JPH0210285B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0210285B2
JPH0210285B2 JP25705585A JP25705585A JPH0210285B2 JP H0210285 B2 JPH0210285 B2 JP H0210285B2 JP 25705585 A JP25705585 A JP 25705585A JP 25705585 A JP25705585 A JP 25705585A JP H0210285 B2 JPH0210285 B2 JP H0210285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
strength
nut
fastening
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP25705585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62118110A (ja
Inventor
Takaaki Washimi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIGA BORUTO KK
Original Assignee
SHIGA BORUTO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by SHIGA BORUTO KK filed Critical SHIGA BORUTO KK
Priority to JP25705585A priority Critical patent/JPS62118110A/ja
Publication of JPS62118110A publication Critical patent/JPS62118110A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高力ボルトに関するものであり、更に
詳しくは塑性域締結法の実施に好適なボルト自体
にナツト締着時の反力受け手段を設けた高力ボル
トに関するものである。
従来の技術 近年、本四架橋で代表される大型構築物に於け
る高力ボルトの締付け方法として塑性域締結法が
採用されている。塑性域締結方式によつて高力ボ
ルトを締付けると、該ボルトはそれ自身が保有し
ている最大の強さまで締付けることが可能である
から、構築物を構成している梁材や桁材に対して
公知の弾性域締結方式による締付強度を大幅に上
廻る締着力を与えることができる。
塑性域締結法は、上記の説明から理解されるよ
うにボルトの最大締結強度の近傍もしくは最大締
結強度まで締付トルクを増大させるもので、一般
にナツト回転角法もしくはトルク勾配法と呼ばれ
ている。即ち、第2図に示すように塑性域締結方
式に於いては、ボルトの締結強さ〔軸力〕が略
100パーセントを示す領域まで締付トルクが増大
する。第2図は前記軸力とナツトの回転角との関
係を示す応力・歪線図である。第2図に於いて、
区間a−bは被締結部材、例えば橋梁用ビームの
馴じみ域、区間b−cは弾性域締結方式の適用範
囲であるボルトの弾性変形域、区間c−dは弾性
変形域から塑性変形域への変換域、区間d−eは
ボルトの塑性変形域を示す。トルク勾配法は降伏
点cと略等しい軸力の作用下にボルトを締付ける
方法であり、またナツト回転角法は降伏点cより
も大きな軸力の作用下に、区間c−dもしくはd
−d′でボルトを締付ける方法である。
発明が解決しようとする問題点 上記塑性域締結方式に於いては、締着部材とし
て一般に高力六角ボルトが使用されている。この
場合、締結時のボルトの共廻りを防止するため、
締付け工具の反力を支持アームを介して現在締付
け対象になつているボルトの隣に配置されている
ボルト付きナツトによつて受けているが、支持ア
ームの長さによつて軸力が変化する場合がある。
また、締付け工具として通常、電動レンチが使用
されているが、ナツト回転角の増大と共に前記支
持アームによる電動レンチ本体への負荷が増大す
るため、該電動レンチの強度を高めなければなら
なかつた。更に支持アームの回転モーメントによ
りボルトのネジ部に剪断力が作用するため、座面
の摩擦係数とネジ部の摩擦係数との合成値を表わ
すトルク係数が変動するという問題点も指摘され
ている。一方、このような問題を解決するため、
高力六角ボルトのネジ部先端に反力受けチツプを
設ける方法が採用されているが、塑性域締結方式
では弾性域締結方式に比較して大きな締付けトル
クが作用するため、塑性変形域に到達する以前に
チツプが捩切れてしまい用を為さない場合が少な
くない。更に詳しく説明すると、ボルトのネジ部
先端に反力受けチツプを形成しているため、該チ
ツプの最大外径は該ボルトのネジ部に螺着される
ナツトの内径よりも小さくなる。従つて、ボルト
ネジ部の断面積よりもチツプ形成部位の断面積が
小さくなり、ボルトのネジ部とチツプ形成部位と
