JPH02105202A - ファジィ制御装置 - Google Patents
ファジィ制御装置Info
- Publication number
- JPH02105202A JPH02105202A JP25768688A JP25768688A JPH02105202A JP H02105202 A JPH02105202 A JP H02105202A JP 25768688 A JP25768688 A JP 25768688A JP 25768688 A JP25768688 A JP 25768688A JP H02105202 A JPH02105202 A JP H02105202A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- deviation
- target
- output
- fuzzy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 105
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims abstract description 36
- 238000004886 process control Methods 0.000 claims abstract description 13
- 230000004044 response Effects 0.000 abstract description 7
- FFBHFFJDDLITSX-UHFFFAOYSA-N benzyl N-[2-hydroxy-4-(3-oxomorpholin-4-yl)phenyl]carbamate Chemical compound OC1=C(NC(=O)OCC2=CC=CC=C2)C=CC(=C1)N1CCOCC1=O FFBHFFJDDLITSX-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 abstract 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- 230000006870 function Effects 0.000 description 8
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 3
- 238000010606 normalization Methods 0.000 description 3
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 3
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000012369 In process control Methods 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000010965 in-process control Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 235000012054 meals Nutrition 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、無駄時間を含むプロセス制御系等に利用する
ファジィ制御装置に係わり、特にオーバーシュートある
いはアンダーシュートを極力なくして速やかに目標量に
整定するファジィ制御装置に関する。
ファジィ制御装置に係わり、特にオーバーシュートある
いはアンダーシュートを極力なくして速やかに目標量に
整定するファジィ制御装置に関する。
(従来の技術)
従来1機械加工等を行うに際し、その前工程で材料の加
熱制御を行う場合があるが、このとき温度のオーバーシ
ュートが生ずると最終製品の品質が低下したり、あるい
は不良品となる問題がある。
熱制御を行う場合があるが、このとき温度のオーバーシ
ュートが生ずると最終製品の品質が低下したり、あるい
は不良品となる問題がある。
そこで、以上の観点からプロセス計装の自動制御の主な
る目的の1つは、目標量変更に対して制御量(物理量)
をできるだけ早く追従させ、かつ、制御量が目標量に近
づいたときオーバーシュートあるいはアンダーシュート
することなく速やかにその目標量に整定させることにあ
るが、単純な一次遅れを持ったプロセス制御系であって
もそれを満足させることは容易なことではない。
る目的の1つは、目標量変更に対して制御量(物理量)
をできるだけ早く追従させ、かつ、制御量が目標量に近
づいたときオーバーシュートあるいはアンダーシュート
することなく速やかにその目標量に整定させることにあ
るが、単純な一次遅れを持ったプロセス制御系であって
もそれを満足させることは容易なことではない。
ここに、本出願人は、以上のような制御性の問題点を考
慮しつつ近似的に一次遅れを持ったプロセス制御系にお
いて単純な演算内容で制御特性のスピードを落とすこと
なく、オーバーシュートあるいはアンダーシュートをな
くし、速やかに整定する制御装置、つまりサンプリング
制御装置を開発し既に特許登録されている(特許第14
09952号)。この特許が適用できる、近似的に一次
遅れを持ったプロセス制御系には相当多くのものがある
ことは一般的によく知られている。しかも−次遅れをい
くつか直列、並列に組合せたプロセス制御系を考えれば
、その範囲は非常に広くなる。
慮しつつ近似的に一次遅れを持ったプロセス制御系にお
いて単純な演算内容で制御特性のスピードを落とすこと
なく、オーバーシュートあるいはアンダーシュートをな
くし、速やかに整定する制御装置、つまりサンプリング
制御装置を開発し既に特許登録されている(特許第14
09952号)。この特許が適用できる、近似的に一次
遅れを持ったプロセス制御系には相当多くのものがある
ことは一般的によく知られている。しかも−次遅れをい
くつか直列、並列に組合せたプロセス制御系を考えれば
、その範囲は非常に広くなる。
この場合、−次遅れ系ごとに分離して制御ループを組む
ことが可能なシステムであれば、個々の制御ループ毎に
上記特許を適用することも可能である。しかし、−次遅
れ以外にプロセス特性の重要な要素の中には物質やエネ
ルギーの伝播速度が有限であるために生ずる無駄時間の
要素があり、そのうち無駄時間の大きなプロセス制御系
には前述の特許は適用できない。
ことが可能なシステムであれば、個々の制御ループ毎に
上記特許を適用することも可能である。しかし、−次遅
れ以外にプロセス特性の重要な要素の中には物質やエネ
ルギーの伝播速度が有限であるために生ずる無駄時間の
要素があり、そのうち無駄時間の大きなプロセス制御系
