JPH0192683A - 固体飛跡検出器 - Google Patents

固体飛跡検出器

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JPH0192683A
JPH0192683A JP24970587A JP24970587A JPH0192683A JP H0192683 A JPH0192683 A JP H0192683A JP 24970587 A JP24970587 A JP 24970587A JP 24970587 A JP24970587 A JP 24970587A JP H0192683 A JPH0192683 A JP H0192683A
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JP
Japan
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allyl carbonate
detector
solid
group
sheet
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JP24970587A
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English (en)
Inventor
Kanji Yoshinari
吉成 完司
Yasuji Kida
木田 泰次
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固体飛跡検出器に関する。さらに詳しくは、特
定のアリルカーボネート化合物の重合体を素材とし、該
重合体の表面に中性子の如き素粒子の衝突により形成さ
れる潜像を該重合体の表面を化学エツチングすることに
より、明瞭なエッチピットの顕像として観察することの
できる固体飛跡検出器に関する。
〔従来技術〕
重合体素材を固体飛跡検出器に使用する場合には、荷電
粒子の通過経路に沿って重合体分子鎖の切断が起り潜像
が形成される。この潜像は、例えば、荷電粒子にさらさ
れた固体飛跡検出器をアルカリ処理の如き化学エツチン
グ処理するとエッチピットとして顕像化する。このエッ
チピットの形状、大きさあるいは深さ等を顕微鏡観察し
解析することにより一荷電粒子の存在、その強さあるい
はその荷電粒子等を決定することができる。
従来、固体飛跡検出器の重合体素材としては一硝酸セル
ロース、ポリカーボネート、ジエチレングリコールビス
アリルカーボネートのホモポリマー(商品名CR−39
)あるbはCR−39と少量のジオクチルフタレートと
の混合物が代表的なものとして知られている( Phy
sics  Today (フィジックス・トウデイ 
)、49.32〜39.(1981’) 〕。
上記のうち、ポリカーボネートは表面荒れとでこぼこの
エッチピット、また、硝酸セルロースは表面あれとフ二
−デイング現象があることか知られている。
ジエチレングリコールビスアリルカーボネートの重合体
及びこれとジオクチルフタレートとの混合物は、固体飛
跡検出器の素材としてポリカーボネートおよび硝酸セル
ロースよりも優れておりエッチピットの形成が良好であ
る。しかしながら、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネートの重合体及びこれとジオクチルフタレートと
の混合物は、特にエネルギーの低い荷電粒子の検出の場
合、得られるエッチピットの大きさが十分ではなく一顕
微鏡観察によってもエッチピット生成の確認が困難な場
合がある。
そこで、エネルギーの低い荷電粒子の検出に於いても、
十分に大きいエッチピットが得られる、即ち、飛跡感度
が極めて高い固体飛跡検出器が望1れていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、飛跡感度が極めて高い固体飛跡検出器を
開発するべ(鋭意研究を重ねた結果、特定のアリルカー
ボネート化合物の重合体を固体飛跡検出器として用いた
場合に上記の目的が達成されることを見い出し、本発明
を完成させるに至った。
即ち、本発明は、一分子中にアリルカーボネート基を3
個以上有するアリルカーボネート化合物から導かれる単
量体単位を含む重合体よりなる固体飛跡検出器である。
本発明で用いられるアリルカーボネート化合物としては
、一分子中にCH2−(!H−C’H2()−C−()
−〇 で示されるアリルカーボネート基を3個以上有するもの
であれば一公知の化合物が何ら制限なく採用される。
本発明で好適に採用されるアリルカーボネート化合物を
示すと、次のような化合物である。
■ 一般式CI] R4−nc+cH2−R’−ocoCH2cH−cH2
