JPH0193793A - ギター用トレモロ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はギター用トレモロ装置に関し、特にトレモロ装
置を使用した後においてもチューニングが実質的に全く
狂わずに、正確に正常チューニングに復帰できるように
構成したギター用トレモロ装置に関する。

（発明の背景及び従来の技術） −ａにギター特にエレクトリックギターにおいては、弦
の音程を一定の範囲内で連続的に任意に変化させること
が可能なトレモロ装置を装着したものが広く普及してい
る。

このトレモロ装置は、例えばフェンダ−社より提案され
たシンクロナイズドタイプ、ギブソン社より提案された
ビグズビータイプ、モズライト社より提案されたモズレ
イタイプ等の構造が代表例として挙げられるが、従来の
この種トレモロ装置の基本原理はすべて同一の構成とな
っていた。

すなわち、弦の張力と同等の張力のスプリングを設け、
この二つの張力でゼロバランスをとり、トレモロアーム
と称される棒状体を上下動操作することによりトレモロ
装置を一つの支点を中心に回動させて弦の張力を変化さ
せることにより音程をシャープまたはフラットさせる構
成となっていた。

この様な従来のトレモロ装置はいずれの構成のものにお
いても弦の張力とスプリングの張力とのバランスにより
、一つの支点を中心としたフローティング状態となって
いるため、以下に示すような種々の不都合点を生じさせ
ていた。

第一にトレモロ装置の使用後すなわちアームの操作後に
は、原則的には弦の張力とスプリングの張力とのバラン
スがとれる位置すなアーム操作前の正常チューニングの
状態に復帰するが、実際にはフローティング状態でゼロ
バランスをとっているため張力バランスのみでは復帰し
きれない微妙なズレが生じ、楽器としての許容限度以上
にチューニングを狂わせてしまうことが頻繁に発生して
いた。第２にこのトレモロ装置の使用以外に音程を変化
させる演奏方法として、フレットを押さえている指で弦
の張力を変化させるいわゆるチョーキングというテクニ
ックがこの種ギターの演奏には多用されるが、前述した
フローティング構造では二のチョーキング時に他の弦と
スプリングとの張力バランスがくずれ、他の弦がフラッ
トしてしまう欠点を有していた。

第３に演奏中に万一いずれかの弦が切れてしまった時に
おいてはやはりスプリングとの張力バランスがくずれ、
全ての音程がシャープしてしまい演奏が不可能になって
しまう欠点も併せ有していた。

（発明の目的） 本発明は上記欠点をすべて解消したもので、アーム操作
後に正確に正常チューニングに復帰させることが可能な
ギター用のトレモロ装置を提供することを目的とする。

また本発明は弦が切れた場合やチョーキング奏法を行っ
た場合においても他の弦のチューニングを狂わすこと無
く正確な音程を維持することを可能としたギター用のト
レモロ装置を提供することを目的とする。

（発明の詳細な説明） 以下、本発明の一実施例を図面第１図乃至第４図を参照
して詳細に説明する。図において（１）はトレモロ装置
を示す。このトレモロ装置（１）は、上プレート（２）
と下プレート（３）とを有している。この上プレート（
２）の一端はナイフェツジ状に形成されており、ギター
ボディ（４）に螺合されたフラット用支点ネジ（５）に
当接している。また、前記下プレート（３）の一端も、
ナイフェツジ状に形成されており、前記上プレート（２
）の下面に螺合されたシャープ用支点ネジ（６）に当接
している。（７）、　　（７）、　　・・・・・・は弦
である。この弦（７）の一端は前記下プレート（３）に
形成された弦端止め部（８）に固定されている。また、
この弦（７）は前記上プレート（２）に形成された透孔
（９）、　　（９）、　　・・・・・・を貫通し弦サド
ル（１０）、　　（１０）、　　・・・・・・上を通っ
て、図示していないギターネック上を経由してその他端
はギターヘッドに設けられた弦巻装置へ巻着されている
。（１１）はトレモロアームである。このアーム（１１
）は、前記フラット用支点ネジ（５）またはシャープ用
支点ネジ（６）を支点として前記上プレート（２）また
は下プレート（３）を回動させるために設けられており
、前記下プレート（３）の−側部に固着されている。（
１２）はスプリング止めブロックである。このスプリン
グ止めブロック（１２）は、前記上プレート（２）の下
面に固着形成されており、その下部にはスプリング止め
部（１３）が形成されている。（１４）はスプリングで
ある。このスプリング（１４）の一端は前記スプリング
止めブロック（１２）の下部のスプリング止め部（１３
）に係止されており、また他端は、前記ギターボディ（
４）に螺合されたネジ（１５）に係止されている。また
このスプリング（１４）は、前記トレモロアーム（１１
）の無操作時には前記上プレート【２）を固定すなわち
上プレート（２）の一端をギターボディ（４）に当接し
て固定するためにその張力は弦（７）。