には前述の特許は適用できない。
一般に、近似的に一次遅れ系を持つプロセスにおいては
、無駄時間の要素は多少含まれているが、無駄時間の長
さが一次遅れの時定数に比べて非常に小さいので無視す
ることができる。しかし、無駄時間の長さが一次遅れ時
定数と同程度であるかまたはそれよりも長いプロセスで
は制御量が整定されるまでに相当な時間がかかるばかり
でなく、特にPID(P:比例、I:積分、D:微分)
制御だけでは操作量を変えても無駄時間が経過するまで
に制御量が全く変化しないので、操作量と制8ffiの
位相がずれて振動を起すことが多く、しかもPIDパラ
メータの調整法が非常に難しい。このため、現在では種
々の無駄時間の補償方法が考えられており、例えばスミ
ス法やサンプルPI制御方法等がある。
、無駄時間の要素は多少含まれているが、無駄時間の長
さが一次遅れの時定数に比べて非常に小さいので無視す
ることができる。しかし、無駄時間の長さが一次遅れ時
定数と同程度であるかまたはそれよりも長いプロセスで
は制御量が整定されるまでに相当な時間がかかるばかり
でなく、特にPID(P:比例、I:積分、D:微分)
制御だけでは操作量を変えても無駄時間が経過するまで
に制御量が全く変化しないので、操作量と制8ffiの
位相がずれて振動を起すことが多く、しかもPIDパラ
メータの調整法が非常に難しい。このため、現在では種
々の無駄時間の補償方法が考えられており、例えばスミ
ス法やサンプルPI制御方法等がある。
以下、本発明装置との関連性の深い無駄時間の長いプロ
セス制御系に応用されている無駄時間補償のためのスミ
ス法について説明する。第8図はかかるスミス法を用い
た制御装置の構成図である。
セス制御系に応用されている無駄時間補償のためのスミ
ス法について説明する。第8図はかかるスミス法を用い
た制御装置の構成図である。
すなわち、この装置は、通常のPID制御装置またはフ
ァジィ制御装置等の主制御部1とスミス法プロセスモデ
ル部2とでスミス制御装置3が構成され、この制御装置
3で得られた操作出力を対象実プロセス4に印加するよ
うになっている。なお、この対象実プロセス4のGpは
一次遅れ、あるいは二次遅れなどの高次遅れ系であって
もよい。ここで、第8図の目標値RSVと制御量CPv
との比は下式で表わすことができる。
ァジィ制御装置等の主制御部1とスミス法プロセスモデ
ル部2とでスミス制御装置3が構成され、この制御装置
3で得られた操作出力を対象実プロセス4に印加するよ
うになっている。なお、この対象実プロセス4のGpは
一次遅れ、あるいは二次遅れなどの高次遅れ系であって
もよい。ここで、第8図の目標値RSVと制御量CPv
との比は下式で表わすことができる。
・・・(1)
ここで、スミスの条件、つまりG9■−GpSLp■−
Lpvが成立すれば、上記(1)式は次のような式で置
換えることができる。
Lpvが成立すれば、上記(1)式は次のような式で置
換えることができる。
その結果、第8図は第9図で示す等価回路で表わせ、無
駄時間要素e−Let−*をフィードバックループ外に
出すことができる。つまり、近似的にはGps−Gp
、 Lps−Ll)Vが成立しておれば、主制御部1
のPIDあるいはファジィ制御は無駄時間のない時のプ
ロセス制御の時と同様なパラメータで、同様な安定した
制御性を得ることができる。勿論、真の制ga量CPv
は第9図のPVM(C8M+CPV)より無駄時間Lp
v分だけ遅れることになるが、これはやむを得ないこと
である。
駄時間要素e−Let−*をフィードバックループ外に
出すことができる。つまり、近似的にはGps−Gp
、 Lps−Ll)Vが成立しておれば、主制御部1
のPIDあるいはファジィ制御は無駄時間のない時のプ
ロセス制御の時と同様なパラメータで、同様な安定した
制御性を得ることができる。勿論、真の制ga量CPv
は第9図のPVM(C8M+CPV)より無駄時間Lp
v分だけ遅れることになるが、これはやむを得ないこと
である。
なお、対象実プロセス4のパラメータを同定により高精
度に求めてプロセスモデル部2に設定することは困難な
場合が多いが、近似的にGp■−Gp。
度に求めてプロセスモデル部2に設定することは困難な
場合が多いが、近似的にGp■−Gp。
L ps −L pvの関係が成立しておれば所望の結
果が得られことは文献20回、計al自動制御学会・学
術講演会(昭和56年7月)の予稿集P331(米沢、
加藤)やその他の文献で述べられている。
果が得られことは文献20回、計al自動制御学会・学
術講演会(昭和56年7月)の予稿集P331(米沢、
加藤)やその他の文献で述べられている。
(発明が解決しようとする課題)
従って、第8図に示すようなスミス法による無駄時間の
補償を行っても、既に述べたような制御性の問題、つま
りオーバーシュートあるいはアンダーシュートすること
なく、かつ、速やかに目標値に整定させることは互いに
矛盾することには変りがない。以下、この矛盾を有する
点について具体的な例を上げて説明する。先ず、対象実
プロセス4の伝達関数式として′、 (1/ (1+4 s) ) ・e−1゜3=13)
であり、そのうちプロセスゲインGp、無駄時間Lpv
は、それぞれ で表わされる。一方、スミス法プロセスモデル部2につ
いては、 (1/ (1+4s)l (1−e−’°S) ・
(5)で表わされる。すなわち、上記(4)式および(
5)式についてスミス法に基づき、 第1表 となっている。ここで、主制御部1がファジィ制御器を
採用した場合には第10図のような構成となる。同図に
おいて1aはファジィ演算部、eは偏差であって第8図
のESMに相当する。Δeは偏差eの変化量、ΔUは操
作出力の変化量、k1〜に3は正規化および調整用パラ
メータである。
補償を行っても、既に述べたような制御性の問題、つま
りオーバーシュートあるいはアンダーシュートすること
なく、かつ、速やかに目標値に整定させることは互いに
矛盾することには変りがない。以下、この矛盾を有する
点について具体的な例を上げて説明する。先ず、対象実
プロセス4の伝達関数式として′、 (1/ (1+4 s) ) ・e−1゜3=13)
であり、そのうちプロセスゲインGp、無駄時間Lpv
は、それぞれ で表わされる。一方、スミス法プロセスモデル部2につ
いては、 (1/ (1+4s)l (1−e−’°S) ・
(5)で表わされる。すなわち、上記(4)式および(
5)式についてスミス法に基づき、 第1表 となっている。ここで、主制御部1がファジィ制御器を
採用した場合には第10図のような構成となる。同図に
おいて1aはファジィ演算部、eは偏差であって第8図
のESMに相当する。Δeは偏差eの変化量、ΔUは操
作出力の変化量、k1〜に3は正規化および調整用パラ
メータである。
