JPH019884Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、地下の耐圧板、ベタ基礎等のコン
クリート打設前に組みたてられる鉄筋足場、作業
足場をコンクリート打設高さ以上に浮かして支持
する足場支持金具の改良に関する。

従来、この種の支持金具としては第３図に示す
ように、支持金具本体Ｃの上部の雌ネジ部Ｄに、
支持片Ｅの下部に突設した雄ネジ軸Ｆを螺入して
該支持片Ｅを上下動自在に構成したものが考案さ
れている。

しかし、地下より該金具の表面を伝わつて水が
コンクリート躯体内部に浸透し易い欠点を有す
る。

この考案は、従来のものの利点を享受しつつ、
しかも、その防水機能を有さない欠点を補完すべ
く改良することを目的とする。

以下に、この考案の構成を実施例の図面に基づ
いて説明する。

第１図は、この考案の一実施例を示す中央縦断
面図である。

１は筒状の支持金具本体で、下端には角板状で
複数の釘孔２…を有する取付片３を設け、中間部
上方寄りには適当な大きさの円板状の止水板４を
周設し、かつ、該止水板４の上下両面にそれぞれ
独立した水切溝５を交互に形成してある。

また、該支持金具本体１の上部を絞つて小径部
６を形成して該小径部６の内径に雌ネジ部７を設
けてある。

８は支持片で、上部に足場パイプの下部を支承
する有底円筒状の支持部９を設けてある。

該支持部９の底面中央には下方に突出する雄ネ
ジジ軸１０を突設してある。

１１は該雄ネジ軸１０に螺合するロツクナツト
である。

この支持片８の雄ネジ軸１０を前記支持金具本
体１の雌ネジ部７に上下動自在に螺入して構成し
たものである。

なお、上記支持部９においても例へば第１図仮
想線のようなフランジ９ａを周設することも考え
られ、止水効果を高めることもできる。

次に、この考案の使用方法を説明する。

第２図はその使用状態を示す正面図である。捨
コンクリートＡの打設及び養生後、支持金具本体
１の取付片３をコンクリート釘Ｎで固定し、支持
部９の上端を耐圧板Ｂの天端位置に合わせるべく
高さ調節し、ロツクナツト１１にて固定する。

次に支持部６に足場パイプＰの下部を挿入して
支承した後、コンクリートを打設する。

この考案は以上の手順で足場パイプＰを支持す
るとともに、地下水が支持金具を伝つて浸透して
も止水板４とその上下両面の水切溝５で遮断する
ものである。

尚、足場パイプＰの徹去後は、支持部９の位置
を詰モルタルで処理してもよく、例えば図示のよ
うに防水モルタルＭを耐圧板Ｂ上に打設して仕上
げればこの考案の目的をさらに充足できるもので
ある。

以上に詳述したように、この考案の支持金具に
よれば簡単な構造で、足場パイプを、適正位置に
作業能率良く、かつ、確実に支持することができ
ると共に地下水の浸透を遮断できるもので実用上
有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の構築用足場支持金具の一
実施例を示す中央縦断面図、第２図は、その使用
状態を示す正面図、第３図は、従来のものの中央
縦断面図である。 １……支持金具本体、Ａ……捨コンクリート、
２……支持片、４……止水板、Ｂ……耐圧板、５
……水切り溝、Ｐ……足場パイプ、Ｎ……コンク
リート釘、Ｍ……防水モルタル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持金具本体の上部の雌ネジ部に、支持片の下
   部の雄ネジ軸を螺入して該支持片を上下動自在に
   構成した足場支持金具において、支持金具本体１
   の適所に、適正面積を有する止水板４を設けると
   共に該止水板４の上下両面にそれぞれ独立した水
   切溝５を形成した事を特徴とする構築用足場支持
   金具。