JPH02102705A - 銀の除去方法 - Google Patents

銀の除去方法

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JPH02102705A
JPH02102705A JP63253127A JP25312788A JPH02102705A JP H02102705 A JPH02102705 A JP H02102705A JP 63253127 A JP63253127 A JP 63253127A JP 25312788 A JP25312788 A JP 25312788A JP H02102705 A JPH02102705 A JP H02102705A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、銀イオンを含む溶液から銀を除く方法に関す
るもので、さらに詳しくは、非鉄金属や貴金属の回収や
精錬、化合物の製造工程等において選択的に銀を除く方
法に関する。
(従来技術とその問題点) 従来、銀を含む溶液から銀を選択的に除く方法として、
塩化物を添加して難溶性銀塩を生成させる方法、銀より
も卑な金属で置換させる方法、キレート樹脂などの吸着
材に吸着する方法などが知られている。
銀の除去処理の一例として、銅の精錬工程における従来
技術の問題点についてのべる。
銅の電解精錬に使用される粗銅(アノード)中には、数
百から数千ppmの銀が含まれている。
電解精錬によって、銀のほとんどはγノードスライムと
なって分離されるが、一部は電解液中に溶出する。銅イ
オンの陰極への析出とともに銀イオンも析出するので電
気銅中に数十ppmの銀が混入することになる。また、
投入する粗銅の品位を高め、銀濃度を低下させて高純度
の電気銅を得ようとする場合には、この傾向はより顕著
となり、通常の電気銅(銀含量約lOρpm )を投入
しても精製された電気胴中には数ppmの銀が含まれて
しまうことになる。
これらを防止する目的で脱銀、処理を行うが、電解液に
塩化物を添加して難溶性銀塩を生成させる方法では、電
解液中の銀濃度をO,ippm以下にすることは難しく
、電解液中の銅濃度が50〜loog/l程度であるこ
とから、得られる電気銅中の銀量をlppm以下にする
ことは困難である。
銀よりも卑な金属で置換する方法では、例えば電解液に
銅粉を添加して銀と銅を置換する方法があるが、やはり
電解液中の銀濃度を0. lppm以下にすることは難
しく、得られる電気胴中の銀量をlppm以下にするこ
とは困難である。
以上の二法は、どちらかといえば、銀の濃度が高い役人
材料を用い、得られる製品中に銀が多少混入しても良い
ようなプロセスに向いていると言える。
これに対してキレート樹脂などの吸着材に銀を吸着する
方法は、電解液中の銀濃度を0. lppm以下にする
ことが可能であるので銀含量の低い製品を得ることがで
きる。しかしキレート樹脂の使用には制限があり、電解
液中に酸化成分がある場合や強酸性である場合には樹脂
の劣化がおこり易く、樹脂の寿命が短くなったり、吸着
特性がpHに大きく依存し使用範囲が限定されてしまう
ケースも少なくない。また樹脂の吸着能力も、理論上は
樹脂1j2あたり数十gtlAを吸着する能力を有する
が、ニッケルなど他の元素の妨害を受けたりして前述の
ように電解液中の銀濃度を0. lppm以下にするに
は、tiあたり数gを吸着したところで効果がなくなっ
てしまう現象が生じることもある。
また電解液中に含まれる銀濃度が高い場合には、樹脂の
破壊が早くおこるので、銀濃度の高い材料への適用は不
向きであった。
さらに、銀の吸着したキレート樹脂を再生して使用する
には、錯化剤として、シアン化アルカリ、EDTA、チ
オ硫酸塩などを用いて銀を回収するとともに、樹脂を再
生することができるが、吸着銀量にたいして、銀の溶出
に用いる錯化剤などが高価であったり、有毒であったり
、アルカリによる樹脂の劣化がおこるなどの問題点があ
り、再生に係わるランニングコストが高くつくので、副
産物として銀の回収を目的とした場合には不向きであっ
た。
このようにキレート樹脂法は、銀の濃度が低い役人材料
を用いて高純度の製品を得るといった、プロセスに向い
ているが、逆の場合は不向きと言える。
以上、銅の電解精製を一例として銀の除去方法について
の問題点を−述べたが、このほかにも銀が係わるプロセ
スとして金、パラジウムなどの貴金属の湿式精錬や電解
精錬、銀を含む金やパラジウムや銅の廃材からの貴金属