しかして、このファジィ演算部1aでは次の形式に基づ
いて31個のルール(第1表)に基づいて行う。
いて31個のルール(第1表)に基づいて行う。
■ IF E is NB and DEi
s NB THEN DU is NB■
IF E is NM and
DEis NB THEN DU
is NB■ IF E is P
B and DEis PB TH
EN DU is PBこの、第1表
におけるNB、NM、NS、20゜PS、PM、PBの
メンバーシップ関数は第11図のように表わす。なお、
これらメンノく−シップ関数NB、NM、 ZO,PS
、PM、PBの意味は次の通りである。
s NB THEN DU is NB■
IF E is NM and
DEis NB THEN DU
is NB■ IF E is P
B and DEis PB TH
EN DU is PBこの、第1表
におけるNB、NM、NS、20゜PS、PM、PBの
メンバーシップ関数は第11図のように表わす。なお、
これらメンノく−シップ関数NB、NM、 ZO,PS
、PM、PBの意味は次の通りである。
NB:Negative Big ;負で大き
い NM:Negative Medium;負で中くら
い NS:Negative Small ;負で小さ
い ZO:Zer。
い NM:Negative Medium;負で中くら
い NS:Negative Small ;負で小さ
い ZO:Zer。
PS:Po5itive Small ;正で小さ
い PM:Po5itive Medium;正で中くら
い PB:Po5itive Big ;正で大き
い このファジィ演算部1aでは入力E、DEを受けてファ
ジィ演算によって出力DUを得るが、このとき合成出力
集合を算出する必要があるが、ここでは加重平均法を採
用している。
い PM:Po5itive Medium;正で中くら
い PB:Po5itive Big ;正で大き
い このファジィ演算部1aでは入力E、DEを受けてファ
ジィ演算によって出力DUを得るが、このとき合成出力
集合を算出する必要があるが、ここでは加重平均法を採
用している。
第12図は第1表の制御規則に基づいて演算して得られ
た立体表示図であって、 (E、DE)→(1/2)DU ・・・(7
)なる関係にある。なお、縦軸は(1/2)で表わして
いる。
た立体表示図であって、 (E、DE)→(1/2)DU ・・・(7
)なる関係にある。なお、縦軸は(1/2)で表わして
いる。
そこで、ファジィ演算を行って実際に対象実プロセス4
を制御したところ、第13図および第14図のような制
御結果が得られた。但し、制御装置の制御周期は1 s
ecとし、かつ、目標量RSVを10secのところで
20%から50%に変更している。なお、第13図の制
御特性は正規化および調整用パラメータに1〜に3とし
て、k + −(1/ 100)・(4/3)・1.2
k 2− (1/ 100)・(4/ 3)・1.0
・・・(8)k 3− (1/ 100)
・(3/ 4)・0.4を用いた。この(8)式のパラ
メータは対象実プロセス4の時定数の範囲内で出来る限
り速やかに立上がるように調整したものであるが、その
結果。
を制御したところ、第13図および第14図のような制
御結果が得られた。但し、制御装置の制御周期は1 s
ecとし、かつ、目標量RSVを10secのところで
20%から50%に変更している。なお、第13図の制
御特性は正規化および調整用パラメータに1〜に3とし
て、k + −(1/ 100)・(4/3)・1.2
k 2− (1/ 100)・(4/ 3)・1.0
・・・(8)k 3− (1/ 100)
・(3/ 4)・0.4を用いた。この(8)式のパラ
メータは対象実プロセス4の時定数の範囲内で出来る限
り速やかに立上がるように調整したものであるが、その
結果。
スミス法制御装置3の出力CMVは目標RR3Vを大き
く越え、また制御量CPvが応答遅れをもって目標ff
1RsVを越えてオーバーシュートしていることが分る
。
く越え、また制御量CPvが応答遅れをもって目標ff
1RsVを越えてオーバーシュートしていることが分る
。
一方、上記オーバーシュートを回避するために、次のよ
うなパラメータに変更したとき、第14図のような制御
結果が得られた。
うなパラメータに変更したとき、第14図のような制御
結果が得られた。
k 、 −(1/100)・(4/ 3)・1.2k
2 = (1/ 100)・ (4/3)・3.0
・・・(9)k 3 = (1/
100) ・ (3/ 4) 争 0,13この
第14図からも明らかなように、オーバーシュートをな
くするために目標量付近で制御量の変化率を小さくせざ
るを得ないために調整用ゲインを小さくしているが、そ
れによって制御m、cpvの応答遅れが大きくなり、目
標11R5Vに整定するまでにかなりの時間がかかって
いる。但し、第13図は立上りが早いが、大きくオーバ
ーシュートしているので、整定時間は第14図の制御結
果と殆んど変らない。
2 = (1/ 100)・ (4/3)・3.0
・・・(9)k 3 = (1/
100) ・ (3/ 4) 争 0,13この
第14図からも明らかなように、オーバーシュートをな
くするために目標量付近で制御量の変化率を小さくせざ
るを得ないために調整用ゲインを小さくしているが、そ
れによって制御m、cpvの応答遅れが大きくなり、目
標11R5Vに整定するまでにかなりの時間がかかって
いる。但し、第13図は立上りが早いが、大きくオーバ
ーシュートしているので、整定時間は第14図の制御結
果と殆んど変らない。
従って、以上のように何回か繰返し述べたように、制御
結果の例からも明らかなようにファジィ制御あるいはP
ID制御などを用いてオーバーシュートを極力抑え、か
つ、速やかに目標値に整定させることには矛盾がある。
結果の例からも明らかなようにファジィ制御あるいはP
ID制御などを用いてオーバーシュートを極力抑え、か
つ、速やかに目標値に整定させることには矛盾がある。
そこで、このような従来技術の問題を改善する手段とし
て、近似的に「−次遅れ十無駄時間」の関係を持つプロ
セス制御系に対して、本出願人から新しい制御装置が提
案されている(特願昭63−200525号)。
て、近似的に「−次遅れ十無駄時間」の関係を持つプロ
セス制御系に対して、本出願人から新しい制御装置が提
案されている(特願昭63−200525号)。
この制御装置は簡単な演算で、操作出力の変更値を求め
て制御量CPVの傾きを零とするものであり、比較的に
良好な制御結果が得られるが、より適用範囲を広げ、か
つ、ローバスト(robust)性を高める観点から今
回ファジィ技術を用いて本発明装置を実現することに至
った。
て制御量CPVの傾きを零とするものであり、比較的に
