JPH0210880Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は高水圧の送水の断水が確実に行なう
ことができる高水圧断水用の置き駒に関する。

これまでの断水は水管内に予め設けられた置き
駒のゴム環が膨拡されて水管の内側に密着するこ
とによりなされていたが、単にゴム環を水管に密
着させるだけでは高水圧断水を確実に行い得ず、
今一ツ改良が必要とされていた。

この考案は上記在来の欠点を解消すべき高水圧
断水用の置き駒を提供することを目的とする。

即ち本考案は置き駒１のゴム環２の一端にその
口部が前記ゴム環２の膨拡に伴つて拡大す可く適
当数の切欠部３を長手方向に設けたキヤツプ４を
固定して成る高水圧断水用の置きに係る。

この考案を図面に従いさらに詳述する。

第１図はこの考案の一部断面の正面図で、ゴム
環を膨拡した状態を鎖線で示し、第２図は使用状
態図である。

キヤツプ４はゴム環２の膨拡圧に耐え得る真鍮
の如き硬質の素材を使用している。キヤツプ４は
開口部に通ずる切欠部３を長手方向に適当数有
し、又底部は第１図に示す如くゴム環２と挾持部
材５との間に介在し、挾持部材５の後方側にある
ナツトの螺締によりゴム環２に固定している。

尚、図面符号の６は挾持部材５に対応するゴム
環２の先端側の挾持部材、８は前記ナツト７の回
動螺子、９は置き駒を水管内で支持し、かつゴム
環を膨縮作動さすべき装置を連結するための螺子
で、前記回動螺子８とは逆螺子になつている。

この考案の構成は以上によつて成り、次に作用
効果を説明する。

この考案の置き駒１のゴム環２は第２図に示す
水管Ａ内でナツト７の螺進作用でキヤツプ４に押
されて膨拡し、そして水管Ａの内壁に密着する。
一方、キヤツプ４は切欠部３が前記ゴム環２の膨
拡作動に伴ない、ゴム環２の膨拡圧で円周方向に
漸次押し広げられ水管Ａ内面に当接し、ゴム環が
さらにナツトの螺進で膨拡するのに伴ない、キヤ
ツプ４の先部はこのゴム環の膨拡圧により水管Ａ
内壁を押圧することになる。つまり、ゴム環２と
キヤツプ４は相互に作用し合つている。

従つて、ゴム環２の膨拡作動とキヤツプの水管
押圧作動は同時に行なわれるので、水管に対する
ゴム環の水密作用は迅速であり、又、確実に行な
われる。

尚、置き駒１を水管Ａから取り脱す場合はゴム
環２を縮小することにより、キヤツプ４の水管Ａ
への押圧は解除されるので容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一部断面の正面図、第２図は
使用状態図。 １…置き駒、２…ゴム環、３…切欠部、４…キ
ヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 置き駒のゴム環の一端にその口部が前記ゴム環
   の膨拡に伴つて拡大す可く適当数の切欠部を長手
   方向に設けたキヤツプを固定して成る高水圧断水
   用の置き駒。