や銅の回収、メツキ液や写真工業からの廃液からの脱銀
、銅や貴金属化合物の製造など多くのものがある。
こうした現状からより好ましい銀の除去方法がのぞまれ
ていた。
(発明の目的) 本発明は、以上の問題点を解決するためになされたもの
で、銀イオンを含む溶液から銀を選択的に除く方法であ
り、主に非鉄金属や貴金属の回収や精錬、化合物の製造
工程など工程における脱銀を経済的で簡便に行うことが
できる汎用性のある脱銀方法を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、銀イオンを含む溶液から銀を除く方法におい
て、溶液中の銀イオンを、イオン交換体として四チタン
酸塩を含む吸着材により選択的に除去することによって
、溶液中の銀を数ppb〜数り pmのレベルまで低下
せしめることが可能であり、従来の方法よりも経済性や
簡便さ、適用範囲、汎用性などの面で勝っていることを
見出した。
(作用) 以下、本発明をより明瞭ならしめるために、本発明の作
用について説明する。
銀イオンを含む溶液は、前述のように主に非鉄金属や貴
金属の回収や精錬工程において使用もしくは発生する液
を対象とすることができ、具体的に一例をあげると、前
記銅精錬工程中での硫酸酸性電解液や洗液、全精製にお
ける金を多量に含む塩酸酸性液、パラジウム精製の途中
で発生するパラジウムを含む硝酸酸性液や塩酸酸性液、
貴金属や銅を含む屑を酸などで溶解した液、種々の金属
イオンを含む液などがあり、このほかメツキ液、写真廃
液など多くのものがある。
銀イオンの種類として、硝酸銀や硫酸銀などから誘導さ
れるものや、銀アンミン錯体、チオ硫酸錯体、銀との結
合力が弱いキレートuff体などがあるが、シアノ錯体
や錯配位の強すぎるものはあまり好ましくない。
従って液性も、硫酸、硝酸、塩酸などの酸性液の他、ア
ンモニウムイオンやチオ硫酸イオン、キレートなどの銀
の錯化剤などが存在してもよく、また酸度も中性やアル
カリ性の液であっても良いので、本発明は、従来の方法
に比べ多種類の液性に対応することができる特徴がある
この溶液を四チタン酸塩を含むイオン交換体と接触させ
るとイオン交換反応iこより四チタンR銀塩が形成され
、溶液中の銀を除くことができる。
また四チタン酸塩は銀とのイオン交換に先立ち強酸で水
素イオンと交換させ水和四チタン酸としてから銀との反
応に使用しても良い。
四チタン酸塩と銀イオンとの反応を(1)式に、四チタ
ン酸塩から水和四チタン酸塩を形成させる反応を(2)
式に、水和四チタン酸塩と銀イオンとの反応を(3)式
に示す。
X20・4Ti02 +2Ag”→ Ag2O・4 T i O2+ 2 X ”  −(1
)X20・4 T i Oa + 2 H”→H= 0
・4T102 +2X”    (2)H2O・4 T
 i Oa + 2 A g+→Ag2O・4Tt 0
2+2H”   (3)但しXは、アルカリ金属に代表
される1価のイオンで、リチウム、カリウム、ナトリウ
ム、アンモニウムなど 酸性の銀含有液を処理する際には、四チタン酸塩の塩と
銀イオンとのイオン交換が速やかにおこるので前者の方
法でも後者の方法でもよい。
中性またはアルカリ性の銀含有液を処理するには、後者
の方法が勝っており、おおむね銀含有液のpHが5以下
の場合は、前者の方法でも後者の方法であってもよく、
pH5以上の場合は後者の方法が良い。
四チタン酸塩は、アルカリから強酸性までの幅広い水素
イオン濃度範囲で銀イオンにたいして極めて優れた選択
性を有し、他の重金属はほとんど吸着されない。従って
本発明では、従来のキレート樹脂法のようにpHを制御
する必要はない。しかしアルカリ金属イオンは、中性近
傍で吸着特性を示す。従ってアルカリ金属イオンが過剰
にある場合は、pH5以下が好ましいが、アルカリ金属
イオンが僅かであるならばpH5以上であっても良い。
本発明にふいて、吸着した銀はシアンなどの錯化剤で溶
離させることができるほか、強酸でも溶離することがで
きる。酸で銀を溶離するには6規定以上の硫酸か硝酸が
好ましく、硝酸のほうが硫酸よりも低い酸規定度で溶離
することができ、また銀イオンの溶解度を高くとること
ができるのでより好ましい。塩酸の使用は塩化銀が形成
されるので好ましくない。
またチタン酸塩及び/又は水和四チタン酸は、銀の吸着
容量が大きいといった特徴があり、従来のキレートでは
樹脂11あたり銀を数十gしか吸着する二とができなか
ったが、チタン酸銀塩や水和四チタン酸では、1kgあ
たり400g程度の銀を吸着することができる。従って