良好な制御結果が得られるが、より適用範囲を広げ、か
つ、ローバスト(robust)性を高める観点から今
回ファジィ技術を用いて本発明装置を実現することに至
った。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたもので、無
駄時間を含むプロセス制御系に対し、その制御応答を向
上でき、かつ、制御量のオーバシュートやアンダーシュ
ートを極力抑えて速やかにに目標量に整定し得、より適
用範囲を拡大可能しうるファジィ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
駄時間を含むプロセス制御系に対し、その制御応答を向
上でき、かつ、制御量のオーバシュートやアンダーシュ
ートを極力抑えて速やかにに目標量に整定し得、より適
用範囲を拡大可能しうるファジィ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
本発明によるファジィ制御装置は上記目的を達成するた
めに、少なくとも無駄時間の要素を持ったプロセス制御
系であって、制御対象からの物理量が目標量に一致する
ように演算制御を行う主制御部と、無駄時間の補償機能
を持ったスミス法プロセスモデル部とを用いて得られた
操作量に基づいて前記制御対象を制御する制御装置にお
いて、前記物理量および前記スミス法プロセスモデル部
の出力の和と目標量変更後一定状態にある目標量との偏
差が予め定めた所定値の範囲内に入っているか否かを判
定する偏差判定手段と、この偏差判定手段によって前記
偏差が所定値の範囲内に入っていると判定されたとき、 ■ 前記物理量およびスミス法プロセスモデルの出力の
和の変化率 ■ 前記操作量−(前記目標量/プロセスゲイン) よりなる前記(1),(2)の入力に基づきファジィ演
算を行って操作補正量を求める操作補正量演算手段とを
備え、この操作補正量を用いて前記主制御部の操作出力
を補正するものである。
めに、少なくとも無駄時間の要素を持ったプロセス制御
系であって、制御対象からの物理量が目標量に一致する
ように演算制御を行う主制御部と、無駄時間の補償機能
を持ったスミス法プロセスモデル部とを用いて得られた
操作量に基づいて前記制御対象を制御する制御装置にお
いて、前記物理量および前記スミス法プロセスモデル部
の出力の和と目標量変更後一定状態にある目標量との偏
差が予め定めた所定値の範囲内に入っているか否かを判
定する偏差判定手段と、この偏差判定手段によって前記
偏差が所定値の範囲内に入っていると判定されたとき、 ■ 前記物理量およびスミス法プロセスモデルの出力の
和の変化率 ■ 前記操作量−(前記目標量/プロセスゲイン) よりなる前記(1),(2)の入力に基づきファジィ演
算を行って操作補正量を求める操作補正量演算手段とを
備え、この操作補正量を用いて前記主制御部の操作出力
を補正するものである。
また、無駄時間を含まないプロセス制御系では、上記手
段からスミス法プロセスモデル部を除いた構成とする。
段からスミス法プロセスモデル部を除いた構成とする。
(作用)
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより
、偏差判定手段で補正の必要なタイミングを判定し、補
正が必要であるときに操作補正量演算手段の出力を主制
御部の出力に加算的に接続する。このとき、この演算手
段は、物理量およびスミス法プロセスモデル部からの出
力の和の変化率と、(操作量−(目標m/プロセスゲイ
ン))とに基づいてファジィ演算を行って補正量を求め
て主制御部の出力を補正するものである。
、偏差判定手段で補正の必要なタイミングを判定し、補
正が必要であるときに操作補正量演算手段の出力を主制
御部の出力に加算的に接続する。このとき、この演算手
段は、物理量およびスミス法プロセスモデル部からの出
力の和の変化率と、(操作量−(目標m/プロセスゲイ
ン))とに基づいてファジィ演算を行って補正量を求め
て主制御部の出力を補正するものである。
(実施例)
以下、本発明装置の一実施例について説明する。第1図
は本発明装置の一実施例を示す構成図である。すなわち
、この制御装置は、ファジィ演算を行う主制御部11お
よびスミス法プロセスモデル部12を有するほか、制御
74 CP Vと前記スミス法プロセスモデル部12か
らの出力C3Mの和と、変更後一定値の状態にある目標
ff1R3Vとの偏差の絶対値が(l RSV−(CP
V+C3M)1)が予め定めた所定値ΔT(普通レンジ
の2〜3%)の範囲内に有るか否かを判定する偏差判定
手段13と、常時は零出力を主制御部11の出力に加算
し、前記偏差判定手段13から偏差絶対値が所定範囲内
に有るとき切換られる切換手段14と、ファジィ演算に
よって速やかに目標量R8Vに整定するための操作補正
量を求めて前記主制御部11の操作量変化分ΔUに加え
る操作補正量演算手段15とが設けられている。
は本発明装置の一実施例を示す構成図である。すなわち
、この制御装置は、ファジィ演算を行う主制御部11お
よびスミス法プロセスモデル部12を有するほか、制御
74 CP Vと前記スミス法プロセスモデル部12か
らの出力C3Mの和と、変更後一定値の状態にある目標
ff1R3Vとの偏差の絶対値が(l RSV−(CP
V+C3M)1)が予め定めた所定値ΔT(普通レンジ
の2〜3%)の範囲内に有るか否かを判定する偏差判定
手段13と、常時は零出力を主制御部11の出力に加算
し、前記偏差判定手段13から偏差絶対値が所定範囲内
に有るとき切換られる切換手段14と、ファジィ演算に
よって速やかに目標量R8Vに整定するための操作補正
量を求めて前記主制御部11の操作量変化分ΔUに加え
る操作補正量演算手段15とが設けられている。
この操作補正量演算手段15は、具体的には■ スミス
法プロセスモデル部12の出力(C8M)と制御量(C
PV)の和(PVM−C3M+CPV) の変化率DP
VMを求める。
法プロセスモデル部12の出力(C8M)と制御量(C
PV)の和(PVM−C3M+CPV) の変化率DP
VMを求める。
DPVM−(PVM (現在サンプリンク値)−PVM
(前回サンプリング値)) /サンプリング周期 ■ また、DMVS−CMV−(RSV/プロセスゲイ
ン) を求める。そして、これら(1),(2)の値に基づい
てファジィ演算により操作補正ffi D M V C
Oを求め、前記切換手段14が該演算手段15側に切換
られているときに主制御器11の操作量変化分△Uに加
えて補正する。従って、操作fficMVは、CMV
(今回値)−CMV (前回値)十Δu十DMVCO−
(10) となる。20は対象実プロセスである。
(前回サンプリング値)) /サンプリング周期 ■ また、DMVS−CMV−(RSV/プロセスゲイ
