JPH0210209B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0210209B2
JPH0210209B2 JP56189769A JP18976981A JPH0210209B2 JP H0210209 B2 JPH0210209 B2 JP H0210209B2 JP 56189769 A JP56189769 A JP 56189769A JP 18976981 A JP18976981 A JP 18976981A JP H0210209 B2 JPH0210209 B2 JP H0210209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
porcelain
dental
content
alloys
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56189769A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58110633A (ja
Inventor
Takeshi Myazaki
Hirohide Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP56189769A priority Critical patent/JPS58110633A/ja
Publication of JPS58110633A publication Critical patent/JPS58110633A/ja
Publication of JPH0210209B2 publication Critical patent/JPH0210209B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Preparations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明は、削り取つた歯の患部あるいは欠損
部に接着する陶歯を作るときに、陶材を焼付ける
支台となる陶材焼付用の合金、または、例えば、
希土類コバルト系磁石などの高磁気エネルギーを
有する永久磁石と組み合わせて補綴あるいは矯正
等を行うための歯科用合金に関するものである。 [従来技術] 永久磁石を義歯補綴に使用することは、例えば
米国特許第2709301号、第3646676号、第3798770
号等により知られていたが、適当な永久磁石がな
かつたために実用化されるまでには至つていなか
つた。しかるに近年、極めて優れた磁気特性を有
する希土類コバルト系磁石が開発され実用化され
たため、歯科補綴および矯正への磁石応用が再び
見直されており、磁石と組合せて使用するための
良好な特性を有する歯科用磁性合金の出現が望ま
れている。このため、この出願の発明者の一人
は、Pd−Co合金、Pd−Ni合金、Pd−Co−Ni合
金等の歯科用低融点磁性合金を発明し、先に提案
開示した(特開昭53−51123号、特開昭54−67516
号、特開昭54−104427号、特開昭56−62937号)。 しかしながら、これら合金は、鋳造時に割れや
巣が発生したり、湯回り不良で所望の形状が得ら
れないことがあつたりするため、さらに改良する
必要があつた。 [発明が解決しようとする課題] 一方、これまで一般に用いられてきた歯科用の
陶材焼付用合金としては、PtあるいはPdを含む
AuまたはAg主体の貴金属合金と、NiまたはCr
を主体とする卑金属合金とが良く知られている。 しかしながら、貴金属合金は、鋳造性に優れる
こと、陶材との結合性が良いことなどの長所を持
つが、高価であり、また硬さが小さく引張強度が
小さいため咬合時に印加される機械的な反覆力で
陶材が剥離し易いこと、高温強度が小さいため陶
材の高温加熱焼付け処理中に熱変形して精度よく
適合しなくなるなどの欠点がある。また、卑金属
合金は、低コストであるうえに、硬さおよび高温
強度の点で満足すべきものではあるが、陶材焼付
け過程で酸化物が厚く生成され易く、陶材のひび
割れ・剥離・変色などが生じ易いという問題点が
ある。このため、より優れた陶材焼付用合金の出
現が望まれていた。 この出願は、先に提案し開示したPd−Ni−Co
系歯科用合金の欠点を解消し、良好な鋳造性を有
するとともに、歯科用として好ましい適合性、陶
材との優れた結合性等を有し、陶材焼付用あるい
は磁気補綴および矯正用として有用な歯科用合金
を提供することを目的とするものである。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この出願の第1の
発明は、重量比で、Co10〜40%、Ni10〜35%、
Mo1〜10%、Au4〜15%、残部実質的にPdから
なる歯科用合金としたことを特徴とするものであ
る。また、この出願の第2の発明は、前記第1の
発明の合金組成のものにSi、Ge、Sn、In、Pb、
Al、Gaなどの半金属元素のうちの少なくとも一
種を0.1〜5%更に含有したことを特徴とするも
のである。さらにまた、この出願の第3の発明
は、前記第2の発明の合金組成において、更に1
%以下のZnを含有させたことを特徴とするもの
である。 [作 用] 本発明において、Pd、Co、Niは、例えば特開
昭56−62937号公報等により提案したように、合
金を構成するベースとなる成分である。すなわ
ち、CoおよびNiとPdとで合金を形成することに
よつて耐食性に富む低融点磁性合金を得ることが
できるのである。 歯科用として使用する場合、合金の溶融温度は
都市ガスで溶融できる程度に低いことが望まし
い。このため、本発明においては、CoおよびNi
の含有量は合計で20〜60%とし残部は主として
Pdから構成するが、CoおよびNiそれぞれの含有
量はPdの含有量以下とすることが望ましい。 本発明においてCoはPdと合金化することによ
り低融点の磁性合金を得るために必要な成分であ
り、10〜40%含有させることができる。また、
Niは主として陶材焼付性を改善するのに効果が
あり10〜35%含有させることができる。 本発明においてMoは、結晶粒微細化効果と脱
