JPH02107716A - ローラーハース型加熱炉用搬送ロール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明は耐圧縮性、耐衝撃性に優れたローラーハース型
加熱炉用搬送ハースロールに関する。

［従来の技術］ 珪素鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛メツキ鋼板等の金属や
板ガラス等の連続加熱処理炉において、ストリップの搬
送用ハースロールとして種々の材貫ノロールが使用され
ている。耐熱合金製ロールや鉄芯にセラミック製スリー
ブを挿入してロールとしたもの、石綿板を積層圧着して
なるロール等が被熱材の種類や処理条件に合わせて種々
使用されている。

これまで、ストリップ鋼板や板ガラスの連続加熱におい
て使用されるこの種のハースロールにおいては被熱材へ
の疵が極度に嫌われるため、一般に石綿板をドーナツ状
円板に打ち抜き加工したシートを積層して鉄芯を挿入し
、圧縮した石綿ロールが使用されてきた。

石綿製ロールは石綿ｙｉ維のもつ優れた耐熱性、耐久性
及び復元性を利用したもので、被熱材への適当なりッシ
ョン性と耐摩耗性を有しており、ステンレス鋼板のよう
な１０００℃以上にも達する高温下においてもハースロ
ールとして多く使用されているが、１２００°Ｃ以上に
もなる高温部においては使用に耐えず、また、近年の石
綿公害の問題から石綿繊維を主原料とする石綿ロールは
製造や使用に対して充分な注意が必要となってきておリ
、石綿代替品よりなる高性能耐熱ロールの開発が為され
ている。

石綿代替品として特願昭６２−１９９０６１号及び特願
昭６２−１９９０６２号に記載されているようなセビオ
ライトとマイカを主成分とするシート材やセビオライト
と無機買結着材を主成分とするシート材等のロール用シ
ート材に関する種々の提案が為されている。

［発明が解決しようとする課題］ 上述の特願昭６２−１９９０６１号や特願昭６２−１９
９０６２号に記載されているような材質のシート材をド
ーナツ状円板に打ち抜き加工したシートを積層して鉄芯
を挿入し、圧縮成形することにより得られる石綿代替品
よりなるロールは良好な耐摩耗性を有し、また、クラッ
クを生ずることもなく、被熱材への疵もなく、種々の連
続加熱処理炉の搬送用ロールとして好適に使用できるも
のであるが、耐圧縮性、耐衝撃性の面では石綿製ロール
に匹敵する性能を付与することが難しい。

そこで、本出願人はドーナツ状円板に打ち抜き加工した
耐熱シート材を鉄芯に挿入し、圧縮成形してなるローラ
ーハース型加熱炉用搬送ロールにおいて、前記耐熱シー
ト材間に所定の間隔で補強用部材としてドーナツ状円板
形態の金属、金属繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維また
は炭素繊維よりなるシートまたは網状部材を没入させる
ことを特徴とするローラーハース型加熱炉用搬送ロール
を先に出願している（特願昭６３−２３８４９号）。

このローラーハース型加熱炉用ロールはドーナツ状円板
形態の補強用部材をそのまま使用するものであるが、補
強用部材が耐熱シート材間に圧縮力で固定されているの
みのため、ロールに外力が働いた場合には、補強用部材
が破断する前に、耐熱シー１へ材と補強用部材間に滑り
が生じてしまうため、本来の補強力を充分に発揮するこ
とができない。

従って、本発明の目的は上述の石綿代替繊維よりなるロ
ーラーハース型加熱炉用搬送ロールの優れた耐熱性及び
耐摩耗性を利用し、更に、該ロールの耐圧縮性及び耐衝
撃性を向上させることにある。

［課題を解決するための手段］ すなわち、本発明はドーナツ状円板に打ち抜き加工した
耐熱シート材を鉄芯に挿入し、圧縮成形してなるローラ
ーハース型加熱炉用搬送ロールにおいて、前記耐熱シー
ト材が石綿代替繊維よりなり且つ該耐熱シート材間に所
定の間隔で補強用部材としてドーナツ状円板形態で且つ
フック加工を施した金属シートを没入させてなることを
特徴とするローラーハース型加熱炉用搬送ロールに係る
。

