JPH02101140A - 耐摩耗性アルミニウム合金 - Google Patents
耐摩耗性アルミニウム合金Info
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- JPH02101140A JPH02101140A JP25337388A JP25337388A JPH02101140A JP H02101140 A JPH02101140 A JP H02101140A JP 25337388 A JP25337388 A JP 25337388A JP 25337388 A JP25337388 A JP 25337388A JP H02101140 A JPH02101140 A JP H02101140A
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- aluminum alloy
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
A0発明の目的
(1)産業上の利用分野
本発明は耐摩耗性アルミニウム合金に関する。
(2)従来の技術
従来、粉末冶金法の適用により大量のSi、Fe、Mn
等を添加した高強度アルミニウム合金が提案されている
。
等を添加した高強度アルミニウム合金が提案されている
。
(3)発明が解決しようとする課題
アルミニウム合金より機械構造部材を構成し、それを高
温下で使用する場合には、鋼製機械構造部材との組合せ
使用は避けられないが、従来合金は、それに析出する初
晶Si、共晶Si、金属間化合物等が非常に微細である
ため、摺動摩耗量が比較的多く、その結果、高面圧およ
び高速摺動下では耐久性に乏しいといった問題がある。
温下で使用する場合には、鋼製機械構造部材との組合せ
使用は避けられないが、従来合金は、それに析出する初
晶Si、共晶Si、金属間化合物等が非常に微細である
ため、摺動摩耗量が比較的多く、その結果、高面圧およ
び高速摺動下では耐久性に乏しいといった問題がある。
本発明は前記に鑑み、耐摩耗性を有し、また鋼製相手材
との組合せにおいて優秀な摺動特性を示ず前記アルミニ
ウム合金を提供することを目的とする。
との組合せにおいて優秀な摺動特性を示ず前記アルミニ
ウム合金を提供することを目的とする。
B0発明の構成
(1)課題を解決するだめの手段
本発明は、アルミニウム合金7トリツクスに硬質粒子を
分散させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径りを
3μm≦D≦30μmに、また添加量りを0.5重量%
≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬質粒
子の硬さHvを700≦Hv<1000に設定し、該硬
さHvの範囲においてK=(L+0.5)(D−1)の
とき、200<K≦600に設定したことを第1の特徴
とする。
分散させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径りを
3μm≦D≦30μmに、また添加量りを0.5重量%
≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬質粒
子の硬さHvを700≦Hv<1000に設定し、該硬
さHvの範囲においてK=(L+0.5)(D−1)の
とき、200<K≦600に設定したことを第1の特徴
とする。
また本発明は、アルミニウム合金マトリックスに硬質粒
子を分散させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径
りを3μm≦D≦30μmに、また添加量りを0.5重
量%≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬
質粒子の硬さHvをl000≦Hv < 1500に設
定し、該硬さHvの範囲においてK=(L+0.5)(
D−1)のとき、80<K≦200に設定したことを第
2の特徴とする。
子を分散させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径
りを3μm≦D≦30μmに、また添加量りを0.5重
量%≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬
質粒子の硬さHvをl000≦Hv < 1500に設
定し、該硬さHvの範囲においてK=(L+0.5)(
D−1)のとき、80<K≦200に設定したことを第
2の特徴とする。
さらに本発明は、アルミニウム合金マトリックスに硬質
粒子を分散させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒
径りを3μm≦D≦3otImに、また添加量りを0.
5重量%≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前
記硬質粒子の硬さHvを1500≦HV<2000に設
定し、該硬さHvの範囲においてに= (L+0.5)
(D−1)のとき、35<K≦80に設定したことを第
3の特徴とする。
粒子を分散させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒
径りを3μm≦D≦3otImに、また添加量りを0.