酸剤としての効果を兼ね備えており、鋳造割れの
防止に著しい効果がある。また、Moは溶湯の流
動性も改善し、合金の靭性を向上させる等の優れ
た効果も示す。Moの効果が顕著であるために
は、少なくとも0.5%以上の添加が必要であるが、
一方、20%以上になると鋳造欠陥の発生を助長
し、また含有量が増えると溶融点の上昇を招くの
で良くない。このため、その含有量は1〜10%と
するのが好ましい。 また、Auは融点を下げるのに効果があり、4
%以上添加するとその効果は大となる。しかし、
多すぎると偏析が生じ、また高価でもあるので、
15%以下とすることが好ましい。 本発明において、溶湯の流動性を良くし鋳造性
を改善させるためには、Si、Ge、Sn、In、Pb、
Al、Gaなどの半金属元素の添加が効果的である。
これら元素の添加は、0.1%以上で効果があるが、
機械的性質を考慮すると5%以下とすることが好
ましい。 また、Znは、鋳造精度の向上効果が著しく、
その効果は0.1%以上の添加で顕著であるが、5
%を越えると脆くなるので、その含有量は5%以
下、好ましくは1%以下とする。 [実施例] 以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に説
明するが、この発明の技術的範囲はこれら実施例
の範囲内に限定されないことは勿論である。 実施例 1 第1表に示す組成の合金を全量40gになるよう
に秤量し、アルゴンアーク溶解炉で溶解した。こ
の試料を0.8mm〜1.0mm板厚に圧延したものを裁断
して再溶解し、直径10mm、長さ40mmの溶製材を作
成した。これらの試料を真空炉で1000℃×60分間
熱処理を行ない、スエージング加工して直径3.1
mm、長さ25mmの円柱状の棒に仕上げた。加工歪を
とるために1000℃×30分の熱処理を行なつてか
ら、円柱状の試料を金型にセツトし、Ceramco
社製の陶材1gを装填したのち1ton/cm2の圧力を
かけて築盛し、得られた試料を金型から取り出し
て真空焼成炉で焼成した。焼成は、温度が650℃
になつたとき試料を炉内に挿入して、ただちに
720mmHgまで真空にひき、そのままの状態で930
℃まで上昇させる。930℃になつたら、空気を炉
内に入れて大気圧のままで温度が1000℃に到達し
たとき、炉内から試料を取り出して放冷した。 合金の陶材焼付け強度を調べるために、3.1mm
φ×25mmの合金片に外径10mmφ×10mmとなるよう
に陶材を焼付けた試験片を用い、インストローン
万能試験機で引抜き試験を行ない破断荷重P(Kg)
を測定した。引抜き強度は次式により算出した。 引き抜き強度(Kg/cm2)=P/πdl ここで、dは棒状試料の直径(cm)であり、 lは陶材焼付面の長さ(cm)である。 また、鋳造性を調べるため、埋没材にリン酸塩
系埋没材(G−C'sセラベスト)を使用し、鋳型
予熱温度を750℃に設定し、高周波誘導遠心鋳造
機により鋳造した。割れの程度は目視により評価
した。流動性はワツクスパターン(20×20×0.3
mm)の再現性をみて評価した。鋳造欠陥はワツク
スパターン(4φ×10mm)を鋳造し、スプルーご
と正中縦断して試料として、バフ研磨後、エツチ
ングして光学顕微鏡により観察した。
【表】 〓注〓 ◎印は改善効果の著しいもの、○印は改善
効果の認められたもの、△印は従来と同等の
特性であつたものをそれぞれ示す。
また、鋳造精度は鋳造体にアメリカ歯科医師会
規格のMODインレー金型を用い、得られた鋳造
体を金型にもどし、その適合を、鋳造体のもとの
金型に対する浮き上がりの量で相対的に評価し
た。 本実施例から明らかなように、本発明のPd−
Co−Ni−Mo−Au合金は、その陶材焼付強度が
100Kg/cm2以上であり、かつ割れも少ないため、
歯科用合金として十分な実用性を有していること
がわかる。 実施例 2 Pd−Co−Ni−Mo−Au−半金属元素合金を実
施例1と同様の方法で作製し、その特性を実施例
1と同様の方法で測定した。その結果を第2表に
示す。
【表】 〓注〓 ◎印は改善効果の著しいもの、○印は改善
効果の認められたもの、△印は従来と同等の
特性であつたものをそれぞれ示す。
本実施例から明らかなように、半金属元素を添
加することにより溶湯の流動性を良くし、鋳造欠
陥を減少することができる。 実施例 3 Pd−Co−Ni−Mo−Au−Zn−半金属元素合金
を実施例1と同様の方法で作製し、その特性を実
施例1と同様の方法で測定した。その結果を第3
表に示す。
【表】 〓注〓 ◎印は改善効果の著しいもの、○印は改善効
果の認められたもの、△印は従来と同等の特性
であつたものをそれぞれ示す。
本実施例から明らかなように、Znを添加する
ことにより鋳造精度を改善することができる。 [発明の効果] 以上詳述したように、本発明Pd−Co−Ni−
Mo−Au系合金は、陶材焼付強度が実用上必要と
される100Kg/cm2以上を達成できるとともに鋳造
割れが無く精度の良い鋳造ができるため歯科用の
合金として優れたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量比で、Co10〜40%およびNi10〜35%
    (ただし、CoおよびNiの含有量はそれぞれPdの
    含有量以下とする)、Mo1〜10%、Au4〜15%、
    残部実質的にPdからなることを特徴とする歯科
    用合金。 2 重量比で、Co10〜40%およびNi10〜35%
    (ただし、CoおよびNiの含有量はそれぞれPdの
    含有量以下とする)、Mo1〜10%、Au4〜15%、
    半金属元素のうちの少なくとも一種0.1〜5%、
    残部実質的にPdからなることを特徴とする歯科
    用合金。 3 重量比で、Co10〜40%およびNi10〜35%
    (ただし、CoおよびNiの含有量はそれぞれPdの
    含有量以下とする)、Mo1〜10%、Au4〜15%、
    Zn0.1〜5%、半金属元素のうちの少なくとも一
    種0.1〜5%、残部実質的にPdからなることを特
    徴とする歯科用合金。