〕、  [I)で示されるアリルカーボネート化合物。
ここで、アルキル基及びアルコキシ基としては、炭素数
の制限はないが、得られる固体飛跡検出器の性能等を勘
案すれば、炭素数は1〜10の範囲であることが好まし
い。また、了り−ル基としては、フェニル基、トリル基
キシリル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリ
ル基、ベンジル基等が挙げられる。
これらのアルキル基及びアリール基の置換基としては−
ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、エポキシ基等を
挙げることができる。
さらに、前記一般式C1E中1mは0以上の整数であれ
ば良いが、得られる固体飛跡検出器の性能の点から、m
は0〜30の整数であることが好まし込。また、tは1
以上の整数であれば良いが、1〜20の整数であること
が好ましい。
■ 一般式 で示される了りルカーボネート化合物。
上記一般式CITE中、R1、R2、R5、R4、R5
及びR6で示されるノ・ロゲン原子としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素の各原子が採用される。また、kば
1以上の整数であれば良いが、上記一般式〔■〕で示さ
れるアリルカーボネート化合物の粘度を適当な値として
取扱いを容易にするためには、kは1〜3の整数である
ことが好ましい。
■ 一般式〔■〕 で示されるアリルカーボネート化合物。
■ 炭水化物の水酸基が3個以上アリルカーボネート基
で置換されたアリルカーボネート化合物。
炭水化物としては、グリセリン、グルコース、フラクト
ース、マンノース、ガラクトース、グルコビラノース、
キシロピラノース。
アラビノース、フルクトピラノース、キシルロース、キ
シルロース5−リン酸、ンルビトール、マルトース、セ
ロビオース、イソマルトース、ラクトース、スクロース
、アミロース等を挙げることができる。
本発明で使用されるアリルカーボネート化合物としては
、得られる固体飛跡検出器の飛跡感度の点から、前記一
般式CII及び〔■〕で示されるアリルカーボネート化
合物が好適である。
本発明に於いて好適に使用される了りルカーボネート化
合物を具体的に例示すれば、例えば CH5C+CH20COCH2CH−CH2)3゜CH
3C’H2C−FCH20COCH2C’H−CH2’
l、  。
CH5C+CH20CH2CH20COCH2CH−C
H2)5゜I CHsCH2C−(−CH20CH2CH20COC’
H2CH−CH2)3゜忰C+CH20COC’H2C
H=CH2)3゜I ◇XCH2−C+cH20COCH2CH−CH2>3
゜ctc÷CH20COCH2CH−CH2) 3゜N
O2−C4−CH20COCH2CH−CH2)3゜C
H30CH2C+CH20COCH2CH”CH2) 
3゜C+CH20COCH2CH−CH2) 4゜C+
CH2CH20COCH2CH=CH2)4゜等を挙げ
ることができる。
本発明の固体飛跡検出器は、上記した一分子中にアリル
カーボネート基を3個以上有するアリルカーボネート化
合物の1種以上から導かれる単量体単位のみからなって
いても良く、また、上記アリルカーボネート化合物と共
重合可能な他の単量体から導かれる単量体単位を含んで
いても良い。上記アリルカーボネート化合物と共重合可
能な他の単量体としては、本発明の固体飛跡検出器の性
能を低下させない単量体が好適に使用l−得る。このよ
うな単量体としては、例えば、下記一般式%式% で示されるビスアリル化合物を挙げることができる。
上記一般式[IV]に於すて、RL5の2価の有機基と
しては、特に制限されないが、好適な基としてアルキレ
ン基又は −CH2CH20−Ar−OCH2C’H2−[但し、
Arは、置換若しくは非置換のアリーレン基又は R16及びRj7は、水素原子、ハロゲン原子。
アルキル基、アルコキシ基又はニトロ基である。)で示
される基である。〕等を挙げることができる。
R13で示されるアルキレン基の炭素数は特に制限され
るものではないが、固体飛跡検出器の性能を低下させな
いという観点から、炭素数は2〜6、特に2〜4である
ことが好ましい。このようなアルキレン基としては、例
エバ、エチレン基、 1,2−又は1.3−プロピレン
基、 1.4−ブチレン基、 1,5−ペンチレン基お
よび1.6−ヘキシレン基等をあげることができる。
また、−CH2CH20−Ar−OCE(2CH2−基
のArで示されるアリーレン基としては、フェニレンa
 r ト’J l/ン基、キシリレン基、ナフチレン基
、アンスリレン基、フェナンスリレン基。
又はペンジレン基等を挙げることができる。