［作　用］ 本発明はドーナツ状円板に打ち抜き加工した耐熱シート
材を鉄芯に挿入して圧縮成形してなるハースロール型加
熱炉用搬送ロールの耐熱シート材間に所定の間隔でフッ
ク加工を施した補強用部材を設置することからなる。す
なわち、耐熱シート材を鉄芯に挿入する際に耐熱シート
材間に所定の間隔でフック加工を施した補強用部材を交
えながら鉄芯に挿入し、従来法と同様の方法で圧縮成形
してロールとするものである。フック加工を施した補強
用部材を使用することにより耐熱シート材と補強用部材
がより緊密に密着し、補強用部材の効果を最大限に利用
することができる。

以下に、本発明のハースロール型加熱炉用搬送ロールを
図を併用して詳述する。

本発明に使用する耐熱シーＩ・材の材質は特に限定され
るものではなく、ロール用シート材として使用すること
ができる石綿代替品であればいずれのものであってもよ
い。特に、好適な耐熱シート材は上述の特願昭６２−１
９９０６１号及び同６２−１９９０６２号に記載されて
いるものである。耐熱シート材は慣用の方法で所定の寸
法のドーナツ状円板に打ち抜き加工すればよい、なお、
耐熱シート材の厚さは通常２〜１０ｍｍである。

第１図に記載するように、ドーナツ状円板形状の耐熱シ
ー１へ材（３）を鉄芯（ロールシャフト）（１）に挿入
する。この際に鉄芯の一方の端部から所定の位置に固定
用フランジ（２）を設置する。固定用フランジ（２）を
固定した鉄芯に耐熱シート材を１枚挿入し、次に、フッ
ク加工を施した補強用部材（４）を１枚挿入し、このよ
うにして所定枚数の耐熱シート材と補強用部材を挿入す
る。最後すなわち外側の１枚は耐熱シート材となるよう
にし、最後に固定用フランジ（２）を設置する。得られ
た頂層体を慣用の方法により圧縮成形すると、第２図に
記載するように補強用部材（４）が耐熱シート材（３）
の中に没入する形となっており、更に、補強用部材のフ
ック部が耐熱シート材に食い込み、外見上は従来のロー
ルと同様であるが、耐圧縮性、耐衝撃性を飛躍的に向上
した本発明のハースロール型加熱炉用搬送ロールを得る
ことができる。

なお、第１図及び第２図に記載する実施態様では耐熱シ
ート材と補強用部材とを交互に設置しているが、補強用
部材の設置間隔は任意のものであり、材質、用途等を考
慮して２枚毎、３枚毎等種々の間隔で設置することがで
きることは言うまでもない。

補強用部材すなわち金属シートの形状は耐熱シート材と
同じド−ナツ状板状であり、その幅［（外径−内径）Ｘ
ｉ／２］は耐熱シート材の幅の１５〜５０％であること
が好ましい、上述の幅が１５％未満であると、充分な補
強効果を得ることができず、また、５０％を超えると、
ロール使用時の摩耗により短期間でロール表面に補強用
部材が露出し、被熱材からの熱により補強用部材が損傷
するほか、被熱材にも損傷を与えるため、使用不能とな
り、ロールの寿命が短くなるために好ましくない、なお
、補強用部材の厚さは０．０２〜０．５１程度が好まし
く、補強用部材の寸法の上限は補強用部材の厚さ、圧縮
成形等により異なることを理解されたい。

補強用部材すなわち金属シートの材質は鉄系あるいはス
テンレス系の各種薄板をロールの使用温度及び雰囲気に
応じて適宜使用することができる。

次に、本発明に使用するフック加工を施した金工シート
とは上述の金属シー１〜に釘のような先端が尖ったもの
で該金属シートの少なくとも片側から打ち抜き加工した
ものであり、打ち抜き跡にパリが残存していることが好
ましい、フック加工の間隔は短くするほど滑り防止効果
は上がるが、補強用部材自体の強度は低下するため、耐
熱シート材の材質に応じて補強が最適となるように選定
すればよい。また、フック加工部位の突出高さ（パリの
高さ）は０．５〜３．０ｍｍの範囲が好適であり、この
高さが０．５ｍｍ未満では充分な効果がないために好ま
しくなく、また、３．０ｍｍを超えると耐熱シート材が
損傷することがあるために好ましくない。