5重量%≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前
記硬質粒子の硬さHvを1500≦HV<2000に設
定し、該硬さHvの範囲においてに= (L+0.5)
(D−1)のとき、35<K≦80に設定したことを第
3の特徴とする。
さらにまた本発明は、アルミニウム合金マトリックスに
硬質粒子を分散させた合金であって、前記硬質粒子の平
均粒径りを3μm≦D≦30μmに、また添加量りを0
.5重量%≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに
前記硬質粒子の硬さHvを2000≦Hv≦3000に
設定し、該硬さHvの範囲においてK=(L+0.5)
(D−1)のとき、13≦K≦35に設定したことを第
4の特徴とする。
硬質粒子を分散させた合金であって、前記硬質粒子の平
均粒径りを3μm≦D≦30μmに、また添加量りを0
.5重量%≦L≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに
前記硬質粒子の硬さHvを2000≦Hv≦3000に
設定し、該硬さHvの範囲においてK=(L+0.5)
(D−1)のとき、13≦K≦35に設定したことを第
4の特徴とする。
(2)作 用
第1〜第4の特徴によれば、浸炭鋼と路間等の耐摩耗性
を有し、また鋼製相手材との組合せにおいて、その相手
材の摩耗を抑制し得るアルミニウム合金が提供される。
を有し、また鋼製相手材との組合せにおいて、その相手
材の摩耗を抑制し得るアルミニウム合金が提供される。
た−し、硬質粒子の平均粒径りがD<3μmではアルミ
ニウム合金の耐摩耗性が低く、一方、D〉30μrnで
はアルミニウム合金の疲労強度が低下し、また鋼製相手
材の摩耗が増大して実用に供し得ない。
ニウム合金の耐摩耗性が低く、一方、D〉30μrnで
はアルミニウム合金の疲労強度が低下し、また鋼製相手
材の摩耗が増大して実用に供し得ない。
さらに硬質粒子の添加1iLがL < 0.5重量%で
は前記同様にアルミニウム合金の耐摩耗性が向上せず、
一方、L〉20重量%では前記同様にアルミニウム合金
の疲労強度が低下し、また鋼製相手材の摩耗が増大して
実用に供し得ない。
は前記同様にアルミニウム合金の耐摩耗性が向上せず、
一方、L〉20重量%では前記同様にアルミニウム合金
の疲労強度が低下し、また鋼製相手材の摩耗が増大して
実用に供し得ない。
さらにまた、硬質粒子の硬さHvがHv<700、また
はHv>3000では、狙いとする摺動特性が得られな
い。
はHv>3000では、狙いとする摺動特性が得られな
い。
この場合、700≦Hv<1000において、K≦20
0ではアルミニウム合金の摩耗が増大し、一方、K>6
00では鋼製相手材の摩耗が増大する。
0ではアルミニウム合金の摩耗が増大し、一方、K>6
00では鋼製相手材の摩耗が増大する。
また1000≦Hv<1500において、K≦80では
前記同様にアルミニウム合金の摩耗が増大し、一方、K
>200では前記同様に鋼製相手材の摩耗が増大する。
前記同様にアルミニウム合金の摩耗が増大し、一方、K
>200では前記同様に鋼製相手材の摩耗が増大する。
さらに1500≦Hv < 2000において、K≦3
5では前記同様にアルミニウム合金の摩耗が増大し、一
方、K〉80では前記同様に鋼製相手材の摩耗が増大す
る。
5では前記同様にアルミニウム合金の摩耗が増大し、一
方、K〉80では前記同様に鋼製相手材の摩耗が増大す
る。
さらにまた、2000≦Hv≦3000においで、K〈
13では前記同様にアルミニウム合金の摩耗が増大し、
一方、K〉35では前記同様に鋼製相手材の摩耗が増大
する。
13では前記同様にアルミニウム合金の摩耗が増大し、
一方、K〉35では前記同様に鋼製相手材の摩耗が増大
する。
(3)実施例
本発明に係るアルミニウム合金は、アルミニウム合金マ
トリックスに硬質粒子を分散させたものである。
トリックスに硬質粒子を分散させたものである。
硬質粒子としては、AI!、203粒子、Af20・5
iO7粒子、SiC粒子、S i 3N4粒子、ZrO
□粒子、TiO□粒子等のセラミック粒子か用いられる
。この場合、硬質粒子の平均粒径りは3μm≦D≦30
μmに、また添加量りは0.5重量%≦L≦20重量%
にそれぞれ設定される。
iO7粒子、SiC粒子、S i 3N4粒子、ZrO
□粒子、TiO□粒子等のセラミック粒子か用いられる
。この場合、硬質粒子の平均粒径りは3μm≦D≦30
μmに、また添加量りは0.5重量%≦L≦20重量%
にそれぞれ設定される。
さらに硬質粒子の硬さHvは700≦Hv≦3000に
設定され、この硬さHvの範囲において、K−(、L−
1−0,5)(D−1)のとき、700≦Hv < 1
000では、200<K≦600.1000≦Hv <
1500では、 80<K≦200.1500≦Hv
<2000では、 35<K≦80.2000≦Hv
≦3000では、 13≦K≦35にそれぞれ設定さ
れる。
設定され、この硬さHvの範囲において、K−(、L−
1−0,5)(D−1)のとき、700≦Hv < 1