上記のアリーレン基の置換基としては、・・ロゲン原子
、アルキル基、アルコキシ基又はニトロ基等を挙げるこ
とができる。
上記一般式〔■〕中、nは正の整数であればよいが、固
体飛跡検出器の性能を低下させないためには、1〜6で
あることが好1しく、1又は2であることが最も好まし
い。
本発明に於いて好適に使用し得る上記了りルカーボネー
ト化合物と共重合可能なビスアリル化合物としては、例
えば、エチレングリコールビスアリルカーボネート、 
1.2−又は1,3−プロピレングリコールビスアリル
カーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、ジプロピレングリコールビスアリルカーボネー
ト、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート。
Hs ○    CH30 等を挙げることができる。これらのうち、エチレングリ
コールビス了りルカーボネート。
1 、2−又に’L 1 、3−7’ロピレングリコー
ルビスアリルカーボネート、ジエチレングリコールビス
アリルカーボネートおよびジプロピレングリコールビス
アリルカーボネートがとりわけ好ましい。
本発明の固体飛跡検出器に於いて、−分子中にアリルカ
ーボネート基を3個以上有するアリルカーボネート化合
物に加えて、該アリルカーボネート化合物と共重合可能
なビスアリル化合物を使用する場合−一分子中にアリル
カーボネート基を3個以上有する了りルカーボネート化
合物の使用割合が低すぎると本発明の効果が得られなく
なる慣れがある。そのため、一分子中にアリルカーボネ
ート基を3個以上有するアリルカーボネート化合物を3
0重量%以上、さらに50重量%以上用いることが好ま
しく、最も好捷しくは70重量%以上用いるのが良い。
本発明に於いては、固体飛跡検出器の性能向上のために
使用される公知の化合物を用いることは何ら制限さhる
ものではない。
固体飛跡検出器に於いては、荷電粒子によるエッチピッ
トの他に、表面にバックグランドホールと呼ばれるノイ
ズビットが形成されることがある。バックグランドホー
ルが生成した場合1表面の平滑性が失なわれて光の乱反
射による透明性或いは光透過性の低下を起と1−、エッ
チピットの識別が困難になる。本発明に於いては、前述
の一分子中にアリルカーボネート基を3個以上有するア
リルカーボネート化合物に下記一般式〔■〕で示される
化合物を添加して重合することによって、上記のバック
グランドホールの生成を抑制することができる。
「 CH2=C−C0R2〔■〕 (但し、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は置
換若しくは非置換のアルキル基である。) で表わされる(メタ)アクリル酸アルキルエステル。
上記一般式〔v〕で示される(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルに於いて、R2のアルキル基の炭素数は特に
制限されないが、上記したバックグランドホール発生の
防止の点からは、炭素数が6〜20−さらに8〜18の
範囲であることが好ましい。例えば、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル。
ウンデシル、ドデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘ
キサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル
、およびエイコブシルであり、これらは直鎖状であって
も分岐鎖状であってもよい。これらのアルキル基は置換
されていることができる。かかる置換基はアルキル基の
少なくとも1つの水素の置換基として存在することがで
き、例えば塩素、臭素。
沃素、フッ素の如き・・ロゲン原子;メトキシ。
エトキシ、プロポキシ、ブトキシの如き炭R数1〜4の
低級アルコキシ基、あるいはフェノキシ基等を好ましい
ものとしてあげることができる。
アクリル酸アルキルエステル、又はメタクリル酸アルキ
ルエステルとしては、上記一般式[V] (7) R2
の定義によって例えばアクリル酸もしくシまメタクリル
酸ヘキシル、アクリル酸もしくはメタクリル酸2−エチ
ルヘキシル。
アクリル酸もしくはメタクリル酸n−ドデシルあるいは
アクリル酸もしくはメタクリル酸ステアリル等を好まし
いものとしてあげることができる。
また、本発明の固体飛跡検出器の飛跡感度をさらに向上
させるために次のような化合物を添加して重合すること
ができる。
Ct3 cct2−cct−cct譚cct2  、  cct
2−c−cct−cct2゜(1日) Ct 上記したバックグランドホール発生の抑制のために加え