上述のようにフック加工を施した金属シートを補強用部
材として使用すると、耐熱シート材にフックが食い込み
、それによって耐熱シート材と金属シートの間の滑りを
防止でき、金属シートの補強力を充分に引き出すことが
できるため、金属シートの外径を小さくしたり、挿入間
隔を広げても好適な強度を得ることができる。

［実　施　例］ 以下に実施例を挙げて本発明のハースロール型加熱炉用
搬送ロールを更に説明する。

及１鰺Ｌ セピオライト［商品名ミルコンＳＳ：昭和鉱業（株）製
］６０重量部、マイカ粉１０重量部、セラミックファイ
バー１０重量部、粉末珪石１８重量部及びパルプ２重量
部よりなる配合スラリーを使用して丸網式抄造し、乾燥
後外径１１５ｎ＋ｍ、内径４９ｎ＋ｍのドーナツ状円板
に打ち抜き加工し、耐熱シート材を作製した。

次に、直径４８ｍｍ、長さ５５０ｎ＋ｍの鉄芯（ロール
シャフト）に前記耐熱シート材を１枚挿入し、次に、フ
ック高さ１．０ｍｍ、フック加工の際に生ずる孔の径１
．５１で、ピッチが４ｎ＋＋自となるようにフック加工
を施した５Ｏ３３０４Ｎ板（厚さ０　、１　ｍｍ）を外
径６０１ＩＩｍ、内径４９ｎｍ（補強用部材の幅の割合
が耐熱シート材の１６．７％）のドーナツ状円板に打ち
抜いた補強用部材を１枚挿入し、この操作を反復して耐
熱シート材１３０枚及び補強用部材１２９枚を前記鉄芯
に挿入して１５０ｋｇ／　ｃ　ｍ　’の圧力で圧締を行
なって長さ４００ＩｌｌＩＩｌの本発明のロールを作製
した。

得−ちれたロールを電気炉中１１５０〜１２５０℃で８
時間加熱を行なった。加熱試験は鉄芯に毎分５１の水を
流しなから４０　ｒｐｍでロールを回転させて行なった
。

加熱試験終了後、供試ロールに鉄芯に対して垂直の方向
から荷重をかけ、ロールの圧縮破壊強度を測定した。得
られた結果を以下の第１表に記載する。

護［ 実施例１と同じ材質及び寸法の耐熱シート材及び補強用
部材を使用し、耐熱シート材３枚毎に補強用部材１枚を
挿入して長さ４００＋自ｍのロールを作製した。実施例
１と同様に圧縮破壊強度を測定した。得られた結果を以
下の第１表に併記する。

Ｌ１眞り 補強用部材を使用しない以外は実施例１と同様の操作に
より長さ４００Ｉのロールを作製し、圧縮破壊強度を測
定した。得られた結果を以下の第１表に併記する。

脳［ フック加工しない５ＵＳ３０４薄板（厚さ０．１ｍｍ）
を使用する以外は実施例１と同様の操作によりロールを
作製し、圧縮破壊強度を測定した。得られた結果を以下
の第１表に併記する。

匿暫眞よ フック加工しない５ＵＳ３０４薄板（厚さ０．１１）を
使用し、補強用部材の幅を耐熱シート材の３１．８％と
する以外は実施例１と同様の操作によりロールを作製し
、圧縮破壊強度を測定した。

得られた結果を以下の第１表に併記する。

［発明の効果］ 本発明に係るハースロール型加熱炉用搬送ロールは従来
の石綿代替品よりなるロールの特徴をそのまま維持し、
更に、格段に優れた耐圧縮性及び耐衝撃性を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のハースロール型加熱炉用搬送ロールの
軸方向の断面図であり、第２図は第１図の部分拡大図で
ある。図中、１・・・鉄芯（ロールシー＼・フト）、２
・・・固定用フランジ、３・・・耐熱シー１〜材、４・
・・補強用部材。 特許出願人　株式会社アスク　：Ｔ１ １　・・：

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドーナツ状円板に打ち抜き加工した耐熱シート材を鉄芯
   に挿入し、圧縮成形してなるローラーハース型加熱炉用
   搬送ロールにおいて、前記耐熱シート材が石綿代替繊維
   よりなり且つ該耐熱シート材間に所定の間隔で補強用部
   材としてドーナツ状円板形態で且つフック加工を施した
   金属シートを没入させてなることを特徴とするローラー
   ハース型加熱炉用搬送ロール。