz 、IK−、Ksを用いて次に示す状態フ
ィードバックを行うことにより、安定な車両駆動系が実
現できる。
ィードバックを行うことにより、安定な車両駆動系が実
現できる。
u (k) −r (k) −Kz’ x (k)−K
a y (k) IKs u (k 1 )以上を
ブロック図で表すと第8図における動的補償手段35が
得られる。
a y (k) IKs u (k 1 )以上を
ブロック図で表すと第8図における動的補償手段35が
得られる。
トルク指令演算手段15においては、定常偏差をなくす
ために、あらかじめ定常偏差分のオフセットをトルク指
令値に加えている。すなわち、その時のトルク指令値が
Tmr’で回転速度がωmとすると、その時の定常状態
における定常偏差は次式のように、Tmr’とωmの関
数で一義的に定まる。
ために、あらかじめ定常偏差分のオフセットをトルク指
令値に加えている。すなわち、その時のトルク指令値が
Tmr’で回転速度がωmとすると、その時の定常状態
における定常偏差は次式のように、Tmr’とωmの関
数で一義的に定まる。
ΔTmr=f (Tmr’、 ωm)そこで、トル
ク指令演算手段15の最終段では、トルク指令値Tmr
”に△Tmrを加算し、Tm r −Tm r’+ΔT
mr をr (k)として出力している。
ク指令演算手段15の最終段では、トルク指令値Tmr
”に△Tmrを加算し、Tm r −Tm r’+ΔT
mr をr (k)として出力している。
上述の構成より成る第4実施例においては、車両の駆動
力を制御する際、状態量推定手段85において、アクチ
エータ制御信号演算手段への制御入力信号と車両状態量
検出手段からの実際の出力状態量を入力し、これらの値
により車両駆動系を模擬した近似モデルの状態量を実機
の状態量に追従させる。これにより、検出できない状態
量も近似モデルにより推定された状81を使用すること
、すなわち、推定が可能になる。続いて動的補償手段3
5において、各々の状態量にフィードバックゲインを掛
けその結果をトルク指令演算手段15からのトルク指令
から減算する、いわゆる、状態フィードバックを行う。
力を制御する際、状態量推定手段85において、アクチ
エータ制御信号演算手段への制御入力信号と車両状態量
検出手段からの実際の出力状態量を入力し、これらの値
により車両駆動系を模擬した近似モデルの状態量を実機
の状態量に追従させる。これにより、検出できない状態
量も近似モデルにより推定された状81を使用すること
、すなわち、推定が可能になる。続いて動的補償手段3
5において、各々の状態量にフィードバックゲインを掛
けその結果をトルク指令演算手段15からのトルク指令
から減算する、いわゆる、状態フィードバックを行う。
ここで、各々の状態量に対するフィードバックゲインは
、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常値から
の偏差)に対し、それをすみやかに減少させるような値
に設定する。
、系の理想的な状態からのずれ(各状態量の定常値から
の偏差)に対し、それをすみやかに減少させるような値
に設定する。
以上のようにすることにより、前記第1実施例と同様の
効果を奏するほか、下記のような効果を奏する。
効果を奏するほか、下記のような効果を奏する。
すなわち、状態量推定手段85において、車両駆動系を
アクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系とをバネで結
合した極めて簡潔な近似モデルで模擬している。そして
、この近似モデルとまったく同じモデルを状Bif#推
定手段85内に構成し、制御入力に対する出力を演算し
ている。続いて、演算された出力と検出器により検出し
た出力とを比較し、その偏差が零に収束するようにフィ
ードバックを行っている。すなわち、状態量推定手段8
5内の状態量を実機の状態量に追従させている。
アクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系とをバネで結
合した極めて簡潔な近似モデルで模擬している。そして
、この近似モデルとまったく同じモデルを状Bif#推
定手段85内に構成し、制御入力に対する出力を演算し
ている。続いて、演算された出力と検出器により検出し
た出力とを比較し、その偏差が零に収束するようにフィ
ードバックを行っている。すなわち、状態量推定手段8
5内の状態量を実機の状態量に追従させている。
従って、実際の車両駆動系を少ない次数で近似でき近似
精度も高い。また、近似モデルとまったく同じモデルを
状態観測手段内に設けるため推定した状態量が物理的な
意味を持つ諸量となり都合がよい。また、ノイズ等にも
強い。
精度も高い。また、近似モデルとまったく同じモデルを
状態観測手段内に設けるため推定した状態量が物理的な
意味を持つ諸量となり都合がよい。また、ノイズ等にも
強い。
また、状am推定手段85において、フィードバック行
列し853を極配置法に基づいて決定しているため、推
定される状態量が極配置法で指定される極位置に対応し
た応答速度で実際値に追従する。そのため、フィルタ的
な効果が現れノイズ等の外乱に対しても強い。また、ア
ナログ回路により構成することも容易であるので、高応
答、高精度の制御回路を実現できる。
列し853を極配置法に基づいて決定しているため、推
定される状態量が極配置法で指定される極位置に対応し