000では、200<K≦600.1000≦Hv <
1500では、 80<K≦200.1500≦Hv
<2000では、 35<K≦80.2000≦Hv
≦3000では、 13≦K≦35にそれぞれ設定さ
れる。
第1図は、硬質粒子の前記硬さHvの範囲において、そ
の平均粒径と添加量との関係を示す。図中、斜線で囲ま
れる範囲が本発明に該当する。
の平均粒径と添加量との関係を示す。図中、斜線で囲ま
れる範囲が本発明に該当する。
以下、具体例について説明する。
本発明合金におけるアルミニウム合金マトリックス粉末
として、Si 14.5重量%、Cu2゜5重量%、
Mg0.5重量%、Fe4.5重量%、Mn2.0重量
%および残部が不可避不純物を含む/lである粉末を、
アトマイズ法を適用して製造した。
として、Si 14.5重量%、Cu2゜5重量%、
Mg0.5重量%、Fe4.5重量%、Mn2.0重量
%および残部が不可避不純物を含む/lである粉末を、
アトマイズ法を適用して製造した。
アルミニウム合金マトリックス粉末に、表Iに示す添加
量にて各種平均粒径を持つ硬質粒子を第1図に則って配
合し、以下に述べる各工程を経て本発明合金I〜′Xを
製造した。
量にて各種平均粒径を持つ硬質粒子を第1図に則って配
合し、以下に述べる各工程を経て本発明合金I〜′Xを
製造した。
即ち、アルミニウム合金マトリックス粉末と各硬質粒子
とを■型ブレンダにて混合した後、各混合粉末に冷間静
水圧プレス成形法(、CIP法)を適用して圧粉体を得
、次いで各圧粉体を、均熱炉内に設置して所定時間保持
し、その後各圧粉体に熱間押出し加工を施して直径35
nwn、長さ400mmの丸棒状に成形された本発明合
金1−Xを得た。
とを■型ブレンダにて混合した後、各混合粉末に冷間静
水圧プレス成形法(、CIP法)を適用して圧粉体を得
、次いで各圧粉体を、均熱炉内に設置して所定時間保持
し、その後各圧粉体に熱間押出し加工を施して直径35
nwn、長さ400mmの丸棒状に成形された本発明合
金1−Xを得た。
比較のため、前記と同一組成のアルミニウム合金粉末に
、表Hに示す添加量にて各種平均粒径を持つ硬質粒子を
配合し、前記各工程と同一工程を経て比較例台金XI〜
X■を製造した。比較例合金X■は、硬質粒子を含まず
、アルミニウム合金マi〜りンクスのみからなる。
、表Hに示す添加量にて各種平均粒径を持つ硬質粒子を
配合し、前記各工程と同一工程を経て比較例台金XI〜
X■を製造した。比較例合金X■は、硬質粒子を含まず
、アルミニウム合金マi〜りンクスのみからなる。
本発明合金1〜Xおよび比較例合金XI−X■よりテス
I・ピースを切出し、各テストピースについて摺動摩耗
試験を行ったところ表■、■の結果が得られた。
I・ピースを切出し、各テストピースについて摺動摩耗
試験を行ったところ表■、■の結果が得られた。
摺動摩耗試験は、@110 man、横10mm、厚さ
5帥のテスI・ピースを、速度2.5m/secで回転
すル直径135 mmのシリコンクロムfi(JIS
Swosc−浸炭材)よりなる円盤に圧力200kg
/cI11を以て押圧し、また潤滑油を5cc/min
の条件で滴下し、摺動距離18kmに亘って行われたも
ので、摩耗量はテストピースおよび円盤における摺動部
の試験前後の厚み差(μm)を求めることにより測定さ
れた。なお、前記シリコンクロム鋼は内燃機関用バルブ
スプリング構成材料として用いられるものである。
5帥のテスI・ピースを、速度2.5m/secで回転
すル直径135 mmのシリコンクロムfi(JIS
Swosc−浸炭材)よりなる円盤に圧力200kg
/cI11を以て押圧し、また潤滑油を5cc/min
の条件で滴下し、摺動距離18kmに亘って行われたも
ので、摩耗量はテストピースおよび円盤における摺動部
の試験前後の厚み差(μm)を求めることにより測定さ
れた。なお、前記シリコンクロム鋼は内燃機関用バルブ
スプリング構成材料として用いられるものである。
表
■
表 ■
表111.■より明らかなように、本発明合金I〜Xは
、比較例合金XI−X■に比べて、それ自体の摩耗量が
少なく、また鋼製相手材である円盤の摩耗を抑制すると
いった、優秀な摺動特性を示す。
、比較例合金XI−X■に比べて、それ自体の摩耗量が
少なく、また鋼製相手材である円盤の摩耗を抑制すると
いった、優秀な摺動特性を示す。
これはアルミニウム合金7トリソクスに分散された硬質
粒子の硬さ、粒径、添加量等を前記のように適正値に設
定したことに起因する。
粒子の硬さ、粒径、添加量等を前記のように適正値に設
定したことに起因する。
次に、本発明合金および比較例合金を用いて形成された
内燃機関用摺動部材の摺動特性について説明する。
内燃機関用摺動部材の摺動特性について説明する。
第2図は内燃機関Eの動弁系を示し、シリンダヘッドl
に摺動自在に取付けられた吸気バルブ2の先端に、摺動
部材としてのスプリングリテーナ3が固着され、そのス
プリングリテーナ3とシリンダヘッド1との間に、同じ
く摺動部材としての第1バルブスプリング4.と、その
内側に存する第2パルプスプリング4□とが縮設される
。図中、5はUツカアーム、6はカムシャツI・である
。
に摺動自在に取付けられた吸気バルブ2の先端に、摺動