JP56189769A 1981-11-26 1981-11-26 歯科用合金 Granted JPS58110633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56189769A JPS58110633A (ja) 1981-11-26 1981-11-26 歯科用合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56189769A JPS58110633A (ja) 1981-11-26 1981-11-26 歯科用合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58110633A JPS58110633A (ja) 1983-07-01
JPH0210209B2 true JPH0210209B2 (ja) 1990-03-07

Family

ID=16246876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56189769A Granted JPS58110633A (ja) 1981-11-26 1981-11-26 歯科用合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58110633A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4412970A (en) * 1982-12-06 1983-11-01 Jeneric Industries, Inc. Palladium based dental alloys
FR2768258A1 (fr) 1997-09-10 1999-03-12 Engelhard Clal Sas Systeme global d'attachement biocompatible pour prothese dentaire mobile: alliage magnetique a base de metaux precieux et capsule a base de metaux precieux renfermant un aimant permanent
US6613275B1 (en) * 2002-07-19 2003-09-02 Metalor Technologies Sa Non-precious dental alloy
US7794652B2 (en) * 2004-12-27 2010-09-14 The Argen Corporation Noble dental alloy
KR20090058565A (ko) * 2006-09-15 2009-06-09 이보클라 비바덴트 아게 팔라듐-코발트계 합금 및 이를 포함하는 치과용 제품

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58110633A (ja) 1983-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zavanelli et al. Corrosion-fatigue life of commercially pure titanium and Ti-6Al-4V alloys in different storage environments
US4210447A (en) Dental restorations using castings of non-precious metals
CA1147988A (en) Dental restorations using castings of non-precious metals
JPH0210209B2 (ja)
CA1052137A (en) Nonprecious alloy suitable for fusion to porcelain
Tuccillo et al. Composition stability of gold base dental alloys for different melting techniques
US4608229A (en) Palladium metal base dental alloy
US3727299A (en) Method for making a dental appliance
US4243412A (en) Dental alloy
US4592890A (en) Dental prostheses alloy
US4108642A (en) Alloy for preparing dentures therefrom
JPS58107436A (ja) 歯科陶材焼付用合金
JP3916098B2 (ja) 歯科鋳造用陶材焼付貴金属合金
US3756809A (en) Chromium cobalt alloy
US6103383A (en) High tungsten, silicon-aluminum dental alloy
RU2230811C1 (ru) Сплав на основе никеля для каркасов зубных протезов
JPS6131174B2 (ja)
RU2009243C1 (ru) Сплав на основе никеля для каркасов зубных протезов с керамической облицовкой
JP6524500B2 (ja) 耐酸化性に優れた歯科陶材焼付用合金および歯科補綴物
Stokes et al. Influence of casting procedure on silver-palladium endodontic posts
US20240050206A1 (en) Cobalt-platinum based dental alloy materials
KR830002744B1 (ko) 도재소부용 비귀금속 치과 보철합금
US4124381A (en) Non-precious dental casting alloy
JP2002249834A (ja) 歯科用金合金
KR101828981B1 (ko) 진공정밀주조공정에 의한 절삭가공용 치과 도재소부용 코발트-크롬계 합금 및 이의 제조방법