た応答速度で実際値に追従する。そのため、フィルタ的
な効果が現れノイズ等の外乱に対しても強い。また、ア
ナログ回路により構成することも容易であるので、高応
答、高精度の制御回路を実現できる。
同様に、動的補償手段35におけても、フィードバック
ゲインを極配置法に基づいて決定しているため、車両駆
動系の応答速度が、極配置法により指定した極位置に対
応した応答速度になる。そのため、実用化する際に、車
両駆動系として求められる応答性能に応じた適切なフィ
ードバックゲインを設定することができる。
ゲインを極配置法に基づいて決定しているため、車両駆
動系の応答速度が、極配置法により指定した極位置に対
応した応答速度になる。そのため、実用化する際に、車
両駆動系として求められる応答性能に応じた適切なフィ
ードバックゲインを設定することができる。
また、トルク指令演算手段15においては、あらかじめ
定常偏差分のオフセントをトルク指令値に加え、状態量
の定常値が本来の入力指令に落ち着くように制御してい
る。従って、積分特性のない制御対象に対しても、系の
状態量を常に入力指令に追従させることが可能となり、
制御が極めて容易となる。また、積分補償、積分制御等
による極の追加もないため、系の応答性を上げることが
できる。
定常偏差分のオフセントをトルク指令値に加え、状態量
の定常値が本来の入力指令に落ち着くように制御してい
る。従って、積分特性のない制御対象に対しても、系の
状態量を常に入力指令に追従させることが可能となり、
制御が極めて容易となる。また、積分補償、積分制御等
による極の追加もないため、系の応答性を上げることが
できる。
また、車両状態量検出手段おいては、比較的高精度で高
応答な検出が容易なアクチエータの回転速度を検出して
いる。従って、状態観測手段35における状態量の推定
精度が向上し、その結果、車輪駆動系の制御においても
高精度で高応答な制御特性が得られる。
応答な検出が容易なアクチエータの回転速度を検出して
いる。従って、状態観測手段35における状態量の推定
精度が向上し、その結果、車輪駆動系の制御においても
高精度で高応答な制御特性が得られる。
さらに、アクチエータ手段として、エネルギ密度の高い
化学エネルギを使用するエンジンを適用している。従っ
て、軽量の車両を構成できる。また、運転持続時間も長
くとれ、走行距離も延びる。
化学エネルギを使用するエンジンを適用している。従っ
て、軽量の車両を構成できる。また、運転持続時間も長
くとれ、走行距離も延びる。
さらに、出力を大きくとることも可能となる。
以上の実施例のほか1、車両駆動系制御装置をアナログ
回路またはロジック回路により構成することもできる。
回路またはロジック回路により構成することもできる。
また、第1から第22までの発明の組合せとしても、上
記実施例以外の組合せが有り得る。
記実施例以外の組合せが有り得る。
第1図は本発明の概念を示す概略構成図、第2図は従来
技術の概略構成図、第3図は本発明の車両駆動系の制御
対象の一例を示す概略構成図、第4図は本発明の車両駆
動系の一モデルを示す概略構成図、第5図は本発明の車
両駆動系の−・近似モデルを示す概略構成図、第6図お
よび第7図は本発明の第1実施例を示し、第6図はその
全体を示す概略構成図、第7図はその車両駆動系の制御
対象を示す構成図、第8図は第2実施例の車両駆動系の
制御対象を示す構成図、第9図は第3実施例の車両駆動
系の制御対象を示す構成図である。 20、21 ・ ・ ・ 30、31 40.41 ・ ・ ・ 50.51 ・ 60.61 ・ 70.7 l ・ 80.81 ・ 90、91 ・ 100、10 制御量演算手段、 動的補償手段、 アクチュエータ制御信号波 算手段 出力制御手段、 アクチュエータ手段、 車両状態量検出手段、 状態量推定手段、 トルク伝達手段、 ・・車輪
技術の概略構成図、第3図は本発明の車両駆動系の制御
対象の一例を示す概略構成図、第4図は本発明の車両駆
動系の一モデルを示す概略構成図、第5図は本発明の車
両駆動系の−・近似モデルを示す概略構成図、第6図お
よび第7図は本発明の第1実施例を示し、第6図はその
全体を示す概略構成図、第7図はその車両駆動系の制御
対象を示す構成図、第8図は第2実施例の車両駆動系の
制御対象を示す構成図、第9図は第3実施例の車両駆動
系の制御対象を示す構成図である。 20、21 ・ ・ ・ 30、31 40.41 ・ ・ ・ 50.51 ・ 60.61 ・ 70.7 l ・ 80.81 ・ 90、91 ・ 100、10 制御量演算手段、 動的補償手段、 アクチュエータ制御信号波 算手段 出力制御手段、 アクチュエータ手段、 車両状態量検出手段、 状態量推定手段、 トルク伝達手段、 ・・車輪
Claims (8)
- (1)人や荷物を載置する車体と弾性に富んだ支持装置
により支えられた車輪と該車輪を駆動するためのアクチ
ュエータ手段を備えた車両駆動系を制御する装置におい
て、 車両の運転指令に基づき車輪が出力すべきトルクを演算
するトルク指令演算手段と、 該トルク指令演算手段から出力された目標トルクに基づ
き車両駆動系を安定化する最適制御量を得る動的補償手
段と、該動的補償手段より出力された制御量信号に基づ
き車両駆動系を制御するために必要な制御量に見合うア
クチュエータ制御量を演算するアクチュエータ制御信号
演算手段とからなり、前記トルク指令演算手段より出力
された目標トルクに見合う制御量を演算する制御量演算