部材としてのスプリングリテーナ3が固着され、そのス
プリングリテーナ3とシリンダヘッド1との間に、同じ
く摺動部材としての第1バルブスプリング4.と、その
内側に存する第2パルプスプリング4□とが縮設される
。図中、5はUツカアーム、6はカムシャツI・である
。
機関の高速回転域においては、スプリングリテーナ3と
第・1.第2バルブスプリング41.4□との間に摺動
が発生1し、長時間の運転に伴いスプリングリテーナ3
および第1.第2ハルブスプリング4+、4□が摩耗す
る。
第・1.第2バルブスプリング41.4□との間に摺動
が発生1し、長時間の運転に伴いスプリングリテーナ3
および第1.第2ハルブスプリング4+、4□が摩耗す
る。
そこで、本発明合金1. I[I、 V、■、 IX、
Xおよび比較例合金xr、xm、xrv、XVI:
X■を用いてスプリングリテーナ3を形成し、実機耐久
試験を行って、スプリングリテーナ3と第1バルブスプ
リング4、との摩耗量を測定したところ、表V、 V+
の結果が得られた。
Xおよび比較例合金xr、xm、xrv、XVI:
X■を用いてスプリングリテーナ3を形成し、実機耐久
試験を行って、スプリングリテーナ3と第1バルブスプ
リング4、との摩耗量を測定したところ、表V、 V+
の結果が得られた。
摩耗量は、スプリングリテーナ3のバルブスプリング座
部および第1バルブスプリング41端部の試験前後の厚
み差(μm)を求めることにより測定された。第1バル
ブスプリング41は、シリコンクロム鋼(JIS 5
WO3C−V)より構成されている。
部および第1バルブスプリング41端部の試験前後の厚
み差(μm)を求めることにより測定された。第1バル
ブスプリング41は、シリコンクロム鋼(JIS 5
WO3C−V)より構成されている。
表
■
表
■
表■、■から明らかなように、本発明合金l。
■等を用いたスプリングリテーナの場合は、それ自体の
摩耗量が少なく、また第1バルブスプリングの摩耗を抑
制するといった、優秀な摺動特性を示す。これに対し比
較例合金XI、X[[1等を用いたスプリングリテーナ
の場合は、その耐摩耗性が高過ぎて第1バルブスプリン
グの摩耗量が多くなるか、またはスプリングリテーナの
耐摩耗性が低過ぎてその摩耗量が多くなるか、の何れか
であり、その結果摺動特性が悪化する。
摩耗量が少なく、また第1バルブスプリングの摩耗を抑
制するといった、優秀な摺動特性を示す。これに対し比
較例合金XI、X[[1等を用いたスプリングリテーナ
の場合は、その耐摩耗性が高過ぎて第1バルブスプリン
グの摩耗量が多くなるか、またはスプリングリテーナの
耐摩耗性が低過ぎてその摩耗量が多くなるか、の何れか
であり、その結果摺動特性が悪化する。
C0発明の効果
本発明によれば、アルミニウム合金マトリックスに、硬
さ、粒径、添加量等を特定された硬質粒子を分散させる
ことにより、優れた耐摩耗性を有し、それに伴い高面圧
および高速摺動下で十分な耐久性を発揮し、また鋼製相
手材との組合せにおいて優秀な摺動特性を示すアルミニ
ウム合金を提供することができる。
さ、粒径、添加量等を特定された硬質粒子を分散させる
ことにより、優れた耐摩耗性を有し、それに伴い高面圧
および高速摺動下で十分な耐久性を発揮し、また鋼製相
手材との組合せにおいて優秀な摺動特性を示すアルミニ
ウム合金を提供することができる。
第1図は、硬質粒子の硬さHv700〜3゜00におい
て硬質粒子の平均粒径と添加量との関係を示すグラフ、
第2図は内燃機関の動弁系をボす断面図である。 3・・・スプリングリテーナ、41.4□・・・第1゜
第2バルブスプリング
て硬質粒子の平均粒径と添加量との関係を示すグラフ、
第2図は内燃機関の動弁系をボす断面図である。 3・・・スプリングリテーナ、41.4□・・・第1゜
第2バルブスプリング
Claims (4)
- (1)アルミニウム合金マトリックスに硬質粒子を分散
させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径Dを3μ
m≦D≦30μmに、また添加量Lを0.5重量%≦L
≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬質粒子の
硬さHvを700≦Hv<1000に設定し、該硬さH
vの範囲においてK=(L+0.5)(D−1)のとき
、200<K≦600に設定したことを特徴とする耐摩
耗性アルミニウム合金。 - (2)アルミニウム合金マトリックスに硬質粒子を分散
させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径Dを3μ
m≦D≦30μmに、また添加量Lを0.5重量%≦L
≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬質粒子の
硬さHvを1000≦Hv<1500に設定し、該硬さ
Hvの範囲においてK=(L+0.5)(D−1)のと
き、80<K≦200に設定したことを特徴とする耐摩
耗性アルミニウム合金。 - (3)アルミニウム合金マトリックスに硬質粒子を分散
させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径Dを3μ
m≦D≦30μmに、また添加量Lを0.5重量%≦L
≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬質粒子の
硬さHvを1500≦Hv<2000に設定し、該硬さ
Hvの範囲においてK=(L+0.5)(D−1)のと
き、35<K≦80に設定したことを特徴とする耐摩耗
性アルミニウム合金。 - (4)アルミニウム合金マトリックスに硬質粒子を分散
させた合金であって、前記硬質粒子の平均粒径Dを3μ
m≦D≦30μmに、また添加量Lを0.5重量%≦L
≦20重量%にそれぞれ設定し、さらに前記硬質粒子の
硬さHvを2000≦Hv≦3000に設定し、該硬さ
Hvの範囲においてK=(L+0.5)(D−1)のと
き、13≦K≦35に設定したことを特徴とする耐摩耗
性アルミニウム合金。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25337388A JPH02101140A (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
CA000614165A CA1327153C (en) | 1988-10-07 | 1989-09-28 | Valve spring retainer for valve operating mechanism for internal combustion engine |
US07/414,692 US4989556A (en) | 1988-10-07 | 1989-09-28 | Valve spring retainer for valve operating mechanism for internal combustion engine |
EP89310285A EP0363225B1 (en) | 1988-10-07 | 1989-10-06 | Valve spring retainer for valve operating mechanism for internal combustion engine |
DE68915924T DE68915924T2 (de) | 1988-10-07 | 1989-10-06 | Ventilfederteller für eine Ventilantriebsvorrichtung für eine innere Brennkraftmaschine. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25337388A JPH02101140A (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02101140A true JPH02101140A (ja) | 1990-04-12 |
JPH0541689B2 JPH0541689B2 (ja) | 1993-06-24 |
Family
ID=17250455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25337388A Granted JPH02101140A (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02101140A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782441A (en) * | 1980-11-12 | 1982-05-22 | Manabu Kiuchi | Manufacture of grain reinforced composite material |
JPS6270538A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-04-01 | Agency Of Ind Science & Technol | セラミツクス粒子分散複合合金の製造方法 |
-
1988
- 1988-10-07 JP JP25337388A patent/JPH02101140A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782441A (en) * | 1980-11-12 | 1982-05-22 | Manabu Kiuchi | Manufacture of grain reinforced composite material |
JPS6270538A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-04-01 | Agency Of Ind Science & Technol | セラミツクス粒子分散複合合金の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0541689B2 (ja) | 1993-06-24 |
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