られる化合物、及び飛跡感度の向上のために加えられる
化合物の量は、特に制限されるものではないが、一般に
一分子中にアリルカーボネート基を3個以上有するアリ
ルカーボネート化合物及び必要により加えられる該アリ
ルカーボネート化合物と共重合可能なビスアリル化合物
との合計量100重量部に対して0.01〜5重量部、
さらに肌1〜2重量部であることが好ましい。
以上のように、本発明の固体飛跡検出器を構成する重合
体は、前記の一分子中にアリルカーボネート基を3個以
上有するアリルカーボネート化合物から導かれる単量体
単位のみからなるか、または、上記の単量体単位とさら
に該アリルカーボネート化合物と共重合可能なビスアリ
ル化合物から導かれる単量体単位とよりなる。さらに、
前記のバックグランドホール発生を抑制する化合物又は
飛跡感度を向上させる化合物から導かれる単量体単位を
含んでいることが好ましい。
本発明の固体飛跡検出器を形成する重合体は通常シート
の形態で提供され、シートの形態で固体飛跡検出器とし
て用いられる。
本発明で用いられる重合体は、これ自体公知の方法によ
って製造するととができる。好適に採用される代表的な
方法を例示すれば、エラストマーガスケット又はスペー
サーで保持されているモールド間に、ラジカル開始剤を
含む前記の一分子中にアリルカーボネート基を3個以上
有するアリルカーボネート化合物を単独で、また、必要
に応じて該アリルカーボネート化合物と共重合可能なビ
スアリル゛   化合物とを混合して、さらにまた−バ
ックグランドホール発生を抑制する化合物又は飛跡感度
を向上させる化合物を混合して、これを注入し、空気炉
中で硬化重合させた後取り出すことにより、重合体をシ
ートとして得ることができる。重合は一般に比較的低温
下でゆっくりと重合を開始し、重合終了時に高温下で硬
化させる所謂2段重合を実施するのが好適である。例え
ば、室温〜70℃程度でゆっくりと重合させた後、80
〜120℃程度の高温で重合を完結させる方法が、シー
トにひずみが残留しないので好ましい。
また上記原料化合物の混合に先きだち、−分子中にアリ
ルカーボネート基を3個以上有するアリルカーボネート
化合物を一部5〜20%程度部分的に重合して使用する
ことも出来、更に重合開始剤の存在下に共重合成分単量
体の混合物を予備的に重合させて、該混合物の粘度をあ
げたのち、注型重合することもできる。
上記ラジカル重合開始剤は特に限定されず公知のものが
使用できる。例えば、ジイソプロピルパーオキシジカー
ボネート、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾ
イル等通常のラジカル重合開始剤である。該ラジカル重
合開始剤の使用量は、重合形式、fr合条件。
重合成分の単量体の種類等によって異なり一概に限定で
きないが、一般には一全単量体に対して0.01〜10
重量%の範囲で用いるのが最も好ましい。
また、前記重合に際し、離型剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤0着色防止剤、帯電防止剤。
ケイ光染料、その他各種安定剤又はその他の添加剤の添
加は必要に応じて選択して使用することができる。
本発明の固体飛跡検出器を構成する重合体中の単量体単
位の確認は、公知の方法で実施出来る。一般にはFTI
Rスペクトロメータ−、”C−NMR、熱分解ガスクロ
マトグラフィーとマススペクトル等によって実施できる
前記重合で得られたシートは、そのまま固体飛跡検出器
として使用出来るし、該シートを枠体の内にはめ込み、
例えばバッチとして使用することも出来る。
また一般に該シートを荷電粒子を測定するのに使用する
場合には、そのまま荷電粒子の存在する場所に置いて使
用すればよい。また中性子を測定する場合は中性子が荷
電を有しないため、直接シート上に潜像を鮮明につける
ことが出来ないので、一般には中性子の照射によりプロ
トンを発生するようなフィルム又はシートで該シート表
面を被覆し、この被覆面が中性子の照射に対向するよう
にして使用される。
上記被覆に使用されるフィルム又はシートとしては炭素
、水素結合を有する高分子物質でなるものが使用される
。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリインブチ
レン、ポリイソプレン、ポリビニルメチルエーテル。
ポリアクリルニトリル、ポリエチレンテレフタレー)、
ホlJビニールアルコール、ホリスチレン、ポリカプロ
ラクタム、ポリ(メタ)アクリルメチルエーテル等を素
材としてなるものである。
前記の固体飛跡検出器に使用するシートの厚みは、その
使用条件、使用環境等によって異なり一概に限定出来る
ものではないが、−般には、0.05〜10mの範囲か