ン) を求める。そして、これら(1),(2)の値に基づい
てファジィ演算により操作補正ffi D M V C
Oを求め、前記切換手段14が該演算手段15側に切換
られているときに主制御器11の操作量変化分△Uに加
えて補正する。従って、操作fficMVは、CMV
(今回値)−CMV (前回値)十Δu十DMVCO−
(10) となる。20は対象実プロセスである。
次に、第2図は操作補正量演算手段15の一部の構成を
具体的に示す図である。図中、ckl〜ck3は第10
図のに1〜に3と同様に正規化および調整用パラメータ
であり、また15aはファジィ演算部である。
具体的に示す図である。図中、ckl〜ck3は第10
図のに1〜に3と同様に正規化および調整用パラメータ
であり、また15aはファジィ演算部である。
次に、本発明装置の動作について目標値を増加していく
場合について述べるが、減少していく場合についても全
く同様であることは言うまでもない。今、第1図に示す
対象実プロセス20は、(Kpv/(1+Tpv拳5)
lee−LP”” −(11)なる伝達関数式で表
わすものとする。つまり、「無駄時間子−次遅れ」のプ
ロセス特性を持つものとする。このとき、スミス法プロ
セスモデル部12は前述と同様に、 (Kpg+/ (1+ Tpm ・ s )l
・ (1−e −”’″°°)・・・(12) の状態を有しているものとする。また、K pm。
場合について述べるが、減少していく場合についても全
く同様であることは言うまでもない。今、第1図に示す
対象実プロセス20は、(Kpv/(1+Tpv拳5)
lee−LP”” −(11)なる伝達関数式で表
わすものとする。つまり、「無駄時間子−次遅れ」のプ
ロセス特性を持つものとする。このとき、スミス法プロ
セスモデル部12は前述と同様に、 (Kpg+/ (1+ Tpm ・ s )l
・ (1−e −”’″°°)・・・(12) の状態を有しているものとする。また、K pm。
Tp■、Lpsの値は、
とする。これらの値は予め対象実プロセス20の推定値
として与えてもよいし、あるいは実プロセスデータから
統計的に処理して常に学習により補正してもよい。
として与えてもよいし、あるいは実プロセスデータから
統計的に処理して常に学習により補正してもよい。
さて、上記(13)式の関係が成立する場合、第1図の
主制御部11.プロセスモデル部12および対象実プロ
セス13の関係は、前記スミス法の説明のところで述べ
たように等画的には第9図のようになる。ここで、 PVM−CSM+CPV ・(14)と
定義し、このPVMをスミス法における仮想物理量(仮
想制御量)と呼ぶことにする。このPVMと操作量CM
Vとの関係は、 PVM −(Kpm/(1+Tpsφ s)l 拳 C
MV= (Kpv/(1+Tpv・ s )l ・
CMV・・・(15) なる。従って、無駄時間要素e−Lev°sをフィード
バックループの外に出すことができる。
主制御部11.プロセスモデル部12および対象実プロ
セス13の関係は、前記スミス法の説明のところで述べ
たように等画的には第9図のようになる。ここで、 PVM−CSM+CPV ・(14)と
定義し、このPVMをスミス法における仮想物理量(仮
想制御量)と呼ぶことにする。このPVMと操作量CM
Vとの関係は、 PVM −(Kpm/(1+Tpsφ s)l 拳 C
MV= (Kpv/(1+Tpv・ s )l ・
CMV・・・(15) なる。従って、無駄時間要素e−Lev°sをフィード
バックループの外に出すことができる。
そして、主制御部11は従来技術と同様にファジィ制御
器とし、かつ、その制御規則を例えば第1表のものを採
用したとする。この状態で目標量を変化させたとき、従
来のスミス法プロセスモデル部12と主制御部11だけ
で出来るだけ速やかに目標量に仮想物理量PVMが近づ
くようにkl+kz+に3を調整しておく。
器とし、かつ、その制御規則を例えば第1表のものを採
用したとする。この状態で目標量を変化させたとき、従
来のスミス法プロセスモデル部12と主制御部11だけ
で出来るだけ速やかに目標量に仮想物理量PVMが近づ
くようにkl+kz+に3を調整しておく。
しかし、以上のような従来形装置では、PVMが新しい
目標量のへT近傍に入った時、応答速度を速めるために
制御ゲインを上げているので、操作量CMVが定常状態
で落着くべき値(RS V/Kp膳)より大きく越えて
しまう(第3図、第13図)。なお、第3図は第13図
を拡大して説明に利用したものである。従って、PVM
の変化速度(傾き)も大きいので、従来技術でこれ以上
修正動作を行ってもPVMが目標量を大きく越えてしま
い、よって実際の制御Hcpvも無駄時間Lpv以後に
は同様に大きく目標量を越えてしまう(第13図)。
目標量のへT近傍に入った時、応答速度を速めるために
制御ゲインを上げているので、操作量CMVが定常状態
で落着くべき値(RS V/Kp膳)より大きく越えて
しまう(第3図、第13図)。なお、第3図は第13図
を拡大して説明に利用したものである。従って、PVM
の変化速度(傾き)も大きいので、従来技術でこれ以上
修正動作を行ってもPVMが目標量を大きく越えてしま
い、よって実際の制御Hcpvも無駄時間Lpv以後に
は同様に大きく目標量を越えてしまう(第13図)。
そこで、本発明装置においては、偏差判定手段13にて
制御mcpvと前記スミス法プロセスモデル部12から
の出力C8Mの和と、変更後−定状態にある目標量R8
Vとの偏差の絶対値が11Rsv−(Cpv+CSM)
llが予め定めた所定値ΔTの範囲内に入ったか否かを
判定し、第3図に示すようにΔT範囲内に入った時に切
換手段14を操作補正量演算手段15側に切換える。
制御mcpvと前記スミス法プロセスモデル部12から
の出力C8Mの和と、変更後−定状態にある目標量R8
Vとの偏差の絶対値が11Rsv−(Cpv+CSM)
llが予め定めた所定値ΔTの範囲内に入ったか否かを
判定し、第3図に示すようにΔT範囲内に入った時に切
換手段14を操作補正量演算手段15側に切換える。
このとき、この演算手段15では、スミス法プロセスモ
デル部12の出力CSMと制御1cpvの和(7) f
化率D P VMト、DMVS−(CMV−(RS
V/Kp厳))とを求め、かつ、これら2つの値からフ
ァジィ演算によりPVMの上昇を抑え(オーバーシュー
ト防止)、そのまま速やかに目標量に整定させるための
操作補正量を求め、切換手段14を介して主制御部11
の出力に加算し補正する。なお、このとき演算手段15
は第2表に示すルール、つまりファジィ制御規則に基づ
いて行う。
デル部12の出力CSMと制御1cpvの和(7) f
化率D P VMト、DMVS−(CMV−(RS
V/Kp厳))とを求め、かつ、これら2つの値からフ
