JPH019351Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

この考案は、多孔質・多元素鉱物を利用して遠
赤外線を放射する様にしたマツトに関するもので
ある。 従来、遠赤外線は医療分野に応用されており、
その疾病治瘉効果は認められているが、それをマ
ツトに用いた例は皆無であつた。 この考案は、マツト内部に発熱体を設けると共
に多孔質・多元素鉱物を収容して、その多孔質・
多元素鉱物に熱を与えることにより、そのマツト
から遠赤外線を放射させようとするものであり、
その目的とするところは、特別な遠赤外線発生装
置を用いることなく、非常に簡単な構造により遠
赤外線の放射を可能とし、さらにその多孔質・多
元素鉱物の特性を有効に利用して健康の維持をは
かる様にしたマツトを提供することにある。 以下、この考案の構成を一実施例として示した
図面に従つて説明する。 １は略四角形状とし適宜の大きさに形成したマ
ツト本体であり、通気性を有し若干の弾性を有す
る素材より成る上布２及び不燃材より成る下布３
を縫合して多数の袋部４を設け、その袋部４の中
に多孔質・多元素鉱物５の粒状体を収容し、波状
の凹凸部６を形成し、さらに下布３の下面に不燃
材より成る当布７を縫合し、適宜の発熱体８をそ
の下布３と当布７の間に収容しており、折畳み又
は巻込み可能としたものである。尚、９は発熱体
８の温度調節器である。 前記多孔質・多元素鉱物５は、石川県白山系鉱
山で産出する石英閃緑玲岩及び安山岩凝灰石であ
り、造岩鉱物は、斜長石、融蝕をうけた石英を主
とし、角閃石、単斜輝石、緑泥石、リン灰石、緑
シン石よりなるものである。 その定量分折結果を示すと下表の通りである。

【表】

【表】 そして結晶構造は、緑泥石〔一般式（Mg・
Fe）₆（Al・Fe₃）2Si₄O₁₀（OH）₈〕、角閃石〔一般
式Co₂Na（Mg・Fe₂）₄（Al・Fe₃・Ti）₃Si₆O₂₂
（Ｏ・OH）₂〕、それにリン灰石などが混合して複
雑化した組成の間に班晶的に、銅、マンガン、ニ
ツケル、バリウム、錫、クロム等が混入し、その
結晶間隙はおびただしい多孔質構造となり、吸着
面積は非常に広くなつている。 次に、上述の如く構成されたこの考案の遠赤外
線放射マツトの使用状態について述べる。 就寝時に、発熱体８に通電すると多孔質・多元
素鉱物５が熱せられる。この多孔質・多元素鉱物
５は、上述の表に示した様に多元素の酸化物を含
有しているため、熱を与えられることにより遠赤
外線を有効に放射する。遠赤外線とは、赤外領域
での長波長をもつ赤外線であり、約50〜1000μｍ
の波長を有する。この遠赤外線放射は、肩こり、
冷え性、神経痛、リウマチ等の諸症状の治瘉効果
を示す。 又、このマツト本体１の凹凸部６は、就寝時に
身体の重い部分のみが沈むのを防止し、袋部４へ
収容された多孔質・多元素鉱物５の粒状体は、身
体に対して指圧効果を与え壺を刺激して、背骨
痛、腰痛等の諸症状を解消させる。又、多孔質・
多元素鉱物５は、吸着面積が非常に広いので就寝
中の発汗や体臭を非常に良く吸収する。 尚、この考案はマツトとして記載したが、その
用途は、例えば適当な形状として足や肩等に巻き
付けることによつて、パツトとしても使用するこ
とができる。 以上に述べた通り、この考案の遠赤外線放射マ
ツトは、特別な遠赤外線発生装置を用いることな
く、マツト内部に発熱体を設けると共に多孔質・
多元素鉱物を収容するという簡単な構造により、
遠赤外線を放射することのできるものであり、さ
らにその多孔質・多元素鉱物の特性を有効に利用
して健康の維持をはかる様にしたものであり、実
用的効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る遠赤外線放射マツトの
一部切欠斜視図、第２図は第１図中Ａ−Ａ線によ
る断面図である。 ２……上布、３……下布、４……袋部、５……
多孔質・多元素鉱物、６……凹凸部、８……発熱
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通気性を有した素材より成る上布２及び不燃材
   より成る下布３を縫合して多数の袋部４を設け、
   その袋部４の中に多孔質・多元素鉱物５の粒状体
   を収容し、波状の凹凸部６を形成し、さらに下布
   ３の下面に適宜の発熱体８を設けたことを特徴と
   する遠赤外線放射マツト。