手段と、 該制御量演算手段より出力されたアクチュエータ指令信
号に基づきアクチュエータ手段の出力を制御する出力制
御手段と、 該出力制御手段より出力された信号に基づき車輪の制御
トルクを出力するアクチュエータ手段と、該アクチュエ
ータ手段の出力トルクを車輪に伝達するトルク伝達手段
と、 車両の速度およびアクチュエータの出力軸の回転速度な
どの車両の状態量を検出する車両状態量検出手段と、 該車両状態量検出手段より出力された車両状態量信号と
前記制御量演算手段からの信号に基づき前記制御量を得
るのに必要な他の状態量を推定し前記制御量演算手段の
動的補償手段に該推定状態量および前記車両状態量を出
力する状態量推定手段とからなることを特徴とする車両
駆動系制御装置。 - (2)状態量推定手段が、 車両駆動系をアクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系
とをバネで結合した近似モデルで模擬し、この近似モデ
ルと同一次元のモデルを使用することにより状態量の推
定を行う推定手段を具備することを特徴とする特許請求
の範囲 第(1)項記載の車両駆動系制御装置。 - (3)状態量推定手段が、 車輪駆動系をアクチエータ側の慣性系と車体側の慣性系
とをバネで結合した近似モデルで模擬し、この近似モデ
ルに対し出力に関する次元を格下げした最小次元のモデ
ルを使用することにより状態量の推定を行う推定手段を
具備する ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の車両
駆動系制御装置。 - (4)状態量推定手段が、車両状態量検出 手段より出力された車両状態量信号と制御量演算手段よ
り出力された信号との偏差をフィードバックするととも
に、該偏差に対するフィードバックゲインを極配置法に
基づいて決定することにより状態量の推定を行う推定手
段を具備することを特徴とする特許請求の範囲第(1)
項記載の車両駆動系制御装置。 - (5)状態量推定手段が、車両状態量検出 手段より出力された車両状態量信号と制御量演算手段よ
り出力された信号との偏差をフィードバックするととも
に、該偏差に対するフィードバックゲインを有限整定法
に基づいて決定することにより状態量の推定を行う推定
手段を具備することを特徴とする特許請求の範囲第(1
)項記載の車両駆動系制御装置。 - (6)動的補償手段が、推定状態量および 車両状態量を状態フィードバックする際、フィードバッ
クゲインを最適レギュレータの手法に基づいて決定する
ことにより最終制御量を算出する補償手段を具備するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の車両駆
動系制御装置。 - (7)動的補償手段が、推定状態量および 車両状態量を状態フィードバックする際、フィードバッ
クゲインを極配置法に基づいて決定することにより最終
制御量を算出する補償手段を具備することを特徴とする
特許請求の範囲第(1)項記載の車両駆動系制御装置。 - (8)人や荷物を載置する車体と弾性に富んだ支持装置
により支えられた車輪と該車輪を駆動するためのアクチ
ュエータ手段を備えた車両駆動系の制御方法であって、
車両の運転指令に基づき車輪が出力すべきトルクを演算
し、該目標トルクに見合う制御量に基づきアクチュエー
タの出力を制御することにより、車輪の制御トルクを出
力制御する車両駆動系制御方法において、 車両の速度およびアクチュエータ出力軸の回転速度など
の車両の状態量と前記制御量に基づいて前記制御量を得
るのに必要な他の状態量を推定し、該推定状態量および
車両状態量と前記目標トルクに基づいて車両駆動系を安
定化する最適制御量を得、これにより前記目標トルクを
動的に補償してなることを特徴とする車両駆動系制御方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP63262657A JP2794423B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 車両駆動系制御装置および制御方法 |
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JP63262657A JP2794423B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 車両駆動系制御装置および制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH02109749A true JPH02109749A (ja) | 1990-04-23 |
JP2794423B2 JP2794423B2 (ja) | 1998-09-03 |
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JP (1) | JP2794423B2 (ja) |
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1988
- 1988-10-18 JP JP63262657A patent/JP2794423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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