ァジィ演算によりPVMの上昇を抑え(オーバーシュー
ト防止)、そのまま速やかに目標量に整定させるための
操作補正量を求め、切換手段14を介して主制御部11
の出力に加算し補正する。なお、このとき演算手段15
は第2表に示すルール、つまりファジィ制御規則に基づ
いて行う。
第2表
値であり、またメンバーシップ関数は第11図と同様な
意味をもったものを用いた。そして、これらルールにつ
いて従来技術のファジィ制御規則の第12図と同様に立
体化すると第4図のように表示できる。この第4図で示
すXI3およびXI4はファジィ演算部15aの人力で
あり、XOはファジィ演算部15aの出力である。なお
、出力XOは縦軸方向に(1/2)として表わしている
。
意味をもったものを用いた。そして、これらルールにつ
いて従来技術のファジィ制御規則の第12図と同様に立
体化すると第4図のように表示できる。この第4図で示
すXI3およびXI4はファジィ演算部15aの人力で
あり、XOはファジィ演算部15aの出力である。なお
、出力XOは縦軸方向に(1/2)として表わしている
。
その結果、立体表示形式は、
(XI3.Xl4)→(1/2)−XOとなる。そして
、以上のようなルールに従うと第3図のような目標ff
1R3Vの変化に対して下記のようなファジィ動作を行
う。
、以上のようなルールに従うと第3図のような目標ff
1R3Vの変化に対して下記のようなファジィ動作を行
う。
PVM(7)変化速度 :XI3 is、PB
icMV−(R9V/Kpm)l:XI4 is
PBDMVCO:XOis NB このようにして補正量演算手段15で求めた操作補正量
は切換手段14を経由して主制御部11に加算して補正
すると、次の制御周期ではXI3゜XIJとも小さくな
り、操作補正量XOは零となる。従って、その後は従来
形装置、すなわち第1図の主制御部11とスミス法プロ
セスモデル部12だけで殆んどの場合修正動作可能とな
る。
icMV−(R9V/Kpm)l:XI4 is
PBDMVCO:XOis NB このようにして補正量演算手段15で求めた操作補正量
は切換手段14を経由して主制御部11に加算して補正
すると、次の制御周期ではXI3゜XIJとも小さくな
り、操作補正量XOは零となる。従って、その後は従来
形装置、すなわち第1図の主制御部11とスミス法プロ
セスモデル部12だけで殆んどの場合修正動作可能とな
る。
なお、目標値を下げた場合には上記と逆の動作となり、
操作補正量演算手段15からの操作補正】は例えばPB
となり、これによりアンダーシュートを防止できる。
操作補正量演算手段15からの操作補正】は例えばPB
となり、これによりアンダーシュートを防止できる。
従って、本装置においては、操作補正量演算手段15に
ファジィ技術を用いることにより対象実プロセス20の
モデル推定のあいまいさを吸収でき、より適用範囲が広
く、ローバスト性を高めることができる。
ファジィ技術を用いることにより対象実プロセス20の
モデル推定のあいまいさを吸収でき、より適用範囲が広
く、ローバスト性を高めることができる。
次に、本装置における実際の適用例について第5図ない
し第7図を参照して説明する。今、対象実プロセス20
の伝達関数式を (1/ (1千4 s) l ・e−10°’
−(17)となり、一方、スミス法プロセスモデル部
12では、 tl/ (1+ 4 s月・(1−e −10’)
−(1g)となる。但し、制御周期は1sec、
ΔTは2%であり、かつ、主制御部11のパラメータに
1〜に3を従来の(8)式と同様な値を用い、また、第
2図のパラメータckl〜ck3として、c k 1
= (1/ 100)・(4/3)・21c k 2
= (1/ 100) #(4/ 3)拳6.3
・・・(19)c k 3 = 100 ・(3/
4) ・0.179を用いるものとする。その結果、
第5図に示すように制御mcpvが目標量R3Vに近づ
く (2%以内)までは従来(第13図)と同様に速や
かな応答を示すと共に目標量R8Vに近づいて2%以内
に入ると、実際にそれよりも無駄時間である10sec
前に操作補正量演算子段15で求めた操作補正量が加わ
って対象実プロセス20に印加されるので、制御量の上
昇を抑えてそのまま速やかに整定することができる。な
お、第5図の↓記号はPVM(仮想制御量)が2%以内
に入った時の補正タイミングを示している。
し第7図を参照して説明する。今、対象実プロセス20
の伝達関数式を (1/ (1千4 s) l ・e−10°’
−(17)となり、一方、スミス法プロセスモデル部
12では、 tl/ (1+ 4 s月・(1−e −10’)
−(1g)となる。但し、制御周期は1sec、
ΔTは2%であり、かつ、主制御部11のパラメータに
1〜に3を従来の(8)式と同様な値を用い、また、第
2図のパラメータckl〜ck3として、c k 1
= (1/ 100)・(4/3)・21c k 2
= (1/ 100) #(4/ 3)拳6.3
・・・(19)c k 3 = 100 ・(3/
4) ・0.179を用いるものとする。その結果、
第5図に示すように制御mcpvが目標量R3Vに近づ
く (2%以内)までは従来(第13図)と同様に速や
かな応答を示すと共に目標量R8Vに近づいて2%以内
に入ると、実際にそれよりも無駄時間である10sec
前に操作補正量演算子段15で求めた操作補正量が加わ
って対象実プロセス20に印加されるので、制御量の上
昇を抑えてそのまま速やかに整定することができる。な
お、第5図の↓記号はPVM(仮想制御量)が2%以内
に入った時の補正タイミングを示している。
この補正量による補正の結果、操作量CMVは負方向に
大きく落ちるが、その後は操作補正量演算手段15の出
力は零となって主制御部11とスミス法プロセスモデル
部12だけで制御できる。
大きく落ちるが、その後は操作補正量演算手段15の出
力は零となって主制御部11とスミス法プロセスモデル
部12だけで制御できる。
なお、第5図では目標量の変更を20%から50%に上
昇させたものであるが、第6図は20%から45%に変
更した時の制御結果であり、その他のパラメータは第5
図と同じである。この第6図の場合にも第5図と同様に
良好な制御結果が得られている。
昇させたものであるが、第6図は20%から45%に変
更した時の制御結果であり、その他のパラメータは第5
図と同じである。この第6図の場合にも第5図と同様に
良好な制御結果が得られている。
次に(第7図はスミス法プロセスモデル部12のパラメ
ータが同定の誤差によって対象実プロセス20のパラメ
ータより多少ずれていても、本装置での制御特性がそれ
程度らないことを示している。つまり、第7図は第5図
に対してスミス法プロセスモデル部12の(18)式の