銀の吸脱着に関する手間を従来のキレート樹脂法に比べ
て約10分の1にすることができるとともに、銀を濃縮
した溶離液を得ることができる。
以下、本発明による実施の一伊1について示すが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例 1) 本実施例は、銅の電解精錬に本発明を適用したもので、
図に示す装置を用いて行ったものである。
四チタン酸カリウ、ム(K2O・4Ti02)のカリウ
ムを水素で置換した水和四チタン酸(H2O・4 T 
i 02 )  500mを吸着塔6に充填し、電解液
5には(銅45g/I!、遊離硫酸130g/j!、塩
酸0.5g/R1= −/ ケ)’ 0.3 g / 
l 、 Lかゎ0.2g / R)を501(陽極、陰
極共に各251)用い、アノード1には粗銅板(サイズ
: 250wX550hX10t 。
銅99.5%、金0.02%、銀0.21%、ニラ’T
 ルd、 05%以下)2枚を吊下し、カソード2には
高純度銅板(す4 ス: 250wX550hXlt、
!;199.995%以上、金0、 lppm以下、M
O,lppm以下、ニッケル0. lppm以下)2枚
を吊下した。
隔膜3には、厚さ2mmのガラスの多孔質板(ガラスフ
ィルタ)を10mmの孔をたくさん開けた5を塩化ビニ
ル製の補強板2枚ではさんだものを使用し、極間距離を
7cmにし該隔膜3が中央になるようにセットした。
陽極側の液はポンプ7によりアノードバッグ4内へ循環
するようにし、一部は吸着塔6をへて陰極側へ21!/
’nrずつ流出するようにし、60t、55 A (2
A/ dm’)で通電して12日間(288時間)かけ
て銅の電解精錬をおこなった。
電解中48時間毎に、陰極側、陽極側の電解液5中の銀
を分析した値を、表−1に示す。
(以下余白) <0.01は0.01以下であることを示す。
陽極に析出した銅を分析したところ、胴99.995%
以上、金0. lppm以下、銀0.3ppm、ニッケ
ル0.lppmの高品位のものであった。
本実施例では、陽極側から陰極側へ電解液が送られる際
に脱銀されるので品位の低い粗銅から高品位の銅を得る
ことができた。
(従来例 l) 本従来例は、実施例1を比較する意味で図に示す装置を
用い、1及着塔6内にキレート樹脂を充填して行ったも
のである。
チオール系のキレート樹脂(北越炭素製・MA)500
dを吸着塔6に充填し、電解液5には(銅45g/l、
in離硫酸130g / ji!、塩H0,5g / 
l、ニッケル0.3g/f、にかわ0.2g/lを50
Il(陽極、陰極共に各251)用い、アノード1には
粗銅板(サイズ: 250wX550hX10t 、銅
99.5%、金0.02%、銀0.21%、= 7 ’
y ル()、 05%以下)2枚を吊下し、カソード2
には高純度銅板(サイズ=250wX550hXlt、
銅99.995%以上、全0.lppm以下、銀0、l
ppm以下、ニッケル0.lppm以下) 2枚を吊下
した。
隔膜3には、厚さ2 mmのガラスの多孔質板(ガラス
フィルタ)を10胴の孔をたくさん開けた5を塩化ビニ
ル製の補強板2枚ではさんだものを使用し、極間距離を
7cmにし該隔膜3が中央になるようにセットした。
陽極側の液はポンプ7によりアノードバッグ4内へ循環
するようにし、一部は吸着塔をへて陰極側へ2j2/、
hrずつ流出するようにし、60t、55 A (2A
/ dm’)で通電して12日間(288時間)かけて
銅の電解精錬をおこなった。
電解中48時間毎に、陰極側、陽極側の電解液5中の銀
を分析した値を、表−2に示す。
<0.01は0.01以下であることを示す。
陽極に析出した銅を分析したところ、銅99.995%
以上、金0. lppm以下、銀27ppm、 ニアケ
ル0.1ppn+の品位の高いものであるが、粗銅の銀
濃度が高いために、100時間後位から樹脂の破壊が起
こりはじめており、陰極側の銀濃度が上昇したために実
施例1に比べて得られた鋼中の銀濃度は高いものであっ
た。
(実施例 2) 本実施例は、金の電解精錬による高純度金の製造に本発
明を適用したもので、図に示す装置を用いて行ったもの
である。
四チタン酸カリウム(K2O・4TiOz)のカリウム
を水素で置換した水和四チタン酸(H2O・4Ti02
)500−を吸着塔6に充填し、電解液5には(金88
g/l、遊離塩酸100g/l)を50β(陽極、陰極
共に各251)用い、アノード1ニハ粗金板(サイズ:
 200wX300hXlOj 、金99.98%、銀
