JPH02104Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魚、肉等をガスコンロ等で焼き調理す
るときに用いる改良された金網に関するものであ
る。

従来、魚、肉等をガスコンロ、ヒーター等の加
熱源の上に金網を渡して焼き調理する場合、魚、
肉等から滴下する脂肪汁は下の熱源に直接降り注
ぎ焼き焦がされてこれがガスコンロ等を汚し、又
これから煙を発して室内を汚すといる不都合があ
つた。

本考案は、上記の魚、肉等から滴下する脂肪汁
をすべて樋に受け止めて熱源への直接滴下を防止
し、上記した不都合をなくすよう考案されたもの
である。

以下その構成を図面に従つて説明する。

面１が外側或は内側に傾斜して成る大小の環状
板２，２，２を同心に、その中心には円錐板３を
配して、これらを支持材４を挿通して固定し、上
記中心に配した円錐板３並にその周りに配した環
状板２の各裾下には、それぞれ支持材５を挿通し
て固定した大小の環状樋６，６，６が位置するよ
うに同心に配するとともに、上記同心に配された
環状板２，２，２の最外側に配された環状板と同
心に配された環状樋６，６の最外側に配された環
状樋とは、環状板の下周縁部とその下に配された
環状樋の内周縁部とが重なるような位置に固定さ
れるように形成された調理用金網である。

環状板２並に円錐板３の下端と環状樋６の配置
関係は、上下方向では支持材４，５を互の間に挾
む程度に近接させるがこれにこだわらず密着しな
い範囲で若干離れて段差を設けても近づいてもよ
い。左右方向では環状板２並に円錐板３の下端を
中心に振分けて環状樋６を配するが、これにこだ
わらず外れない範囲でもつて左右どちらかにづれ
てもよい。

支持材４は大小の環状板２並に円錐板３を挿通
または横切つて適宜本数により支持して溶接等に
より固定される。環状樋６の支持材５も上記と同
様である。支持材によつて支持された環状板２並
に円錐板３の外周縁部と、支持材によつて支持さ
れた環状樋６の内周縁部とを一体とする固定手段
は、公知の手段である止金を用いても又溶接等に
より十分強固に固定する手段をとられてもよい。

以上の構成による本考案にかかる調理用金網を
使用するには、任意の熱源、ガスコンロ、ヒータ
ー、炭火等の上に環状樋６を下にして渡して、環
状板２並に円錐板３の上に被調理物を乗せる。熱
源の火焔は、同心に配された環状樋６の間と環状
樋６及び環状板２、円錐板３の段差の間を通つて
環状板２並に円錐板３の間を抵抗なく上方に抜け
て被調理物になるべく熱源からの火熱が当るよう
にし、これを程よく焦して焼くことができる。被
調理物が焼かれてこれより滴下する脂肪汁は、同
心に配された各環状板２の面１並に円錐板３の面
を伝つて下方の環状樋６にすべて適下集合して溜
り、直接熱源に漏れて滴下することはない。

従つて、被調理物を焼くときこれから滴下する
脂肪の焼焦、飛散によつて熱源および周辺の汚損
を防止するばかりでなく被調理物本来の味覚を活
かす調理を本考案の目的に添つて合理的に可能と
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の横断面図。第２図は実施例の
平面図である。 照合記号、１……環状面、２……環状板、３…
…円錐板、４，５……支持材、６……環状樋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 面が外側或は内側に傾斜して成る大小の環状板
   を同心に、その中心には円錐板を配して、これら
   を支持材を挿通して固定し、上記中心に配した円
   錐板並にその周りに配した環状板の裾下には、そ
   れぞれ支持材を挿通して固定した大小の環状樋が
   段差を設けて位置するように同心に配するととも
   に、上記同心に配された環状板の最外側に配され
   た環状板と同心に配された環状樋の最外側に配さ
   れた環状樋とは、環状板の下周縁部とその下に配
   された環状樋の内周縁部とが重なる位置に固定さ
   れるように形成されたことを特徴とする調理用金
   網。