み、11/(1+4.l・s)l・(1−e−9・7m
) ・120)のように変更した結果である。すなわ
ち、時定数は対象実プロセス20では4sec、プロセ
スモデル部12では4 、 1 Sec s無駄時間は
対象実プロセス20で10 see 、ブロセイモデル
部12では9.7 secとしたものである。この場合
でも、従来の第13図に較べて非常に良好な制御特性が
得られる。
ータが同定の誤差によって対象実プロセス20のパラメ
ータより多少ずれていても、本装置での制御特性がそれ
程度らないことを示している。つまり、第7図は第5図
に対してスミス法プロセスモデル部12の(18)式の
み、11/(1+4.l・s)l・(1−e−9・7m
) ・120)のように変更した結果である。すなわ
ち、時定数は対象実プロセス20では4sec、プロセ
スモデル部12では4 、 1 Sec s無駄時間は
対象実プロセス20で10 see 、ブロセイモデル
部12では9.7 secとしたものである。この場合
でも、従来の第13図に較べて非常に良好な制御特性が
得られる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、スミス法プロセスモデル部12と対象
実プロセス20とが一致しているとしてパラメータを最
適に調整したが(第5図)、逆に実際のプロセス定数と
推定したスミス法プロセスモデル部12のパラメータが
多少ずれていても、その実際の状況に合わせてパラメー
タおよびルールをより最適に調整できる。また、上記実
施例では「無駄時間十−次遅れ」の関係を有する対象実
プロセス20を取り扱ってきたが、前述したように「無
駄時間」を含んだようなプロセス制御系であれば、殆ん
どの対象プロセスに適用できる。
実プロセス20とが一致しているとしてパラメータを最
適に調整したが(第5図)、逆に実際のプロセス定数と
推定したスミス法プロセスモデル部12のパラメータが
多少ずれていても、その実際の状況に合わせてパラメー
タおよびルールをより最適に調整できる。また、上記実
施例では「無駄時間十−次遅れ」の関係を有する対象実
プロセス20を取り扱ってきたが、前述したように「無
駄時間」を含んだようなプロセス制御系であれば、殆ん
どの対象プロセスに適用できる。
さらに、第1図の主制御部11はファジィ演算を考えて
いるが、通常のPID演算でもよいものである。さらに
、対象実プロセス20に「無駄時間」が含まれていない
か、あるいは他の遅れに較べて充分に小さい時には無駄
時間の補償は不要なので、スミス法プロセスモデル部1
2が不要となることは自明である。このことは、第8図
においてLpm−0,Lpv−0とおけばよいことから
も分る。この場合、C3Mは常に零となり、スミス法プ
ロセスモデム部12が無いのと同様になる。
いるが、通常のPID演算でもよいものである。さらに
、対象実プロセス20に「無駄時間」が含まれていない
か、あるいは他の遅れに較べて充分に小さい時には無駄
時間の補償は不要なので、スミス法プロセスモデル部1
2が不要となることは自明である。このことは、第8図
においてLpm−0,Lpv−0とおけばよいことから
も分る。この場合、C3Mは常に零となり、スミス法プ
ロセスモデム部12が無いのと同様になる。
[発明の効果]
以上詳記したように本発明によれば、目標量変更に対し
て制御量がオーバーシュートまたはアンダーシュートす
ることなく速やかに整定でき、よって制御性を向上でき
、より適用範囲を拡大することができるファジィ制御装
置を提供できる。
て制御量がオーバーシュートまたはアンダーシュートす
ることなく速やかに整定でき、よって制御性を向上でき
、より適用範囲を拡大することができるファジィ制御装
置を提供できる。
第1図および第2図は本発明に係わるファジィ制御装置
の実施例を示すもので、第1図は装置全体の構成図、第
2図は第1図の操作補正量演算手段の一部を具体化した
構成図、第3図は従来と本願の制御状態を説明する図、
第4図はファジィ制御規則にそって得られた入出力の立
体的表示図、第5図ないし第7図はそれぞれ本装置を制
御して得られた制御結果図、第8図ないし第14図は従
来装置を説明するために示したもので、第8図は従来装
置の全体構成図、第9図はスミス法に基づいて第8図を
等価的に表した図、第10図は第8図の主制御部の具体
的構成図、第11図はファジィ演算のメンバーシップを
示す図、第12図はファジィ制御規則にそって得られた
人出力の立体的表示図、第13図および第14図はそれ
ぞれ従来装置による制御結果を示す図である。 11・・・主制御部、12・・・スミス法プロセスモデ
ル部、13・・・偏差判定手段、14・・・切換手段、
15・・・操作補正量演算手段、20・・・対象実プロ
セス。 第2図 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 時間 第3図
の実施例を示すもので、第1図は装置全体の構成図、第
2図は第1図の操作補正量演算手段の一部を具体化した
構成図、第3図は従来と本願の制御状態を説明する図、
第4図はファジィ制御規則にそって得られた入出力の立
体的表示図、第5図ないし第7図はそれぞれ本装置を制
御して得られた制御結果図、第8図ないし第14図は従
来装置を説明するために示したもので、第8図は従来装
置の全体構成図、第9図はスミス法に基づいて第8図を
等価的に表した図、第10図は第8図の主制御部の具体
的構成図、第11図はファジィ演算のメンバーシップを
示す図、第12図はファジィ制御規則にそって得られた
人出力の立体的表示図、第13図および第14図はそれ
ぞれ従来装置による制御結果を示す図である。 11・・・主制御部、12・・・スミス法プロセスモデ
ル部、13・・・偏差判定手段、14・・・切換手段、
15・・・操作補正量演算手段、20・・・対象実プロ
セス。 第2図 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 時間 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1) 少なくとも無駄時間の要素を持ったプロセス制
御系であって、制御対象からの物理量が目標量に一致す
るように演算制御を行う主制御部と、無駄時間の補償機
能を持ったスミス法プロセスモデル部とを用いて得られ
た操作量に基づいて前記制御対象を制御する制御装置に
おいて、 前記物理量および前記スミス法プロセスモデル部の出力
の和と目標量変更後一定状態にある目標量との偏差が予
め定めた所定値の範囲内に入っているか否かを判定する
偏差判定手段と、 この偏差判定手段によって前記偏差が所定値の範囲内に
入っていると判定されたとき、 (1)前記物理量およびスミス法プロセスモデルの出力