0.014%)1枚を吊下し、カソード2には高純度金
板(サイズ: 100wX150hXlt、金99.9
99%以上、銀0.5ppm以下)1枚を吊下した。
隔膜3には、厚さ2 mmのガラスの多孔質板(ガラス
フィルタ)を10+nmの孔をたくさん開けた5を塩化
ビニル製の補強板2枚ではさんだものを使用し、極間距
離を7cmにし該隔膜が中央になるようにセットした。
陽極側の液はポンプ7によりアノードバッグ4内へwi
環するようにし、−邪は吸着塔6をへて陰極側へ0,7
ji’/hrずつ流出するようにし、80℃で直流電流
18 A (3A/ dm’)に交流電流35A (6
A/ dm’)を加え交流重畳電解を行った。
電解開始2日後に陰極に電析した金を取り出し分析した
ところ、金99..999%以上、銀0.5ppm以下
と高純度のものであった。
(従来例 2) 本従来例は、実施例2を比較する意味で図に示す装置を
用い、吸着塔6内に吸着物質を入れずに、且つ塩素イオ
ンが大過剰で塩化銀形成による脱銀を行う一例である。
全電解においては、塩素イオンが塩酸として含まれるの
で、通常は電解しながら塩化銀形成がおこることによっ
て脱銀される。
電解液5には(金95g/IlX遊離塩酸95g/j!
’)を50!!(陽極、陰極共に各251)用い、アノ
ードlには粗金板(サイズ: 200wX300hX1
0t、金99.98%、mo、014%)1枚を吊下し
、カソード2には高純度金板(サイズ: 100wX1
50hXH1金99.999%以上、flip、 5p
pm以下) 1枚を吊下した。
隔膜3には、厚さ2 mmのガラスの多孔質板(ガラス
フィルタ)を10mmの孔をたくさん開けた5を塩化ビ
ニル製の補強板2枚ではさんだものを使用し、極間距離
を7cmにし該隔膜が中央になるようにセットした。
陽極側の液はポンプ7によりアノードバッグ4内へ循環
するようにし、一部は吸着塔をへて陰極側へ0.71!
/hrずつ流出するようにし、80℃で直流電流18Δ
(3A/dm’)に交流電流35A(6A/dm’)を
加え交流重畳電解を行った。
電解開始2日後に陰極に電析した金を取り出し分析した
ところ、金99.997%以上、銀12ppmと高品位
のものであったが、金のボンデングワイヤーとするため
の品(Q99.999以上にすることはできなかった。
(実施例 3) 本実施例は、銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(
pH=9>からのパラジウム及び銀の分離回収に本発明
を適用したものである。
銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(pH9、銀:
  2Ag/I!、パラジウム: 3.5 g/iりを
、水和四チタン酸10100Oをつめた直径50+nm
、長さ35cmの円筒形のカラムに5V=1の速さで1
001通液し、さらに2,51の純水を通液し虜脂を洗
浄した。
通過液の銀濃度は、1 mg/β以下であり、パラジウ
ムの濃度は、3.5g/Rで、銀が吸着し、パラジウム
は吸着されなかった。
銀吸着後のカラムに、6Nの硝酸を5j2通液して銀を
溶出し、さらに2.51の純水で洗浄したところ、吸着
している銀のうちの99.8%にあたる209.6gを
溶離回収できた。
(実施例 4) 本実施例は、銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(
pH=9)からのパラジウム及び銀の分離回収に本発明
を適用したもので、水和四チタン酸の替わりに四チタン
酸カリウムを用いたものである。
銀とパラジウムを含むアンモニア性交液(pH=9、m
:  2Ag/l、パラジウム: 3.5 g/jりに
硫酸を加えてpH=1とし、四チタン酸カリウム100
0dをつめた直径50靴、長さ35cmの円筒形のカラ
ムに5V=tの速さで100n通液し、さらに2.51
の純水を通液し樹脂を洗浄した。
通過液の銀濃度は、1 mg/ Il以下で銀が吸着す
るとともに、パラジウムは100.7%にあたる352
.4gが吸着されずに得られた。
銀吸着後のカラムに、6Nの硝酸を5I1通液して銀を
溶出し、さらに2.51の純水で洗浄したところ、吸着
している銀のうちの102.5%にあたる215.3g
を溶離回収できた。
(従来例 3) 本従来例は、銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(