（７）、・・・・・・の総領力よりも大きく設定されて
いる。

次に、上記のように構成した本発明ブタ−用トレモロ装
置の実施例の作用を説明する。トレモロ操作を行わずに
演奏する場合は第１図に示す状態で演奏する。この状態
においては、弦（７）の張力よりもスプリング（１４）
の張力の方が大きいため、トレモロ装！（１）はギター
ボディ（４）に当接固定されており、実質的にトレモロ
装置ｆ（１）はギターボディ（４）に固着された構成と
同一の作用を成す。

トレモロ操作を行う場合は、従来のこの種装置と同様に
アーム（１１）の先端を上下動操作することにより行う
。まず、音程をフラットさせる場合は、アーム（１１）
を押し下げる。この操作によりトレモロ装置（１）は第
３図に示す動作を行う。

すなわちフラット用支点ネジ（５）を支点としてトレモ
ロ装置（１）全体が図面反時計方向に回動する。この動
作により弦（７）の張力は緩み、音程はフラットする。

また音程をシャープさせる場合はトレモロアーム（１１
）を持ち上げる。この操作によりトレモロ装！（１）は
第４図に示す動作を行う。すなわち、シャープ用支点ネ
ジ（６）を支点として下プレート（３）が図面時計方向
に回動する。この動作により弦（７）の張力は強くなり
、音程はシャープする。なお、このシャープ操作を行っ
たとき、上プレート（２）はその端部をギターボディ（
４）に当接固定されているため、上プレート（２）の回
動は行われず下プレート（３）のみが回動する。

トレモロ操作を終え通常の演奏に戻るときは、トレモロ
アーム（１１）より手を離すのみで、第１図に示す正常
チューニングの位置に正確に復帰する。すなわち、スプ
リング（１４）の張力は弦（７）の張力よりも大きいた
め、トレモロ装置（１）は図面時計方向に回動しようと
するが、上プレート（２）の端部はギターボディ（４）
に当接して回動は規制されるためである。

尚、上記実施例の説明においては、スプリングの張力を
弦の張力よりも大きく設定したものについて説明したが
、これに限定されるものではなく逆にしたものであって
もよい。この場合、上プレートと下プレートとの位置関
係を逆にし、反時計方向への回動を規制するようにギタ
ーボディに当接させることにより実施される。また、連
続的にシャープからフラットまで音程を変化させたとき
に正常チューニング位置に生じる軽いショックを低減さ
せるために弾性体で形成した緩衝材を適宜な位置に配置
したものであっても良い。さらに、トレモロ装置の構造
も上記実施例に限定されるものではなく、シャープ用支
点とフラット用支点とを独立して備え、その一部をギタ
ーボディに当接固定させるためスプリングの張力を弦の
張力よりも大きくまたは小さく設定した構成のものであ
ればいかなるものであってもよい。

（発明の効果） 以上の説明で明らかなように、本発明ギター用トレモロ
装置によれば、シャープ用、フラット用の各独立した支
点を持ち、スプリングまたは弦のいずれかの張力を大き
く設定し、その一部をギターボディに当接するように構
成したため、トレモロ装置使用後は正確に正常チューニ
ングに復帰し、また極端に大きな操作を多用したとして
もチューニングが狂わないトレモロ装置を得ることがで
きる。

また、スプリングと弦との張力差を多少大きくとること
により、トレモロ装置不使用時には、フローティング状
態では無く実質的に固定タイプと同一の状態として機能
するため、万−弦が切れた場合やチョーキング奏法を行
った場合においても他の弦のチューニングを狂わすこと
無く正確に音程を維持することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明ギター用トレモロ装置の一実施例を示し、
第１図はトレモロ装置不使用時の状態を示す断面図、第
２図は同平面図、第３図はフラット操作をした状態を示
す断面図、第４図はシャープ操作をした状態を示す断面
図である。 （１）・・・・・・トレモロ装置、（２）・・・・・・
上プレート。 （３）・・・・・・下プレート、（４）・・・・・・ギ
ターボディ。 （５）・・・・・・フラット用支点ネジ（フラット用の
支点）。 （６）・・・・・・シャープ用支点ネジ（シャープ用の
支点）。 （７）、　　（７）、　　・・・・・・弦。 （１１）・・・・・・トレモロアーム（アーム）。 （１４）・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　弦とスプリングとにより張力のバランスをとり、アー
   ムの上下動操作により弦の張力を変化させ音程をシャー
   プまたはフラットさせるように構成したギター用トレモ
   ロ装置において、シャープ用の支点とフラット用の支点
   とを独立して備え、また前記アームの無操作時には弦ま
   たはスプリングの張力によりその一部をギターボディに
   当接固定させるために、スプリングの張力を弦の張力よ
   り大きくまたは小さく設定したことを特徴とするギター
   用トレモロ装置。