が同一の強度的特性を持つていても断面積が小さ
い分だけチツプ形成部位の捩り強度が低くなる。
このため、ボルトのネジ部が弾性変形の限界値に
達する以前にチツプ形成部位が降伏してしまい、
高力六角ボルトは塑性域締結機能を実質上喪失す
る。尤も、ボルト・ナツト間およびナツト・座金
間の摩擦係数を極端に低くすれば、ナツト形成部
位の捩り強度がネジ部の捩り強度より低くても高
力ボルトに塑性域締結機能を具備せしめることが
できる。しかしながら、上記摩擦係数の低下は、
ボルト・ナツト間に緩みを発生させる原因となる
から、この方法には実用上の限界が認められる。
本発明の主要な目的は、在来の高力ボルト、殊
に塑性域締結用高力ボルトに認められた上記問題
点の解決手段を見出すことにある。
問題点を解決するための手段 斯かる目的に鑑みて本発明は、ボルトBのネジ
部1の先端にナツトNを締着するときの反力を受
けるためのチツプ2を形成すると共に、該チツプ
2の捩り強度をボルトBのネジ部1の捩り強度よ
りも高くした高力ボルトを要旨とするものであ
る。
実施例 第1図は本発明に係る高力ボルトを例示する側
面図である。図示するように高力ボルトBは、頭
部3、軸部4、ネジ部1およびチツプ2から構成
されており、軸線方向に沿う周面に支持アーム
〔図示省略〕と噛み合い係合するための溝〔スプ
ライン〕を形成してなる前記チツプ2には、高周
波焼入装置等の適当な熱処理装置への導入によつ
て焼入れ処理が施こされている。この焼入れ処理
によつてチツプ2には、隣接するネジ部1よりも
大きな捩り強度が与えられる。
チツプ2の強度を高める方法としては、ボルト
B全体を適当な温度で熱処理した後、チツプ2部
分のみに焼入れを施こす方法、あるいは、ボルト
B全体に焼入れを施こした後、チツプ2以外の部
分に焼戻しを施こす方法等から高力ボルトの材
質、寸法および用途に応じて任意に選択すること
ができる。尚、スプライン溝を有するチツプ2
は、前記ボルトBのネジ部1と螺合するナツトN
の谷径よりもその外径が小さくなるようにその寸
法諸元が選択されている。
発明の効果 本発明に係る高力ボルトは、反力受け部位とし
て機能するチツプ2の捩り強度がボルトBのネジ
部1の捩り強度よりも大きいから、ナツトNによ
る締付け時に、ボルトの本体部分が塑性変形域に
到達する以前にチツプ2が破断することのない塑
性域締結方式の実施に好適なボルト締付け機能を
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る高力ボルトを例示する側
面図であり、第2図は軸力とナツトの回転角との
関係を示す応力・歪線図である。 B……高力ボルト、1……ネジ部、2……チツ
プ、3……頭部、4……軸部、N……ナツト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ボルトのネジ部先端にナツト締着時の反力を
    受けるためのチツプを形成すると共に、該チツプ
    の強度をボルトのネジ部の強度よりも高くしたこ
    とを特徴とする高力ボルト。
JP25705585A 1985-11-15 1985-11-15 高力ボルト Granted JPS62118110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25705585A JPS62118110A (ja) 1985-11-15 1985-11-15 高力ボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25705585A JPS62118110A (ja) 1985-11-15 1985-11-15 高力ボルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62118110A JPS62118110A (ja) 1987-05-29
JPH0210285B2 true JPH0210285B2 (ja) 1990-03-07

Family

ID=17301109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25705585A Granted JPS62118110A (ja) 1985-11-15 1985-11-15 高力ボルト

Country Status (1)

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JP (1) JPS62118110A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6392806U (ja) * 1986-12-05 1988-06-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62118110A (ja) 1987-05-29

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