pH=9)からのパラジウム及び銀の分離回収に従来例
の塩素イオン添加法を適用したものである。
銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(pH=9、銀
:  2.1g/β、パラジウム=3.5 g/l>1
00βに塩化ナトリウムを1.0kg添加してよく攪拌
した。
しかし、塩化銀の沈澱を得ることができず銀を分離回収
することはできなかった。
(従来例 4) 本従来例は、銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(
pH=9>からのパラジウム及び銀の分離回収に、キレ
ート樹脂法を適用したものである。
銀とパラジウムを含むアンモニア性廃液(pH=9、銀
:  2.1g/42.パラジウム:3.5g/β)に
硫酸を加えてpH=2.5とし、キレート樹脂(北越M
Δ) 1000−をつめた直径50mm、長さ35c+
nの円筒形のカラムに5V=1の速さでIOA通液し、
さらに2.51の純水を通液し樹脂を洗浄した。しかし
アンモニアの影響をうけて通過液に銀が100ρρm程
度含まれており、パラジウムも95.7%しか通過液に
含まれていなかったので残る4、3%にあたる0.8g
は樹脂に吸着されてしまった。
(実施例 5) 本実施例は、硝酸銀製造工程からの廃液からの銀の回収
に本発明を適用したものである。
多層の銀を含む硝酸銀製造工程の廃液(pH=0.3 
、tIA:87g/i’)を、四チタン酸カリウム25
1をつめたカラムに5V=tの速さでtoo i通液し
たのち真空で引きよく脱水した。
次いで、銀吸着後のカラムに、7.5Nの硝酸を40β
通液して銀を溶出しよく真空引きして液をとり、銀を溶
解して晶析を繰り返す硝酸銀の母液に戻して使用した。
従来は、こうした工程からの廃液は一旦銅粉などで還元
して銀としたのち再利用をはかる必要があったが、本発
明により廃液中の汚染物質と銀とを分離し銀のみを取り
出して再利用できるようになった。
(実施例 6) 本実施例は、写真廃液からの銀の回収に本発明を適用し
たもので、チオ硫酸塩を多量に含む溶液から銀を除く方
法に本発明を適用したものである。
多量のチオ硫酸塩を含む写真工業の廃液(銀=0.5g
/β)のpHを1にして、四チタン酸カリウム25fを
つめたカラムに5V=1の速さで3000β通液して銀
を吸着させた。
処理液中の銀は、0.5ppm以下であり銀を回収する
ことができた。
次いで、銀吸着後のカラムに、9.ONの硫酸を100
1通液して銀を溶出し、銀を回収することができた。
従来は、こうした強固な錯化剤が含まれている場合は良
い回収方法がなかったが、本発明により廃液中の銀を容
易に回収することができる。
(発明の効果) 以上のように本発明による銀の除去方法では、四チタン
酸塩を用いることにより、経済的で簡便に行うことがで
きる汎用性のある脱銀方法を提供することができる。
本発明を適用することができるプロセスとして、非鉄金
属や貴金属などの精錬や薬品の製造、また有価物の回収
など多くのものがあり、産業の上で重要な地位をしめる
銀を有効利用するうえでも重要なものであり、本発明の
効果大なるものといえる。
4、
【図面の簡単な説明】
図は本発明を銅や金の電解精錬に用いた電解装置の模式
図面である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)銀イオンを含む溶液から銀を除く方法において、
    溶液中の銀イオンを、イオン交換体として四チタン酸塩
    を含む吸着材により選択的に除去することを特徴とする
    銀の除去方法。
  2. (2)銀イオンの除去にさきだち、四チタン酸塩を酸で
    処理して水和四チタン酸とすることを特徴とする請求項
    1に記載の銀の除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116462221A (zh) * 2023-03-24 2023-07-21 达高工业技术研究院(广州)有限公司 高纯硝酸银的生产工艺、高纯硝酸银及其应用

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CN116462221A (zh) * 2023-03-24 2023-07-21 达高工业技术研究院(广州)有限公司 高纯硝酸银的生产工艺、高纯硝酸银及其应用

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