の和の変化率 (2)前記操作量−(前記目標量/プロセスゲイン) よりなる前記(1),(2)の入力に基づきファジィ演
算を行って操作補正量を求める操作補正量演算手段と を備え、この操作補正量を用いて前記主制御部の操作出
力を補正することを特徴とするファジィ制御装置。 (2) 無駄時間を含まないプロセス制御系であって、
制御対象からの物理量が目標量に一致するように演算制
御を行つて得られる主制御部の操作量に基づいて前記制
御対象を制御する制御装置において、 前記物理量と目標量変更後一定状態にある目標量との偏
差が予め定めた所定値の範囲内に入っているか否かを判
定する偏差判定手段と、 この偏差判定手段によって前記偏差が所定値の範囲内に
入っていると判定されたとき、 (1)前記物理量の変化率 (2)前記操作量−(前記目標量/プロセスゲイン) よりなる前記(1),(2)の入力に基づきファジィ演
算を行って操作補正量を求める操作補正量演算手段と を備え、この操作補正量を用いて前記主制御部の操作出
力を補正することを特徴とするファジィ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25768688A JPH02105202A (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | ファジィ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25768688A JPH02105202A (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | ファジィ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02105202A true JPH02105202A (ja) | 1990-04-17 |
Family
ID=17309700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25768688A Pending JPH02105202A (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | ファジィ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02105202A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104950669A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-09-30 | 江苏华豪航海电器有限公司 | 一种基于模糊算法的Smith预估器参数估计方法 |
-
1988
- 1988-10-13 JP JP25768688A patent/JPH02105202A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104950669A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-09-30 | 江苏华豪航海电器有限公司 | 一种基于模糊算法的Smith预估器参数估计方法 |
CN104950669B (zh) * | 2015-05-20 | 2017-07-11 | 江苏华豪航海电器有限公司 | 一种基于模糊算法的Smith预估器参数估计方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2315637C (en) | Method of predicting overshoot in a control system response | |
KR100511670B1 (ko) | 제어 장치, 온도 조절기 및 열처리 장치 | |
Piltan et al. | Design Novel Lookup Table Changed Auto Tuning FSMC: Applied to Robot Manipulator | |
WO1995006275A1 (en) | Multi-region fuzzy logic control system with auxiliary variables | |
JP3437807B2 (ja) | 制御演算装置及び制御演算方法 | |
CN115437425A (zh) | 温度控制方法、装置、设备以及存储介质 | |
JP2008165674A (ja) | Pid制御方法及びpid制御装置 | |
Rsetam et al. | Robust adaptive active disturbance rejection control of an electric furnace using additional continuous sliding mode component | |
Markaroglu et al. | Tracking time adjustment in back calculation anti-windup scheme | |
JP3362053B2 (ja) | 自動車のアクチュエータを制御する装置 | |
JPH02105202A (ja) | ファジィ制御装置 | |
JP2923000B2 (ja) | サーボ制御装置 | |
JP3772340B2 (ja) | バルブポジショナ | |
US5172579A (en) | Steering control apparatus for rolled plates | |
US6920362B2 (en) | Control apparatus | |
JP3650708B2 (ja) | むだ時間を有する制御系の制御方法 | |
JPH09146610A (ja) | 多変数非線形プロセス・コントローラー | |
CN111538230A (zh) | 一种pid控制器的设计与在一级控制系统中的应用方法 | |
Asadi et al. | Stabilization ball and beam by fuzzy logic control strategy | |
KR100198056B1 (ko) | 귀환 제어 장치 및 방법 | |
JP2972817B2 (ja) | ハイブリッド制御装置 | |
JPH03268103A (ja) | オートチューニングコントローラ | |
Dahl | Reference trajectory generation for single-loop controllers | |
JPH10161706A (ja) | 単純適応制御装置 | |
JP2915220B2 (ja) | プロセス制御装置 |