ら選ぶのが最も好適である。
〔効果〕
本発明の固体飛跡検出器は中性子又は荷電粒子に対して
敏感に潜像を生成する。しかし、該潜像の形成はこのま
ま観察することが出来ないので、一般には潜像を形成し
た固体飛跡検出器を化学エツチング処理例えば苛性ンー
ダ、苛性カリ等のアルカリエツチング処理を行ない、該
化学エツチング処理後にシート表面に顕在化するエッチ
ビットとして顕微鏡(写真)によって確認する手法が好
適に採用される。
本発明の固体飛跡検出器は上記中性子、荷電粒子によっ
て形成される潜像が極めて感度よく形成されるばかりで
な(、化学エツチング処理後に於いてもシートの表面は
平滑で、中性子、荷電粒子によって形成されるエッチビ
ットが明確にマークされる。
しかも化学エツチング処理後のシートは後述する実施例
で本明らかなように、透明性がほとんど損われることが
ない特徴を有する。
これらの優れた特徴のため一本発明の固体飛跡検出器は
従来の固体飛跡検出器に改善が求められて来た欠陥の克
服をほぼ完全になし得たすばらしいものである。
〔実施例〕
本発明を更に具体的に説明するため、以下に実施例及び
それに対応する比較例を示すが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。なお、実施例及び比較例
において試験片(シート)の作成、化学エツチング処理
透明性の測定は夫々下記の方法に基づいて行なった。
0 シートの製造方法 サンプルシートは注型重合によって作った。
大きさ200X200m、厚さ81の強化ガラス2枚を
用い、その間に1.7協のシリコン製の注入用の切れ目
を有するガスケットをはさみ、周辺をクリップで固定し
、セルを作った。
原料は、重合開始剤および添加物と混合した後、真空(
1〜2 torr )で1分間脱気して0.45μのフ
ィルター(東洋メンブランフィルタ−TYPE TM−
2P)を使用してセル注入口から濾過注入を行なった。
その後、空気オーブン中で40℃〜90℃寸で24時間
かけてゆつ(り重合した。重合後離型し、100℃で1
時間、後硬化を行ない1.6箇のシートを得た。
0 飛跡感度の測定 得られたシートの小片(IX4cfl)に6MeVの陽
子を真空中でシート面に垂直に照射した。
照射後のシートは、NaOH溶液中、加温下でエツチン
グを行なった。その表面を走査電子顕微鏡で観察し、シ
ート表面に形成された陽子トラック30個についてのだ
口開口部の短径DCμm)を求めた(第1図)。又、エ
ツチング前のシートの厚さとエツチング後のシートの厚
さを走査電子顕微鏡によって求め、これらの差をB(μ
m)とした。
ミクロトームで削り、エッチビット断面の走査電子顕微
鏡写真から飛跡30個についてのエッチビットのなす角
度δを求めた。これらの値から飛跡生長感度(VT/V
B: トラックエツチング速度とバルクエツチング速度
との比)を次式によって求めた。
vT     1+(D/2B)2 0 透明性測定 エツチングしたシートは分光光度計(日立323型分光
光度計)を使用して、紫外部530 nmの透過率を測
定した。
実施例 1 構造式aH,,c+cH2oc’oc’a2cH−cH
z ) 3であるトリメチロールエタントリアリルカー
ボネート100重量部に、ラジカル重合開始剤としてジ
イソプロピルパーオギシジカーボネートC以下IPPと
略す)3重量部を加えて。
よく混合した後、前記シートの製造方法に従ってシート
を作製した。このシートに前記測定法に従って飛跡感度
の測定及び透明性を測定した。エツチング処理は−6N
−NaOH水溶液中に70℃で9時間浸漬して行なった
その結果を表−1に示した。
実施例2〜18及び比較例 表−1に示したアリルカーボネート化合物。
ビスアリル化合物及び添加物を用い、またエツチング条
件を表−1に示した条件とした以外は実施例1と同様に
実施した。その結果を表−1に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、固体飛跡検出器の表面に形成されたエッチピ
ットの断面を示す概略図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一分子中にアリルカーボネート基を3個以上有す
    るアリルカーボネート化合物から導かれる単量体単位を
    含む重合体よりなる固体飛跡検出器。
JP24970587A 1987-10-05 1987-10-05 固体飛跡検出器 Pending JPH0192683A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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